JP6156728B2 - 蓄電素子及び蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス排出弁を備える蓄電素子及び蓄電装置に関する。
近年、車両(自動車、自動二輪車等)や各種機器(携帯端末、ノート型パソコン等)の動力源として、電池(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等)やキャパシタ(電気二重層キャパシタ等)といった放充電可能な蓄電素子が採用されている。この種の蓄電素子は、互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、該電極体を収容するケースとを備えている。ケースには、内部圧力が一定以上の値になった際に、開裂により内部圧力を開放させるガス排出弁が設けられることがある(特許文献1,2)。
ところで、ケースの形態としては、ケース本体が深絞り加工により形成され、その一端の開口縁部に蓋体が溶接されるタイプが一般的である(特許文献3)が、両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体が押し出し加工により形成され、両端のそれぞれ開口縁部に蓋体が溶接されるタイプも提案されている(特許文献4)。後者は、前者に比べ、加工コストが安く、また、ケースの肉厚を薄くすることができ、さらには、形状設計の自由度が高いといった利点がある。
特開2010−244898号公報 特開2011−192547号公報 特開2000−133211号公報 特開2012−174532号公報
そこで、本発明は、ケースを、筒状のケース本体と、両端の開口部を塞ぐ一対の蓋体とで構成する上で、新規斬新なガス排出弁を提供することを課題とする。
本発明に係る蓄電素子は、
互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
該電極体を収容するケースとを備え、
該ケースは、
両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
ケース本体の一方の開口縁部の周方向の長さと、他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
第一蓋体及び第二蓋体の一方の蓋体とケース本体との限界耐圧は、他方の蓋体とケース本体との限界耐圧よりも小さく、
他方の蓋体は、外部端子として、前記正極板と電気的に接続される正極端子と、前記負極板と電気的に接続される負極端子と、を備える。
かかる構成によれば、ケースの内部圧力が一定以上の値になった際に、一方の蓋体と開口縁部との接合部が部分的あるいは全体的に破壊され、内部圧力を開放する経路が形成される。すなわち、一方の蓋体がガス排出弁として機能する。
また、前記蓄電素子において、一方の蓋体の剛性は、前記ケース本体の剛性よりも高くてもよい。
ここで、本発明に係る蓄電素子の一態様として、
一方の蓋体と開口縁部との接合強度は、他方の蓋体と開口縁部との接合強度よりも小さい
ようにすることができる。
かかる構成によれば、一方の蓋体と開口縁部との接合強度を、他方の蓋体と開口縁部との接合強度よりも小さくすることで、一方の蓋体とケース本体との限界耐圧を他方の蓋体とケース本体との限界耐圧よりも小さくすることができる。
また、本発明に係る蓄電素子の他態様として、
一方の蓋体のケース内における表面積は、他方の蓋体のケース内における表面積よりも大きい
ようにすることができる。
かかる構成によれば、一方の蓋体のケース内における表面積を、他方の蓋体のケース内における表面積よりも大きくすることで、一方の蓋体とケース本体との限界耐圧を他方の蓋体とケース本体との限界耐圧よりも小さくすることができる。
また、本発明に係る蓄電素子の別の態様として、
一方の蓋体と開口縁部とは、一部に接合強度が弱い部分を有して接合される
ようにすることができる。
かかる構成によれば、ケースの内部圧力が一定以上の値になった際に、一方の蓋体と開口縁部との接合部が、接合強度が弱くなった部分で部分的に破壊され、当該部分に内部圧力を開放する経路が形成される。
また、本発明に係る蓄電素子のさらに別の態様として、
他方の蓋体は、外部端子を備える
ようにすることができる。
かかる構成によれば、ガス排出弁(一方の蓋体)は、外部端子から最も離れた領域に形成される。そのため、ガス排出弁が作動した場合に、そこから排出されるガスや電解液が外部端子あるいはその周辺に付着するのを防止することができる。
本発明に係る蓄電装置は、
少なくとも一つの蓄電素子と、
該蓄電素子を緊締保持する保持体とを備え、
蓄電素子は、
互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
該電極体を収容するケースとを備え、
該ケースは、
両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
ケース本体の一方の開口縁部の周方向の長さと、他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
第一蓋体及び第二蓋体の一方の蓋体とケース本体との限界耐圧は、他方の蓋体とケース本体との限界耐圧よりも小さく、
他方の蓋体は、外部端子として、前記正極板と電気的に接続される正極端子と、前記負極板と電気的に接続される負極端子と、を備える。
かかる構成によれば、ケースの内部圧力が一定以上の値になった際に、一方の蓋体と開口縁部との接合部が部分的あるいは全体的に破壊され、内部圧力を開放する経路が形成される。すなわち、一方の蓋体がガス排出弁として機能する。
しかも、蓄電素子は、保持体によって緊締保持されているため、蓄電素子のケース本体は、圧が加えられた状態になっている(緊圧されている)。したがって、ケースの内部圧力が一定以上の値になった際に、ケース本体が膨らんで内部圧力が減少し、一方の蓋体と開口縁部との接合部が破壊されない、すなわち、内部圧力が所期の値になった場合にガス排出弁が作動しない、といった不具合をなくすことができる。
ここで、本発明に係る蓄電装置の一態様として、
隣り合う蓄電素子間に隙間が形成されるように第一方向に整列された複数の蓄電素子であって、それぞれが他方の蓋体に外部端子を備える複数の蓄電素子と、
隣り合う蓄電素子間に配置され、外部端子と一方の蓋とを空間的に仕切る遮蔽部材とを備える。
かかる構成によれば、ガス排出弁(一方の蓋体)は、外部端子から最も離れた領域に形成される。そのため、ガス排出弁が作動した場合に、そこから排出されるガスや電解液が外部端子あるいはその周辺に付着するのを防止することができる。しかも、外部端子とガス排出弁とを空間的に仕切る遮蔽部材が設けられることで、その効果をより一層高めることができる。
この場合、
遮蔽部材は、隙間と一方の蓋体とを空間的に仕切っている
ようにすることができる。
かかる構成によれば、例えば蓄電素子間の隙間に空気等の冷媒が流通することで蓄電素子が冷却される、いわゆる空冷式が採用される場合、ガス排出弁作動時にガス排出弁から排出されたガスが冷媒と混合し、冷媒によってガスが拡散してしまうのを効果的に抑制することができる。
また、本発明に係る蓄電素子は、
互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
該電極体を収容するケースとを備え、
該ケースは、
両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
前記ケース本体の一方の開口縁部の周方向の長さと他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
前記ケース本体の一方の開口縁部と前記第一蓋体との接合、及び前記ケース本体の他方の開口縁部と前記第二蓋体との接合は、各蓋体の全周に亘って行われており、
前記第一蓋体及び前記第二蓋体の一方の蓋体の前記ケース内における表面積は、他方の蓋体の前記ケース内における表面積よりも大きく、
