JP6156474B2 - インモールド射出成形金型装置及び樹脂成形品製造方法 - Google Patents

インモールド射出成形金型装置及び樹脂成形品製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、インモールド射出成形金型装置及び樹脂成形品製造方法に関する。
インモールド射出成形は、携帯電話、化粧品容器、雑貨品などの比較的寸法の小さい外装部品に広く採用されている。ところが、最近ではルームエアコンの前面パネルのような大きなサイズの樹脂成形品についてまでインモールド射出成形法による加飾が求められるようになってきた。
一般に、インモールド射出成形金型装置は、特許文献1、特許文献2等に開示されているようなものであって、製品形状部の加飾面側の形状を形成するキャビティを有する第1金型、第1金型に対応して製品形状部の非加飾面側の形状を形成するコアを有する第2金型、キャビティの外側で加飾フィルムをクランプするクランプ部材などを備えている。
また、このようなインモールド射出成形金型装置は、次の手順で行われている。
先ず、金型開き時に加飾フィルムを金型内に走向させる工程(フィルム送り工程)、クランプ部材により加飾フィルムをクランプして第1金型の、第2金型との分割面に押し付ける工程(クランプ工程)、クランプフィルムとキャビティの内面との間に形成される空間部を真空引きする工程(吸引工程)が順次行われる。これにより加飾フィルムに伸びと変形を加えて加飾フィルムをキャビティの内面に密着させる。そして、その後型閉めし、その後に内部空間に溶融樹脂を射出する工程(射出工程)を行う。次いで、溶融樹脂を冷却し、これにより溶融樹脂を固化するとともに、加飾フィルムの模様を樹脂成形品に転写させる工程(冷却工程)を経て、最後に型開きし、完成した樹脂成形品を取り出す工程(取出工程)が行われる。
特開2013−184300号公報 特開2001−239525号公報
ところで、従来のインモールド射出成形金型装置は、加飾フィルムを第1金型の、第2金型との分割面、すなわちクランプ面にリングを介して押し付けることにより、吸引工程におけるエアリークを抑制し、これにより加飾フィルムのキャビティの内面への密着度を高めようとしていた。しかし、この従来の方法ではクランプ部材による加飾フィルムの固定力が高く、吸引時に加飾フィルムがキャビティ側へ移動することが全くないため、キャビティの角部において密着不足が生じ易いという問題があった。また、キャビティの角部において、加飾フィルムに必要とされる伸びや変形が過大となり密着不足が生じる場合があった。この結果、吸引時及び溶融樹脂射出時にキャビティの角部において加飾フィルムに色々な方向の応力が作用し、加飾フィルムに皴、破れ、傷、局部的な伸びに起因する着色層の薄肉化などが発生し、良品が得られないという問題があった。また、樹脂成形品が大型化すると、特にこの問題が顕著に表れるという状態であった。
本発明は、このような課題に鑑み成されたものであって、樹脂成形品に転写される加飾フィルムに生じ易い皴、傷、破れ、局部的薄肉化による薄色化などを緩和するインモールド射出成形金型装置と、このようなインモールド射出成形金型装置を用いて樹脂成形品を製造する樹脂成形品製造方法とを提供することを目的とする。
この課題を解決するインモールド射出成形金型装置は、製品形状部の加飾面側の形状を形成するキャビティを有する第1金型と、前記第1金型に対応して製品形状部の非加飾面側の形状を形成するコアを有する第2金型と、型開き時に前記キャビティの外側において、加飾フィルムの前記第1金型側の面をシールしながら前記加飾フィルムを両面から挟持して拘束するとともに、前記第1金型における前記第2金型との第1分割面に対し前記加飾フィルムを押し付けるクランプ部材と、前記クランプ部材により挟持された前記加飾フィルムと前記キャビティの内面との間の密閉空間の空気を吸引するように前記第1金型に形成された吸引通路とを有し、前記クランプ部材は、前記加飾フィルムの前記第1金型側の面をシールしながら前記加飾フィルムを両面から挟持するための挟持部材を有し、前記挟持部材は、前記密閉空間の空気を吸引する吸引時に前記加飾フィルムに作用する張力により、前記加飾フィルムを挟持拘束した状態のまま前記キャビティ側へ移動可能に弾性的に支持されている。
加飾フィルムは、型開き時にキャビティの外側でクランプ部材の挟持部材により挟持拘束されているが、加飾フィルムとキャビティの内面との間の密閉空間の空気を吸引する時に、加飾フィルムに作用する張力により挟持部材が加飾フィルムを挟持拘束した状態のままキャビティ側へ移動する。これにより、キャビティの2次元或いは3次元の角部に対し加飾フィルムが引き込まれ、キャビティの角部における加飾フィルムに必要とされる伸び代や変形量が緩和される。このため、樹脂成形品の加飾側表面に生じ易い加飾フィルムの皴、破れ傷、或いは、加飾フィルムの局部的な伸びによる着色層の薄肉化やマイクロクラックの発生を抑制することができる。
