JP6142625B2 - 電子チラシ配信装置、電子チラシ閲覧制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

電子チラシ配信装置、電子チラシ閲覧制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子チラシ配信装置、電子チラシ閲覧制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
ネットワークの利用の普及や情報の電子化の普及などにより、例えばネットワークを経由して広告情報をユーザに提供することが行われるようになってきている。この場合において、広告情報を配信する広告情報の配信者側としては、できるだけ多くのユーザに広告情報を閲覧してもらいたいという要望がある。一方、この広告情報の配信者とは別の者として、顧客に対して所定のサービスを行うサービス業者が存在しており、このサービス事業者は、自社の会員を増やしたいという要望がある。
ところで、広告情報の配信者とサービス業者とが連携してサービスを提供する場合がある。例えば、特定の広告をユーザが閲覧すると、広告の閲覧に応じてサービス業者のサービスで利用可能なポイントを付与するシステムがある。ここで、特許文献1には、広告を閲覧した場合に、ポイントを付与するシステムが記載されている。このように広告の閲覧に応じてポイントが加算されるようにすれば、ユーザは、ポイントを貯めるために積極的に広告情報を閲覧するようになり、この結果、広告情報の配信者は、多くのユーザに広告情報を閲覧してもらえるようになる。また、サービス業者は、会員を増やす機会が得られる。
特開2012−113337号公報
しかしながら、広告情報の配信者が広告の閲覧に応じて適切にサービス業者のポイントを付与する管理を行うためには、広告情報の配信者は、広告を閲覧したユーザに対し自身の連携先であるサービス業者のポイントを付与して良いか否かを正しく管理する必要がある。
上記事情に鑑み、本発明は、電子チラシを配信する電子チラシ配信システムにおいて、ポイント付与対象の顧客であるか否かの管理を正しく行うことができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、連携先のサービス業者のサーバと自電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザ識別子を記憶するユーザ情報記憶部と、端末装置から送信される電子チラシ配信要求を受信する受信部と、配信要求された電子チラシを前記端末装置に送信する送信部と、前記配信要求された電子チラシに前記連携先のサービス業者が提供するサービスにて利用可能なポイントが設定されている場合に、前記端末装置から当該ポイントの付与に関するポイント付与判定の要求とともに、共通ユーザ識別子を受信したか否かを判定する共通ユーザ識別子判定部と、前記共通ユーザ識別子判定部の判定結果に基づき、前記共通ユーザ識別子を受信していない場合には、共通ユーザ識別子を送信するように前記端末装置へ通知し、前記共通ユーザ識別子を受信した場合には、ポイント付与ルールに従いポイント付与判定を行う閲覧ポイント付与判定部と、を有することを特徴とする電子チラシ配信装置である。
本発明の一態様は、上記の電子チラシ配信装置であって、前記送信部は、前記電子チラシ配信要求に基づくポイント付与が可能である場合に、ポイント付与可能となった配信要求を行ったユーザの共通ユーザ識別子を前記連携先のサービス業者のサーバに送信する。
これにより、サービス業者が配信要求を行ったユーザの共通ユーザ識別子に基づいて、自社のポイントをユーザに付与することができる。
本発明の一態様は、上記の電子チラシ配信装置であって、前記閲覧ポイント付与判定部は、前記ポイント付与ルールに従い、前記電子チラシ配信要求に基づくポイント付与が可能である場合に、ポイント付与されることを表す情報を前記端末装置へ送信する。
本発明の一態様は、上記の電子チラシ配信装置であって、前記共通ユーザ識別子は、前記端末装置が前記サービス業者のサーバにログインした際に当該サーバから当該端末装置に送信される。
本発明の一態様は、電子チラシ配信装置が、連携先のサービス業者のサーバと自電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザ識別子を記憶する記憶ステップと、電子チラシ配信装置が、端末装置から送信される電子チラシ配信要求を受信する受信ステップと、電子チラシ配信装置が、配信要求された電子チラシを前記端末装置に送信する送信ステップと、電子チラシ配信装置が、前記配信要求された電子チラシに前記連携先のサービス業者が提供するサービスにて利用可能なポイントが設定されている場合に、前記端末装置から当該ポイントの付与に関するポイント付与判定の要求とともに共通ユーザ識別子を受信したか否かを判定する共通ユーザ識別子判定ステップと、電子チラシ配信装置が、前記共通ユーザ識別子判定ステップの判定結果に基づき、前記共通ユーザ識別子を受信していない場合には、共通ユーザ識別子を送信するように前記端末装置へ通知し、前記共通ユーザ識別子を受信した場合には、ポイント付与ルールに従いポイント付与判定を行う閲覧ポイント付与判定ステップと、を有することを特徴とする電子チラシ閲覧制御方法である。
本発明の一態様は、連携先のサービス業者のサーバと自電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザ識別子をユーザ情報記憶部に記憶する記憶ステップと、端末装置から送信される電子チラシ配信要求を受信する受信ステップと、配信要求された電子チラシを前記端末装置に送信する送信ステップと、前記配信要求された電子チラシに前記連携先のサービス業者が提供するサービスにて利用可能なポイントが設定されている場合に、前記端末装置から当該ポイントの付与に関するポイント付与判定の要求とともに、共通ユーザ識別子を受信したか否かを判定する共通ユーザ識別子判定ステップと、前記共通ユーザ識別子判定ステップの判定結果に基づき、前記共通ユーザ識別子を受信していない場合には、共通ユーザ識別子を送信するように前記端末装置へ通知し、前記共通ユーザ識別子を受信した場合には、ポイント付与ルールに従いポイント付与判定を行う閲覧ポイント付与判定ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、連携先のサービス事業者と電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザIDを記憶しておき、ユーザの端末装置から電子チラシの配信要求が送信された時に、共通ユーザIDを受信できたか否かに応じて、電子チラシを閲覧したユーザにポイントを付与するか否かを、電子チラシ配信装置の記憶部に記憶した共通ユーザIDを参照し判断するようにした。これにより、ポイント付与対象のユーザであるか否かの管理を正しく行うことができる。
本実施形態における電子チラシ配信システムの全体的な構成例を示す図である。 本実施形態における電子チラシ配信サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。 広告元テーブル及びユーザ情報テーブルの構造例を示す図である。 電子チラシのデータ構造例を示す図である。 本実施形態における顧客管理サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。 顧客管理情報の構造例を示す図である。 本実施形態における端末装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 電子チラシの配信要求に応じた端末装置の画面の表示態様例を示す図である。 共通ユーザIDを共有するための処理手順例を示すシーケンス図である。 本実施形態における電子チラシ配信処理の動作の具体例を示すシーケンス図である。 本実施形態の電子チラシ配信サーバが実行する閲覧ポイント付与判定にかかるポイント付与判定の処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の電子チラシ配信システムの全体的な構成例を示している。本実施形態の電子チラシ配信システムは、電子チラシ配信サーバ(電子チラシ配信装置)100、顧客管理サーバ(顧客管理装置)200及び端末装置300を備える。
