JP2000284170A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

Info

Publication number
JP2000284170A
JP2000284170A JP11094858A JP9485899A JP2000284170A JP 2000284170 A JP2000284170 A JP 2000284170A JP 11094858 A JP11094858 A JP 11094858A JP 9485899 A JP9485899 A JP 9485899A JP 2000284170 A JP2000284170 A JP 2000284170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image signal
moving object
measurement area
area
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11094858A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Shima
徹 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP11094858A priority Critical patent/JP2000284170A/ja
Publication of JP2000284170A publication Critical patent/JP2000284170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、測距装置に関し、焦点検出または
測距を行うエリア(計測エリア)を簡易かつ適切に設定
することを目的とする。 【解決手段】 撮像部において画素出力を読み出す走査
期間中に画像信号および動体画像信号を生成する。この
動体画像信号から動体の画面内領域を定め、動体の画面
内領域に対応して計測エリアを設定する。このとき、動
体画像信号の動体エッジ部分を囲うことにより動体の画
面内領域を特定する。また、動体画像信号の動体エッジ
の数または面積に基づいて動体の画面内領域を特定す
る。さらに、動体画像信号内から動体が消失した場合に
は、計測エリアの直前設定を維持することで、静止状態
の測距対象を計測エリアに捉え続ける。また、動体が完
全消失した場合には、予め定められた優先順位で計測エ
リアを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距または焦点検
出を行う測距装置に関する。特に、本発明は、測距対象
の位置するエリア(以下「計測エリア」という)を適切
に自動設定するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種方式の測距装置が知られ
ている。以下、これらの方式ごとに、計測エリアの設定
に関する従来技術を説明する。
【0003】(山登り方式の測距装置)山登り方式の測
距装置は、物体像の画像信号からコントラストを検出
し、このコントラストが大きくなる方向にレンズを移動
して、ピント調節を実行する。一般に、この種の測距装
置では、コントラスト検出に当たって、画像信号の一部
をゲート回路などで抽出することにより、計測エリアの
設定が行われる。
【0004】例えば、特開昭60−249477号公報
には、画像信号から測距対象の色などの特徴を検出し、
その特徴の相対移動に応じて測距視野(すなわち計測エ
リア)を移動する技術が記載されている。さらに、特公
平5−60712号公報には、測距対象がフレームアウ
トした場合に、レンズを停止してレンズの焦点調節状態
を保持する技術が記載されている。
【0005】(瞳分割位相差検出方式の測距装置)瞳分
割位相差検出方式の測距装置(一眼レフカメラ等に内蔵
される焦点検出ユニットなど)では、まず、焦点検出対
象である撮影光学系の通過光束を、瞳分割して複数の分
割光束に分ける。これらの分割光束は、光軸をずらした
一組のレンズ(いわゆるセパレータレンズ)でそれぞれ
アオリ結像され、一組の分割像を形成する。このように
形成された分割像の位相差(像間隔)は、撮影光学系の
デフォーカス量(焦点ズレ量)に応じて変化する。そこ
で、測距装置は、分割像の位相差をパターンマッチング
などにより検出し、検出した位相差に基づいてデフォー
カス量の算出を行う。
【0006】一般に、この種の測距装置では、画面内の
複数箇所に計測エリア(いわゆるフォーカスエリア)が
予め設けられたものが多い。例えば、特開平1−288
816号公報には、焦点検出中の計測エリアから求めた
像面位置が予測値から大きくはずれた場合、測距対象が
計測エリアの外に出たと判断し、その他の計測エリアの
中から像面位置が予測値に最も近いエリアを測距対象の
移動先とする技術が記載されている。
【0007】(パッシブ方式の測距装置)パッシブ方式
の測距装置は、所定の基線長だけ離した一組の光学系を
配置して一組の光像を像形成し、一組の光像の視差(パ
ララクス)に基づいて距離を算出する。例えば、特開平
5−231822号公報には、一組の光像間でパターン
マッチングを行って視差を求め、この視差に基づいて物
体までの距離を算出する技術が記載されている。
【0008】さらに、特開平8−178637号公報に
は、画像の輝度差から輪郭情報を検出する人工網膜素子
を左右に配置し、左右の輪郭情報の視差に基づいて物体
までの距離を算出する技術が記載されている。また、コ
ンパクトカメラなどに搭載されるパッシブ方式測距装置
では、画面内の複数箇所でそれぞれ測距を行い、最近接
の箇所を計測エリアに優先選択することにより、ピント
の中抜けを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した各
種の従来技術では、画面内を移動する測距対象について
測距または焦点検出を行うためには、複雑な処理や構成
が必須になるという問題点があった。例えば、山登り方
式の従来技術(特開昭60−249477号公報)で
は、計測エリアを設定するために、画像信号から測距対
象の色などの特徴を抽出しなければならず、複雑かつ高
度な処理が必要となる。
【0010】また、瞳分割位相差検出方式の従来技術
(特開平1−288816号公報)では、像面位置の予
測演算などを行わなければならず、複雑かつ高度な処理
が必須となる。一方、パッシブ方式の従来技術では、近
接物の位置する計測エリアを優先的に選択するため、画
面内を移動する測距対象に合わせて計測エリアを設定す
ることは不可能である。
【0011】そこで、請求項1〜8に記載の発明では、
簡易な装置構成かつ少ない演算処理量で、画面内を移動
する測距対象に合わせて計測エリアを設定する測距装置
を提供することを目的とする。特に、請求項1に記載の
発明では、フレームメモリなどの外部回路を使用せずに
動体画像信号を生成することにより、装置構成を単純化
した測距装置を提供することを目的とする。
【0012】請求項2、3に記載の発明では、動体画像
信号に基づいて、動体の画面内領域を的確に決定するこ
とが可能な測距装置を提供することを目的とする。請求
項4、5に記載の発明では、動体が画面内で静止した場
合にも、計測エリアを的確に設定することが可能な測距
装置を提供することを目的とする。請求項6に記載の発
明では、請求項1〜5のいずれかの構成を有する山登り
方式の測距装置を提供することを目的とする。請求項7
に記載の発明では、請求項1〜5のいずれかの構成を有
する瞳分割位相差検出方式の測距装置を提供することを
目的とする。請求項8に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかの構成を有するパッシブ方式の測距装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下、請求項ごとに、課
題を解決するための手段を説明する。
【0014】(請求項1)請求項1に記載の発明は、画
像信号と、画像の時間軸方向の変化から求めた動体画像
