JP6149464B2 - シート給送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを給送可能なシート給送装置及び画像記録装置に関する。
従来より、シートを給送可能なシート給送装置の一例として、シートに画像を記録可能なプリンタなどの画像記録装置が挙げられる。画像記録装置には、給送路に詰まったシートを取り除くために給送路を開放可能な開閉カバーが設けられているものが多い。
上記の画像記録装置において、給送路内でシートが詰まった場合、ユーザは開閉カバーを回動させる。すると、開閉カバーは開いた状態となり、給送路及び給送路内に詰まったシートが露出される。これによりユーザは、詰まったシートを装置内部から取り出すことができる。
多くの画像記録装置では、開閉カバーよりも給送向きの下流側にセンサが配置されており、当該センサによって、トレイから給送路に給送されたシートを検知するように構成されている。開閉カバーが開いた状態でシートが給送路へ給送された場合、給送路が露出されているためにシートが装置の外部に飛び出してしまう場合がある。この場合、シートは、開閉カバーよりも給送向きの下流側に給送されず、センサによって検知されない。
シートをトレイから給送してから、所定時間以内にセンサによってシートが検知されない場合、画像記録装置は、トレイにシートが無い旨を報知する。しかしながら、上述のように、開閉カバーが開いた状態であるときもセンサによってシートが検知されないことがある。画像記録装置は、所定時間以内にセンサによってシートが検知されない場合、それが、トレイにシートが無いためであるのか、又は開閉カバーが開いた状態にあるためであるのかを判断できない。つまり、ユーザに正確な報知ができないという問題があった。上述された問題を解決するため、この画像記録装置の一例として、特許文献1には、開閉カバーを開く必要のあるジャム発生後の給送で、センサによってシートが検知されない場合、開閉カバーが開かれた状態にある旨を報知する画像記録装置が開示されている。
特開2012−236706号公報
特許文献1に開示された画像記録装置では、以下のような問題が発生していた。まず、ジャムの発生後、トレイにシートが無く、且つ開閉カバーが閉じた状態で、シートを給送すると、トレイにシートが無いため、センサによってシートが検知されない。この場合、開閉カバーは閉じられているにも関わらず、誤って開閉カバーが開かれた状態にある旨が報知されてしまう。
また、トレイにシートがあり、且つ開閉カバーが開かれている状態で、シートを給送すると、シートは、開閉カバーよりも給送向きの下流側に給送されず、センサによって検知されない。この場合、トレイにシートがあるにも関わらず、シートの給送がジャム発生後の給送でない場合は、誤ってトレイにシートが無い旨が報知されてしまう。
本発明は、上述された事情に鑑みてなされたものであり、シート給送時の異常の原因を詳細に把握して適切な情報を報知可能なシート給送装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るシート給送装置は、シートを支持可能なトレイと、上記トレイが支持するシートを給送向きに給送する給送ローラと、上記給送ローラによって給送されたシートを案内する給送路を形成し、シートを案内するガイド位置、及び給送路を露出させる露出位置に移動可能なガイド部材と、上記トレイにシートがある際に第1信号を出力する第1検知部と、上記給送ローラより上記給送向きの下流側の検知位置に設けられており、上記検知位置にシートがある際に第2信号を出力する第2検知部と、上記ガイド部材が過去に上記露出位置に移動したことを示す開閉情報を記憶するための記憶部と、制御部と、を備えている。上記制御部は、上記第1検知部から上記第1信号が出力されていることを条件として、上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、上記第1検知部から上記第1信号が出力されていないことを条件として、上記トレイにシートが無いことを報知する第1報知処理と、上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に、上記給送ローラが、上記トレイにあるシートが上記検知位置に到達するまでの給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていないことを条件として、上記給送ローラによってシートが給送されていないことを報知する第2報知処理と、上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていることを条件として、上記ガイド部材が上記露出位置に位置することを報知する第3報知処理と、を実行する。
本構成では、トレイにシートがある場合に、給送処理が実行され、トレイにシートが無い場合には、その旨が報知される。また、トレイにシートがあるにもかかわらず、給送ローラが給送時間分回転しても第2検知部が第2信号を出力しない場合、つまり、検知位置までシートが給送されない場合、記憶部に開閉情報が記憶されていれば、ガイド部材が露出位置に位置することが報知され、記憶部に開閉情報が記憶されていなければ、給送ローラによってシートが給送されていないことが報知される。
開閉情報は、ガイド部材が過去に露出位置に移動していることを示すものであり、記憶部に開閉情報が記憶されているとき、ガイド部材が露出位置に位置する可能性が高いと判断できる。以上より、本構成では、トレイにシートが無い状態、トレイにシートがあるが正常に給送されていない状態、及びガイド部材が露出位置に位置する状態を詳細に把握して適切な情報を報知可能である。
(2) 上記制御部は、上記給送処理において、上記給送ローラが上記給送時間分回転する前に上記給送ローラの回転が停止したことを条件として、上記開閉情報を上記記憶部に記憶させる開閉情報記憶処理と、上記給送処理で上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記記憶部に記憶された上記開閉情報を消去する開閉情報消去処理と、を更に実行してもよい。
