JP6237033B2 - 蓄電素子及び蓄電モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、容器を備える蓄電素子、及び当該蓄電素子を備える蓄電モジュールに関する。
従来、複数の蓄電素子を備え、蓄電素子の側方にスペーサを配置した蓄電モジュールが知られている。例えば特許文献1には、複数の蓄電素子(平板状電池)を備え、当該複数の蓄電素子の間にスペーサを配置した蓄電モジュール(組電池)が開示されている。
特開2008−235149号公報
しかしながら、側方にスペーサが配置された上記従来の蓄電素子では、蓄電モジュールの組立作業が困難になり、蓄電モジュールの生産性が低下してしまう場合があるという問題がある。
つまり、上記従来の蓄電素子では、側方にスペーサを配置した状態でモジュールケースに挿入する場合には、当該スペーサが挿入箇所に引っ掛かることで、蓄電モジュールの組立作業が困難になり、蓄電モジュールの生産性が低下してしまう。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、スペーサが配置されている構成においても、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる蓄電素子、及び当該蓄電素子を備える蓄電モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器を備える蓄電素子であって、前記容器が有する面のうちの少なくとも1つの面に配置されるスペーサと、前記スペーサの少なくとも1つの端部であるスペーサ端部を覆うように配置される絶縁性のシート部材とを備える。
これによれば、蓄電素子において、容器に配置されたスペーサの端部を覆うように、絶縁性のシート部材が配置されているため、スペーサの端部が他の部材に引っ掛かるのを抑制することができる。これにより、蓄電素子にスペーサが配置されている構成においても、蓄電モジュールの組立作業を容易にして、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、前記シート部材は、前記蓄電素子が所定位置に配置されるために挿入される方向を挿入方向として、前記スペーサの前記挿入方向における両端部のうちの少なくとも1つの端部である前記スペーサ端部を覆うように配置されることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、スペーサの挿入方向の端部がシート部材で覆われているため、蓄電素子を所定の挿入方向に挿入する際に、スペーサが引っ掛かるのを抑制することができる。このため、蓄電素子にスペーサが配置されている構成においても、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、前記シート部材は、前記スペーサ端部に対応する位置に、前記挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部を有することにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、シート部材の挿入方向の端部が傾斜しているため、蓄電素子を所定の挿入方向に挿入する際に、スペーサが引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、前記シート部材は、前記スペーサの前記挿入方向における両端部を覆うように配置されていることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、スペーサの挿入方向の両端部がシート部材で覆われているため、当該蓄電素子に向けて別の蓄電素子が挿入されたり、当該蓄電素子に蓄電モジュールのケースが被せられる場合にも、スペーサが引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、前記スペーサ端部は、前記挿入方向に対して傾斜したスペーサ傾斜部を有することにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、スペーサの挿入方向の端部が傾斜しているため、蓄電素子を所定の挿入方向に挿入する際に、スペーサが引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、前記スペーサは、前記容器の両側面に配置されており、前記シート部材は、前記容器の両側面に配置されたスペーサの前記スペーサ端部を覆うように配置されることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、容器の両側面のスペーサの端部がシート部材で覆われているため、蓄電素子を挿入する際に、蓄電素子の両側面のスペーサが引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電モジュールは、上記の蓄電素子と、前記蓄電素子が所定の挿入方向に挿入されることで、前記蓄電素子を所定位置に配置する配置台とを備える。
これによれば、蓄電モジュールにおいて、蓄電素子が所定の挿入方向に挿入されて配置台に配置される際に、スペーサの端部が他の部材に引っ掛かるのを抑制することができる。これにより、蓄電素子にスペーサが配置されている構成においても、蓄電モジュールの組立作業を容易にして、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
また、蓄電モジュールは、さらに、前記蓄電素子の側方を囲むように配置される外装部材を有することにしてもよい。
これによれば、蓄電モジュールにおいて、蓄電素子に蓄電モジュールのケースである外装部材が被せられる場合にも、蓄電素子のスペーサが当該外装部材に引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