電子チラシ配信サーバ100、顧客管理サーバ200及び端末装置300は、それぞれネットワーク400と接続されている。これにより、電子チラシ配信サーバ100と顧客管理サーバ200と端末装置300は、ネットワーク400を経由して相互に通信が可能である。
電子チラシ配信サーバ100は、電子チラシ配信業者が運用するサーバであり、電子チラシを端末装置300に配信する。電子チラシは、広告情報の1つであり、例えば、新聞などの折り込み広告などの形態により配布されるチラシを電子化した広告情報である。
電子チラシ配信サーバ100には、例えば広告元である各種の店舗やサービス業者などの電子チラシが入稿される。電子チラシの入稿にあたっては、例えば、広告元が所有する端末装置(図示は省略)から電子チラシ配信サーバ100に対して電子チラシが送信される。
電子チラシ配信サーバ100は、入稿された電子チラシを記憶したうえで、記憶した電子チラシを端末装置300に対して配信する。
電子チラシの配信の態様として、電子チラシ配信サーバ100は、例えば端末装置300からのアクセスや配信要求に応じて、指定された電子チラシを端末装置300に送信することができる。また、電子チラシ配信サーバ100は、例えば、電子チラシ配信対象者として登録されているユーザの配信条件に適合した電子チラシのリストを、例えばプッシュ通信により端末装置300に送信することができる。
顧客管理サーバ200は、所定のサービス業者が運用するサーバである。本実施形態においては、ポイントカードサービス業者が顧客管理サーバ200を運用する場合を例に挙げる。顧客管理サーバ200は、ポイントカードに付与されるポイントに関する情報を会員(顧客)であるユーザごとに管理する。
本実施形態において、顧客管理サーバ200のポイントカードサービス業者が提供するポイントカードは、ポイントカードサービス業者が提携する複数の店舗やサービス業者などで利用することができる。つまり、顧客が提携の店舗などで商品を購入したりサービスを受けた対価を支払ったりするのに応じて、顧客が所持するポイントカードにポイントを加算することができる。また、顧客は、貯めたポイントを提携の店舗やサービスなどでの支払いに充てるなどして使用することができる。
顧客管理サーバ200は、例えば顧客であるユーザごとに、現在のポイント数を管理することができる。また、顧客管理サーバ200は、ポイントの加算、使用に関する履歴を管理することができる。また、顧客管理サーバ200は、例えば、顧客ごとの個人情報も管理する。ユーザの個人情報は、例えば、顧客登録の手続きの際にユーザが入力した情報(例えば、住所、氏名、年齢など)などの情報である。
なお、ポイントカードの態様は、例えば物理的なカードとしての態様に限定されるものではなく、例えば携帯電話やスマートフォンなどに与えられるポイントカード機能としての態様などであってもよい。
また、本実施形態の顧客管理サーバ200は、顧客であるユーザがポイント管理などを行うためのポータルサイトを提供している。ユーザが端末装置300によりポータルサイトにログインすることにより、例えばユーザが現在保有しているポイント数、ポイントの使用履歴、個人情報などを確認することができる。また、ユーザは、ポータルサイトにログインすることにより個人情報の変更などを行うことができる。
端末装置300は、ユーザが使用するネットワーク端末である。具体的に、端末装置300は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などである。
端末装置300を使用するユーザは、ポイントカードサービス業者の顧客として顧客管理サーバ200に登録されており、かつ、電子チラシの配信サービスを受けることのできるユーザとして電子チラシ配信サーバ100に登録されているユーザである。
本実施形態の端末装置300は、電子チラシ閲覧アプリケーションがインストールされている。電子チラシ閲覧アプリケーションは、電子チラシ配信サーバ100から配信される電子チラシを閲覧するためのアプリケーションソフトウェアである。
電子チラシ閲覧アプリケーションが動作する端末装置300は、例えば、ユーザの操作に応じて電子チラシ配信サーバ100にアクセスして電子チラシの配信要求を送信し、配信要求に応じて電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシを表示させることができる。
また、電子チラシ閲覧アプリケーションが動作する端末装置300は、電子チラシ配信サーバ100からの電子チラシのリストのプッシュ通知に応じて、プッシュ通知とともに送信された電子チラシのリストを記憶し、電子チラシのリストを受信したことのユーザへの通知を所定の態様で実行することができる。
また、電子チラシ閲覧アプリケーションが動作する端末装置300は、端末装置300に対するユーザの操作に応じて、プッシュ通知された電子チラシのリストを表示させることができる。電子チラシのリストのうちから電子チラシを選択する操作が行われた場合には、端末装置300は、上記したような操作により選択された電子チラシの配信要求を送信し、配信要求に応じて電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシを表示させることができる。ユーザは、このように表示される電子チラシの画像を見ることにより、電子チラシを閲覧することができる。
図1に示す電子チラシ配信システムでは、ユーザが、電子チラシ配信サーバ100から配信された電子チラシを端末装置300にて閲覧するのに応じてポイントが付与される。電子チラシ配信サーバ100は、例えば顧客管理サーバ200のポータルサイトにログイン中のユーザの端末装置300に対してのみ、ポイントを付与する。そして、閲覧に応じて付与されたポイントは、顧客管理サーバ200が管理するポイントに反映させることができる。つまり、本実施形態の電子チラシ配信システムにおいて、電子チラシ配信業者は、ポイントカードサービス業者と提携しているサービス業者の1つである。
なお、以降において、電子チラシの閲覧に応じて発生するポイントを閲覧ポイントと呼び、顧客管理サーバ200が管理するポイントをカードポイントと呼び、両者を区別する。
本実施形態における電子チラシ配信システムにおいて、電子チラシ配信サーバ100、顧客管理サーバ200及び端末装置300は、それぞれ、端末装置300のユーザの識別に共通に使用する共通ユーザID(共通ユーザ識別子)を共有する。共通ユーザIDは、顧客管理サーバ200に登録されているユーザ(顧客)と電子チラシ配信サーバ100に登録されているユーザとで共通のユーザを一意に示すように設定された識別子である。
電子チラシ閲覧アプリケーションがインストールされた端末装置300は、閲覧IDを記憶する。閲覧IDは、端末装置300にインストールされた電子チラシ閲覧アプリケーションごとに一意に対応付けられたIDである。このため、閲覧IDは、電子チラシ閲覧アプリケーションがインストールされた端末装置300ごとに固有となる。
図2は、本実施形態における電子チラシ配信サーバ100の機能構成を表す概略ブロック図である。電子チラシ配信サーバ100は、通信部101、制御部102、共通ユーザID登録部103、記憶部104、共通ユーザID判定部(共通ユーザ識別子判定部)105、閲覧ポイント付与判定部106を備える。
通信部101は、顧客管理サーバ200と端末装置300とネットワーク400を経由して通信を実行する。
制御部102は、電子チラシ配信サーバ100の各機能部を制御する。
電子チラシ閲覧アプリケーションが動作する端末装置300は、電子チラシ配信サーバ100を経由して、顧客管理サーバ200のポータルサイトにログインするための通信を実行することができる。共通ユーザID登録部103は、電子チラシ配信サーバ100を経由して、顧客管理サーバ200のポータルサイトへのログインが行われたのに応じて、ログインしたユーザに設定された共通ユーザIDを登録する。
電子チラシ配信サーバ100を経由して顧客管理サーバ200のポータルサイトへのログインが行われたのに応じて、顧客管理サーバ200は、ログインしたユーザ(ログインユーザ)に設定した共通ユーザIDを電子チラシ配信サーバ100に送信する。
共通ユーザID登録部103は、顧客管理サーバ200から送信された共通ユーザIDを記憶部104に記憶させる。この際、共通ユーザID登録部103は、電子チラシ配信サーバ100のユーザを管理するユーザIDと、共通ユーザIDとを対応付ける。このようにして、電子チラシ配信サーバ100において共通ユーザIDが登録される。
