JP6141706B2 - 車両用キャリアプレートの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアインナーパネルに形成された開口部を、車内側から閉塞する車両用キャリアプレートの取付構造に関するものである。
従来より、ウインドガラス昇降用のモーター等が取り付けられて、ドアインナーパネルに形成された開口部に車内側から取り付けられる車両用キャリアプレート(以下、キャリアプレートと称す)の取付構造が知られている。
上記キャリアプレートは、例えば降雨時や洗車時に、上記開口部から水が浸入して車室内に漏れるのを防ぐため、開口部周縁とのシール性を確保して開口部を閉塞する必要がある。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、ドアインナーパネルとキャリアプレートとをボルトで締付けて固定する取付構造が提案されている。
具体的には、キャリアプレート(プレート本体)の車外側の外周縁部に形成されたシール溝には、キャリアプレートとドアインナーパネルとの間をシールするシール部材が収容されている。上記シール溝部の内周には、キャリアプレートをドアインナーパネルに取り付けるためのパネル取付部が複数形成されている。上記パネル取付部には、それぞれにボルト挿通孔が貫通して形成され、該ボルト挿通孔をドアインナーパネルに複数形成された取付用孔に位置合わせし、ボルトをドアインナーパネルの車外側に溶着されたウェルドナットに螺合させることにより、キャリアプレートをドアインナーパネルに取付けて開口部を閉塞している。また、取付けた状態において、シール部材の内側(開口部の中心に近い側)におけるキャリアプレートとドアインナーパネルとの間には隙間が空いている。
特開2007−198056号公報(特に段落0013、第4頁、図1)
しかし、上記特許文献1のものによると、ボルト挿通孔と取付用孔とを位置合わせする作業や、ボルトで締付ける作業が必要であり煩雑である。また、部品点数も多くコストアップにつながる。
その上、シール部材の内側におけるキャリアプレートとドアインナーパネルとの間には隙間が空いているため、開口部の下部においては、ドアインナーパネルの車外側から上記開口部付近に浸入した水が上記隙間に入ると、上記シール部材の上面で留まって溜まることになる。このことによって、上記開口部周縁とキャリアプレートとの間に浸入した水がさらに車内側に浸入することは一時的に抑止できる。しかし、上記シール部材の上面に水が溜まるため、シール部材の劣化や振動等によってシール部材と上記開口部周縁との間に隙間が生じると、車室内に水が漏れる虞があり、防水機能が不十分である。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドアインナーパネルの開口部をキャリアプレートで閉塞するキャリアプレートの取付構造において、ドアインナーパネルにキャリアプレートを容易に取り付けることができるとともに、ドアインナーパネルとキャリアプレートとのシール性を確実に確保して車室内への水漏れを防ぐ構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、キャリアプレートにドアインナーパネルとの係合部およびリップ部を設け、キャリアプレートがドアインナーパネルの開口部に嵌合した状態において、該開口部周縁から車外側に向けて立設されたフランジ部の内周面と、該内周面に対向するキャリアプレートの外周面(外側外周面)とでシール部を形成するようにした。
具体的には、第1の発明では、車両のドアインナーパネルに形成された開口部を車内側から脱着可能に嵌合して閉塞する車両用キャリアプレートの取付構造が前提である。そして、上記ドアインナーパネルの上記開口部周縁には、車外側に向けてフランジ部が立設され、上記キャリアプレートは、上記開口部を遮蔽する遮蔽部と、該遮蔽部の外周から車外側に向けて断面U字状に一体に膨出した可撓性の膨出部と、該膨出部の外側外周面に複数設けられて外側に向けて突出した係合部を有する爪部と、該爪部より車内側であって上記膨出部の外側外周面から外側に向けて一体に張り出した可撓性のリップ部とを備えている。