本構成によると、シートが給送路に詰まって給送ローラの回転が停止した場合、制御部が開閉情報を記憶部に記憶させる。また、第2検知部から第2信号が出力された場合、つまり、検知位置までシートが給送された場合、制御部が記憶部から開閉情報を消去する。したがって、シートが詰まってガイド部材を露出位置に移動させる必要が生じたのち、検知位置までシートが給送されていないときにのみ、記憶部に開閉情報が記憶される。本構成では、可動部材が第1姿勢にある可能性が高い場合に、記憶部が開閉情報を記憶した状態となる。
(3) 本発明に係るシート給送装置は、上記給送処理の実行回数を示す給送カウンタを記憶するための給送カウンタ記憶部を更に備えていてもよい。上記制御部は、上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていないことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を増加させる給送カウンタ更新処理と、上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を初期化する給送カウンタ初期化処理と、を更に実行し、上記給送カウンタ更新処理において更新された上記給送カウンタの値が第1の値を示すことを条件として、上記給送処理を再び実行し、上記給送カウンタ更新処理において更新された上記給送カウンタの値が上記第1の値よりも大きい第2の値を示すことを条件として、上記第2報知処理を実行してもよい。
本構成では、給送処理において検知位置までシートが給送されず、且つ記憶部が開閉情報を記憶していない場合、上記給送カウンタ記憶部に記憶された給送カウンタの値が第1の値を示すことを条件として給送処理が実行され、第2の値を示すことを条件として第2報知処理が実行される。つまり、たまたま給送が失敗した場合にも、給送カウンタの値が第1の値を示す間は給送処理が再実行されるため、ユーザが給送処理を再実行させる操作を実行する手間を削減することができる。
(4) 本発明に係るシート給送装置は、上記第3報知処理の実行回数を示す報知カウンタを記憶するための報知カウンタ記憶部を更に備えていてもよい。上記制御部は、上記第3報知処理が実行されたことを条件として、上記報知カウンタ記憶部に記憶された上記報知カウンタの値を増加させる報知カウンタ更新処理と、上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記報知カウンタ記憶部に記憶された上記報知カウンタの値を初期化する報知カウンタ初期化処理と、を更に実行し、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送処理中に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されている場合において、上記制御部は、上記報知カウンタの値が第3の値を示すことを条件として、上記第3報知処理を実行し、上記報知カウンタの値が上記第3の値よりも大きい第4の値を示すことを条件として、上記給送カウンタ更新処理を実行してもよい。
本構成では、給送ローラが給送時間分回転しても第2検知部が第2信号を出力せず、且つ記憶部が開閉情報を記憶している場合、報知カウンタ記憶部に記憶された報知カウンタの値が第3の値を示すことを条件としてガイド部材が露出位置に位置することが報知され、第4の値を示すことを条件として給送カウンタ更新処理が実行される。通常、ガイド部材が露出位置に位置することの報知を確認したユーザは、ガイド部材をガイド位置に移動させると予想される。したがって、検知位置までシートが給送されない状況が連続して発生した場合、給送ローラによってシートが給送されていない可能性が高い。本構成では、ガイド部材が露出位置に位置することの報知が無制限に実行されてしまうことを防止できる。
(5) 本発明は、上記シート給送装置と、上記シート給送装置によって給送されたシートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置であってもよい。
本発明に係るシート給送装置及び画像記録装置によると、シート給送時の異常の原因を詳細に把握して適切な情報を報知可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の構成を示す模式図である。 図3は、制御部130の構成を示すブロック図である。 図4は、制御部130が画像記録のために行う処理を示すフローチャートの前半部分である。 図5は、制御部130が画像記録のために行う処理を示すフローチャートの後半部分である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。複合機10(本発明のシート給送装置、画像記録装置の一例)が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、給送トレイ20(本発明のトレイの一例)が装着された側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体に形成されている。複合機10はインクジェット記録方式のプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能や、用紙32(図2参照)に画像を記録するプリント機能などの各種の機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。プリンタ部11は、前面に開口が形成された筐体14を有している。用紙32を支持可能な給送トレイ20が筐体14の開口に対し前後方向8に挿抜可能である。給送トレイ20の上部に排出トレイ79が形成されている。画像が記録された用紙32は、排出トレイ79へ排出される。
複合機10の前面には、複合機10の操作に必要な各種の情報を表示するための液晶表示パネル12が設けられている。また、液晶表示パネル12の周辺には、ユーザが複合機10に対する操作を行うための複数の押ボタンスイッチ21が設けられている。
[プリンタ部11の構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給送トレイ20から用紙32を給送する給送部15と、用紙32にインク滴を吐出して、用紙32に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24などとを備えている。
