JP6145361B2 - 遊技盤及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ等の遊技機に用いられる遊技盤及びその製造方法に関し、特に、合成樹脂製の基板を有する遊技盤及びその製造方法に関する。
従来、パチンコ等の弾球遊技機の遊技盤としては、木製の合板を用いたものが主流であった。近年、木材に代わる素材として、透過光を利用した多彩なデザイン表現が可能である合成樹脂材料を用いた遊技盤が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
この種の遊技盤において、合成樹脂製の基板の背面、即ち遊技領域を形成する表面の反対側の表面に、図柄が印刷された印刷フィルムや装飾部品を取り付けることが知られている。例えば、特許文献1には、透明樹脂シートの釘打ちされる表面の反対側の表面に、印刷加工が施された印刷フィルムを、接着層を介して積層した遊技盤が開示されている。
また、合成樹脂製の基板の前面、即ち遊技領域側の表面に、熱転写によって絵柄層を形成することが知られている。例えば、特許文献2には、ベースフィルムに離形層とハードコート層と絵柄層と接着層とを積層してなる転写フィルムを、前記接着層を内側にして合成樹脂製の遊技盤の表面に配設し、ロール式転写装置により圧着し、前記遊技盤の表面に透明なハードコート層と絵柄層とを転写することが記載されている。
特開2010−279466号公報(第4頁、第1図) 特開2011−101791号公報(第4−5頁、第8図)
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術の遊技盤のように、合成樹脂製の基板の背面に印刷フィルム等を取り付ける方法では、基板の前面が遊技球によって傷つけられ、印刷された図柄や装飾が見難くなるとう問題点があった。
また、特許文献2に開示された従来技術のように、遊技盤の前面に熱転写を利用して図柄を形成する方法によっても、遊技盤表面の耐久性は十分ではなかった。即ち、繰り返し衝突する流下遊技球によって、表面のハードコート層が削り取られ、遊技盤の美観が損なわれてしまうという問題点があった。
また、熱転写方式においては、転写フィルムが非常に薄いのでしわになり易く、製造工程において、その取り扱いが難しかった。そのため、転写面に気泡等が生じ易く、不良発生率が高いという問題点がある。また、熱転写方式は、ベースフィルムに所定形態のハードコート層や絵柄層が形成された転写フィルムを予め用意する必要があるので、小ロット生産に適さないという問題点もある。また更に、熱転写方式は、オフセット印刷に比べて、印刷層の鮮やかさが劣るという問題点もある。
また、従来の木製合板を用いた遊技盤のように、遊技盤を構成する基板の前面に合成樹脂製の印刷シートを接着することも考えられる。しかし、従来技術の印刷方法や接合方法では、合成樹脂製の印刷シートと合成樹脂製の基板との接合強度が弱く、印刷層の剥がれや、印刷シートの剥離等が発生してしまう。特に、印刷シートを貼付した後の遊技盤の切削加工性が悪く、切削加工によって加工部付近の印刷シートが剥離してしまうとう問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、耐久性に優れ、鮮やかで多彩なデザイン表現が可能で、小ロットでも効率良く生産することができる遊技盤及びその製造方法を提供することにある。
本発明の遊技盤は、合成樹脂製の基板と、前記基板の前面に接着される印刷シートと、を備え、前記印刷シートは、遊技盤の前面に露出する透明な樹脂シートと、前記樹脂シートの背面に形成される補強接着層と、前記補強接着層の背面に形成される印刷層と、前記印刷層の背面に形成される透過剤層と、前記透過剤層の背面に形成され前記基板と前記印刷シートとを接合する接着層と、を有することを特徴とする。
また、本発明の遊技盤の製造方法は、透明な樹脂シートを準備し、該樹脂シートの一主面に補強接着層を形成する工程と、前記補強接着層の上に印刷層を形成する工程と、前記印刷層の上に透過剤層を形成する工程と、前記透過剤層の上に接着層を形成する工程と、前記接着層が形成された前記樹脂シートを乾燥させる工程と、を有する印刷シート形成工程と、合成樹脂製の基板を準備し、該基板の遊技領域側となる表面に前記接着層と同じ原料からなる接着剤を塗布する工程と、を有する基板準備工程と、前記印刷シートを前記接着層が前記基板の前記接着剤が塗布された表面に対向するよう配置して、前記基板と前記印刷シートとを接着する接着工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の遊技盤によれば、合成樹脂製の基板の前面に印刷シートを接着している。これにより、印刷層に表された図柄を遊技盤の前方から鮮明に視認することができる。また、印刷シートの印刷層は、該印刷層よりも前方に形成され遊技盤の前面に露出する樹脂シートによって覆われているので、遊技球によって削り取られることなく、鮮明な図柄を維持することができる。
