本明細書において、「収入証明データ」とは、第三者(好ましくは、公的機関)によって証明された、個人の収入に関するデータをいう。収入証明データとしては、例えば、源泉徴収票、課税証明書などのデータが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において、「身分証明データ」とは、第三者(好ましくは、公的機関)によって証明された、個人の身分に関するデータをいう。身分証明データとしては、例えば、運転免許証、健康保険証、社会保険証、社員証などのデータが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書における身分証明データは、収入証明データを含まない。
本明細書において、「個人情報データ」とは、個人によって申告される任意の個人情報に関するデータをいう。個人情報データは、例えば、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスなどのデータを含む。
本明細書において、「個人情報」とは、上記の収入証明データ、身分証明データ、個人情報データを含む、個人に関する任意の情報をいう。
本明細書において、「ポイント」とは、物品、サービス、現金のうちの少なくとも1つと交換することが可能なものをいう。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
1.新しい会員モデル
出願人は、新しい会員モデルを提案する。この新しい会員モデルは、従来よりも高いレベルの個人情報によって身元保証された会員の数の増加を促進するという画期的な発想に基づいている。
図1Aは、新しい会員モデルの一例を説明するための図である。図1Aに示される例では、会員が「正会員」、「準会員」という2つのレベルに分類されている。「正会員」が上位のレベルの会員であり、「準会員」が下位のレベルの会員である。
「正会員」は、ポイントを第1のレベルの使用条件下で使用することが可能である会員である。
「準会員」は、ポイントを第2のレベルの使用条件下で使用することが可能である会員である。
ここで、第1のレベルの使用条件および第2のレベルの使用条件は、第2のレベルの使用条件が第1のレベルの使用条件よりも制限されたものである限り、任意の使用条件であり得る。例えば、第1のレベルの使用条件は、ポイントを物品、サービスおよび現金のいずれとも交換できるものであるのに対して、第2のレベルの使用条件は、ポイントを物品またはサービスとは交換できるが現金とは交換できないものであり得る。より具体的な実施形態において、ポイントを第2のレベルの使用条件下で使用することは、例えば、ポイントの使用目的の制限付きでポイントを使用することを含み、ポイントを第1のレベルの使用条件下で使用することは、例えば、ポイントの使用目的を制限することなく、ポイントの換金を含めて利用可能なすべての態様でポイントを使用することを含む。ポイントの使用目的の制限付きとは、例えば、ポイントをイベント(コンサート、映画、演劇など)の入場券と交換することはできるが、ポイントを換金することはできないことを含む。
なお、「正会員」、「準会員」によって使用されるポイントは、個人が「正会員」または「準会員」として登録されたことを契機として会員運営企業によって付与が開始されたポイントであることが好ましいがこれに限定されない。「正会員」、「準会員」によって使用されるポイントは、どのようにして貯められたポイントであるかを問わないものとする。例えば、「正会員」、「準会員」によって使用されるポイントは、個人が「正会員」または「準会員」として登録されるか否かにかかわらず会員運営企業以外の企業によって付与されたポイントであってもよい。
ポイントは、会員運営会社によって管理運営される専用のポイントであってもよいし、会員運営企業以外の任意の企業によって管理運営される共通のポイントであってもよい。
各会員のポイントは、例えば、後述するポイントデータベース部によって管理され得る。ポイントデータベース部には、各会員に関連付けられた状態で各会員のポイントが格納される。
図1Bは、図1Aに示される新しい会員モデルに基づいて会員を登録するための手順の一例を示す。ここで、会員の運営は、会員運営企業(または、会員運営者)によって行われるものとする。
ステップS1:契約相手先企業との契約を締結することを希望する個人Aは、個人Aの収入証明データを少なくとも契約相手先企業に提出することが必要とされる。この契約は、個人Aの収入証明データを少なくとも必要とするものであるからである。
ここで、「契約相手先企業」の一例は、不動産仲介を業として行う企業(以下、「不動産仲介企業」という)であるがこれには限定されない。「契約」の一例は、アパートなどの不動産の賃貸契約であるがこれには限定されない。上述した「契約」は、個人Aの収入証明データを少なくとも必要とするものである限り、任意の契約であり得る。
なお、上述した「契約」は、個人Aの収入証明データに加えて、個人Aの身分証明データを必要とするものであってもよい。この場合、個人Aは、個人Aの収入証明データに加えて、個人Aの身分証明データを契約相手先企業に提出することが必要とされる。あるいは、上述した「契約」は、個人Aの収入証明データおよび個人Aの身分証明データに加えて、個人Aの個人情報データを必要とするものであってもよい。この場合、個人Aは、個人Aの収入証明データおよび個人Aの身分証明データに加えて、個人Aの個人情報データを契約相手先企業に提出することが必要とされる。
ステップS2:契約相手先企業は、少なくとも個人Aの収入証明データを会員運営企業に転送する。ただし、契約相手先企業が会員運営企業と同一である(あるいは、契約相手先企業が会員運営企業としての業務を行う)場合には、ステップS2は不要である。