本発明における蓄電素子によれば、スペーサが配置されている構成においても、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る蓄電モジュールの外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電モジュールを分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子を斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子を斜め下方から見た場合の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子のシート部材とスペーサとの位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る容器下部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る容器上部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る素子容器にスペーサを取り付ける工程を示す図である。 本発明の実施の形態に係る素子容器をシート部材に挿入する工程を示す図である。 本発明の実施の形態に係る素子容器にシート部材を取り付ける工程を示す図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子をモジュール容器の容器下部上に配置する工程を示す図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子をモジュール容器の容器上部内に配置する工程を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電素子を容器下部上に配置する工程を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電素子のスペーサの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電素子を斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子及び蓄電モジュールについて説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、蓄電モジュール10の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電モジュール10の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電モジュール10を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向(設置状態での重力の作用する方向)として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明するが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられる。つまり、例えば、X軸方向またはY軸方向が上下方向になるように設置される場合もあるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以下の図においても、同様である。
蓄電モジュール10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置であり、具体的には、1以上の電池を容器に収容した電池モジュールである。これらの図に示すように、蓄電モジュール10は、モジュール容器100、及び、モジュール容器100に収容される複数(本実施の形態では8個)の蓄電素子200と内蓋300とを備えている。
なお、蓄電モジュール10が備える蓄電素子200の数は複数でなくともよく、1つの蓄電素子200しか備えていない構成でもかまわない。つまり、蓄電モジュール10は、1以上の蓄電素子200を備えた装置である。
モジュール容器100は、蓄電モジュール10の外装体を構成する矩形状(箱状)の容器である。モジュール容器100は、複数の蓄電素子200を所定の位置に配置し、当該複数の蓄電素子200を衝撃などから保護する。
ここで、モジュール容器100は、容器下部110と容器上部120とを有している。容器上部120は、モジュール容器100の本体を構成する矩形筒状の部材である。容器下部110は、モジュール容器100の底部を構成する部材であり、容器上部120の下側の開口部を塞ぐ部材である。
内蓋300は、容器下部110に載置された複数の蓄電素子200の上方に配置される扁平な矩形状の部材である。つまり、内蓋300は、容器下部110とで複数の蓄電素子200を挟み込むことで、複数の蓄電素子200の位置決めを行う。内蓋300は、樹脂などの絶縁性の部材によって形成されている。なお、内蓋300の形状は、扁平な矩形状には限定されない。
具体的には、容器下部110の上方に、複数の蓄電素子200、内蓋300の順に配置され、容器上部120が複数の蓄電素子200と内蓋300とを覆うように、容器下部110の上方から被せられて配置される。そして、容器上部120と容器下部110とが接続されて、ネジやボルトなどによって固定される。
これにより、モジュール容器100の内方に、複数の蓄電素子200や内蓋300が収容され、容器上部120と容器下部110とで複数の蓄電素子200及び内蓋300が挟み込まれて、モジュール容器100内で複数の蓄電素子200が位置決めされ固定される。
なお、複数の蓄電素子200の電極端子間を接続するバスバー(図示せず)や、モジュール容器100の上部の開口を塞ぐ外蓋(図示せず)なども配置されるが、詳細な説明は省略する。また、蓄電素子200の充放電を管理する回路等が実装された基板などが配置されてもよい。