また、本発明に係る印刷シートは、樹脂シートと印刷層との間に補強接着層が形成されている。これにより、樹脂シートと印刷層との接着強度を高め、印刷層の剥離を防止することができる。
また、印刷シートには、印刷層の背面に透過剤層が形成されている。これにより、印刷シートの透過性を高め、印刷層の色彩を鮮やかに表現することができる。
また、印刷シートの樹脂シートの主原料として、酢酸酪酸セルロース(CAB:Cellulose Accetate Butylate)を採用しても良い。これにより、遊技球との衝突や摩擦に対して優れた耐久性を発揮し、遊技盤表面の傷つきや曇りを防止することができる。その結果、長期に亘って美しい盤面を維持することができる。
また、酢酸酪酸セルロースを主原料とする樹脂シートは、優れた被削性を有するので、印刷シートと基板とが接着された後に遊技盤を切削加工することができる。その結果、印刷シートの形状が簡略化されると共に部品点数を削減することができ、印刷シートの貼り付け作業が容易になり、遊技盤の生産効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、印刷シートに接着層を形成した後に乾燥させ、基板に前記接着層と同じ原料からなる接着剤を塗布した後、前記印刷シートと前記基板とを接着している。これにより、印刷シートと基板との接着強度を確保し、印刷シートが基板から剥離してしまうことを防止できる。その結果、切削加工時の不良発生を防止できると共に、製品の耐久性を高めることができる。
また、印刷シート形成工程においては、形成された印刷層の表面を粗面化する工程を有し、前記粗面化された印刷層の上に透過剤層を形成しても良い。これにより、印刷層と透過剤層との接合強度を高め、印刷シートの剥離を防止し、遊技盤の切削加工性、耐久性を更に高めることができる。
また更に、基板準備工程においては、基板の遊技領域側となる表面を粗面化する工程を有し、前記粗面化された表面に接着剤を塗布して印刷シートを接着しても良い。これにより、印刷シートと基板との接着強度を更に高めることができる。
本発明の実施形態に係る遊技盤の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技盤の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る遊技盤の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る印刷シート形成工程の(A)補強用接着層形成、(B)印刷層形成及び粗面化処理、(C)透過剤層形成、(D)接着層形成及び乾燥を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る基板準備工程の(A)粗面化処理、(B)接着剤塗布を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る接着工程を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る遊技盤及びその製造方法を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る遊技盤1の概略構成を示す斜視図である。
遊技盤1は、パチンコ等の弾球遊技機(図示せず)に用いられ、遊技球(図示せず)が流下する遊技領域30を形成する台板(背面板)であり、図1に示すように、略板状の形態を成している。遊技盤1の前面1a(図1において上方を向く表面)は、遊技機に取り付けられた際に遊技者側を向く表面であり、遊技盤1の前方に取り付けられる図示しないガラス板と対向し、該ガラス板との間隙に遊技領域30を形成する。
遊技盤1には、図柄表示装置、各種表示ランプ、各種入賞口、各種入球装置、装飾部品等を取り付けるための部品取付孔31a〜31dや、その他図示しない取付孔等が形成されている。また、遊技盤1の前面1aには、図示しない障害釘が打ち込まれる。
図2は、遊技盤1の概略構成を示す断面略図である。図2において、紙面左側が遊技機の前面側である。
図2に示すように、遊技盤1は、合成樹脂製の基板20と、その前面20aに接着される印刷シート10と、を有する。
印刷シート10は、遊技盤1の前面1aを構成する樹脂シート11と、樹脂シート11の背面に形成される補強接着層12と、補強接着層12の背面に形成される印刷層13と、印刷層13の背面に形成される透過剤層14と、透過剤層14の背面に形成される接着層15と、を有する。