信号とを生成する撮像部と、動体画像信号から動体の画
面内領域を求め、該画面内領域に応じて計測エリアを設
定する計測エリア設定部と、計測エリア内の画像信号に
基づいて、焦点検出または測距を行う信号処理部とを備
え、撮像部は、受光面上に二次元配列され、光像に応じ
て画素出力を生成する複数の受光部と、複数の受光部の
列ごとに設けられた垂直読み出し線と、複数の受光部の
特定行を順次に選択しつつ、該特定行の受光部から過去
保持した前コマの画素出力と、該特定行の受光部から新
規に保持した現コマの画素出力とを、垂直読み出し線へ
時分割に出力する垂直転送回路と、垂直読み出し線ごと
に設けられ、垂直読み出し線を介して時分割に転送され
る前コマの画素出力と現コマの画素出力とを比較演算す
るコマ間演算回路と、垂直読み出し線ごとに出力される
コマ間演算回路の演算結果を水平転送して、動体画像信
号を生成する動体検出用水平転送回路と、垂直読み出し
線を介して時分割に転送される画素出力の一方を選択的
に水平転送して、画像信号を生成する画像用水平転送回
路とを有して構成されることを特徴とする。
【0015】上記構成では、撮像部において、画像信号
および動体画像信号が生成される。計測エリア設定部
は、この動体画像信号に基づいて動体の画面内領域を求
め、この画面内領域に応じて計測エリアを設定する。信
号処理部は、この計測エリア内の画像信号に基づいて、
焦点検出または測距を行う。したがって、画面内を移動
する測距対象を容易に計測エリアで捉え、焦点検出また
は測距を行うことが可能となる。また特に、上記の構成
では、撮像部において、画素出力の転送期間中に動体画
像信号の生成を完了する。したがって、動体画像信号の
生成用にフレームメモリなどの外部回路を別途設ける必
要がなく、測距装置の構成を単純かつ小型にすることが
可能となる。
【0016】(請求項2)請求項2に記載の発明は、画
像信号と、画像の時間軸方向の変化から求めた動体画像
信号とを生成する撮像部と、動体画像信号から動体の画
面内領域を求め、画面内領域に応じて計測エリアを設定
する計測エリア設定部と、計測エリア内の画像信号に基
づいて、焦点検出または測距を行う信号処理部とを備
え、計測エリア設定部は、動体画像信号から動体のエッ
ジを検出し、動体のエッジを囲った領域を作成して動体
の画面内領域とすることを特徴とする。
【0017】通常、動体の画面内速度がある程度遅くな
ると、動体画像信号には、動体の形そのものは現れず、
動体のエッジ部分が現れる。上記構成では、この動体の
エッジ部分を囲う領域を作成することにより、動体の画
面内領域を確実に特定することが可能となる。したがっ
て、請求項2の測距装置では、画面内を移動する測距対
象を計測エリアで正確に捉え、焦点検出または測距を行
うことが可能となる。
【0018】(請求項3)請求項3に記載の発明は、画
像信号と、画像の時間軸方向の変化から求めた動体画像
信号とを生成する撮像部と、動体画像信号から動体の画
面内領域を求め、画面内領域に応じて計測エリアを設定
する計測エリア設定部と、計測エリア内の画像信号に基
づいて、焦点検出または測距を行う信号処理部とを備
え、計測エリア設定部は、動体画像信号から動体のエッ
ジを検出し、予め画面内に設定される複数領域から、動
体エッジの数または動体エッジの面積が最大となる領域
を動体の画面内領域に選択することを特徴とする。
【0019】上記の構成では、計測エリア設定部が、動
体エッジの数または動体エッジの面積が最大となる領域
を動体の画面内領域に選択する。したがって、画面内に
複数の動体が点在するようなケースにおいても、ある程
度大きく主要となる動体を自動的に選んで、画面内領域
を特定することができる。また、動体エッジの数は、動
体の輪郭やエッジの複雑さに比例して増大する。したが
って、エッジ数が最大となる領域を選択することによ
り、複雑な輪郭やエッジを有する主要な動体を自動的に
選んで、画面内領域を特定することも可能となる。一
方、動体エッジの面積は、動体の画面内速度に比例して
増大する。したがって、エッジ部分の面積が最大となる
領域を選択することにより、高速移動する主要な動体を
自動的に選んで、画面内領域を特定することも可能とな
る。
【0020】(請求項4)請求項4に記載の発明は、画
像信号と、画像の時間軸方向の変化から求めた動体画像
信号とを生成する撮像部と、動体画像信号から動体の画
面内領域を求め、画面内領域に応じて計測エリアを設定
する計測エリア設定部と、計測エリア内の画像信号に基
づいて、焦点検出または測距を行う信号処理部とを備
え、計測エリア設定部は、動体画像信号内から動体が消
失した場合、計測エリアの直前の設定を維持することを
特徴とする。通常、画面内の動体が一旦静止すると、動
体画像信号はフラットになる。このような場合に、請求
項4の測距装置は、直前の計測エリアの設定をそのまま
維持する。したがって、画面内で静止している測距対象
を、継続して計測エリアに捉え続けることが可能とな
る。
【0021】(請求項5)請求項5に記載の発明は、画
像信号と、画像の時間軸方向の変化から求めた動体画像
信号とを生成する撮像部と、動体画像信号から動体の画
面内領域を求め、画面内領域に応じて計測エリアを設定
する計測エリア設定部と、計測エリア内の画像信号に基
づいて、焦点検出または測距を行う信号処理部とを備
え、計測エリア設定部は、動体画像信号内に動体が存在
しない場合、または動体の画面内分布に有意な偏りがな
い場合、予め定められた優先順位に従って計測エリアを
設定することを特徴とする。
【0022】通常、画面内に動体が存在しないケース
や、動体の画面内分布に有意な偏りが見られないケース
では、動体画像信号に基づいて計測エリアを設定するこ
とが困難となる。そこで、請求項5の測距装置では、こ
れらのケースにおいて、予め定められた優先順位に従っ
て、計測エリアの設定を行う。したがって、計測エリア
が不定となり動作が不安定となる不具合を柔軟かつ的確
に回避することが可能となる。
【0023】(請求項6)請求項6に記載の発明は、請
求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の測距装置
において、信号処理部は、計測エリア内の画像信号のコ
ントラストが極大になるように撮像部のレンズの駆動制
御を行って、コントラストが高くなるレンズ駆動方向か
ら前ピン/後ピンの判定(焦点検出)を行うか、また
は、レンズの合焦位置から測距を行うことを特徴とす
る。上記構成により、請求項1〜5のいずれか1項に記
載の発明を適用した山登り方式の測距装置を実現するこ
とが可能となる。
【0024】(請求項7)請求項7に記載の発明は、請
求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の測距装置
において、撮像部は、焦点検出対象である撮影光学系の
通過光束を瞳分割してそれぞれ結像し、複数の分割像を
像形成する焦点検出用光学系と、複数の分割像を撮像し
て画像信号および動体画像信号を生成する撮像回路とか
ら構成され、信号処理部は、計測エリア内の画像信号に
ついて複数の分割像の位相差を算出し、算出された位相
差に基づいて撮影光学系の焦点検出を行う手段であるこ
とを特徴とする。上記構成により、請求項1〜5のいず
れか1項に記載の発明を適用した瞳分割位相差検出方式
の測距装置を実現することが可能となる。
【0025】(請求項8)請求項8に記載の発明は、請
求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の測距装置
において、撮像部は、所定の基線長だけ離した複数の光
学系を介して複数の光像を像形成する測距用光学系と、
複数の光像を撮像して画像信号および動体画像信号を生
成する撮像回路とから構成され、信号処理部は、計測エ
リア内の画像信号について複数の光像の像間隔を算出
し、算出された像間隔に基づいて測距を行う手段である
ことを特徴とする。上記構成により、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の発明を適用したパッシブ方式の測距