[給送部15]
図2に示されるように、給送トレイ20の上側に給送部15が設けられている。給送部15は、給送ローラ25及び給送アーム26を備えている。給送ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、搬送モータ33(図3)の駆動力が伝達されて回転する。搬送モータ33の回転は、プリンタ部11が備える制御部130(図3)によって制御されている。給送ローラ25の回転により、給送トレイ20に支持された一番上の用紙32が湾曲路65Aに給送される。制御部130は、必要に応じて給送ローラ25を回転させて、給送トレイ20の用紙32を湾曲路65Aへ給送する。
[トレイセンサ23]
給送トレイ20の上側には、トレイセンサ23(本発明の第1検知部の一例)が設けられている。トレイセンサ23は、給送トレイ20に用紙32があるときに検知信号(本発明の第1信号の一例)を制御部130へ出力する。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、給送トレイ20の上方に配置されている。記録部24は、キャリッジ29、及びキャリッジ29に搭載された記録ヘッド30などを有している。キャリッジ29は、キャリッジ駆動モータ62(図3)から駆動力が伝達されて、左右方向9(図2の紙面垂直方向)へ往復移動する。
記録部24の下方であって、当該記録部24と対向する位置には、用紙32を支持するプラテン31が設けられている。記録ヘッド30は、左右方向9へ往復移動する過程において、インクカートリッジから供給されたインクを、プラテン31が支持する用紙32に吐出する。これにより、用紙32に画像が記録される。ただし、ここで説明された記録部24の記録方式は一例に過ぎず、記録部24は、たとえば熱転写方式、電子写真方式等によって画像を記録するものであってもよい。
記録部24周辺には、光学式のリニアエンコーダ28(図3)が設けられている。リニアエンコーダ28は、キャリッジ29の移動方向に沿って延びるエンコーダストリップと、キャリッジ29に搭載されてエンコーダストリップを読み取る読取部とからなる。リニアエンコーダ28は、キャリッジ29の移動に伴いパルス信号を制御部130へ出力する。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、給送トレイ20の後端部から記録部24の搬送向き(図2の2点鎖線の矢印で示される向き)下流側に至る搬送路65が形成されている。搬送路65は、湾曲路65Aと、直線路65Bとに区分される。湾曲路65Aは、給送トレイ20の先端から後述する第1搬送ローラ51に至る間に形成される。直線路65Bは、第1搬送ローラ51から搬送向き下流側に形成される。
湾曲路65Aは、給送トレイ20の先端付近から第1搬送ローラ51に亘って延設された湾曲状の通路である。給送トレイ20から給送される用紙32は、湾曲路65Aに沿って湾曲されて、前方へとUターンされる。湾曲路65Aは、所定間隔を隔てて配置された第1ガイド部材18(本発明のガイド部材の一例)と第2ガイド部材19とによって形成されている。
第1ガイド部材18は、複合機10の後面の一部を形成する開閉カバー34に支持又は一体的に成形されている。開閉カバー34は、筐体14(図1)の後方側に回動自在に連結されている。開閉カバー34は、回動軸35を中心として、第1ガイド部材18と一体に、ガイド位置(図2に実線で示される位置)から露出位置(図2に破線で示される位置)までの範囲を回動する。ガイド位置は、第1ガイド部材18と第2ガイド部材19とが対向し、湾曲路65Aを形成する位置である。露出位置は、ガイド位置にある第1ガイド部材18が第2ガイド部材19から離間し、第1ガイド部材18及び第2ガイド部材19が外部に露出される位置である。湾曲路65Aに詰まった用紙32を取り除く際、ユーザは、開閉カバー34を一時的に露出位置まで移動させる。
直線路65Bは、第1搬送ローラ51から搬送向き下流側へ延設された直線状の通路である。用紙32は、直線路65Bを搬送向きに案内される。直線路65Bは、記録部24が設けられていない箇所においては、所定間隔を隔てて配置された第3ガイド部材66と第4ガイド部材67とによって形成されている。
[搬送ローラ51,54]
図2に示されるように、記録部24の搬送向き上流側には、第1搬送ローラ51及びピンチローラ52を備える第1ローラ部53が設けられている。ピンチローラ52は、第1搬送ローラ51の下方に配置されている。第1ローラ部53は、給送部15によって給送される用紙32を挟持して記録部24に向けて搬送する。
記録部24の搬送向き下流側には、第2搬送ローラ54及び拍車55を備える第2ローラ部56が設けられている。拍車55は、第2搬送ローラ54の上方に配置されている。第2ローラ部56は、記録部24によって画像が記録された用紙32を挟持して、排出トレイ79へ排出する。
第1搬送ローラ51、第2搬送ローラ54、及び上述された給送ローラ25は、それぞれ搬送モータ33(図3)から駆動力が伝達されて回転する。搬送モータ33の回転は、制御部130によって制御されている。搬送モータ33の正転時に第1搬送ローラ51及び第2搬送ローラ54による用紙32の搬送が行われ、搬送モータ33の逆転時に給送ローラ25による用紙32の給送が行われる。なお、搬送モータ33の逆転時、第1搬送ローラ51は、搬送モータ33の正転時と逆向きに回転する。
第1搬送ローラ51の左右方向9の端部には、光学式のロータリーエンコーダ70が設けられている。ロータリーエンコーダ70は、第1搬送ローラ51の回転に伴いパルス信号を制御部130へ出力する。
搬送向きにおける第1ローラ部53の上流側には、レジストセンサ63(本発明の第2検知部の一例)が設けられている。レジストセンサ63は、搬送路65における対向する位置に用紙32があることに基づく検知信号(本発明の第2信号の一例)を制御部130へ出力する。搬送向きにおける用紙32の下流端がレジストセンサ63を通過するとレジストセンサ63から検知信号が出力され、上流端がレジストセンサ63を通過するとレジストセンサ63からの検知信号が停止する。この検知信号に基づき、制御部130は、搬送向きにおける用紙32の下流端及び上流端がレジストセンサ63を通過したことを判断する。