樹脂シート11は、合成樹脂製の透明なシート材(フィルム材)であり、遊技盤1の前面1aに露出し、その背面側に形成される印刷層13等を保護するものである。樹脂シート11としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、酢酸セルロース等、各種合成樹脂製のシート材を採用し得る。特に、酢酸酪酸セルロース(CAB)製のシート材(以下、適宜「CABシート」と言う。)が適しており、本実施形態では、樹脂シート11として、CABシートを採用している。
CABシートは、耐衝撃性に優れているので、樹脂シート11としてCABシートを採用することにより、繰り返し衝突する遊技球によって印刷層13が損傷してしまうことを防止できる。
また、CABシートは、耐摩耗性に優れているので、遊技球が衝突しても該表面、即ち遊技盤1の前面1aとなる表面に、傷や曇りが発生し難い。そのため、長期に亘って樹脂シート11の透明性を確保することができ、印刷層13の図柄や、遊技盤1の背面の装飾表示や装飾照明等を鮮明に視認できる状態を維持することができる。
また、CABシートは、耐衝撃性に併せて被削性も優れている。そのため、部品取付孔31a(図1参照)等を切削加工する際や障害釘を打ち込む際に、バリの発生や、保護シートの剥離、折れ、割れ、曇り等の不具合が発生することを防止できる。これにより、不良率を低減できると共に、作業効率を向上させることができる。
また、CABシートは、透明性に優れ光沢があるので、印刷の深みや高級感を醸し出すことができる。また更に、CABシートは、植物由来の原料を使用して生産できるので、環境面においても優れている。
樹脂シート11の背面には、補強接着層12が形成されている。補強接着層12は、透明な接着剤で形成された層であり、樹脂シート11と印刷層13との接着強度を高めるものである。これにより、樹脂シート11と印刷層13との剥離を防止することができる。
補強接着層12の背面には、遊技盤1を装飾するための様々な模様や色彩、文字等の図柄を印刷して形成された印刷層13が設けられる。また、必要に応じて、透光性を有するインクを用いて印刷層13を形成しても良い。これにより、遊技盤1を透過する光を利用した多彩なデザイン表現が可能となる。
印刷層13の背面には、透過剤層14が形成されている。透過剤層14は、透明なインクによって形成された層である。透過剤層14を形成することにより、印刷層13との積層境界面における散乱光を減らし、印刷シート10の透明性を高めることができる。これにより、印刷層13の図柄を鮮明に美しく表現できる。
透過剤層14の背面には、接着層15が形成される。接着層15は、透明な接着剤によって形成された層であり、印刷シート10と基板20とを接着するものである。特に、本実施形態では、後述する接合方法により、優れた接着強度を発揮し、印刷シート10の剥離を防止することができる。
基板20は、合成樹脂製の透明な板状体である。前述の通り、基板20の前面側の表面20aに印刷シート10が接着されている。基板20の材質としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)(いわゆるアクリル樹脂)、ポリカーボネイト(PC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)等の合成樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、基板20の材質として、アクリル樹脂を用いている。アクリル樹脂は、透明性が高いので、遊技盤1の背面に配置される装飾用照明等から発せられる様々な色調の光を鮮やかに透過することができる。また、アクリル樹脂は、耐衝撃性に優れているので、遊技球の衝突に耐えることができると共に、生産時の取り扱いも容易である。また更に、優れた被削性を有するので、切削加工も容易に行うことができる。
次に、図3ないし図6を参照して、遊技盤1の製造工程について詳細に説明する。
図3は、遊技盤1の製造工程を示すフローチャートである。
図3に示すように、遊技盤1の製造工程は、印刷シート10を形成する印刷シート形成工程A(S10〜S16)と、合成樹脂製の基板20を準備する基板準備工程B(S20〜S22)と、印刷シート10と基板20とを接合する接着工程C(S30)と、を具備する。
図4(A)は、印刷シート形成工程Aの樹脂シート11を準備し(S10)、補強用接着層12を形成する工程S11、同図(B)は、印刷層13を形成する工程S12及び粗面化処理する工程S13、同図(C)は、透過剤層14を形成する工程S14、同図(D)は、接着層15Aを形成する工程S15及び印刷シート10を乾燥させる工程S16を説明する断面図である。尚、図4(A)ないし(D)において、紙面下方が、遊技機に取り付けた際に前面側となる方向である。
