JP2021060571A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置において、焦点検出を行うためのセンサの蓄積制御を適切に行えるようにする。【解決手段】焦点検出が可能な撮像装置であって、複数の画素を有し、複数の画素の複数の領域ごとに画素の蓄積時間を変更可能なセンサと、撮像装置の状態または設定に応じて、複数の領域ごとに画素の蓄積制御を変更する蓄積制御部と、蓄積制御部により蓄積を制御された画素の信号を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス演算部とを備える。【選択図】 図7
Description
本発明は、撮像装置における焦点検出技術に関する。
従来、撮像装置の焦点検出方法として、撮像素子に焦点検出用の画素を配置して瞳分割位相差方式の焦点検出を行う方法が知られている。また、CMOSタイプの撮像素子としてグローバル電子シャッタ動作が可能な構成のものも登場している。
また、撮像装置の焦点検出方法として、1つの焦点検出領域でデフォーカス演算の方向を変えて焦点検出する方法が知られている。また、焦点検出領域によっては、その方向が1方向もしくは複数方向あることも知られている。
撮像素子の蓄積制御の方法として、特許文献1では、撮像素子を複数の領域に分割し、分割した領域ごとに蓄積時間を制御する方法が開示されている。
しかしながら、撮像素子を複数に分割した領域毎に常に同じ蓄積制御を行うと、焦点検出を行う領域の位置や演算範囲、被写体が存在する/存在しない等の条件によって、所望の信号量を得ることができない可能性がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像装置において、焦点検出を行うためのセンサの蓄積制御を適切に行えるようにすることである。
本発明に係わる撮像装置は、焦点検出が可能な撮像装置であって、複数の画素を有し、前記複数の画素の複数の領域ごとに前記画素の蓄積時間を変更可能なセンサと、前記撮像装置の状態または設定に応じて、前記複数の領域ごとに前記画素の蓄積制御を変更する蓄積制御手段と、前記蓄積制御手段により蓄積を制御された前記画素の信号を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス演算手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置において、焦点検出を行うためのセンサの蓄積制御を適切に行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラのカメラ本体150の概略構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラのカメラ本体150の概略構成を示すブロック図である。
図1において、カメラ用マイクロコンピュータ(以下、CPU)100には、信号入力回路104、CMOSセンサやCCD等から構成される撮像素子106、測光センサ107が接続されている。測光センサ107は、ファインダ光学系の途中に配置され、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子を備え、測光演算、顔検出演算、追跡演算、光源検知等の被写体認識処理を行う。信号入力回路104は、カメラの各種操作用のスイッチ群114を検知する。また、CPU100には、シャッタマグネット118a,118bを制御するためのシャッタ制御回路108、焦点検出センサ101も接続されている。また、後述する図2に示す撮影レンズ200とはレンズ通信回路105を介して信号115の伝送がなされ、フォーカスレンズの位置制御や絞りの制御を行う。カメラの動作は、スイッチ群114を撮影者が操作することで決定される。スイッチ群114には、レリーズボタンや、焦点検出領域を選択するためのダイヤルなどが含まれる。
焦点検出センサ101は、フォトダイオード(光電変換素子)を有する画素が2次元的に配置されたCMOSイメージセンサ(エリアセンサ)であり、グローバル電子シャッタ動作が可能に構成されている。そして、CPU100からの電荷蓄積開始指示によって、回路のリセット動作とフォトダイオードのリセット動作を行い、電荷蓄積動作を開始する。
電荷蓄積を行う蓄積時間は領域毎に個別に設定可能であり、前述した回路リセット動作とフォトダイオードリセット動作を領域毎に制御して蓄積時間を設定する。また、蓄積終了のタイミングは、各領域で同時刻に設定することが望ましい。理由については後述する。あらかじめCPU100により設定された蓄積時間に達すると、フォトダイオードで蓄積した電荷をフォトダイオードの周辺回路のメモリ部(不図示)に転送する(転送可能)。全画素の電荷のメモリ部への転送が終了すると、CPU100へ電荷蓄積終了を通知する。この一連の蓄積開始から電荷のメモリ部への転送終了までの期間を蓄積ステートと呼ぶこととする。
次に、CPU100からの読み出し指示によって、蓄積ステートで蓄積されメモリ部に格納された像信号が領域毎に読み出される。異なる領域の読み出しは同じタイミングで行うことできないため、領域毎に順番に行う必要がある。また、前述した蓄積終了のタイミングから読み出しまでの期間にメモリ部にも光が当たり、メモリ部に電荷が発生し、フォトダイオードから転送した画素信号に加算されてしまう。この現象を以後、光漏れと呼ぶこととする。この光漏れによって、像信号が乱れ、焦点検出の誤差が生じる。この光漏れの量を低減させるため、蓄積終了から読み出しまでの期間を短くすることが望ましい。上述した蓄積終了のタイミングを各領域で同時刻に設定する理由は、このためである。以上の一連の読み出しを行う期間を読出しステートと呼ぶこととする。
CPU100が焦点検出センサ101を制御することにより、後述する図3の光学系を介して、互いに視差を有する対の像信号を得ることができる。そして、得られた対の像信号の位相差から焦点状態を検出し、撮影レンズ200の焦点位置を制御する(焦点検出処理)。
また、CPU100は、測光センサ107を制御することにより被写体輝度を検出し、後述する撮影レンズ200の絞り値やシャッタスピードを決定する。そして、レンズ通信回路105を介して撮影レンズ200の絞り値を制御し、シャッタ制御回路108を介してマグネット118a,118bの通電時間を調節することでシャッタスピードを制御する。さらに、撮像素子106を制御することにより撮影動作を行う。
CPU100内には、タイマー及びカメラ動作を制御するためのプログラムを格納したROM、変数を記憶するためのRAM、種々のパラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去書き込み可能メモリ)などの記憶回路109が内蔵されている。
次に、図2を参照して、デジタルカメラの光学系の構成について説明する。撮影レンズ200を介して入射した被写体からの光束の大部分はクイックリターンミラー205で上方に反射され、ファインダスクリーン203上に被写体像として結像される。撮影者はこの像をペンタプリズム201、接眼レンズ202を介して観察することができる。
また、ペンタプリズム201に入射した光束の一部は、光学フィルタ212と結像レンズ213を介して測光センサ107上に結像される。この像を光電変換して得られる像信号を処理することにより、被写体輝度を測定することができる。
また、被写体からの光束の一部はクイックリターンミラー205を透過し、後方のサブミラー206で下方へ曲げられて、視野マスク207、フィールドレンズ211、絞り208、二次結像レンズ209を経て焦点検出センサ101上に結像される。この像を光電変換して得られる像信号を処理することにより、撮影レンズ200の焦点状態を検出することができる。また、撮影に際しては、クイックリターンミラー205及びサブミラー206が跳ね上がって光路から退避することにより、入射した全光束は撮像素子106上に結像され、被写体像の露光が行われる。