[制御部130]
図3に示される制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。
ROM132には、CPU131が複合機10の記録制御を含む各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、液晶表示パネル12、記録ヘッド30、レジストセンサ63、ロータリーエンコーダ70、トレイセンサ23、リニアエンコーダ28、押ボタンスイッチ21が電気的に接続されている。ASIC135には、各部を制御する回路が組み込まれている。
また、ASIC135には、ロータリーエンコーダ70から出力されたパルス信号が入力される。制御部130は、このパルス信号に基づいて、第1搬送ローラ51の回転量を算出する。また、ASIC135には、リニアエンコーダ28が出力したパルス信号が入力される。制御部130は、このパルス信号に基づいて、キャリッジ29の位置を算出する。また、ASIC135には、押ボタンスイッチ21が押下されたことに基づく操作信号が入力される。また、ASIC135は、液晶表示パネル12に表示を行わせるための各種の画像データを、液晶表示パネル12へ送信する。
[給送動作における報知処理]
制御部130は、用紙32の給送時に異常が発生した際、異常の種類を判断してユーザに報知する。以下、制御部130が画像記録のために行う処理を、図4,5のフローチャートに基づいて説明する。
ここで、報知とは、液晶表示パネル12又は外部機器の表示画面に表示される文字列によって行われる。外部機器とは、たとえば、所定のインタフェースを介して制御部130と接続されたパーソナルコンピュータである。文字列の他にも、異常の内容を示す絵やアイコンが表示されてもよい。あるいは、スピーカから発せられる効果音や音声によって、異常が報知されてもよい。
図4,5のフローチャートは、ユーザからの指示により画像記録可能な状態(以下、待機状態とする。)において開始される。この待機状態としては、例えば、複合機10の電源がONされた状態である。待機状態において、制御部130は、ユーザによる画像記録の指示の有無をチェックしている(ステップS10、以下S10と略する)。ユーザによる画像記録の指示が無い間(S10:No)制御部130は、待機状態を維持する。
外部機器又は押ボタンスイッチ21を介して、ユーザから画像記録の指示が行われた場合(S10:Yes)、制御部130は、トレイセンサ23の検知信号を確認する(S11)。トレイセンサ23の検知信号を確認できない場合(S11:No)、制御部130は、給送トレイ20に用紙32が無い旨を報知し(S12、本発明の第1報知処理の一例)、待機状態に復帰する。
トレイセンサ23の検知信号を確認できた場合(S11:Yes)、制御部130は、搬送モータ33を逆転させる。これにより、給送ローラ25が回転して、給送トレイ20の一番上の用紙32が湾曲路65Aに給送される(S13)。
上述されたように、給送ローラ25による給送中、第1搬送ローラ51が回転しているため、ロータリーエンコーダ70がパルス信号を制御部130に出力する。用紙32が湾曲路65Aに詰まって給送ローラ25の回転が停止すると、ロータリーエンコーダ70によるパルス信号の出力が停止する。制御部130は、パルス信号の出力が停止したことに基づき、用紙32が湾曲路65Aに詰まったと判断する(S14:Yes)。制御部130は、用紙32が搬送路65に詰まった旨(以下、用紙詰まりとも称される。)、及び開閉カバー34を露出位置まで移動させ、開閉カバー34側から用紙32を取り除く旨を報知する(S15)。また、開閉カバー34を露出位置まで移動されたことを示す開閉情報をRAM133に記憶させる(S16、本発明の開閉情報記憶処理の一例)。なお、開閉情報は、「True」又は「False」のいずれかの真理値を示すフラグであってもよい。その場合、「True」が、開閉情報が記憶された状態に対応する。以上より、RAM133、あるいは開閉情報が記憶されるRAM133の物理アドレス領域が本発明の記憶部の一例である。
制御部130は、用紙詰まりを解消する操作がされたか否かを判断し、(S17)、用紙詰まりを解消する操作がされるまで(S17:No)、報知状態を継続する。制御部130は、用紙詰まりを解消する操作がされたと判断すると(S17:Yes)、給送ローラ25による再度の給送を実行する(S13)。なお、用紙詰まりを解消する操作とは、外部機器又は押ボタンスイッチ21を介した所定の操作や、給送トレイ20の挿抜などである。給送トレイ20の挿抜が判断基準とされる場合、プリンタ部11には、給送トレイ20の挿抜を検知するセンサが設けられる。また、ユーザが、複合機10の上部を開いたことを検知するためのセンサの反応によって、制御部130は、用紙詰まりを解消する操作がされたと判断してもよい。なお、ユーザが、複合機10の上部を開くと、プリンタ部11の記録部24が外部に露出され、当該記録部24にユーザが手を挿入することができる。
給送ローラ25による給送中に用紙詰まりが発生しない場合(S14:No)、制御部130は、給送ローラ25の回転を開始してからの時間をカウントし、その時間が給送時間t1に達するまで、回転を継続する。給送時間t1は、搬送向きにおける用紙32の下流端がレジストセンサ63の検知位置まで到達するのに十分な給送ローラ25の回転時間である。すなわち、正常に給送が行われている場合、給送ローラ25の回転を開始してから給送時間t1が経過するまでの間に、レジストセンサ63が検知信号を制御部130に出力する。制御部130は、給送ローラ25の回転を開始してから給送時間t1が経過するまでの間に、レジストセンサ63の検知信号を確認できない場合(S18:No)、開閉情報がRAM133に記憶されているか否かを判断する(S19)。
