JP6191336B2 - 蓄電素子、蓄電モジュール及び容器 - Google Patents

蓄電素子、蓄電モジュール及び容器 Download PDF

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Description

本発明は、容器を備える蓄電素子、当該蓄電素子を備える蓄電モジュール、及び当該蓄電素子に備えられる容器に関する。
世界的な環境問題への取り組みとして、ガソリン自動車から電気自動車への転換が重要になってきている。このため、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を動力源に用いた電気自動車の開発が進められている。そして、このような蓄電素子においては、一般的に、金属製の容器を備えている。
ここで、当該蓄電素子において、他の蓄電素子の容器やその他の金属製の部材に接触した場合に、電気的短絡が生じる虞がある。このため、当該短絡を防ぐために、容器の表面に絶縁層を配置した蓄電素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−128082号公報
しかしながら、上記従来の蓄電素子では、容器の表面に配置した絶縁層の厚みが局所的に厚くなる場合があり、この場合には、当該蓄電素子を他の部材と隣接して配置する際に無駄なスペースが生じるため、省スペース化を図ることができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、容器の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる蓄電素子、蓄電モジュール及び容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器を備える蓄電素子であって、前記容器は、容器本体と、前記容器本体の外面に形成された絶縁性を有する第一絶縁層とを備え、前記第一絶縁層は、先端に向けて厚みが薄くなるように形成された端部である第一端部を有する。
ここで、蓄電素子の容器本体の外面に絶縁層を塗装などによって形成する場合には、絶縁層の先端の厚みが厚くなりやすい。そして、当該先端の厚みによって、蓄電素子の隣に他の蓄電素子やその他の部材を配置する場合などに、無駄なスペースが生じる。このため、第一絶縁層の第一端部を、先端に向けて厚みが薄くなるように形成することで、容器の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる。
また、前記第一端部は、先端に向けて厚みが薄くなるように前記容器本体の外面に対して傾斜した第一傾斜面を有することにしてもよい。
これによれば、第一絶縁層の第一端部に傾斜面を形成することで、先端に向けて厚みが薄くなるような第一端部の形状を容易に形成することができる。
また、前記容器本体には、開口部が形成されるとともに、前記容器は、さらに、前記開口部を閉塞する蓋体を有し、前記第一端部は、前記容器本体の外面の前記開口部側に形成された端部であることにしてもよい。
これによれば、容器本体の開口部を閉塞する蓋体を有した蓄電素子において、容器の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる。
また、さらに、前記第一絶縁層の前記開口部側に配置される絶縁性を有する第二絶縁層を備え、前記第二絶縁層は、前記第一端部に重なるように配置される第二端部を有することにしてもよい。
これによれば、第一絶縁層の第一端部に第二絶縁層の第二端部を重ねて配置することで、容器本体の露出した部分の絶縁性を確保することができる。また、厚みが薄い第一端部に第二端部を配置することで、第二端部を配置した部分の厚みが局所的に厚くなるのを抑制し、省スペース化を図ることができる。
また、前記第二端部は、前記開口部とは反対方向に向けて厚みが薄くなるように形成されることにしてもよい。
これによれば、容器本体の開口部に向けて厚みが薄くなるように形成された第一端部に、当該開口部とは反対方向に向けて厚みが薄くなるように第二端部を形成することで、第二絶縁層の第二端部を配置した部分の厚みが厚くなるのをさらに抑制し、省スペース化を図ることができる。
また、前記第二端部は、前記開口部とは反対方向に向けて厚みが薄くなるように前記容器本体の外面に対して傾斜した第二傾斜面を有することにしてもよい。
これによれば、第一絶縁層の第一端部が傾斜している場合に、第一端部の傾斜に合わせて第二端部に傾斜面を形成することで、第二端部を配置した部分の厚みが厚くなるのをさらに抑制し、省スペース化を図ることができる。
また、前記第二絶縁層は、絶縁テープであることにしてもよい。
これによれば、第一絶縁層の第一端部に第二端部が重なるように絶縁テープを貼り付けることで、容易に、第二絶縁層を配置することができる。
また、前記第一絶縁層は、絶縁塗装が施された絶縁コート層であることにしてもよい。
これによれば、容器本体に絶縁塗装を施すことで、容器本体に高硬度で剥がれ難い絶縁層を形成することができる。また、容器本体に絶縁塗装を施すことで、容器本体と第一絶縁層との間に空気が入り込まないように形成することができるため、容器本体の腐食を抑制することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電モジュールは、上記のいずれかの蓄電素子を備える。