図2において、焦点検出装置は、視野マスク207から二次結像レンズ209までの光学系及び焦点検出センサ101により構成され、焦点検出方式は、周知の位相差検出方式である。そして、異なる複数の焦点検出領域の焦点状態を検出することが可能である。
図3は、焦点検出に関わる光学系の詳細な構成を示す図である。サブミラー206で反射された被写体からの光束は図中の視野マスク207の近傍に一旦結像する。視野マスク207は画面内の焦点検出領域を決定するための遮光部材で、中央に横長の開口部を有している。
フィールドレンズ211は絞り208の各開口部を撮影レンズ200の射出瞳(瞳領域)の各部分領域に結像させる作用を有している。絞り208の後方には、3つの焦点検出領域に対応する3対計6つのレンズから構成される二次結像レンズ209−1〜209−6が配置されている。それぞれの二次結像レンズ209−1〜209−6は、絞り208の開口部208−1〜208−6に対応するように配置されている。また、二次結像レンズ209−1、209−2を介した光束は、焦点検出センサ101の領域CA301、CB302に結像される。同様に、領域RA303、RB304には二次結像レンズ209−3、209−4を介した光束が結像され、領域LA305、LB306には二次結像レンズ209−5、209−6を介した光束が結像される。
次に、図4を用いて焦点検出センサ101の構成について説明する。焦点検出センサ101は、画素部101aと、画素部101aから読み出された信号をデジタル信号に変換するADコンバータ101bとを有する。画素部101aでは、電荷の蓄積が行われた後、蓄積された信号が各画素の近傍に配置された各メモリ部に転送される。そして、メモリ部の列(図中縦一列の画素列に対応するメモリ部の列)が一列ずつ左右方向に順番に読み出される。すなわち、本実施形態では、図中縦一列ごとに信号の読み出しが行われる。この縦方向(焦点検出センサ101の短手方向)を、本実施形態では読み出し列方向と呼ぶことにする。各列の画素(メモリ部)の信号は、信号線により水平方向に転送されてADコンバータ101bに入力される。この水平方向(焦点検出センサ101の長手方向)を、本実施形態では読み出し方向と呼ぶことにする。なお、焦点検出センサ101は読み出し列の順を任意に変更可能である。また、図3、図4における焦点検出センサ101の領域LA305、LB306をL領域、領域CA301、CB302をC領域、領域RA303、RB304をR領域と呼ぶこととする。
次に、図5は、ファインダー501における焦点検出領域の位置関係を示す図である。ファインダー501は、接眼レンズ202を介して観測することができる。ファインダー501には、図4で説明したL領域、C領域、R領域の焦点検出領域が配置されている。 次に、図6は、本実施形態における焦点検出処理の流れを示すフローチャートである。スイッチ群114の操作により焦点検出の開始信号をCPU100が受信すると、CPU100は、焦点検出センサ101を制御して焦点検出処理を開始する。
ステップS601では、CPU100は焦点検出処理の初期設定を行う。CPU100は、焦点検出センサ101の初期設定のレジスタ書き込み、初回蓄積における蓄積時間の設定を行う。また、後述する焦点検出領域について、ユーザーが選択した任意の焦点検出領域を使用する任意選択モード、もしくは、CPU100が公知のアルゴリズムによって自動で選択した焦点検出領域を使用する自動選択モードのいずれかのモードを設定する。
ステップS602では、CPU100は、上述した焦点検出領域の選択を行う。本実施形態においては、C領域、R領域、L領域に少なくとも1つずつ焦点検出領域を有するものとする。ステップS601でユーザーによって任意の焦点検出領域が選択されている場合は、選択されている焦点検出領域は主被写体領域を示す焦点検出領域であるものと判断する。また、CPU100による自動選択が設定されている場合は、CPU100が自動で焦点検出領域を選択する。
自動で焦点検出領域を選択する例として、例えば次のような方法が挙げられる。1つは、後述するステップS605で算出したデフォーカス量に基づき、ピント位置が最も至近にある焦点検出領域を選択する方法である。また、他の方法は、測光センサ107で検知した顔の位置から、主被写体と判断した位置の焦点検出領域を選択する方法である。また、初回の焦点検出処理時や、後述するステップS605でデフォーカス量を検出できなかった場合は、焦点検出領域を選択せずに、次のステップS603へ進んでもよい。
ステップS603では、CPU100は焦点検出センサ101へ電荷蓄積開始の指示を行う。電荷蓄積開始の指示を受けた焦点検出センサ101は回路のリセット動作とフォトダイオードのリセット動作を行い、電荷蓄積動作を開始し、所定の時間が経過した後に電荷蓄積動作を終了するとともに、蓄積した電荷を各画素に対応するメモリ部に転送する。
ステップS604では、CPU100は、ステップS603で蓄積されメモリ部に記憶された信号の読み出しを行う。
ステップS605では、CPU100はステップS604で読み出した像信号について、デフォーカス量を算出する。デフォーカス量の算出は、一対の像信号を用いて撮影レンズ200の焦点状態(デフォーカス量)を検出する公知のデフォーカス演算により行われる。ここでは、焦点検出センサ101の位相差(bit数)に対して、センサーピッチ(mm)と焦点検出系の基線長などの光学係数を掛け合わせることにより、デフォーカス量(mm)を求める。また、デフォーカス量の算出に用いた信号の最大値(Peak)と最小値(Bottom)も求める。
ステップS606では、CPU100は、ステップS605で算出したデフォーカス量に基づき、撮影レンズ200の焦点状態が合焦状態か否かを判定する。合焦状態か否かの判定は、デフォーカス量が所望の範囲内、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数(20μm))であれば合焦と判断する。例えば、レンズの絞り値F=2.0であれば、デフォーカス量が10μm以下なら合焦と判定し、焦点検出処理を終了する。一方、デフォーカス量が10μmより大きく、非合焦と判定された場合は、撮影レンズ200の焦点状態を合焦位置に合わせるため、ステップS607へ移行する。
ステップS607では、CPU100は、レンズ通信回路105を介して、デフォーカス量に基づき、撮影レンズ200にレンズ駆動を指示する。ステップS608では、CPU100は、被写体輝度に応じて、次回の焦点検出処理時の焦点検出センサ101における蓄積時間の値を算出し、設定する。そして、CPU100は処理をステップS602に戻し、合焦状態と判断されるまでステップS602〜ステップS608の動作を繰り返す。以上が焦点検出処理における一連の流れである。
次に、図7は、図6のステップS608における次回の蓄積時間算出の処理を示すフローチャートである。
ステップS701では、ユーザーにより選択された焦点検出領域が複数か否かを判定する。選択された焦点検出領域が複数の場合はステップS704へ移行し、選択された焦点検出領域が1つの場合はステップS702へ移行する。
ステップS702では、選択された1つの焦点検出領域のデフォーカスの演算方向が複数か否かを判定する。ここで、焦点検出センサ101の画素の組み合わせにより、横線(縦方向のコントラスト変化)を検出できる場合と縦線(横方向のコントラスト変化)を検出できる場合があるが、デフォーカスの演算方向とは、検出できるコントラスト変化の方向のことである。つまり、例えば縦線と横線の両方を検出できる(演算方向が2方向)ような場合(所謂クロスセンサの場合)は、焦点検出領域のデフォーカスの演算方向が複数ということになる。ステップS702でデフォーカスの演算方向が複数の場合、ステップS704へ移行する。デフォーカスの演算方向が1つの場合、ステップS703に移行する。