ステップS3:会員運営企業は、契約相手先企業との契約を締結した個人Aを「正会員」として登録する。このように、契約相手先企業との契約を締結した個人Aは、「正会員」として自動的に登録される。従って、契約相手先企業との契約を締結した個人Aは、その契約とは別個に会員運営企業に対して「正会員」の登録手続を行う必要はない。個人Aによって提出されたデータは、後述する会員データベース部に格納される。
ステップS4:契約相手先企業との契約を締結していないが「準会員」として登録されることを希望する個人Bは、個人Bの収入証明データを少なくとも会員運営企業に提出する。
ここで、収入証明データの提出の態様は問わない。例えば、個人Bが、収入証明書のコピーを会員運営企業に郵送またはFAXし、会員運営企業の社員が収入証明書のコピーを見ながら端末装置を用いて収入証明書のデータを入力することによって収入証明データを生成するようにしてもよいし、会員運営企業の社員が収入証明書のコピーをスキャンすることによって(もしくは、収入証明書のコピーをスキャンしたものを変換することによって)収入証明データを生成するようにしてもよい。あるいは、会員運営企業が運営するウェブサイトが存在する場合には、個人Bが収入証明書をスキャンしたもの(もしくは、収入証明書をスキャンしたものを変換したもの)をウェブサイトに送信するようにしてもよい。あるいは、会員運営企業が直営店舗または契約店舗などの実店舗を有している場合には、個人Bがその店舗を訪問しその実店舗において収入証明書のコピーを提出するようにしてもよい。
なお、個人Bは、個人Bの収入証明データに加えて、個人Bの身分証明データを会員運営企業に提出するようにしてもよい。あるいは、個人Bは、個人Bの収入証明データおよび個人Bの身分証明データに加えて、個人Bの個人情報データを会員運営企業に提出するようにしてもよい。ここで、身分証明データおよび個人情報データの提出の態様は問わない。
ステップS5:会員運営企業は、個人Bによって提出されたデータに基づいて、個人Bを「準会員」として登録する。個人Bによって提出されたデータは、後述する会員データベース部に格納される。
なお、上述したステップS1において、個人Aが「準会員」として既に登録されている場合には、収入証明データの提出を省略するようにしてもよい。あるいは、個人Aが「準会員」として登録されてから所定の期間(例えば、2年)が経過している場合には、収入証明データを改めて提出するように個人Aに求めるようにしてもよい。
上述した「準会員」、「正会員」の定義によれば、近い将来に契約をすることを視野に入れている個人は、契約を実際に締結した際に「正会員」になるよりも前に直ちに「準会員」になっておく方が得策であると考える可能性が高い。なぜなら、「準会員」になることによって、「正会員」のポイントの使用条件よりも制限された使用条件が課されるものの、ポイントを使用することができるからである。さらに、「準会員」になることによって、ポイントを貯めることができる場合には、将来「正会員」になったときに準会員のポイントの使用条件よりも制限が緩和された使用条件下でそのポイントを使用することができるからである。さらに、この新しい会員モデルによれば、個人が「収入証明データ」という高いレベルの個人情報を提出しなければならないという通常では障壁になりかねない高いハードルを比較的容易にクリアすることが可能である。なぜなら、契約を締結する際に「収入証明データ」を提出することが必要とされることから、近い将来に契約をすることを視野に入れている個人にとって「収入証明データ」を早目に提出することはそれほど抵抗のあることではなくむしろ「準会員」に早目になることによって得られるポイント特典の方が魅力的に映るからである。このようにして、この新しい会員モデルによれば、「収入証明データ」という高いレベルの個人情報によって身元保証された「準会員」の数の増加を促進することが可能である。
図2Aは、新しい会員モデルの他の一例を説明するための図である。図2Aに示される例では、会員が「正会員」、「準会員」、「一般会員」という3つのレベルに分類されている。「一般会員」は、「準会員」よりも下位のレベルの会員である。
「正会員」、「準会員」の定義は、図1Aを参照して説明したとおりであるので、ここでは、その説明を省略する。
「一般会員」は、ポイントを第3のレベルの使用条件下で使用することが可能である会員である。この第3のレベルは、第2のレベルよりも制限されたものであれば任意のものであってよい。例えば、第2のレベルは、ポイントを物品またはサービスとは交換できるが現金と交換することができないものであり、第3のレベルは、ポイントをサービスとは交換できるが物品または現金と交換することができないものであってもよい。具体的な実施形態においては、第3のレベルは、ポイントを使用することが可能でないものであってもよい。
なお、「一般会員」によって使用されるポイントは、個人が「一般会員」として登録されたことを契機として会員運営企業によって付与が開始されたポイントであることが好ましいがこれに限定されない。「一般会員」によって使用されるポイントは、どのようにして貯められたポイントであるかを問わないものとする。例えば、「一般会員」によって使用されるポイントは、個人が「一般会員」として登録されるか否かにかかわらず会員運営企業以外の企業によって付与されたポイントであってもよい。
ポイントは、会員運営会社によって管理運営される専用のポイントであってもよいし、会員運営企業以外の任意の企業によって管理運営される共通のポイントであってもよい。
各会員のポイントは、例えば、後述するポイントデータベース部によって管理され得る。ポイントデータベース部には、各会員に関連付けられた状態で各会員のポイントが格納される。
図2Bは、図2Aに示される新しい会員モデルに基づいて会員を登録するための手順の一例を示す。ここで、会員の運営は、会員運営企業(または、会員運営者)によって行われるものとする。
ステップS1〜S5は、図1Bを参照して説明したのと同様である。