ここで、蓄電素子200と、モジュール容器100が有する容器下部110及び容器上部120の具体的な構成について、以下に詳細に説明する。まず、蓄電素子200の構成について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200を斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。また、図4は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200を斜め下方から見た場合の外観を示す斜視図である。また、図5は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200のシート部材240とスペーサ250及び260との位置関係を示す断面図である。また、図6は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
蓄電素子200は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。なお、蓄電素子200は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
これらの図に示すように、蓄電素子200は、素子容器本体211及び素子容器蓋体212からなる素子容器210と、正極端子220と、負極端子230と、シート部材240と、スペーサ250及び260とを備えている。また、素子容器210の内方には、正極集電体213と、負極集電体214と、電極体215とが配置されている。なお、素子容器210の内部には電解液などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。
素子容器本体211は、素子容器210の本体であり、金属からなる矩形筒状で底を備えた筐体である。また、素子容器蓋体212は、素子容器本体211の開口を閉塞する金属製の板状部材である。そして、素子容器本体211は、電極体215等を内部に収容後、素子容器蓋体212と溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。
電極体215は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる発電要素である。具体的には、電極体215は、正極と負極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものを全体が長円形状となるように巻回されて形成された巻回型の電極体である。なお、電極体215の形状は円形状または楕円形状でもよく、また、板状の電極が積層された積層型の電極体であってもよい。
正極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の導電性の正極集電箔の表面に、正極活物質層が形成された電極板である。なお、正極活物質層に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、正極活物質として、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種又は2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、LiMO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種又は2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
負極は、銅または銅合金などからなる長尺帯状の導電性の負極集電箔の表面に、負極活物質層が形成された電極板である。なお、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、負極活物質として、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
正極集電体213は、電極体215の正極と素子容器本体211の側壁との間に配置され、正極端子220と電極体215の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体213は、当該正極の正極集電箔と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などを主成分とする金属で形成されている。
負極集電体214は、電極体215の負極と素子容器本体211の側壁との間に配置され、負極端子230と電極体215の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電体214は、当該負極の負極集電箔と同様、銅または銅合金などを主成分とする金属で形成されている。
正極端子220は、正極集電体213を介して、電極体215の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子230は、負極集電体214を介して、電極体215の負極に電気的に接続された電極端子である。
つまり、正極端子220及び負極端子230は、電極体215に蓄えられている電気を蓄電素子200の外部空間に導出し、また、電極体215に電気を蓄えるために蓄電素子200の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。また、正極端子220及び負極端子230は、電極体215の上方に配置された素子容器蓋体212に取り付けられている。