ステップS703では、今回の焦点検出において得られた焦点検出領域内の信号値の最も大きい値(Peak)を基準に、次回の蓄積時間を決定する。次回の蓄積時間は、Peakが所定の値(以下、狙い値と呼ぶ)になるように決定される。
ステップS704では、選択された焦点検出領域が複数ある、または1つの選択焦点検出領域のデフォーカスの演算方向が複数ある際に、次回の蓄積における目標信号値(狙い値)を決定する。
図8は、図7のステップS704における狙い値の決定動作を示すフローチャートである。
ステップS801では、ステップS701での複数の焦点検出領域のPeak(ピーク値)のうち、最も大きいPeakであるPeak_maxと、最も小さいPeakであるPeak_minを決定する。この時、焦点検出領域毎に複数のデフォーカス演算方向を持っている場合、方向毎にPeakを算出するものとする。同様に、ステップS702での1つの焦点検出領域内でPeak_max、Peak_minを決定する。そして、Peak_max及びPeak_minの差分であるΔPeakを算出する。
ステップS802では、ステップS801で算出したΔPeakが閾値thre1より小さいか否かを判定する。閾値thre1より小さい場合はステップS803へ移行する。閾値thre1以上である場合はステップS804へ移行する。
ステップS803では、今回の焦点検出における最大信号値Peak_maxを基準に次回の蓄積での信号最大値Peak_maxの目標値である狙い値を決定する。そして、図7のステップS705へと戻る。ステップS803は、Peak_minとPeak_maxの差ΔPeakが小さいときを想定しており、Peak_maxに合わせることで、Peak_minも適切な蓄積制御を行うことができると判断している。なお、本実施形態では、Peak_maxを基準としているが、Peak_minや、Peak_maxとPeak_minの平均値を基準としてもよい。
ステップS804では、ステップS801で算出したΔPeakが閾値thre1以上、閾値thre2未満かを判定する。ここで、thre1とthre2の大小関係は、thre1<thre2のようになる。ΔPeakがthre1とthre2の間ならばステップS805へ移行する。ΔPeakがthre2以上ならば、ステップS806へ移行する。
ステップS805では、Peak_maxとPeak_minの平均値を基準に狙い値を決定し、図7のステップS705へと戻る。ステップS805は、複数の焦点検出領域もしくは複数のデフォーカス演算方向でコントラストが異なる場合等を想定している。Peak_maxもしくはPeak_minのどちらかを基準に狙い値を決定してしまうと、もう片方が適切な信号値を得ることができないため、平均値を基準に狙い値を決定し、蓄積制御を行う。
ステップS806では、Peak_minを基準に狙い値を決定し(次回の蓄積におけるPeak_minが所望の値になるように狙い値を決定し)、図7のステップS705へと戻る。ステップS806は、逆光や夜景など、被写体付近の輝度が大きく異なる場合を想定している。被写体が暗く、背景が明るい場合では、Peak_maxや平均値を基準に狙い値を決定すると、被写体が黒つぶれし、焦点検出ができない可能性があるため、Peak_minを基準に狙い値を決定する。
再び、図7に戻り、ステップS705では、オートフォーカスモードが動いている被写体に焦点を合わせ続けるモード(AI SERVOモード)か否かを判定する。AI SERVOモードならばステップS707へ移行する。AI SERVOモードでなければ、ステップS706へ移行する。
ステップS706では、ステップS704で求めた狙い値を大きくして(蓄積時間を長くして)、ステップS708へと移行する。複数のデフォーカス演算領域があるため、信号量が低い領域でも、デフォーカス検出を可能にするためである。また、被写体は動いていないことが想定されるため、狙い値を上げて次回の蓄積時間を伸ばしても、蓄積中に被写体を見失うことはない。
なお、ステップS706では、狙い値を、例えば高輝度時はステップS704で求めた狙い値の4倍、高輝度以外はステップS704で求めた狙い値の2倍に設定する。高輝度時は蓄積時間を短くできるため、4倍まで上げることで精度を向上させ、高輝度以外は応答性の低下を抑制するために2倍に設定する。
また、ステップS706の狙い値を大きくする処理の代わりに、蓄積時間を伸ばしたり、Peak_minが狙い値となるように制御したりしてもよい。この時、当初の狙い値に対する蓄積時間に対し、蓄積時間の上限を設けてもよい。
ステップS707では、ステップS704で求めた狙い値を変更せずにステップS708へと移行する。ステップS706とは違い、AI SERVOモードでは被写体が動いていることが想定され、狙い値を大きくしてしまうと(蓄積時間を長くすると)、蓄積中に被写体を見失う恐れがある。そのため、AI SERVOモードの時には狙い値を変えずに次のステップに移行する、
ステップS708では、ステップS703、ステップS706、ステップS707で求めた狙い値となるように、焦点検出センサ101の蓄積制御を行う。
ステップS708では、ステップS703、ステップS706、ステップS707で求めた狙い値となるように、焦点検出センサ101の蓄積制御を行う。
なお、上記の実施形態では、焦点検出センサ101の信号を狙い値に近づけるために、蓄積時間を制御するように説明したが、焦点検出センサ101の信号に掛けるゲインを制御することにより狙い値に近づけるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の撮像装置の構成及びその全体動作は、図1〜図6で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。本実施形態では、図6におけるステップS605のデフォーカス演算処理と、ステップS608の次回蓄積時間算出処理が、第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態の撮像装置の構成及びその全体動作は、図1〜図6で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。本実施形態では、図6におけるステップS605のデフォーカス演算処理と、ステップS608の次回蓄積時間算出処理が、第1の実施形態と異なる。
図9は、第2の実施形態における、図6のステップS605のデフォーカス演算処理を示す図である。図9では、図6のステップS604の信号読み出しにおいて、ステップS605のデフォーカス演算で演算可能なダイナミックレンジよりも大きいレンジで信号量を得た際に、必要な信号量に変換するための処理を示している。
ステップS1701では、デフォーカス演算領域1201(図14参照)内の画像信号値に対するヒストグラムを作成する。
図10を用いて、信号値ヒストグラムについて説明する。図10の信号値ヒストグラムは、縦軸に画素数をとり、横軸に信号値をとって、信号値毎の画素数の分布を示している。信号値<aとなる画素数をk個、a<信号値≦bとなる画素数をm個、b<信号値≦cとなる画素数をn個としており、信号値の大きさはa<b<cの関係となっている。ここで、信号値aはデフォーカス演算で使用できる信号値の最大値である。また、信号値cは画素信号値の上限を示している。
図9に戻り、ステップS1702では、信号値ヒストグラムでの画素数nが閾値よりも多いか否かの判定を行う。閾値よりも多い場合はステップS1704へ移行する。閾値以下の場合はステップS1703へ移行する。