なお、顧客管理サーバ200のポータルサイトにログインしたユーザのユーザIDは、例えば顧客管理サーバ200のポータルサイトへのログインのために端末装置300が電子チラシ配信サーバ100にアクセスした際に、端末装置300から送信される。このように端末装置300からユーザIDが送信されることにより、共通ユーザID登録部103は、顧客管理サーバ200にログインしたユーザのユーザIDを認識できる。
記憶部104は、電子チラシ配信サーバ100が利用する種々の情報を記憶する。例えば、記憶部104は、ユーザ情報記憶部110、電子チラシ記憶部111及び広告元情報記憶部112を備える。
ユーザ情報記憶部110は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。ユーザ情報記憶部110は、例えば、ユーザ情報テーブルを記憶する。ユーザ情報テーブルは、ユーザ情報に関する情報を記憶する。ユーザ情報は、電子チラシの配信に関連するユーザごとの情報である。
電子チラシ記憶部111は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。電子チラシ記憶部111は、例えば、広告元から入稿された電子チラシを記憶する。
広告元情報記憶部112は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告元情報記憶部112は、電子チラシを入稿している広告元についての所定の情報を有する広告元テーブルを記憶する。
図3は、広告元テーブル及びユーザ情報テーブルの構造例を示す図である。
図3(a)は、広告元情報記憶部112が記憶する広告元情報テーブルの構造例を示す図である。図3(a)に示すように、広告元情報テーブルは、グループIDごとに、閲覧ポイント有無情報、閲覧ポイント付与期間、グループ内店舗情報を対応させた構造である。
グループIDは、電子チラシの広告元である店舗(サービス業者なども含む)のグループ(系列)ごとに割り当てられた識別子である。
閲覧ポイント有無情報は、対応のグループIDにより示されるグループに属する店舗が広告元の電子チラシの閲覧に応じて閲覧ポイントが付与されるか否かを示す情報である。
また、広告元は、電子チラシの閲覧に応じて閲覧ポイントを付与すべきとしている場合において、閲覧ポイントを付与する期間(閲覧ポイント付与期間)を設定する場合がある。広告元情報テーブルにおける閲覧ポイント付与期間は、対応の電子チラシについて設定された閲覧ポイント付与期間を示す。図3(a)においては、例えば、閲覧ポイント付与期間としての開始日と終了日が示されている。
グループ内店舗情報は、対応のグループIDが示すグループに属する店舗の情報を示す。グループ内店舗情報は、例えば、1以上の店舗IDと、当該店舗IDごとに対応付けられた配信対象地域を含む。
店舗IDは、対応のグループに属する店舗を示す識別子である。配信対象地域は、対応の店舗IDが示す店舗が広告元として電子チラシを配信する対象として設定している地域を示す。
図3(b)は、ユーザ情報記憶部110が記憶するユーザ情報テーブルの構造例を示す図である。図3(b)に示すように、ユーザ情報テーブルは、ユーザIDごとに、共通ユーザID、閲覧ID、閲覧履歴及び閲覧対象地域を対応付けた構造である。
ユーザIDは、電子チラシ配信サーバ100による電子チラシ配信サービスの享受者であるとして登録しているユーザを一意に示すユーザIDである。
共通ユーザIDは、対応のユーザIDにより示されるユーザに対応付けられた共通ユーザIDを示す。
閲覧IDは、端末装置300にインストールされた電子チラシ閲覧アプリケーションごとに一意に対応付けられたIDであり、電子チラシ閲覧アプリケーションがインストールされた端末装置300ごとに固有の値となる。
閲覧履歴は、対応のユーザIDが示すユーザによる電子チラシの閲覧についての履歴を示す。閲覧履歴には、例えば、閲覧した電子チラシについてのチラシID、カテゴリ、配信対象地域などのメタデータと、ユーザが端末装置300により電子チラシを閲覧した日時(閲覧時刻)などの情報が含まれる。本実施例では、閲覧履歴の具体例として、チラシID、店舗ID、グループID及び閲覧時刻の情報を用いて説明する。
チラシIDは、閲覧された電子チラシのチラシIDである。
グループIDは、閲覧された電子チラシの広告元のグループを一意に示すグループIDである。
店舗IDは、閲覧された電子チラシの広告元の店舗を一意に示す店舗IDである。店舗IDにより示される店舗は、対応のグループIDが示すグループに属する。
閲覧時刻は、電子チラシが閲覧された時刻を示す。閲覧時刻は、例えば、配信要求に応答して電子チラシを送信した時刻に基づいて設定すればよい。
配信対象地域は、電子チラシに設定された情報であり、当該電子チラシを配信すべき地域を示す。電子チラシには、配信すべき地域範囲が配信対象地域として予め設定されている。ユーザ情報の配信対象地域は、配信を希望する電子チラシについてユーザが指定した配信対象地域(マイエリア)を示す。
図2に戻って、電子チラシ配信サーバ100の説明を続ける。
共通ユーザID判定部105は、配信要求された電子チラシに閲覧ポイントが設定されている場合に、閲覧ポイント付与判定(以下、「ポイント付与判定」ともいう。)の要求とともに、共通ユーザ識別子が受信されたか否かを判定する。閲覧ポイント付与判定とは、配信要求元のユーザに対して閲覧ポイントを付与すべきか否かを判定することをいう。具体的に、電子チラシ配信サーバ100は、閲覧ポイント付与判定として、通信部101が送信する電子チラシが閲覧ポイントの付与対象である場合に、ユーザ情報記憶部110が記憶する閲覧履歴に基づいて、配信要求元のユーザに閲覧ポイントを付与すべきか否かについての判定を行う。共通ユーザIDが受信された場合、閲覧ポイント付与判定部106に閲覧ポイント付与判定の実行を指示する。一方、共通ユーザIDが受信されていない場合、共通ユーザID判定部105は配信要求元の共通ユーザIDを送信する指示を制御部102に出力する。
閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイント付与判定を実行する。
具体的には、本実施形態においては、閲覧に応じて閲覧ポイントが付与される閲覧ポイント付与対象の電子チラシと、閲覧されても閲覧ポイントは付与されない閲覧ポイント付与対象外の電子チラシとがある。閲覧ポイント付与判定にあたっては、まず、閲覧された電子チラシが閲覧ポイント付与対象であるか否かについてされる。そのうえで、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイント付与判定として、閲覧ポイント付与対象の電子チラシが閲覧された場合において、今回の閲覧に応じて閲覧ポイントを付与すべきか否かを判定する。
そして、閲覧ポイント付与判定により閲覧ポイントを付与すべきと判定した場合、電子チラシ配信サーバ100は、対応のユーザの閲覧ポイント積算値を更新する。つまり、電子チラシ配信サーバ100は、今回の電子チラシの閲覧に対応して付与された所定のポイント数をこれまでの閲覧ポイント積算値に加算することにより閲覧ポイント積算値を更新する。
図4は、電子チラシ記憶部111が記憶する電子チラシのデータ構造例を示している。
電子チラシは、例えば、ヘッダと、ヘッダに続くチラシデータを含む。ヘッダには、電子チラシについての各種のメタデータが格納される。チラシデータは、電子チラシとしてのコンテンツの実体データである。
ヘッダは、図4に示すように、例えば、チラシID、店舗ID、グループIDなどを含む。
チラシIDは、当該電子チラシを一意に示す識別子である。
店舗IDは、当該電子チラシの広告元としての店舗(実店舗がないサービス業者なども含む)を一意に示す識別子である。
グループIDは、当該電子チラシの広告元が属するグループを一意に示す識別子である。
図5は、本実施形態における顧客管理サーバ200の機能構成を表す概略ブロック図である。顧客管理サーバ200は、通信部201、ポータルサイト提供部202、共通ユーザID発行部203、顧客管理情報記憶部204及び共通ユーザID送信部205を備える。