ステップS6:契約相手先企業との契約を締結していないが「一般会員」として登録されることを希望する個人Cは、個人Cの身分証明データを少なくとも会員運営企業に提出する。
なお、個人Cは、個人Cの身分証明データに加えて、個人Cの個人情報データを会員運営企業に提出するようにしてもよい。ここで、身分証明データおよび個人情報データの提出の態様は問わない。
ステップS7:会員運営企業は、個人Cによって提出されたデータに基づいて、個人Cを「一般会員」として登録する。個人Cによって提出されたデータは、後述する会員データベース部に格納される。
このように、上述した「一般会員」の定義によれば、近い将来に契約をすることを視野に入れていない個人であっても「一般会員」とすることが可能である。いったん「一般会員」としておけば、「一般会員」は、ポイント特典を考慮して将来的に「準会員」、「正会員」に昇格したいと考える可能性が高い。このように、「一般会員」の数を増加させることは、将来の「準会員」、「正会員」の候補の数を増加させるという意味において有用であるといえる。
さらに、ポイントが所定の値(例えば、10,000ポイント)を超えた場合には、「正会員」からのリクエストに応答して、その所定の値に相当する現金(例えば、1000円)が「正会員」の指定口座に振り込まれるようにしてもよい。あるいは、ポイントが所定の値(例えば、10,000ポイント)を超えると、「正会員」からのリクエストの有無にかかわらず自動的に、その所定の値に相当する現金(例えば、1000円)が「正会員」の指定口座に振り込まれるようにしてもよい。このような「正会員」のキャッシュバック体験が広がる(例えば、ネットワーク上で拡散する)ことにより、「準会員」、「一般会員」が「正会員」に昇格することに対するモチベーションを高めることが可能である。
以下の説明では、会員の一例として「不動産仲介企業の会員」を例にとり、契約相手先企業の一例である「不動産仲介企業」が「会員運営企業」としての業務を行うことにより、従来よりも高いレベルの個人情報によって身元保証された「不動産仲介企業の会員」の数の増加を促進する場合を説明する。この場合、上述した「契約」は、例えば、個人と不動産仲介企業との間で締結される、アパートなどの不動産の賃貸契約であるがこれに限定されない。収入証明データを少なくとも必要とする契約である限り、上述した「契約」は、任意の契約であり得る。本発明が対象とする会員は「不動産仲介企業の会員」に限定されない。本発明は、従来よりも高いレベルの個人情報によって身元保証された任意の組織の会員の数の増加を促進する場合に広く適用することが可能である。
2.新しい会員モデルの利用形態
図3は、新しい会員モデルの利用形態を説明するための図である。以下、各ステップについて詳しく説明する。
ステップS10:広告掲載企業は、ウェブサイトに掲載されるべき広告をウェブサイトに提供する。これにより、広告掲載企業によって提供される広告がウェブサイトに掲載される。広告をウェブサイトに掲載する料金は、有料である。これにより、会員運営企業は、広告掲載企業から広告収入を得ることができる。なお、ウェブサイトの内容およびそこに掲載される広告は、下記の「契約」に関連するものであってもよいし、関連しないものであってもよい。
会員(図1Aに示される「正会員」、「準会員」、または、図2Aに示される「正会員」、「準会員」、「一般会員」)は、このウェブサイトに事前に会員登録をしておくものとする。これにより、ウェブサイトの管理者は、会員の個人情報を把握することが可能である。
ステップS20:会員は、端末装置を用いて、ウェブサイトにログインする。このようなログインは、例えば、ウェブサイトのページをインターネットを介して端末装置に表示させ、端末装置に表示されたページに対して会員が会員番号および/または暗証番号を入力することによって達成される。
ステップS30:会員は、端末装置を用いて、ウェブサイトに掲載されている記事や広告にアクセスする。ここで、ウェブサイトに掲載される記事や広告のうちの少なくともいくつかは、ログインした会員によってアクセスされると(例えば、既読にされたり評価されたりすると)ポイントが貯まるように構成されていてもよい。例えば、会員は、ウェブサイトに掲載されている記事や広告をクリックすることによってポイントを貯めることが可能である。さらに、会員は、ウェブサイトに掲載されたアンケートに答えること、ウェブサイト上で募集されたイベント(例えば、試食会イベント)に参加すること等によってもポイントを貯めることが可能である。
このように、会員は、このウェブサイトへのアクセスに関連してポイントを貯めることが可能である。これにより、会員によるウェブサイトへのアクセス数を増大させることができる。その結果、ウェブサイトの価値を向上させることが可能である。また、「身分証明データ」によって身元保証された「一般会員」や「身分証明データ」および「収入証明データ」によって身元保証された「準会員」、「正会員」によるウェブサイトへのアクセス数を増大させることによって、ウェブサイトの価値をさらに向上させることが可能である。
ステップS40:広告掲載企業は、会員運営企業に広告の掲載料を支払う。広告の掲載料は、ウェブサイトへのアクセス数やウェブサイトの価値に応じて変動する従量制で決められるのが通常であるから、ウェブサイトへのアクセス数が増大すればするほど、ウェブサイトの価値が向上すればするほど、会員運営企業は、広告掲載企業からより多くの広告掲載料を徴収することが可能である。
このように、新しい会員モデルを利用して、身元保証された会員によるウェブサイトへのアクセス数を増加させることにより、広告のターゲット効果を高くすることが可能である。その結果、広告の費用対効果を高くすることが可能である。