前記一方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧は、前記他方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧よりも小さい
蓄電素子。
また、本発明に係る蓄電装置は、
少なくとも一つの蓄電素子と、
該蓄電素子を緊締保持する保持体とを備え、
前記蓄電素子は、
互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
該電極体を収容するケースとを備え、
該ケースは、
両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
前記ケース本体の一方の開口縁部の周方向の長さと他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
前記ケース本体の一方の開口縁部と前記第一蓋体との接合、及び前記ケース本体の他方の開口縁部と前記第二蓋体との接合は、各蓋体の全周に亘って行われており、
前記第一蓋体及び前記第二蓋体の一方の蓋体の前記ケース内における表面積は、他方の蓋体の前記ケース内における表面積よりも大きく、
前記一方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧は、前記他方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧よりも小さい。
以上のように、本発明によれば、ケースを、筒状のケース本体と、両端の開口部を塞ぐ一対の蓋体とで構成する上で、一方の蓋体をガス排出弁として機能させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電池の分解斜視図である。 図2は、同電池のケース内構成が組み合わされた状態の分解斜視図である。 図3は、同電池の斜視図である。 図4は、同電池の長手方向における断面図である。 図5は、同電池の短手方向における断面図である。 図6(a)は、蓋部材がケース本体の開口縁部内に嵌入されて蓋部材の周縁と開口縁部の端縁とが合わさった状態の概念図、図6(b)は、蓋部材の周縁と開口縁部の端縁とがレーザ溶接される状態の概念図、図6(c)は、蓋部材の周縁と開口縁部の端縁が溶接されてケース本体と蓋部材とが一体化された状態の概念図、である。 図7(a)は、同電池を複数整列させて一体化した電池モジュールの整列方向における断面図、図7(b)は、図7(a)の丸部拡大図、である。 図8は、他実施形態に係る電池の分解斜視図である。 図9は、同電池のケース内構成が組み合わされた状態の分解斜視図である。 図10は、同電池の斜視図である。 図11は、同電池の長手方向における断面図である。 図12は、同電池の短手方向における断面図である。 図13は、同電池を複数整列させて一体化した電池モジュールの整列方向における断面図である。 図14は、別の実施形態に係る電池の短手方向における断面図である。 図15は、さらに別の実施形態に係る電池の短手方向における断面図である。 図16は、さらに異なる実施形態に係る電池の短手方向における断面図である。 図17は、さらに別の実施形態に係る電池の短手方向における断面図である。 図18は、さらに異なる実施形態に係る電池の短手方向における断面図である。
以下、本発明に係る蓄電素子の一実施形態である電池について、そして、この電池を複数整列させて一体化した電池モジュールについて、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、電池の一例として、リチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」という)について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る電池Psは、電気絶縁性を有するセパレータ12、該セパレータ12を間に挟んだ正極板13及び負極板15を含む電極体(発電要素)1と、それぞれが電極体1の正極板13及び負極板15のうちの対応する極性の極板に電気的に接続された一対の集電体2と、電極体1及び一対の集電体2を収容するケース3と、それぞれがケース3の外部に配置された一対の外部端子6と、それぞれが一対の外部端子6のうちの対応する外部端子6の配置に対応するようにケース3の内面に沿って配置される一対の内部ガスケット7と、それぞれが一対の外部端子6のうちの対応する外部端子6の配置に対応するようにケース3の外面に沿って配置される一対の外部ガスケット8とを備えている。
正極板13、負極板15及びセパレータ12は、帯状に形成されている。正極板13、負極板15及びセパレータ12は、長手方向を一致させた状態で重ね合わされ、該長手方向に巻回されている。正極板13、負極板15及びセパレータ12は、扁平状に巻回されている。そのため、第一方向(図中のX方向)から見た電極体1の形状は、X方向と直交する第二方向(図中のY方向)に短軸を有するとともに、X方向及びY方向と直交する第三方向(図中のZ方向)に長軸を有する。すなわち、電極体1は、Y方向で対向する一対の平坦部10と、該一対の平坦部10の端部同士を接続する一対の折り返し部(円弧部)11とを備えている。
また、正極板13及び負極板15は、X方向に相対的に位置ずれした状態で重ね合わされ、長手方向に巻回されている。そのため、X方向における電極体1の一端部には、正極板13のみが積層された正極リード部14が形成され、X方向における電極体1の他端部には、負極板15のみが積層された負極リード部16が形成されている。
ここで、正極板13は、帯状のアルミニウム箔からなる正極集電基材の表面片面に正極活物質塗料を塗工し、乾燥させた後、正極集電基材の反対面に同じく正極活物質塗料を塗工し、乾燥させる等して、正極集電基材の表面両面に正極活物質層(正極活物質塗工部)を備えている。より詳しくは、正極板13は、正極集電基材の幅方向における一端部を除いて表面両面に正極活物質塗料を塗工する等して、該一端部を除いた正極集電基材の表面両面に正極活物質層を備えている。そのため、該一端部は、正極集電基材が露出した部分(正極活物質層非形成部)となっている。正極リード部14は、この正極活物質層非形成部によって構成されている。
また、負極板15は、帯状の銅箔からなる負極集電基材の表面片面に負極活物質塗料を塗工し、乾燥させた後、負極集電基材の反対面に同じく負極活物質塗料を塗工し、乾燥させる等して、負極集電基材の表面両面に負極活物質層(負極活物質塗工部)を備えている。より詳しくは、負極板15は、負極集電基材の幅方向における一端部を除いて表面両面に負極活物質塗料を塗工する等して、該一端部を除いた負極集電基材の表面両面に負極活物質層を備えている。そのため、該一端部は、負極集電基材が露出した部分(負極活物質層非形成部)となっている。負極リード部16は、この正極活物質層非形成部によって構成されている。
なお、正極リード部14は、クリップ部材18によって束ねられ、負極リード部16も、クリップ部18によって束ねられる。
集電体2は、金属プレートを曲げ加工して形成されている。集電体2は、Z方向に沿って配置される第一接続部20と、該第一接続部20から延出された第二接続部24とを備える。
第一接続部20は、X方向に延出する接続片21を備えている。接続片21は、X方向における電極体1の端部の巻回中心に挿入可能になっている。接続片21は、クリップ部材18に溶接される。これにより、正極用の集電体2と電極体1の正極板13(の正極リード部14)とが電気的に接続され、負極用の集電体2と電極体1の負極板15(の負極リード部16)とが電気的に接続される。
第二接続部24は、ケース3に固定されるとともに、一対の外部端子6のうちの対応する外部端子6に電気的に接続される。第二接続部24は、平坦であり、X方向に長手をなすように形成されている。第二接続部24は、外部端子6を挿通するための貫通孔25を備えている。