また、前記クランプ部材は、前記加飾フィルムの前記第1金型側の面に当接するように、前記第1金型における前記キャビティの外側に設けられる第1部材と、前記加飾フィルムの前記第2金型側の面に当接可能に、前記第2金型側の前記コアの外側に設けられる第2部材とからなり、前記挟持部材は、前記第1部材に設けられた第1挟持部材と前記第2部材に設けられた第2挟持部材とで前記加飾フィルムを両面から挟持するように構成され、前記第1挟持部材および前記第2挟持部材は、それぞれ、前記密閉空間の吸引時に前記キャビティ側へ移動可能に弾性的に支持されるとともに、前記第1挟持部材には前記加飾フィルムの前記第1金型側の面に当接するシール部材が設けられているものとしてもよい。
このような構成にすれば、第1挟持部材および第2挟持部材がそれぞれキャビティ側へ移動するように弾性的に支持されているとともに、シール部材が第1挟持部材に設けられているので、加飾フィルムとキャビティの内面との間の密閉空間を気密に保持しながら、加飾フィルムをキャビティ側へ移動させることができる。また、第1挟持部材および第2挟持部材を弾性的に支持する支持部材の材質、寸法、大きさ等を調整することにより、加飾フィルムに作用する張力、及び張力の変化に追随して移動させる加飾フィルムの移動量を適切に設定することができる。
また、前記キャビティは入れ子構造として前記第1金型に形成されるとともに、前記コアは入れ子構造として前記第2金型に形成され、前記クランプ部材の前記第1部材は、前記キャビティ側の入れ子であるキャビ入れ子に収納され、前記クランプ部材の前記第2部材は、型締め時前記コア側の入れ子であるコア入れ子に収納可能に設けられているものとしてもよい。
通常、製造する樹脂成形品が変われば、キャビティ側のキャビ入れ子及びコア側のコア入れ子を変更するとともに、適切に弾性的に支持されるクランプ部材に変更する必要がある。したがって、上記のような構成にすれば、製造する樹脂成形品に対応してキャビ入れ子及びコア入れ子を変更する際に、クランプ部材をその都度適正なものに変更することが容易となる。
前記挟持部材がキャビティ側に移動するように弾性的に支持されているクランプ部材は、前記密閉空間の吸引時に前記加飾フィルムに作用する張力が大きくなる部分を対象として取り付けられているようにしてもよい。
このような構成にすれば、すべてのクランプ部材を、挟持部材がキャビティ側に移動可能な構造とする必要がなく、このようなクランプ部材を必要とされる個所にのみ使用すればよいので、コストの上昇を抑制することができる。
前記吸引通路は、複数の吸引通路からなり、前記複数の吸引通路のうちの少なくとも一部の吸引通路は、前記キャビティにおける複数の角部のうちの、前記密閉空間の空気吸引時に前記加飾フィルムに作用する張力が大きくなる角部に対し開口するように形成されているものとしてもよい。
加飾フィルムとキャビティの内面との間の密閉空間の吸引時に加飾フィルムに作用する張力が大きくなる角部は、加飾フィルムに高い伸び率が要求されるとともに空気がたまり易い。しかし、上記のように構成すれば、この角部から直接空気を吸引することができるので、前述のキャビティ側に移動するように弾性的に支持されるクランプ部材の使用効果と相俟って、加飾フィルムの傷、破れ、皴、局部的な薄肉化を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係る樹脂成形品製造方法は、上記何れかのインモールド射出成形装置を用いて樹脂成形品を製作するものである。
インモールド射出成形装置により製作される樹脂成形品は、加飾フィルムとキャビティの内面との間の密閉空間の吸引時、形状変化率の大きいキャビティの角部において加飾フィルムに高い伸び率が要求される。しかし、樹脂成形品が上記インモールド射出成形装置により製造される場合には、このような高い伸び率の要求に対して加飾フィルムの伸び代が確保されているので、傷、破れ、皴、局部的な薄肉化が抑制される。したがって、外観の良好な加飾樹脂成形品を供給することができる。
本発明によれば、樹脂成形品の加飾面側に生じやすい加飾フィルムの皴、破れ、傷、或いは、加飾フィルムの局部的な伸びによる着色層の薄肉化やマイクロクラックの発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るインモールド射出成形装置のフィルム送り工程図である。 同インモールド射出成形装置のクランプ工程図である。 同押え工程時のクランプ部材周りの詳細図である。 同インモールド射出成形装置により製造される樹脂成形品の一例の外観斜視図である。 同インモールド射出成形装置におけるクランプ部材の平面配置図である。 同インモールド射出成形装置の吸引工程図である。 同吸引工程におけるクランプ部材周りの詳細図である。 同吸引工程に関連する参考説明図である。 同インモールド射出成形装置の射出工程図である。 同射出工程におけるクランプ部材周りの詳細図である。 同インモールド射出成形装置の取出し工程図である。 同インモールド射出成形装置により製造される樹脂成形品の他の例の外観斜視図である。