これによれば、蓄電モジュールにおいて、複数の蓄電素子を隣接して配置する場合に、蓄電素子の容器に形成された絶縁層の厚みが局所的に厚くなる部分を低減することで、当該局所的に厚くなる部分同士が接触して蓄電素子同士の位置がずれるのを抑制することができる。このように、無駄なスペースが生じるのを抑制することができるため、蓄電素子の容器の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる。
なお、本発明は、このような蓄電素子または蓄電モジュールとして実現することができるだけでなく、当該蓄電素子に備えられる容器として実現することもできる。
本発明における蓄電素子によれば、容器の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る蓄電モジュールの外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子の容器の容器本体を分離して蓄電素子が備える各構成要素を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子を上下方向に切断した場合の容器の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る第一絶縁層及び第二絶縁層の詳細な構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る第一絶縁層が配置された容器本体に蓋体を取り付ける工程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓋体が取り付けられた容器本体に第二絶縁層を配置する工程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る複数の蓄電素子が外装体に配置されている状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子が奏する効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子が奏する効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る第一絶縁層及び第二絶縁層の詳細な構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る第一絶縁層及び第二絶縁層の詳細な構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る第一絶縁層及び第二絶縁層の詳細な構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例4に係る第一絶縁層の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子、当該蓄電素子を備える蓄電モジュール、及び当該蓄電素子に備えられる容器について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、蓄電モジュール10の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電モジュール10の外観を示す斜視図である。なお、同図は、外装体200を透視して外装体200内方を示した図となっている。
なお、同図では、Z軸方向を上下方向(設置状態での重力の作用する方向)として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明するが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以下の図においても、同様である。
なお、以下において、例えば、X軸方向プラス側とは、X軸の矢印方向側を示しており、X軸方向マイナス側とは、X軸方向プラス側とは反対側を示す。Y軸方向やZ軸方向についても同様である。
蓄電モジュール10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる蓄電装置(電池モジュール)である。これらの図に示すように、蓄電モジュール10は、複数の蓄電素子100(本実施の形態では、5つの蓄電素子100)と、当該複数の蓄電素子100を収容する外装体200とを備えている。
なお、蓄電モジュール10は、隣り合う蓄電素子100同士を電気的に接続するバスバーや、複数の蓄電素子100の充電状態や放電状態を監視するための制御基板なども有しているが、これらの図示は省略し、詳細な説明も省略する。
蓄電素子100は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。本実施の形態では、5個の矩形状の蓄電素子100が直列に配置されている。
なお、蓄電素子100の個数は5個に限定されず、他の複数個数または1個であってもよい。また、蓄電素子100の形状も特に限定されない。また、蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。この蓄電素子100の構成の詳細な説明については、後述する。
外装体200は、蓄電モジュール10の外装体を構成する矩形状の部材である。外装体200は、複数の蓄電素子100を所定の位置に配置し、複数の蓄電素子100を衝撃などから保護する。