給送トレイ20に用紙32があることはトレイセンサ23の検知信号によって確認されているため、制御部130がレジストセンサ63の検知信号を確認できない原因には以下の2つが想定される。第1の原因は、給送ローラ25の障害であり、たとえばスリップなどによる給送不良である。第2の原因は、開閉カバー34が露出位置にあることで、用紙32をレジストセンサ63の検知位置まで案内できなかったことである。開閉情報がRAM133に記憶されていない場合(S19:No)、開閉カバー34を露出位置にする必要のある用紙詰まりが直前に発生していないため、開閉カバー34が露出位置にある可能性は低い。つまり、第1の原因である可能性が高いと予想される。一方、開閉情報がRAM133に記憶されている場合(S19:Yes)、開閉カバー34を露出位置にする必要のある用紙詰まりが直前に発生しているため、ユーザが開閉カバー34をガイド位置に戻し忘れた可能性が高い。つまり、第2の原因である可能性が高いと予想される。
制御部130は、開閉情報がRAM133に記憶されていない場合(S19:No)、RAM133に記憶された給送カウンタC1をインクリメントする(S20、本発明の給送カウンタ更新処理の一例)。給送カウンタC1は、給送ローラ25の不良で給送が失敗した回数を示す変数であり、複合機10の電源投入時に0に初期化される。制御部130は、給送カウンタC1の値が最大給送回数n1(例えばn1=2)以上であるか否かを判断する(S21)。給送カウンタC1の値が最大給送回数n1未満である場合(S21:No)、制御部130は、給送ローラ25による再度の給送を実行する(S13)。給送カウンタC1の値が最大給送回数n1以上である場合(S21:Yes)、既に十分な回数だけ給送が行われたにもかかわらず、給送が正常に行われていないことになる。そこで、制御部130は、給送ローラ25の不良により画像記録ができない旨を報知し(S22、本発明の第2報知処理の一例)、画像記録の処理を終了する。以上より、RAM133、あるいは給送カウンタC1が記憶されるRAM133の物理アドレス領域が本発明の給送カウンタ記憶部の一例である。また、最大給送回数n1未満の値が本発明の第1の値の一例であり、最大給送回数n1以上の値が本発明の第2の値の一例である。
制御部130は、開閉情報がRAM133に記憶されている場合(S19:Yes)、RAM133に記憶された報知カウンタC2の値が、最大報知回数n2(例えばn2=2)以上であるか否かを判断する(S23)。報知カウンタC2は、開閉カバー34が露出位置にある旨の報知が行われた回数を示す変数であり、複合機10の電源投入時に0に初期化される。報知カウンタC2の値が最大報知回数n2未満である場合(S23:No)、制御部130は、開閉カバー34が露出位置にある旨、及び開閉カバー34をガイド位置に移動させる旨の報知を行う(S24、本発明の第3報知処理の一例)。制御部130は、外部機器又は押ボタンスイッチ21を介して、ユーザによる画像記録を再実行させる操作が行われるまで(S25:No)、報知状態を継続する。ユーザによる画像記録を再実行させる操作が行われると、制御部130は、報知カウンタC2をインクリメントしたのち(S26、本発明の報知カウンタ更新処理の一例)、給送ローラ25による再度の給送を実行する(S13)。以上より、RAM133、あるいは報知カウンタC2が記憶されるRAM133の物理アドレス領域が本発明の給送カウンタ記憶部の一例である。また、最大報知回数n2未満の値が本発明の第3の値の一例であり、最大報知回数n2以上の値が本発明の第4の値の一例である。
一方、報知カウンタC2の値が最大報知回数n2以上である場合(S23:Yes)、開閉カバー34が露出位置にある旨の報知が既に十分な回数だけ行われているにもかかわらず、給送が正常に行われていないことになる。通常、開閉カバー34が露出位置にある旨の報知を確認したユーザは、開閉カバー34をガイド位置まで移動させる。そのため、給送が正常に行われていない原因は、給送ローラ25のスリップなどによる給送不良である可能性が高いと予想される。したがって、制御部130は、給送ローラ25による再度の給送を実行するため、ステップS20以降の処理を実行する。なお、この際(S23:Yes)、給送ローラ25の不良を報知するステップ(S22)に移行してもよい。
続けて、給送が正常に行われた場合における後続の処理を説明する。給送ローラ25の回転を開始してから給送時間t1が経過するまでの間に、制御部130がレジストセンサ63の検知信号を確認できた場合(S18:Yes)、制御部130は、開閉情報がRAM133に記憶されていればそれを消去し、同時に給送カウンタC1及び報知カウンタC2の値を0に初期化する(S27〜S29)。これは、給送が正常に行われたことから、開閉カバー34がガイド位置にあると判断できるためである。なお、ステップS27の処理が本発明の開閉情報消去処理の一例であり、ステップS28の処理が本発明の報知カウンタ初期化処理の一例であり、ステップS29の処理が本発明の給送カウンタ初期化処理の一例である。
レジストセンサ63の検知信号を確認したのちのロータリーエンコーダ70のパルス信号のエッジ数が所定値に達したことに基づき、制御部130は、搬送向きにおける用紙32の下流端が第1ローラ部53の挟持位置に到達したと判断する。制御部130は、搬送モータ33の回転を逆転から正転に切り替えて、用紙32を搬送向きへ搬送する向きに第1搬送ローラ51及び第2搬送ローラ54を回転させる。用紙32は、第1搬送ローラ51に挟持されて直線路65Bを搬送される(S30)。用紙32の搬送は、インクが吐出される領域が、記録ヘッド30と対向する位置で停止される。
正常に搬送が行われた場合(S31:No)、制御部130は、キャリッジ29を左右方向9のいずれかへ走行させ、その過程において、記録ヘッド30にインクを吐出させる(S32)。この一度のインクの吐出の動作がパスと称される。正常に1パス分のインクの吐出が終了し(S33:No)、まだ実行すべきパスが残っている場合、(S34:No)、制御部130は、次のパスが行われる位置まで用紙32を搬送し(S30)、キャリッジ29を再び走行させて、記録ヘッド30によるインクの吐出を実行する(S32)。つまり、制御部130は、用紙32の所定距離の搬送と、記録ヘッド30によるインクの吐出とを交互に実行する。