スペーサ250及び260は、素子容器210が有する面のうちの少なくとも1つの面に配置される矩形状で平板状のスペーサである。本実施の形態では、スペーサ250及び260は、素子容器210の両側面に配置されている。つまり、スペーサ250は、素子容器210の素子容器本体211の側面211aに取り付けられて配置され、スペーサ260は、素子容器210の素子容器本体211の側面211bに取り付けられて配置されている。
なお、スペーサ250及び260は、例えば金属や樹脂などによって形成されているが、その他の材質で形成されていてもかまわない。また、スペーサ250及び260の形状は矩形状には限定されず、円形状などであってもかまわない。また、スペーサ250及び260の大きさ及び配置位置は、特に限定されず、側面211a及び211bからはみ出さないように配置されていればよい。また、スペーサ250及び260のそれぞれは、1つの部材ではなく、複数の部材に分割されて配置されていてもよい。
シート部材240は、スペーサ250及び260の少なくとも1つの端部であるスペーサ端部を覆うように配置される絶縁性のシート部材である。本実施の形態では、シート部材240は、素子容器210の両側面に配置されたスペーサ250及び260のスペーサ端部を覆うように配置されている。
つまり、シート部材240は、袋状の絶縁シートであり、素子容器本体211の4側面を覆うように配置されている。シート部材240は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)のような樹脂材料などで形成された熱収縮チューブであり、熱が加えられることにより、スペーサ250及び260が配置された素子容器本体211の側面に密着されている。なお、シート部材240は、袋状の熱収縮チューブには限定されず、例えば長尺状の絶縁シートを素子容器本体211に巻きつけたり、接着したりすることで、配置されることにしてもよい。
具体的には、シート部材240は、スペーサ250のスペーサ端部250a及び250bと、スペーサ260のスペーサ端部260a及び260bとを覆うように配置されている。スペーサ端部250aは、スペーサ250のZ軸方向マイナス側の端部であり、スペーサ端部250bは、スペーサ250のZ軸方向プラス側の端部である。また、スペーサ端部260aは、スペーサ260のZ軸方向マイナス側の端部であり、スペーサ端部260bは、スペーサ260のZ軸方向プラス側の端部である。
ここで、蓄電素子200は、所定位置に配置されるためにZ軸方向に挿入されることとし、Z軸方向を挿入方向とする。つまり、シート部材240は、スペーサ250及び260の挿入方向における両端部のうちの少なくとも1つの端部であるスペーサ端部を覆うように配置されている。また、シート部材240は、スペーサ250及び260の挿入方向における両端部を覆うように配置されている。
具体的には、シート部材240は、スペーサ250の挿入方向における一端部であるスペーサ端部250aと、スペーサ250の挿入方向における他端部であるスペーサ端部250bとを覆うように配置されている。また、シート部材240は、スペーサ260の挿入方向における一端部であるスペーサ端部260aと、スペーサ260の挿入方向における他端部であるスペーサ端部260bとを覆うように配置されている。
そして、シート部材240は、スペーサ端部に対応する位置に、挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部を有している。つまり、シート部材240は、スペーサ250を覆うシート側面部240aと、スペーサ260を覆うシート側面部240bとを有している。そして、シート側面部240aは、スペーサ250のスペーサ端部250aに対応する位置に、挿入方向(Z軸方向)に対して傾斜したシート傾斜部240a1を有しており、スペーサ端部250bに対応する位置に、挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部240a2を有している。また、シート側面部240bは、スペーサ260のスペーサ端部260aに対応する位置に、挿入方向(Z軸方向)に対して傾斜したシート傾斜部240b1を有しており、スペーサ端部260bに対応する位置に、挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部240b2を有している。
つまり、シート傾斜部240a1は、シート側面部240aのZ軸方向マイナス側の端部に形成された傾斜部であり、シート傾斜部240a2は、シート側面部240aのZ軸方向プラス側の端部に形成された傾斜部である。そして、シート傾斜部240a1及び240a2は、ともに、先端が素子容器本体211の側面211aに近づくようにY軸方向プラス側に傾斜するように形成されている。
また、同様に、シート傾斜部240b1は、シート側面部240bのZ軸方向マイナス側の端部に形成された傾斜部であり、シート傾斜部240b2は、シート側面部240bのZ軸方向プラス側の端部に形成された傾斜部である。そして、シート傾斜部240b1及び240b2は、ともに、先端が素子容器本体211の側面211bに近づくようにY軸方向マイナス側に傾斜するように形成されている。
次に、モジュール容器100の容器下部110の構成について、詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る容器下部110の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、容器下部110は、モジュール容器100の底部であり、複数の蓄電素子200が載置されて位置決めされる扁平な矩形状の部材である。つまり、容器下部110は、蓄電素子200が所定の挿入方向に挿入されることで、蓄電素子200を所定位置に配置する配置台である。