具体的には、外装体200は、複数の蓄電素子100を載置する載置部材と、複数の蓄電素子100の両側方に配置され当該複数の蓄電素子100を締結するための2つの締結部材と、当該2つの締結部材を接続する接続部材とを有している。これにより、外装体200内に複数の蓄電素子100が収容される。
なお、外装体200は、上記の構成には限定されず、箱型の本体部分と蓋部分とを有しており、複数の蓄電素子100が収容される構成であってもかまわない。また、外装体200の底面部分や側面部分に、複数の蓄電素子100を冷却(水冷却または空気冷却)するための冷却シートや冷却板などを備えていてもよい。また、外装体200には、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電するための外部電極端子が設けられているが、図示及び詳細な説明は省略する。
次に、蓄電素子100について、詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子100の外観を示す斜視図である。また、図3は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子100の容器110の容器本体111を分離して蓄電素子100が備える各構成要素を示す斜視図である。なお、同図では、蓄電素子100の容器110の第一絶縁層140及び第二絶縁層150は省略して図示している。
これらの図に示すように、蓄電素子100は、容器110と、正極端子120と、負極端子130とを備えている。また、容器110は、容器本体111と、蓋体112と、第一絶縁層140と、第二絶縁層150とを有しており、容器110内方には、電極体113と、正極集電部材114と、負極集電部材115とが配置されている。
なお、容器110の内部には電解液などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。また、蓋体112などには容器110内方の圧力を開放する安全弁が配置されていてもよい。
容器110は、金属からなる矩形筒状で底を備え開口部111aが形成された容器本体111と、容器本体111の開口部111aを閉塞する金属製の蓋体112とを有している。また、容器110は、電極体113等を内部に収容後、蓋体112と容器本体111とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。また、容器110の外面には、第一絶縁層140及び第二絶縁層150が形成されている。この第一絶縁層140及び第二絶縁層150の構成の詳細な説明については、後述する。
電極体113は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる発電要素である。具体的には、電極体113は、正極と負極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものを全体が長円形状となるように巻回されて形成された巻回型の電極体である。なお、電極体113の形状は円形状または楕円形状でもよい。
正極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる長尺帯状の導電性の正極集電箔の表面に、正極活物質層が形成された電極板である。なお、正極活物質層に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、正極活物質として、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種又は2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、LiMO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種又は2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
負極は、銅または銅合金からなる長尺帯状の導電性の負極集電箔の表面に、負極活物質層が形成された電極板である。なお、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、負極活物質として、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
正極端子120は、正極集電部材114を介して、電極体113の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子130は、負極集電部材115を介して、電極体113の負極に電気的に接続された電極端子である。
つまり、正極端子120及び負極端子130は、電極体113に蓄えられている電気を蓄電素子100の外部空間に導出し、また、電極体113に電気を蓄えるために蓄電素子100の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。また、正極端子120及び負極端子130は、電極体113の上方に配置された蓋体112に取り付けられている。
正極集電部材114は、電極体113の正極と容器110の側壁との間に配置され、正極端子120と電極体113の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電部材114は、当該正極の正極集電箔と同様、アルミニウムを主成分とする金属で形成されている。