装置を実現することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0027】<第1の実施形態>第1の実施形態は、請
求項1〜6に記載の発明に対応する実施形態である。
【0028】(第1の実施形態の概略構成)図1は、第
1の実施形態における測距装置10の構成ブロック図で
ある。図1において、測距装置10には、光像を結像す
る撮影レンズ12が設けられる。この撮影レンズ12の
像空間側には、動き検出用固体撮像装置13の受光面が
配置される。この動き検出用固体撮像装置13からは、
画像信号および動体画像信号が出力される。
【0029】この画像信号は、プリアンプ14を介し
て、画像信号処理回路15およびハイパスフィルタ16
に供給される。画像信号処理回路15は、画像信号にガ
ンマ補正などの信号処理を施した後、外部へ画像信号を
出力する。また、ハイパスフィルタ16は、入力された
画像信号から空間周波数の高域成分を抽出して、ゲート
回路17に供給する。
【0030】一方、動き検出用固体撮像装置13から出
力された動体画像信号は、動体画像信号処理回路18お
よびゲート制御部19に供給される。ゲート制御部19
は、入力された動体画像信号に基づいて計測エリアを決
定し、計測エリアを示すゲートタイミング信号をゲート
回路17へ出力する。ゲート回路17の出力は、検波回
路20を介してモータ制御部21に与えられる。モータ
制御部21の出力は、モータ駆動回路22を介して焦点
制御モータ23に与えられる。この焦点制御モータ23
は、撮影レンズ12のピント調整を行う。この撮影レン
ズ12には、レンズ位置を検出するエンコーダ24が設
けられる。このエンコーダ24の出力は距離換算部25
に入力される。次に、上述した動き検出用固体撮像装置
13について、詳細な回路構成を説明する。
【0031】(動き検出用固体撮像装置13の回路構
成)図2は、動き検出用固体撮像装置13の内部回路を
示す図である。図2において、動き検出用固体撮像装置
13には、単位画素1が、n行m列でマトリックス配列
される。これらの単位画素1は、光電変換を行うホトダ
イオードPDと、電荷転送用のMOSスイッチQTと、
電荷リセット用のMOSスイッチQPと、行選択用のM
OSスイッチQXと、接合型電界効果トランジスタから
なる増幅素子QAとから構成されている。
【0032】このような単位画素1の出力は、垂直列ご
とに共通接続され、m本分の垂直読み出し線2を形成す
る。また、動き検出用固体撮像装置13には、垂直シフ
トレジスタ3が設けられる。この垂直シフトレジスタ3
は、制御パルスφTG1,φPX1,φRG1によりM
OSスイッチQT,QP,QXを開閉制御し、単位画素
1の画素出力を垂直読み出し線2上に出力する。これら
の垂直読み出し線2には、電流源4がそれぞれ接続され
る。
【0033】さらに、これらの垂直読み出し線2は、差
分処理回路5をそれぞれ介して、水平読み出し線7に接
続される。この水平読み出し線7には、リセット用のM
OSスイッチQRSHが接続される。これらのMOSス
イッチQRSHには、水平シフトレジスタ8などからリ
セット用の制御パルスφRSHが供給される。一方、上
述した差分処理回路5は、電荷保持用のコンデンサCV
と、コンデンサの充電路を形成するためのMOSスイッ
チQVと、水平転送用のMOSスイッチQHとから構成
される。これらのMOSスイッチQHには、水平シフト
レジスタ8のパラレル出力φH1〜φHmがそれぞれ接
続される。また、差分処理回路5には、電荷保持のタイ
ミングを決定するための制御パルスφVが垂直シフトレ
ジスタ3などから供給される。
【0034】さらに、垂直読み出し線2には、異値検出
回路6がそれぞれ接続される。これらの異値検出回路6
は、垂直転送される新旧の画素出力を比較する回路であ
り、例えば、標本回路とその標本回路の出力に基づいて
新旧の画素出力を比較する比較回路などから構成され
る。この異値検出回路6には、標本タイミングを決定す
るための制御パルスφSA,φSBが垂直シフトレジス
タ3などから供給される。
【0035】このような異値検出回路6の各出力は、シ
フトレジスタ9のパラレル入力Q1〜Qmにそれぞれ接
続される。このシフトレジスタ9には、パラレル入力の
取り込みタイミングを決定するための制御パルスφLD
と、シリアル転送の転送クロックφCKとが入力され
る。これらのパルスφLD,φCKは、例えば水平シフ
トレジスタ8などから供給される。
【0036】(本発明と第1の実施形態との対応関係)
次に、上述した第1の実施形態における構成(図1,図
2)と、本発明の各構成要素との対応関係を説明する。
まず、請求項1に記載の発明と第1の実施形態との対応
関係については、撮像部は撮影レンズ12および動き検
出用固体撮像装置13に対応し、計測エリア設定部はゲ
ート制御部19に対応し、信号処理部は、ハイパスフィ
ルタ16、ゲート回路17、検波回路20、モータ制御
部21、焦点制御モータ23、エンコーダ24および距
離換算部25に対応し、受光部はホトダイオードPDに
対応し、垂直読み出し線は垂直読み出し線2に対応し、
垂直転送回路は、垂直シフトレジスタ3、電荷転送用の
MOSスイッチQT、電荷リセット用のMOSスイッチ
QP、行選択用のMOSスイッチQXおよび増幅素子Q
Aに対応し、コマ間演算回路は異値検出回路6に対応
し、動体検出用水平転送回路はシフトレジスタ9に対応
し、画像用水平転送回路は、差分処理回路5、水平読み
出し線7および水平シフトレジスタ8に対応する。
【0037】また、請求項2〜6に記載の発明と第1の
実施形態との対応関係については、撮像部は撮影レンズ
12および動き検出用固体撮像装置13に対応し、計測
エリア設定部はゲート制御部19に対応し、信号処理部
は、ハイパスフィルタ16、ゲート回路17、検波回路
20、モータ制御部21、焦点制御モータ23、エンコ
ーダ24および距離換算部25に対応する。
【0038】(動き検出用固体撮像装置13における撮
像動作の説明)まず、測距装置10全体の動作説明に先
立って、動き検出用固体撮像装置13の撮像動作につい
て次に説明する。垂直シフトレジスタ3は、読み出し行
のMOSスイッチQXを選択的にオン状態にし、読み出
し行の増幅素子QAを垂直読み出し線2に接続してバイ
アス電流IBを供給する。
【0039】このとき、読み出し行のMOSスイッチQ
Tはオフ状態にあり、増幅素子QAのゲート容量には、
前回読み出しを行った際の信号電荷が残留する。その結
果、読み出し行の増幅素子QAからは、前コマの画素出
力が垂直読み出し線2に出力される。異値検出回路6
は、この前コマの画素出力を取り込み、保持する。次
に、垂直シフトレジスタ3は、読み出し行のMOSスイ
ッチQPを一時的にオン状態にして、ゲート容量の残留
電荷をリセットする。
【0040】この状態で、読み出し行の増幅素子QAか
ら垂直読み出し線2には、暗信号が出力される。この暗
信号は、リセット時の雑音(いわゆるkTC雑音)や、
増幅素子QAにおけるゲート−ソース間電圧のバラツキ
を含んだ信号である。差分処理回路5は、MOSスイッ
チQVを一時的にオン状態にして、この暗信号をコンデ
ンサCVに保持する。
【0041】続いて、垂直シフトレジスタ3は、読み出
し行のMOSスイッチQTを一時的にオン状態にして、
ホトダイオードPDの信号電荷を増幅素子QAのゲート
容量に転送する。その結果、垂直読み出し線2には、最
新の画素出力が増幅素子QAから出力される。異値検出
回路6は、直前に保持した前コマの画素出力と、この最
新の画素出力とが許容範囲内で一致しているか否かの判
定を行い、その判定結果を出力する。シフトレジスタ9
は、これらの判定結果をパラレル入力端子Q1〜Qmを
介して取り込む。
【0042】一方、この最新の画素出力は、暗信号を保
持したコンデンサCVの一端側に印加される。その結
果、コンデンサCVの他端側には、暗信号を除いた真の
画素出力が出力される。この状態で、シフトレジスタ9
および水平シフトレジスタ8には、同一の転送クロック
φCKが入力される。すると、シフトレジスタ9は、動
体画像信号を1行分だけシリアル出力する。一方、水平
シフトレジスタ8は、水平転送用のMOSスイッチQH