なお、容器下部110は、アルミニウム等の伝熱性の高い金属または樹脂等の絶縁性の部材などによって形成されているのが好ましいが、容器下部110の材質は上記には限定されない。また、容器下部110の形状も、扁平な矩形状には限定されない。
ここで、容器下部110は、底面部111と、下部側面部112と、第一位置決め部113と、第二位置決め部114とを有している。
底面部111は、容器下部110の底面部であり、蓄電素子200が載置される矩形状の板状部材である。底面部111には、8個の蓄電素子200が載置される位置に対応して、8つの貫通孔が形成されている。これにより、この貫通孔を介して、蓄電素子200からの熱を蓄電モジュール10の外方へ逃がすことができる。
下部側面部112は、容器下部110の側面部であり、底面部111の外縁に沿って環状に形成された長尺状の板状部材である。つまり、下部側面部112は、容器下部110の4側面に対応する4つの長尺状の板状部材が環状に繋げられており、底面部111の外縁から上方に立ち上がるように突出して形成されている。
第一位置決め部113は、容器下部110に蓄電素子200が載置される際に、容器下部110上で蓄電素子200を位置決めする部位であり、蓄電素子200が載置された状態で、蓄電素子200の長側面側に沿った方向(X軸方向)に延びるように形成されている。具体的には、第一位置決め部113は、蓄電素子200の長側面側に、底面部111から上方に立ち上がるように突出して形成されており、蓄電素子200の長側面と当接して、蓄電素子200を位置決めする。同図では、第一位置決め部113は、3本のX軸方向に延びる板状部材で構成されている。
第二位置決め部114は、容器下部110に蓄電素子200が載置される際に、容器下部110上で蓄電素子200を位置決めする部位であり、蓄電素子200が載置された状態で、蓄電素子200の短側面側に沿った方向(Y軸方向)に延びるように形成されている。具体的には、第二位置決め部114は、蓄電素子200の短側面側に、底面部111から上方に立ち上がるように突出して形成されており、蓄電素子200の短側面と当接して、蓄電素子200を位置決めする。
次に、モジュール容器100の容器上部120の構成について、詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る容器上部120の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、容器上部120は、モジュール容器100の本体部分であり、複数の蓄電素子200と内蓋300とが内方に収容される矩形筒状の部材である。つまり、容器上部120は、蓄電素子200の側方を囲むように配置される外装部材である。ここで、容器上部120は、強度面及び省スペース化の観点から、例えば、厚みを薄く形成できる鉄やステンレスなどの金属で構成されている。
具体的には、容器上部120は、下部に開口部が形成されており、この開口部から、複数の蓄電素子200と内蓋300とが挿入され収容される。なお、本実施の形態では、8個の蓄電素子200が容器上部120内に収容されるが、容器上部120内に収容される蓄電素子200の個数は限定されない。
ここで、容器上部120は、上部側面部121と、端子側配置部122とを有している。
上部側面部121は、容器上部120の側面部であり、モジュール容器100の4側面を構成する環状に形成された板状部材である。つまり、上部側面部121は、4つの平板状の部材が環状に繋げられて形成されている。
また、端子側配置部122は、複数の蓄電素子200上に内蓋300が配置された状態で、内蓋300上に配置される部位であり、蓄電素子200の短側面側に沿った方向(Y軸方向)に延びるように形成されている。具体的には、端子側配置部122は、複数の蓄電素子200の正極端子220及び負極端子230の上方にそれぞれ配置される4本のY軸方向に延びる板状部材で構成されている。
次に、蓄電モジュール10を製造する工程について、説明する。まず、蓄電素子200において、素子容器210にスペーサ250、260及びシート部材240を取り付ける工程について、説明する。
図9は、本発明の実施の形態に係る素子容器210にスペーサ250及び260を取り付ける工程を示す図である。また、図10は、本発明の実施の形態に係る素子容器210をシート部材240に挿入する工程を示す図である。また、図11は、本発明の実施の形態に係る素子容器210にシート部材240を取り付ける工程を示す図である。
まず、図9の(a)に示すように、素子容器210の素子容器本体211の側方にスペーサ250及び260が配置され、図9の(b)に示すように、素子容器本体211の側面211aにスペーサ250が取り付けられ、素子容器本体211の側面211bにスペーサ260が取り付けられる。
具体的には、接着剤などにより、側面211aにスペーサ250が貼り付けられ、側面211bにスペーサ260が貼り付けられる。なお、素子容器210の側面へのスペーサ250及び260の取り付け方法はどのような方法であってもよく、例えば、ネジ止めやボルト等によって固定したり、溶接によって取り付けることにしてもかまわない。
そして、図10に示すように、素子容器210は、スペーサ250及び260が取り付けられた状態で、袋状のシート部材240の内方に挿入される。
そして、図11の(a)に示すように、素子容器210に取り付けられたスペーサ250及び260を覆うように、シート部材240が配置される。つまり、シート部材240は、素子容器210の両側面に配置されたスペーサ250及び260のスペーサ端部250a、250b、260a及び260bを覆うように配置される。
そして、図11の(b)に示すように、シート部材240が素子容器210に取り付けられる。これにより、シート部材240には、スペーサ端部250a、250b、260a及び260bに対応する位置に、シート傾斜部240a1、240a2、240b1及び240b2が形成される。以上により、蓄電素子200が製造される。