なお、正極用の集電体2と負極用の集電体2との相違点について説明しておく。一般的に、電気化学的な観点により、正極用の集電体2は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、負極用の集電体2は、銅又は銅合金で構成される。これに伴い、機械強度の観点から、正極集電体2の厚みは、負極集電体2の厚みよりも厚く設定される。
ケース3は、両端が開口した筒状のケース本体30と、該ケース本体30の一方の開口を塞ぐ第一蓋体40と、ケース本体30の反対側の開口を塞ぐ第二蓋体50とを備えている。
ケース本体30は、角筒状に形成されている。そのため、ケース本体30は、それぞれが第一端部P1及び該第一端部P1の反対側の第二端部P2を有する一対の第一壁部31であって、X方向に間隔をあけて互いに対向する一対の第一壁部31と、それぞれが第一端部P3及び該第一端部P3の反対側の第二端部P4を有する一対の第二壁部32であって、一対の第一壁部31間でY方向に間隔をあけて互いに対向する一対の第二壁部32とを備えている。これにより、一対の第一壁部31の第一端部P1及び一対の第二壁部32の第一端部P3(ケース本体30の第一開口縁部33)が包囲する領域には、第一開口部34が形成され、一対の第一壁部31の第二端部P2及び一対の第二壁部32の第二端部P4(ケース本体30の第二開口縁部35)が包囲する領域には、第二開口部36が形成されている。
本実施形態では、ケース本体30は、X方向が長手方向、Y方向が短手方向となる、断面形状が長方形状の角筒状に形成されている。そのため、第一壁部31は、Z方向に長手をなす長方形状であり、第二壁部32は、X方向に長手をなす長方形状であり、第一開口縁部33及び第二開口縁部35のそれぞれは、X方向に長手をなす長方形状である。但し、第一壁部31と第二壁部32との接続部は円弧面状に形成されている。そのため、ケース本体30の角部は、小さい曲率半径で丸められ、第一開口縁部33及び第二開口縁部35のそれぞれは、角部が丸められた長方形状となっている。
なお、ケース本体30は、例えば押し出し加工により形成することができる。押し出し加工により形成することで、ケース本体30の肉厚を、深絞り加工により形成される従来型のケース本体の肉厚よりも容易に薄くすることができる。また、押し出した板材を切断するのみでケース本体30を得ることができるため、生産性を向上させることができる。
第一蓋体40は、第一開口部34を塞ぎ、第一蓋体40が下側となるようにケース3が配置される場合に、ケース3の底部となる。第二蓋体50は、第二開口部36を塞ぎ、第一蓋体40が下側となるようにケース3が配置される場合に、ケース3の頂部となる。ケース本体30、第一蓋体40及び第二蓋体50の何れも、金属製(例えばアルミニウム又はアルミニウム合金)である。ケース本体30に第一蓋体40及び第二蓋体50が溶接されることで、ケース3の内部空間が気密に形成される。
図4及び図5に示すように、第一蓋体40は、基部41と、該基部41を取り囲む外周部42とを備えている。基部41は、平坦であり、外周部42は、基部41の周縁から起立している。より詳しくは、基部41は、第一開口縁部33が矩形状乃至略矩形状であるのに対応して、矩形状乃至略矩形状ではあるが、第一開口縁部33の形状よりは小さく、そして、第一開口縁部33の端縁よりもケース本体30内にオフセットした位置に位置している。基部41の周縁から起立した外周部42の周縁は、第一開口縁部33の形状に対応して矩形状乃至略矩形状となっている。より詳しくは、外周部42の周縁は、第一開口縁部33の内周面と一致する形状、すなわち、第一開口縁部33の内周面に嵌合する形状となっている。
外周部42の起立高さ(Z方向の高さ)は、全周で均一になっている。そのため、外周部42の周縁は、基部41の平坦面と平行である。そして、第一蓋体40が第一開口縁部33内に嵌入された状態で、図6(a)に示すように、外周部42の周縁(第一蓋体40の周縁)は、第一開口縁部33の端縁に合わせられる。このとき、上述したとおり、外周部42の周縁は、第一開口縁部33の内周面と一致する形状であるため、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁とは、全周に亘って密着する。そのため、第一蓋体40が第一開口縁部33内に嵌入される前の時点でケース本体30が内側に変形していたとしても、ケース本体30は、第一蓋体40からの力fを受けて適正な形状に矯正される。
外周部42は、円弧面状に形成されている。より詳しくは、外周部42は、基部41と直交乃至略直交するまで湾曲している。そのため、第一蓋体40の周縁は、第一開口縁部33の内周面に所定範囲で面接触している。図6(b)に示すように、レーザ溶接用のレーザ光は、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部に向かって照射される。レーザ光は、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部に対して正面方向(符号R1の方向)から照射してもいいし、合わせ部に対して斜め方向(符号R2の方向)から照射してもいいし、合わせ部に対して横方向(符号R3の方向)から照射してもよい。但し、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部に隙間がないために、レーザ光をR1方向から照射しても、レーザ光がケース3内に抜けてしまうことはなく、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部にレーザ光を確実に照射することができて、良好な溶接状態を得られることができるという点で、レーザ光の照射方向はR1方向であるのがより好ましい。
そして、第一蓋体40は、基部41から起立した外周部42により断面モーメントが大きくなって高剛性となっている。そのため、溶接後(図6(c)の符号m)、第一開口縁部33側でケース3に外力Fが加わったとしても、ケース3は変形しにくくなっている。このように、第一蓋体40は、ケース本体30内で凸となり、より詳しくは、凸面状となり、ケース3の形状安定性(定型性)に大きく寄与している。
なお、第一蓋体40は、平坦な板材をプレス加工や絞り加工したものである。第一蓋体40の肉厚は、ケース本体30の肉厚と同じであってよく、あるいは、ケース本体30の肉厚よりも薄いか、逆に厚くてもよい。第一蓋体40の肉厚は、第一蓋体40が発現すべき剛性によって選択され得る。
第二蓋体50は、図1〜図5に示すように、基本的には、第一蓋体40と同じ構成である。すなわち、第二蓋体50は、基部53と、該基部53を取り囲む外周部54とを備えている。基部53は、平坦であり、外周部54は、基部53の周縁から起立している。より詳しくは、基部53は、第二開口縁部35が矩形状乃至略矩形状であるのに対応して、矩形状乃至略矩形状ではあるが、第二開口縁部35の形状よりは小さく、そして、第二開口縁部35の端縁よりもケース本体30内にオフセットした位置に位置している。基部53の周縁から起立した外周部54の周縁は、第二開口縁部35の形状に対応して矩形状乃至略矩形状となっている。より詳しくは、外周部54の周縁は、第二開口縁部35の内周面と一致する形状、すなわち、第二開口縁部35の内周面に嵌合する形状となっている。
外周部54の起立高さ(Z方向の高さ)は、全周で均一になっている。そのため、外周部54の周縁は、基部53の平坦面と平行である。そして、第二蓋体50が第二開口縁部35内に嵌入された状態で、外周部54の周縁(第二蓋体50の周縁)は、第二開口縁部35の端縁に合わせられる。このとき、上述したとおり、外周部54の周縁は、第二開口縁部35の内周面と一致する形状であるため、第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁とは、全周に亘って密着する。そのため、第二蓋体50が第二開口縁部35内に嵌入される前の時点でケース本体30が内側に変形していたとしても、ケース本体30は、第二蓋体50からの力を受けて適正な形状に矯正される。
