JP6153390B2 - 焦点検出装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

焦点検出装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置における焦点検出技術に関するものである。
従来、撮像装置の自動焦点検出方式としては、位相差検出方式というものが一般的に良く知られている。位相差検出方式では、撮影レンズの異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束を、AFセンサの一対のラインセンサ上に結像させる。そして、一対のラインセンサで光電変換して得られた一対の被写体像の相対位置を演算し、撮影レンズのデフォーカス量を検出する。(以下AF演算という)
特許文献1では、被写体輝度に応じてAFセンサの感度を切り替えることにより、精度の高い自動焦点検出をする技術が開示されている。
特開2007−3534号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、1回目の信号蓄積で、被写体の輝度と設定された感度との関係が適切でない場合は、該設定された感度を切り替えて再び信号蓄積をやり直す。すなわち、1回目の信号蓄積をリセットする。そのため、計2回の信号蓄積を行う必要があり、AF動作にかかる応答性が低下してしまう。
そこで、本発明は、応答性を低下させることなく、幅広い輝度範囲の被写体に対して、より精度の高い自動焦点検出を行うことを可能にした焦点検出装置を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面としての焦点検出装置は、被写体からの光を受光する光電変換素子の電荷蓄積期間に、前記光電変換素子で生成された電荷を対応する積分容量に転送し、前記積分容量で積分する構成を有する第1のラインセンサと、前記電荷蓄積期間に前記光電変換素子で生成された電荷を、前記電荷蓄積期間の終了まで積分容量に転送せずに画素で蓄積し、前記電荷蓄積期間が終わると対応する積分容量に転送し、前記積分容量で積分する構成を有する第2のラインセンサと、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの感度を、第1の感度および前記第1の感度よりも低い第2の感度のいずれか一方の感度に設定する感度設定手段と、前記感度設定手段により前記一方の感度に設定された前記第1のラインセンサから得られる信号に基づいて、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定すべき第3の感度を判定する感度判定手段と、前記感度判定手段により判定された前記第3の感度が、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と同じ場合には、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの信号に基づいて焦点検出演算を行い、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合には、前記第2のラインセンサのみの信号に基づいて焦点検出演算を行う演算手段と、を有することを特徴とする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、応答性を低下させることなく、幅広い輝度範囲の被写体に対して、より精度の高い自動焦点検出を行うことができる。
本発明の実施例に係わる撮像装置の構成図。 本発明の実施例に係わる撮像装置の光学系の構成図。 本発明の実施例に係わる焦点検出装置の光学構成図。 ラインセンサの配置とAF枠との関係を示す図。 本発明の実施例に係わる焦点検出装置の構成図。 第1タイプのラインセンサを構成する回路の回路図。 第2タイプのラインセンサを構成する回路の回路図。 焦点検出動作のフローチャート。 焦点検出装置の動作を示すタイミングチャート。 PB信号と蓄積時間の制御方法を説明する図。 被写体の輝度とSN比との関係を示した図。 感度判定を説明するための図。 焦点検出装置の転送動作を示すタイミングチャート。 焦点検出装置の電荷蓄積期間を再開する場合の動作を示すタイミングチャート。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置としてのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
カメラ用マイクロコンピュータ(以下CPUと記載する)100は、カメラ(撮像装置)の全体を制御する。CPU100には、カメラの各種操作用のスイッチ群214を検知するための信号入力回路204、撮像センサ(撮像素子、撮像手段)206、AEセンサ207が接続されている。また、シャッタマグネット218a,218bを制御するためのシャッタ制御回路208、AFセンサ(焦点検出センサ、焦点検出装置)101も接続されている。CPU100は、撮影レンズ300(図2参照)とはレンズ通信回路205を介して信号215の伝送がなされ、焦点位置や絞りの制御を行うことができる。カメラの動作はスイッチ群214の設定で決定される。
AFセンサ101は、ラインセンサ(図4参照)を備えている。CPU100によりAFセンサ101を制御することで、ラインセンサで得られた被写体のコントラスト分布から、デフォーカス量を検出し、撮影レンズ300(図2参照)の焦点位置を制御する。CPU100は、ラインセンサからの信号に基づいて、焦点検出演算を行う演算手段としての機能も有している。