なお、ウェブサイトを提供するウェブサーバとして機能するコンピュータシステムがウェブサイトデータベース部に接続されている場合に、そのコンピュータシステムが、会員がウェブサイトに掲載されている記事のうちのどの記事にアクセスしたかを検出することにより、その会員の挙動または嗜好を特定することが可能である。このようにして特定された会員の挙動または嗜好は、ウェブサイトデータベース部に格納される。このウェブサイトデータベース部を商業データベースとして有償で企業の使用に供することが可能である。
また、会員データベース部には、「一般会員」に関連付けられた「身分証明データ」が少なくとも格納されている。この会員データベース部を商業データベースとして有償で企業の使用に供することが可能である。
また、会員データベース部には、「準会員」に関連付けられた「収入証明データ」が少なくとも格納されている。同様に、会員データベース部には、「正会員」に関連付けられた「収入証明データ」が少なくとも格納されている。この会員データベース部を商業データベースとして有償で企業の使用に供することが可能である。
3.新しい会員モデルを実現するためのコンピュータシステムの構成
図4は、新しい会員モデルを実現するためのコンピュータシステム10の構成の一例を示す。
コンピュータシステム10は、インターネット20を介して、少なくとも1つの端末装置30に接続することが可能なように構成されている。端末装置30は、インターネット20を介してコンピュータシステム10と通信することが可能な任意の端末であり得る。端末装置30は、会員登録されていない個人、会員、契約相手先企業の社員、または、会員運営企業の社員によって使用されることが可能である。端末装置30は、例えば、スマートフォンであってもよいし、タブレット型の端末であってもよいし、パーソナルコンピュータであってもよい。
コンピュータシステム10は、インターフェース部40とプロセッサ部50とメモリ部60とを含む。
インターフェース部40は、少なくとも1つの端末装置30との通信を制御する。
プロセッサ部50は、コンピュータシステム10の全体の動作を制御する。
メモリ部60には、処理を実行するために必要とされるプログラムやそのプログラムの実行に必要とされるデータ等が格納されている。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部60に格納するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部60にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、インターネット20などのネットワークを介してダウンロードされることによってメモリ部60にインストールされるようにしてもよいし、光ディスクやUSBなどの記憶媒体を介してメモリ部60にインストールされるようにしてもよい。メモリ部60に格納されているプログラムは、例えば、ウェブサーバプログラムである。プロセッサ部50は、メモリ部60に格納されているウェブサーバプログラムを読み出し、そのウェブサーバプログラムを実行する。これにより、コンピュータシステム10は、ウェブサイトを提供するウェブサーバとして機能することが可能になる。
コンピュータシステム10は、データベース部70に接続されている。データベース部70は、会員データベース部71と、ポイントデータベース部72と、ウェブサイトデータベース部73とを含む。
なお、図4に示されるインターフェース部40、プロセッサ部50、メモリ部60のそれぞれの構成要素は、単一のハードウェア部品で構成されていてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されていてもよい。コンピュータシステム10の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。
また、図4に示される実施の形態では、コンピュータシステム10と少なくとも1つの端末装置30とは、インターネット20を介して接続されることが可能であるとしたが、本発明はこれに限定されない。インターネット20の代わりに任意のタイプのネットワークを用いることも可能である。なお、ネットワーク20およびその代わりの任意のネットワークを介することなく、少なくとも1つの端末装置30をコンピュータシステム10に電気的に結合した構成もまた本発明の範囲内である。さらに、端末装置30の機能およびコンピュータシステム10の機能の両方を一体的に組み込んだシステム(すなわち、スタンドアロン型のシステム)をコンピュータシステム10として構築してもよい。このようなスタンドアロン型のコンピュータシステム10もまた本発明の範囲内である。
また、図4に示される実施形態では、データベース部70は、コンピュータシステム10の外部に設けられているが、本発明はこれに限定されない。データベース部70をコンピュータシステム10の内部に設けることも可能である。データベース部70は、単一のハードウェア部品で構成されていてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されていてもよい。例えば、データベース部70は、コンピュータシステム10の単一の外付けハードディスク装置として構成されていてもよい。データベース部70の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。さらに、会員データベース部71、ポイントデータベース部72、ウェブサイトデータベース部73のそれぞれもまた、単一のハードウェア部品で構成されていてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されていてもよい。会員データベース部71、ポイントデータベース部72、ウェブサイトデータベース部73のそれぞれの構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。コンピュータシステム10のメモリ部60が、データベース部70の少なくとも一部を兼用する構成としてもよい。