負極集電部材115は、電極体113の負極と容器110の側壁との間に配置され、負極端子130と電極体113の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電部材115は、当該負極の負極集電箔と同様、銅を主成分とする金属で形成されている。
次に、容器110が有する第一絶縁層140及び第二絶縁層150について、詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子100を上下方向に切断した場合の容器110の構成を示す断面図である。具体的には、同図は、蓄電素子100をYZ平面で切断した場合の容器110が有する第一絶縁層140及び第二絶縁層150の構成を示す断面図であり、電極体113などの容器110の内部の構成要素は省略して図示している。
また、図5は、本発明の実施の形態に係る第一絶縁層140及び第二絶縁層150の詳細な構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図4に示された第一絶縁層140及び第二絶縁層150のA部を拡大して示す断面図である。なお、図4に示された第一絶縁層140及び第二絶縁層150のB部については、当該A部と対称の形状を有するため、B部についての説明は省略する。
図2及びこれらの図に示すように、第一絶縁層140は、容器110の容器本体111の外面に形成された絶縁性を有する絶縁層である。具体的には、第一絶縁層140は、容器本体111の4側面及び底面に絶縁塗装が施された絶縁コート層である。つまり、第一絶縁層140は、容器本体111の4側面及び底面を覆うように、当該4側面及び底面に絶縁塗料を塗布することで形成された絶縁層である。
また、第一絶縁層140の材質は、蓄電素子100に必要な絶縁性を確保できるものであれば特に限定されないが、例えば、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレン、カプトン、テフロン(登録商標)、シリコン、ポリイソプレン、及びポリ塩化ビニルなどの絶縁性のポリマーを例示することができる。なお、第一絶縁層140は、高硬度であることなどから絶縁塗装によって形成されるのが好ましいが、後述の第二絶縁層150と同様に絶縁テープなどであってもかまわない。
なお、第一絶縁層140は、容器本体111の底面には形成されていない構成でもよく、また、4側面のうちのいずれかの側面にのみ形成されている構成でもかまわない。また、第一絶縁層140は、側面全体ではなく、側面の一部にのみ形成されている構成でもよく、また、側面に複数形成されている構成でもかまわない。
ここで、第一絶縁層140は、上端(Z軸方向プラス側の端)に、第一端部140aを有している。つまり、第一端部140aは、容器本体111の外面の開口部111a側に形成された端部である。具体的には、第一端部140aは、容器本体111の上端の開口部111aの位置から一定の距離を空けて、配置されている。
また、第一端部140aは、先端に向けて厚みが薄くなるように形成されている。具体的には、第一端部140aは、先端に向けて厚みが薄くなるように容器本体111の外面に対して傾斜した第一傾斜面140bを有している。
つまり、第一端部140aは、内周が容器本体111の外面に沿うように形成されており、第一傾斜面140bは、容器本体111の外面から外方に向けて(第一端部140aの内周から外周に向けて)、下方(Z軸マイナス方向)に傾斜した形状を有している。このように、第一端部140aは、先端が尖った形状を有している。なお、第一絶縁層140の第一端部140a以外の部分は、均一な厚さとなるように形成されている。
第二絶縁層150は、第一絶縁層140の開口部111a側に配置される絶縁性を有する絶縁層である。具体的には、第二絶縁層150は、容器本体111の4側面の上部及び蓋体112の外周部分に配置された絶縁テープである。つまり、第二絶縁層150は、容器本体111の開口部111aの周囲(容器本体111の4側面の上部及び蓋体112の外周部分)を覆うように、当該開口部111aの周囲に貼り付けられた絶縁テープである。
また、第二絶縁層150の材質は、蓄電素子100に必要な絶縁性を確保できるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)などの樹脂によって形成されている。なお、第二絶縁層150は、施工性等から絶縁テープであるのが好ましいが、上述の第一絶縁層140と同様に絶縁塗装などによって形成されることにしてもかまわない。
なお、本実施の形態では、第二絶縁層150は、蓋体112の上面部(Z軸方向プラス側の面)にも配置されているが、第二絶縁層150は、蓋体112の上面部には配置されないような構成でもかまわない。また、第二絶縁層150は、容器本体111の上部の4側面のうちのいずれかの側面にのみ形成されている構成でもかまわない。また、第二絶縁層150は、側面の上部全体ではなく、当該上部の一部にのみ形成されている構成でもよく、また、当該上部に複数形成されている構成でもかまわない。
ここで、第二絶縁層150は、下端(Z軸方向マイナス側の端)に、第二端部150aを有している。つまり、第二端部150aは、容器本体111の外面の開口部111aとは反対側に形成された端部である。具体的には、第二端部150aは、第一端部140aに重なるように配置されている。