本発明の実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面は理解し易くするために、主要な構成要素を模式的に示している。また、図示された各構成要素の縦横等の寸法は、図面作成の都合上実際の寸法とは異なる。また、以下に説明される寸法、構造、材質等は一例であって特に限定されるものではなく、本発明の趣旨から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本実施の形態に係るインモールド射出成形装置の全体構成の概要を図1に基づき説明する。
本実施の形態に係るインモールド射出成形装置は、図1に示すように、製品形状部の加飾面側の形状を形成するキャビティ11を有する第1金型10と、製品形状部の非加飾面側の形状を形成するコア21を有する第2金型20とを備えたものであって、型開き可能な金型として構成されている。なお、図10で見て分かるように、キャビティ11及びコア21は、中央部から外周傾斜面の途中までの範囲が製品形状に対応する。外周傾斜面におけるその外側は、製品形状部の外側になっている。したがって、コア21は、製品形状部に対応する形状対応部分21Aとその外側の非形状対応部分21Bとの間に製品の肉厚分の段差が形成されている。
また、本インモールド射出成形装置は、加飾フィルム30をクランプするクランプ部材40を備えたものである。クランプ部材40は、第1金型10に取り付けられている第1部材50と、第2金型20側にあって、第1金型10に対し遠近方向に移動可能に取り付けられる第2部材60とから成る。このクランプ部材40は、第1部材50と第2部材60とにより加飾フィルム30を両面から挟持するものである。このために、クランプ部材40には、加飾フィルム30を両面から挟持するための挟持部材が設けられている。この挟持部材は、図3に示すように、第1部材50に設けられた第1挟持部材51と第2部材60に設けられた第2挟持部材61とで加飾フィルム30を両面から挟持するものであって、加飾フィルム30を挟み込んだままキャビティ11側に移動可能に形成されている。なお、クランプ部材40の詳細については後述する。
第1金型10は、固定型であって、キャビティ11が入れ子構造として形成されている。以下この入れ子をキャビ入れ子12と称する。キャビ入れ子12は、キャビティ11が形成される中央部の肉厚に比べてキャビティ11外側の端部が薄く形成され、この薄く形成された部分に第1部材50の取付部70が形成されている。
また、第1金型10は、キャビティ11の外側に第2金型20との分割面である第1分割面13を有する。また、第1金型10には、図示しない吸引装置に連通する吸引通路14が形成されており、この吸引通路14はキャビ入れ子12内において複数の吸引通路14A,14Bに分岐されている。複数の吸引通路14A,14Bは、キャビティ11の内面角部の周辺の底面に開口するように形成されている。
第2金型20は、可動型であって、コア21が入れ子構造として形成されている。以下この入れ子をコア入れ子22と称する。このコア入れ子22には、溶融樹脂を流し込むためのスプル23と、クランプ部材40を構成する第2部材60を収容する収容凹部24が形成されている。
また、第2金型20は、コア21の外側に第1金型10との分割面である第2分割面25を有する。なお、コア21は、前述のように、製品対応の形状対応部分21Aとその外側の非形状対応部分21Bとでは製品の肉厚分の段付きになっており、非形状対応部分21Bの部分がキャビティ11の内面とが加飾フィルム30を挟んで突き合わされる構造となっている(射出工程時の図10参照)。
また、第2金型20には、図示省略されているが、コア入れ子22を貫通する位置に、第2部材60を第1金型10に対し遠近方向に移動させるためのアーム(不図示)を貫通させる貫通孔(不図示)が形成されている。そして、この第2部材60は、このアームを介して移動装置(不図示)により移動制御されている。
本インモールド射出成形装置に用いられる加飾フィルム30は、従来のものと同様のものであって、基体フィルム31上に転写層32を備えている。また、図面上で明示されていないが、基体フィルム31と転写層32との間には剥離層が形成され、転写層32の表面側(すなわち製品側)には接着層が設けられている。
次に、クランプ部材40について図3に基づき、より具体的に説明する。