図5Aは、会員データベース部71によって管理されている会員に関連する情報の構成の一例を示す。図5Aに示される例では、会員に関連する情報は、会員レコードの形式で会員データベース部71に格納されている。図5Aに示される例では、会員レコード511は、会員識別子の項目5101と、会員レベルの項目5102と、会員登録日の項目5103と、個人情報データの項目5104と、身分証明データの項目5105と、収入証明データの項目5106とを含む。
会員が「正会員」である場合には、会員レベルの項目5102には「正会員」を示す値(例えば、「1」)が設定され、会員登録日の項目5103には「正会員」として登録された日付が設定され、収入証明データの項目5106には収入証明データが設定される(個人情報データの項目5104には個人情報データが設定されてもよいが設定されなくてもよい。身分証明データの項目5105には身分証明データが設定されてもよいが設定されなくてもよい)。
会員が「準会員」である場合には、会員レベルの項目5102には「準会員」を示す値(例えば、「2」)が設定され、会員登録日の項目5103には「準会員」として登録された日付が設定され、収入証明データの項目5106には収入証明データが設定される(個人情報データの項目5104には個人情報データが設定されてもよいが設定されなくてもよい。身分証明データの項目5105には身分証明データが設定されてもよいが設定されなくてもよい)。
会員が「一般会員」である場合には、会員レベルの項目5102には「一般会員」を示す値(例えば、「3」)が設定され、会員登録日の項目5103には「一般会員」として登録された日付が設定され、身分証明データの項目5105には身分証明データが設定される(個人情報データの項目5104には個人情報データが設定されてもよいが設定されなくてもよい。収入証明データの項目5105には身分証明データが設定されない)。
図5Bは、ポイントデータベース部72によって管理されているポイントに関連する情報の構成の一例を示す。図5Bに示される例では、ポイントに関連する情報は、ポイントレコードの形式でポイントデータベース部72に格納されている。図5Bに示される例では、ポイントレコード521は、会員識別子の項目5201と、ポイントの項目5202とを含む。
図5Cは、ウェブサイトデータベース部73によって管理されているウェブサイトに関連する情報の構成の一例を示す。図5Cに示される例では、ウェブサイトに関連する情報は、ウェブサイトレコードの形式でウェブサイトデータベース部73に格納されている。図5Cに示される例では、ウェブサイトレコード531は、会員識別子の項目5301と、会員挙動の項目5302と、会員嗜好の項目5303とを含む。ただし、会員挙動の項目5302および会員嗜好の項目5302のうちのいずれか一方を省略することも可能である。
4.コンピュータシステムにおける処理
図6A〜図6Fは、コンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。この処理は、プロセッサ部50によって実行される。この処理は、例えば、プログラムの形式でメモリ部60に格納されている。プロセッサ部50は、メモリ部60に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。
図6Aは、「正会員の登録」に関連してコンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。以下、処理の各ステップを詳細に説明する。
ステップS6101:プロセッサ部50は、契約を締結した個人の個人情報データ、身分証明データ、収入証明データを端末装置30から受信するための処理を実行する。この端末装置30は、典型的には、個人が契約を締結した契約相手先企業(例えば、会員運営企業)の社員によって操作される。
ステップS6102:プロセッサ部50は、契約を締結した個人が「準会員」であるか否かを判定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員レベルの項目5102の値を判定することによって達成される。会員レベルの項目5102の値が「準会員」を示す値(例えば、「2」)である場合には、判定結果は「Yes」である。この場合、処理はステップS6103に進む。判定結果が「No」である場合には、処理はステップS6106に進む。
ステップS6103:プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている個人情報データ、身分証明データ、収入証明データを更新するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の個人情報データの項目5014の内容をステップS6101において受信された個人情報データに変更することと、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の身分証明データの項目5015の内容をステップS6101において受信された身分証明データに変更することと、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の収入証明データの項目5016の内容をステップS6101において受信された収入証明データに変更することとによって達成される。
ステップS6104:プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている会員レベルを更新するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員レベルの項目5102の値を「正会員」を示す値(例えば、「1」)に更新することによって達成される。
