JPS6348259Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は歩行時の疲労防止等のために使用され
る足用サポータに関する。

〔従来の技術〕

従来より全体が長靴下型であり、締付力が、ふ
くらはぎ部において、上部から下部にいくにした
がい徐々に強くなり、足首部で最強となるように
し、土踏まず部において強く作用し、爪先部と踵
部において作用しないようにしたサポータが知ら
れている。

このサポータは足の血行を良くし、歩行時等の
疲労を減少させる効果がある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この従来のサポータを着用して靴を履いて歩く
と、足が締付けられて小さくなり、またサポータ
が締付力を発生させるためナイロン等の滑り易い
素材を用いているため、足が靴の中で滑り、不快
である。そこでこのサポータに重ねて靴下を着用
すると、歩行中にサポータと靴下との間の滑りに
より、靴下が擦り落ちてしまう。

本考案はこのような不都合を解消することを目
的として案出されたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の足用サポータは上述のサポータの爪先
部及び踵部に締付力が作用しないことに着目し、
この爪先部と踵部の一方または双方を除去したも
のであり、この部分において足を露出させ、歩行
時の足裏面の摩擦減少を防止したものである。

〔実施例〕

以下本考案を図示する実施例について説明す
る。このサポータ１は全体が長靴下型であり、爪
先部２及び踵部３が除去された形状となつてい
る。ふくらはぎ部は編む際の弾性糸の混入量並び
に度目すなわち目の混み方を変化させることによ
り締付力が部所により異なるようにされ、上端の
部分４で弱く作用し、この下の部分５で中程度、
さらにこの下の部分６で強く作用し、最下端の足
首部７で最強の締付力が作用するようになつてい
る。土踏まず部は、その後部８が足首部７と同様
の最強の締付力を有し、前部９は若干弱く、前記
ふくらはぎ部の部分５と同様程度の締付力となつ
ている。

したがつてこのサポータ１では、従来のものと
同様、足の血行を良くする効果を有しながら、爪
先部と踵部において足裏面が露出し、歩行時に十
分な摩擦力が得られるようになつている。

なお上記実施例では、爪先部２及び踵部３の双
方が除去されているが、このうち一方のみを除去
したものであつてもよく、この場合も歩行時の摩
擦力を得ることができる。

さらに上記実施例ではふくらはぎ部の締付力が
４段階に変化しているが、３段階であつても、５
段階以上であつてもよいことはいうまでもない。
また土踏まず部についても、図示例のような２段
階に締付力が変化するもののほか、３段階以上に
変化して後部が徐々に強くなるようにしてもよ
く、あるいは、爪先部の除去部分を大きくしたと
きには、１段階すなわち均一な締付力としてもよ
い。

〔考案の効果〕 以上から明らかなように、本考案の足用サポー
タでは、爪先部または踵部が除去されているの
で、このサポータを着用して靴を履いても足が靴
内で滑ることはなく、また靴下を重ねても、歩行
中に靴下が擦り落ちることもない。さらに畳の上
を歩く際にも、滑りにくいため歩き易く、爪先部
を除去した場合にはこのサポータを着用したまま
下駄を履くことも可能である。

よつて本考案の足用サポータは血行を良くする
作用を生かしつつ、極めて実用上扱い易いものと
なつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図であ
る。 １……足用サポータ、２……爪先部、３……踵
部、４，５，６，７……ふくらはぎ部の各部分、
８，９……土踏まず部の各部分。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 全体が長靴下型であり、締付力が、ふくらは
   ぎ部において、上部から下部にいくにしたがい
   徐々に強くなり、足首部で最強となるように
   し、土踏まず部において強く作用し、爪先部と
   踵部において作用しないようにしたサポータで
   あつて、爪先部と踵部の一方または双方を除去
   し、歩行時の足裏面の摩擦減少を防止した足用
   サポータ。 ２ 土踏まず部において、前部より後部に強い締
   付力が作用するようにした実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の足用サポータ。