を順番にオン状態に設定し、1行分の画素出力を水平読
み出し線7へ順次出力する。以上のような動作を、読み
出し行を1行ずつずらしながら繰り返すことにより、図
3(a)に示すような画像信号と、図3(b)に示すよ
うな動体画像信号が同期したタイミングで、動き検出用
固体撮像装置13から出力される。
【0043】(計測エリアの設定動作の説明)次に、ゲ
ート制御部19における計測エリアの設定動作について
説明する。ゲート制御部19は、下記に示す3種類の設
定モード[A]〜[C]を選択可能に有する。
【0044】[A]動体画像信号からダイレクトに計測
エリアを設定するモード この設定モードでは、動体画像信号の示す動体領域(も
しくは動体エッジの領域)を、そのまま計測エリアとし
て使用する。まず、ゲート制御部19は、動体画像信号
を『プリアンプ14およびハイパスフィルタ16の伝搬
遅延時間分』だけ等価的に遅延させて、ゲート回路17
の入力段における画像信号と動体画像信号との信号位相
を揃える。ゲート制御部19は、このような動体画像信
号を、そのままゲートタイミング信号としてゲート回路
17に出力する。
【0045】ゲート回路17では、このゲートタイミン
グ信号に合わせて、画像信号の抽出を行う。その結果、
ゲート回路17では、動体領域(もしくは動体エッジ領
域)に相当する範囲の画像信号が選択的に抽出される。
このような設定モードでは、動体画像信号から計測エリ
アをリアルタイムに設定し、計測エリア内の画像信号を
迅速に得ることが可能となる。したがって、本設定モー
ドでは、計測エリアを決定するまでの期間に、動体が計
測エリアから出てしまうなどの不具合を確実に回避する
ことが可能となる。
【0046】[B]動体エッジを囲って計測エリアを設
定するモード この設定モードでは、動体画像信号の示す動体エッジの
領域を囲って動体の画面内領域を求め、この画面内領域
に基づいて計測エリアを設定する。まず、ゲート回路1
7は、動体画像信号を1フレーム分観察して、図3
(c)に示すように動体エッジ群を囲った矩形状の包括
領域Rを求める。ゲート回路17は、この包括領域Rに
基づいてゲートタイミング信号を生成して出力する。
【0047】ゲート回路17では、このゲートタイミン
グ信号に合わせて、画像信号の抽出を行う。その結果、
ゲート回路17からは、包括領域Rに相当する画像信号
が選択的に出力される。このような設定モードでは、動
体を内包する矩形領域に基づいて計測エリアを設定する
ことが可能となる。
【0048】[C]動体エッジの面積に応じて計測エリ
アを選択するモード この設定モードでは、動体エッジの面積が最大となる領
域を動体の画面内領域と定め、この画面内領域に基づい
て計測エリアを設定する。まず、図3(d)に示すよう
に、画面内には複数領域A〜Eが予め設定される。ゲー
ト回路17は、これら複数領域A〜Eごとに、動体エッ
ジの画素数を計数し、動体エッジの画素数が最も多かっ
た領域を選択する。ゲート回路17は、この選択した領
域に基づいてゲートタイミング信号を生成して出力す
る。ゲート回路17では、このゲートタイミング信号に
合わせて、画像信号の抽出を行う。このような設定モー
ドでは、動体エッジの面積が最も大きな領域に基づいて
計測エリアを設定することが可能となる。
【0049】(動体消失の対処動作の説明)図4は、ゲ
ート制御部19における動体消失時の対処動作を説明す
るための流れ図である。以下、図4を用いて、動体消失
時の対処動作について説明する。まず、ゲート制御部1
9は、動体画像信号を1フレーム分観察し、動体エッジ
もしくは動体の総画素数Nが所定の下限値Nminを上回
ったか否かを判定する(S11)。
【0050】総画素数Nが下限値Nmin以下の場合(S
11のNO側)、ゲート制御部19は、動体が画面内に
存在しないと判断して、ステップS14に動作を移行す
る。一方、総画素数Nが下限値Nminより多い場合(S
11のYES側)、ゲート制御部19は、図3(d)に
示した複数領域A〜Eについて、動体エッジ画素数に有
意差があるか否かを判定する(ステップS12)。
【0051】複数領域A〜Eの動体エッジ画素数が僅差
で有意差が見られない場合(S12のNO側)、ゲート
制御部19は、画面全体に動体が分布していると判断
し、ステップS14に動作を移行する。また、複数領域
A〜Eの動体エッジ画素数に有意差があった場合、ゲー
ト制御部19は、画面内の一部に動体が位置すると判断
する。この場合、ゲート制御部19は、上述した通り、
設定モード[A]〜[C]の動作を実行し、計測エリア
の設定を行う(ステップS13)。
【0052】一方、ステップS14に動作が移行した場
合、動体画像信号に基づいて計測エリアを設定すること
が困難であると判断できる。そこで、ゲート制御部19
は、動体消失からすでに一定期間を経過しているか否か
を判定する。もし、動体消失から一定期間を経過してい
ない場合(S14のNO側)、ゲート制御部19は、直
前の計測エリアの設定をそのまま維持し、静止した測距
対象を計測エリアで捉え続ける。一方、動体消失から一
定期間を経過している場合(S14のYES側)、ゲー
ト制御部19は測距対象がすでに計測エリアから外れた
と推測し、優先順位の高いエリアを計測エリアに設定す
る。この場合の優先順位の高いエリアとしては、例え
ば、次のような設定が可能である。
【0053】(1)所定(たとえば画面中央)のエリア
を優先順位の高いエリアとする。 (2)過去の動体移動方向の延長先に位置するエリアを
優先順位の高いエリアとする。
【0054】以上のような対処動作により、動体消失時
において、計測エリアの不定な空白期間を生じることな
く、的確な計測エリアを設定し続けることができる。
【0055】(山登り方式の焦点検出動作および測距動
作について)次に、山登り方式の焦点検出動作および測
距動作について説明する。ゲート回路17は、上述のよ
うに設定された計測エリア内の画像信号をゲート抽出し
て、検波回路20に出力する。検波回路20は、この計
測エリア内の画像信号(すでにHPF処理済み)を整流
検波して、画像コントラストに相当する直流信号電圧を
生成する。
【0056】モータ制御部21は、この直流信号電圧が
大きくなるレンズ移動方向を判定することにより、撮影
レンズ12の焦点調節状態が前ピン/後ピンかを判断す
る(焦点検出動作)。このような判断に基づいてモータ
制御部21は、モータ制御電圧を調整して出力する。こ
のモータ制御電圧は、モータ駆動回路22において電流
増幅された後、焦点制御モータ23に供給される。その
結果、焦点制御モータ23で生じた駆動力は、撮影レン
ズ12内のフォーカスレンズ群を合焦認定範囲内へ駆動
する。
【0057】このような制御動作により、計測エリア内
の画像信号のコントラストが極大になる位置まで、山登
り方式のレンズ制御が実行される。エンコーダ24は、
撮影レンズ12のレンズ位置を検出する。距離換算部2
5は、このレンズ位置に基づいて物空間側の合焦点まで
の距離を算出し、距離情報として外部へ出力する(測距
動作)。
【0058】(第1の実施形態の効果について)上述し
た動作により、第1の実施形態では、動体画像信号に基
づいて計測エリアの設定を行う。したがって、複雑な処
理を経ることなく、動体に合わせて計測エリアを容易に
設定することが可能となる。また、第1の実施形態で
は、動き検出用固体撮像装置13を使用して、画像信号
と動体画像信号を同時生成する。したがって、動体画像
信号の生成用にフレームメモリなどの外部回路を別途設
ける必要がなく、測距装置10を単純かつ小型に構成す
ることが可能となる。
【0059】さらに、第1の実施形態では、設定モード
[A]の動作により、計測エリアをリアルタイムに設定
することが可能となる。したがって、計測エリアを決定
するまでのフレーム遅れの期間に、動体が計測エリアか
ら出てしまうなどの不具合を回避することが可能とな
る。また、第1の実施形態では、設定モード[B]の動
作により、動体を内包した領域に基づいて計測エリアに
設定することが可能となる。
【0060】さらに、第1の実施形態では、設定モード
[C]の動作により、画面内に複数の動体が点在するよ
