JP6144933B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、サイドウォール部の薄ゲージ化による軽量化を維持したまま、サイドウォール部におけるピンチカット故障を抑制し得るタイヤ構造を提供することにある。
(1)本発明のタイヤは、1対のビード部と、該ビード部の径方向外側に延びる1対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に跨るトレッド部とを有し、一方のビード部からトレッド部を通り他方のビード部にわたって延びるカーカスのクラウン部の径方向外側に、少なくとも1層のベルト層からなるベルトを具えるタイヤであって、前記カーカスは、前記ビード部間に延びるカーカス本体部と、該カーカス本体部から前記ビード部にてタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返され、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側で終端するカーカス折り返し部と、を有し、前記サイドウォール部のいずれか一方に、前記カーカス本体部に沿って補強コード層が延び、該補強コード層のタイヤ径方向外側端は、前記ベルトの最大幅ベルト層端よりもタイヤ幅方向内側に位置し、同内側端は、前記カーカス折り返し部の末端よりもタイヤ径方向外側に位置し、
前記補強コード層のタイヤ径方向内側端は、前記ビード部のビードベースから、前記タイヤの断面高さの40%以上55%以下の領域に位置すること、を特徴とする。
かかる構成の本発明のタイヤによれば、一定領域にのみ補強コード層を配置することによってサイドウォール部のタイヤ径方向の剛性を補填できるので、サイドウォール部の薄ゲージ化による軽量化を維持したまま、サイドウォール部におけるピンチカット故障を抑制することができる。また、補強コード層のタイヤ径方向内側端がサイドウォールゴムから剥離するのを抑制でき、また、タイヤを軽量化しつつ、ピンチカット故障を十分に抑制することができる。
この構成によれば、カーカス折り返し部の末端と、補強コード層のタイヤ径方向内側端とに生じる応力が一箇所に集中するのを回避できるので、サイドウォールゴムに亀裂が生じ難くなる。
この構成によれば、タイヤをより軽量化しつつ、ピンチカット故障を十分に抑制することができる。
この構成によれば、補強コード層を有するサイドウォール部と有しないサイドウォール部とではタイヤ径方向の剛性差があるところ、トレッド部にも同様に剛性差をつけることによって、上記の1対のサイドウォール部間の剛性差を相殺して、トレッド踏面における偏摩耗を抑制することができる。
この構成によれば、カーカスのプライコードの強度を大きくするのに比し、生産コストを抑えることができる。
その点、本発明のタイヤによれば、補強コード層Rによって、ピンチカットを抑制するために必要となるサイドウォール部の剛性を補うことができるため、タイヤを軽量化するのに有利である。
すなわち、上述したように、ピンチカット故障はビード部11寄りでは生じ難いため、かかる部分にカーカスを2重に配置する必要は少なく、当該部分へのカーカス折り返し部2bの配置を省略すれば、タイヤの軽量化に有利となる。
また、同内側端RINがタイヤ断面高さの55%以下にあれば、サイドウォール部12におけるピンチカット故障をより確実に抑制しながら、タイヤを軽量化することができる。
なお、カーカス折り返し部2bがカーカス本体部2a側へ引き抜かれるのを回避するために、カーカス折り返し部2bの末端eを、ビードコア1のタイヤ径方向最外側点Pより、10mm以上タイヤ径方向外側に配置することがより好ましい。
発明例タイヤ1、2、4、5、7〜9、参考例3、6、および比較例タイヤ1〜2(ともに、タイヤサイズは195/65R13)を表1に示す仕様のもと試作し、サイドウォール部の耐ピンチカット性、タイヤ重量、および、補強コード層Rの耐剥離性を評価した。
各供試タイヤを適用リム7に装着し、所定内圧を充填してテスト用車両に装着し、路面のキャッツアイ上を、所定の走行速度で通過する試験を行った。繰り返し走行を行いながら走行速度を上げていき、タイヤのサイドウォール部12に外傷が生じた速度、および、エア漏れが生じた速度を計測した。結果は、比較例タイヤ1のこれらの速度を足した値を100とする指数にて示した。なお、指数が大きいほど、耐ピンチカット性に優れていることを示す。
各供試タイヤの重量を測定して、その結果を、比較例タイヤ1の測定値を100とする指数にて示した。数値が小さいほど軽量であり、良好である。
各供試タイヤを適用リム7に装着し、所定内圧を充填してテスト用車両に装着し、一般道を60000km走行させた後、タイヤを解剖して補強コード層の端部が、サイドウォールゴムから剥離しているか否かを確認した。
Claims (5)
- 1対のビード部と、該ビード部の径方向外側に延びる1対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に跨るトレッド部とを有し、一方のビード部からトレッド部を通り他方のビード部にわたって延びるカーカスのクラウン部の径方向外側に、少なくとも1層のベルト層からなるベルトを具えるタイヤであって、
前記カーカスは、前記ビード部間に延びるカーカス本体部と、該カーカス本体部から前記ビード部にてタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返され、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側で終端するカーカス折り返し部と、を有し、
前記サイドウォール部のいずれか一方に、前記カーカス本体部に沿って補強コード層が延び、該補強コード層のタイヤ径方向外側端は、前記ベルトの最大幅ベルト層端よりもタイヤ幅方向内側に位置し、同内側端は、前記カーカス折り返し部の末端よりもタイヤ径方向外側に位置し、
前記補強コード層のタイヤ径方向内側端は、前記ビード部のビードベースから、前記タイヤの断面高さの40%以上55%以下の領域に位置すること、を特徴とするタイヤ。 - 前記補強コード層のタイヤ径方向内側端と、前記カーカス折り返し部の末端とのタイヤ径方向の間隔が15mm以上である、請求項1に記載のタイヤ。
- 前記タイヤを適用リムに装着し、所定空気圧を充填し、無負荷とした状態における、前記カーカス折り返し部の末端は、前記ビード部に配したビードコアのタイヤ径方向最外側点と、前記適用リムのリムフランジの先端との間に位置する、請求項1または2に記載のタイヤ。
- 前記トレッド部に区画形成される陸部を有し、前記補強コード層が配置される前記サイドウォール部側の陸部はブロック状であり、前記補強コード層が配置されない前記サイドウォール部側の陸部はリブ状である、請求項1から3のいずれか1項に記載のタイヤ。
- 前記補強コード層は、前記カーカスよりも切断時伸びが大きい、請求項1から4のいずれか1項に記載のタイヤ。
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