JP6156701B2 - 上端固定金物 - Google Patents

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本発明は、階段又は傾斜路に設けられる傾斜手摺の上端を鉛直面に固定する上端固定金物に関する。
従来より階段や傾斜路に設けられる傾斜手摺は、その端部を親柱や間仕切壁などの鉛直面に固定する構造のものが知られている(例えば特許文献1)。しかし、傾斜した手摺の端部を鉛直面に固定する場合には、固定するための部材を目立たないように固定することは困難な場合も多かった。特許文献1では、手摺端部にフランジを設けて、このフランジを親柱にネジ固定しているが、固定するための部材であるフランジが手摺の外観上目立っている。
そこで、手摺の上端部の下面に鋭角な側面視略V字の手摺固定用金物の一辺を固定し、他辺を鉛直面に固定する構造が考えられる。この手摺固定用金物は、手摺の下側に隠れることになるので、階段等を昇降する人からはほとんど見えず、手摺などの意匠性を阻害しない。
特開2004−183346号公報
しかし、鋭角な手摺固定金物は、ビス孔位置に工具が入り難く、鉛直面に対して垂直にビス等を固定することが困難であるので、締め付けが甘くなり、部材間の接合が弱くなるおそれがある。そこで、工具が入りやすいように、ビス孔の位置を折曲部から離すと、折曲部とビスとの間の金物が変形しやすくなり、手摺のガタツキが発生しやすくなる。また、外力が作用する折曲部から離反することになるので、ビスに加わる外力が大きくなり、ビス等の緩みやガタツキが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、傾斜手摺のガタツキを抑制するとともに、傾斜手摺の上端を鉛直面に固定する部材の緩みを抑制することができる上端固定金物を提供することを目的とする。
本発明の上端固定金物は、階段又は傾斜路に設けられる傾斜手摺の上端面を鉛直面に固定する上端固定金物であって、弾性板材を折り曲げた側面視略V字状に形成され、折曲部を挟んで、前記傾斜手摺の下面に固定される手摺接続片と、前記鉛直面に固定される鉛直面接続片と、を有する固定金物本体と、前記手摺接続片を前記傾斜手摺の下面に固定する手摺側固定手段と、前記鉛直面接続片を前記鉛直面に固定する鉛直面側固定手段と、を備え、前記手摺接続片と前記鉛直面接続片とが成す角度は、前記傾斜手摺の下面と前記鉛直面とが成す角度以下であり、前記手摺接続片を前記傾斜手摺の下面に固定するとともに、前記鉛直面接続片を前記鉛直面に固定する際に、前記折曲部は、当該折曲部の弾性変形によって、前記傾斜手摺の勾配に応じた角度に広がり、前記折曲部の弾性応力により、前記傾斜手摺の下面を、前記鉛直面に接近する方向に付勢することを特徴としている。
好ましくは、上端固定金物は、前記鉛直面側固定手段は、前記鉛直面に固定される平板状のプレートと、前記プレートから前記鉛直面と反対側に突き出したボルト部とを有し、前記手摺接続片を前記傾斜手摺の下面に固定した後、前記鉛直面接続片に設けられた固定孔にボルト部を挿入させて、ナットで締め付けることにより、前記鉛直面接続片を前記鉛直面側固定手段を介して前記鉛直面に固定することを特徴としている。
より好ましくは、上端固定金物は、勾配の異なる複数の傾斜手摺の上端を前記鉛直面に固定可能な上端固定金物であって、前記手摺接続片と前記鉛直面接続片とが成す角度は、前記複数の傾斜手摺のうち最も急勾配の前記傾斜手摺の下面と、前記鉛直面とが成す角度以下であることを特徴としている。