うなケースにおいても、ある程度大きな主要動体を自動
的に選んで計測エリアを設定することが可能となる。ま
た、第1の実施形態では、図4に示す対処動作により、
動体が消失した場合にも、適正な計測エリアを設定する
ことが可能となる。次に、別の実施形態について説明す
る。
【0061】<第2の実施形態>第2の実施形態は、請
求項1〜5および請求項7に記載の発明に対応した実施
形態である。図5は、第2の実施形態における測距装置
30の構成ブロック図である。図5において、焦点検出
の対象である撮影光学系31の像空間側に、サブミラー
32が配置される。このサブミラー32の反射光路上に
は、視野マスク33、絞りマスク34、セパレータレン
ズ35および動き検出用固体撮像装置36が順に配置さ
れる。この動き検出用固体撮像装置36からは、画像信
号と動体画像信号とが同時並行に出力される。
【0062】この画像信号は、ゲート回路38を介して
位相差演算部39に与えられる。この位相差演算部39
から出力される位相差情報は、デフォーカス換算部40
に与えられる。一方、動き検出用固体撮像装置36から
出力される動体画像信号は、ゲート制御部41に入力さ
れる。ゲート制御部41からは、ゲート回路38のゲー
トタイミングを制御するための情報が出力される。な
お、動き検出用固体撮像装置36については、第1の実
施形態の動き検出用固体撮像装置13と同様の回路構成
(図2)を有するため、ここでの説明を省略する。
【0063】(本発明と第2の実施形態との対応関係)
次に、上述した第2の実施形態における構成と、本発明
の各構成要素との対応関係を説明する。まず、請求項1
に記載の発明と第2の実施形態との対応関係について
は、撮像部は絞りマスク34、セパレータレンズ35お
よび動き検出用固体撮像装置36に対応し、計測エリア
設定部はゲート制御部41に対応し、信号処理部は、ゲ
ート回路38、位相差演算部39およびデフォーカス換
算部40に対応し、受光部はホトダイオードPDに対応
し、垂直読み出し線は垂直読み出し線2に対応し、垂直
転送回路は、垂直シフトレジスタ3、電荷転送用のMO
SスイッチQT、電荷リセット用のMOSスイッチQ
P、行選択用のMOSスイッチQXおよび増幅素子QA
に対応し、コマ間演算回路は異値検出回路6に対応し、
動体検出用水平転送回路はシフトレジスタ9に対応し、
画像用水平転送回路は、差分処理回路5、水平読み出し
線7および水平シフトレジスタ8に対応する。
【0064】また、請求項2〜5に記載の発明と第2の
実施形態との対応関係については、撮像部は絞りマスク
34、セパレータレンズ35および動き検出用固体撮像
装置36に対応し、計測エリア設定部はゲート制御部4
1に対応し、信号処理部は、ゲート回路38、位相差演
算部39およびデフォーカス換算部40に対応する。さ
らに、請求項7に記載の発明と第2の実施形態との対応
関係については、焦点検出用光学系は絞りマスク34お
よびセパレータレンズ35に対応し、撮像回路は動き検
出用固体撮像装置36に対応する。
【0065】(第2の実施形態の動作説明)まず、測距
装置30では、撮影光学系31の通過光束をサブミラー
32を介して屈曲し、視野マスク33の方向へ導く。こ
の視野マスク33は、通過光束の予定結像面の近傍に配
置されて、予定結像面の近傍に形成される空中像の視野
を制限する。
【0066】この視野マスク33を透過した通過光束
は、絞りマスク34において瞳分割され、一組の分割光
束に分割される。これらの分割光束は、セパレータレン
ズ35を介して個別にアオリ結像され、動き検出用固体
撮像装置36の受光面上に、図6(a)に図示するよう
な一組の分割像を像形成する。動き検出用固体撮像装置
36は、このような一組の分割像を撮像して、画像信号
と動体画像信号(図6(b))を生成する。
【0067】ゲート制御部41は、第1の実施形態と同
様に、この動体画像信号に基づいて設定モード[A]〜
[C]のいずれかと同様の動作を行い、動体の画面内領
域(例えば、図6中の45A,45B)を決定する。さ
らに、ゲート制御部41は、このような画面内領域45
A,45Bから中央部分などを切り出して、図6(b)
に示すように計測エリア46A,46Bを設定する。
【0068】ゲート回路38は、ゲート制御部41から
計測エリア46A,46Bの位置情報を取り込み、計測
エリア46A,46B内の画像を抽出する。位相差演算
部39は、このように抽出された計測エリア46A,4
6B内の画像を取り込み、パターンマッチングにより両
画像間の位相差を検出する。デフォーカス換算部40
は、両画像間の位相差に基づいて、撮影光学系31のデ
フォーカス量を算出し、外部へ出力する。
【0069】以上説明したように、第2の実施形態にお
いても、動体画像信号に基づいて計測エリアの設定を行
うので、計測エリアを簡易に設定できるなど、第1の実
施形態と同様の効果を得ることが可能となる。また特
に、第2の実施形態では、動体画像信号に基づいて、計
測エリア46A,46Bを事前設定する。そのため、計
測エリア46A,46B内には、すでに同一の画像パタ
ーンがわずかな位相差で収まっている可能性が高い。し
たがって、計測エリア46A,46Bの位相をわずかに
ずらして比較演算するだけで、両画像間の位相差を迅速
かつ正確に検出することが可能となる。
【0070】また、従来において一組の計測エリアを画
面上に固定設定する場合には、エリア内の画像間の位相
ズレ幅を予め考慮して計測エリアを広く設定する必要が
あった。しかし、第2の実施形態では、計測エリア46
A,46B内に同一の画像パターンがわずかな位相差で
収まっている可能性が高いので、計測エリアを従来より
も狭く設定することが可能となる。したがって、位相差
検出の演算量を格段に軽減することが可能となる。次
に、別の実施形態について説明する。
【0071】<第3の実施形態>第3の実施形態は、請
求項1〜5および請求項8に記載の発明に対応した実施
形態である。図7は、第3の実施形態における測距装置
70の構成ブロック図である。図7において、測距装置
70には、測距用光学系75が配置される。この測距用
光学系75は、所定の基線長Lだけ間隔を離した複数の
光学系から構成される。
【0072】この測距用光学系75の像空間側には、動
き検出用固体撮像装置76の受光面が配置される。この
動き検出用固体撮像装置76からは、画像信号と動体画
像信号とが同時並行に出力される。この画像信号は、ゲ
ート回路78を介して像間隔演算部79に与えられる。
この像間隔演算部79の出力情報は、距離換算部80に
与えられる。
【0073】一方、動き検出用固体撮像装置76から出
力される動体画像信号は、ゲート制御部81に入力され
る。ゲート制御部81からは、ゲート回路78のゲート
タイミングを制御するための情報が出力される。なお、
動き検出用固体撮像装置76については、第1の実施形
態の動き検出用固体撮像装置13と同様の回路構成(図
2)を有するため、ここでの説明を省略する。
【0074】(本発明と第3の実施形態との対応関係)
次に、上述した第3の実施形態における構成と、本発明
の各構成要素との対応関係を説明する。まず、請求項1
に記載の発明と第3の実施形態との対応関係について
は、撮像部は測距用光学系75および動き検出用固体撮
像装置76に対応し、計測エリア設定部はゲート制御部
81に対応し、信号処理部は、ゲート回路78、像間隔
演算部79および距離換算部80に対応し、受光部はホ
トダイオードPDに対応し、垂直読み出し線は垂直読み
出し線2に対応し、垂直転送回路は、垂直シフトレジス
タ3、電荷転送用のMOSスイッチQT、電荷リセット
用のMOSスイッチQP、行選択用のMOSスイッチQ
Xおよび増幅素子QAに対応し、コマ間演算回路は異値
検出回路6に対応し、動体検出用水平転送回路はシフト
レジスタ9に対応し、画像用水平転送回路は、差分処理
回路5、水平読み出し線7および水平シフトレジスタ8
に対応する。
【0075】また、請求項2〜5に記載の発明と第3の
実施形態との対応関係については、撮像部は測距用光学
系75および動き検出用固体撮像装置76に対応し、計
測エリア設定部はゲート制御部81に対応し、信号処理
部は、ゲート回路78、像間隔演算部79および距離換
