JP6150382B2 - 医療用弾性ストッキング - Google Patents

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Description

本発明は,医療用弾性ストッキングに関する。
医療用弾性ストッキングは,入院や手術に伴う静脈血栓塞栓症発症予防のために、患者に着用させる場合が多い。かかる医療用弾性ストッキングは,本来的に滑り易い材質である化学繊維で製造されている。
さらに,患者は離床時、スリッパなどの履物をはく前に、いったん床に足をつく場合がある。その際に弾性ストッキングを着用していると滑って転倒するリスクが生じる可能性がある。
これまで,医療用弾性ストッキングに関して,発明が提示されているが,多くは,脚部全体を覆う形態である(特許文献1,2)。
上記特許文献1に記載の発明は,ムレ感を軽減し,快適な着用感の実現を目的としている,特許文献2にあっては,ストッキング内面に電気刺激を与えための電極を形成した構成の,ストッキングを提案している。
また,足先部や踵部を有しない筒状の弾力性のある円筒状の編み物で構成したストッキングが提案されている(特許文献3)。
この特許文献3記載のストッキングは,装着時は,筒状の編み物を足先まで伸ばし,踵部を覆うものである(特許文献3,図2)。
特開2007−75236号公報 特開2005−52223号公報 特表2000−512176号公報
上記したように,医療用弾性ストッキングは,素材が化学繊維のため滑りやすく、老人や術後の患者がストッキングのまま足を床に着いた際に、滑って転倒した事例もある。加えて履物で歩行する際、ストッキングが履物内で滑り、歩行しにくく感じることもある。
しかし,上記特許文献1〜3の発明を含めて,これまで医療用弾性ストッキングにおける着用時の滑りによる転倒の問題について考慮されたものは無かった。
これに対して,本発明者は,着用時の滑りを防止することの必要性の認識に至り,実験例に基づき着用時の滑りを防止するとともに,本来の静脈血栓塞栓症発症予防の効果を失うことのない医療用弾性ストッキングを提供するものである。
上記本願発明の課題を達成する医療用弾性ストッキングの一側面は,静脈血栓塞栓症発症予防のための医療用弾性ストッキングであって,膝部から下の脚部を圧して覆うように形成された圧縮性の覆い部を有し,前記覆い部の踵部とつま先部がカットされて露出されていることを特徴とする。
上記一側面における好ましい態様は,前記覆い部のつま先部は,MP関節部までカットされている。また,別の態様では,前記覆い部の踵部とつま先部がカットされた残りの領域の足裏部分の少なくとも一部に複数のアクリル樹脂ドットが付着されていることを特徴とする。
本発明に従う医療用弾性ストッキングと従来のものとの比較図である。 医療用弾性ストッキングの足部におけるカットの態様をタイプA〜タイプIとして9種類の分類を示す図である。 図2の表のタイプAに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプBに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプCに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプDに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプEに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプFに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプGに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプHに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 図2の表のタイプIに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。 タイプA〜Iの足裏の態様のそれぞれの滑りやすさの測定を説明する図である。 角度を可変の板台を用いた滑りやすさの実験結果を示すデータである。 通常の医療用弾性ストッキング(タイプA)との比較結果である。 素足の場合との比較結果である。 20分後,40分後の血流速度の上昇を示す図である。 従来型の医療用弾性ストッキングと本発明の各タイプ(トレンカ)の下肢血流速度の比較を示す図である。
以下図面に従い,本発明の実施例を説明する。実施例は,発明の説明のためのものであり,保護の範囲はこれに限定されず,特許請求の範囲の記載のもの及びそれに均等なものも含む。
図1は,本発明に従う医療用弾性ストッキングと従来のものとの比較図であり,理解容易のように,ある一方向から見た正面図である。
図1(1)は,従来のストッキングの正面図であり,図1(2)は,本発明に従う医療用弾性ストッキング1の正面図である。
図1(1)の従来のストッキングは,足先までストッキングが覆う構成である。あるいは,一部の例において,特許文献3に記載の様に着用時につま先のみが露出する構成である。