上記キャリアプレートは、該キャリアプレートが上記開口部に嵌合した状態において、上記爪部の係合部と上記リップ部との間における上記膨出部の外側外周面と上記フランジ部の内周面とでシール部を形成するとともに、上記リップ部が上記ドアインナーパネルの車内側の面に当接し、上記爪部の上記係合部が上記フランジ部の先端に係合することを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記開口部はコーナー部を有する形状をなし、少なくとも該コーナー部における上記膨出部の外側外周面と上記フランジ部の内周面との間には、シール部材が圧縮された状態で介在していることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記シール部材は、上記キャリアプレートを上記ドアインナーパネルの上記開口部に嵌合させる前の状態において、上記爪部の高さ以下の厚さで上記膨出部の外側外周面に貼着されていることを特徴とする。
第4の発明では、第1ないし第3のいずれか1つの発明において、上記膨出部の上記爪部に対応する位置には、上記リップ部よりも車内側に延びる延出部が一体に形成されていることを特徴とする。
以上説明したように、第1の発明によると、キャリアプレートは、該キャリアプレートの膨出部の外側(平面視でキャリアプレートの中心から遠い側)外周面に形成されて、ドアインナーパネルのフランジ部と係合する爪部と、該爪部よりも車内側に上記膨出部と一体に形成されて、ドアインナーパネルの車内側の面に当接する可撓性のリップとを備えているので、キャリアプレートをボルト等の締結具を用いることなく上記開口部周縁の所定位置に安定して確実に保持することができる。
また、上記膨出部の外側外周面と上記フランジ部の内周面とでシール部を形成しているので、車室内への水漏れを確実に防止できる。すなわち、車外側から上記開口部付近に浸入した水は、該開口部の上部においては上記フランジ部の外周面から上記膨出部の外側外周面を伝ってドアインナーパネルの車外側に流れ落ち、上記開口部の下部においては上記膨出部の内側(平面視でキャリアプレートの中心に近い側)外周面を伝ってドアインナーパネルの車外側に流れ落ちることとなる。よって、上記シール部に水が溜まることがなく、かつ上記フランジ部の内周面と上記膨出部の外側外周面とでシール性を確実に確保することができるので、車室内への水漏れを効果的に防止することができる。
第2の発明によると、キャリアプレートがドアインナーパネルの開口部に嵌合した状態において、上記膨出部の外側外周面と上記フランジ部の内周面との圧接力が他の部分に比較して弱くなりやすい上記コーナー部であっても、該コーナー部における上記膨出部の外側外周面と上記フランジ部の内周面との間には、圧縮された状態でシール部材が介在しているため、該シール部材の復元力によって、シール性を確実に確保することができる。
第3の発明によると、キャリアプレートをドアインナーパネルの開口部に嵌合させるときに、キャリアプレートの膨出部に設けたシール部材が上記爪部よりも外側に突出していないため、シール部材が上記フランジ部の内周面に接触して剥離してシール性を損なうことを防止できる。
第4の発明によると、メンテナンス等のためドアインナーパネルの開口部に嵌合させたキャリアプレートを取り外すときに、キャリアプレートの膨出部と一体に設けられた延出部を持って内側(U字状の開放口を狭める方向)に動かすことで上記膨出部がドアインナーパネルのフランジ部から離れるので、容易に取り外すことができ、作業性に優れる。
本発明の実施形態1に係る車両用ドアを車内側から見た概略正面図である。 図1のA−A線断面斜視図に相当する取付前のキャリアプレートを示す図である。 図1のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 図1のD−D線断面図である。 図1のE−E線断面図である。 図6に相当する取付前のキャリアプレートを示す図である。 本発明の実施形態2に係る図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、図1における車両の前方向を「前側」、後方向を「後側」する。また、図2における図面の上側を「車内側」とし、下側を「車外側」とする。また、図3ないし図8における図面の左側を「車内側」とし、右側を「車外側」とする。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用ドア1(ドアトリムを取り外した状態)を車内側から見た概略正面図であり、図2は、図1のA−A線断面斜視図に相当する取付前のキャリアプレートを示す図である。図3ないし図6は、それぞれ図1の断面図を示す。図7は図6に相当する取付前のキャリアプレートを示す図である。