用紙32の搬送中、制御部130は、ロータリーエンコーダ70のパルス信号のエッジ数が目標値となる前に停止したことに基づき、用紙32が搬送路65に詰まったと判断する(S31:Yes)。また、キャリッジ29の走行中、用紙32に撓みなどが存在すると、用紙32がプラテン31と記録ヘッド30との間に挟まる等によってキャリッジ29の移動が止められることがある。制御部130は、リニアエンコーダ28のパルス信号のエッジ数が目標値となる前に停止したことに基づき、用紙32が搬送路65に詰まったと判断する(S33:Yes)。
用紙32の搬送中、又はキャリッジ29の走行中に用紙32が搬送路65に詰まったと判断された場合(S31:Yes or S33:Yes)、制御部130は、レジストセンサ63の検知信号を確認する(S35)。制御部130がレジストセンサ63の検知信号を確認できた場合(S35:Yes)、複合機10内での現象としては、用紙32がレジストセンサ63の検知位置から抜け出していない。つまり、搬送向きにおける用紙32の上流側が湾曲路65Aにあり、下流側が直線路65Bにある。この場合、用紙32を取り除く方法として、開閉カバー34側から用紙32を取り除く方法と、プリンタ部11の前面側から用紙32を取り除く方法との2通りがある。
プリンタ部11の前面側から用紙32を取り除く方法とは、たとえば、第2ローラ部56の挟持位置を抜けた用紙32の下流側を引っ張って用紙32をさらに下流側へ抜き出す方法である。あるいは、給送トレイ20が装着されている空間から直線路65Bへアクセス可能な構成においては、給送トレイ20を筐体14から抜き出したのち、給送トレイ20が装着されていた空間に腕を入れて直線路65Bから用紙32を取り除く方法である。
そこで、制御部130は、用紙32が搬送路65に詰まった旨、及び開閉カバー34側又はプリンタ部11の前面側から用紙32を取り除く旨を報知する(S36)。また、このときユーザによって、開閉カバー34が露出位置まで移動される可能性が高いため、制御部130は、開閉情報をRAM133に記憶させる(S37)。
一方、制御部130が、レジストセンサ63の検知信号を確認できない場合(S35:No)、複合機10内での現象としては、用紙32がレジストセンサ63の検知位置から抜け出している。この場合、用紙32は既に湾曲路65Aにないため、プリンタ部11の前面側から用紙32を取り除く必要がある。そのため、制御部130は、用紙32が搬送路65に詰まった旨、及びプリンタ部11の前面側から用紙32を取り除く旨を報知する(S38)。
ステップS36又はステップS38の報知の後、制御部130は、用紙詰まりを解消する操作がされたか否かを判断し、(S39)、用紙詰まりを解消する操作がされるまで(S39:No)、報知状態を継続する。この判断は、ステップS17と同様の方法で行われる。用紙詰まりを解消する操作がされたと判断すると(S39:Yes)、制御部130は、全ての画像記録のパスが終了しているか否かを判断し(S40)、終了していない場合(S40:No)、給送ローラ25による再度の給送を実行する(S13)。全ての画像記録のパスが終了している場合(S40:Yes)、制御部130は、画像記録の処理を終了する。なお、制御部130がステップS39においてYesと判断した際に、S40の処理を省略して、ステップS13の処理を実行してもよい。
また、画像記録中に用紙詰まりが発生することなく全てのパスが終了した場合(S34:Yes)、制御部130は、第1搬送ローラ51及び第2搬送ローラ54を連続的に回転させ、画像が記録された用紙32を排出トレイ79に排出する(S41)。
排出時においても、制御部130は、ロータリーエンコーダ70のパルス信号のエッジ数が目標値となる前に停止したことに基づき、用紙32が搬送路65に詰まったと判断する(S42:Yes)。インクが吐出される範囲が搬送向きにおける用紙32の下流側に偏っている場合、全てのパスが終了する時点で用紙32がレジストセンサ63の検知位置から抜け出していないこともある。そのため、制御部130は、ステップS35以降の処理を実行する。用紙詰まりが発生せずに用紙32の排出が完了した場合(S42:No)、制御部130は、画像記録の処理を終了する。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、開閉カバー34を露出位置まで移動させる必要性のある用紙詰まりが発生したのち、一度でも正常な給送が行われるまでの間、RAM133に開閉情報が記憶された状態が継続される。
制御部130は、トレイセンサ23の検知信号を確認できないことを条件として、給送トレイ20に用紙32が無い旨を報知する。また、制御部130がトレイセンサ23の検知信号を確認し、且つ給送ローラ25の回転を開始してから給送時間t1が経過しても、制御部130がレジストセンサ63の検知信号を確認できない場合、制御部130は、RAM133に開閉情報が記憶されているか否かに応じて異なる処理を実行する。すなわち、RAM133に開閉情報が記憶されていることを条件に開閉カバー34が露出位置にある旨を報知し、RAM133に開閉情報が記憶されていないことを条件に給送ローラ25の異常である旨を報知する。
以上より、本実施形態では、用紙32の給送が正常に行われない場合、制御部130は、その原因が、給送トレイ20に用紙32が無いためであるのか、開閉カバー34が露出位置にあり用紙32を案内できないためであるのか、又は給送ローラ25の異常のためであるのかを区別して、ユーザに詳細な報知を行うことができる。また、開閉カバー34の位置を検知するセンサなどを設ける必要がないため、複合機10のコストアップを防止できる。
また、RAM133に開閉情報が記憶されていない状態で給送が繰り返し失敗しても、最大給送回数n1が示す回数まで給送が行われる。給送ローラ25に異常がなく、給送が失敗してしまった場合などに、ユーザが画像記録のための操作を再度実行する手間を削減することができる。
また、RAM133に開閉情報が記憶されている状態で給送が繰り返し失敗しても、開閉カバー34が露出位置にある旨の報知は、最大報知回数n2が示す回数までしか実行されない。したがって、ユーザが開閉カバー34をガイド位置まで移動させたにもかかわらず、開閉カバー34が露出位置にある旨の報知が無制限に行われてしまうことを防止できる。