通信部201は、ネットワーク400を経由して電子チラシ配信サーバ100、端末装置300と通信を実行する。
ポータルサイト提供部202は、顧客であるユーザが利用するポータルサイトを提供する。ポータルサイト提供部202は、例えばネットワーク(インターネット)上にポータルサイトを公開する。ポータルサイト提供部202は、端末装置300から電子チラシ配信サーバ100を経由して行われるログイン要求に応答して認証を実行し、認証の成立に応じて、ログインしたユーザのウェブページを端末装置300に送信する。
共通ユーザID発行部203は、ユーザが初めてポータルサイトにログインしたのに応じて、初めてログインしたユーザに共通ユーザIDを発行する。発行された共通ユーザIDは、ポータルサイト提供部202によって、初めてのログインに応じて送信されるユーザのウェブページのデータとともに端末装置300に送信される。
また、発行された共通ユーザIDは、ログインしたユーザ(ログインユーザ)の顧客管理情報に格納されるように顧客管理情報記憶部204に記憶される。以降、ポータルサイト提供部202は、ユーザがログインを行うごとに、ログインユーザの顧客管理情報に格納されている共通ユーザIDをユーザのウェブページとともに端末装置300に対して送信する。
顧客管理情報記憶部204は、ユーザごとの顧客管理情報を記憶する。顧客管理情報は、例えば個人情報とユーザIDなどと対応付けた情報である。
図6は、顧客管理情報記憶部204が記憶する顧客管理情報の構造例を示している。図5の顧客管理情報は、顧客としてのユーザごとに対応して、ユーザID、パスワード、共通ユーザID及び個人情報を格納した構造である
ユーザIDは、顧客としてのユーザごとに一意となるように設定されるIDである。ポイントカードサービス業者は、ユーザIDにより顧客を管理する。ユーザIDは、顧客管理サーバ200が提供するポータルサイトにログインする際のユーザアカウントとしても利用される。
パスワードは、ポータルサイトにログインする際に使用される。
共通ユーザIDは、対応のユーザIDが示すユーザに対して発行された共通ユーザIDである。
個人情報は、対応のユーザIDが示すユーザについて登録されている個人の情報である。例えば、個人情報には、ユーザのポイントに関する情報の他、住所、氏名、年齢、電話番号、家族構成、収入、などを含む。
図7は、本実施形態における端末装置300の機能構成を表す概略ブロック図である。端末装置300は、通信部301、電子チラシ閲覧処理部302、共通ユーザID記憶部303、表示部304及び操作部305を備える。
通信部301は、ネットワーク400を経由して電子チラシ配信サーバ100、顧客管理サーバ200と通信を実行する。
電子チラシ閲覧処理部302は、電子チラシの閲覧に関する制御を実行する。電子チラシ閲覧処理部302は、例えば図1に示した電子チラシ閲覧アプリケーションが起動されることにより実現される機能部である。
例えば、電子チラシ閲覧処理部302は、閲覧対象の電子チラシを選択する操作が操作部305に対して行われるのに応じて、選択された電子チラシを指定する配信要求を通信部301から電子チラシ配信サーバ100に送信することができる。
また、電子チラシ閲覧処理部302は、電子チラシ配信サーバ100から送信される電子チラシや電子チラシのリストなどを表示部304に表示させるための表示制御を実行する。例えば電子チラシの画像が表示部304に表示される。なお、例えば電子チラシが音声を伴う場合には、音声の再生も行うことができる。
また、本実施形態の電子チラシ閲覧処理部302は、電子チラシ配信サーバ100を経由して顧客管理サーバ200のポータルサイトにアクセスすることができる。電子チラシ閲覧処理部302は、顧客管理サーバ200のポータルサイトへのアクセスにあたり、例えばユーザアカウント(ユーザIDに相当する)やパスワードを含むログイン要求を送信するなどのログインのための通信を実行する。
共通ユーザID記憶部303は、端末装置300が利用する各種の情報を記憶する。共通ユーザID記憶部303は、共通ユーザIDを記憶する。前述のように、電子チラシ閲覧処理部302が顧客管理サーバ200のポータルサイトにログインするための通信を実行するのに応じて、顧客管理サーバ200からはログインしたユーザに対応する共通ユーザIDが送信される。共通ユーザID記憶部303は、このようにポータルサイトへのログインが行われるごとに顧客管理サーバ200から送信された共通ユーザIDを記憶する。
表示部304は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部304は、電子チラシ閲覧処理部302の制御に応じて画像を表示させる。
操作部305は、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。操作部305は、ユーザの指示を端末装置300に入力する際にユーザによって操作される。また、操作部305は、行われた操作に応じた操作信号を出力する。電子チラシ閲覧処理部302は、操作信号に応じて所定の処理を実行する。これにより、操作に応じた電子チラシ閲覧アプリケーションの動作が得られる。
次に、図8を参照して、端末装置300の画面の表示態様例について説明する。
図8(a)は、端末装置300の表示部304において、電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシのリストの画面が表示されている状態を示している。電子チラシのリストの画面においては、複数の電子チラシのサムネイル画像thnが配列されている。また、例えば各サムネイル画像thnの下側には、広告元の店舗などの名称が表示されている。
また、電子チラシのリストの画面に表示される複数のサムネイル画像thnのうち、ポイント付与対象である電子チラシのサムネイル画像thnには、ポイント付与対象マークmkが重畳して表示される。ユーザは、このポイント付与対象マークmkの有無により、このサムネイル画像thnの電子チラシがポイント付与対象であるか否かを区別することができる。
電子チラシのリストのデータは、リストに含まれる電子チラシごとに対応するサムネイル画像のデータと、マーク付与フラグを有する。マーク付与フラグは、対応のサムネイル画像のデータをサムネイル画像thnとして表示するにあたり、ポイント付与対象マークmkを重畳して表示すべきか否かを示すフラグである。
電子チラシのリストの画像を表示する際、端末装置300は、マーク付与フラグがポイント付与対象マークmkを表示すべきことを示している場合には、対応のサムネイル画像thnにポイント付与対象マークmkを重畳して表示させる。また、端末装置300は、マーク付与フラグがポイント付与対象マークmkを表示すべきでないことを示している場合には、ポイント付与対象マークmkを重畳することなく、対応のサムネイル画像thnのみを表示させる。
これにより、図8(a)に示したように、閲覧ポイント付与対象の電子チラシに対応するサムネイル画像thnに対してポイント付与対象マークmkが付与された電子チラシのリストの画面が表示される。
また、電子チラシ配信サーバ100は、端末装置300に送信すべき電子チラシのリストのデータを生成する際に、リストに含まれる電子チラシごとに対応するマーク付与フラグの値について以下のように設定する。
つまり、電子チラシ配信サーバ100では、ポイント付与対象の電子チラシを配信する店舗のグループのグループID(ここでは「ポイント付与グループID」と呼ぶ)を管理している。そこで、電子チラシ配信サーバ100では、リストに含まれる電子チラシのうちから、広告元の店舗を含むグループのグループIDが、ポイント付与グループIDのいずれかと一致する電子チラシを抽出する。
次に、電子チラシ配信サーバ100は、ポイント付与グループIDのいずれかと一致するとして抽出された電子チラシを対象として、さらに、以下の処理を実行する。つまり、電子チラシ配信サーバ100は、電子チラシのリストのデータの送信先である端末装置300のユーザが指定した配信対象地域(ここでは、「ユーザ指定配信対象地域」と呼ぶ)と同じ配信対象地域が設定されている電子チラシを抽出する。電子チラシ配信サーバ100は、このように抽出した電子チラシを閲覧ポイント付与対象として特定する。