CPU100はAEセンサ207を制御することで、被写体の輝度を検出し、撮影レンズ300の絞り値やシャッタスピードを決定する。そして、レンズ通信回路205を介して絞り値を制御し、またシャッタ制御回路208を介してマグネット218a,218bの通電時間を調節することでシャッタスピードを制御し、さらに撮像センサ206を制御することで撮影動作を行う。
CPU100内には、カメラ動作を制御するためのプログラムを格納したROM、変数を記憶するためのRAM、種々のパラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去、書き込み可能メモリ)などの記憶回路209が内蔵されている。
次に、図2を参照して、カメラの光学構成について説明する。撮影レンズ(撮影光学系)300を介して入射した被写体からの光束の大部分はクイックリターンミラー305で上方に反射され、ファインダスクリーン303上に被写体像として結像される。カメラのユーザーはこの像をペンタプリズム301、接眼レンズ302を介して観察することができる。被写体からの光束の一部はクイックリターンミラー305を透過し、後方のサブミラー306で下方へ曲げられて、視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を経てAFセンサ101上に結像される。この被写体像を光電変換して得られる像信号を処理することで、撮影レンズ300の焦点状態を検出することができる。撮影に際しては、クイックリターンミラー305が跳ね上がり、全光束は撮像センサ206上に結像され、被写体像の露光が行われる。換言すれば、撮像センサ206は、撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する。
本実施形態における焦点検出装置(図2において、視野マスク307から二次結像レンズ309までの光学系およびAFセンサ101から構成される)での焦点検出方式は周知の位相差検出方式である。そして、本実施形態のおける焦点検出装置は、画面内の異なる複数の領域の焦点状態を検出することが可能である。
焦点検出に関わる光学系の詳細な構成を、図3に示す。撮影レンズ300を通過した被写体からの光束は、サブミラー306(図2参照)で反射され、撮像センサ206の撮像面と共役な面上にある視野マスク307の近傍に一旦結像する。図3では、サブミラー306で反射され、折り返された光路を展開して示している。視野マスク307は画面内の焦点検出領域(以下、AF枠とも記す)以外の余分な光を遮光するための部材である。
フィールドレンズ311は、絞り308の各開口部を撮影レンズ300の射出瞳付近に結像する作用を有している。絞り308の後方には二次結像レンズ309が配置されており、一対の2つのレンズから構成され、それぞれのレンズは絞り308の各開口部に対応している。視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を通過した各光束は、AFセンサ101上のラインセンサに結像する。
ここで、AFセンサ101上のラインセンサと撮影画面内のAF枠との関係について、図4(a)〜図4(c)を参照しながら説明する。
図4(a)は、AFセンサ101のラインセンサの配置を示す図である。ラインセンサ102−1aとラインセンサ102−2aは、互いに並行に隣接して配されている。また、ラインセンサ102−1bとラインセンサ102−2bも、同様に並行に隣接して配されている。ラインセンサ102−1aと102−1b、ラインセンサ102−2aと102−2bは、それぞれ二次結像レンズ309により対の関係になっており、ラインセンサ102−1、ラインセンサ102−2を構成する。ラインセンサ102−1、102−2は、撮影レンズ300の異なる瞳領域を通過した光を受光する一対のラインセンサであり、これらの一対のラインセンサから出力される2つの被写体像の位相差を検出することにより、デフォーカス量が検出される。なお、図4(a)では、一対のラインセンサが図の左右方向に並んで配置されているが、本発明はこれに限定されず、図の上下方向に並ぶように配置されてもよい。また、これに限らず、一対のラインセンサが図の左右方向と上下方向にそれぞれ並ぶように配置されてもよい。
図4(b)には、ラインセンサ102−1aとラインセンサ102−2aの配置の例が示されており、フォトダイオード(光電変換素子)と素子分離領域61のみを示している。
ここでは、説明を分かりやすくするために、それぞれ5個の画素から構成されるものとしている。ラインセンサ102−1aはフォトダイオード(受光部)60−U1〜60−U5から構成され、ラインセンサ102−2aはフォトダイオード(受光部)60−L1〜60−L5から構成される。フォトダイオード60−U1〜60−U5、フォトダイオード60−L1〜60−L5は同一の画素ピッチで配されている。
なお、後述するトランジスタなどの回路素子は、遮光層62の下に設けられ、それぞれフォトダイオード形成領域に隣接して形成されている。
図4(c)は、ファインダ内に表示されるAF枠の配置と、AFセンサ101上のラインセンサによるAF視野を示す図である。1点のAF枠に、互いに近接した2組のラインセンサを配置しているため、ラインセンサ102−1と102−2は、ほぼ同じ被写体像が結像している。