外周部54は、円弧面状に形成されている。より詳しくは、外周部54は、基部53と直交乃至略直交するまで湾曲している。そのため、第二蓋体50の周縁は、第二開口縁部35の内周面に所定範囲で面接触している。レーザ溶接用のレーザ光は、第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部に向かって照射される。レーザ光は、第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部に対して正面方向から照射してもいいし、合わせ部に対して斜め方向から照射してもいいし、合わせ部に対して横方向から照射してもよい。但し、第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部に隙間がないために、レーザ光を正面方向から照射しても、レーザ光がケース3内に抜けてしまうことはなく、第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部にレーザ光を確実に照射することができて、良好な溶接状態を得られることができるという点で、レーザ光の照射方向は正面方向であるのがより好ましい。
そして、第二蓋体50は、基部53から起立した外周部54により断面モーメントが大きくなって高剛性となっている。そのため、溶接後、第二開口縁部35側でケース3に外力が加わったとしても、ケース3は変形しにくくなっている。このように、第二蓋体50は、ケース本体30内で凸となり、より詳しくは、凸面状となり、ケース3の形状安定性(定型性)に大きく寄与している。
なお、第二蓋体50は、平坦な板材をプレス加工や絞り加工したものである。第二蓋体50の肉厚は、ケース本体30の肉厚と同じであってよく、あるいは、ケース本体30の肉厚よりも薄いか、逆に厚くてもよい。第二蓋体50の肉厚は、第二蓋体50が発現すべき剛性によって選択され得る。
第二蓋体50は、X方向に間隔をあけて配置された一対の貫通孔51を備えている。一方の貫通孔51は、X方向における第二蓋体50の一端部に形成され、他方の貫通孔51は、X方向における第二蓋体50の他端部に形成されている。
外部端子6は、胴部60と、該胴部60から突出するかしめ部63とを備えている。胴部60は、平坦面61を有し、該平坦面61にバスバー(図示しない)が載置され、溶接により接続される。すなわち、外部端子6は、溶接タイプの外部端子である。胴部60は、第二蓋体50の幅(Y方向の幅)よりも幅狭に形成されている。胴部60は、X方向に長い直方体状である。かしめ部63は、少なくとも先端側が塑性変形(かしめ処理)可能に構成される。かしめ部63は、胴部60の第二蓋体50との対向面の中心から突出している。
内部ガスケット7は、電気絶縁性及び封止性を備えた合成樹脂成型品である。内部ガスケット7は、集電体2の第二接続部24全体と対向可能なサイズに設定されている。内部ガスケット7は、第二接続部24の貫通孔25と一致する貫通孔70を備えている。
外部ガスケット8は、内部ガスケット7と同様、電気絶縁性と封止性を備えた合成樹脂成型品である。外部ガスケット8は、外部端子6の胴部60を受け入れる凹部80を備えている。外部ガスケット8は、外部端子6の胴部60が凹部80に収容された状態で、外部端子6のかしめ部63を挿通可能な貫通孔81を備えている。
なお、第二蓋体50の外周部54の基部53からの起立高さ(Z方向の高さ)は、第一蓋体40の外周部42の基部41からの起立高さと同じであってよく、あるいは、第一蓋体40の外周部42の基部41からの起立高さよりも高いか、逆に低くてもよいが、第二蓋体50の基部53に配置される外部ガスケット8と第一蓋体40との沿面距離が長くなるよう、外部ガスケット8の外壁部は、その上端面が第二蓋体50の周縁から外方に突出する高さに形成されるのが好ましい。
外部端子6のかしめ部63は、外部ガスケット8の貫通孔81、第二蓋体50の貫通孔51、内部ガスケット7の貫通孔70及び集電体2の第二接続部24の貫通孔25に連続して挿通される。そして、かしめ部63のうち、集電体2の第二接続部24から内方に突出した先端部がかしめ処理される。これにより、外部端子6は、外部ガスケット8及び内部ガスケット7によって第二蓋体50と絶縁が図られた状態で、第二蓋体50と一体化され、且つ、集電体2と電気的に接続される。
以上の構成からなる本実施形態に係る電池Psによれば、ケース本体30が押し出し加工で形成され、その両端の開口縁部33,35に蓋体40,50が溶接されてケース3が作製される。そのため、ケース本体が深絞り加工により形成され、その一端の開口縁部に蓋体が溶接されて作製される従来型のケースに比べて、ケースを安価に作製することができ、電池の製造コストを削減することができる。また、深絞り加工に比べ、作製できる形状の自由度が高いため、ケース3の設計の自由度、ひいては電池Psの設計の自由度が高くなるという利点もある。
また、本実施形態に係る電池Psによれば、ケース本体30が押し出し加工により形成されるため、ケース本体30の肉厚を薄くすることができる。これにより、従来型の電池に比べて電池を軽量化できるとともに、ケース本体30の肉厚を薄くことで、発電に寄与しない部分(ケース3)を減容することができ、単位体積あたりの発電効率(エネルギー密度)を高めることができる。
また、ケース本体30が薄肉化されることで、ケース本体30の剛性が落ち、変形しやすくなるが、第二蓋体50はもちろんのこと、特に第一蓋体40がケース本体30の保形手段としてケース本体30の形状安定性を担保するため、ケース3の大幅な剛性低下を抑制することができる。第一蓋体40によりケース本体30が型崩れしないということは、ケース本体30の第二開口部36から電極体1が挿入される際、電極体1が第二開口縁部35に不用意に当たって傷付くのが防止されるということのみならず、第二開口部36を塞いだ第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との間に隙間が生じてしまい、第二蓋体50が第二開口縁部35に溶接される際、レーザ光が内部に抜けてケース3内の電極体1がダメージを受ける、といった事態が防止されるということである。すなわち、第一蓋体40は、ケース本体30の形状安定性を担保することで、第二開口縁部35の端縁の平面性が担保され、これにより、第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との間に隙間が生じるのが防止される。
また、第一蓋体40の周縁がケース本体30の第一開口縁部33の内周面と一致する形状であるため、第一蓋体40が第一開口縁部33内に嵌入されると、ケース本体30の第一開口縁部33の端縁が第一蓋体40の周縁に密着する。そして、そればかりでなく、第一蓋体40の剛性がケース本体30よりも高いため、嵌入に先立ち、たとえケース本体30が変形していたとしても、第一開口縁部33が第一蓋体40の周縁に倣い、ケース本体30がしかるべき形状に矯正されることとなる。
また、本実施形態に係る電池Psによれば、第一蓋体40の周縁とケース本体30の第一開口縁部33の端縁との密着性及び第二蓋体50の周縁とケース本体30の第二開口縁部35の端縁との密着性が高いため、両者の合わせ部に対して正面(すなわち、Z方向)からレーザ光を照射しても、レーザ光がケース3内に抜けてしまうことはなく、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部及び第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部にレーザ光を確実に照射することができて、良好な溶接状態を得られることができる。なお、レーザ光を斜め方向(図6(b)の符号R2を参照)から照射すれば、レーザ光の抜けをさほど気にする必要はないが、レーザ光を出射する溶接ヘッドの傾斜角度を変更・調整する機構などが必要となり、溶接設備が大がかりなものとなってしまう。また、そればかりでなく、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部及び第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部を全周に亘って溶接するために溶接ヘッドがXY平面を移動しつつZ軸回りに回転する動きとなるが、その動きを制御する加工プログラムが複雑になり、加工プログラムの作成に時間と費用がかかるという問題がある。レーザ光を横方向(図6(b)の符号R3を参照)から照射すれば、レーザ光の抜けの問題は全くなくなるが、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部及び第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部にレーザ光を適切に照射できなくなるおそれがある。但し、レーザ光を斜め方向に照射する方式であれば、対象物に当たったレーザ光がヘッドに反射することはないため、溶接設備に取って好ましく、また、レーザ光を横方向から照射する方式であれば、出力を上げることで、適切に溶接することができる。要は、状況に応じてレーザ光の照射方向をどうするかは適宜選択することができる。