キャビ入れ子12の取付部70に収納される第1部材50は、加飾フィルム30を挟持する断面四角形の棒状の第1挟持部材51と、第1挟持部材51と加飾フィルム30との間に取り付けられるシール部材としてのOリング52と、第1挟持部材51をキャビ入れ子12に取り付けるための複数の第1取付ボルト53とを備えている。また、第1部材50は、第1挟持部材51の側面51Cと取付部70のキャビティ側の側面71Aとの間に介在させる第1弾性部材54を備えている。
一方、キャビ入れ子12に設けられた取付部70は、第1挟持部材51を収納するように、第2金型20との第1分割面13側から窪むように形成された第1凹部71と、その反対側の面から窪むように形成された第1取付ボルト53の頭部53Cを収納する第2凹部72とを有する。また、取付部70は、第1凹部71と第2凹部72との間に形成された、第1分割面13に平行に形成された第1取付壁部73とを有している。
また、このような第1部材50を含むクランプ部材40は、キャビティ11の外側全域で加飾フィルム30を挟持可能とするために、キャビティ11の外周を取り巻くように配置されている。例えば、成形される製品が図4に示す深堀形状の箱型成形品80の場合には、図5に示すように、第1部材50と第2部材60とから成るクランプ部材40がキャビティ11の外周に沿う四辺の位置81,82,83,84と、この四辺の角部を斜めに繋ぐ四つのコーナ部85,86,87、88とに取り付けられる。
ここで、前述の第1部材50について、さらに具体的に説明する。
第1挟持部材51は、金属、プラスチックなどの剛性のある材料により形成された、断面四角形形状の棒状のものである。この第1挟持部材51は、第2金型20との第1分割面13側にOリング52を取り付けるためのOリング溝51Aが長手方向に形成され、第1分割面13の反対側の面には第1取付ボルト53を螺合するねじ穴51Bが長手方向に適宜の間隔を置いて形成されている。Oリング52は、加飾フィルム30と第1挟持部材51との間をシールするとともに、第1部材50と第2部材60とで弾性的に把持して滑らないように保持する機能を有する。
第1取付ボルト53は、取付部70の第1取付壁部73の第1貫通孔73Aを貫通する軸部53Aと、第1挟持部材51のねじ穴51Bに螺合されるねじ部53Bと、座金組み込み六角穴付きの頭部53Cとを備えている。軸部53Aは、ねじ部53Bより大径に形成されている。軸部53Aの長さは、第1取付壁部73の厚さより若干大きく形成されており、第1取付ボルト53を締結しても第1取付ボルト53が第1取付壁部73に対し固定されないように形成されている。
第1弾性部材54は、一側が第1挟持部材51の側面51Cに固定され、他側において第1凹部71の側面71Aに固定されている。加飾成形品の製造工程における吸引工程において、加飾フィルム30に張力が作用した場合に、第1弾性部材54が圧縮される。そして、これにより第1挟持部材51は、第2挟持部材61との間に加飾フィルム30を挟持した状態のままキャビティ11側に移動できるように構成されている。第1弾性部材54の材料としては、例えば、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム等の合成ゴムや、天然ゴムを用いることができる。なお、この第1弾性部材54は、上記機能の他にキャビ入れ子12の第1凹部71の側面71Aと第1挟持部材51の側面51Cとの間をシールする機能をも有する。
次に、取付部70について、さらに具体的に説明する。
第1凹部71は、断面四角形の凹部である。第1凹部71の深さは、第1挟持部材51の厚み寸法(第1分割面13に対し直交する方向の寸法)と略等しく形成されている、また、第1凹部71の第1分割面13と平行な方向の寸法は、第1挟持部材51との間に所定の隙間が形成される大きさとされている。特に、キャビティ11側の隙間は、製造工程における吸引工程時に加飾フィルム30に作用する張力を緩和するように第1弾性部材54を変形させ、その変形に伴い第1挟持部材51が図3の図示位置からキャビティ11側に移動できる寸法を有するように形成されている。
また、第1凹部71の第2金型20側は、第1金型10における第1分割面13に押し付けられた加飾フィルム30とのシールを行うOリング52を突出させて取り付けるために、第1分割面13から少し凹んだ凹面71Bに形成されている。この凹面71Bは、第1凹部71の周辺に拡がる大きさに形成されている。
第2凹部72は、第1取付ボルト53の頭部53Cを収納するものであり、頭部53Cの先端が第2凹部72から突出しないような深さ寸法に形成されている。また、第2凹部72の第1分割面13と平行な方向の寸法は、頭部53Cが第1挟持部材51とともに図示位置からキャビティ11側に移動できる大きさに形成されている。