次に、蓄電素子200をモジュール容器100内に収容する工程について、説明する。図12は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200をモジュール容器100の容器下部110上に配置する工程を示す図である。また、図13は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200をモジュール容器100の容器上部120内に配置する工程を示す図である。
まず、図12に示すように、蓄電素子200が、モジュール容器100の容器下部110上に配置される。具体的には、まず蓄電素子200A、200C及び200Dが、容器下部110上に配置され、その後に蓄電素子200Bが容器下部110上に配置されることとする。
この場合、蓄電素子200Bは、挿入方向P1(Z軸マイナス方向)に向けて、蓄電素子200Aと蓄電素子200Cとの間に挿入される。ここで、挿入方向P1とは、蓄電素子200Bが所定位置に配置されるために挿入される方向である。
ここで、蓄電素子200Bのシート部材240は、スペーサ250及び260の挿入方向における両端部を覆うように配置されており、当該両端部に対応する位置に、挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部を有している。つまり、蓄電素子200Bのシート部材240は、シート側面部240aの挿入方向P1の先端にシート傾斜部240a1を有しており、シート側面部240bの挿入方向P1の先端にシート傾斜部240b1を有している。
また、同様に、蓄電素子200Aのシート部材240は、シート側面部240bの挿入方向P1の先端とは反対側の端部にシート傾斜部240b2を有しており、蓄電素子200Cのシート部材240は、シート側面部240aの挿入方向P1の先端とは反対側の端部にシート傾斜部240a2を有している。
これにより、同図のQ1及びQ2の部分において、蓄電素子200Bのシート傾斜部240a1及び240b1が、蓄電素子200Aのシート傾斜部240b2及び蓄電素子200Cのシート傾斜部240a2に引っ掛かることなく、蓄電素子200Bが蓄電素子200Aと蓄電素子200Cとの間に挿入される。
また、図13に示すように、モジュール容器100の容器上部120が、蓄電素子200を覆うように、容器下部110上に配置される。具体的には、複数の蓄電素子200A〜200Dが容器下部110上に配置された状態で、蓄電素子200A〜200D上に内蓋300が配置される。そして、蓄電素子200A〜200Dに容器上部120が被せられて、蓄電素子200A〜200Dが容器上部120内に挿入される。
この場合、容器上部120は、挿入方向P2(Z軸マイナス方向)に向けて、蓄電素子200A〜200Dを覆うように配置される。なお、挿入方向P2とは、上記の挿入方向P1と同じ方向である。
ここで、蓄電素子200A及び200Dのシート部材240は、スペーサ250及び260の挿入方向における両端部を覆うように配置されており、当該両端部に対応する位置に、挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部を有している。つまり、蓄電素子200Aのシート部材240は、シート側面部240aの挿入方向P2の先端とは反対側の端部にシート傾斜部240a2を有しており、蓄電素子200Dのシート部材240は、シート側面部240bの挿入方向P2の先端とは反対側の端部にシート傾斜部240b2を有している。
これにより、同図のQ3及びQ4の部分において、容器上部120の上部側面部121の挿入方向P2の先端の端部が、蓄電素子200Aのシート傾斜部240a2及び蓄電素子200Dのシート傾斜部240b2に引っ掛かることなく、容器上部120内に蓄電素子200A〜200Dが収容される。以上により、蓄電モジュール10が組み立てられる。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子200によれば、素子容器210に配置されたスペーサ250及び260の端部を覆うように、絶縁性のシート部材240が配置されているため、スペーサ250及び260の端部が他の部材に引っ掛かるのを抑制することができる。これにより、蓄電素子200にスペーサ250及び260が配置されている構成においても、蓄電モジュール10の組立作業を容易にして、蓄電モジュール10の生産性を向上させることができる。
また、蓄電素子200において、スペーサ250及び260の挿入方向の端部がシート部材240で覆われているため、蓄電素子200を所定の挿入方向に挿入する際に、スペーサ250及び260が引っ掛かるのを抑制することができる。このため、蓄電素子200にスペーサ250及び260が配置されている構成においても、蓄電モジュール10の生産性を向上させることができる。
また、蓄電素子200において、シート部材240の挿入方向の端部が傾斜しているため、蓄電素子200を所定の挿入方向に挿入する際に、スペーサ250及び260が引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュール10の生産性を向上させることができる。
また、蓄電素子200において、スペーサ250及び260の挿入方向の両端部がシート部材240で覆われているため、蓄電素子200に向けて別の蓄電素子200が挿入されたり、蓄電素子200に蓄電モジュール10のケースである容器上部120が被せられる場合にも、スペーサ250及び260が引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュール10の生産性を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る蓄電モジュール10によれば、蓄電素子200が所定の挿入方向に挿入されて配置台である容器下部110に配置される際に、スペーサ250及び260の端部が他の部材に引っ掛かるのを抑制することができる。これにより、蓄電素子200にスペーサ250及び260が配置されている構成においても、蓄電モジュール10の組立作業を容易にして、蓄電モジュール10の生産性を向上させることができる。