ステップS1703では、信号量ヒストグラムの画素数nと画素数mの合計が、所定の画素数の閾値よりも多いか否かの判定を行う。所定の画素数の閾値よりも多い場合はステップS1705へ移行する。所定の画素数の閾値以下の場合は、ステップS1706へ移行する。
ステップS1704では、デフォーカス演算領域1201の画素全てに対してgain1をかける。ステップS1705では、デフォーカス演算領域1201の画素全てに対してgain2をかける。ステップS1706では、デフォーカス演算領域1201の画素全てに対してgain3をかける。
ここで、gain1〜gain3の大小関係は1≧gain3>gain2>gain1である。また、所定の信号値の閾値よりも信号値の大きい画素は飽和となるが、信号値の閾値の値を調整することにより、夜景を背景として人がいるシーンなどで点光源をあえて飽和させることができ、被写体のコントラスとを拾うことができる。
ステップS1707では、公知のデフォーカス演算を行う。
このように、信号値と画素の度数分布に応じて信号に掛けるゲインの値を変えることにより、デフォーカス演算領域1201の信号量を調整する。これにより、被写体のコントラストを損なうことなくデフォーカス演算を行うことができる。
次に、図11及び図12を用いて、次回の蓄積時間算出について説明する。
ステップS1901では、焦点検出センサー101が起動直後か否かを判定する。焦点検出センサー101は、カメラ本体150の電源投入時や、カメラ本体150に一定時間操作がない場合に入るスリープ状態からの復帰時に起動する。起動直後(起動後の1回目の蓄積)ならば、ステップS1904へ移行する。起動直後でないならば、ステップS1902へ移行する。
ステップS1902では、ステップS605のデフォーカス演算処理の結果から、ピントがずれているか否かを判断する。ピントがずれている場合はステップS1904へ移行する。ピントがずれていない場合は、ステップS1903へ移行する。ステップS1903では、ユーザーが選択した焦点検出領域が1つか否かを判定する。
図12を用いて、ユーザーが選択した焦点検出領域について説明する。図12(a)は焦点検出領域が1点の場合の図である。図12(b)は焦点検出領域が複数の場合の図である。ステップS1903では、図12(a)のように焦点検出領域が1点か、図12(b)のように複数点かを判定している。
図11に戻り、ステップS1904では、焦点検出領域の位置によらず、ファインダー501のL領域、C領域、R領域の領域ごとに全画素の信号量を単純加算平均し、平均値が所望の信号量となるように蓄積制御を行う。焦点検出センサー101の起動直後及びピントがずれている場合は、焦点検出領域での蓄積制御が適切でない可能性がある。そのため、焦点検出領域全体の平均値を用いて蓄積制御を行い、蓄積制御を安定させる。
ステップS1905では、ユーザーが選択した焦点検出領域が複数であるため、被写体の存在する焦点検出領域では、その焦点検出領域だけなく、選択された焦点検出領域全体で蓄積制御を行う。この場合は、ステップS605で求めたPeak、Bottomの値を用いて、選択された複数の焦点検出領域の中で最大のPeakと最小のBottomの差分が狙い値となるように蓄積制御を行う。これにより、デフォーカス演算に必要なコントラストが得られるようになる。選択された焦点検出領域全体で蓄積制御を行うことにより、被写体が動いても蓄積制御のずれを少なくすることができる。また、自動選択など焦点検出範囲が広い場合は、主被写体の存在する焦点検出領域とその周辺の情報を用いて蓄積制御を行う。
一方、被写体の存在しない焦点検出領域では、ステップS1904と同様に焦点検出領域全体の信号の平均値を用いて蓄積制御を行う。
ステップS1906では、ユーザーが選択した焦点検出領域が1つの場合、この焦点検出領域に重点を置いて露出制御を行う。具体的には、被写体の存在する焦点検出領域では、焦点検出領域のPeakとBottomの差分が狙い値となるように蓄積制御を行う。これにより、デフォーカス演算に必要なコントラストが得られるようになる。一方、被写体の存在しない焦点検出領域は、ステップS1904、S1905と同様に焦点検出領域全体の信号の平均値を用いて蓄積制御を行う。
以上のように、選択した焦点検出領域、焦点検出センサー101の状態、ピントの状態に応じて蓄積制御を行う領域を変えることにより、被写体の明るさに対して適切な蓄積制御を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の撮像装置の構成及びその全体動作は、図1〜図6で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。本実施形態では、図6におけるステップS605のデフォーカス演算処理と、ステップS608の次回蓄積時間算出処理が、第1の実施形態と異なる。
第3の実施形態の撮像装置の構成及びその全体動作は、図1〜図6で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。本実施形態では、図6におけるステップS605のデフォーカス演算処理と、ステップS608の次回蓄積時間算出処理が、第1の実施形態と異なる。
以下、第3の実施形態における、1つのデフォーカス演算領域1201(図14参照)を複数の分割領域に分割し、デフォーカス演算を行う場合における、ステップS605のデフォーカス演算処理について説明する。
図11、図13、図14を用いて、1つのデフォーカス演算領域1201を、公知の相関演算を行う相関方向と直行する方向に分割した際のデフォーカス演算方法について説明する。図13では、図9に対して1つのデフォーカス演算領域1201を複数の分割領域に分割し、デフォーカス演算を行う場合を追記している。
ステップS1101では、1つのデフォーカス演算領域1201の全体で信号値ヒストグラムを作成する。信号値ヒストグラムは図10と同様であり、ステップ1102〜ステップS1106は、図9のステップS1702〜ステップS1706と同様であるため、ここでは説明を省略する。
ステップS1107では、分割された分割領域ごとに飽和判定を行う。飽和判定では、分割された分割領域内に飽和画素が所定の数以上あった場合に、飽和と判定する。
ここで、図14を用いて、1つのデフォーカス演算領域1201の分割方法について説明する。図14(a)は焦点検出センサ101の画素部を示す図である。複数の正方画素で構成されており、図4で説明した焦点検出領域301〜306に分割される。1つのデフォーカス演算領域1201,1202は、それぞれ焦点検出領域CA301とCB302の一部であり、公知の相関演算を行う領域である。
図14(b)は、デフォーカス演算領域1201を取り出した図であり、相関方向と直行する方向に5分割され、分割領域1201a〜1201eが形成されている。本実施形態では、分割領域1201a〜1201eをそれぞれ1行の画素からなるものとしている。デフォーカス演算領域1202も同じ構成である。図14(c)はデフォーカス演算領域1201の上から第2行目、第3行目の分割領域1201b,1201cに飽和領域1203が存在する場合の図である。この場合、第2行目、第3行目それぞれで、ステップS1107の飽和判定が行われる。
図13に戻り、ステップS1108では、分割された分割領域1201a〜1201eの全てが飽和しているか否かを判定する。全分割領域が飽和している場合、ステップS1109へ移行する。全分割領域のうちに飽和していない分割領域がある場合、ステップS1110へ移行する。
