JP6152971B2 - ワーク保持装置 - Google Patents

ワーク保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6152971B2
JP6152971B2 JP2013082889A JP2013082889A JP6152971B2 JP 6152971 B2 JP6152971 B2 JP 6152971B2 JP 2013082889 A JP2013082889 A JP 2013082889A JP 2013082889 A JP2013082889 A JP 2013082889A JP 6152971 B2 JP6152971 B2 JP 6152971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
holding
work
work piece
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013082889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014205205A (ja
Inventor
良昭 辰己
良昭 辰己
利文 菅原
利文 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Creative Technology Corp
Original Assignee
Creative Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Creative Technology Corp filed Critical Creative Technology Corp
Priority to JP2013082889A priority Critical patent/JP6152971B2/ja
Publication of JP2014205205A publication Critical patent/JP2014205205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6152971B2 publication Critical patent/JP6152971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、被加工物保持装置に関し、詳しくは、被加工物(ワーク)を保持する保持部材を交換することなく被加工物の着脱が繰り返し可能な被加工物保持装置に関する。
ワークに対してカッティング加工、グラインディング加工、スライス加工、フライス加工等の各種加工を施すにあたり、ワークを保持するワーク保持装置が汎用されている。ワーク保持装置がワークを保持する手段としては、例えば、旋盤やフライス盤等で採用されているチャック機構によりワークをつかんで保持する機械的保持方式、固定用ワックス等の固定剤を硬化させて被加工物を固定する硬化固定方式、ワークを磁気吸着力により保持する磁気吸着方式等が知られている。
これらのワーク保持装置は、保持方式に応じて、小型のワークを保持する際にチャック機構でつかむための保持代が必要となる、固定時及び/又は離脱時に固定用ワックスを溶融させるため高温に加熱することでワークに熱的損傷を与える、ワークが磁性を有する材料に制限されるなどの技術的課題を有している。
一方、液晶パネル、プラズマパネル、有機ELパネル等を用いたフラットパネルディスプレイの製造や半導体基板の製造等では、各工程において、あるいは、工程間の受け渡しにおいて、ガラス基板や半導体基板等のワークを保持する保持装置が用いられるが、ガラス基板や半導体基板等のワークの材質上、上述したいずれの方式も適していない。また、太陽電池装置や有機EL装置等の製造においても、フィルムや樹脂基板等のワークを保持するワーク保持装置が使用されているが、同様の理由から上述したいずれの方式も採用することが困難である。
このようなガラス基板や半導体基板等のワークの保持に適したワーク保持装置としては、例えば、半導体基板の下面に貼り付けられたダイシングテープにより半導体基板を保持する方式、熱による刺激が付与されることにより粘着力が低下する粘着剤層が形成された支持テープを介して半導体基板を支持板に固定する方式を採用したものが知られている(例えば特許文献1〜2)。
特開2001−144121号公報 特開2003−173989号公報
ところが、従来のダイシングテープや支持テープを用いた技術は、半導体基板等のワークにダイシング加工を施す際に、ダイシングテープの中間まで切断加工が及ぶため、ダイシングテープ等を再利用することができないことに加えて、加工後に分離されたワーク片(チップ)に位置変動が生じ、切断工程後のワーク片をピックアップして搬送する際にチップの向きや位置がずれると搬送エラーの原因となるのみでなく、製造装置の故障を招く虞れがある。
また、従来のワーク保持装置に基づく技術では、加工工程においてワークを固定するために、固定用ワックスでの固定や支持テープが用いられているが、離脱時に加熱処理や紫外線照射等が必要となり、専用の設備や工程が必要となり、加工コストの増大を招いていた。