算部80に対応する。さらに、請求項8に記載の発明と
第3の実施形態との対応関係については、測距用光学系
は測距用光学系75に対応し、撮像回路は動き検出用固
体撮像装置76に対応する。
【0076】(第3の実施形態の動作説明)まず、測距
装置70では、測距用光学系75を介して、複数の光像
が像形成される。動き検出用固体撮像装置76は、これ
らの光像を撮像して、画像信号と動体画像信号を生成す
る。ゲート制御部81は、第1の実施形態と同様に、こ
の動体画像信号に基づいて設定モード[A]〜[C]の
いずれかと同様の動作を行い、光像毎に動体の画面内領
域を決定する。
【0077】さらに、ゲート制御部81は、これらの画
面内領域の中央部分などを計測エリアに設定する。ゲー
ト回路78は、この計測エリアの位置情報をゲート制御
部81から取り込み、光像毎に計測エリア内の画像を抽
出する。像間隔演算部79は、このように抽出された画
像をパターンマッチングして、両画像間の像間隔を検出
する。
【0078】デフォーカス換算部40は、両画像間の像
間隔と基線長Lに基づいて、三角測量演算を行い、測距
対象までの距離を算出して外部へ出力する。以上説明し
たように、第3の実施形態においても、動体画像信号に
基づいて計測エリアの設定を行うので、計測エリアを簡
易に設定できるなど、第1の実施形態と同様の効果を得
ることが可能となる。
【0079】また特に、第3の実施形態では、動体画像
信号に基づいて、光像毎に計測エリアを事前設定するの
で、計測エリア内には、同一の画像パターンがわずかな
位相差で収まっている可能性が高い。したがって、計測
エリア内の画像については、像位相をわずかにずらして
比較演算するだけで、両画像間の像間隔を迅速かつ正確
に検出することが可能となる。
【0080】(実施形態の補足事項について)なお、上
述した第1〜第3の実施形態では、動き検出用固体撮像
装置において、増幅素子QAとして接合型電界効果トラ
ンジスタを使用しているが、これに限定されるものでは
ない。一般的には、増幅機能を有する素子を増幅素子Q
Aとして用いることができる。例えば、MOSトランジ
スタやバイポーラトランジスタを使用してもよいし、こ
れらの素子を混在使用した機能素子を使用してもよい。
また、これらの素子のゲートやベースに発生する寄生容
量に信号電荷を保持してもよいし、これらの素子のゲー
トやベースに、信号電荷を保持するためのコンデンサな
どを補助的に設けてもよい。
【0081】さらに、上述した第1〜3の実施形態で
は、垂直転送用のMOSスイッチQXを用いて行選択を
行っているが、これに限定されるものではない。例え
ば、増幅素子のゲート(ベース)にコンデンサを設け、
このコンデンサの他端側の電圧を上下させることにより
増幅素子をオンオフさせて、行選択を行ってもよい。ま
た、上述した第1〜3の実施形態では、フォトダイオー
ドPDで生じた信号電荷を、増幅素子QAの制御領域に
直接転送する場合を説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、信号電荷を拡散領域に一旦
転送し保持した後、その拡散領域の電位を信号線を介し
てMOSトランジスタのゲートで検出しても良い。この
ような画素の例としては、例えば、文献『Active Pixel
Sensors: Are CCD's Dinosaurs?』, Fossum E. R., Pr
oceeding of SPIE: Charge-Coupled Device and Solid
State Optical Sensors 3, Vol.1900, pp2-14 (1993)
に記されたものがある。
【0082】さらに、上述した第2および第3の実施形
態では、パターンマッチングにより像間隔または位相差
を検出しているが、これに限定されるものでない。一般
に、動体画像信号に基づく計測エリアの設定によって、
一組の計測エリアには、ほぼ同一の画像パターンが収ま
っている可能性が非常に高い。したがって、複雑なパタ
ーンマッチングを行うことなく、例えば、計測エリアご
とに画像の重心を算出し、これら重心の相対間隔から像
間隔または位相差を簡易に算出することも可能となる。
【0083】また、上述した第1〜3の実施形態では、
設定モード[B]の動作において、矩形形状の包括領域
Rを作成しているが、これに限定されるものではない。
一般に、包括領域Rを、円形、楕円形その他任意の形状
にしても、もちろんかまわない。さらに、上述した第1
〜3の実施形態では、設定モード[B]の動作におい
て、動体画像信号を1フレーム分観察して包括領域Rを
作成しているが、これに限定されるものではない。動体
画像信号を1水平期間ごとに逐次観察することにより、
動体エッジの包括領域を1水平期間単位に求めてもよ
い。この場合には、包括領域の形状を、動体の輪郭に応
じた適正形状にとることが可能となる。また、一般に、
画像信号は垂直方向の相関性が高いので、1水平期間前
に求めた包括領域をそのまま用いて、計測エリア内の画
像信号の抽出をリアルタイムに行うことも充分可能であ
る。この場合には、よりリアルタイムに計測エリア内の
画像信号を抽出することが可能となる。
【0084】さらに、上述した第1〜3の実施形態で
は、設定モード[C]において、動体エッジの面積が最
大となる領域を動体の画面内領域としているが、これに
限定されるものではない。例えば、エッジの個数が最大
となる領域を動体の画面内領域としてもよい。また例え
ば、面積が最大の動体エッジに基づいて計測エリアを設
定してもよい。
【0085】さらに、上述した第1〜3の実施形態で
は、特定した『動体の画面内領域』の全部もしくは一部
を『計測エリア』とする場合について説明したが、これ
に限定されるものではない。例えば、画面上から『動体
の画面内領域』を除いて『計測エリア』を設定してもよ
い。この場合は、静止体を測距対象にできるので、カメ
ラで流し撮りなどを行う際に、画面上で静止する被写体
に対しピントを確実に合わせることが可能となる。ま
た、特定した『動体の画面内領域』を移動方向にずらし
た位置に、『計測エリア』を設定してもよい。この場合
は、計測エリアの設定遅れを補償することが可能とな
る。またさらに、動体の画面内領域を拡大して、計測エ
リアとしてもよい。この場合には、動体の移動を見込ん
で計測エリアを確実に設定することができる。
【0086】
【発明の効果】(請求項1)請求項1に記載の発明で
は、画像の時間変化に基づいて動体画像信号を生成し、
この動体画像信号に基づいて計測エリアの設定を行う。
したがって、複雑な処理を経ることなく、画面内の動体
に合わせて計測エリアを容易に設定することが可能とな
る。特に、請求項1に記載の発明では、画素出力の転送
期間中に動体画像信号の生成を完了する。したがって、
動体画像信号を生成するために、フレームメモリなどの
外部処理回路を別途設ける必要がなく、測距装置を格段
に単純かつ小型に構成することが可能となる。
【0087】(請求項2)請求項2に記載の発明では、
動体のエッジ部分を囲って動体の画面内領域を特定す
る。したがって、動体速度が遅くて動体画像信号に動体
エッジしか現れないような場合にも、動体の画面内領域
を確実に特定することが可能となる。したがって、動体
を計測エリアに確実に捉え、測距または焦点検出を行う
ことが可能となる。
【0088】(請求項3)請求項3に記載の発明では、
計測エリア設定部が、エッジ部分の数またはエッジ部分
の面積が最大となる領域を動体の画面内領域に選択す
る。したがって、画面内に複数の動体が点在するような
ケースにおいても、ある程度大きく主要となる動体を自
動的に選んで、画面内領域を特定することができる。し
たがって、主要な動体を確実に計測エリアで捉えて、測
距または焦点検出を行うことが可能となる。
【0089】(請求項4)請求項4に記載の発明では、
動体画像信号から動体が消失した場合、直前の計測エリ
アの設定をそのまま維持する。したがって、画面内で静
止した測距対象を、計測エリアでそのまま継続して捉え
続けることが可能となる。
【0090】(請求項5)請求項5に記載の発明では、
動体画像信号内に動体が存在しない場合、または動体の