そして、電子チラシ配信サーバ100は、リストに含まれる電子チラシのうちで閲覧ポイント付与対象として特定した電子チラシに対応するマーク付与フラグについてマークの付与有りを示す値(例えば、フラグ“1”)を設定する。また、電子チラシ配信サーバ100は、リストに含まれる電子チラシのうちで閲覧ポイント付与対象として特定していない他の電子チラシに対応するマーク付与フラグについてマークの付与無しを示す値(例えば、フラグ“0”)を設定する。
例えばユーザは、図8(a)に示す電子チラシのリストの画面において、ポイント付与対象マークmkが表示されたサムネイル画像thnを、操作部305を介してタッチすることで選択操作を行う。サムネイル画像thnを選択する操作に応じて、端末装置300は、選択されたサムネイル画像thnに対応する電子チラシの配信要求(チラシIDを含む)を電子チラシ配信サーバ100に送信する。この際、ユーザが顧客管理サーバ200のポータルサイトへログインしている場合、端末装置300は電子チラシの配信要求(チラシIDを含む)と共通ユーザIDとを電子チラシ配信サーバ100に送信する。一方、ユーザが顧客管理サーバ200のポータルサイトへログインしていない場合、端末装置300は共通ユーザIDを送信せず、電子チラシの配信要求(チラシIDを含む)を電子チラシ配信サーバ100に送信する。
電子チラシ配信サーバ100は、端末装置300から電子チラシの配信要求及び共通ユーザIDを受信した場合には閲覧ポイント付与判定を実行し、電子チラシの配信要求と共通ユーザIDのうち、電子チラシの配信要求のみを受信した場合には配信要求元のユーザの端末装置300に配信要求された電子チラシの電子チラシデータ及びログイン要求メッセージを送信する。
電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシデータと閲覧ポイントを付与すべきとの判定結果とを受信した場合、端末装置300は、図8(a)の表示から、図8(b)の電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシの画像の表示に切り替えるとともに、電子チラシの画像上に「ポイント獲得!!」の通知画像inf1(ポップアップ画像)を重畳して表示する。
端末装置300の表示部304に表示された通知画像inf1を見ることで、ユーザは、今回の電子チラシの閲覧によりポイントが発生したことを確認できる。なお、端末装置300は、通知画像inf1を、例えば、ユーザが通知画像inf1に対するタッチ操作などを行うことにより消去することができる。また、端末装置300は、ポップアップ画像を表示してから一定時間経過(例えば、5秒等)した後に消去することもできる。
また、電子チラシ配信サーバ100が閲覧ポイントを付与すべきでないと判定した場合、付与されない理由がポイント獲得済みであること表す情報を含む判定結果とともに電子チラシが送信された場合、端末装置300は、図8(a)の表示から、図8(c)の電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシの画像の表示に切り替えるとともに、電子チラシの画像に対して、「ポイント獲得済み」の通知画像inf2(ポップアップ画像)を表示する。
端末装置300の表示部304に表示された通知画像inf2を見ることで、ユーザは、今回閲覧した電子チラシは既に閲覧しているためにポイントが発生しないことを確認できる。
また、電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシデータとログイン要求信号とを受信した場合、端末装置300は、図8(a)の表示から、図8(d)の電子チラシ配信サーバ100から送信された電子チラシの画像の表示に切り替えるとともに、電子チラシの画面上に「ログインしてください」の通知画像inf3(ポップアップ画像)を重畳して表示する。
端末装置300の表示部304に表示された通知画像inf3を見ることで、ユーザは、顧客管理サーバ200のポータルサイトへのログインを要求されていることを確認できる。ユーザが通知画像inf3のログインの表示に対するタッチ操作などを行うことにより、図8(d)の通知画像inf3の表示からユーザに対して「ユーザID」及び「パスワード」の各項目に入力させる画面が表示される。
ポータルサイトへのログインが行われると、電子チラシ配信サーバ100は、ログインしたユーザのユーザIDに対応付けて記憶されている共通ユーザIDに基づいて閲覧ポイント付与判定を実行し、判定結果に応じて図8(b)または図8(c)の画面を表示部304に表示する。
次に、図9のシーケンス図を参照して、顧客管理サーバ200、電子チラシ配信サーバ100及び端末装置300とで共通ユーザIDを共有するための手順例について説明する。
顧客管理サーバ200のポータルサイトにログインするために、例えばユーザは、端末装置300上で電子チラシ閲覧アプリケーションを動作させ、ポータルサイトにログインするための操作を行う。
ログインのための操作に応じて、端末装置300の電子チラシ閲覧処理部302は、例えば、電子チラシ配信サーバ100を経由して顧客管理サーバ200にアクセスし、ポータルサイトへのログイン要求を送信する(ステップS101)。
前述のように、端末装置300から送信されるログイン要求には、電子チラシ配信サーバ100が管理するユーザIDと、顧客管理サーバ200のポータルサイトでの認証に必要なユーザID(ユーザアカウント)、パスワードなどのログイン認証に必要な情報が含まれる。
ステップS101の処理により端末装置300から送信されたログイン要求を受信するのに応じて、顧客管理サーバ200のポータルサイト提供部202は、認証処理を実行する(ステップS102)。認証処理にあたり、ポータルサイト提供部202は、顧客管理情報記憶部204に記憶されている顧客管理情報のうちで、ログイン要求が含むのと同じユーザIDとパスワードの組を格納する顧客管理情報が有るか否かについて判定すればよい。
認証が成立してログインが成功すると、顧客管理サーバ200の共通ユーザID発行部203は、共通ユーザIDが未登録であるか登録済みであるかを、顧客管理情報記憶部204を参照して判定する(ステップS103)。
顧客管理情報記憶部204が記憶する共通ユーザIDは、対応のユーザがポータルサイトにログインしたことがある場合には、最初のログインの際に発行された共通ユーザIDを示す値を示している。これに対して、対応のユーザがポータルサイトにログインしたことがない場合には、顧客管理情報記憶部204が記憶する共通ユーザIDは、未発行であることを示す特定の値が格納されている。したがって、共通ユーザIDが未登録であるか登録済みであるかの判定にあたり、共通ユーザID発行部203は、顧客管理情報記憶部204が記憶するログインユーザの顧客管理情報が格納する共通ユーザIDを参照すればよい。
共通ユーザIDが未登録である場合(ステップS103−YES)、共通ユーザID発行部203は、今回のログインユーザに対応させた共通ユーザIDを発行する(ステップS104)。共通ユーザID発行部203は、ステップS104の処理により発行した共通ユーザIDを、顧客管理情報記憶部204において、ログインユーザのユーザID(ユーザアカウント)に対応付けられている個人情報に対応付けて記憶させる(ステップS105)。
一方、共通ユーザIDが登録済みである場合(ステップS103−NO)、上記のステップS104、ステップS105の処理をスキップする。
ポータルサイト提供部202は、顧客管理情報記憶部204において、今回のログインユーザの顧客管理情報が格納する共通ユーザIDを、電子チラシ配信サーバ100を経由して端末装置300に送信する(ステップS106)。
ステップS106の処理により送信された共通ユーザIDを、端末装置300が受信するのに応じて、端末装置300における電子チラシ閲覧処理部302は、受信した共通ユーザIDを、共通ユーザID記憶部303に記憶させる(ステップS107)。
また、ステップS106の処理により送信された共通ユーザIDは、電子チラシ配信サーバ100を経由した段階で、電子チラシ配信サーバ100においても受信される。電子チラシ配信サーバ100における共通ユーザID登録部103は、受信された共通ユーザIDをユーザ情報記憶部110に記憶させる(ステップS108)。この際、共通ユーザID登録部103は、受信した共通ユーザIDを、当該共通ユーザIDとともに受信したユーザIDに対応付けて記憶させる。