AFセンサ101の詳細な回路構成を、図5のブロック図を参照して説明する。二次結像レンズ309により結像された被写体像は、ラインセンサ102−1、102−2で光電変換され、電荷として蓄積される。
ラインセンサ102−1は、フォトダイオードを複数個並べたフォトダイオード群109−1と、複数個のフォトダイオードのそれぞれに対応した積分容量で構成される積分容量群110−1及びメモリ群111−1、感度切り替え回路103−1で構成される。
ラインセンサ102−2は、フォトダイオードを複数個並べたフォトダイオード群109−2と、複数個のフォトダイオードのそれぞれに対応した積分容量で構成される積分容量群110−2及びメモリ群111−2、感度切り替え回路103−2で構成される。また、ラインセンサ102−2は、ラインセンサ102−1とは異なり、転送ゲート群112も有するように構成される。
ライン選択回路104は、ラインセンサ102−1、102−2のうち1ラインを選択する。そして、ラインセンサの蓄積信号を後述するPBコントラスト検出回路105及び出力回路108へと送信する機能を持っている。
PBコントラスト検出回路105は、ライン選択回路104により選択されたラインの画素信号で最も大きな信号(以下、Peak信号と記す)と、最も小さな信号(以下、Bottom信号と記す)を検出する。そして、Peak信号とBottom信号の差分信号(以下、PB信号と記す)を生成し、Peak信号とPB信号を蓄積停止判定回路106へ出力する。
ラインセンサ102−1,102−2で蓄積された画素信号は、CPU100によりシフトレジスタ107を駆動することで、1画素ずつの画素信号として出力回路108へ出力される。出力回路108では、画素信号からコントラスト成分を取り出し、増幅するなどの処理を行い、CPU100のA/D変換器(不図示)へ出力する。
以下、ラインセンサ(第1のラインセンサ)102−1の具体的な回路図を図6に示す。
図6において、ラインセンサ102−1はセンサ画素回路部とノイズ除去回路部で構成される。センサ画素回路部はフォトダイオードPD1、積分容量CL1、メモリ容量CS1、電流源1、電流源2、MOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5、スイッチSWRES1、SWSENS1、SWCH1で構成される。ノイズ除去回路部は容量CCLAMP1、増幅回路AMP1、スイッチSWPTS11、SWPTS21、SWPTN11、SWPTN21、SWCLAMP1、SWPH1nで構成される。電圧VRESはリセット電位であり、電圧VCLAMPはクランプ電位である。出力VOUT1はライン選択回路104に接続されている。容量CPD1は、フォトダイオード、MOSトランジスタ、スイッチ、配線等で生ずる寄生容量である。スイッチSWRES1は、信号φRES1でオン/オフ制御される。SWSENS1は、信号φSENSでオン/オフ制御される。SWCH1は、信号φCH1でオン/オフ制御される。SWPTS11は、信号φPTS11でオン/オフ制御される。SWPTS21は、信号φPTS21でオン/オフ制御される。SWPTN11は、信号φPTN11でオン/オフ制御される。SWPTN21は、信号φPTN21でオン/オフ制御される。SWCLAMP1は、信号φCLAMP1でオン/オフ制御される。SWPH1nは、信号φPH1nでオン/オフ制御される。本実施例において、ラインセンサ102−1は、電荷蓄積期間に、フォトダイオードPD1で生成された電荷を対応する積分容量に転送し、該積分容量で積分する構成を有する。
次に、ラインセンサ(第2のラインセンサ)102−2の具体的な回路図を図7に示す。
図7において、ラインセンサ102−2はセンサ画素回路部とノイズ除去回路部で構成される。センサ画素回路部はフォトダイオードPD2、積分容量CL2、メモリ容量CS2、電流源1、電流源2、MOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5、スイッチSWRES2、SWSENS2、SWCH2で構成される。ノイズ除去回路部は容量CCLAMP2、増幅回路AMP2、スイッチSWPTS12、SWPTS22、SWPTN12、SWPTN22、SWCLAMP2、SWPH2nで構成される。電圧VRESはリセット電位であり、電圧VCLAMPはクランプ電位である。出力VOUT2はライン選択回路104に接続されている。容量CPD2は、フォトダイオード、MOSトランジスタ、スイッチ、配線等で生ずる寄生容量である。スイッチSWRES2は、信号φRES2でオン/オフ制御される。SWSENS2は、信号φSENSでオン/オフ制御される。SWCH2は、信号φCH2でオン/オフ制御される。SWPTS12は、信号φPTS12でオン/オフ制御される。SWPTS22は、信号φPTS22でオン/オフ制御される。SWPTN12は、信号φPTN12でオン/オフ制御される。SWPTN22は、信号φPTN22でオン/オフ制御される。SWCLAMP2は、信号φCLAMP2でオン/オフ制御される。SWPH2nは、信号φPH2nでオン/オフ制御される。本実施例において、ラインセンサ102−2は、電荷蓄積期間にフォトダイオードPD2で生成された電荷を、電荷蓄積期間の終了まで積分容量に転送せずに画素で蓄積する構成を有する。そして、電荷蓄積期間が終わると対応する積分容量に転送し、該積分容量で積分する構成を有する。