ステップS1109では、デフォーカス演算領域1201の全ての分割領域を使用してステップS1111のデフォーカス演算を行う。この場合、それぞれの分割領域1201a〜1201eは全て飽和していると判断されているが、それぞれの分割領域には飽和していない画素も存在する。そのため、この飽和していない画素を用いてデフォーカス演算を行う。また、デフォーカス演算領域1201以外にも複数の焦点検出領域でデフォーカス演算をしている場合、飽和している焦点検出領域はデフォーカス演算に選ばれにくくする。
ステップS1110では、分割領域1201a〜1201eのうちの飽和していない領域のみを使用し、ステップS1111のデフォーカス演算を行う。飽和した領域を除いてデフォーカス演算を行うことにより、飽和している領域に引っ張られず、焦点検出を行うことができる。
なお、ステップS1111では、第2の実施形態のステップS1707と同様に、公知のデフォーカス演算を行う。
次に、1つのデフォーカス演算領域1201(1202)を複数領域に分割し、デフォーカス演算を行う場合における、ステップS608での次回の蓄積時間算出について、第1の実施形態との差分について説明する。
ステップS608の全体動作は、第1の実施形態と同様である。ステップS1108のデフォーカス演算領域1201内の分割領域1201a〜1201eの飽和判定結果に基づいて、次回の蓄積時間制御を行う領域を決定する。焦点検出領域の数によらず、飽和している分割領域は蓄積時間制御には使用しない。飽和している分割領域を除いて蓄積制御を行うことにより、被写体の背景が逆光や夜景の場合でも、背景に引っ張られることなく蓄積制御を行うことができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の撮像装置の構成は、図1に示した第1の実施形態の構成とほぼ同様であるが、図15に示すように、図1の構成に加えて、補助光装置120と、補助光装置120と通信する補助光通信装置102とが加えられている。補助光装置120は、内部に補助光用CPU109、補助光用駆動回路110、光源111を備えている。その他の構成は、図2〜図5で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
第4の実施形態の撮像装置の構成は、図1に示した第1の実施形態の構成とほぼ同様であるが、図15に示すように、図1の構成に加えて、補助光装置120と、補助光装置120と通信する補助光通信装置102とが加えられている。補助光装置120は、内部に補助光用CPU109、補助光用駆動回路110、光源111を備えている。その他の構成は、図2〜図5で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
図15において、CPU100は、補助光通信回路102を介して補助光装置120内の補助光用CPU109と信号112の送受信を行う。補助光用CPU109は、CPU100の指示に従って、補助光駆動回路110を用いて光源111を駆動し、被写体の照明を行う。光源111には、LEDやランプなどを補助光駆動回路110により定常的あるいは点滅させて照明を行うものや、ストロボ装置と兼用したキセノン管により照明を行うものが用いられる。キセノン管による照明の場合は、点滅制御する場合が一般的である。上記のように、様々なタイプの光源を搭載した補助光装置があり、カメラ本体160は、これらの補助光装置が取り付けできるように構成されている。
次に、図16は、本実施形態における焦点検出処理の流れを示すフローチャートである。スイッチ群114の操作により焦点検出の開始信号をCPU100が受信すると、CPU100は、焦点検出センサ101を制御して焦点検出処理を開始する。
ステップS1601では、CPU100は焦点検出処理の初期設定を行う。CPU100は、焦点検出センサ101の初期設定のレジスタ書き込みを行う。また、焦点検出領域について、ユーザーが選択した任意の焦点検出領域を使用する任意選択モード、もしくは、CPU100が公知のアルゴリズムによって自動で選択した焦点検出領域を使用する自動選択モードのいずれかのモードを設定する。
また、ユーザーは補助光装置120のON/OFFを切り替えることが出来る。補助光装置120をONに設定した場合、測光センサ107によって検出された被写体輝度に応じて発光の有無や発光量の制御を行う。本実施形態においては、補助光装置120をOFFに設定した状態での制御について説明する。
ステップS1602では、CPU100は、焦点検出センサ101の初回蓄積における蓄積時間の設定を行う。初回の蓄積時間は、あらかじめ定められた固定の蓄積時間、もしくは、測光センサ107によって検出した被写体輝度に基づいた蓄積時間に設定する。
ステップS1603では、CPU100は、上述した焦点検出領域の選択を行う。本実施形態においては、C領域、R領域、L領域に少なくとも1つずつ焦点検出領域を有するものとする。ステップS1601でユーザーによって任意の焦点検出領域が選択されている場合は、選択されている焦点検出領域は主被写体領域を示す焦点検出領域であるものと判断する。また、CPU100による自動選択が設定されている場合は、CPU100が自動で焦点検出領域を選択する。
自動で焦点検出領域を選択する例として、例えば次のような方法が挙げられる。1つは、後述するステップS1606で算出したデフォーカス量に基づき、ピント位置が最も至近にある焦点検出領域を選択する方法である。また、他の方法は、測光センサ107で検知した顔の位置から、主被写体と判断した位置の焦点検出領域を選択する方法である。また、初回の焦点検出処理時や、後述するステップS1606でデフォーカス量を検出できなかった場合は、焦点検出領域を選択せずに、次のステップS1604へ進んでもよい。
ステップS1604では、CPU100は焦点検出センサ101へ電荷蓄積開始の指示を行う。電荷蓄積開始の指示を受けた焦点検出センサ101は回路のリセット動作とフォトダイオードのリセット動作を行い、ステップS1602もしくはステップS1609で算出した蓄積時間に基づき電荷蓄積動作を開始する。そして、所定の時間が経過した後に電荷蓄積動作を終了するとともに、蓄積した電荷を各画素に対応するメモリ部に転送する。
ステップS1605では、CPU100は、ステップS1604で蓄積されメモリ部に記憶された信号の読み出しを行う。
ステップS1606では、CPU100はステップS1605で読み出した像信号について、デフォーカス量を算出する。デフォーカス量の算出は、一対の像信号を用いて撮影レンズ200の焦点状態(デフォーカス量)を検出する公知のデフォーカス演算により行われる。ここでは、焦点検出センサ101の位相差(bit数)に対して、センサーピッチ(mm)と焦点検出系の基線長などの光学係数を掛け合わせることにより、デフォーカス量(mm)を求める。
ステップS1607では、CPU100は、ステップS1606で算出したデフォーカス量に基づき、撮影レンズ200の焦点状態が合焦状態か否かを判定する。合焦状態か否かの判定は、デフォーカス量が所望の範囲内、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数(20μm))であれば合焦と判断する。例えば、レンズの絞り値F=2.0であれば、デフォーカス量が10μm以下なら合焦と判定し、焦点検出処理を終了する。一方、デフォーカス量が10μmより大きく、非合焦と判定された場合は、撮影レンズ200の焦点状態を合焦位置に合わせるため、ステップS1608へ移行する。
ステップS1608では、CPU100は、レンズ通信回路105を介して、デフォーカス量に基づき、撮影レンズ200にレンズ駆動を指示する。ステップS1609では、CPU100は、被写体輝度に応じて、次回の焦点検出処理時の焦点検出センサ101における蓄積時間の値を算出し、設定する。次回の蓄積時間の算出処理については図17のフローチャートを用いて後述する。そして、CPU100は処理をステップS1603に戻し、合焦状態と判断されるまでステップS1603〜ステップS1609の動作を繰り返す。以上が焦点検出処理における一連の流れである。