また、第二端部150aは、先端に向けて厚みが薄くなるように形成されている。つまり、第二端部150aは、開口部111aとは反対方向(Z軸マイナス方向)に向けて厚みが薄くなるように形成されている。具体的には、第二端部150aは、開口部111aとは反対方向に向けて厚みが薄くなるように容器本体111の外面に対して傾斜した第二傾斜面150bを有している。
つまり、第二傾斜面150bは、容器本体111の外面から外方に向けて(第二端部150aの内周から外周に向けて)、下方(Z軸マイナス方向)に傾斜した形状を有している。つまり、第二端部150aは、先端が尖った形状を有している。
具体的には、第二傾斜面150bは、外方から第一傾斜面140bに当接するように配置されることで、第二端部150aと第一端部140aとが重なり合って配置される。なお、第二絶縁層150の第二端部150a以外の部分は、均一な厚さとなるように形成されている。
また、第二絶縁層150は、第一絶縁層140の外表面を開口部111a側(Z軸方向プラス側)に延長した面の内側(図5ではY軸方向マイナス側)に配置されている。このため、第二絶縁層150が第一絶縁層140の外表面から外方に突出するようなことがないため、省スペース化を図ることができる。
次に、蓄電素子100を製造する工程のうち、容器本体111及び蓋体112に、第一絶縁層140及び第二絶縁層150を配置する工程について、説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る第一絶縁層140が配置された容器本体111に蓋体112を取り付ける工程を示す斜視図である。また、図7は、本発明の実施の形態に係る蓋体112が取り付けられた容器本体111に第二絶縁層150を配置する工程を示す斜視図である。
まず、図6に示すように、容器本体111に蓋体112を取り付ける前に、事前に容器本体111に第一絶縁層140を配置する。具体的には、容器本体111の表面に絶縁塗料を塗布し熱硬化させることで、容器本体111の表面に第一絶縁層140を形成する。
ここで、容器本体111の表面に第一絶縁層140を形成する際に、第一絶縁層140の開口部111a側に第一端部140aを形成する。つまり、第一端部140aの先端に向けて厚みが薄くなるように、容器本体111の外面に対して傾斜した第一傾斜面140bを有する第一端部140aを形成する。
そして、第一絶縁層140が形成された容器本体111の開口部111aから、容器本体111の内方に、電極体113等を収容して、容器本体111の上に蓋体112を配置する。
次に、図7の(a)に示すように、容器本体111と蓋体112との境界部分にレーザ光線Lを照射して、レーザ溶接により、容器本体111に蓋体112を固定する。そして、図7の(b)に示すように、容器本体111の上部と蓋体112の外周とを囲うように、絶縁テープである第二絶縁層150を配置する。
ここで、第二絶縁層150には、開口部111aとは反対方向に向けて厚みが薄くなるように容器本体111の外面に対して傾斜した第二傾斜面150bを有する第二端部150aが形成されている。そして、第二絶縁層150の第二端部150aが第一端部140aに重なるように、第二絶縁層150が、容器本体111の上部と蓋体112の外周とを囲うように、貼り付けられる。
これにより、容器110の上面以外が第一絶縁層140及び第二絶縁層150によって覆われ、絶縁性部材で覆われた蓄電素子100が製造される。
次に、第一絶縁層140及び第二絶縁層150が配置された蓄電素子100が奏する効果について、説明する。
図8は、本発明の実施の形態に係る複数の蓄電素子100が外装体200に配置されている状態を示す断面図である。また、図9及び図10は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子100が奏する効果を説明するための図である。具体的には、図9及び図10は、従来の蓄電素子を上下方向に切断した場合の容器が有する第一絶縁層及び第二絶縁層の構成を示す断面図である。
本発明の実施の形態に係る蓄電素子100は、第一端部140aと第二端部150aとが重なり合うことで、第一絶縁層140と第二絶縁層150とが配置されているため、絶縁層の厚みが局所的に厚くなるようなことを抑制することができる。
このため、図8に示すように、C部において、隣り合う蓄電素子100の絶縁層同士が全面で接触することができ、無駄なスペースが生じるのを防ぐことができる。また、D部においても同様に、蓄電素子100と外装体200の側面部210とが面接触することができ、無駄なスペースが生じるのを防ぐことができる。また、蓄電素子100が局所的に圧迫されることで蓄電素子100が変形してしまうのを抑制したり、蓄電モジュール10の組み付け時の不良発生を抑制することができる。
これに対し、従来の蓄電素子においては、容器の表面に絶縁層を配置した場合に、無駄なスペースが生じてしまうという問題があった。
つまり、一般的に、蓄電素子の容器本体の外面に絶縁層を塗装などによって形成する場合には、絶縁層の先端の厚みが厚くなりやすい。このため、当該先端の厚みによって、蓄電素子の隣に他の蓄電素子やその他の部材を配置する場合などに、無駄なスペースが生じてしまう。
また、図9に示すように、従来の蓄電素子105においては、第一絶縁層145と第二絶縁層155との重なり部分で絶縁層の厚みが局所的に厚くなる。このため、図8のように外装体200に複数の蓄電素子105を配置する場合に、当該局所的に厚い部分同士が重なり合って、当該複数の蓄電素子105が配列された形状が扇形状になってしまったり、蓄電素子105が局所的に圧迫されることで蓄電素子105が変形してしまう。または、当該局所的に厚い部分同士が干渉して、蓄電素子105同士の上下方向(Z軸方向)の位置がずれてしまい、蓄電モジュールの組み付け時の不良発生の原因となってしまう。