画面内分布に有意な偏りがない場合、予め定められた優
先順位に従って計測エリアを設定する。したがって、計
測エリアが不定となって測距装置の動作が不安定になる
などの不具合を柔軟かつ確実に回避することが可能とな
る。
【0091】(請求項6)請求項6に記載の発明では、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明を適用した山
登り方式の測距装置を実現することが可能となる。
【0092】(請求項7)請求項7に記載の発明では、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明を適用した瞳
分割位相差検出方式の測距装置を実現することが可能と
なる。
【0093】(請求項8)請求項8に記載の発明では、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明を適用したパ
ッシブ方式の測距装置を実現することが可能となる。以
上説明したように、本発明では、動体(または動体以外
の静止体)を測距対象として選択できるので、動体を監
視する監視装置などへの搭載に特に適した、測距装置が
実現できる。特に、本発明の測距装置からは画像信号
(または動体画像信号)を直に得ることができるので、
監視装置の撮像機構(または動体検出機構)を省略する
ことができる。したがって、本発明の測距装置を監視装
置に搭載することにより、監視装置内の重複する構成を
大幅に省略することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】測距装置10の構成ブロック図である。
【図2】動き検出用固体撮像装置の内部回路を示す図で
ある。
【図3】計測エリアの設定動作を説明する図である。
【図4】ゲート制御部19による動体消失時の対処動作
を説明する流れ図である。
【図5】測距装置30の構成ブロック図である。
【図6】計測エリアの設定動作を説明する図である。
【図7】測距装置70の構成ブロック図である。
【符号の説明】
2 垂直読み出し線 3 垂直シフトレジスタ 5 差分処理回路 6 異値検出回路 7 水平読み出し線 8 水平シフトレジスタ 10,30,70 測距装置 12 撮影レンズ 13,36,76 動き検出用固体撮像装置 16 ハイパスフィルタ 17,38,78 ゲート回路 19,41,81 ゲート制御部 20 検波回路 21 モータ制御部 23 焦点制御モータ 24 エンコーダ 25,80 距離換算部 31 焦点検出対象の撮影光学系 32 サブミラー 33 視野マスク 34 絞りマスク 35 セパレータレンズ 39 位相差演算部 40 デフォーカス換算部 75 測距用光学系 79 像間隔演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/36 H04N 5/335 E 5C024 7/30 G02B 7/11 C G03B 13/36 D H04N 5/232 A 5/335 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2F065 AA02 AA06 BB15 FF05 FF21 FF41 GG10 JJ03 JJ26 LL10 LL30 QQ31 QQ33 QQ36 QQ38 2F112 AC06 AD03 AD10 BA09 BA20 CA02 FA03 FA07 FA08 FA32 FA35 FA36 FA38 FA45 2H011 AA01 AA03 BA23 BA33 BB02 BB04 2H051 BA02 BA47 CB22 CE14 DA03 DA20 DA21 5C022 AA01 AB29 AB30 AB34 AB62 AC41 AC54 AC69 AC74 AC78 CA02 5C024 AA01 AA20 BA01 CA24 DA01 EA04 FA01 GA32 HA11 HA13 JA01 JA21 JA31

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号と、画像の時間軸方向の変化か
    ら求めた動体画像信号とを生成する撮像部と、 前記動体画像信号から動体の画面内領域を求め、該画面
    内領域に応じて計測エリアを設定する計測エリア設定部
    と、 前記計測エリア内の前記画像信号に基づいて、焦点検出
    または測距を行う信号処理部とを備え、 前記撮像部は、 受光面上に二次元配列され、光像に応じて画素出力を生
    成する複数の受光部と、 前記複数の受光部の列ごとに設けられた垂直読み出し線
    と、 前記複数の受光部の特定行を順次に選択しつつ、該特定
    行の受光部から過去保持した前コマの画素出力と、該特
    定行の受光部から新規に保持した現コマの画素出力と
    を、前記垂直読み出し線へ時分割に出力する垂直転送回
    路と、 前記垂直読み出し線ごとに設けられ、前記垂直読み出し
    線を介して時分割に転送される前コマの画素出力と現コ
    マの画素出力とを比較演算するコマ間演算回路と、 前記垂直読み出し線ごとに出力される前記コマ間演算回
    路の演算結果を水平転送して、前記動体画像信号を生成
    する動体検出用水平転送回路と、 前記垂直読み出し線を介して時分割に転送される画素出
    力の一方を選択的に水平転送して、画像信号を生成する
    画像用水平転送回路とを有して構成されることを特徴と
    する測距装置。
  2. 【請求項2】 画像信号と、画像の時間軸方向の変化か
    ら求めた動体画像信号とを生成する撮像部と、 前記動体画像信号から動体の画面内領域を求め、前記画
    面内領域に応じて計測エリアを設定する計測エリア設定
    部と、 前記計測エリア内の前記画像信号に基づいて、焦点検出
    または測距を行う信号処理部とを備え、 前記計測エリア設定部は、 前記動体画像信号から動体のエッジを検出し、前記動体
    のエッジを囲った領域を作成して動体の画面内領域とす
    ることを特徴とする測距装置。
  3. 【請求項3】 画像信号と、画像の時間軸方向の変化か
    ら求めた動体画像信号とを生成する撮像部と、 前記動体画像信号から動体の画面内領域を求め、前記画
    面内領域に応じて計測エリアを設定する計測エリア設定
    部と、 前記計測エリア内の前記画像信号に基づいて、焦点検出
    または測距を行う信号処理部とを備え、 前記計測エリア設定部は、 前記動体画像信号から動体のエッジを検出し、予め画面
    内に設定される複数領域から、前記エッジの数または前
    記エッジの面積が最大となる領域を動体の画面内領域に
    選択することを特徴とする測距装置。
  4. 【請求項4】 画像信号と、画像の時間軸方向の変化か
    ら求めた動体画像信号とを生成する撮像部と、 前記動体画像信号から動体の画面内領域を求め、前記画
    面内領域に応じて計測エリアを設定する計測エリア設定
    部と、 前記計測エリア内の前記画像信号に基づいて、焦点検出
    または測距を行う信号処理部とを備え、 前記計測エリア設定部は、 動体画像信号内から動体が消失した場合、前記計測エリ
    アの直前の設定を維持することを特徴とする測距装置。
  5. 【請求項5】 画像信号と、画像の時間軸方向の変化か
    ら求めた動体画像信号とを生成する撮像部と、 前記動体画像信号から動体の画面内領域を求め、前記画
    面内領域に応じて計測エリアを設定する計測エリア設定
    部と、 前記計測エリア内の前記画像信号に基づいて、焦点検出
    または測距を行う信号処理部とを備え、 前記計測エリア設定部は、 動体画像信号内に動体が存在しない場合、または動体の
    画面内分布に有意な偏りがない場合、予め定められた優
    先順位に従って計測エリアを設定することを特徴とする
    測距装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の測距装置において、 前記信号処理部は、 前記計測エリア内の前記画像信号のコントラストが極大