先ず、図3及び図4(A)に示すように、透明な樹脂シート11を準備し(S10)、その一主面11b、即ち遊技機に取り付けた際に背面側となる表面11bに、補強接着層12を形成する(S11)。補強接着層12は、透明な接着剤を用いて、スクリーン印刷によって形成される。これにより、均一な厚みで、効率的に、補強接着層12を形成することができる。
そして、図3及び図4(B)に示すように、補強接着層12の上(表面12b)に、オフセット印刷によって、印刷層13を形成する(S12)。このように、補強接着層12を形成した後に、印刷層13を形成することにより、印刷層13の剥離強度を高めることができる。そして、印刷層13の剥離を防止することにより、基板20の材質として合成樹脂材料を採用し、その前面20a(図2参照)に印刷シート10を接着するという構成が可能となる。また、オフセット印刷で印刷層13を形成しているので、美しい印刷面を高速度に形成でき、小ロットの生産にも適している。
次に、印刷層13の上、即ち背面側となる表面13bを、低温プラズマ照射(CP:Cold Plasma)により粗面化する。これにより、印刷層13の表面13bを改質して濡れ性を向上させ、印刷層13と、後の工程でその上に形成される透過剤層14との接着強度を向上させて、印刷層13の剥離強度を高めることができる。
次に、図3及び図4(C)に示すように、印刷層13の粗面化された表面13bの上に透過剤層14を形成する(S14)。透過剤層14の原料となる透過剤は、透明なインクであり、透過剤層14は、スクリーン印刷によって当該インクを塗布することにより形成される。透過剤層14を形成することにより、印刷層13の色彩を鮮明にすることができる。
次に、図3及び図4(D)に示すように、透過剤層14の上(表面14b)に、スクリーン印刷によって接着剤を塗布し、接着層15Aを形成する(S15)。スクリーン印刷によって接着層15Aを形成することにより、接着層15Aを均一な厚みで効率良く形成することができ、美しい仕上がりと高い接着強度を確保することができる。
そして、接着層15Aが形成された後の印刷シート10を、熱風コンベア式乾燥炉で乾燥させる(S16)。これにより、印刷層13や接着層15A等が乾燥して固定されるので、接着層15Aの剥がれ落ちや、印刷層13等の剥離を防止することができ、後の工程における印刷シート10の取り扱いが容易になる。その結果、製品の品質を維持しつつ、後の工程の作業効率を高めることができる。また、完成後の印刷シート10と基板20との接着強度や、印刷層13の剥離強度を高めることができる。
ここで、前述の乾燥工程は、具体的には、60〜70℃の温度条件の下、2〜3分間の乾燥を行う。乾燥温度が70℃を超えると、樹脂シート11等の変形等が発生し、品質が劣化する。他方、乾燥温度が60℃より低いと、乾燥が不十分となり、十分な接合強度が得られなくなってしまう。また、乾燥時間を3分間よりも長くすると、樹脂シート等の品質が劣化すると共に、生産性が低下し、乾燥時間を2分間よりも短くすると、不完全な乾燥により接合強度が低下してしまう。
図5(A)は、遊技盤1の基板準備工程Bの基板20を準備し(S20)、粗面化処理をする工程S21、同図(B)は、接着剤15Bを塗布する工程S22を説明する断面図である。尚、図5(A)及び(B)において、紙面上方が、遊技機に取り付けた際に前面側となる方向である。
図3及び図5(A)に示すように、合成樹脂製の基板20を準備し(S20)、その一主面20a、即ち遊技機に取り付けた際に前面側となる表面20aを、低温プラズマ照射により粗面化する。これにより、基板20の表面20aを改質して濡れ性を向上させ、印刷シート10(図4参照)との接着性を高めることができる。
次に、図3及び図5(B)に示すように、基板20の粗面化された表面20aの上に、接着剤15Bを塗布する。ここで、接着剤15Bは、印刷シート10(図4参照)の接着層15A(図4(D)参照)を形成する接着剤と同種類の接着剤である。接着層15Aと接着剤15Bとを同じ原料からなる接着剤で構成することにより、基板20と印刷シート10との接着強度を更に高めることができる。
また、接着剤15Bは、ロールコータによって塗布される。具体的には、基板20を、一方のローラ表面に接着剤が供給される一対のローラの間を通過させることにより、基板20の一方の表面20aに接着剤15Bが塗布される。これにより、均一な厚みで高速度に接着剤15Bを塗布することができる。
図6は、遊技盤1の接着工程Cを説明する断面図である。尚、図6において、紙面上方が、遊技機に取り付けた際に前面側となる方向である。
図3及び図6に示すように、印刷シート10を、基板20の接着剤15Bが塗布された表面20aに配置する。その際、印刷シート10の接着層15Aが、基板20の接着剤15Bが塗布された表面20aに対向するようにする。
そして、基板20と印刷シート10とを加圧して接着する(S30)。これにより、接着層15Aと接着剤15Bとが一体的に固着し、接着層15が形成され、基板20と印刷シート10とが強固に接着される。