第1取付壁部73は、第1凹部71と第2凹部72との間に形成され、第2凹部72側から第1取付ボルト53を挿入し、この第1取付ボルト53のねじ部53Bを第1挟持部材51のねじ穴51Bに螺合することにより、第1挟持部材51をキャビティ11側へ移動可能に取り付けるものである。このために、第1取付壁部73には、第1取付ボルト53を遊貫してキャビティ11側に移動可能とする長孔形状の第1貫通孔73Aが形成されるとともに、第1取付壁部73の厚さを第1取付ボルト53の軸部53Aの長さより若干小さい寸法に形成されている。
次に、クランプ部材40を構成する第2部材60について説明する。
図3に示すように、第2部材60は、第1挟持部材51と対になって加飾フィルム30を挟持する第2挟持部材61と、これを取り付ける取付部材62と、第2挟持部材61を取付部材62に取り付ける複数の第2取付ボルト63と、第2部材60を弾性的にキャビティ11側に移動させるための第2弾性部材64とを備えている。
第2挟持部材61は、第1挟持部材51と同様に金属、プラスチックなどの剛性のある材料により形成された、断面四角形形状の棒状のものである。第2挟持部材61の加飾フィルム30側の面は平らに形成され、その反対側の面に第2取付ボルト63を螺合するためのねじ穴61Aが、長手方向に適宜の間隔を設けて複数開口するように形成されている。
取付部材62は、図示しない前述のアームにより第1金型10に対し遠近可能となるように第2金型20に取り付けられている。そして、取付部材62は、金属、プラスチックなどの剛性のある材料により形成されたものであって、型締めの際に第2金型20の収容凹部24内に収容される大きさに形成されている(図10参照)。また、取付部材62は、概略断面形状が四角形の棒状部材であって、加飾フィルム30側に第2挟持部材61を収納する第3凹部62Aが形成され、加飾フィルム30側に第2取付ボルト63の頭部63Cを収納する第4凹部62Bが形成されている。また、第3凹部62Aと第4凹部62Bとの間に第1金型10との第2分割面25と平行な第2取付壁部62Cが形成されている。
第3凹部62Aは、断面四角形の凹部である。第3凹部62Aの深さは、第2挟持部材61の厚み寸法(第1分割面13に対し直交する方向の寸法)より小さく形成されている。したがって、第1挟持部材51と第2挟持部材61とで加飾フィルム30を挟持した状態において、取付部材62と加飾フィルム30との間に所定寸法の隙間が形成される。これにより、製造工程の吸引工程において、取付部材62が加飾フィルム30の移動を妨げないように配慮されている。また、第3凹部62Aの第2分割面25(図10参照)と平行な方向の寸法は、第2挟持部材61の側面61Bと第3凹部62Aの内側面との間に所定の隙間が形成される大きさとされている。特に、キャビティ11側の隙間は、製造工程の吸引工程時に加飾フィルム30に作用する張力を緩和するように第2弾性部材64を変形させ、その変形に伴い第2挟持部材61が図3の図示位置からキャビティ11側に移動できる寸法を有するように形成されている。
第4凹部62Bは、第2取付ボルト63の頭部63Cを収納するものであるが、頭部63Cの先端が第4凹部62Bから突出する程度の深さに形成されている。また、第4凹部62Bの第2分割面25と平行な方向の寸法は、頭部63Cが第2挟持部材61とともに図示位置からキャビティ11側に移動できる大きさに形成されている。
第2取付壁部62Cは、第3凹部62Aと第4凹部62Bとの間に形成され、第4凹部62B側から第2取付ボルト63を挿入し、この第2取付ボルト63のねじ部63Bを第2挟持部材61のねじ穴61Aに螺合することにより、第2挟持部材61をキャビティ11側へ移動可能に取り付けるものである。このために、第2取付壁部62Cには、第2取付ボルト63を遊貫してキャビティ11側に移動可能とする長穴形状の第2貫通孔62Dが形成されるとともに、第2取付壁部62Cの厚さを第2取付ボルト63の軸部63Aの長さより若干小さい寸法に形成されている。
第2取付ボルト63は、第2取付壁部62Cに形成されている第2貫通孔62Dを貫通する軸部63Aと、第2挟持部材61のねじ穴61Aに螺合されるねじ部63Bと、座金組み込み六角穴付きの頭部63Cとを備えている。軸部63Aは、ねじ部63Bより大径に形成されている。軸部63Aの長さは、第2取付壁部62Cの厚さより若干大きく形成されており、第2取付ボルト63を締結しても第2取付ボルト63が取付部材62に対し固定されないように形成されている。
第2弾性部材64は、一側が第2挟持部材61の側面61Bに固定され、他側において第3凹部62Aのキャビティ11側の側面に固定されている。樹脂成形品の製造工程の吸引工程において、加飾フィルム30に張力が作用した場合に、第2弾性部材64が圧縮される。これにより第2挟持部材61は、第1挟持部材51との間に加飾フィルム30を挟持した状態のままキャビティ11側に移動できるように構成されている。第2弾性部材64の材料は、第1弾性部材54と同一である。