また、本実施形態に係る電池Psによれば、第一蓋体40の外周部42が基部41と直交乃至略直交するまで湾曲し、第二蓋体50の外周部54が基部53と直交乃至略直交するまで湾曲している。そのため、第一蓋体40の周縁は、第一開口縁部33の内周面に所定範囲で面接触し、第二蓋体50の周縁は、第二開口縁部35の内周面に所定範囲で面接触している。これにより、第一開口縁部33と第一蓋体40との接合強度及び第二開口縁部35と第二蓋体50との接合強度をより高めることができる。
但し、第一蓋体40と第一開口縁部33との接合部が絶対的な強度を有しているというわけではない。通常状態では第一蓋体40と第一開口縁部33との接合部が破壊されるようなことはないが、ケース3の内部圧力が一定以上の値になった際に、第一蓋体40と第一開口縁部33との接合部が部分的あるいは全体的に破壊され、内部圧力を開放する経路が形成されるようになっている。そのため、第一蓋体40と第一開口縁部33とは、第一蓋体40と第一開口縁部33との接合強度が第二開口縁部35と第二蓋体50との接合強度よりも小さくなるよう、すなわち、第一蓋体40とケース本体30との限界耐圧が第二蓋体50とケース本体30との限界耐圧よりも小さくなるように、溶接されている。具体的には、レーザ光の出力を弱める、レーザ光の照射時間を短くする、単位面積当たりのレーザ光の照射量を少なくする等、溶接条件を下げることで、第一蓋体40と第一開口縁部33との接合強度が低下するようにしている。このように、ガス排出弁が蓋体に設けられずとも、第一蓋体40がガス排出弁として機能する。そのため、ケースにガス排出弁が設けられた従来の電池と異なり、ガス排出弁を作成する必要が無くなり、電池の製造コストを削減することができる。
第一蓋体40の耐圧は、電池の生涯寿命後の内部圧力以上の耐圧を有し、蒸気圧の温度変動、振動、衝撃等のストレスに耐えるように適宜設計して設定することができる。一例としては、0.5MPa以上、1.5MPa以下であることが好ましい。第二蓋体50の耐圧は、第一蓋体40よりも大きいものであればよいが、内部圧力の急激な上昇時に第一蓋体40が優先的に作動するためには、製造バラツキや上記ストレスからの影響などを考慮して、大きめの値に設定されるのが好ましい。具体的には、第一蓋体40よりも、0.5MPa以上、より好ましくは、1.0MPa以上とするのがよい。
また、本実施形態に係る電池Psによれば、ガス排出弁ケース3のうち、外部端子6が設けられた面とは反対側の面を構成する第一蓋体40がガス排出弁として機能するようになっている。すなわち、ガス排出弁は、外部端子6が第二蓋体50に設けられているのに対して、第二蓋体50とは反対側に位置する第一蓋体40となっている。そのため、外部端子6とガス排出弁とは、ケース3において、真反対の配置関係となり、ガス排出弁が外部端子6から最も離れた箇所にある。したがって、ガス排出弁が作動した場合に、ガス排出弁から排出されるガスあるいはガスの排出に伴って排出される電解液が外部端子6あるいは外部端子6に接続されるバスバーあるいは外部端子6やバスバーに接続される電力線や信号線に付着するのを防止することができる。
次に、本実施形態に係る電池Psを一方向に整列させて一体化させた電池モジュールについて、図7を参酌しつつ説明する。
本実施形態に係る電池モジュールMは、Y方向に整列される複数の電池Psと、隣り合う電池Ps間及びY方向における複数の電池Psの両側にそれぞれ配置される複数のスペーサ100と、複数の電池Ps及び複数のスペーサ100を保持してパッケージ化する保持体としてのフレーム110とを備えている。
スペーサ100は、合成樹脂製であり、絶縁性を有している。本実施形態に係る電池モジュールでは、電池Psの冷却方式として、隣り合う電池Ps間や隣り合う電池Ps及び終端部材111(後述する)間を空気が流通することで電池Psが冷却される、いわゆる空冷式が採用されている。そのため、スペーサ100は、隣り合う電池Ps間や隣り合う電池Ps及び終端部材111間に隙間が形成されるような形態を有している。本実施形態では、板状のスペーサ本体の表裏面から複数の凸条が互いに間隔を有して突出するスペーサ100が採用されているが、これに限定されるものではない。例えば、板状のスペーサ本体の片面から複数の凸条が互いに間隔を有して突出するスペーサや、スペーサ本体の断面形状が矩形波形状となっているスペーサなど、種々の構造のスペーサの中から適宜選択され得る。
隣り合う電池Ps間や隣り合う電池Ps及び終端部材111間には、遮蔽部材105が配置されている。遮蔽部材105は、電池PsのZ方向における一端側と他端側とに適用されている。遮蔽部材105は、X方向に沿って長尺に形成されている。遮蔽部材105は、電池Psのケース3の一対の第一壁部31間よりも僅かに短い長さに形成されている。より詳しくは、遮蔽部材105は、ケース本体30の丸められた角部を除く第二壁部32のX方向における長さと同じ乃至略同じ長さに形成されている。なお、ケース本体30の角部は、上述したとおり、小さい曲率半径で丸められており、円弧部が無視できる程度の大きさなので、遮蔽部材105は、実質的には、第二壁部32のX方向における長さと同じであるといえる。
遮蔽部材105は、Y方向に間隔をあけて配置された一対の段差部106と、該一対の段差部106間に位置する凸部107とを備えている。段差部106は、遮蔽部材105の長手方向に沿って、すなわち、X方向に沿って形成されている。段差部106は、遮蔽部材105の長手方向における一端から他端に亘って形成されている。凸部107も段差部106と同様に形成されている。
段差部106は、電池Psの第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部のうち、第一開口縁部33の端縁にのみ、電池Psの第二蓋体50の周縁と第二開口縁部35の端縁との合わせ部のうち、第二開口縁部35の端縁にのみ、あるいは、終端部材111のZ方向における端部にX方向に沿って形成された凸部112に係合する段差である。第一蓋体40側の遮蔽部材105の段差部106が、電池Psの第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部のうち、第一開口縁部33の端縁にのみ係合するようにしたのは、すなわち、当該段差部106が、電池Psの第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部のうち、第一蓋体40の周縁には係合しないようにしたのは、ケース3の内部圧力が一定以上の値になった際に、第一蓋体40と第一開口縁部33との接合が解かれて第一蓋体40がガス排出弁として機能しようとする際、第一蓋体40がケース本体30から飛び出る(図7では、下方向に)が、第一蓋体40側の遮蔽部材105の段差部106が第一蓋体40の周縁にも係合していると、第一蓋体40の動きが阻害され、ガス排出弁として機能しないおそれがあるからである。その意味では、ケース3の内部圧力が一定以上の値になった場合であっても、第二蓋体50と第二開口縁部35との接合が解かれることはない、すなわち、第二蓋体50がケース本体30から飛び出すことないので、第二蓋体50側の遮蔽部材105の段差部106が第二蓋体50の周縁に係合していても構わない。しかしながら、そのようになっていないのは、第一蓋体40側の遮蔽部材105が第二蓋体50側の遮蔽部材105にも使用され、部品を共通化させるためである。なお、段差部106の剛性が小さい場合や、第一蓋体40の周縁に段差部106が局所的に係合している等、第一蓋体40がガス排出弁としての機能を阻害しない程度に段差部106が構成されることは許容される。