以上の工程により、合成樹脂製の基板20の前面20aに印刷シート10が接着された、遊技盤1の素材としての板状体が完成する(S31)。
そして、図3に示すように、基板20と印刷シート10とが接着された後に、遊技盤1に部品取付孔31a(図1参照)等を、NC(数値制御)ルータマシン等を用いて切削加工する(S40)。
ここで、前述の通り、本実形態に係る遊技盤1は、被削性に優れる酢酸酪酸セルロース製の樹脂シート11を有する印刷シート10が、被削性に優れるアクリル樹脂製の基板20に、接着層15によって高強度に接合されている。また、印刷層13の剥離を防止するため補強接着層12を有し、更には、印刷層13及び基板20には、接合強度を高めるための粗面化処理(S13、S21)が施されている。
これらにより、遊技盤1は、基板20と印刷シート10とが接着された状態においても優れた被削性を有し、その結果、バリの発生や、印刷層13の剥離等を発生させずに遊技盤1の切削加工を行うことができる。
このように、基板20と印刷シート10とを接着した後に、部品取付孔31a等を切削形成することにより、装飾部品等の部品点数を削減し、組み立て作業工程を減らすことができる。
即ち、接着後の切削ができない場合には、予め基板20に部品取付孔31a等を加工しておき、その形状に合わせた複雑な形状の印刷シート10を準備する必要がある。或いは、印刷シート10を複数のシート部品に分割したり、印刷シート10に代わる複数の装飾体を準備して取り付けたりする必要がある。
これに対して、本実施形態に係る遊技盤1では、略四角形状の印刷シート10を1枚準備して基板20に接着し、接合された基板20と印刷シート10とを容易に所定形状に切削することができる。これにより、遊技盤1の生産コストを低減することができる。
そして更に、遊技盤1の前面1a(図2参照)に障害釘を打ち付け、その他の装飾部品等を取り付けた後(S41)、遊技盤1は、遊技機に組み付けられる。釘打ち等の工程においても、本実施形態に係る遊技盤1は、優れた加工特性を発揮し、印刷シート10の剥離や変形等の品質不良の発生が少ない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 遊技盤
1a 遊技盤の前面
10 印刷シート
11 樹脂シート
12 補強用接着層
13 印刷層
14 透過剤層
15 接着層
15A 接着層
15B 接着剤
20 基板
20a 基板の前面
30 遊技領域
31a〜31d 部品取付孔

Claims (6)

  1. 合成樹脂製の基板と、前記基板の前面に接着される印刷シートと、を備え、
    前記印刷シートは、遊技盤の前面に露出する透明な樹脂シートと、前記樹脂シートの背面に形成される補強接着層と、前記補強接着層の背面に形成される印刷層と、前記印刷層の背面に形成される透過剤層と、前記透過剤層の背面に形成され前記基板と前記印刷シートとを接合する接着層と、を有することを特徴とする遊技盤。
  2. 前記樹脂シートは、酢酸酪酸セルロースを主原料とすることを特徴とする請求項1に記載の遊技盤。
  3. 透明な樹脂シートを準備し、該樹脂シートの一主面に補強接着層を形成する工程と、
    前記補強接着層の上に印刷層を形成する工程と、
    前記印刷層の上に透過剤層を形成する工程と、
    前記透過剤層の上に接着層を形成する工程と、
    前記接着層が形成された前記樹脂シートを乾燥させる工程と、を有する印刷シート形成工程と、
    合成樹脂製の基板を準備し、該基板の遊技領域側となる表面に前記接着層と同じ原料からなる接着剤を塗布する工程と、を有する基板準備工程と、
    前記印刷シートを前記接着層が前記基板の前記接着剤が塗布された表面に対向するよう配置して、前記基板と前記印刷シートとを接着する接着工程と、を具備することを特徴とする遊技盤の製造方法。
  4. 前記樹脂シートは、酢酸酪酸セルロースを主原料とすることを特徴とする請求項3に記載の遊技盤の製造方法。
  5. 前記印刷シート形成工程は、前記印刷層の表面を粗面化する工程と、を有し、
    前記透過剤層を形成する工程では、前記粗面化された前記印刷層の上に前記透過剤層を形成し、
    前記基板準備工程は、前記基板の遊技領域側となる表面を粗面化する工程と、を有し、
    前記接着剤を塗布する工程では、前記粗面化された表面に前記接着剤を塗布することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の遊技盤の製造方法。
  6. 前記接着工程の後に、前記印刷シートが接着された前記基板に部品取付孔を切削形成する切削工程と、を実行することを特徴とする請求項3ないし請求項5の何れか1項に記載の遊技盤の製造方法。
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