本発明の上端固定金物によると、固定金物本体が折曲部を挟んで、手摺接続片と鉛直面接続片とを有する側面視略V字状に形成されており、しかも、手摺接続片と鉛直面接続片とが成す角度は、傾斜手摺の下面と鉛直面とが成す角度以下であるので、手摺接続片を傾斜手摺の下面に固定し、鉛直面接続片を鉛直面に固定する際に、折曲部は、その弾性変形によって、傾斜手摺の勾配に応じた角度に広がって固定されることになり、この折曲部の弾性応力により、傾斜手摺は、鉛直面に接近する方向に付勢されることになる。したがって、階段等を昇降する人が傾斜手摺を掴んで引き抜き方向に力が加わったとしても、傾斜手摺の変位が抑制され、部材同士の接合部の緩みやガタツキが抑制される。また、固定金物本体が弾性変形できるので、傾斜手摺に加わる衝撃を吸収することができ、接合部などに加わる外力を軽減できる。
また、本発明の好ましい形態の上端固定金物によると、鉛直面側固定手段が、鉛直面に固定される平板状のプレートと、プレートから鉛直面と反対側に突き出したボルト部とを有している。そして、固定金物本体の手摺接続片を傾斜手摺の下面に固定して、傾斜手摺に固定金物本体を固定した後、固定金物本体の鉛直面接続片に設けられた固定孔にボルト部を挿入させて、ナットで締め付けることにより、鉛直面側固定手段を介して鉛直面接続片を鉛直面に固定できる。したがってスパナなどの工具を側方から挿入して、ナットを締め付けることにより、傾斜手摺の上端を鉛直面に固定することができるので、十分に締め付けることができるとともに、ボルト部とナットの固定位置を折曲部に近づけることができるので、鉛直面接続片の変形を抑制できる。また、折曲部に近い位置を固定することで、ボルト及びナットに加わる外力が大きくなることを抑制でき、ナットの緩みやガタツキの発生を抑制できる。
また、より好ましい形態の上端固定金物によると、当該上端固定金物は、勾配の異なる複数の傾斜手摺の上端を前記鉛直面に固定可能に構成されており、折曲部の角度は、複数の傾斜手摺のうち最も急勾配の傾斜手摺の下面と、鉛直面とが成す角度以下であるので、折曲部の角度を弾性変形により広げて調整することで、様々な勾配の傾斜手摺に汎用することができる。
固定金物本体の外観構成を示す斜視図。 鉛直面側固定手段の外観構成を示す斜視図。 鉛直面側固定手段を鉛直面に固定する状態を示す斜視図。 固定金物本体を傾斜手摺の下面に固定する状態を説明する斜視図。 固定金物本体を傾斜手摺の下面に固定した状態を示す斜視図。 鉛直面側固定手段に傾斜手摺が固定された固定金物本体を固定する状態を説明する斜視図。 鉛直面側固定手段のボルト部にナットを締結して鉛直面接続片をプレートに当接させる前後の状態を示す図。 階段の側部に設けられる傾斜手摺の全体構成を示す図。 より傾斜の緩やかな傾斜手摺を鉛直面に固定する状態を説明するために、鉛直面側固定手段のボルト部にナットを締結して鉛直面接続片をプレートに当接させる前後の状態を示す図。
以下、本発明に係る上端固定金物1の最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。上端固定金物1は、図8に示すように、階段2の側部に設けられ、階段2を昇降する人の転落防止などを目的とした傾斜手摺3の上端を鉛直面4に固定するものである。傾斜手摺3は、中間部を子柱5で支持しており、上端が鉛直面4に固定されている。傾斜手摺3の設置箇所は、階段2に限られず、スロープなどの傾斜路に設けられるものであってもよい。また、鉛直面4は、例えば、柱、腰壁、間仕切壁などのように鉛直に立設されている部材の傾斜手摺3の上端面19に対向する面であり、傾斜手摺3の上端面19が固定される面をいう。また、傾斜手摺3の下端も例えば親柱に固定されるものであってもよい。なお、ここで傾斜手摺3の上端面19とは、本実施形態においては、傾斜手摺3の長手方向の上側の端面をいう。