また、図10に示すように、絶縁層が局所的に厚くならないように第一絶縁層146の側面全体に第二絶縁層156を重ねて配置した蓄電素子106においては、第二絶縁層156の厚み分の無駄なスペースが生じてしまう。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子100によれば、第一絶縁層140の第一端部140aを、先端に向けて厚みが薄くなるように形成することで、容器110の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる。
また、第一絶縁層140の第一端部140aに傾斜面を形成することで、先端に向けて厚みが薄くなるような第一端部140aの形状を容易に形成することができる。
また、第一絶縁層140を、容器本体111の開口部111a側に第一端部140aが形成されるように、開口部111aから間隔を空けて配置することで、容器本体111と蓋体112とを溶接する際に、第一絶縁層140を損傷させるのを抑制することができる。
また、第一絶縁層140の第一端部140aに第二絶縁層150の第二端部150aを重ねて配置することで、容器本体111の露出した部分の絶縁性を確保することができる。また、厚みが薄い第一端部140aに第二端部150aを配置することで、第二端部150aを配置した部分の厚みが局所的に厚くなるのを抑制し、省スペース化を図ることができる。
また、第二端部150aを配置した部分が局所的に厚みが厚くなるのを抑制するために第一絶縁層140の全体に第二絶縁層150を重ねて配置するような必要がないため、第二絶縁層150の使用量を低減しつつ、省スペース化を図ることができる。
また、容器本体111の開口部111aに向けて厚みが薄くなるように形成された第一端部140aに、開口部111aとは反対方向に向けて厚みが薄くなるように第二端部150aを形成することで、第二絶縁層150の第二端部150aを配置した部分の厚みが厚くなるのをさらに抑制し、省スペース化を図ることができる。
また、第一絶縁層140の第一端部140aが傾斜している場合に、第一端部140aの傾斜に合わせて第二端部150aに傾斜面を形成することで、第二端部150aを配置した部分の厚みが厚くなるのをさらに抑制し、省スペース化を図ることができる。
また、第一絶縁層140の第一端部140aに第二端部150aが重なるように絶縁テープを貼り付けることで、容易に、第二絶縁層150を配置することができる。
また、容器本体111に絶縁塗装を施すことで、容器本体111に高硬度で剥がれ難い絶縁層を形成することができる。また、容器本体111に絶縁塗装を施すことで、容器本体111と第一絶縁層140との間に空気が入り込まないように形成することができるため、容器本体111の腐食を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る蓄電モジュール10によれば、複数の蓄電素子100を隣接して配置する場合に、蓄電素子100の容器110に形成された絶縁層の厚みが局所的に厚くなる部分を低減することで、当該局所的に厚くなる部分同士が接触して蓄電素子100同士の位置がずれるのを抑制することができる。このように、無駄なスペースが生じるのを抑制することができるため、蓄電素子100の容器110の表面に絶縁層を配置した場合であっても、省スペース化を図ることができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。上記実施の形態では、第二絶縁層150は、先端に向けて厚みが薄くなるように形成された第二端部150aを有していることとした。しかし、本変形例では、第二絶縁層の端部は、先端に向けて厚みが薄くなるように形成されていない。
図11は、本発明の実施の形態の変形例1に係る第一絶縁層140及び第二絶縁層151の詳細な構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図4に示されたA部に相当する部分を拡大して示す断面図である。なお、図4に示されたB部に相当する部分は、図11と対称の形状を有するため、B部に相当する部分についての説明は省略する。
同図に示すように、第二絶縁層151は、厚みが均一な第二端部151aを有している。そして、第二端部151aは、第一絶縁層140の第一端部140aに重なるように配置されている。なお、本変形例における第一絶縁層140は、上記実施の形態における第一絶縁層140と同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
つまり、第二端部151aは、側面151bを有しており、側面151bと第一端部140aの第一傾斜面140bとが当接するように配置されることで、第二端部151aと第一端部140aとが重なり合って配置される。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の構成の第一絶縁層140を有するため、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態と同様に、第二絶縁層151を、第一絶縁層140の外表面を開口部111a側(Z軸方向プラス側)に延長した面の内側(図11ではY軸方向マイナス側)に配置することで、省スペース化を図ることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。上記実施の形態では、第一絶縁層140の第一端部140aは先端が尖った形状を有していることとした。しかし、本変形例では、第一絶縁層の第一端部は先端が尖った形状を有していない。