このような手順によって、顧客管理サーバ200のポータルサイトへのログインに応じて、電子チラシ配信サーバ100、顧客管理サーバ200、端末装置300の間で、同じログインユーザの共通ユーザIDが記憶される。つまり、電子チラシ配信サーバ100、顧客管理サーバ200、端末装置300の間で共通ユーザIDが共有される。
このような処理が行われることにより、顧客管理サーバ200が提供するサービスを退会したユーザにおいては、ポータルサイトにログインできないため、共通ユーザIDを取得することがない。したがって、サービス業者の会員でないユーザがポイントを獲得してしまうおそれを軽減することができる。そのため、ポイント付与対象のユーザであるか否かの管理を正しく行うことができる。
なお、端末装置300に記憶される共通ユーザIDは、所定のタイミングで削除される。所定のタイミングは、例えば、端末装置300が顧客管理サーバ200のポータルサイトからログアウトしたタイミングや、ポータルサイトログイン後に一定時間(例えば、10分、1時間など)経過したタイミングや、電子チラシ配信サーバ100と端末装置300との接続が切断されたタイミングなどである。
なお、電子チラシ配信サーバ100の共通ユーザID登録部103は、以下のような手順で共通ユーザIDをユーザ情報記憶部110に記憶させてもよい。
つまり、電子チラシ配信サーバ100における通信部101は、顧客管理サーバ200のポータルサイト提供部202がステップS106により送信した共通ユーザIDを、端末装置300に転送する。
端末装置300の電子チラシ閲覧処理部302は、転送された共通ユーザIDの受信に応じて、ステップS107による共通ユーザIDのユーザ情報記憶部110への記憶を実行する。また、これとともに、端末装置300の電子チラシ閲覧処理部302は、受信した共通ユーザIDを電子チラシ配信サーバ100に通知する。
電子チラシ配信サーバ100における共通ユーザID登録部103は、ステップS108の処理として、電子チラシ配信サーバ100から通知された共通ユーザIDをユーザ情報記憶部110に記憶させる。このような手順によっても、電子チラシ配信サーバ100、顧客管理サーバ200、端末装置300の間で共通ユーザIDが共有される。
図10は、本実施形態における電子チラシ配信処理の動作の具体例を示すシーケンス図である。
端末装置300の操作部305は、表示部304に表示された電子チラシのリストの画面からユーザによる電子チラシの閲覧指示を受け付ける(ステップS201)。ユーザから閲覧指示が操作部305を介して入力されると、通信部301は指定された電子チラシの配信要求(チラシIDを含む)を含む信号を電子チラシ配信サーバ100に送信する(ステップS202)。電子チラシ配信サーバ100の通信部101は、電子チラシの配信要求を受信する(ステップS203)。制御部102は配信要求により指定される電子チラシデータを電子チラシ記憶部111から読み出し、通信部101を介して端末装置300に電子チラシデータを含む信号を送信する(ステップS204)。
端末装置300の通信部301は、電子チラシ配信サーバ100から送信された信号を受信する。電子チラシ閲覧処理部302は、受信された信号に含まれている電子チラシデータの電子チラシを表示部304に表示する(ステップS205)。
次に、電子チラシ閲覧処理部302は表示部304に表示された電子チラシがポイント付与対象の電子チラシであるか否かを判定する(ステップS206)。ポイント付与対象の電子チラシである場合(ステップS206−YES)、電子チラシ閲覧処理部302は共通ユーザID記憶部303を参照し、共通ユーザIDがあるか、即ち、共通ユーザID記憶部303に記憶されているか否かを判定する(ステップS207)。一方、ポイント付与対象の電子チラシではない場合(ステップS206−NO)、処理は終了する。
共通ユーザIDが共通ユーザID記憶部303に記憶されている場合(ステップS207−YES)、通信部301はポイント付与判定要求及び共通ユーザID記憶部303に記憶された共通ユーザIDを含む信号を電子チラシ配信サーバ100に送信する(ステップS208)。ポイント付与判定要求は、閲覧ポイント付与判定を電子チラシ配信サーバに実行させるための要求である。一方、共通ユーザIDが共通ユーザID記憶部303に記憶されていない場合(ステップS207−NO)、通信部301は共通ユーザIDを送信せず、ポイント付与判定要求を含む信号を電子チラシ配信サーバ100に送信する(ステップS209)。
電子チラシ配信サーバ100の通信部101は、端末装置300から送信された信号を受信する。共通ユーザID判定部105は受信された信号に共通ユーザIDがあるか否かを判定する(ステップS210)。共通ユーザIDがある場合(ステップS210−YES)、閲覧ポイント付与判定部106は受信されたポイント付与判定要求に応じて閲覧ポイント付与判定を行う(ステップS211)。なお、閲覧ポイント付与判定部106がステップS211の処理として実行する閲覧ポイント付与判定の処理手順例については後述する。その後、通信部101は、閲覧ポイント付与判定の判定結果を含む信号を端末装置300に送信する(ステップS212)。また、ステップS210の処理において、共通ユーザIDがない場合(ステップS210−NO)、通信部101はログイン要求メッセージを含む信号を端末装置300に送信する(ステップS213)。
端末装置300の通信部301は、電子チラシ配信サーバ100から送信された信号を受信する。電子チラシ閲覧処理部302は、受信された信号に応じた画面を表示する(ステップS214)。例えば、電子チラシ閲覧処理部302は、信号に格納されているデータが判定結果である場合、閲覧ポイント付与判定の判定結果に応じたポップアップ画像を表示部304に表示する。
具体的には、ステップS214の処理において、端末装置の通信部301が受信した閲覧ポイント付与判定の判定結果に基づき、判定結果がポイント付与可能である場合、電子チラシ閲覧処理部302は、例えば図7(b)に例示したように電子チラシの画像に対して通知画像inf1を重畳して表示させる。その後、処理が終了する。
また、通信部301が受信した閲覧ポイント付与判定の判定結果に基づき、判定結果がポイント付与可能ではない場合、電子チラシ閲覧処理部302は、例えば図7(c)に例示したように電子チラシの画像に対して電子チラシの画像に通知画像inf2を重畳して表示させる。その後、処理が終了する。
また、ステップS214の処理において、電子チラシ閲覧処理部302は、信号に格納されているデータがログイン要求メッセージである場合、電子チラシ閲覧処理部302は例えば図8(d)に例示したように電子チラシの画像に対して通知画像inf3を重畳して表示させることによって、ユーザからのログイン入力を受け付ける。その後、処理が終了する。
図11のフローチャートは、図10のステップS211としての閲覧ポイント付与判定にかかるポイント付与判定を示している。
ここでは、閲覧ポイント付与判定部106は電子チラシのポイント付与ルールに従って、ポイント付与に関するポイント付与判定を以下のようにして行う。
閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシが閲覧ポイント付与対象であるか否かについて判定する(ステップS301)。
前述のように、制御部102は、図10のステップS202の処理で端末装置300から送信された配信要求が指定する電子チラシのデータを電子チラシ記憶部111から読み出す。そこで、閲覧ポイント付与判定部106は、制御部102が読み出した電子チラシのデータのヘッダに含まれるグループIDを取得する。次に、閲覧ポイント付与判定部106は、広告元情報記憶部112が記憶する広告元情報において、電子チラシのデータから取得したグループIDに対応付けられている閲覧ポイント有無情報を参照する。
閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイント有無情報が閲覧ポイントの付与無しを示していれば、今回の配信要求により指定された電子チラシは閲覧ポイント付与対象外であると判定する。
一方、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイント有無情報が閲覧ポイントの付与有りを示していれば、さらに、広告元情報において、判定対象の閲覧ポイント有無情報と同じグループIDに対応付けられている閲覧ポイント付与期間を参照する。
閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイント付与期間に現在日時が含まれていれば、今回の配信要求により指定された電子チラシは閲覧ポイント付与対象であると判定する。一方、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイント付与期間に現在日時が含まれていなければ、今回の配信要求により指定された電子チラシは閲覧ポイント付与対象外であると判定する。
電子チラシが閲覧ポイント付与対象外である場合(ステップS301−NO)、閲覧ポイント付与判定部106は、ポイント付与対象外であるとの理由により、閲覧ポイントを付与すべきでないと判定する(ステップS303)。
一方、電子チラシが閲覧ポイント付与対象である場合(ステップS301−YES)、閲覧ポイント付与判定部106は、さらに以下の判定を実行する。
つまり、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシに設定された配信対象地域と、今回の配信要求の送信元である端末装置300のユーザ(今回の配信要求元のユーザ)が指定する配信対象地域とが同じか否かについて判定する(ステップS302)。
このために、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求に応じて制御部102が電子チラシ記憶部111から読み出した電子チラシのヘッダに含まれる店舗IDを取得する。閲覧ポイント付与判定部106は、取得した店舗IDに対応付けられている配信対象地域を広告元情報記憶部112が記憶する広告元情報テーブルから取得する。
また、閲覧ポイント付与判定部106は、ユーザ情報記憶部110から、今回の配信要求元のユーザのユーザIDに対応付けられた配信対象地域の値を取得する。
閲覧ポイント付与判定部106は、上記のように取得した2つの配信対象地域が異なる場合には(ステップS302−NO)、ポイント付与対象外であるとの理由により、閲覧ポイントを付与すべきではないと判定する(ステップS303)。
一方、取得した2つの配信対象地域が同じである場合、閲覧ポイント付与判定部106は、さらに以下の判定を実行する。
つまり、閲覧ポイント付与判定部106は、電子チラシと同じグループに属する電子チラシが、今回の配信要求元のユーザにより閲覧済みであるか否かについて判定する(ステップS304)。
ステップS304の判定にあたり、閲覧ポイント付与判定部106は、ユーザ情報記憶部110が記憶する閲覧履歴において、今回の配信要求元のユーザを示すユーザIDに対応付けられた閲覧履歴に含まれるグループIDを検索対象とする。そして、検索対象としたグループIDのうちから、今回の配信要求により指定された電子チラシのヘッダに含まれているのと同じグループIDを検索する。
同じグループIDが検索された場合、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシと同じグループに属する電子チラシが、今回の配信要求元のユーザにより閲覧済みであると判定する(ステップS304−YES)。
この場合、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイントが獲得済みであるとの理由により、閲覧ポイントを付与すべきでないと判定する(ステップS305)。
一方、同じグループIDが検索されなかった場合、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシと同じグループに属する電子チラシが、今回の配信要求元のユーザによっては未だ閲覧されていないと判定する(ステップS304−NO)。
上記の判定結果が得られた場合、今回の配信要求により指定された電子チラシは、閲覧ポイント付与対象であり、今回の配信要求元のユーザによっては未だポイントが獲得されていない電子チラシである。そこで、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシについて、閲覧ポイントを付与すべきであると判定する(ステップS306)。
なお、今回の配信要求元のユーザによって、今回の配信要求により指定された電子チラシと同一の電子チラシが過去に閲覧されている場合には、今回の配信要求により指定された電子チラシの広告元と同じ店舗の電子チラシを過去に閲覧していることになる。したがって、この場合にも、同じグループの電子チラシが閲覧済みであると判定され(ステップS304−YES)、閲覧ポイントが獲得済みであるとの理由により、閲覧ポイントを付与すべきでないと判定することができる。
つまり、本実施形態の、閲覧ポイント付与判定部106は、ステップS304の処理により、今回の配信要求により指定された電子チラシを配信要求元のユーザが閲覧済みであることを閲覧履歴が示しているか否かについても判定している。そして、今回の配信要求により指定された電子チラシを配信要求元のユーザが閲覧済みである場合には、今回の電子チラシの閲覧に対応して閲覧ポイントを付与すべきでないと判定する(ステップS305)。この際には、今回の配信要求の送信元である端末装置300と過去に同じ電子チラシが閲覧された端末装置300とが同じであるか否かに係わらず、閲覧ポイントを付与すべきでないと判定される。
また、閲覧ポイント付与判定部106は、ステップS304のようにグループIDに基づく他に、店舗IDに基づいて閲覧ポイントが獲得済みであるか否かについて判定するようにしてもよい。
この場合の閲覧ポイント付与判定部106は、ユーザ情報記憶部110が記憶するユーザ情報テーブルにおいて、今回の配信要求元のユーザを示すユーザIDに対応付けられた閲覧履歴に含まれる店舗IDを検索対象とする。閲覧ポイント付与判定部106は、検索対象とした店舗IDのうちから、今回の配信要求により指定された電子チラシのヘッダに含まれているのと同じ店舗IDを検索する。そして、店舗IDが検索されたか否かに応じて、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシと配信元の店舗が同じ電子チラシが、今回の配信要求元のユーザにより閲覧済みであるか否かについて判定する。
閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧済みであるとの判定結果の場合には、閲覧ポイントが獲得済みであるとの理由により、ステップS305の処理により閲覧ポイントを付与すべきでないと判定すればよい。また、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧済みでないとの判定結果の場合には、ステップS306の処理により閲覧ポイントを付与すべきであると判定すればよい。
この場合には、店舗単位で電子チラシに閲覧ポイントを付与すべきか否かについて判定できる。
また、閲覧ポイント付与判定部106は、チラシIDに基づいて閲覧ポイントが獲得済みであるか否かについて判定するようにしてもよい。
この場合の閲覧ポイント付与判定部106は、ユーザ情報記憶部110が記憶するユーザ情報テーブルにおいて、今回の配信要求元のユーザを示すユーザIDに対応付けられた閲覧履歴に含まれるチラシIDを検索対象とする。閲覧ポイント付与判定部106は、検索対象としたチラシIDのうちから、今回の配信要求により指定された電子チラシのヘッダに含まれているのと同じチラシIDを検索する。そして、チラシIDが検索されたか否かに応じて、閲覧ポイント付与判定部106は、今回の配信要求により指定された電子チラシと同じ電子チラシが、今回の配信要求元のユーザにより閲覧済みであるか否かについて判定する。
閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧済みであるとの判定結果の場合には、閲覧ポイントが獲得済みであるとの理由により、ステップS305の処理により閲覧ポイントを付与すべきでないと判定すればよい。また、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧済みでないとの判定結果の場合には、ステップS306の処理により閲覧ポイントを付与すべきであると判定すればよい。
この場合には、電子チラシ単位で閲覧ポイントを付与すべきか否かについて判定できる。
