JP3222296U - 医療用短靴 - Google Patents

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秀雄 徳原
秀雄 徳原
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Abstract

【課題】糖尿病足病変による足の症状に適切に対応可能な医療用短靴を提供する。【解決手段】医療用短靴は、踵部から足趾部までの全面が平坦に成型された靴内底面を備えた靴底を有し、当該靴内底面に、加工可能な第1インソール6と第2インソール7が積層して配置され、第2インソールの上に、踵部領域と踏み付け部領域とが同じ厚みに成型されたカップインソール8が配置されている。【選択図】図2

Description

本考案は、医療用の短靴に関し、特に糖尿病足病変の治療に好適な医療用短靴に関する。
従来、糖尿病を患った場合、足のトラブル、つまり、足に胼胝や潰瘍が生じたり、足の変形を起こすなどの糖尿病足病変を発症することが知られている。この糖尿病足病変は、足の抹消動脈疾患や神経障害などを原因として発症し、歩行動作などを著しく制限することになる。そのため、糖尿病の患者に対しては、日々足の観察を行い、足の変形や異常が生じていないかを検査し、糖尿病足病変の傾向が見られた場合、その患者の足に合わせた短靴を用意することが多い。
足に胼胝や潰瘍などが発症している場合、短靴を履いた際に、その患部に圧力や摩擦が加わるような状態であると、痛みが生じ、損傷などが進行する傾向となる。そのため、患者の足の状態に適応した短靴を準備する必要がある。一般の靴市場においては、糖尿病足病変に対応する種々の靴製品が提案(例えば、特許文献1参照)されているものの、患者の足の状態は千差万別であり、その患者の足に最適な短靴を選択購入することは簡単ではない。また、専門の義肢装具士などにより、患者の足に合わせた、オーダーメイドの短靴を準備することも行われるが、高額な短靴になり、医療費負担が増加することになる。
特開平6−277105号公報
近年においては、生活習慣と社会環境の急速な変化に伴って、著しく糖尿病患者数が増加する傾向にある。それに対して、糖尿病足病変に対応したオーダーメイドの短靴などを製作できる義肢装具士は不足している状況である。また、長期の治療期間を余儀なくされる糖尿病患者にとっては、医療費負担を増やすことなく、自己の糖尿病足病変に対応できる短靴を容易に入手可能な体制が確立されることを切望されているのが現状である。
このような事情のもと、本考案は、糖尿病足病変による足の症状に適切に適用でき、様々な患者に対応可能で、容易に入手できる医療用短靴の提供を目的とする。
本考案は、踵部から足趾部までの全面が平坦に成型された靴内底面を備えた靴底を有し、当該靴内底面に、加工可能な第1インソールと第2インソールが積層して配置され、第2インソールの上に、踵部領域と踏み付け部領域とが同じ厚みに成型されたカップインソールが配置されていることを特徴とする医療用短靴に関する。
まず、本考案に係る医療用短靴では、靴底の靴内底面が踵部から足趾部までの全面が平坦に成型されている点が重要となる。一般的な短靴では、その靴内底面の足趾部側が反りあがった形状になっているが、このような一般的な靴内底面の形状であると、足のつま先側に圧力がかかりやすくなり、糖尿病足病変における胼胝や潰瘍などの症状が、歩行動作により悪化する傾向となる。これに対し、本考案に係る医療用短靴では、靴底の靴内底面が踵部から足趾部までの全面が平坦に成型されているため、足裏全面に均等な圧力がかかるようになり、胼胝や潰瘍などの症状の悪化を防止することができる。
本考案における、踵部から足趾部までの全面が平坦に成型された靴内底面を有する靴底とするには、靴のラスト(木型)におけるトゥスプリングを0〜10mmにすることで対応できる。一般的な靴のラストでは、トゥスプリングを20mm以上とされるのが通例であるが、トゥスプリングが大きい場合、足のつま先側へ負担が大きくなり、足先側での症状が進行しやすくなる。トゥスプリングを0〜10mmにした靴のラスト形状であれば、足裏全面に均等な圧力がかかるような靴内底面を有する靴底とすることができる。本考案における「踵部から足趾部までの全面が平坦」とは、一般的な短靴に用いるラストのトゥスプリングよりも小さな距離のトゥスプリングにされている靴底の底面であることを規定しているものである。尚、靴のラストにおけるトゥスプリングとは、水平な床上にラストを置いたときに、つま先部分の先端の床面からの立ち上がり距離をいう。
そして、踵部から足趾部までの全面が平坦に成型された靴内底面には、加工可能な第1インソールと第2インソールとが積層されて配置される。第1インソールは主な役割として衝撃吸収を担い、第2インソールは反発効果を奏するために配置するものである。この第1インソールの発泡硬度(単に硬度ともいう。以下同じ)は、第2インソールの発泡硬度よりも小さなものを用いる。発泡硬度の異なる2枚のインソールを組み合わせることで、よりきめ細かな調整が可能となり、糖尿病足病変による多様な症状に対して的確に対応できるものとなる。
第1インソール及び第2インソールは、柔軟で弾力性があり、割れにくい素材であればよく、例えばEVA((Ethylene−Vinyl Acetate Copolymer):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)が好ましい。また、インソール形状は平坦であることが望ましく、厚みは3〜5mmを用いることができる。そして、その発泡硬度は30〜60度を用いることができる。例えば、第2インソールの発泡硬度が50度を採用した場合、第1インソールの発泡硬度は38度とすることが好ましい。