図12は、本発明の実施の形態の変形例2に係る第一絶縁層141及び第二絶縁層151の詳細な構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図4に示されたA部に相当する部分を拡大して示す断面図である。なお、図4に示されたB部に相当する部分は、図12と対称の形状を有するため、B部に相当する部分についての説明は省略する。
同図に示すように、第一絶縁層141は、第一端部141aを有しており、第一端部141aは先端が尖った形状を有していない。そして、第二絶縁層151の第二端部151aが、第一絶縁層141の第一端部141aに重なるように配置される。なお、本変形例における第二絶縁層151は、上記変形例1における第二絶縁層151と同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
つまり、第一端部141aの第一傾斜面141bと第二端部151aの側面151bとが当接するように配置されることで、第一端部141aと第二端部151aとが重なり合って配置される。
なお、本変形例において、第二絶縁層として、上記変形例1と同様の第二絶縁層151を有していることとしたが、上記実施の形態と同様の第二絶縁層150を有していることにしてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態または変形例1と同様の効果を奏することができる。なお、第一端部141aと第二端部151aとの間に僅かな隙間が生じているが、当該隙間の大きさは、図9や図10に示されたような従来の構成よりも小さくなるため、当該隙間による影響は小さい。
また、上記実施の形態と同様に、第二絶縁層151を、第一絶縁層141の外表面を開口部111a側(Z軸方向プラス側)に延長した面の内側(図11ではY軸方向マイナス側)に配置することで、省スペース化を図ることができる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。上記実施の形態では、第一絶縁層140の第一端部140aは、第一傾斜面140bによって先端に向けて厚みが薄くなるように形成されていることとした。しかし、本変形例では、第一絶縁層の第一端部は、階段状の形状によって先端に向けて厚みが薄くなるように形成されている。
図13は、本発明の実施の形態の変形例3に係る第一絶縁層142及び第二絶縁層152の詳細な構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図4に示されたA部に相当する部分を拡大して示す断面図である。なお、図4に示されたB部に相当する部分は、図13と対称の形状を有するため、B部に相当する部分についての説明は省略する。
同図に示すように、第一絶縁層142は、第一端部142aを有しており、第一端部142aは、階段状の段差形状を有している。つまり、第一端部142aは、先端が、内側に向けて凹んだ形状を有している。そして、第二絶縁層152の第二端部152aが、第一絶縁層142の第一端部142aの凹みに重なるように配置される。なお、本変形例における第二絶縁層152は、上記変形例1における第二絶縁層151と同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
つまり、第一端部142aの凹んだ部分の側面142bと第二端部152aの側面152bとが当接するように配置されることで、第一端部142aと第二端部152aとが重なり合って配置される。
なお、本変形例において、第二絶縁層として、上記変形例1と同様の構成の第二絶縁層152を有していることとしたが、上記実施の形態と同様の第二絶縁層150を有していることにしてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態または変形例1、2と同様の効果を奏することができる。なお、上記変形例2と同様に、第一端部142aと第二端部152aとの間に僅かな隙間が生じているが、当該隙間の大きさは、図9や図10に示されたような従来の構成よりも小さくなるため、当該隙間による影響は小さい。
また、上記実施の形態と同様に、第二絶縁層152を、第一絶縁層142の外表面を開口部111a側(Z軸方向プラス側)に延長した面の内側(図11ではY軸方向マイナス側)に配置することで、省スペース化を図ることができる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、説明する。上記実施の形態では、第一絶縁層140の第一端部140aは、容器本体111の外面の開口部111a側に形成された端部であることとした。しかし、本変形例では、第一絶縁層の第一端部は、開口部111aとは反対側に形成された端部である。
図14は、本発明の実施の形態の変形例4に係る第一絶縁層143の構成を示す断面図である。具体的には、同図は、本変形例に係る蓄電素子101をYZ平面で切断した場合の容器が有する第一絶縁層143の構成を示す断面図である。