このように、ラインセンサ102−2は、図6で示されるラインセンサ102−1と同様の構成を有する。しかしながら、図6で示されるラインセンサ102−1の回路に対して、フォトダイオードPD2とMOSトランジスタM1の間に、転送ゲートMTXが配置されている。転送ゲートMTXは、信号φTXにより制御され、電荷転送動作を行う。
φSENSがローレベルの時、スイッチSWSENS1とSWSENS2はオフとなりトランジスタM1には容量CPD1及びCPD2のみが接続されラインセンサ102−1、102―2は高感度に設定される。φSENSがハイレベルの時、スイッチSWSENS1とSWSENS2はオンとなりトランジスタM1には容量CPD1、CL1及び容量CPD2、CL2が接続されラインセンサ102−1、102―2は低感度に設定される。
以上のように構成された焦点検出装置の動作を、図8のフローチャートに基づいて詳細に説明する。スイッチ群214の操作により焦点検出の開始信号を受信したら、CPU100からAFセンサ101を制御することで焦点検出動作を開始する。
ステップS800では、CPU100からAFセンサ101を制御することで、感度切り替え回路(感度設定手段)103によりラインセンサ102−1および102−2の感度を所定の感度に設定する。ここでは、φSENSをローレベルとして高感度に設定するが、高感度(第1の感度)および低感度(第1の感度より低い第2の感度)のいずれか一方を設定すればよい。
次のステップS801では、CPU100によりAFセンサ101を制御し、ラインセンサ102−1については画素リセット動作、回路リセット動作、ノイズ記憶動作を行い、ラインセンサ102−2については画素リセット動作を行う。次のステップS802では、ラインセンサ102−1および102−2の電荷蓄積期間を開始する。
ステップS803において、蓄積停止判定回路106によるラインセンサ102−1の蓄積停止判定がされると、ステップS804へと進み、ラインセンサ102−1の信号保持動作を行う。
ステップS800からS804における回路動作について、図9のタイミングチャートを用いて説明する。
信号φRES1、φSENS、φCH1、φPTN11、φPTN21、φCLAMP1をハイレベルにして、フォトダイオードPD1、容量CL1、CPD1、CS1、CCLAMP1をリセットする。
同時に信号φRES2、φCH2、φPTS12、φPTS22、φCLAMP2、φTXをハイレベルにして、フォトダイオードPD2、容量CL2、CPD2、CS2、CCLAMP2をリセットする。
その後、信号φTX、φSENSを順次ローレベルとしてラインセンサ102−1、102―2を高感度に設定し、φRES1、φPTN21、φPTN11を順次ローレベルとする。このとき、ラインセンサ102−1のセンサ画素回路部のオフセット電圧をVOS1、増幅回路AMP1のオフセット電圧をVOS2、スイッチSWSENS1をオフすることによって生じるノイズ電圧をVN1とすると、容量CCLAMP1には、下記式(1)
VCP1=(VRES+VOS1+VOS2+VN1) − VCLAMP・・・(1)
に相当する電荷が充電されノイズが記憶される。
さらに信号φPTS11をハイレベルとして容量CCLAMP1と増幅回路AMP1を接続し、その後、信号φCLAMP1をローレベルとしてノイズ記憶動作を終了する。
次に信号φPTS21、φPH1nをオンして電荷蓄積期間を開始する。蓄積した電荷を積分して得られる信号をSとすると、センサ画素回路部の出力VSENS1は下記式(2)であらわされる。
VSENS1=VRES+VOS1+VN1+S・・・(2)
さらに、増幅回路AMP1の入力VIN1は、前述した容量CCLAMP1に記憶されたノイズ電圧が引かれ、下記式(3)であらわされる。
VIN1 = VSENS1−VCP1 = S−VOS2+VCLAMP・・・(3)
したがって、センサ出力VOUT1は下記式(4)であらわされる。
VOUT1=VIN1+VOS2 = S+VCLAMP・・・(4)
以上の様にノイズ除去回路部により蓄積信号からノイズを除去し、精度の高いPBコントラスト検出が可能となる。
ステップS803において、PBコントラスト検出回路105は、ライン選択回路104により選択されたラインセンサ102−1からの信号に基づいて、PB信号を生成する。
図10は、PBコントラスト検出回路105からの出力信号であるPB信号の信号量と蓄積時間の関係を示した図である。蓄積時間0が蓄積開始タイミング(電荷蓄積期間の開始)であり、時間が経過するほどPB信号は増加していく。蓄積停止判定回路(蓄積停止判定手段)106は、PB信号と蓄積停止レベルとを比較判定する。
また、蓄積停止判定回路106はPeak信号とPeak信号の蓄積停止レベルの比較判定もして、Peak信号とPeak信号蓄積停止レベルとを比較判定する。
PB信号、またはPeak信号のどちらか一方がそれぞれの蓄積停止レベルよりも大きくなった時点で、CPU100は蓄積終了タイミング(電荷蓄積期間の終了)を決定(蓄積停止判定)し、ラインセンサ102−1へ蓄積停止信号を出力する。そして、ステップS804へ進む。
また、PB信号とPeak信号が所定の時間内に目標値(各蓄積停止レベル)に達しなかった場合は、強制的に蓄積を停止するために、ラインセンサ102−1へ蓄積停止信号を出力し、ステップS804へ進む。
ステップS804では、ラインセンサ102−1では、蓄積停止信号を受け、φCH1をローレベルとし、蓄積された電荷に対応した信号を、容量CS1に保持する。