また、蓄電モジュール10において、蓄電素子200に蓄電モジュール10のケースである容器上部120が被せられる場合にも、蓄電素子200のスペーサ250及び260が当該外装部材に引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュール10の生産性を向上させることができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図14は、本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電素子200を容器下部110a上に配置する工程を示す図である。
上記実施の形態では、容器下部110は、高さの低い下部側面部112を有していることとしたが、本変形例では、同図に示すように、容器下部110aは、高さの高い下部側面部112aを有している。つまり、下部側面部112aは、蓄電素子200の側方を囲むように配置される外装部材であり、底面部111aの外縁の4辺から、4枚の板状部材が上方に立ち上がるように突出して形成されている。
そして、同図に示すように、まず蓄電素子200B及び200Cが、容器下部110aの底面部111a上に配置され、その後に蓄電素子200A及び200Dが底面部111a上に配置されることとする。
この場合、蓄電素子200Aは、挿入方向P3(Z軸マイナス方向)に向けて、蓄電素子200Bの側方に挿入される。また、蓄電素子200Dは、挿入方向P4(Z軸マイナス方向)に向けて、蓄電素子200Cの側方に挿入される。なお、挿入方向P3及びP4とは、上記の挿入方向P1と同じ方向である。
ここで、蓄電素子200Aのシート部材240は、シート側面部240aの挿入方向P3の先端にシート傾斜部240a1を有しており、シート側面部240bの挿入方向P3の先端にシート傾斜部240b1を有している。また、同様に、蓄電素子200Bのシート部材240は、シート側面部240aの挿入方向P3の先端とは反対側の端部にシート傾斜部240a2を有している。
これにより、同図のQ5及びQ6の部分において、蓄電素子200Aのシート傾斜部240a1及び240b1が、容器下部110aの下部側面部112aの挿入方向P3の先端とは反対側の端部、及び蓄電素子200Bのシート傾斜部240a2に引っ掛かることなく、蓄電素子200Aが蓄電素子200Bの側方に挿入される。
また、同様に、同図のQ7及びQ8の部分において、蓄電素子200Dのシート傾斜部240a1及び240b1が、蓄電素子200Cのシート傾斜部240b2、及び容器下部110aの下部側面部112aの挿入方向P4の先端とは反対側の端部に引っ掛かることなく、蓄電素子200Dが蓄電素子200Cの側方に挿入される。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電素子200及び蓄電モジュールによれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、容器下部110aの下部側面部112aの高さが高い場合であっても、蓄電モジュールの組立作業を容易にして、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図15は、本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電素子201のスペーサ251及び261の構成を示す断面図である。
同図に示すように、スペーサ251及び261は、挿入方向(Z軸方向)における両端部に、スペーサ端部251a、251b及びスペーサ端部261a、261bを有している。そして、スペーサ端部251a及び251bは、挿入方向(Z軸方向)に対して傾斜したスペーサ傾斜部251a1及び251b1を有しており、スペーサ端部261a及び261bは、挿入方向に対して傾斜したスペーサ傾斜部261a1及び261b1を有している。
つまり、スペーサ傾斜部251a1は、スペーサ251のZ軸方向マイナス側の端部に形成された傾斜部であり、スペーサ傾斜部251b1は、スペーサ251のZ軸方向プラス側の端部に形成された傾斜部である。そして、スペーサ傾斜部251a1及び251b1は、ともに、先端が素子容器本体211の側面211aに近づくようにY軸方向プラス側に傾斜するように形成されている。
また、同様に、スペーサ傾斜部261a1は、スペーサ261のZ軸方向マイナス側の端部に形成された傾斜部であり、スペーサ傾斜部261b1は、スペーサ261のZ軸方向プラス側の端部に形成された傾斜部である。そして、スペーサ傾斜部261a1及び261b1は、ともに、先端が素子容器本体211の側面211bに近づくようにY軸方向マイナス側に傾斜するように形成されている。
そして、シート部材240には、スペーサ傾斜部251a1、251b1、261a1及び261b1に対応する位置に、シート傾斜部240a1、240a2、240b1及び240b2が形成されている。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電素子201によれば、スペーサ251及び261の挿入方向の端部が傾斜しているため、蓄電素子201を所定の挿入方向に挿入する際に、スペーサ251及び261が引っ掛かるのを抑制することができ、蓄電モジュールの生産性を向上させることができる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図16は、本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電素子202を斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。