そこで、本発明者は、上記のような課題を解決すべく鋭意検討した結果、被加工物保持装置において、被加工物の外周部に対応する位置に、外周保持部を配置するとともに、外周保持部の内側に加工用通路と分割片保持部を設け、外周保持部で囲まれた閉空間から被加工物全体を真空吸引するとともに、分割片を分割片保持部によって個別に真空吸引することで、加工手段による加工が保持部材に及ぶことがなく、被加工物及び分割片を保持することができるようになることを見出し、本発明を完成させた。
したがって、本発明の目的は、被加工物に粘着テープを貼り付ける作業や、被加工物を保持又は離脱するための特別な処理や設備を必要とせず、被加工物の着脱を容易に且つ繰り返し行うことが可能な被加工物保持装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、加工後の被加工物をも所定の位置に確実に保持することが可能な被加工物保持装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、ワーク(被加工物)を保持する保持基盤を備えたワーク保持装置(被加工物保持装置)において、保持基盤の上面には、ワークの下面を加工領域の外周部に沿って気密状態に保持し、ワークを真空吸引する閉空間を形成するワーク保持部(外周保持部)を設けると共に、ワーク保持部の内側には、ワークを加工する加工手段の移動経路に沿ってワーク保持部の上端面より低く形成された加工用通路と、ワークを加工用通路に沿って加工することにより分割されたワーク片の下面を気密状態に保持するワーク片保持部(分割片保持部)とを設け、更に、ワーク保持部及びワーク片保持部の上端面には、粘着層を設けて、保持基盤は、閉空間から真空吸引する第1の吸引口と、ワークを加工することにより閉空間が開放された状態においてもワーク片保持部によってワーク片を真空吸引する第2の吸引口とを備えており、ワークを複数のワーク片に分割した際には、各ワーク片はワーク片保持部で真空吸引により保持されると共に、複数のワーク片の外周に残される枠状ワークはワーク保持部の粘着層により保持されることを特徴とするワーク保持装置である。
本発明における被加工物保持装置では、保持基盤の上面に設けられた被加工物を真空吸引するための閉空間を形成する外周保持部を有しており、被加工物の外周部を外周保持部に載置した状態で、保持基盤に設けられた第1の吸引口から真空吸引することにより、被加工物を外周保持部によって保持し、外周保持部の内側に設けられた加工用通路に沿って加工することで被加工物を分割片に分割する。その際、被加工物の分割片は、被加工物を加工することにより閉空間が開放された状態においても分割片保持部に設けられた第2の吸引口から真空吸引することにより分割片保持部に保持される。つまり、本発明における被加工物保持装置では、被加工物に粘着テープを貼り付ける作業や、被加工物を保持又は離脱するための特別な処理や設備を必要とせず、真空吸引の有無により被加工物の着脱を容易に行うことができ、しかも粘着テープ等を交換することが不要である。また、この被加工物保持装置では、加工後の被加工物が分割片保持部によって所定の位置に保持される。
保持基盤については、例えば、被加工物を加工する際に被加工物の形状を保持することができたり、工程間の移送に伴い被加工物と一体に移動させることができるなど、被加工物保持装置として必要な程度の剛性を備えたものから形成されていれば特に制限はなく、また、被加工物の形状や大きさにあわせて、矩形、円形等の任意の形状を適宜選択することができる。
本発明における被加工物保持装置では、被加工物の下面を加工領域の外周部に沿って気密状態に保持し、被加工物を真空吸引する閉空間を形成する外周保持部を備えている。外周保持部は、被加工物の加工領域の外周部に沿って配置されるものであり、その形状や配置は、被加工物の加工領域に対応して任意に設定することができる。
本発明において、好ましくは、保持基盤に加工を施すことにより、外周保持部が保持基盤の上面に対して所定の高さを有するように設けられる。また、分割片保持部も同様に、保持基盤に加工を施すことにより、分割片保持部が保持基盤の上面に対して所定の高さを有するように設けられる。なお、分割片保持部は、少なくとも1つ設けられていれば良い。
本発明において、好ましくは、外周保持部及び分割片保持部の上端面に粘着層を設けても良い。このように、外周保持部及び分割片保持部の上端面に粘着層を設けることにより、被加工物及び分割片の保持に粘着力が加わるとともに、気密状態を確実に得ることができしかも繰り返し保持することが可能となる。
本発明においては、第2の吸引口が分割片を分割片保持部から離脱する際に空気を吹き出す吹出口を兼ねることにより、加工後の分割片の離脱を容易に行うことができる。
本発明においては、閉空間を加工用通路によって形成すれば、閉空間の容積を可能な限り減少させることができ、第1の吸引口からの真空吸引を効率良く行える。
外周保持部の内側に複数の分割片保持部を配置する場合、複数の分割片保持部を縦方向及び横方向に沿って複数配設することにより、被加工物から分割する分割片の大きさが異なる場合にも対応することが可能となる。