ステップS6105:プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている会員登録日を更新するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員登録日の項目5103の値を現在の日付に更新することによって達成される。
ステップS6106:プロセッサ部50は、契約を締結した個人が「一般会員」であるか否かを判定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員レベルの項目5102の値を判定することによって達成される。会員レベルの項目5102の値が「一般会員」を示す値(例えば、「3」)である場合には、判定結果は「Yes」である。この場合、処理はステップS6107に進む。判定結果が「No」である場合には、処理はステップS6108に進む。
ステップS6107:プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている個人情報データ、身分証明データを更新し、収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の個人情報データの項目5014の内容をステップS6101において受信された個人情報データに変更することと、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の身分証明データの項目5015の内容をステップS6101において受信された身分証明データに変更することと、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の収入証明データの項目5016の内容としてステップS6101において受信された収入証明データを追加することとによって達成される。ステップS6107の後に、処理はステップS6104に進む。
ステップS6108:プロセッサ部50は、個人情報データ、身分証明データ、収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71において新たに生成された会員レコード511の個人情報データの項目5014の内容としてステップS6101において受信された個人情報データを追加することと、新たに生成された会員レコード511の身分証明データの項目5015の内容としてステップS6101において受信された身分証明データを追加することと、新たに生成された会員レコード511の収入証明データの項目5016の内容としてステップS6101において受信された収入証明データを追加することとによって達成される。
ステップS6109:プロセッサ部50は、会員レベルを設定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、新たに生成された会員レコード511の会員レベルの項目5102の値に「正会員」を示す値(例えば、「1」)を設定することによって達成される。
ステップS6110:プロセッサ部50は、会員登録日を設定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、新たに生成された会員レコード511の会員登録日の項目5103の値に現在の日付を設定することによって達成される。
図6Aに示される処理によれば、契約を締結した個人を「正会員」として登録することが可能である。さらに、図6Aに示される処理によれば、コンピュータシステム10は、契約を締結したことに応答して、会員データベース部71に格納されている「正会員」に関連付けられたデータを更新することが可能であるように構成されている。これに加えて、コンピュータシステム10は、契約を更新したことに応答して、会員データベース部71に格納されている「正会員」に関連付けられたデータを更新することが可能であるように構成されていることが好ましい。
図6Bは、「準会員の登録」に関連してコンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。以下、処理の各ステップを詳細に説明する。
ステップS6201:プロセッサ部50は、「準会員」として登録されることを希望する個人の個人情報データ、身分証明データ、収入証明データを端末装置30から受信するための処理を実行する。この端末装置30は、「準会員」として登録されることを希望する個人によって操作されてもよいし、会員運営企業の社員によって操作されてもよい。
ステップS6202:プロセッサ部50は、「準会員」として登録されることを希望する個人が「一般会員」であるか否かを判定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員レベルの項目5102の値を判定することによって達成される。会員データベース部71に格納されている会員レベルの項目5102の値が「一般会員」を示す値(例えば、「3」)である場合には、判定結果は「Yes」である。この場合、処理はステップS6203に進む。判定結果が「No」である場合には、処理はステップS6206に進む。
ステップS6203:プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている個人情報データ、身分証明データを更新し、収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の個人情報データの項目5014の内容をステップS6201において受信された個人情報データに変更することと、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の身分証明データの項目5015の内容をステップS6201において受信された身分証明データに変更することと、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の収入証明データの項目5016の内容としてステップS6201において受信された収入証明データを追加することとによって達成される。
