JPH0537218U - 靴 下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Ｏ脚、Ｘ脚等の下肢形態の異常を自然に矯正
することができると共に靴等の履物を履いていないとき
でも内反捻挫を有効に防止することができる靴下を提供
する。 【構成】 靴下の底部内面に土踏まず側ａから外側ｂに
向って上り傾斜のパッド１１を縫い付ける。この場合
は、Ｏ脚の矯正用であるが、傾斜を逆にするとＸ脚の矯
正用となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、靴下、特に下肢形態の異常を矯正し、内反捻挫を防止することの できる靴下に関する。

【０００２】

【従来の技術と考案の課題】

下肢形態は、通常２才頃まではＯ脚（回外足）だが、３才になると、逆にＸ脚 （回内足）になり、５、６才頃からはＸ脚が減って次第に正常となる。

【０００３】 しかし、成人になっても正常な下肢形態とならず、Ｏ脚又はＸ脚が維持される 場合があり、そのような場合は、下肢の筋、じん帯、腱などに正常な方向以外か ら力が加わるため、徐々に疲労が進み、慢性的な障害が誘発され易い。

【０００４】 即ち、Ｏ脚では体重が外側にかかり、すねが外向きにねじれて土踏まずが上り 、甲高になると同時に足首もねじれる。逆に、Ｘ脚では、内側に体重がかかり、 すねが内向きにねじれ、土踏まずがつぶれて平らになる。

【０００５】 このように、Ｏ脚、Ｘ脚は膝だけでなく足首や足裏の筋や腱などの障害も起り やすいため、何等かの方法で、これを矯正する必要がある。 また、正常の下肢形態であっても、歩行時又は走行時には、図５（ａ）乃至（ ｄ）に斜線で示すように、順次着地していくため、その途中においては重心が足 の外側に移動し、図６に示すような内反捻挫が生じ易い。

【０００６】 これを防止するため、靴と足の間に入れるクッション具が数多くあるが、使用 中にクッション具が移動して靴の履き心地が悪くなるといった欠点がある。また 、靴を履いていないときは、上記内反捻挫を防止することができない。

【０００７】 そこで、この考案の課題は、Ｏ脚、Ｘ脚等の下肢形態の異常を自然に矯正する ことができると共に靴等の履物を履いていないときでも内反捻挫を有効に防止す ることができる靴下を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案の靴下は、底部内面に左右方向に傾斜す るパッドを設けたのである。 なお、本願にいう靴下は、靴下類全般をいい、例えば足袋、パンティーストッ キング等も含むものとする。

【０００９】

【作用】

Ｏ脚の人の場合は、足の土踏まず側から外側に向って上り傾斜のパッドを設け ておくと、足首が内側に向くので膝が内側に押され、逆に、Ｘ脚の人の場合は、 脚の土踏まず側から外側に向って下り傾斜のパッドを設けておくと、足首が外側 に向くので膝が外側に押される。 また、下肢形態が正常な人でも、上述したＯ脚用の靴下を履くと、足首が内側 に向くので、歩行又は走行の際、重心が足の外側に移動した時にも足首が外側に 向きにくい。

【００１０】

【実施例】

以下、実施例について図面を参照して説明する。 図１に示すように、この靴下は、底部内面の全域にパッド１１が縫い付けてあ り、図２に示すように、このパッド１１は、土踏まず側ａから外側ｂに向って上 り傾斜になっている。 従って、この靴下をＯ脚の人が履くと、図３に示すように、足Ａの裏面が傾斜 して足首が内側に向くので膝が自然に内側に押され、Ｏ脚が矯正される。

【００１１】 また、パッド１１の傾斜を緩くした靴下を、下肢形態が正常な人が履いた場合 、足首が若干内側を向き、歩行又は走行の際、足の外側に重心が移動したときで も足首が外側を向きにくく、内反捻挫を有効に防止することができる。 さらに、Ｘ脚の人の場合は、前記パッドの傾斜方向を逆にしておくと、足首が 外側を向くので膝が外側に押されて自然にＸ脚が矯正される。

【００１２】 なお、パッドは、必ずしも底部内面の全域に設ける必要はなく、例えば、ハイ ヒールのように踵と爪先側の踏み付け部だけが接地する靴を履く場合は、図４に 示すように、その接地部分に対応したパッド１２を設けてもよい。

【００１３】 また、パッドの材質は特に限定されず、布や柔軟性のある合成樹脂のようなも のでもよく、その取り付け方法も上記のような縫い付けの他、接着剤等によって 固着してもよい。 さらに、靴下自体の底部を予め一方が厚く、他方が薄くなるように形成したも のであってもよい。

【００１４】

【効果】

以上のように、この考案の靴下は、底部内面に左右方向に傾斜するパッドを設 けたため、そのパッドの土踏まず側を低くしたときは、足首が内側を向き、膝が 内側に押されてＯ脚が自然に矯正され、逆に、土踏まず側を高くしたときは、足 首が外側を向き、膝が外側に押されてＸ脚が自然に矯正される。

【００１５】 また、下肢形態が正常な人が、Ｏ脚矯正用の靴下を履くと、足首が内側に向く ので、歩行や走行の際に重心が足の外側に移動したときにも足首が外側に向きに くく、内反捻挫を有効に防止することができる。

【００１６】 特に、靴下自体にパッドを設けているため、パッドが脚の最的位置に無理なく 良好に密着し、靴を履かない場合でも上記効果が充分に発揮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る一実施例を示す一部切り欠き斜
視図

【図２】同上の断面図

【図３】同上の使用状態を示す断面図

【図４】他の実施例を示す斜視図

【図５】歩行時における足の接地状態を示す図

【図６】内反捻挫の状態を示す図

【符号の説明】

１１、１２ パッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部内面に左右方向に傾斜するパッドを
   設けた靴下。