本発明において、保持基盤上に備える粘着層は、例えば、ガラス基板、プレスチック基板、半導体基板、サファイア基板、樹脂フィルム、樹脂基材、金属箔のような板状又はシート状の被加工物に対して粘着力を発現するものであって、載置した被加工物を粘着保持したり、被加工物を鉛直方向に向けた場合にその自重で落下しないように粘着保持することができ、しかも、被加工物の着脱を繰り返し可能にするものであるのがよい。
このような粘着層としては、例えば、シリコーンゴム(シリコーン樹脂)、スチレンブタジエンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、イソブチレンイソプレンゴム、ウレタンゴム等のような樹脂材料からなり、かつ、表面にサブミロクンオーダーの高アスペクト比の繊維構造を有するような微細な突起が形成されたものを好適に挙げることができる。そして、このような粘着層の市販品として、例えば、扶桑ゴム産業社製商品名シリウス等を挙げることができる。なお、粘着パッドが粘着力を発現するしくみについては特に制限されないが、そのひとつに分子間力(ファンデルワールス力)が挙げられる。
また、粘着層は、保持基盤上で被加工物を気密状態に保持することができれば、その大きさや形状等に特に制限はなく、保持基盤上での配置場所等については、被加工物の種類や形状等にあわせて適宜設定することができる。
本発明の被加工物保持装置は、保持基盤の上面に被加工物を真空吸引するための閉空間を形成する外周保持部を有しており、被加工物の外周部を外周保持部に載置した状態で、保持基盤に設けられた第1の吸引口から真空吸引することにより、被加工物を外周保持部によって保持し、外周保持部の内側に設けられた加工用通路に沿って加工することで被加工物を分割片に分割することができる。その際、被加工物の分割された分割片は、分割片保持部に設けられた第2の吸引口から真空吸引することにより分割片保持部に保持することができる。つまり、本発明における被加工物保持装置では、被加工物に粘着テープを貼り付ける作業や、被加工物を保持又は離脱するための特別な処理や設備を必要とせず、真空吸引の有無により被加工物の着脱を容易にしかも粘着テープ等を交換することなく繰り返し行うことができる。また、この被加工物保持装置では、加工後の被加工物をも分割片保持部によって所定の位置に確実に保持することができる。
図1は、本発明に係る被加工物保持装置の第一の実施形態の説明図であり、(a)は断面図を示し、(b)は平面図を示す。 図2は、本発明に係る被加工物保持装置の第一の実施形態の使用状態を示す説明図である。 図3は、本発明に係る被加工物保持装置の第二の実施形態の説明図であり、(a)は断面図を示し、(b)は要部の平面図を示す。 図4は、本発明に係る被加工物保持装置の第三の実施形態の説明図であり、(a)は断面図を示し、(b)は平面図を示す。 図5は、本発明に係る被加工物保持装置の第三の実施形態の使用状態を示す説明図である。
以下、図面を用いながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の内容に限定して解釈されるものではない。
〔第一の実施形態〕
図1に、本発明の第一の実施形態に係る被加工物保持装置としてのワーク保持装置が示されている。このワーク保持装置1は、保持基盤としての保持プレート2と、この保持プレート2に保持される被加工物としての矩形ワークの外周部を気密状態に粘着保持するワーク保持部3(外周保持部)と、ワーク保持部3の内側にワークを加工する加工手段の移動経路に沿ってワーク保持部3の上端面より低く形成された加工用通路4と、同じくワーク保持部3の内側に設けられ、ワークを加工用通路4に沿って加工することにより分割された分割片としてのワーク片の下面を気密状態に保持するワーク片保持部5(分割片保持部)とを有している。
保持プレート2は、ワークの外周形状に対応した形状(図示例では、平面矩形状)に形成されたSUS等の金属製基盤からなる。保持プレート2の上面には、主にフライス加工により、保持プレート2の外周縁に沿った平面矩形の枠体状に形成されたワーク保持用台座3aと、ワーク保持用台座3aの内側に加工用通路4を介して縦方向及び横方向に沿って所定の数だけ配列された平面矩形状のワーク片保持用台座5aとを備えている。ワーク保持用台座3a及びワーク片保持用台座5aは、同じ高さに形成されており、その上端面は同一平面を構成している。ワーク保持用台座3a及びワーク片保持用台座5aの上端面には、これらワーク保持用台座3a及びワーク片保持用台座5aの平面形状に対応した形状に形成された粘着パッド3b,5bが粘着パッド3b,5b自身が有する粘着力により設けられている。
保持プレート2の上面2aには、ワークを加工する加工装置の移動経路に沿って、例えば、ワーク保持部3とワーク片保持部5との間、及びワーク片保持部5同士の間に、ワーク保持部3よりも低く形成された格子状の加工用通路4を備えている。加工用通路4は、ワークの外周に沿った下面をワーク保持部3の粘着パッド3aに配置した際に、ワークとの間に気密状態に形成される空間である閉空間6を構成している。
保持プレート2には、加工用通路4の一部に閉空間6から真空吸引するための第1の吸引口7が開口されている。この第1の吸引口7は、保持プレート2の内部に形成された図示しない第1の通路を介して真空ポンプに接続されている。