その後、CPU100へ蓄積終了信号と蓄積時間、Peak信号、Bottom信号、PB信号を出力する。このように、ラインセンサ102−1は、電荷蓄積期間の終了まで感度を切り替えずに電荷蓄積を行う第1の蓄積モードを有する。
感度判定工程としてのステップS805では、CPU100(感度判定手段)は、被写体のコントラスト情報と輝度情報からラインセンサの設定すべき感度(第3の感度)を判定する。
ここで、感度判定について詳細に説明する。図11に被写体の輝度とAFセンサ出力のSN比との関係を示す。
図11(a)は被写体のコントラストが、所定の値Cthより高い(すなわち、所定のコントラスト値より高い)場合の図である。この図において、被写体の輝度が高い場合、PB信号が一定になるように蓄積制御されるので、SN比は一定の値となる。この輝度範囲では、光ショットノイズが支配的となる。低感度に設定されたラインセンサは、高感度に設定されたラインセンサよりも画素部のダイナミックレンジが大きいので、SN比が一定となる輝度が高く、さらに光ショットノイズの影響も小さい。このため、高感度に設定されたラインセンサよりも高輝度でのSN比が大きい。ここで、ラインセンサのSN比が、低感度センサ>高感度センサになる輝度をL1(第1の輝度値)とする。
また、被写体の輝度が低い場合、ラインセンサのPB信号量は所定の蓄積時間内では蓄積停止レベルに至らず、蓄積は強制的に停止される。蓄積が強制的に停止される輝度以下では、AFセンサ出力のSN比は急激に劣化する。これは、信号量が少なくなるのに対し、暗電流によるノイズ、回路で発生するノイズなどが変わらないためである。高感度に設定されたラインセンサは、蓄積が強制停止となる輝度が低く、低感度に設定されたラインセンサよりも低輝度でのSN比は大きい。ここで、ラインセンサのSN比が、高感度センサ>低感度センサとなる輝度をL2とする。
被写体の輝度がL1とL2の中間である場合、低感度に設定されたラインセンサと、高感度に設定されたラインセンサのSN比は同程度であり、輝度が高くなるにつれて向上する。
図11(b)は被写体のコントラストが、所定の値Cth以下(すなわち、所定のコントラスト値以下)の場合の図である。被写体のコントラストが低い場合、ラインセンサからの信号は被写体のコントラスト成分であるため振幅が小さい。このため、高輝度時の光ショットノイズや、低輝度時の暗電流や回路に起因するノイズなどの影響を強く受けやすく、SN比が全体的に悪くなる。また、高輝度時のラインセンサのSN比が、低輝度センサ>高輝度センサになる輝度をL3(第2の輝度値)とすると、L1>L3となる。一方、低輝度時のラインセンサのSN比が、高感度センサ>低感度センサになる輝度をL4とすると、L2<L4となる。
図12に被写体のコントラストと輝度、ラインセンサの感度、焦点検出演算精度の関係を示す。被写体のコントラストが低い場合、各種ノイズの影響が大きくなり、それぞれの感度設定で信頼性の高いAF演算のできる輝度範囲が狭くなる。
ステップS805においては、ステップS803で得られるPeak信号、Bottom信号、電荷蓄積時間(電荷蓄積期間)を用いてコントラスト情報と輝度情報を演算する。
例えば、コントラスト情報及び輝度情報は下記式(5)及び(6)で計算される。
コントラスト=Peak信号値/Bottom信号値・・・(5)
輝度=Peak信号値/蓄積時間・・・(6)
CPU100は、コントラスト>Cthであれば、輝度>L1で低感度と判定し、コントラスト≦Cthであれば、輝度>L3で低感度と判定する。また、コントラスト>Cthであって、輝度≦L1の場合は高感度と判定し、コントラスト≦Cthであって、輝度≦L3の場合は高感度と判定する。
ステップS805で高感度と判定された場合は、ステップS806に進む。
ステップS806ではラインセンサ102−2の回路リセット動作とノイズ記憶動作を行い、S807では蓄積された電荷の転送動作を行う。ステップS806、S807における回路動作について、図13のタイミングチャートを用いて説明する。
信号φPTS12、φPTS22をローレベル、信号φPTN12、φPTN22をハイレベルにして、容量CL2、CPD2、CS2、CCLAMP2をリセットする。
その後、φRES2、φPTN22、φPTN12を順次ローレベルとする。
さらに信号φPTS12をハイレベルとして容量CCLAMP2と増幅回路AMP2を接続し、その後、信号φCLAMP2をローレベルとしてノイズ記憶動作を終了する。
次に信号φPTS22をハイレベルとした後、φTXをハイレベルにして、フォトダイオードPD2に蓄積された信号電荷を容量CPD2へ転送し積分する。その後φTXをローレベルとして転送を終了した後、φCH2をローレベルとし、容量CS2に信号を保持する。
出力VOUT2から得られる信号は、ラインセンサ102−1と同様に、ノイズ除去回路部により蓄積信号からノイズが除去されたものとなる。なお、ラインセンサ102−2から得られるVSENS2、VIN2、およびVOUT2の算出などは、上記のラインセンサ102−1で説明した内容と同様である。
次に、ステップS805で低感度と判定された場合は、ステップS808に進む。