まず、上端固定金物1の構成について説明する。上端固定金物1は、図7に示すように、側面視略V字状に形成された固定金物本体6と、固定金物本体6の手摺接続片7を傾斜手摺3の下面20に固定する手摺側固定手段8と、固定金物本体6の鉛直面接続片9を鉛直面4に固定する鉛直面側固定手段10とを備えている。なお、傾斜手摺3の下面20とは、傾斜手摺3の傾斜している面のうち、下側の面をいう。
固定金物本体6は、弾性を有する金属板材によって形成されており、固定金物本体6の材料としては、例えば板バネとして用いることができる鋼材が好適である。固定金物本体6は、図1に示すように、板材を折り曲げて側面視略V字状に形成され、折曲部11を挟んで、傾斜手摺3の下面20に固定される手摺接続片7と、鉛直面4に固定される鉛直面接続片9と、を有している。手摺接続片7は、矩形平板状であり、傾斜手摺3の下面20に固定するためのビス孔71が4箇所に設けられている。
鉛直面接続片9は、図1に示すように、後述する鉛直面側固定手段10に設けられたボルト部12を挿入可能なボルト孔91が3箇所に設けられている。また、鉛直面接続片9は両側縁にそれぞれ切欠部92が設けられており、図4に示すように、切欠部92を設けることで傾斜手摺3の下面20に手摺接続片7を固定する際に、ビス13及びビス13を揉むためのドライバーなどの工具を傾斜手摺3の下面20に対して略垂直に押し当てることができる。なお、鉛直面接続片9は、ドライバーなどの工具を手摺接続片7のビス孔71に向かって押し当てることができる形状であればよいので、切欠部92に替えて工具を挿入できる長孔を設けるものであってもよい。
折曲部11は、固定金物本体6を折り曲げた位置であり、この折曲部11の弾性変形により、手摺接続片7と鉛直面接続片9との成す角を広げることができる。手摺接続片7と鉛直面接続片9との成す角度は、傾斜手摺3の下面20と鉛直面4とが成す角度以下になるように形成されており、傾斜手摺3を鉛直面4に固定する際に、折曲部11の弾性変形により、手摺接続片7と鉛直面接続片9との成す角度が広がって、傾斜手摺3の下面20と鉛直面4を互いに連結させている。
手摺側固定手段8は、4本のビス13で構成されている。図4に示すように、傾斜手摺3の下面20に設けられた金物固定溝14に手摺接続片7を当接させた状態で、手摺接続片7に設けられたビス孔71にビス13を挿入し、当該傾斜手摺3の下面20にビス13を打ち込んで固定する。なお、手摺側固定手段8はビス13に限定されるものではなく、傾斜手摺3の下面20に固定金物本体6の手摺接続片7を固定できる構成であれば如何なる構成のものであってもよい。
鉛直面側固定手段10は、図2に示すように、鉛直面4に固定されるプレート15と、プレート15から鉛直面4と反対側に突き出したボルト部12とを有している。プレート15は、矩形平板状であって、鉛直面側固定手段10を鉛直面4に固定するためのビス挿入孔16が4隅に設けられている。ボルト部12は、ねじ切られた円柱形状であり、プレート15側の端部がプレート15にかしめ固定されている。これらボルト部12にはそれぞれ固定金物本体6を固定するためのナット17が用意されており、ボルト部12を固定金物本体6の鉛直面接続片9に設けられたボルト孔91に挿入して、ナット17を締結することで、鉛直面接続片9を鉛直面側固定手段10に固定できる。
次に、傾斜手摺3の上端を鉛直面4に固定する工程について説明する。傾斜手摺3の上端を鉛直面4に固定する際には、まず、傾斜手摺3を設置する階段2を設けて、傾斜手摺3を設置する位置決めを行う。そして、当該位置決めにしたがって、鉛直面4に鉛直面側固定手段10を固定する。具体的には、図3に示すように、鉛直面側固定手段10のプレート15を鉛直面4に当接させて、当該プレート15に設けられている4箇所のビス挿入孔16にビス18を挿入し、鉛直面4にビス18を打ち込んで固定する。