また、各ワーク保持部5の上端面には、当該各ワーク保持部5の上端面からワーク片を真空吸引するための第2の吸引口8がそれぞれ開口されている。これらの第2の吸引口8は、保持プレート2の内部に第1の吸引口7とは別系統に設けられた図示しない第2の通路を介して真空ポンプに接続されている。
このワーク保持装置1を用いたガラス基板等からなるワークに対するカッティング加工は、次のように行われる。
まず、図2(a)に示されるように、ワークWをワーク保持装置1のワーク保持部3に載置し、ワークWの外周部をワーク保持部3によって気密状態に保持する。このとき、保持プレート2とワーク保持部3との間に加工用通路4からなる閉空間6が形成される。
次に、保持プレート2に設けられた第1の吸引口7から図示しない真空ポンプによって真空吸引することにより、ワークWは、保持プレート2のワーク保持部3に真空吸着されるとともに、ワーク保持部3の上端面に設けられた粘着パッド3bの粘着力により保持される。保持プレート2に保持されたワークWに対しては、図2(b)に示されるように、例えば、ダイヤモンドなどの超硬材料からなるスクライブカッター10でワークWの表面に加工用通路4に沿ってけがく(スクライブする)ことで、ワークWの表面にワーク保持部3に対応した縦方向及び横方向に沿って配列された平面矩形状のスクライブラインLを形成する。
その後、ワーク保持装置1では、第2の吸引口8から真空吸引することにより、ワークWを保持プレート1の閉空間6によって真空吸着するとともに、保持プレート1の各ワーク片保持部5の上端面からも真空吸引することにより、各ワーク片保持部5によって吸着する。
次に、保持プレート2上に保持されたワークWに対して、図2(c)に示されるように、円筒状又は円柱状に形成されたブレイクバー11によって垂直荷重を印加することにより、スクライブラインLを起点にして各ワーク片保持部5に対応したワーク片wを割り、図2(d)に示されるように、ワークWを複数のワーク片wに分割する。
ワークWを複数のワーク片wに分割する際に、ワークWと保持プレート2との間に形成された閉空間6が大気に開放され、第1の吸引口7からの真空吸引による保持力が切れるが、各ワーク片wは、第2の吸引口8からの真空吸引によりワーク片保持部5に保持されたままの状態となる。なお、ワーク片wの外周に位置する枠状のワークは、粘着パッド3bの粘着力のみによってワーク保持部3に保持される。
各ワーク片保持部5に保持されたワーク片wは、例えば、工程間の受け渡しに使用される他のワーク保持装置によって保持された後に、第2の吸引口8から真空吸引を停止し、逆に、第2の吸引口8から図示しない真空ポンプをコンプレッサ等に切り替えて正圧の空気を噴き出すことにより、ワーク片保持部5から剥離され、次の工程へと搬送される。
このように、ワーク保持装置1は、保持プレート2の上面にワークWを真空吸引する閉空間6を形成するワーク保持部3を有しており、ワークWの外周部をワーク保持部3に載置した状態で、保持プレート2に設けられた第1の吸引口7から真空吸引することにより、ワークWをワーク保持部3によって真空吸引及び粘着保持し、ワーク保持部3の内側に設けられた加工用通路4に沿って加工することでワークWを複数のワーク片wに分割することができる。その際、各ワーク片wは、ワーク片保持部5に設けられた第2の吸引口8から真空吸引することにより、各ワーク片wに分割された後もワーク片保持部8によって真空吸引及び粘着保持することができる。つまり、このワーク保持装置1では、ワークWに粘着テープを貼り付ける作業や、ワークを保持又は離脱するための特別な処理や設備を必要とせず、真空吸引の有無によりワークの着脱を容易にしかも粘着テープ等を交換することなく繰り返し行うことができる。また、このワーク保持装置1では、加工後のワーク片wをもワーク片保持部5によって所定の位置に確実に保持することができ、ワーク片wの位置ずれや脱落の発生を防止することができる。
〔第二の実施形態〕
図3に、本発明の第二の実施形態に係るワーク保持装置が示されている。このワーク保持装置1は、上記の第一の実施形態に係るワーク保持装置の場合とは異なり、ワーク片保持部5がワーク片wの外周縁のみを保持する平面矩形の枠体状に形成されている。このワーク片保持部5は、保持プレート2の上面に形成された平面矩形の枠体状に形成されたワーク片保持用台座5aと、このワーク片保持用台座5aの上端面に設けられた粘着パッド5bとから構成されている。因みに、粘着パッド5bは、ワーク片保持用台座5aの上端面に対応した平面矩形の枠形状に形成されている。
そのため、このワーク保持装置1では、粘着パッド5bの面積が第一の実施形態のワーク片保持部5と比較して小さく、ワーク片wに作用する粘着力も小さいものとなり、真空吸引を解除した後のワーク片wの離脱が容易となる。また、ワーク片保持部5は、平面矩形の枠体状に形成されているため、開口面積が第一の実施形態に比較して大きく、ワーク片wに作用する真空吸引力が増し、ワーク片wの吸引保持をより一層確実に行うことができ、加工後のワーク片wに位置ズレが生じるのを防止する効果が高い。
〔第三の実施形態〕