遮蔽部材105の凸部107は、スペーサ100のY方向における幅と同じか、それよりも僅かに小さい幅を有しており、隣り合う電池Ps間や隣り合う電池Ps及び終端部材111間に挿入される挿入部である。
フレーム110は、Y方向における複数の電池Psの両側に配置され且つY方向において複数の電池Ps及び複数のスペーサ100を挟み込む一対の終端部材111(いわゆるエンドプレート)と、該一対の終端部材111同士を連結し、複数の電池Ps及び複数のスペーサ100を一体に緊締する連結部材113とを備えている。すなわち、本実施形態に係る電池モジュールMは、複数の電池Psが一方向に積層された、いわゆるスタック型の電池モジュールMである。
終端部材111は、例えば鋳造によって形成された、例えばアルミなどの金属製である。終端部材111は、スペーサ100と同様、電池Psのケース3がY方向から見て矩形状であるのに対応し、矩形状に形成されている。終端部材111は、矩形状の枠部と、該枠部内に形成された格子形状のリブとで構成され、X方向にある程度の厚みを有しながらも、軽量であり、剛性を有している。しかしながら、この終端部材以外にも、例えば、プレス成形された板状の終端部材など、種々の構造の終端部材の中から適宜選択され得る。
連結部材113は、例えばボルトなどの締結具によって終端部材111に固定されている。連結部材113は、一対の終端部材111の角部同士を連結している。そのため、連結部材113は、終端部材111の四つの角部に対応して四本配置されている。連結部材113は、図示はしないが、それぞれの遮蔽部材105に対し、直接又は間接的にZ方向から当接している。遮蔽部材105は、連結部材113によって電池Ps及び終端部材111からの離脱が制止されている。
フレーム110は、複数の電池Psの第一蓋体40側を、ある程度の間隔をあけて全面的に覆う遮蔽体114をさらに備えている。遮蔽体114は、板状に形成され、Y方向における端部が終端部材111のZ方向における一端部に固定されるとともに、X方向における側端部が第一蓋体40側に配置された一対の連結部材113に直接又は間接に支持されている。
以上の構成からなる本実施形態に係る電池モジュールMによれば、各電池Psのケース3のケース本体30(の第二壁部32)は、フレーム110による拘束によって、均一に圧が加えられている(均圧されている)。したがって、ケース3の内部圧力が一定以上の値になった際に、ケース本体30が膨らんで内部圧力が減少し、第一蓋体40と第一開口縁部33との接合部が破壊されない、すなわち、内部圧力が所期の値になった場合にガス排出弁が作動しない、といった不具合をなくすことができる。
また、本実施形態に係る電池モジュールMによれば、隣り合う電池Ps間の隙間や隣り合う電池Ps及び終端部材111間の隙間、すなわち、冷却流路は、その両側方に配置される遮蔽部材105によって封止されている。そのため、冷媒をX方向に沿って漏れなく流すことができ、冷却効率を高めることができる。
また、第二蓋体50側に配置された遮蔽部材105もそうであるが、特に第一蓋体40側に配置された遮蔽部材105は、外部端子6とガス排出弁としての第一蓋体40とを仕切っている。これにより、ガス排出弁が作動した場合に、そこから排出されるガスや電解液が外部端子6あるいはその周辺に付着するのをより効果的に防止することができる。
そして、本実施形態に係る電池モジュールMによれば、複数の電池Psの第一蓋体40側と遮蔽体114との間に一つの空間部が形成され、これがガス排出弁作動時のガス排出路となっているが、このガス排出路と冷却流路とは、第一蓋体40側に配置された遮蔽部材105によって仕切られている。そのため、ガス排出弁作動時にガス排出弁から排出されたガスが冷媒と混合し、冷媒によってガスが拡散してしまうのを効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更を加え得ることは勿論のことである。
例えば、上記実施形態において、第一蓋体40と第二蓋体50とは同じ構造、すなわち、ケース本体30内で凸となる蓋体が用いられている。これにより、上述したそれぞれの効果を第二蓋体50側でも享受することができる。特に、第二蓋体50は、電極体1がケース本体3内に挿入された状態で、ケース本体30の第二開口縁部35に溶接されるため、レーザ光のケース3内への抜けによる電極体1の損傷を防止できる点、第二蓋体50に固有の効果もある。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、図8〜図13に示すように、第二蓋体50は、従来型の蓋体と同様、平坦な板材であってもよい。なお、第二蓋体50の周縁は、例えばプレス加工やコイニング加工によって薄肉化されている。この薄肉部がケース本体30の第二開口縁部35の端縁に当接するようにして、第二蓋体50が第二開口部36を塞ぐ。
また、外周部が起立する蓋体構造がケース本体30の片側の開口縁部にのみ採用されるとしても、上記実施形態のように、ケース3の底部側となる第一開口縁部33ではなく、外部端子構造が設けられる側となる第二開口縁部35に採用してもよい。
あるいは、従来型の平坦な板材からなる蓋体がケース本体30の両側の開口縁部に採用されるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、第一蓋体40の基部41は、平坦である。しかしながら、図14に示すように、基部41は、電極体1が偏平状にされることで電極体1のZ方向における端部に形成される折り返し部(円弧部)11に沿った形状の凹部43を備えていてもよい。これにより、第一蓋体40のケース3内における表面積は、第二蓋体50のケース3内における表面積よりも大きくなる。すなわち、ケース3の内部圧力の第一蓋体40の受圧面積は、第二蓋体50の受圧面積よりも大きくなる。そのため、第一開口縁部33と第一蓋体40との接合強度と、第二開口縁部35と第二蓋体50との接合強度との差が小さい場合であっても、第一蓋体40の変形が促進されるため、第一蓋体40がより破壊されやすくなる。したがって、第一蓋体40とケース本体30との限界耐圧を、第二蓋体50とケース本体30との限界耐圧よりも小さくすることが容易になる。
また、凹部43が形成されることにより、上記実施形態に係る電池Psよりもケース3の内容積が増加するため、上記実施形態に係る電池Psとケース3の高さ寸法が同じでも、電極体1の高さ寸法を大きくすることができ、その分、単位体積あたりの発電効率(エネルギー密度)を高めることができる。あるいは、上記実施形態に係る電池Psと電極体1の高さ寸法が同じであれば、ケース3の高さ寸法を小さくすることができ、同じ発電効率でも電池Psを小型化することができる。
さらには、凹部43が形成されることで、ケース3と電極体1との間の隙間が無くなる又は隙間が小さくなるため、ケース3内に貯留される電解液の量が少ない場合であっても、電解液と電極板13,15との接触を保つことができる。すなわち、電解液をケース3内に貯留させておき、毛細管現象で吸い上げられて電極体1の正極板13及び負極板15間に供給されるようにすることで、長期使用に伴う正極板13及び負極板15間の電解液の液枯れを防止することができるが、凹部43が形成されることで、ケース3内に貯留させる電解液の量を減らすことができる。