次に、本実施の形態の動作の説明として、上記のように構成されたインモールド射出成形装置による樹脂成形品の製造方法について説明する。
図1に示すように、フィルム送り工程では、加飾フィルム30がフィルム送り装置(不図示)により型開きしている金型内へ送られる、ここでは、クランプ部材40の第2部材60が第1金型10から離れた位置に移動保持されており、加飾フィルム30はクランプ部材40の第2部材60と第1金型10との間を走向する。
図2に示すように、次のクランプ工程では、第1金型10から離れた位置に保持されていたクランプ部材40の第2部材60が第1金型10における第2金型20との第1分割面13まで移動する。そして、第2部材60の第2挟持部材61と第1部材50の第1挟持部材51との間で加飾フィルム30を保持する。そして、キャビティ11の外周部で加飾フィルム30を、第1金型10における第2金型20との第1分割面13へ押し付ける。これにより、加飾フィルム30とキャビティ11の内面との間に密閉空間が形成される。キャビティ11の外周における加飾フィルム30とキャビティ11の内面との間のシールは、加飾フィルム30を第1分割面13へ押し付けることに加えて、第1挟持部材51と加飾フィルム30との間に設けられたOリング52と、第1挟持部材51とキャビ入れ子12との間に設けられた第1弾性部材54とにより厳密に行われている。このときの状態は、図3に示すように、未だ加飾フィルム30に張力が作用していない状態であって、第1弾性部材54及び第2弾性部材64が未だ圧縮されていない。したがって、クランプ部材40は、キャビティ11に対し遠い側の位置にある。
次に、図6に示すように、吸引工程では、吸引通路14に連通する吸引装置(不図示)が駆動され、吸引通路14,14A,14Bにより加飾フィルム30とキャビティ11の内面との間の密閉空間(図2参照)が真空引きされる。これにより、図6及び図7に示すように、加飾フィルム30がキャビティ11の内面に密着して沿うように変形する。また、クランプ部材40により挟持される加飾フィルム30に張力が作用する。また、図7に示すように、クランプ部材40において、第1弾性部材54及び第2弾性部材64が第1挟持部材51及び第2挟持部材61を介して圧縮力を受けて圧縮される。この結果、クランプ部材40により挟持された加飾フィルム30がキャビティ11側へ引き込まれるため、キャビティ11内面の角部における加飾フィルム30の張力及び変形が緩和される。
因みに、従来のようにクランプ部材40の固定により加飾フィルム30が移動しない構造であって、キャビティ11内面の角部付近に吸引通路を有していない構造の場合は、吸引工程においてクランプ部材40に挟持されている加飾フィルム30がキャビティ11内面に引き込まれることがない。このために、図8に示すように、キャビティ11内面の角部における加飾フィルム30の密着が不足し、角部に空間部110が残る。また、この場合は、真空引きにより加飾フィルム30に過大な張力が作用したり、溶融樹脂射出時に空間部110に位置する加飾フィルム30に大きな力が作用したりする。これら要因により、加飾フィルム30に皴、破れ、傷、局部的に箔肉化が生るという問題があり、樹脂成形品の外観が低下するという問題が生じていた。しかし、本実施の形態の場合にはこのような問題を緩和することができる。
なお、樹脂成形品の形状や大きさが異なると、吸引工程において加飾フィルム30に作用する張力が変わり、必要とする移動距離も変わってくる。したがって、樹脂成形品の形状や大きさに応じ第1弾性部材54及び第2弾性部材64の形状、大きさ、材質を調節し、クランプ部材40の挟持部材の移動量、すなわち、加飾フィルム30の引込量を調節することが必要である。
次に、吸引工程に続いて射出工程が行われる。真空引きの開始後又は真空引き終了後に金型が閉じられて、金型の内部に成形空間が形成され、射出工程が行われる。
図9、図10に示すように、この実施の形態においては、クランプ部材40により加飾フィルム30が挟持された状態のまま第2金型20が第1金型10の方へ移動して型締めが行われる。そして、型締めされた後、射出工程に移行し、スプル23から金型内部の成形空間に溶融樹脂26が流し込まれる。
このとき、加飾フィルム30は、溶融樹脂26からの伝熱によりさらに軟化する。そして、流動する溶融樹脂26と接触することにより、加飾フィルム30の各部分が成形空間内において、溶融樹脂26が最後に到達する予定の領域の方へ延ばされた状態で、溶融樹脂26の射出が終了する。
溶融樹脂26が成形空間内に充填された後、溶融樹脂26は冷却されて固化する。そして溶融樹脂26が固化した後、型開きされて取出し工程に移行する。