一方,本発明に従う医療用弾性ストッキング1は,特徴として,つま先部10と踵部11がカットされ,該当部分で脚の裏側が,床面に接地できる様にされている。
この様な本発明に従う医療用弾性ストッキング1として,つま先部10と踵部11がカットされた構造の必然性は,本発明者の着用時の滑りを防止することの必要性の認識に基づき,以下に説明する実験例から得られたものである。
[実験例1]
図2は,医療用弾性ストッキングの足部におけるカットの態様をタイプA〜タイプIとして9種類の分類を示す図である。
表において,つま先部,かかと部の欄の「あり」は,カットされていない状態,「なし」はカットされている状態をそれぞれ示す。さらに,つま先部の「openA」は,図2の右側に示す対応する部分「openA」から先がカットされていることを示す。つま先部の「openB」は,MP関節部で,図2の右側に示す対応する部分「openB」から先がカットされていることを示す。
さらに,点状樹脂の欄は,医療用弾性ストッキングの足裏部に形成されたアクリル樹脂のスポット有/無と,スポット有りの位置を示す。
図3(A)〜図3(I)は,それぞれ図2の表のタイプA〜Iに対応してそれぞれの足裏の態様を示す写真である。
図4は,タイプA〜Iの足裏の態様のそれぞれの滑り難さの測定を説明する図である。図4(1),(3)に測定の状況写真に示す様に,図2(2)に模式図で示す様に角度の変えられる板台4(2)に,足形模型5に図2の表のタイプA〜Iの態様の医療用弾性ストッキングを履かせて載置し,板台4の角度を変えて,滑り始めた時の板台4の角度を測定した。
図4(1)は,つま先を上方に向けて載置した場合であり,図4(2)は,つま先を下方に向けて載置した場合である。
図5は,かかる角度を可変の板台4を用いた滑りやすさの実験結果を示すデータである。ついで,このデータを基に,分散分析法(ANOVA)により統計的な比較を行った。
図6は,つま先が上の場合のタイプA〜Iについて,上記板台4の角度の比較結果である。図6において,*の付されたタイプB〜Iは,いずれもタイプAと比較して,後ろ方向への滑り難さの点で統計的に有意差があることを示している。一方,#の付されたタイプA〜C,及びF〜Gは,素足に比べ滑り易いという点で統計的に有意差がある事を示している。
図7は,つま先が下の場合のタイプA〜Iについて,上記板台4の角度比較結果である。図7において,*の付されたタイプB〜Iは,タイプAと比較して,前方向への滑り難さの点で統計的に有意差があることを示している。一方,#の付されたタイプA,B,及びD〜Gは,素足に比べ滑り易いという点で統計的に有意差がある事を示している。
上記実験から,次の様に結論づけることが出来る。
医療用弾性ストッキングの形状としては、タイプB〜Iの全てにおいて、前方、後方いずれの方向でも、通常のストッキング(タイプA)より移動する傾斜が大きく、滑りにくい。
とくにタイプD、Eは後方、Cは前方への転倒防止に関して、素足と同様の滑りにくさが認められ、タイプH,Iは前方後方いずれの方向も素足同様の滑りにくさが認められた。
以上より、医療用弾性ストッキングの材質(化学繊維)による、足底のすべりやすさに関して、足底の形状、および点状の樹脂を添加することよって、摩擦係数が上がり、転倒防止につながることが判った。
[実験例2]
つぎに,医療用弾性ストッキングの本来の目的である静脈血栓塞栓症発症予防の効果の程度について,従来型の医療用弾性ストッキングの形状タイプAとI(トレンカ)との関係を測定した。
(i)医療用弾性ストッキングの各タイプの着用前と,着用後20分,40分での越流速度の変化(%)の分散分析法(ANOVA)による統計的な検証を行った。さらに,(ii)着用前と比較した血流速度増加の2群間比較を行った。
この時条件として,被験者各男女15名は,平均年齢40±10歳,平均身長160±9cm,平均足関節周囲径22±1cm,平均腓腹筋周囲径37±4cmであった。
図8に示す様に,従来型の医療用弾性ストッキングと,本発明の各タイプ(トレンカ)の平均の20分後,40分後の血流速度は,着用前の血流速度より上昇が認められた。
さらに,図9に示す様に,従来型の医療用弾性ストッキングと,本発明の各タイプ(トレンカ)の下肢血流速度は,20分後[図9(1)],40分後[図9(2)]においていずれも統計学的に有意差は認められなかった。
以上2つの実験例から,本発明により提案される踵部とつま先部が開放(カット)されているタイプE,Iは,当該カットにより下肢血流の低減を伴わずに,最も安定に滑り止め効果を得られると結論出来る。
1 医療用弾性ストッキング
10 つま先部
11 踵部

Claims (1)

  1. 静脈血栓塞栓症発症予防のための医療用弾性ストッキングであって、
    膝部から下の脚部を圧して覆うように形成された圧縮性の覆い部を有し、
    前記覆い部の踵部とMP関節部までのつま先部がカットされて露出され
    更に、前記覆い部の踵部とMP関節部までのつま先部がカットされた残りの領域の足裏部分の少なくとも一部に複数のアクリル樹脂ドットが付着されている、
    ことを特徴とする医療用弾性ストッキング。
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