なお、凹部43は、電極体1の折り返し部11の表面に当接するようにしてもよいし、折り返し部11の表面と所定間隔を有して離間するようにしてもよい。実際は、電極体1は、絶縁シートに覆われた状態でケース3内に収容されるので、凹部43は、折り返し部11の表面に絶縁シートを介して当接するようにしてもよいし、折り返し部11の表面と所定間隔を有して離間するようにしてもよい。前者の場合、電極体1が凹部43によって保持されるため、電極体1がケース3内で安定するという効果がある。但し、電極体1の充放電により電極体1が膨らみ、電極体1の凹部43との当たりが強くなり、電極体1が不測の外圧を受けることになることが懸念される場合や、電池Psに振動が加わった際に電極体1(の活物質層が形成された領域)が凹部43に当たることで、電極反応に影響が生じるような場合は、後者の方が好ましい。
さらに、凹部43は、X方向における電極体1の一端よりも内側から始まり、X方向における電極体1の他端よりも内側で終わる長さに形成されるようにするのが好ましい。このことは、第二蓋体50が第一蓋体40と同じ構造となる場合の第二蓋体50についても同様である。かかる構成によれば、X方向における第一蓋体40の両端部に、電極体1の正極リード部14及び負極リード部16のそれぞれに当接する一対の凸部が形成される。正極リード部14及び負極リード部16は、活物質層が形成されていないため、ある程度、変形しても問題はない。そこで、正極リード部14及び負極リード部16に第一蓋体40の凸部が当たるようにすれば、電極体1が凸部によって保持されるため、電極体1がケース3内で安定するという効果がある。
また、上記実施形態において、まず、ケース本体30の第一開口縁部33内に第一蓋体40が嵌入され、溶接されて、有底のケース本体30が作製された後、ケース本体30の第二開口部36からケース本体30内に電極体1が挿入され、第二開口縁部35に第二蓋体50が溶接されるようになっている。しかしながら、これに限定されるものではない。ケース本体30内に電極体1が挿入された後、第一蓋体40及び第二蓋体50がケース本体30の第一開口縁部33及び第二開口縁部35に溶接されるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、第一蓋体40の外周部42が基部41と直交乃至略直交するまで湾曲することで、第一蓋体40の周縁が第一開口縁部33の内周面に所定範囲で面接触している。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、図15に示すように、第一蓋体40の外周部42が基部41と直交乃至略直交するまで湾曲されないことで、第一蓋体40の周縁が第一開口縁部33の内周面に対して交差するように接触するようにしてもよい。このことは、第二蓋体50が第一蓋体40と同じ構造となる場合の第二蓋体50についても同様である。これにより、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の内周面との接触面積が減るため、この方法によっても、第一開口縁部33と第一蓋体40との接合強度を下げることができる。
また、上記実施形態において、第一蓋体40は、ケース本体30内に位置する基部41と、該基部41の周縁から屈曲により立ち上がる外周部42とを備えている構成である。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、第一蓋体50の断面形状が半円状や半楕円状のように、基部と外周部とが明確に境界を分けられないような形態であってもよい。このことは、第二蓋体50が第一蓋体40と同じ構造となる場合の第二蓋体50についても同様である。これによっても、ケース3の内部圧力の第一蓋体40の受圧面積が第二蓋体50の受圧面積よりも大きくなるため、第一蓋体40とケース本体30との限界耐圧を、第二蓋体50とケース本体30との限界耐圧よりも小さくすることができる。
受圧面積を増大させるという観点からすれば、図16に示すように、第一蓋体40が、ケース本体30外で凸となり、より詳しくは、凸面状となるように、上記実施形態とは反対側に接合されてもよい。この場合、図16に示すように、第一蓋体40の外周部42が第一開口縁部33内に嵌入されて、外周部42の周縁が第一開口縁部33の内周面に当接した形態に限定されない。例えば、図17に示すように、第一蓋体40が第一開口縁部33に外嵌して、外周部42の周縁が第一開口縁部33の外周面に当接した形態や、図18に示すように、外周部42の周縁と第一開口縁部33の端縁とが突き合わせ接合(突合)された形態であってもよい。
また、上記実施形態において、第一蓋体40の周縁とケース本体30の第一開口縁部33の端縁との合わせ部が接合されるようになっている。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、第一蓋体40の周縁が第一開口縁部33の端縁よりもケース本体30内にシフトするように第一蓋体40が第一開口縁部33内に嵌入された状態で、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の内周面とが接合されるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、外部端子構造として、溶接タイプの外部端子6が採用されている。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、ネジタイプの外部端子であってもよい。
また、上記実施形態において、ケース3の内部圧力が一定以上の値になった際に、第一蓋体40とケース本体30との接合部が全体的に破壊され、第一蓋体40がケース本体30から飛び出す形態でのガス排出弁が想定されている。しかしながら、これに限定されるものではない。第一蓋体40とケース本体30との接合部が一部でも破壊されれば、そこからガスが外部に排出され、内部圧力が低下することとなる。こういった形態でのガス排出弁であってもよい。これを具体的に実現するために、例えば、第一蓋体40の周縁と第一開口縁部33の端縁との合わせ部が全周に亘って均一に接合されるのではなく、部分的に接合強度が弱くなるように接合されるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、第一蓋体40とケース本体30の第一開口縁部33との接合及び第二蓋体50とケース本体30の第二開口縁部35との接合は、レーザ溶接で接合されるようになっている。しかしながら、これに限定されるものではない。接合方法は、レーザ溶接以外に、超音波接合、抵抗溶接、かしめ、接着等、様々な手段によって行うことができる。
また、上記実施形態において、それぞれ長尺の正極板13、負極板15及びセパレータ12を巻回した巻回型の電極体1が採用されている。しかしながら、電極体は、それぞれ複数枚の正極板、負極板及びセパレータを積層したものであってもよい。
また、上記実施形態において、リチウムイオン二次電池について説明した。しかしながら、電池の種類や大きさ(容量)は任意である。
また、本発明は、リチウムイオン二次電池に限定されるものではない。本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタにも適用可能である。
また、上記実施形態において、保持体として、一対の終端部材111及び連結部材113を備えたフレーム110が用いられ、積層された複数の電池Psがフレーム110によって緊締保持されるようになっている。しかしながら、これに限定されるものではない。保持体は、例えば、複数の電池Psを互いに隙間を有して収容するケース状(箱状)の筐体であっても、複数の電池Psが緊締保持されるものであればよい。
また、上記実施形態において、電池Ps同士や電池Ps及び終端部材111同士のY方向における相対的な位置決めは、スペーサ100と遮蔽部材105とによって行われている。しかしながら、これに限定されるものではない。スペーサ100が無くなり、遮蔽部材105だけであってもよい。