[変形例]
上述された実施形態において、最大給送回数n1及び最大報知回数n2の値は任意であり当業者が適宜変更してもよい。あるいは、ステップS20,S21,S23,S26の処理自体が省略されてもよい。すなわち、ステップS19がYesに分岐された場合は、ステップS23の分岐を考慮せずにステップS24の処理が実行されてもよい。また、ステップS19がNoに分岐された場合は、ステップS21の分岐を考慮せずにステップS22の処理が実行されてもよい。
また、開閉情報は、必ずしもRAM133に記憶されたフラグである必要はなく、CPU131が参照するレジスタに記憶された情報であってもよい。このレジスタは、CPU131の動作状態を示す内部レジスタであってもよいし、CPU131及びASIC135から参照される外部レジスタであってもよい。その場合、レジスタが本発明の記憶部の一例である。
また、給送カウンタC1及び報知カウンタC2もまた、RAM133に記憶される必要はなく、RAM133とは異なるメモリに記憶されてもよい。その場合、給送カウンタC1を記憶するメモリが本発明の給送カウンタ記憶部の一例であり、報知カウンタC2を記憶するメモリが本発明の報知カウンタ記憶部の一例である。
また、開閉情報、給送カウンタC1、及び報知カウンタC2は、EEPROM134に記憶されていてもよい。これは、特に複合機10に異常等が発生した際に、ユーザが電源をOFFする場合がある。すなわち、電源がONした直後でも、開閉情報、給送カウンタC1、及び報知カウンタC2の値がEEPROM134に記憶されているため、紙詰まり等の異常が発生した際でも迅速にユーザに詳細な報知を行うことができる。
また、上述されたフローチャートに示される処理は一例であり、同等の機能を実現するものであれば、アルゴリズムの詳細は当業者によって任意に決定されるものである。
また、トレイセンサ23は、給送トレイ20における用紙32の有無を検知できるものであれば、どのようなものであってもよい。一例として、給送トレイ20の上面に窪みが設けられており、給送トレイ20に用紙32が無いときに、給送ローラ25の一部が窪みに沈み込む構成となっていてもよい。そして、給送ローラ25の一部が窪みに沈み込むときの給送アーム26の角度に基づき検知信号を出力するセンサが給送アーム26に設けられていてもよい。
別の例として、給送トレイ20に用紙32が無いときに、給送ローラ25のローラ面と当接する回転制止部材が給送トレイ20の上面に設けられていてもよい。回転制止部材とは、たとえば摩擦係数の高いコルクやゴムであり、給送ローラ25のローラ面と当接した状態で給送ローラ25の回転を制止する。制御部130は、給送時に給送ローラ25を回転させるための電圧を搬送モータ33に印加してもロータリーエンコーダ70のパルス信号を確認できない場合、あるいはパルス信号のエッジ数が閾値以下である場合、給送トレイ20に用紙32が無いと判断してもよい。
また、開閉カバー34は必ずしも回動するものである必要はなく、たとえばプリンタ部11に着脱可能なものであってもよい。
10・・・複合機(シート給送装置、画像記録装置)
18・・・第1ガイド部材(ガイド部材)
20・・・給送トレイ(トレイ)
23・・・トレイセンサ(第1検知部)
25・・・給送ローラ
32・・・用紙(シート)
63・・・レジストセンサ(第2検知部)
65・・・搬送路
130・・・制御部
133・・・RAM(記憶部、給送カウンタ記憶部、報知カウンタ記憶部)

Claims (5)

  1. シートを支持可能なトレイと、
    上記トレイが支持するシートを給送向きに給送する給送ローラと、
    上記給送ローラによって給送されたシートを案内する給送路を形成し、シートを案内するガイド位置、及び給送路を露出させる露出位置に移動可能なガイド部材と、
    上記トレイにシートがある際に第1信号を出力する第1検知部と、
    上記給送ローラより上記給送向きの下流側の検知位置に設けられており、上記検知位置にシートがある際に第2信号を出力する第2検知部と、
    上記ガイド部材が過去に上記露出位置に移動したことを示す開閉情報を記憶するための記憶部と、
    制御部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記第1検知部から上記第1信号が出力されていることを条件として、上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、
    上記第1検知部から上記第1信号が出力されていないことを条件として、上記トレイにシートが無いことを示す第1報知を報知する第1報知処理と、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に、上記給送ローラが、上記トレイにあるシートが上記検知位置に到達するまでの給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていないことを条件として、上記給送ローラによってシートが給送されていないことを示す第2報知を報知する第2報知処理と、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていることを条件として、上記ガイド部材が上記露出位置に位置することを示す第3報知を報知する第3報知処理と、を実行し、
    上記給送処理において、上記給送ローラが上記給送時間分回転する前に上記給送ローラの回転が停止したことを条件として、上記開閉情報を上記記憶部に記憶させる開閉情報記憶処理と、
    上記給送処理で上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記記憶部に記憶された上記開閉情報を消去する開閉情報消去処理と、を更に実行するシート給送装置。
  2. 上記給送処理の実行回数を示す給送カウンタを記憶するための給送カウンタ記憶部を更に備え、
    上記制御部は、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていないことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を増加させる給送カウンタ更新処理と、
