JP6149711B2 - 極細鋼線用線材及びその製造方法 - Google Patents
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C :0.60〜1.10%、
Mn:0.20〜2.00%
を含有し、
Si:0.50%未満
に制限し、残部はFe及び不可避的不純物からなり、
金属組織が、面積率で95%以上のパーライトからなり、
コイル1巻内のパーライトブロックの平均径が10〜25μmで、かつ、コイル1巻内のパーライトブロックの径差が6μm以下であり、
引張強さが1080MPa以下である
ことを特徴とする極細鋼線用線材。
Cr:1.00%以下
を含有する
ことを特徴とする前記[1]に記載の極細鋼線用線材。
(i)前記[1]又は[2]に記載の成分組成の鋼片を加熱し、1100〜900℃で熱間圧延を施した後、直ちに、650〜800℃に加速冷却してコイル状に巻き取り、
(ii)そのまま、15℃/秒以上で冷却して、550〜650℃の温度範囲内で20秒以上滞留させ、その後、空冷する
ことを特徴とする極細鋼線用線材の製造方法。
C :0.60〜1.10%、
Mn:0.20〜2.00%
を含有し、
Si:0.50%未満
に制限し、残部はFe及び不可避的不純物からなり、
金属組織が、面積率で95%以上のパーライトからなり、
コイル1巻内のパーライトブロックの平均径が10〜25μmで、かつ、コイル1巻内のパーライトブロックの径差が6μm以下であり、
引張強さが1080MPa以下である
ことを特徴とする。
本発明線材を製造する方法であって、
(i)請求項1又は2に記載の成分組成の鋼片を加熱し、1100〜900℃で熱間圧延を施した後、直ちに、650〜800℃に加速冷却してコイル状に巻き取り、
(ii)そのまま、15℃/秒以上で冷却して、550〜650℃の温度範囲内で20秒以上滞留させ、その後、空冷する
ことを特徴とする。
それぞれの伸線真歪で、破断が発生した回数を20(全試験数)で除して求めた破断率を求め、これに、それまでの累積破断率を加え、各伸線加工度での累積破断率を求めた。
Cは、組織を伸線加工性に優れたパーライトとし、極細鋼線の引張強さの向上にも寄与する元素である。0.60%未満であると、粒界フェライトなどの非パーライト組織が生成して伸線加工性が劣化し、極細鋼線の引張強さも低下するので、0.60%以上とする。好ましくは0.70%以上である。
Mnは、脱酸や脱硫に用いる元素である。添加効果を得るため、0.20%以上とする。好ましくは0.50%以上である(必要?)。一方、2.00%を超えると、パーライト変態が遅延し、パテンティング処理の時間が長くなるので、2.00%以下とする。好ましくは1.00%以下である。
Siは、鋼の脱酸に用いる元素であり、固溶強化にも寄与する元素である。添加効果を得るためには、0.10%以上が好ましい。しかし、0.50%以上であると、引張強さが1080MPaを超え、伸線加工性が低下するので、0.50%未満に制限する。好ましくは0.30%以下である。
Crは、極細鋼線の強度の上昇に有効な元素である。鋼の加工硬化率を高め、より少ない伸線加工歪で引張強さを高めるには、0.01%以上が好ましい。一方、Crもパーライト変態を遅延させる元素であり、1.00%を超えると、パテンティング処理の時間が長くなるので、1.00%以下が好ましい。より好ましくは0.70%以下である。
表1に示す成分組成となるように、鋼を転炉で溶製して鋳造し、鋼塊を分解圧延して155mm角の鋼片とした。鋼片を1150℃程度に加熱して、表2に示す条件で熱間圧延を行い、加速冷却してコイル状に巻き取り、更に冷却して、直径5.5mmの線材を得た。
2 コイル状の線材の密部
Claims (3)
- 熱間圧延によって製造されたコイル状の線材であって、質量%で、
C :0.60〜1.10%、
Mn:0.20〜2.00%
を含有し、
Si:0.50%未満
に制限し、残部はFe及び不可避的不純物からなり、
金属組織が、面積率で95%以上のパーライトからなり、
コイル1巻内のパーライトブロックの平均径が10〜25μmで、かつ、コイル1巻内のパーライトブロックの径差が6μm以下であり、
引張強さが1080MPa以下である
ことを特徴とする極細鋼線用線材。 - 更に、質量%で、
Cr:1.00%以下
を含有する
ことを特徴とする請求項1に記載の極細鋼線用線材。 - 請求項1又は2に記載の極細鋼線用線材を製造する方法であって、
(i)請求項1又は2に記載の成分組成の鋼片を加熱し、1100〜900℃で熱間圧延を施した後、直ちに、650〜800℃に加速冷却してコイル状に巻き取り、
(ii)そのまま、15℃/秒以上で冷却して、550〜650℃の温度範囲内で20秒以上滞留させ、その後、空冷する
ことを特徴とする極細鋼線用線材の製造方法。
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JP2013244977A JP6149711B2 (ja) | 2013-11-27 | 2013-11-27 | 極細鋼線用線材及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013244977A JP6149711B2 (ja) | 2013-11-27 | 2013-11-27 | 極細鋼線用線材及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015101779A JP2015101779A (ja) | 2015-06-04 |
JP6149711B2 true JP6149711B2 (ja) | 2017-06-21 |
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JP2013244977A Active JP6149711B2 (ja) | 2013-11-27 | 2013-11-27 | 極細鋼線用線材及びその製造方法 |
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