このとき、図11に示すように、固化した樹脂からなる成形品、この場合は箱型成形品80が第1金型10から離れるときに、加飾フィルム30の転写層32が成形品側にくっ付いて転写される。そして、型開きした後、ロボットなどにより成形品が金型から例えば図示矢印で示す方向へ取り出される。
(効果)
本実施の形態に係るインモールド射出成形装置は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)加飾フィルム30は、型開き時にキャビティ11の外側でクランプ部材40により挟持拘束されているが、加飾フィルム30とキャビティ11内面との間の密閉空間の空気を真空吸引する時に、加飾フィルム30に作用する張力により、加飾フィルム30がクランプ部材40により挟持拘束された状態のままキャビティ11側へ移動する。これにより、加飾フィルム30とキャビティ11内面との間の密閉空間の吸引時に、加飾フィルム30がキャビティ11の2次元或いは3次元の角部に引き込まれ、キャビティ11の角部における加飾フィルム30に必要とされる伸び代や変形量が緩和される。このため、加飾フィルム30の破れ、傷、局部的な伸びによる着色層の薄肉化の発生を抑制することができる。
(2)クランプ部材40は、第1部材50の第1挟持部材51と第2部材60の第2挟持部材61とがそれぞれキャビティ11側へ移動するように弾性的に支持されているとともに、シール部材としてのOリング52が第1部材50に設けられている。したがって、加飾フィルム30とキャビティ11内面との間の密閉空間を気密に保持しながら、加飾フィルム30を移動させることができる。また、第1弾性部材54及び第2弾性部材64の材質、寸法、大きさ等を調整することにより、加飾フィルム30に作用する張力、及び張力の変化に追随して移動させる加飾フィルム30の移動量を適切に設定することができる。
(3)キャビティ11は入れ子構造として第1金型10に形成されるとともに、コア21は入れ子構造として第2金型20に形成され、さらに、クランプ部材40の第1部材50はキャビティ11側のキャビ入れ子12に設けられ、第2部材60は型締め時コア21側のコア入れ子22に収納可能に設けられている。したがって、製造する樹脂成形品に対応してキャビ入れ子12及びコア入れ子22を変更する際に、クランプ部材40をその都度適正な仕様に変更することが容易となる。
(4)吸引通路14は、複数の吸引通路14A,14Bからなり、複数の吸引通路14A,14Bのうちの少なくとも一部の吸引通路14A,14Bは、キャビティ11における複数の角部のうちの、吸引工程時の加飾フィルム30に作用する張力が大きくなる角部に対し開口するように形成されている。したがって、クランプ部材40の挟持部材を前述のような移動式に構成することに加えてこのような吸引通路14,14A,14Bを設けることにより、吸引工程時におけるキャビティ11の内面角部における加飾フィルム30の密着を良好にすることができる。これにより、加飾フィルム30の傷、破れ、皴、局部的な薄肉化を効果的に抑制することができる。
(5)本実施の形態に係るインモールド射出成形装置を用いて樹脂成形品を製造すると、外観の良好な加飾樹脂成形品を製造することができる。特に、高い伸び率が要求される大型樹脂成形品において良好な製品を供給することができる。
(変形例)
上記実施の形態に関する説明は、本発明に従うインモールド射出成形装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うインモールド射出成形装置は、例えば以下に示される上記実施の形態の変形例、及び、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・上記実施の形態においては、キャビティ11を備える第1金型10が固定型であって、コア21を備える第2金型20が可動型であったが、第1金型10を可動型、第2金型20を固定型とするように変更してもよい。
・上記実施の形態においては、樹脂成形品は深堀形状の箱型成形品80であったが、このような形状に限られるものではない。例えば、図12に示すような、平面形状が四角形であって、一片のみに折曲部が形成されているような二次元的成形品90にも適用して効果がある。
・また、樹脂成形品において、加飾フィルム30の張力が大きくなる位置が全周でなく一部の周辺に存在する場合、例えば、前出の図12のような二次元的成形品90を制作する場合には、本実施の形態のような移動式の挟持部材を備えたクランプ部材40を周囲四辺や角部の全部に配置する必要がない。したがって、この場合は、折曲部のある一片のみに本実施の形態に係るクランプ部材40を配置すればよい。