上記実施の形態では、シート部材240は、スペーサ250及び260の挿入方向における両端部を覆うように配置されていることとした。しかし、本変形例では、同図に示すように、シート部材241は、スペーサ250及び260の挿入方向における一端部を覆うように配置されている。
具体的には、シート部材241は、スペーサ250及び260の下側(Z軸方向マイナス側)の一端部を覆うように配置されている。つまり、シート部材241は、素子容器本体211の4側面の下部を覆うように配置されている。
これにより、シート部材241には、スペーサ250及び260のスペーサ端部250a及び260aに対応する位置に、シート傾斜部241a1及び241b1(図示せず)が形成される。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電素子202によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、シート部材241は、スペーサ250及び260の上側(Z軸方向プラス側)の一端部を覆うように配置されており、シート部材241には、スペーサ250及び260のスペーサ端部250b及び260bに対応する位置にシート傾斜部が形成されている構成でもかまわない。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子及び蓄電モジュールについて説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、シート部材は、スペーサ端部に対応する位置にシート傾斜部を有することとした。しかし、シート部材は、シート傾斜部ではなく、例えば階段状の部位が形成されていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、シート部材は、素子容器本体211の両側面に配置されたスペーサのスペーサ端部を覆うように配置されることとした。しかし、シート部材は、素子容器本体211の1つの側面に配置されたスペーサのスペーサ端部を覆うように配置されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、モジュール容器は、蓄電素子の側方を囲むように配置される外装部材であることとした。しかし、モジュール容器は、蓄電素子の上方と下方に配置される部材で構成されており、蓄電素子の側方を囲まない構成でもかまわない。また、モジュール容器の形状は矩形状でなくともよく、円柱形状などであってもかまわない。
また、蓄電モジュールは内蓋300を有することなく、モジュール容器に蓄電素子を直接固定することにしてもよい。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電モジュール
100 モジュール容器
110、110a 容器下部
111、111a 底面部
112、112a 下部側面部
113 第一位置決め部
114 第二位置決め部
120 容器上部
121 上部側面部
122 端子側配置部
200、200A〜200D、201、202 蓄電素子
210 素子容器
211 素子容器本体
211a、211b 側面
212 素子容器蓋体
213 正極集電体
214 負極集電体
215 電極体
220 正極端子
230 負極端子
240、241 シート部材
240a、240b シート側面部
240a1、240a2、240b1、240b2、241a1、241b1 シート傾斜部
250、251、260、261 スペーサ
250a、250b、260a、260b、251a、251b、261a、261b スペーサ端部
251a1、251b1、261a1、261b1 スペーサ傾斜部
300 内蓋

Claims (6)

  1. 容器を備える蓄電素子であって、
    前記容器が有する面のうちの少なくとも1つの面に配置されるスペーサと、
    前記スペーサの少なくとも1つの端部であるスペーサ端部を覆うように配置される絶縁性のシート部材と、を備え、
    前記シート部材は、前記蓄電素子が所定位置に配置されるために挿入される方向を挿入方向として、前記スペーサの前記挿入方向における両端部のうちの少なくとも1つの端部である前記スペーサ端部を覆うように配置され、
    前記シート部材は、前記スペーサ端部に対応する位置に、前記挿入方向に対して傾斜したシート傾斜部を有する
    電素子。
  2. 前記シート部材は、前記スペーサの前記挿入方向における両端部を覆うように配置されている
    請求項に記載の蓄電素子。
  3. 前記スペーサ端部は、前記挿入方向に対して傾斜したスペーサ傾斜部を有する
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記スペーサは、前記容器の両側面に配置されており、
    前記シート部材は、前記容器の両側面に配置されたスペーサの前記スペーサ端部を覆うように配置される
    請求項1〜のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の蓄電素子と、
    前記蓄電素子が所定の挿入方向に挿入されることで、前記蓄電素子を所定位置に配置する配置台と
    を備える蓄電モジュール。
  6. さらに、
    前記蓄電素子の側方を囲むように配置される外装部材を有する
    請求項に記載の蓄電モジュール。
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