次に、図17は、図16のステップS1609における次回の蓄積時間算出の処理を示すフローチャートである。
ステップS2701では、CPU100はユーザーによって選択された焦点検出範囲が閾値1よりも小さいか否かを判定する。ここでは閾値1の大きさは、ユーザーが選択した1つの焦点検出領域か複数の焦点検出領域かを判定できる範囲とする。焦点検出範囲が閾値1よりも小さければステップS2703へ移行し、焦点検出範囲が閾値1以上(閾値以上)であればステップS2702へ移行する。
ステップS2702では、CPU100はユーザーによって選択された焦点検出範囲が閾値2以上か否かを判定する。ここでは閾値2の大きさは、全領域かユーザーが選択した所定の領域かを判定できる範囲とする。焦点検出範囲が閾値2以上であればステップS2704へ移行し、閾値2より小さければステップS2705へ移行する。
ステップS2703では、CPU100は焦点検出範囲内の像信号で最も大きい信号値であるPeakと最も小さい信号値であるBottomの差分信号(以降、PB信号)の目標値を第1の狙い値に設定する。第1の狙い値は、焦点検出範囲内のPB信号で焦点検出可能な信号値とする。
焦点検出可能なPB信号の信号値は、デフォーカス量のバラツキが所望の範囲内になるような値に設定する。例として前述したステップS1607で設定した所望の範囲内である1/4Fδ以内になるように設定する。
ステップS2704では、CPU100は焦点検出範囲内のPB信号の目標値を第2の狙い値に設定する。第2の狙い値は、第1の狙い値よりも大きな値とする。また、Peak信号の上限は焦点検出センサ101のフォトダイオード部、もしくはフォトダイオード部で蓄積した電荷を転送したメモリ部で蓄積可能な電荷量(以降、Dレンジ)である。そのため、第2の狙い値は、PEAK信号がDレンジ上限近傍になるような信号値に設定することが望ましい。
ステップS2705では、CPU100は焦点検出範囲内のPB信号の目標値を第3の狙い値に設定する。第3の狙い値は、第1の狙い値と第2の狙い値の間の信号値に設定する。ステップS2704の場合と比べて焦点検出範囲が狭く、同一被写体を検出している可能性が高いため、被写体内の輝度差が小さいと考えられる。そのため、第3の狙い値は、第2の狙い値よりも低く設定することができる。第3の狙い値の設定方法として、焦点検出範囲の大きさに応じて、第1の狙い値と第2の狙い値から線形に補間するなどの方法が挙げられる。以上より、目標狙い値の大小関係は第1の狙い値<第3の狙い値<第2の狙い値となる。
次に、図18は、焦点検出範囲と目標信号値の関係について説明するための図である。図18(a)は、ステップS2703で設定した目標信号値を第1の狙い値に設定した際の被写体に対する焦点検出範囲と像信号の関係図である。なお、細線の点線で囲われた箇所以外は図3で説明した光学系により光が入ってこない領域である。
図18(a)での焦点検出範囲はユーザーが選択した被写体を含む領域であるため、選択した被写体に対して焦点検出可能な信号量を蓄積すればよい。また、狙い値を高く設定し、蓄積する信号量を大きくすると蓄積に掛かる時間が伸びるため、応答性が悪化してしまう。したがって、図18(a)の焦点検出範囲では、第1の狙い値を焦点検出が可能な最低限の信号値に設定している。
図18(b)は、焦点検出範囲を全領域に設定し、目標信号値を第1の狙い値に設定した際の被写体に対する焦点検出範囲と像信号の関係図である。全領域内で最大のPB信号を第1の狙い値に設定すると、最大のPB信号に対応する被写体以外の被写体は、黒潰れしてしまい、焦点検出を行うことが出来ない。
焦点検出範囲を全領域に設定した場合、全ての被写体に対して焦点検出した上で、前述した図16のステップS1603で説明したアルゴリズムで焦点検出領域の選択を行うことが望ましい。しかしながら、目標信号値を第1の狙い値に設定した場合、最大の信号値に対応する焦点検出領域しか選択することができず、背景の点光源などに引っ張られる原因になってしまう。そこで、焦点検出範囲が全領域に設定された場合は、ステップS2704で説明したように、目標信号値を第2の狙い値に設定する。
図18(c)は、ステップS2704で目標信号値を第2の狙い値に設定した際の被写体に対する焦点検出範囲と像信号の関係図である。目標信号値の狙い値を第1の狙い値よりも大きい第2の狙い値に設定するため、全ての被写体が黒潰れしにくくなり、前述した図16のステップS1603で説明したアルゴリズムで焦点検出領域の選択を行うことが可能となる。
以上、PB信号を基に目標狙い値を設定する方法について説明したが、PEAK信号を基に目標狙い値を設定してもよい。
図17のフローチャートに戻り、ステップS2706では、CPU100は、次回の蓄積でPB信号がステップS2703、ステップS2704、ステップS2705で求めた目標狙い値になるように蓄積時間、もしくはゲインの算出および設定を行う。
以上説明したように、蓄積する信号量の狙い値を焦点検出範囲に応じて変更することにより、応答性と焦点検出精度を両立した焦点検出処理を行うことが可能となる。
(第5の実施形態)
上記の第4の実施形態では、図15の補助光装置120をOFFに設定した状態の制御について説明した。第5の実施形態では、補助光装置120をONに設定した状態の制御について説明する。本実施形態では、カメラ本体160の構成、及び焦点検出処理については、第4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
上記の第4の実施形態では、図15の補助光装置120をOFFに設定した状態の制御について説明した。第5の実施形態では、補助光装置120をONに設定した状態の制御について説明する。本実施形態では、カメラ本体160の構成、及び焦点検出処理については、第4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、図16のステップS1601で、ユーザーは補助光装置120をONに設定しているものとする。
補助光装置を用いた蓄積制御は、被写体を照らす環境光、照明の発光量、被写体との距離、被写体反射率などから決定される被写体輝度に基づいた公知の蓄積制御方法がある。しかしながら、初回の発光および、蓄積を行うタイミングでは、被写体との距離が不明であるため、事前に測光センサ107によって被写体輝度を検出することができない。そこで、補助光装置120を用いた初回蓄積制御設定について図19を用いて説明する。
図19は、本実施形態における焦点検出センサ101の初回の蓄積時間の設定についてのフローチャートである。
ステップS1901では、CPU100はユーザーによって選択された焦点検出範囲が閾値1よりも小さいか否かを判定する。ここでは閾値1の大きさは、ユーザーが選択した1つの焦点検出領域か複数の焦点検出領域かを判定できる範囲とする。焦点検出範囲が閾値1よりも小さければステップS1903へ移行し、焦点検出範囲が閾値1以上であればステップS1902へ移行する。
ステップS1902では、CPU100はユーザーによって選択された焦点検出範囲が閾値2以上か否かを判定する。ここでは閾値2の大きさは、全領域かユーザーが選択した所定の領域かを判定できる範囲とする。焦点検出範囲が閾値2以上であればステップS1904へ移行し、閾値2より小さければステップS1905へ移行する。
ステップS1903では、CPU100は初回の蓄積時間をt1に設定する。t1は補助光を用いた撮影でよくあるシーンである人物撮影で適切な信号量になる蓄積時間である。例として、被写体距離を被写体のバストアップショットになる50・f(f:焦点距離)とし、反射率を一般的な人物の肌に相当する18%として、蓄積時間を算出する。