また、第1インソールまたは第2インソールには、足裏患部に相当する位置に穴あけ加工を施すことができる。インソールに穴あけ加工することで、足裏患部への刺激の低減、つまり、足裏患部への圧力や摩擦などを部分的に低減することができるので、胼胝や潰瘍の症状の悪化を防止することができる。
本考案に係る医療用短靴は、第2インソールの上に、踵部領域と踏み付け部領域とが同じ厚みに成型されたカップインソールが配置されている。このカップインソールは、縦アーチと横アーチとの形状に合わせた盛り上がりを有しており、足裏への負荷が均等にかかるようにされている。また、踵部領域と踏み付け部領域とが同じ厚みに成型されることにより、足裏への圧力がより均等になるようにされている。このカップインソールにより、足裏に大きな負荷をかけることなく、足部が靴内で前方に移動する、前部移動を有効に防止することができる。カップインソールの材質としてはEVAが好ましく、その発泡硬度は40〜50度であることが望ましい。
本考案に係る医療用短靴は、足囲がJIS規格4E以上に形成されたアッパーを備えることが好ましい。このようなアッパーを備えておけば、糖尿病足病変や他の原因で足部肥大の症状が生じても、患者が本考案の医療用短靴を容易に履くことが可能となる。
以上で説明したように、本考案によれば、糖尿病による足のトラブル、足に胼胝や潰瘍が生じたり、足の変形を起こす糖尿病足病変による足の症状に適切に対応した医療用短靴を提供できる。また、左右の足の症状が異なった場合であっても、個別に調整できるため、左右のそれぞれの足に対応した医療用短靴とすることができる。さらに、インソールの穴開け加工は容易に行えるため、日々糖尿病患者を看護している看護師により、その患者に合わせた医療用短靴を準備できるため、足の症状の変化に対しても迅速に対応できるとともに、医療費負担も抑制できるものとなる。
医療用短靴の斜視図 図1のX−X’における断面概略図 図1のY−Y’における断面概略図 インソール及びカップインソールの斜視図 加工したインソール
本考案に係る医療用短靴の実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、本考案に係る医療用短靴(左足側)の斜視図を示す。また、図2には図1のX−X’における断面概略図を、図3には図1のY−Y’における断面概略図を示している。
図1に示す医療用短靴1は、材質ウレタンの靴底部2と人工皮革製のアッパー3とからなる。この医療用短靴1は、ラストのトゥスプリングを9mmにした靴ラスト(図示省略)を用いて成型したものである。そのため、図2及び図3の断面図に示すような、踵部から足趾部までの全面が平坦に成型された靴内底面を備えた靴底部2となっている。また、この靴底部2は、ヒールカウンターがハード(硬質)設定にすることで、踵の安定性を図っている。さらに、短靴の内側には、抗菌消臭効果があり、皮膚にやさしいメッシュ素材によりライニングがされている。
柔軟性を考慮した人工皮革製のアッパー3には、着脱の利便性を考慮したサイドファスナー(図示省略)が靴紐部4の近傍に設けられており、スライダー5を前後移動させることで、履き口を調整することができる。また、このアッパー3は、足囲がJIS規格4E以上に形成されている。この足囲により、トゥボックス(靴の爪先側の空間)の幅が広く、高さを有しているため、糖尿病足病変や他の原因で足部肥大の症状が生じても、本実施形態の医療用短靴を容易に履くことが可能となる。JIS規格4E以上とは、具体的には足長26.5cmの場合、足囲270mm以上となる。
靴底部2の靴内底面には、図4に示すように、EVAにより成形された、第1インソール6(厚さ5mm、発泡硬度38度)と第2インソール7(厚さ5mm、発泡硬度50度)が重ねて配置されており、第2インソール7の上には、EVA製のカップインソール8(発泡硬度45度)が配置されている。このカップインソール8は、踵部領域8aと踏み付け部領域8bとが同じ厚みに成型されている。また、カップインソール8には縦アーチと横アーチとの形状に合わせた盛り上がり部8cを有しており、足裏への負荷が均等にかかるようにされている。
第1インソール及び第2インソールは、穴あけ加工などの加工処理が可能で、例えば、図5に示すように、第2インソール7の一部を、足裏の患部(胼胝や潰瘍など)に合わせて、穴開け加工(7a、7b)をすることで、足裏患部への圧力や摩擦などを部分的に低減することができる。
本実施形態の医療用短靴1は、3枚のインソールをすべて配置した状態で使用できるが、カップインソールのみを配置することや、第1インソールとカップインソールとの2枚を配置した状態でも使用できるので、多様な症状の足に用いることができる。
1 医療用短靴
2 靴底部
3 アッパー
4 靴紐部
5 スライダー
6 第1インソール
7 第2インソール
8 カップインソール

Claims (3)

  1. 踵部から足趾部までの全面が平坦に成型された靴内底面を備えた靴底を有し、
    当該靴内底面に、加工可能な第1インソールと第2インソールが積層して配置され、
    第2インソールの上に、踵部領域と踏み付け部領域とが同じ厚みに成型されたカップインソールが配置されていることを特徴とする医療用短靴。
  2. 足囲がJIS規格4E以上に形成されたアッパーを備える請求項1に記載の医療用短靴。
  3. 第1インソールまたは第2インソールには、足裏患部に相当する位置に穴あけ加工が施された請求項1または請求項2に記載の医療用短靴。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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