    上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を初期化する給送カウンタ初期化処理と、を更に実行し、
    上記給送カウンタ更新処理において更新された上記給送カウンタの値が第1の値以下を示すことを条件として、上記給送処理を再び実行し、
    上記給送カウンタ更新処理において更新された上記給送カウンタの値が上記第1の値よりも大きい第2の値以上を示すことを条件として、上記第2報知を実行する請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 上記第3報知の実行回数を示す報知カウンタを記憶するための報知カウンタ記憶部を更に備え、
    上記制御部は、
    上記第3報知が実行されたことを条件として、上記報知カウンタ記憶部に記憶された上記報知カウンタの値を増加させる報知カウンタ更新処理と、
    上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記報知カウンタ記憶部に記憶された上記報知カウンタの値を初期化する報知カウンタ初期化処理と、を更に実行し、
    上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送処理中に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されている場合において、
    上記制御部は、
    上記報知カウンタの値が第3の値以下を示すことを条件として、上記第3報知を実行し、
    上記報知カウンタの値が上記第3の値よりも大きい第4の値以上を示すことを条件として、上記給送カウンタ更新処理を実行する請求項に記載のシート給送装置。
  4. シートを支持可能なトレイと、
    上記トレイが支持するシートを給送向きに給送する給送ローラと、
    上記給送ローラによって給送されたシートを案内する給送路を形成し、シートを案内するガイド位置、及び給送路を露出させる露出位置に移動可能なガイド部材と、
    上記トレイにシートがある際に第1信号を出力する第1検知部と、
    上記給送ローラより上記給送向きの下流側の検知位置に設けられており、上記検知位置にシートがある際に第2信号を出力する第2検知部と、
    上記ガイド部材が過去に上記露出位置に移動したことを示す開閉情報を記憶するための記憶部と、
    給送処理の実行回数を示す給送カウンタを記憶するための給送カウンタ記憶部と、
    第3報知の実行回数を示す報知カウンタを記憶するための報知カウンタ記憶部と、
    制御部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記第1検知部から上記第1信号が出力されていることを条件として、上記給送ローラにシートを給送させる給送処理と、
    上記第1検知部から上記第1信号が出力されていないことを条件として、上記トレイにシートが無いことを示す第1報知を報知する第1報知処理と、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に、上記給送ローラが、上記トレイにあるシートが上記検知位置に到達するまでの給送時間分回転し、
    且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていないこと、及び上記給送カウンタの値が第1の値よりも大きい第2の値以上を示すことを条件として、上記給送ローラによってシートが給送されていないことを示す第2報知を報知する第2報知処理と、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていることを条件として、上記ガイド部材が上記露出位置に位置することを示す第3報知を報知する第3報知処理と、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、且つ上記記憶部に上記開閉情報が記憶されていないことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を増加させる給送カウンタ更新処理と、
    上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を初期化する給送カウンタ初期化処理と、
    上記第3報知が実行されたことを条件として、上記報知カウンタ記憶部に記憶された上記報知カウンタの値を増加させる報知カウンタ更新処理と、
    上記第2検知部から上記第2信号が出力されたことを条件として、上記報知カウンタ記憶部に記憶された上記報知カウンタの値を初期化する報知カウンタ初期化処理と、を実行し、
    更に、上記制御部は、
    上記給送カウンタ更新処理において更新された上記給送カウンタの値が上記第1の値以下を示すことを条件として、上記給送処理を再び実行し、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、上記記憶部に上記開閉情報が記憶されており、且つ上記報知カウンタの値が第3の値以下を示すことを条件として、上記第3報知を実行し、
    上記給送処理において、上記第2検知部から上記第2信号が出力される前に上記給送ローラが上記給送時間分回転し、上記記憶部に上記開閉情報が記憶されており、且つ上記報知カウンタの値が上記第3の値よりも大きい第4の値以上を示すことを条件として、上記給送カウンタ記憶部に記憶された上記給送カウンタの値を増加させて、上記給送処理を再び実行するシート給送装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のシート給送装置と、
    上記シート給送装置によって給送されたシートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置。
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