ステップS1904では、CPU100は初回の蓄積時間をt1よりも長いt2に設定する。焦点検出範囲が広くなると、焦点検出範囲内にバストアップショットの位置よりも遠く、もしくは一般的な人物の肌よりも反射率が低い被写体が存在している可能性が高まる。そのため、上述した被写体は黒潰れしてしまい、焦点検出を行うことが出来なくなるため、蓄積時間t2をt1よりも長く設定し、領域内の全ての被写体に対して焦点検出を行えるようにする。
ステップS1905では、CPU100は初回蓄積時間を、t1とt2の間のt3に設定する。したがって、蓄積時間の大小関係はt1<t3<t2となる。t3の設定方法としては、焦点検出範囲の大きさに応じて、t1とt2の間を線形に補間するなどの方法が挙げられる。
なお、上記では、焦点検出範囲に応じて焦点検出センサの初回蓄積時間を変更する方法について説明したが、蓄積時間だけでなくゲインを変更してもよい。
以上説明したように、補助光装置による照明を行った際に焦点検出範囲に応じて初回蓄積時間、もしくはゲインを変更することにより、応答性と焦点検出精度を両立した焦点検出処理を行うことが可能となる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態の撮像装置の構成は、図1〜図2で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。本実施形態では、図3で説明した測距検出センサ101の代わりに、撮像素子106を、少なくとも表示用および記録用のいずれか一方の画像信号を出力するとともに、焦点検出用の像信号を出力する(出力可能な)センサとして用いて焦点検出処理を行う場合について説明する。
第6の実施形態の撮像装置の構成は、図1〜図2で説明した第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。本実施形態では、図3で説明した測距検出センサ101の代わりに、撮像素子106を、少なくとも表示用および記録用のいずれか一方の画像信号を出力するとともに、焦点検出用の像信号を出力する(出力可能な)センサとして用いて焦点検出処理を行う場合について説明する。
撮像素子106の構成は、図20を用いて説明する。撮像素子106は多数の画素部2001を2次元アレイ状に配置した構成を有する。各画素部2001に対して、垂直出力線2002、転送信号線2003、リセット信号線2004、行選択信号線2005がそれぞれ接続されている。カラムADCブロック2011は、画素部2001に接続された垂直出力線2002から出力される信号に対し、A(アナログ)/D(デジタル)変換した信号を出力する。行走査回路2012は転送信号線2003、リセット信号線2004、行選択信号線2005により画素部2001に接続される。複数の列走査回路2013は、水平信号線2015−a,2015−bにより、複数のカラムADCブロック2011に接続される。タイミング制御回路2014は、カラムADCブロック2011、列走査回路2013にそれぞれタイミング制御信号を出力して制御を行う。
切り替え部2016は、水平信号線2015−aと2015−bによる各信号を切り替えて、パラレル・シリアル変換部(以下、P/S変換部と表記する)2017に出力する。P/S変換部2017は切り替え部2016の出力を取得し、パラレル・シリアル変換を行う。P/S変換部2017は変換した信号を外部に出力する。
本実施形態の撮像素子106は、複数の画素部2001が水平方向(行方向)において転送信号線2003、リセット信号線2004、および行選択信号線2005に接続され、垂直方向(列方向)において垂直出力線2002に接続されている。垂直出力線2002の各々は読み出し行単位に応じて接続先が異なる。画素部2001から読み出される信号はカラムADCブロック2011を介して、チャンネル毎の水平信号線2015−a、水平信号線2015−bから出力され、切り替え部2016に送られる。切り替え部2016で選択された画像信号は、タイミング制御回路2014のタイミングに合わせてP/S変換部2017がパラレル・シリアル変換を行い、撮像素子106の外部に出力する。
画素信号の読み出し方式としては、全画素を読み出す方式、垂直方向にて画素を間引いて読み出す方式、水平方向にて画素を加算して読み出す方式、垂直間引き水平加算方式等を適宜に選択可能である。垂直間引き水平加算方式は、垂直方向にて間引き読み出しを行い水平方向にて画素を加算して読み出す方式である。本実施形態では、静止画読み出しの方式に全画素を読み出す方式を採用する。第1の読み出しモードでは、第1の画素数の画素部として撮像素子のすべての画素部から画素信号が読み出される。読み出し画素数が多いため、所定時間内に限られた枚数の画像しか取得できないので、動体である被写体が高速で移動する場合、正確に被写体を画角内に捉え難くなる。一方、ライブビュー読み出しの方式には垂直間引き水平加算方式を採用する。第2の読み出しモードでは、第1の画素数よりも少ない第2の画素数の画素部から画素信号が読み出される。読み出し画素数が少ないため、処理の高速化に適している。
図21は本実施形態における撮像面位相差AFで使用する撮像素子106の画素配列を模式的に示す。撮像素子106はオンチップマイクロレンズ2101に対応する複数の光電変換部が配置された構成である。カラーフィルタにはベイヤー配列が適用され、R/G行で示す奇数行の画素には、左から順に赤(RED)と緑(GREEN)のカラーフィルタが交互に設けられる。また、G/B行で示す偶数行の画素には、左から順に緑(GREEN)と青(BLUE)のカラーフィルタが交互に設けられる。オンチップマイクロレンズ2101はカラーフィルタの上に構成されている。オンチップマイクロレンズ2101の内側に配置された複数の光電変換部を複数の矩形で示す。瞳分割型撮像素子にて対をなす光電変換部を、それぞれA画素2001a、B画素2001bと表記する。第1の画素群に含まれるA画素2001aから出力された画像信号によって第1の視点画像であるA画像が生成される。第2の画素群に含まれるB画素2001bから出力された画像信号によって第2の視点画像であるB画像が生成される。演算部はA画像とB画像の相対的な像ずれ量を相関演算により検出し、所定領域のデフォーカス量を算出する。デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズが移動してレンズ部301の焦点調節動作が行われる。また、A画像の信号とB画像の信号は撮像素子内で加算処理が行われ、表示用および記録用の画像信号が生成される。なお、図21に示したように複数の光電変換部を設ける画素構成とせずに、光電変換部の受光面の一部を遮光する形態であってもよい。
次に、図6、7の焦点検出処理のフローチャートは、第1の実施形態の測距センサ101が撮像素子106に変わるが、処理の流れは変わらないため、ここでは説明を省略する。
なお、撮像素子106は焦点検出とライブビュー表示を兼ねており、図7のS706で狙い値を上げる際には、ユーザーへのライブビュー表示が著しく変化しないよう制御する必要がある。
例えば、焦点検出処理に用いる信号量にのみデジタルゲインをかけ、信号量を増幅させればユーザーへのライブビュー表示が著しく変化しない。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:CPU、101:焦点検出センサ、104:信号入力回路、105:レンズ通信回路、106:撮像素子、107:測光センサ、108:シャッタ制御回路、109:記憶回路、150:カメラ本体
Claims (25)
- 焦点検出が可能な撮像装置であって、