なお、本実施形態としては、以下のように、図11のステップS301、S302における処理を実行してもよい。つまり、例えば電子チラシのデータのヘッダについて、配信対象地域の情報や閲覧ポイントの有無を示す情報などを格納した構造とする。
そのうえで、閲覧ポイント付与判定部106は、ステップS301の処理として、配信要求により指定された電子チラシのヘッダに格納される閲覧ポイントの有無を示す情報を参照して、閲覧ポイント付与対象の電子チラシであるか否かの判定を行ってもよい。
また、閲覧ポイント付与判定部106は、ステップS302の処理として、要求された電子チラシのヘッダに格納される配信対象地域の情報を参照することで、配信要求により指定された電子チラシに設定された配信対象地域を特定する。そのうえで、閲覧ポイント付与判定部106は、特定した配信対象地域と今回の配信要求の送信元である端末装置300のユーザが指定する配信対象地域とが同じであるか否かを判定すればよい。
このような処理によって、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧される電子チラシに応じて適切に閲覧ポイントを付与すべきか否かを判定することが可能である。
以上のように構成された電子チラシ配信システムによれば、連携先のサービス事業者と電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザIDを記憶しておき、ユーザの端末装置から電子チラシの配信要求が送信された時に、共通ユーザIDを受信できたか否かに応じて、電子チラシを閲覧したユーザにポイントを付与するか否かを、電子チラシ配信装置の記憶部に記憶した共通ユーザIDを参照し判断するようにした。これにより、ポイント付与対象のユーザであるか否かの管理を正しく行うことができる。
<変形例>
例えば、閲覧ポイント付与判定部106は、閲覧ポイントを付加すべきと判定した場合には、さらに、閲覧履歴や、閲覧対象の電子チラシの属性などに基づいて、付与すべきポイント数も決定するようにしてよい。
また、例えば、電子チラシ配信サーバ100における電子チラシの配信機能と、閲覧ポイント付与判定機能とをそれぞれ異なる装置で構成したうえで、両者が例えばネットワーク経由での通信により連携して動作するように構成してもよい。
また、閲覧ポイント付与判定の判定結果に基づく、端末装置300の表示態様は上述の表示態様に限定される必要はなく、判定結果が分かる表示態様であればどのよう表示態様であっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、本実施形態における図2、図6、図8などにおける各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより電子チラシの閲覧に応じた閲覧ポイント管理などを行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、ネットワークを利用している場合であれば、ウェブサイトなどの提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
100…電子チラシ配信サーバ, 200…顧客管理サーバ, 300…端末装置, 400…ネットワーク, 101…通信部, 102…制御部, 103…共通ユーザID登録部, 104…記憶部, 105…共通ユーザID判定部, 106…閲覧ポイント付与判定部, 110…ユーザ情報記憶部, 111…電子チラシ記憶部, 112…広告元情報記憶部, 201…通信部, 202…ポータルサイト提供部, 203…共通ユーザID発行部, 204…顧客管理情報記憶部, 205…共通ユーザID送信部, 301…通信部, 302…電子チラシ閲覧処理部, 303…共通ユーザID記憶部, 304…表示部, 305…操作部

Claims (6)

  1. 連携先のサービス業者のサーバと自電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザ識別子を記憶するユーザ情報記憶部と、
    端末装置から送信される電子チラシ配信要求を受信する受信部と、
    配信要求された電子チラシを前記端末装置に送信する送信部と、
    前記配信要求された電子チラシに前記連携先のサービス業者が提供するサービスにて利用可能なポイントが設定されている場合に、前記端末装置から当該ポイントの付与に関するポイント付与判定の要求とともに、共通ユーザ識別子を受信したか否かを判定する共通ユーザ識別子判定部と、
    前記共通ユーザ識別子判定部の判定結果に基づき、前記共通ユーザ識別子を受信していない場合には、共通ユーザ識別子を送信するように前記端末装置へ通知し、前記共通ユーザ識別子を受信した場合には、ポイント付与ルールに従いポイント付与判定を行う閲覧ポイント付与判定部と、
    を有することを特徴とする電子チラシ配信装置。
  2. 前記閲覧ポイント付与判定部は、前記電子チラシ配信要求に基づくポイント付与が可能である場合に、ポイント付与可能となった配信要求を行ったユーザの共通ユーザ識別子を前記連携先のサービス業者のサーバに送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子チラシ配信装置。
  3. 前記送信部は、前記ポイント付与ルールに従い、前記電子チラシ配信要求に基づくポイント付与が可能である場合に、ポイント付与されることを表す情報を前記端末装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子チラシ配信装置。
  4. 前記共通ユーザ識別子は、前記端末装置が前記サービス業者のサーバにログインした際に当該サーバから当該端末装置に送信される
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の電子チラシ配信装置。
  5. 電子チラシ配信装置が、連携先のサービス業者のサーバと自電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザ識別子を記憶する記憶ステップと、
    電子チラシ配信装置が、端末装置から送信される電子チラシ配信要求を受信する受信ステップと、
    電子チラシ配信装置が、配信要求された電子チラシを前記端末装置に送信する送信ステップと、
    電子チラシ配信装置が、前記配信要求された電子チラシに前記連携先のサービス業者が提供するサービスにて利用可能なポイントが設定されている場合に、前記端末装置から当該ポイントの付与に関するポイント付与判定の要求とともに共通ユーザ識別子を受信したか否かを判定する共通ユーザ識別子判定ステップと、
    電子チラシ配信装置が、前記共通ユーザ識別子判定ステップの判定結果に基づき、前記共通ユーザ識別子を受信していない場合には、共通ユーザ識別子を送信するように前記端末装置へ通知し、前記共通ユーザ識別子を受信した場合には、ポイント付与ルールに従いポイント付与判定を行う閲覧ポイント付与判定ステップと、
    を有することを特徴とする電子チラシ閲覧制御方法。
  6. 連携先のサービス業者のサーバと自電子チラシ配信装置とで共通のユーザであることを表し当該ユーザを識別する共通ユーザ識別子をユーザ情報記憶部に記憶する記憶ステップと、
    端末装置から送信される電子チラシ配信要求を受信する受信ステップと、
    配信要求された電子チラシを前記端末装置に送信する送信ステップと、
    前記配信要求された電子チラシに前記連携先のサービス業者が提供するサービスにて利用可能なポイントが設定されている場合に、前記端末装置から当該ポイントの付与に関するポイント付与判定の要求とともに、共通ユーザ識別子を受信したか否かを判定する共通ユーザ識別子判定ステップと、
    前記共通ユーザ識別子判定ステップの判定結果に基づき、前記共通ユーザ識別子を受信していない場合には、共通ユーザ識別子を送信するように前記端末装置へ通知し、前記共通ユーザ識別子を受信した場合には、ポイント付与ルールに従いポイント付与判定を行う閲覧ポイント付与判定ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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