    になるように前記撮像部のレンズの駆動制御を行って、
    コントラストが高くなるレンズ駆動方向から前ピン/後
    ピンの判定(焦点検出)を行うか、または、レンズの合
    焦位置から測距を行うことを特徴とする測距装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の測距装置において、 前記撮像部は、 焦点検出対象である撮影光学系の通過光束を瞳分割して
    それぞれ結像し、複数の分割像を像形成する焦点検出用
    光学系と、 前記複数の分割像を撮像して前記画像信号および前記動
    体画像信号を生成する撮像回路とから構成され、 前記信号処理部は、 前記計測エリア内の画像信号について複数の分割像の位
    相差を算出し、算出された位相差に基づいて前記撮影光
    学系の焦点検出を行う手段であることを特徴とする測距
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の測距装置において、 前記撮像部は、 所定の基線長だけ離した複数の光学系を介して複数の光
    像を像形成する測距用光学系と、 前記複数の光像を撮像して前記画像信号および前記動体
    画像信号を生成する撮像回路とから構成され、 前記信号処理部は、 前記計測エリア内の画像信号について前記複数の光像の
    像間隔を算出し、算出された像間隔に基づいて測距を行
    う手段であることを特徴とする測距装置。
JP11094858A 1999-04-01 1999-04-01 測距装置 Pending JP2000284170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11094858A JP2000284170A (ja) 1999-04-01 1999-04-01 測距装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11094858A JP2000284170A (ja) 1999-04-01 1999-04-01 測距装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000284170A true JP2000284170A (ja) 2000-10-13

Family

ID=14121742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11094858A Pending JP2000284170A (ja) 1999-04-01 1999-04-01 測距装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000284170A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132717A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Panasonic Corporation 撮像装置及び半導体回路素子
JP2011065098A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Canon Inc 焦点検出装置及び方法
JP2013148915A (ja) * 2013-03-08 2013-08-01 Sony Corp 撮像装置
JP2014016534A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Olympus Imaging Corp 撮像装置および撮像装置の焦点調節方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132717A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Panasonic Corporation 撮像装置及び半導体回路素子
JP4441585B1 (ja) * 2006-05-16 2010-03-31 パナソニック株式会社 撮像装置及び半導体回路素子
JP2010114900A (ja) * 2006-05-16 2010-05-20 Panasonic Corp 撮像装置及び半導体回路素子
US8107000B2 (en) 2006-05-16 2012-01-31 Panasonic Corporation Image pickup apparatus and semiconductor circuit element
JP2011065098A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Canon Inc 焦点検出装置及び方法
JP2014016534A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Olympus Imaging Corp 撮像装置および撮像装置の焦点調節方法
JP2013148915A (ja) * 2013-03-08 2013-08-01 Sony Corp 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9426350B2 (en) Image capturing apparatus and control method thereof
JP4963569B2 (ja) 撮像システム及びレンズユニット
RU2456654C2 (ru) Устройство для съемки изображения, способ управления им и носитель информации
US8259215B2 (en) Image pickup apparatus having focus control using phase difference detection
KR100295237B1 (ko) 초점정보검출장치,초점검출장치및이를사용한카메라
US9681037B2 (en) Imaging apparatus and its control method and program
JP2016142925A (ja) 撮像装置およびその制御方法、プログラム、記憶媒体
US9025069B2 (en) Focus detection sensor and optical apparatus using the same
JP2008026788A (ja) 撮像装置及びフォーカス制御方法
KR20150074641A (ko) 자동 초점 조절 방법 및 자동 초점 조절 장치
JP5963552B2 (ja) 撮像装置
EP0854373B1 (en) Focus detecting device
US6175692B1 (en) Focus detecting device, distance measuring device, and optical apparatus for adjusting focus
JP2012068457A (ja) 撮像装置
JP4011738B2 (ja) 光学装置
JP2015043026A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5379448B2 (ja) 撮影装置
JP2000284170A (ja) 測距装置
JP2016142924A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2010107725A (ja) 撮影装置
JPH09181954A (ja) 電子スチルカメラおよびそのフォーカス制御方法
JP6153390B2 (ja) 焦点検出装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体
JPH11258491A (ja) 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5743459B2 (ja) 撮像装置およびレンズユニット
JPH10197783A (ja) 焦点検出装置