ステップS808では、ラインセンサ102−1および102−2を低感度に設定し、ステップS809でラインセンサ102−1の電荷蓄積期間を再開する。ここで、ステップ808は、ステップS800で設定した所定の感度とステップS805で判定した感度とが異なる場合に実行されるステップであり、ステップS805で判定した感度に合わせるように、感度の切り替えを行う。換言すれば、ステップS808では、ステップS800で設定した高感度および低感度のうち一方から他方への切り替えを行っている。この際、ラインセンサ102−1の画素リセット動作、回路リセット動作、ノイズ記憶動作は行わない。ラインセンサ102−1とラインセンサ102−2にはほぼ同じ被写体像が結像しており、同等の電荷が蓄積されている。各リセット動作を行わないことにより、ラインセンサ102−1をラインセンサ102−2の電荷蓄積状態を検知するモニタセンサとして用いることができる。
ステップS810にて、S803と同様の蓄積停止判定動作を行い、蓄積停止が判定されると、ステップS811に進み、ラインセンサ102−1の信号保持動作を行った後にステップS812へ進む。このように、ラインセンサ102−1は、電荷蓄積期間の途中で感度を切り替え、電荷蓄積期間の終了まで切り替えた感度のまま電荷蓄積を行う第2の蓄積モードを有する。
ステップS808からS811における回路動作について、図14のタイミングチャートを用いて説明する。
信号φSENSをハイレベルとして、ラインセンサ102−1および102−2を低感度に設定する。その後、φCH1、φPHn1をハイレベルとして、電荷蓄積期間を再開する。そして、蓄積停止が判定されると、φCH1をローレベルとし、容量CS1に信号を保持する。
ステップS812とS813では、信号φSENSをハイレベルとして感度を低感度に設定した状態で、図13と同様のラインセンサ102−2の回路リセット動作とノイズ記憶動作、と電荷の転送動作を行う。ここで、ラインセンサ102−2では、感度が高感度から低感度に切り替わったとしても、画素リセット動作は行われない。つまり、ラインセンサ102−2の電荷蓄積期間は、ステップS805で判定された感度がラインセンサ102−2に設定されている感度と異なる場合においても、ステップS805の前後で継続して行われる。つまり、ラインセンサ102−2のステップS802の電荷蓄積期間開始から電荷の転送動作が行われるまでの電荷蓄積期間は、一回分の電荷蓄積期間となる。このように、本発明によれば、ラインセンサの感度を切り替える必要がある場合においても、AF動作に必要な電荷蓄積期間は一回分で済み、従来技術のようにリセットして信号蓄積をやり直す必要がない。したがって、AF動作の応答性が低下してしまうのを防止することができる。また、感度を適切な感度(高感度又は低感度)に設定したラインセンサを用いて焦点検出を行うため、幅広い輝度範囲の被写体に対して、より精度の高い自動焦点検出を行うことができる。なお、ラインセンサ102−2では、電荷の転送動作を行う直前に回路リセット動作を行っている。これにより、電荷蓄積期間中に積分容量群110−2やメモリ回路群111−2で発生するノイズが積分容量群110−2やメモリ回路群111−2に多量に蓄積されることを防止することができる。
ステップS807またはS813でラインセンサ102−2の転送動作が終了すると、ステップS814に進み、ラインセンサからの信号がCPU100に読みだされる。この際、ラインセンサ102−1及びラインセンサ102−2からの信号は、それぞれノイズが記憶されたノイズ除去回路部を経由し、ノイズが除去されて出力される。ただし、ラインセンサ102−1においては、高感度に設定された時のノイズのみが記憶されているため、処理フローがステップS808〜S813を経由している場合は、正しくノイズの除去がされない。
ライン選択工程であるS815では、どのラインセンサから読みだされた信号をAF演算に用いるかの選択をする。処理フローがステップS806、S807を経由している場合は、ラインセンサ102−1、ラインセンサ102−2からの信号の両方を選択する。また、処理フローがステップS808〜S813を経由している場合は、ラインセンサ102−1からの信号は前述のようにノイズが正しく除去されていないため、AF演算には用いず、ラインセンサ102−2からの信号のみ選択する。
ステップS816では、CPU100は選択されたラインセンサからの信号を用いてAF演算を行う。
ラインセンサ102−1、ラインセンサ102−2からの信号の両方を選択した場合は、それぞれの信号から得られたAF演算結果を平均する。これにより、演算精度が統計的に向上する。
被写体のコントラスト及び輝度が十分に高い場合は、ラインセンサ1個(すなわち、ラインセンサ102−2)のみからの信号でAF演算を行っても、十分な精度が得られる。また、被写体のコントラスト及び輝度が低い場合は、2個のラインセンサ(すなわち、ラインセンサ102−1および102−2)からの信号を用いるため、精度の高いAF演算が可能となる。
以上のように、本実施例では、2種類のラインセンサを用いて焦点検出を行うことにより、一回の焦点検出動作で、応答性を低下させることなく、幅広い輝度範囲の被写体に対して、適切な感度に設定されたランセンサで焦点検出することができる。
本実施例では、ステップS800で高感度に設定して動作する場合について説明したが、