次に、図4及び図5に示すように、傾斜手摺3の上端の下面20に設けられた金物固定溝14に固定金物本体6の手摺接続片7を当接させて、手摺接続片7に設けられているビス孔71に手摺側固定手段8としてのビス13を挿入して、傾斜手摺3の下面20に当該ビス13を打ち込んで固定する。
このようにして、鉛直面側固定手段10を鉛直面4に固定し、固定金物本体6を傾斜手摺3の下面20に固定した状態で、次に、図6に示すように、鉛直面側固定手段10のボルト部12を鉛直面接続片9に設けられたボルト孔91に挿入する。なお、図6では、図示の都合上、傾斜手摺3を一点鎖線で示し、傾斜手摺3の奥に隠れている固定金物本体6の一部を図面上に示している。固定金物本体6の手摺接続片7と鉛直面接続片9とが成す角度は、傾斜手摺3の下面20と鉛直面4とが成す角度以下であるので、図7(A)に示すように、傾斜手摺3の上端面19を鉛直面4に当接させたときに、固定金物本体6の鉛直面接続片9は、折曲部11と反対側の端部が、鉛直面側固定手段10から離れた位置に配置される。この状態のときに、鉛直面側固定手段10のボルト部12にナット17を螺合させて、締め付けることにより、折曲部11が弾性変形によって広がり、鉛直面接続片9と鉛直面側固定手段10のプレート15とが当接し、図7(B)に示すように、傾斜手摺3の上端が鉛直面4に固定される。
このように、折曲部11が、その弾性変形によって、傾斜手摺3の勾配に応じた角度に広がって固定されることになり、この折曲部11の弾性応力により、傾斜手摺3の下面20は、鉛直面4に接近する方向に付勢される。したがって、階段2等を昇降する人が傾斜手摺3を掴んで引き抜き方向に力が加わったとしても、傾斜手摺3の上端部における変位が抑制され、部材同士の接合部の緩みやガタツキが抑制される。また、固定金物本体6が弾性変形できるので、傾斜手摺3に加わる衝撃を吸収することができ、鉛直面側固定手段10と鉛直面4とを固定するビス18や傾斜手摺3と手摺接続片7とを固定するビス13等に加わる外力を軽減できる。
また、鉛直面接続片9と鉛直面側固定手段10との固定がボルト部12及びナット17による接合であるので、スパナなどの工具を側方から挿入して固定することができる。したがって、鉛直面側固定手段10を介さずに鉛直面接続片9を直接鉛直面4にビス等を用いて固定する場合に比べて、容易で確実な締め付けが可能となっている。すなわち、鉛直面接続片9を直接鉛直面4にビスで固定する場合には、傾斜手摺3が邪魔になってビスを鉛直面4に対して垂直に打ち込むことが困難であり、接合強度が弱くなるが、本実施形態のように、ボルト部12及びナット17による接合とすることで、十分な接合強度を保つことができる。
しかも、鉛直面接続片9を直接鉛直面4にビスで固定するような場合には、鉛直面接続片9における折曲部11から離れた位置にしかビス固定できないが、本実施形態の上端固定金物1においては、ボルト部12とナット17の固定位置を折曲部11に近づけることができるので、鉛直面接続片9の変形を抑制でき、また、折曲部11に近い位置を固定することで、ボルト及びナット17に加わる外力が大きくなることを抑制でき、ナット17の緩みやガタツキの発生を抑制できる。
なお、本実施形態の上端固定金物1は、図9に示すように、より緩やかな傾斜の傾斜手摺3の上端を固定することもできる。すなわち、傾斜がより緩やかな場合には、折曲部11がより大きく広がることで、鉛直面接続片9を鉛直面側固定手段10に当接させることができ、傾斜手摺3の上端を鉛直面4に当接することができる。