ステップS6204:プロセッサ部50は、会員レベルを更新するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員レベルの項目5102の値を「準会員」を示す値(例えば、「2」)に更新することによって達成される。
ステップS6205:プロセッサ部50は、会員登録日を更新するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員登録日の項目5103の値を現在の日付に更新することによって達成される。
ステップS6206:プロセッサ部50は、個人情報データ、身分証明データ、収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71において新たに生成された会員レコード511の個人情報データの項目5014の内容としてステップS6201において受信された個人情報データを追加することと、新たに生成された会員レコード511の身分証明データの項目5015の内容としてステップS6201において受信された身分証明データを追加することと、新たに生成された会員レコード511の収入証明データの項目5016の内容としてステップS6201において受信された収入証明データを追加することとによって達成される。
ステップS6207:プロセッサ部50は、会員レベルを設定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、新たに生成された会員レコード511の会員レベルの項目5102の値に「準会員」を示す値(例えば、「2」)を設定することによって達成される。
ステップS6208:プロセッサ部50は、会員登録日を設定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、新たに生成された会員レコード511の会員登録日の項目5103の値に現在の日付を設定することによって達成される。
図6Bに示される処理によれば、「個人情報データ」、「身分証明データ」、「収入証明データ」を提出した個人を「準会員」として登録することが可能である。さらに、コンピュータシステム10は、所定のタイミングで(例えば、2年ごとに)会員データベース部71に格納されている「準会員」に関連付けられたデータを更新することが可能であるように構成されていることが好ましい。
図6Cは、「一般会員の登録」に関連してコンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。以下、処理の各ステップを詳細に説明する。
ステップS6301:プロセッサ部50は、「一般会員」として登録されることを希望する個人の個人情報データ、身分証明データを端末装置30から受信するための処理を実行する。この端末装置30は、「一般会員」として登録されることを希望する個人によって操作されてもよいし、会員運営企業の社員によって操作されてもよい。
ステップS6302:プロセッサ部50は、個人情報データ、身分証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71において新たに生成された会員レコード511の個人情報データの項目5014の内容としてステップS6301において受信された個人情報データを追加することと、新たに生成された会員レコード511の身分証明データの項目5015の内容としてステップS6301において受信された身分証明データを追加することとによって達成される。
ステップS6303:プロセッサ部50は、会員レベルを設定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、新たに生成された会員レコード511の会員レベルの項目5102の値に「一般会員」を示す値(例えば、「3」)を設定することによって達成される。
ステップS6304:プロセッサ部50は、会員登録日を設定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、新たに生成された会員レコード511の会員登録日の項目5103の値に現在の日付を設定することによって達成される。
図6Cに示される処理によれば、「個人情報データ」、「身分証明データ」を提出した個人を「一般会員」として登録することが可能である。
なお、図6A〜図6Cに示される実施形態では、個人と契約相手先企業との間で締結される契約が、個人情報データ、身分証明データ、収入証明データを必要とするものであるとして説明した。ただし、本発明はこれに限定されない。個人と契約相手先企業との間で締結される契約は、収入証明データを少なくとも必要とするものであれば足りる。例えば、その契約が、収入証明データのみを必要とするものである場合には、図6Aに示されるステップS6101において、プロセッサ部50は、その契約を締結した個人の収入証明データを端末装置30から受信するための処理を実行すれば足りる。この場合には、ステップS6103において、プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている収入証明データを更新するための処理を実行すれば足り、ステップS6107、S6108において、プロセッサ部50は、収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行すれば足りる。例えば、その契約が、身分証明データおよび収入証明データのみを必要とするものである場合には、図6Aに示されるステップS6101において、プロセッサ部50は、その契約を締結した個人の身分証明データおよび収入証明データを端末装置30から受信するための処理を実行すれば足りる。この場合には、ステップS6103において、プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている身分証明データおよび収入証明データを更新するための処理を実行すれば足り、ステップS6107において、プロセッサ部50は、会員データベース部71に格納されている身分証明データを更新し、収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行すれば足り、ステップS6108において、プロセッサ部50は、身分証明データおよび収入証明データを会員データベース部71に追加するための処理を実行すれば足りる。図6B、図6Cに示されるステップにおいても、同様である。