・本実施の形態においては、図10に記載されているように、コア21の外周斜面部とキャビティ11の内面における外周斜面部とが斜面の途中で加飾フィルム30を挟んで突き合わされる金型となっているが、第1金型10と第2金型20との突合せ面をキャビティ11及びコア21の外周側とする従来一般的な金型としてもよい。
・吸引通路14は、キャビ入れ子12内において複数の吸引通路14A,14Bに分岐され、キャビティ11内面の角部付近の底面に開口するように形成されているが、前記実施の形態のように1段階的に分岐される形態に限定されるものではない。例えば、1次的な吸引通路14A,14Bに対しさらに2次的な吸引通路を設けるような形態とすることもできる。また、キャビ入れ子12内で分岐せずにその外側から直接的に目的位置に吸引通路を開口するようにすることもできる。
10…第1金型
11…キャビティ
12…キャビ入れ子
13…第1分割面
14…吸引通路
14A…吸引通路
14B…吸引通路
20…第2金型
21…コア
22…コア入れ子
30…加飾フィルム
40…クランプ部材
50…第1部材
51…第1挟持部材
52…(シール部材としての)Oリング
60…第2部材
61…第2挟持部材

Claims (6)

  1. 製品形状部の加飾面側の形状を形成するキャビティ11を有する第1金型10と、
    前記第1金型10に対応して製品形状部の非加飾面側の形状を形成するコア21を有する第2金型20と、
    型開き時に前記キャビティ11の外側において、加飾フィルム30の前記第1金型10側の面をシールしながら前記加飾フィルム30を両面から挟持して拘束するとともに、前記第1金型10における前記第2金型20との第1分割面13に対し前記加飾フィルム30を押し付けるクランプ部材40と、
    前記クランプ部材40により挟持された前記加飾フィルム30と前記キャビティ11の内面との間の密閉空間の空気を吸引するように前記第1金型10に形成された吸引通路14とを有し、
    前記クランプ部材40は、前記加飾フィルム30の前記第1金型10側の面をシールしながら前記加飾フィルム30を両面から挟持するための挟持部材を有し、
    前記挟持部材は、前記密閉空間の空気を吸引する吸引時に前記加飾フィルム30に作用する張力により、前記加飾フィルム30を挟持拘束した状態のまま前記キャビティ11側へ移動するように構成されている
    インモールド射出成形金型装置。
  2. 前記クランプ部材40は、前記加飾フィルム30の前記第1金型10側の面に当接可能に、前記第1金型10における前記キャビティ11の外側に設けられる第1部材50と、前記加飾フィルム30の前記第2金型20側の面に当接可能に、前記第2金型20側の前記コア21の外側に設けられる第2部材60とからなり、
    前記挟持部材は、前記第1部材50に設けられた第1挟持部材51と前記第2部材60に設けられた第2挟持部材61とで前記加飾フィルム30を両面から挟持するように構成され、前記第1挟持部材51および前記第2挟持部材61は、それぞれ前記密閉空間の吸引時に前記キャビティ11側へ移動可能に弾性的に支持されるとともに、前記第1挟持部材51には前記加飾フィルム30の前記第1金型10側の面に当接するシール部材が設けられ、さらに、前記第1挟持部材51のている
    請求項1に記載のインモールド射出成形金型装置。
  3. 前記キャビティ11は入れ子構造として前記第1金型10に形成されるとともに、前記コア21は入れ子構造として前記第2金型20に形成され、
    前記クランプ部材40の前記第1部材50は、前記キャビティ11側の入れ子であるキャビ入れ子12に収納され、前記クランプ部材40の前記第2部材60は、型締め時前記コア21側の入れ子であるコア入れ子22に収納可能に設けられている
    請求項2に記載のインモールド射出成形金型装置。
  4. 前記挟持部材がキャビティ11側に移動するように弾性的に支持されているクランプ部材40は、前記密閉空間の吸引時に前記加飾フィルム30に作用する張力が大きくなる部分を対象として取り付けられている
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のインモールド射出成形金型装置。
  5. 前記吸引通路14は、複数の吸引通路14A,14Bからなり、
    前記複数の吸引通路14A,14Bのうちの少なくとも一部の吸引通路は、前記キャビティ11における複数の角部のうちの、前記密閉空間の空気吸引時に前記加飾フィルム30に作用する張力が大きくなる角部に対し開口するように形成されている
    請求項4記載のインモールド射出成形金型装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載されたインモールド射出成形装置を用いて樹脂成形品を製作する樹脂成形品製造方法。
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