したがって、本実施形態の上端固定金物1は、勾配の異なる複数の傾斜手摺3の上端を鉛直面4に固定可能である。そして、手摺接続片7と鉛直面接続片9とが成す角度は、複数の傾斜手摺3のうち最も急勾配の傾斜手摺3の下面20と、鉛直面4とが成す角度以下であることが好ましい。このように構成すれば、折曲部11の角度を弾性変形により広げて調整することで、様々な勾配の傾斜手摺3に汎用することができるとともに、いずれの勾配のときにも傾斜手摺3の下面20を鉛直面4側に接近する方向に付勢することができ、傾斜手摺3の上端部における変位が抑制され、部材同士の接合部の緩みやガタツキが抑制できる。
なお、本発明において、固定金物本体6の手摺接続片7と鉛直面接続片9とが成す角度は、傾斜手摺3の下面20と、鉛直面4とが成す角度以下であり、これによって、傾斜手摺3の上端面19を鉛直面4に固定するときには、折曲部11の角度が狭まる方向に弾性変形することが無いので、傾斜手摺3の下面20が鉛直面4から離れる方向に付勢されること無く傾斜手摺3の上端面19を鉛直面4に固定することができるが、固定金物本体6の手摺接続片7と鉛直面接続片9とが成す角度が、傾斜手摺3の下面20と、鉛直面4とが成す角度未満である場合には、傾斜手摺3の下面20が鉛直面4に接近する方向に必ず付勢されるのでより好適である。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る上端固定金物1は、例えば住宅の階段2における傾斜手摺3の上端を固定する上端固定金物1として、好適に用いることができる。
1 上端固定金物
2 階段
3 傾斜手摺
4 鉛直面
6 固定金物本体
7 手摺接続片
8 手摺側接続手段
9 鉛直面接続片
10 鉛直面側固定手段
11 折曲部
12 ボルト部
15 プレート
20 下面

Claims (3)

  1. 階段又は傾斜路に設けられる傾斜手摺の上端面を鉛直面に固定する上端固定金物であって、
    弾性板材を折り曲げた側面視略V字状に形成され、折曲部を挟んで、前記傾斜手摺の下面に固定される手摺接続片と、前記鉛直面に固定される鉛直面接続片と、を有する固定金物本体と、
    前記手摺接続片を前記傾斜手摺の下面に固定する手摺側固定手段と、
    前記鉛直面接続片を前記鉛直面に固定する鉛直面側固定手段と、を備え、
    前記手摺接続片と前記鉛直面接続片とが成す角度は、前記傾斜手摺の下面と前記鉛直面とが成す角度以下であり、
    前記手摺接続片を前記傾斜手摺の下面に固定するとともに、前記鉛直面接続片を前記鉛直面に固定する際に、前記折曲部は、当該折曲部の弾性変形によって、前記傾斜手摺の勾配に応じた角度に広がり、
    前記折曲部の弾性応力により、前記傾斜手摺の下面を、前記鉛直面に接近する方向に付勢することを特徴とする上端固定金物。
  2. 前記鉛直面側固定手段は、前記鉛直面に固定される平板状のプレートと、前記プレートから前記鉛直面と反対側に突き出したボルト部とを有し、
    前記手摺接続片を前記傾斜手摺の下面に固定した後、前記鉛直面接続片に設けられた固定孔にボルト部を挿入させて、ナットで締め付けることにより、前記鉛直面接続片を前記鉛直面側固定手段を介して前記鉛直面に固定することを特徴とする請求項1に記載の上端固定金物。
  3. 勾配の異なる複数の傾斜手摺の上端を前記鉛直面に固定可能な上端固定金物であって、
    前記手摺接続片と前記鉛直面接続片とが成す角度は、前記複数の傾斜手摺のうち最も急勾配の前記傾斜手摺の下面と、前記鉛直面とが成す角度以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の上端固定金物。
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