図6Dは、「ポイントの失効」に関連してコンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。以下、処理の各ステップを詳細に説明する。
ステップS6401:プロセッサ部50は、会員の登録から所定の時間(例えば、2年)が経過したか否かを判定する処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員登録日の項目5103の値を読み出することと、この値に基づいて会員登録日からの経過時間を計算することと、計算された経過時間が所定の時間を超過したか否かを判定することとによって達成される。判定結果が「Yes」である場合には、処理はステップS6402に進み、判定結果が「No」である場合には、処理は終了する。
ステップS6402:プロセッサ部50は、その会員に関連付けられたポイントを失効させるための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、ポイントデータベース部74に格納されているポイントレコード521のポイントの項目5202の値(その会員に関連付けられたポイントの項目5202の値)をゼロにリセットすることによって達成される。
ステップS6403:プロセッサ部50は、ポイントが失効した会員を一般会員に降格させるための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、会員データベース部71に格納されている会員レコード511の会員レベルの項目5102の値(その会員に関連付けられた会員レベルの項目5102の値)を「一般会員」を示す値(例えば、「3」)に更新することと、その会員レコード511の会員登録日の項目5103の値(その会員に関連付けられた会員登録日の項目5103の値)に現在の日付を設定することとによって達成される。
図6Dに示される処理によれば、会員の登録から所定の時間が経過すると、その会員に関連付けられたポイントを失効させることが可能である。また、ポイントが失効した「正会員」および「準会員」を「一般会員」に降格させることが可能である。
図6Eは、「ポイントの加算」に関連してコンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。以下、処理の各ステップを詳細に説明する。
ステップS6501:プロセッサ部50は、会員がウェブサイトに掲載されている少なくとも1つの記事のうちの1つを既読にしたまたは評価したことを示す信号を端末装置30から受信するための処理を実行する。
ステップS6502:プロセッサ部50は、その信号を受信したことに応答して、その会員に関連付けられたポイントの値を増加させるための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、その信号を受信したことに応答して、ポイントデータベース部72に格納されているポイントレコード521のポイント項目5202の値(その会員に関連付けられたポイント項目5202の値)を増加させることによって達成される。
図6Eに示される処理によれば、会員がウェブサイトに掲載されている少なくとも1つの記事のうちの1つを既読にしたまたは評価したことに応答して、その会員に関連付けられたポイントを増加させることが可能である。
図6Fは、「ポイントの換金」に関連してコンピュータシステム10内で実行される処理の一例を示す。以下、処理の各ステップを詳細に説明する。
ステップS6601:プロセッサ部50は、「正会員」に関連付けられたポイントが所定の値(例えば、10,000ポイント)を超えたか否かを判定するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、ポイントデータベース部72に格納されているポイントレコード521のポイント項目5202の値(正会員に関連付けられたポイント項目5202の値)を読み出すことと、その読み出された値と所定の値とを比較することとによって達成される。判定結果が「Yes」である場合には、処理はステップS6602に進み、判定結果が「No」である場合には処理が終了する。
ステップS6602:プロセッサ部50は、「正会員」に関連付けられたポイントが所定の値(例えば、10,000ポイント)を超えたことを示すメッセージを会員運営企業内の端末装置30に通知するための処理を実行する。この処理は、例えば、プロセッサ部50が、インターフェース部40を介してそのようなメッセージを端末装置30に送信することによって達成される。
図6Fに示される処理によれば、会員運営企業の社員は、「正会員」に関連付けられたポイントが所定の値(例えば、10,000ポイント)を超えたことを知ることができる。会員運営企業の社員は、所定のポイント値(例えば、10,000ポイント)に相当する現金(例えば、1000円)を「正会員」の指定口座に振り込むための手続を行う。これにより、所定のポイント値に相当する現金が「正会員」にキャッシュバックされる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。