また、スペーサ100と遮蔽部材105とが設けられる場合、両者が別体でなく、一体化されたものであってもよい。この場合、Z方向における一対の遮蔽部材のうち、一方の遮蔽部材か、他方の遮蔽部材のどちらかとスペーサとが一体化されればよい。あるいは、スペーサにある程度の可撓性があるならば、一対の遮蔽部材とスペーサとが一体化されてもよい。
Ps…電池、1…電極体、10…平坦部、11…折り返し部(円弧部)、12…セパレータ、13…正極板、14…正極リード部、15…負極板、16…負極リード部、18…クリップ部材、2…集電体、20…第一接続部、21…接続片、24…第二接続部、25…貫通孔、3…ケース、30…ケース本体、31…第一壁部、32…第二壁部、P1,P3…第一端部、P2,P4…第二端部、33…第一開口縁部、34…第一開口部、35…第二開口縁部、36…第二開口部、40…第一蓋体、41…基部、42…外周部、43…凹部、50…第二蓋体、51…貫通孔、53…基部、54…外周部、6…外部端子、60…胴部、61…平坦面、63…かしめ部、7…内部ガスケット、70…貫通孔、8…外部ガスケット、80…凹部、81…貫通孔、M…電池モジュール、100…スペーサ、105…遮蔽部材、106…段差部、107…凸部、110…フレーム、111…終端部材、112…凸部、113…連結部材、114…遮蔽体

Claims (10)

  1. 互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
    該電極体を収容するケースとを備え、
    該ケースは、
    両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
    一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
    他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
    前記ケース本体の前記一方の開口縁部の周方向の長さと、前記他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
    前記第一蓋体及び前記第二蓋体の一方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧は、他方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧よりも小さく、
    前記他方の蓋体は、外部端子として、前記正極板と電気的に接続される正極端子と、前記負極板と電気的に接続される負極端子と、を備える
    蓄電素子。
  2. 前記一方の蓋体の剛性は、前記ケース本体の剛性よりも高い
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記一方の蓋体と前記開口縁部との接合強度は、前記他方の蓋体と前記開口縁部との接合強度よりも小さい
    請求項1又は請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記一方の蓋体の前記ケース内における表面積は、前記他方の蓋体の前記ケース内における表面積よりも大きい
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記一方の蓋体と前記開口縁部とは、一部に接合強度が弱い部分を有して接合される
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 少なくとも一つの蓄電素子と、
    該蓄電素子を緊締保持する保持体とを備え、
    前記蓄電素子は、
    互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
    該電極体を収容するケースとを備え、
    該ケースは、
    両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
    一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
    他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
    前記ケース本体の前記一方の開口縁部の周方向の長さと、前記他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
    前記第一蓋体及び前記第二蓋体の一方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧は、他方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧よりも小さく、
    前記他方の蓋体は、外部端子として、前記正極板と電気的に接続される正極端子と、前記負極板と電気的に接続される負極端子と、を備える
    蓄電装置。
  7. 隣り合う蓄電素子間に隙間が形成されるように第一方向に整列された複数の蓄電素子であって、それぞれが前記他方の蓋体に外部端子を備える複数の蓄電素子と、
    前記隣り合う蓄電素子間に配置され、前記外部端子と前記一方の蓋体とを空間的に仕切る遮蔽部材とを備える
    請求項6に記載の蓄電装置。
  8. 前記遮蔽部材は、前記隙間と前記一方の蓋体とを空間的に仕切っている
    請求項7に記載の蓄電装置。
  9. 互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
    該電極体を収容するケースとを備え、
    該ケースは、
    両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
    一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
    他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
    前記ケース本体の一方の開口縁部の周方向の長さと他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
    前記ケース本体の一方の開口縁部と前記第一蓋体との接合、及び前記ケース本体の他方の開口縁部と前記第二蓋体との接合は、各蓋体の全周に亘って行われており、
    前記第一蓋体及び前記第二蓋体の一方の蓋体の前記ケース内における表面積は、他方の蓋体の前記ケース内における表面積よりも大きく、
    前記一方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧は、前記他方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧よりも小さい
    蓄電素子。
  10. 少なくとも一つの蓄電素子と、
    該蓄電素子を緊締保持する保持体とを備え、
    前記蓄電素子は、
    互いに絶縁された正極板と負極板とを含む電極体と、
    該電極体を収容するケースとを備え、
    該ケースは、
    両端に一対の開口縁部を有する筒状のケース本体と、
    一方の開口縁部に接合される第一蓋体と、
    他方の開口縁部に接合される第二蓋体とを備え、
    前記ケース本体の一方の開口縁部の周方向の長さと他方の開口縁部の周方向の長さとは、同じであり、
    前記ケース本体の一方の開口縁部と前記第一蓋体との接合、及び前記ケース本体の他方の開口縁部と前記第二蓋体との接合は、各蓋体の全周に亘って行われており、
    前記第一蓋体及び前記第二蓋体の一方の蓋体の前記ケース内における表面積は、他方の蓋体の前記ケース内における表面積よりも大きく、
    前記一方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧は、前記他方の蓋体と前記ケース本体との限界耐圧よりも小さい
    蓄電装置。
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