同図に示すように、第一絶縁層143は、下端(Z軸方向マイナス側の端)に、第一端部143aを有している。つまり、第一端部143aは、容器本体111の外面の、開口部111aとは反対側に形成された端部である。なお、第一端部143aは、上記実施の形態における第一端部140aと同様に、先端に向けて厚みが薄くなるように形成されている。
このように、第一絶縁層143は、上記実施の形態のように容器本体111の底面を覆うことなく、容器本体111の4側面を覆うように、当該4側面に絶縁塗料を塗布することで形成された絶縁層である。
なお、同図では、蓄電素子101は、上記実施の形態と同様に、第二絶縁層150を有している構成として図示しているが、蓄電素子101は、第二絶縁層150を有していない構成でもかまわない。つまり、蓄電素子101は、容器の底部に向かって厚みが薄くなるように形成された端部を有する絶縁層を備えている構成であればよい。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例4に係る蓄電素子101によれば、第一絶縁層143の第一端部143aが先端に向けて厚みが薄くなるように形成されているため、上記実施の形態と同様に、省スペース化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子及び蓄電モジュールについて説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、蓄電素子は、第二絶縁層を有していることとしたが、蓄電素子は、第二絶縁層を有していない構成でもかまわない。これによっても、第一絶縁層が先端に向けて厚みが薄くなるように形成された第一端部を有しているため、省スペース化を図ることができる。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、上記実施の形態の変形例4に、上記実施の形態の変形例1〜3を適用した構成などでもかまわない。
また、本発明は、このような蓄電素子または蓄電モジュールとして実現することができるだけでなく、当該蓄電素子に備えられる容器として実現することもできる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電モジュール
100、101、105、106 蓄電素子
110 容器
111 容器本体
111a 開口部
112 蓋体
113 電極体
114 正極集電部材
115 負極集電部材
120 正極端子
130 負極端子
140、141、142、143、145、146 第一絶縁層
140a、141a、142a、143a 第一端部
140b、141b 第一傾斜面
142b、151b、152b 側面
150、151、152、155、156 第二絶縁層
150a、151a、152a 第二端部
150b 第二傾斜面
200 外装体
210 側面部

Claims (9)

  1. 容器を備える蓄電素子であって、
    前記容器は、容器本体と、前記容器本体の外面に形成された絶縁性を有する第一絶縁層とを備え、
    前記第一絶縁層は、先端に向けて厚みが薄くなるように形成された端部である第一端部を有し、
    前記容器本体には、開口部が形成されるとともに、
    前記容器は、さらに、前記開口部を閉塞する蓋体を有し、
    前記第一端部は、前記容器本体の外面の前記開口部側に形成された端部である
    蓄電素子。
  2. 前記第一端部は、先端に向けて厚みが薄くなるように前記容器本体の外面に対して傾斜した第一傾斜面を有する
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. さらに、
    前記第一絶縁層の前記開口部側に配置される絶縁性を有する第二絶縁層を備え、
    前記第二絶縁層は、前記第一端部に重なるように配置される第二端部を有する
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記第二端部は、前記開口部とは反対方向に向けて厚みが薄くなるように形成される
    請求項に記載の蓄電素子。
  5. 前記第二端部は、前記開口部とは反対方向に向けて厚みが薄くなるように前記容器本体の外面に対して傾斜した第二傾斜面を有する
    請求項に記載の蓄電素子。
  6. 前記第二絶縁層は、絶縁テープである
    請求項のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記第一絶縁層は、絶縁塗装が施された絶縁コート層である
    請求項1〜のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の蓄電素子を備える
    蓄電モジュール。
  9. 蓄電素子に備えられる容器であって、
    容器本体と、
    前記容器本体の外面に形成された絶縁性を有する第一絶縁層とを備え、
    前記第一絶縁層は、先端に向けて厚みが薄くなるように形成された端部である第一端部を有し、
    前記容器本体には、蓋体によって閉塞される開口部が形成されるとともに、
    前記第一端部は、前記容器本体の外面の前記開口部側に形成された端部である
    容器。
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