複数の画素を有し、前記複数の画素の複数の領域ごとに前記画素の蓄積時間を変更可能なセンサと、
前記撮像装置の状態または設定に応じて、前記複数の領域ごとに前記画素の蓄積制御を変更する蓄積制御手段と、
前記蓄積制御手段により蓄積を制御された前記画素の信号を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス演算手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記蓄積制御手段は、前記複数の領域のうち、1方向のみにデフォーカス演算を行う第1の領域と、複数の方向にデフォーカス演算を行う第2の領域とで、前記画素の蓄積制御を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記第2の領域において、デフォーカス演算を行う方向ごとの画素信号のピーク値の差が第1の閾値よりも小さい場合、前記デフォーカス演算を行う方向ごとの画素信号のピーク値のうち大きい方のピーク値に基づいて前記画素の蓄積制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記第2の領域において、デフォーカス演算を行う方向ごとの画素信号のピーク値の差が第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも大きい場合、前記デフォーカス演算を行う方向ごとの画素信号のピーク値のうち小さい方のピーク値に基づいて前記画素の蓄積制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記第2の領域において、デフォーカス演算を行う方向ごとの画素信号のピーク値の差が第1の閾値と、該第1の閾値よりも大きい第2の閾値との間の値である場合、前記デフォーカス演算を行う方向ごとの画素信号のピーク値のうち小さい方のピーク値と大きい方のピーク値の平均に基づいて前記画素の蓄積制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記第1の領域において、デフォーカス演算を行う1つの方向の画素信号のピーク値に基づいて前記画素の蓄積制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記撮像装置の状態または設定に応じて、主となる領域に重点を置いて前記画素の蓄積制御を行う第1の蓄積制御と、主となる領域よりも広い領域の信号に基づいて前記画素の蓄積制御を行う第2の蓄積制御とを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像装置のピントが合っていない場合、前記蓄積制御手段は、前記第2の蓄積制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記センサの起動後の1回目の蓄積制御では、前記蓄積制御手段は、前記第2の蓄積制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、選択された領域の大きさに応じて、前記第2の蓄積制御で用いる信号の範囲を変更することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記第1の蓄積制御及び前記第2の蓄積制御の後、蓄積された信号量に応じてゲインをかけて信号量を調整することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 1つの領域を複数の領域に分割してデフォーカス演算を行う場合、前記デフォーカス演算手段は、前記分割した領域ごとに飽和判定を行い、飽和していない領域のみを用いてデフォーカス演算を行うことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 1つの領域を複数の領域に分割してデフォーカス演算を行う場合、前記デフォーカス演算手段は、前記分割した領域ごとに飽和判定を行い、全領域が飽和している場合は、該全領域を使用してデフォーカス演算を行うことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、選択された前記領域の広さに応じて、前記複数の領域ごとに前記画素の蓄積制御を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記領域が第1の閾値よりも狭い場合、蓄積する信号量を第1の信号量に制御し、前記第1の閾値以上の場合、前記画素の信号量を第1の信号量よりも大きい第2の信号量に制御することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
- 前記第1の信号量は、前記画素の信号の最大値と最小値との差から算出されるコントラストが所定の値より大きくなる信号量であることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
- 前記第2の信号量は、前記センサのダイナミックレンジの上限近傍の値であることを特徴とする請求項15または16に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御手段は、前記領域の広さに応じて、蓄積する信号量を前記第1の信号量と前記第2の信号量の間に設定することを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 被写体を照明する補助光装置をさらに備え、前記蓄積制御手段は、前記領域の広さに応じて、前記補助光装置を用いた場合の初回の前記センサの蓄積時間を変更することを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記センサは、少なくとも表示用および記録用のいずれか一方の画像信号と、焦点検出用の画像信号とを出力可能な撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記センサは、グローバル電子シャッタ動作が可能に構成されたセンサであることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記センサは、二次結像レンズを経て結像された像を光電変換して信号を出力する焦点検出センサであることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 複数の画素を有し、前記複数の画素の複数の領域ごとに前記画素の蓄積時間を変更可能なセンサを有する撮像装置を制御する方法であって、
前記撮像装置の状態または設定に応じて、前記複数の領域ごとに前記画素の蓄積制御を変更する蓄積制御工程と、
前記蓄積制御工程において蓄積を制御された前記画素の信号を用いてデフォーカス量を算出するデフォーカス演算工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項23に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項23に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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Family Applications (1)
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- 2020-07-07 JP JP2020117326A patent/JP2021060571A/ja active Pending
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