図4に、本発明の第三の実施形態に係るワーク保持装置が示されている。このワーク保持装置1は、上記の第一の実施形態に係るワーク保持装置の場合とは異なり、矩形状の枠体からなるワーク保持部3の内側にワーク片保持部5が1つのみ設けられている。このワーク片保持部5は、ワーク保持部3の内側に加工用通路4を介して所定の長さ及び幅を有する平面矩形状に形成されている。また、ワーク片保持部5の四隅に対応した所定位置には、平面円形状の孔からなる加工逃げ部20を備えている。この加工逃げ部20は、例えば、ワーク片wに対してエンドミルやドリル等の加工装置により孔開け加工を施すためのものであり、ワーク片保持部5の吸引用の凹部21に対して区画された状態で設けられている。また、ワーク片保持部5の中央部には、縦方向に沿って細長く形成された凹部21が設けられており、凹部21の底面には、第2の吸引口8が開口されている。
ここで、この第二の実施形態に係るワーク保持装置1においては、図5(a)に示されるように、保持プレート2のワーク保持部3によってガラス基板等からなるワークWの外周部を保持するとともに、ワーク保持部3の内側に形成された閉空間6から第1の吸引口7を介して真空吸引することによりワークWを真空吸着及び粘着保持した状態で、ワークWに対してカッター22が加工用通路4内に位置するように加工用通路4に沿って移動させることでカッティング加工を施すことができる。
その後、図5(b)に示されるように、ワークWの外周縁を除去した状態で、ワーク片wの外周端面に対して砥石23を用いて研磨するグラインディング加工を施す。このグラインディング加工も加工用通路4に沿って行われる。
さらに、ワーク保持装置1では、図5(c)に示されるように、ワーク片wをワーク片保持部5に保持したままの状態で、ワーク片保持部5に設けられた加工逃げ部20を介してワーク片wに対しドリルやエンドミル等の穿孔装置24による孔開け加工を施すことができる。
1:ワーク保持装置
2:保持プレート
3:ワーク保持部
3a:ワーク保持用台座
3b:粘着パッド
4:加工用通路
5:ワーク片保持部
5a:ワーク片保持用台座
5b:粘着パッド
6:閉空間
7:第1の吸引口
8:第2の吸引口

Claims (4)

  1. ワークを保持する保持基盤を備えたワーク保持装置において、
    前記保持基盤の上面には、前記ワークの下面を加工領域の外周部に沿って気密状態に保持し、前記ワークを真空吸引する閉空間を形成するワーク保持部を設けると共に、前記ワーク保持部の内側には、前記ワークを加工する加工手段の移動経路に沿って前記ワーク保持部の上端面より低く形成された加工用通路と、前記ワークを前記加工用通路に沿って加工することにより分割されたワーク片の下面を気密状態に保持するワーク片保持部とを設け、更に、前記ワーク保持部及び前記ワーク片保持部の上端面には、粘着層を設けて、
    前記保持基盤は、前記閉空間から真空吸引する第1の吸引口と、前記ワークを加工することにより前記閉空間が開放された状態においても前記ワーク片保持部によってワーク片を真空吸引する第2の吸引口とを備えており、前記ワークを複数のワーク片に分割した際には、各ワーク片は前記ワーク片保持部で真空吸引により保持されると共に、複数のワーク片の外周に残される枠状ワークは前記ワーク保持部の粘着層により保持されることを特徴とするワーク保持装置。
  2. 前記ワークは、フラットパネルディスプレイ製造用のガラス基板である請求項1に記載のワーク保持装置。
  3. 前記第2の吸引口は、前記ワーク片を前記ワーク片保持部から離脱する際に空気を吹き出す吹出口を兼ねていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク保持装置。
  4. 前記閉空間は、前記加工用通路によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワーク保持装置。
JP2013082889A 2013-04-11 2013-04-11 ワーク保持装置 Active JP6152971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013082889A JP6152971B2 (ja) 2013-04-11 2013-04-11 ワーク保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013082889A JP6152971B2 (ja) 2013-04-11 2013-04-11 ワーク保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014205205A JP2014205205A (ja) 2014-10-30
JP6152971B2 true JP6152971B2 (ja) 2017-06-28

Family

ID=52119214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013082889A Active JP6152971B2 (ja) 2013-04-11 2013-04-11 ワーク保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6152971B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200135569A (ko) * 2016-01-13 2020-12-02 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 기판을 홀딩하기 위한 홀딩 어레인지먼트, 기판을 지지하기 위한 캐리어, 진공 프로세싱 시스템, 기판을 홀딩하기 위한 방법, 및 기판을 릴리스하기 위한 방법