テップS800で低感度に設定して動作させてもよい。この場合、ステップS805での感度判定において、ステップS803で得られるPeak信号、Bottom信号、蓄積時間を用いてコントラスト情報と輝度情報を演算し、コントラスト>Cthであれば、輝度>L2で低感度と判定する。また、コントラスト≦Cthであれば、輝度>L4で低感度と判定する。このような判定条件にすることで、低感度に設定されたラインセンサ102−1からの信号を幅広い輝度範囲で使用することができ、2個のラインセンサからの信号を用いた精度の高いAF演算が可能となる。本発明によれば、焦点検出装置に用いられるAFセンサにおいて、応答性を低下させることなく、より幅広い輝度範囲で良好なSN比を得ることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のようにしても達成できる。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するための手順が記述されたソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、焦点検出装置に供給する。そしてその焦点検出装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するのである。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体およびプログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどが挙げられる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行可能とすることにより、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、以下の場合も含まれる。まず記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。
本発明は、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラなどのカメラシステムに好適に利用できる。
102−1 ラインセンサ
102−2 ラインセンサ
103 感度切り替え回路
100 CPU

Claims (14)

  1. 被写体からの光を受光する光電変換素子の電荷蓄積期間に、前記光電変換素子で生成された電荷を対応する積分容量に転送し、前記積分容量で積分する構成を有する第1のラインセンサと、
    前記電荷蓄積期間に前記光電変換素子で生成された電荷を、前記電荷蓄積期間の終了まで積分容量に転送せずに画素で蓄積し、前記電荷蓄積期間が終わると対応する積分容量に転送し、前記積分容量で積分する構成を有する第2のラインセンサと、
    前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの感度を、第1の感度および前記第1の感度よりも低い第2の感度のいずれか一方の感度に設定する感度設定手段と、
    前記感度設定手段により前記一方の感度に設定された前記第1のラインセンサから得られる信号に基づいて、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定すべき第3の感度を判定する感度判定手段と、
    前記感度判定手段により判定された前記第3の感度が、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と同じ場合には、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの信号に基づいて焦点検出演算を行い、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合には、前記第2のラインセンサのみの信号に基づいて焦点検出演算を行う演算手段と、
    を有することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記焦点検出装置は、前記感度判定手段により判定された前記第3の感度が前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合、前記第1のラインセンサは前記第2のラインセンサの電荷蓄積状態を検知し、前記電荷蓄積状態に基づいて前記電荷蓄積期間の終了を決定することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記電荷蓄積期間は、前記感度判定手段により判定された前記第3の感度が前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合においても、前記第3の感度が判定される前後で継続していることを特徴とする請求項1または2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記感度設定手段は、前記感度判定手段により判定された前記第3の感度が前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合は、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの感度を前記第3の感度と同じになるように、感の設定を切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 前記感度判定手段は、前記第1のラインセンサからの信号と電荷蓄積期間から演算した被写体のコントラスト情報および輝度情報から、前記第3の感度を判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記感度判定手段は、
    演算した前記コントラスト情報が所定のコントラスト値より高く、かつ、演算した前記輝度情報が第1の輝度値より高い場合は、前記第3の感度が前記第2の感度であると判定し、
    演算した前記コントラスト情報が前記所定のコントラスト値以下で、かつ、演算した前記輝度情報が第2の輝度値より高い場合は、前記第3の感度が前記第2の感度であると判定し、
    前記第1の輝度値は、前記第2の輝度値よりも高いことを特徴とする請求項5に記載の焦点検出装置。
  7. 前記第1のラインセンサは、
    前記一方の感度に設定された後、前記電荷蓄積期間を開始し、前記電荷蓄積期間の終了まで前記一方の感度のままで蓄積する第1の蓄積モードと、
    前記一方の感度に設定された後、前記電荷蓄積期間を開始し、前記電荷蓄積期間の途中で感度を前記第1の感度および前記第2の感度の他方に切り替え、前記電荷蓄積期間の終了まで切り替えた感度のままで蓄積する第2の蓄積モードを有し、
    前記一方の感度と前記感度判定手段で判定された前記第3の感度が同じである場合は、前記第1の蓄積モードで制御され、
    前記一方の感度と前記感度判定手段で判定された前記第3の感度が異なる場合は、前記第2の蓄積モードで制御され、
    前記第1の蓄積モードで得られた信号は焦点検出演算に用い、前記第2の蓄積モードで得られた信号は焦点検出演算に用いないことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  8. 前記第2の蓄積モードは、画素リセット動作、回路リセット動作およびノイズ記憶動作をした後に前記電荷蓄積期間を開始し、前記電荷蓄積期間の途中で感度を切り替えた時には、回路リセット動作およびノイズ記憶動作をしないことを特徴とする請求項に記載の焦点検出装置。
  9. 前記第2のラインセンサは、
    画素リセット動作をしたのちに前記電荷蓄積期間を開始し、
    前記感度判定手段により判定された前記第3の感度が前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合に、前記画素リセット動作をせずに、前記一方から他方の感度に切り替え、前記電荷蓄積期間が終了する際に、回路リセット動作およびノイズ記憶動作を行った後に、電荷を対応する積分容量に転送することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  10. 撮影光学系により形成された被写体像を光電変換する撮像手段と、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点検出装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 被写体からの光を受光する光電変換素子の電荷蓄積期間に、前記光電変換素子で生成された電荷を対応する積分容量に転送し、前記積分容量で積分する構成を有する第1のラインセンサと、前記電荷蓄積期間に前記光電変換素子で生成された電荷を、前記電荷蓄積期間の終了まで積分容量に転送せずに画素で蓄積し、前記電荷蓄積期間が終わると対応する積分容量に転送し、前記積分容量で積分する構成を有する第2のラインセンサと、を有する焦点検出装置の制御方法であって、
    前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの感度を、第1の感度および前記第1の感度よりも低い第2の感度のいずれか一方の感度に設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにより前記一方の感度に設定された前記第1のラインセンサから得られる信号に基づいて、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定すべき第3の感度を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより判定された前記第3の感度が、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と同じ場合には、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの信号に基づいて焦点検出演算を行い、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合には、前記第2のラインセンサのみの信号に基づいて焦点検出演算を行う演算ステップと、
    を有することを特徴とする焦点検出装置の制御方法。
  12. 前記判定ステップにより判定された前記第3の感度が前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサに設定されている前記一方の感度と異なる場合は、前記第1のラインセンサおよび前記第2のラインセンサの感度を前記第3の感度と同じになるように、感の設定を切り替える切り替えステップをさらに有することを特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置の制御方法。
  13. 請求項11または12に記載の焦点検出装置の制御方法の手順が記述された、コンピュータで実行可能なプログラム。
  14. コンピュータに、請求項11または12に記載の焦点検出装置の制御方法のステップを実行させるためのプログラムが記憶されたコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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