JP6527609B2 (ja) 2017-02-16 2019-06-05 住友化学株式会社 スパッタリングターゲットの加工方法、スパッタリングターゲットの加工装置、およびスパッタリングターゲット製品の製造方法
CN109968176A (zh) * 2019-03-18 2019-07-05 湖南经纬辉开科技有限公司 一种3d玻璃保护片扫光加工治具组件及加工方法
KR102650505B1 (ko) * 2022-04-11 2024-03-22 주식회사 시스템알앤디 절단면 강도를 보존하는 초박형유리가공품 피킹 장치 및 방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55156454U (ja) * 1979-04-26 1980-11-11
US5618759A (en) * 1995-05-31 1997-04-08 Texas Instruments Incorporated Methods of and apparatus for immobilizing semiconductor wafers during sawing thereof
JPH11274110A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Towa Corp 半導体ウェーハの切断方法及び切断装置
JP2003174077A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Lintec Corp 吸着保持装置
US6746022B2 (en) * 2001-12-26 2004-06-08 Asm Assembly Automation Ltd. Chuck for holding a workpiece
JP2006054364A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Nikon Corp 基板吸着装置、露光装置
JP2006108273A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法および分割装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014205205A (ja) 2014-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102214368B1 (ko) 반송 장치
JP6152971B2 (ja) ワーク保持装置
US10297488B2 (en) Workpiece support jig
TWI742080B (zh) 被加工物的保持機構及加工裝置
TW201633446A (zh) 間離裝置及間離方法
KR20130126488A (ko) 유지 테이블
JP2017195218A (ja) チャックテーブル機構及び搬送方法
US20040099112A1 (en) Plate-like carrying mechanism and dicing device with carrying mechanism
JP6287547B2 (ja) 脆性材料基板の反転装置
TW201705339A (zh) 被加工物之搬運托盤
CN108231641B (zh) 加工装置的搬送机构
JP2017220579A (ja) ウェーハ加工システム
JP2011121122A (ja) 研削装置
JP5520729B2 (ja) 搬入装置
JP6579930B2 (ja) 加工装置
JP5412261B2 (ja) 加工装置
JP4812660B2 (ja) 基板等の取扱装置及び基板等の取扱方法
JP2008192746A (ja) 物品の搬送具、物品の反転装置、物品の反転方法、フラットパネルディスプレイの製造装置、及びフラットパネルディスプレイの製造方法
US20160346948A1 (en) Clamping system and substrate-cutting apparatus employing the same
JP2015208936A (ja) 脆性材料基板の端材分離方法及び端材分離装置
CN210418397U (zh) 真空吸附平台和中转机构
JP2002353170A (ja) 半導体ウェーハの分離システム、分離方法及びダイシング装置
TW202013485A (zh) 切割設備
JP2020047900A (ja) 搬送ユニット及び搬送方法
JP6556040B2 (ja) バイト切削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6152971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250