図1に示すように、車両用ドア1は、開口部21を有する金属製のドアインナーパネル2と、ウインドガラス昇降用のモーター等(図示省略)が取り付けられて上記開口部21を閉塞するポリプロピレン、ガラス繊維入りポリプロピレン等の樹脂製キャリアプレート3とを備えている。
なお、上記ドアインナーパネル2の車外側には、該ドアインナーパネル2との間に空間を有するようにドアアウターパネル(図示省略)が周縁部を接合されているとともに、ドアインナーパネル2の車内側には、該ドアインナーパネル2との間に空間を有するようにドアトリム(図示省略)が着脱可能に取り付けられている。
上記開口部21は、車両の前後方向が長手となり、コーナー部2aを5箇所有する五角形状に形成されている。また、図3ないし図6に示すように、上記ドアインナーパネル2の上記開口部21周縁の全周には、車外側に向けて該ドアインナーパネル2と略直角に交差するようにフランジ部22が一体に立設されている。
図1に示すように、上記キャリアプレート3は、平面視で上記開口部21と略同形状とされている。また、上記キャリアプレート3は上記開口部21を遮蔽する板状の遮蔽部31を備えている。
図2および図3に示すように、上記遮蔽部31外周の全周には、車外側に向けて断面U字状に膨出して車内側に開放口Kを有し、車外側に底部32bを有する膨出部32が一体に形成されている。上記膨出部32は、開放口Kを拡大・狭小する方向に撓む可撓性を有している。特に、上記膨出部32の底部32bが他の部分に比較して薄肉になっていて、撓みやすくなっている。また、上記膨出部32の外側外周面32aは、上記遮蔽部31の車内側の面よりも車内側に張り出して、端面32dを形成している。
上記膨出部32の外側外周寸法は、ドアインナーパネル2に取付ける前の状態(すなわち自由状態)において、上記フランジ部22の内径よりも若干大きく形成されており、キャリアプレート3を上記ドアインナーパネル2の上記開口部21に嵌合させて取付けた状態で、当該膨出部32の外側外周面32aの復元力(弾発力)により、該外側外周面32aが上記開口部21周縁の上記フランジ部22の内周面22aに弾力的に圧接してシール部S1を形成するようになっている(詳細は後述する)。すなわち、図3ないし図5に示すように、上記膨出部32の外側外周面32aは、上記開口部21の各コーナー部2aに対応する箇所を除いて、上記フランジ部22の内周面22aに圧接してシール部S1を形成している。
そして、図1ないし図3および図6に示すように、上記5箇所のコーナー部2a、及び上記開口部21における後辺の上下方向略中央(1箇所)、並びに上辺と下辺におけるそれぞれの車両前後方向略中央(各1箇所)の合計8箇所に対応する上記膨出部32の外側外周面32aには、それぞれ外側に向けて突出した爪部33が一体に形成されている。上記爪部33は、図1および図2に示すように、成形時のヒケを防止するために3つの小片に分割してそれぞれ間隔を空けて形成されている。図3および図6に示すように、上記爪部33はそれぞれ上記膨出部32の外側外周面32aから起立した係合部33aと、該係合部33aの頂部から膨出部32の底部32bに向けて傾斜した傾斜面33bと、上記外側外周面32aとで略直角三角形状をなし、該係合部33aが上記ドアインナーパネル2の上記フランジ部22の先端と係合するようになっている。
また、図1ないし図6に示すように、上記爪部33が形成されていない箇所(部分)、換言すれば上記8箇所を除く部分に対応する上記膨出部32の外側外周面32aには、それぞれ当該外側外周面32aの上記端面32d側から外側かつ断面視で先端が若干車外側に向けて傾斜するように張り出した可撓性のリップ部35が一体に形成されている。上記リップ部35は、上記爪部33よりも車内側で、当該爪部33との間に上記フランジ部22が嵌合するように設けられ、それぞれ上記開口部21周縁の車内側の面に撓んで圧接するようになっている。
特に、上記リップ部35の先端側は、該リップ部35の基端側よりも断面視で若干車外側に位置しているので、上記開口部21周縁の車内側の面に圧接しやすくなっている。また、上記リップ部35の先端側は、該リップ部35の基端側よりも薄肉になっているため撓みやすく、上記開口部21周縁の車内側の面に上記リップ部35の先端側の面が全体に亘って圧接しやすくなっている。さらに、上記各コーナー部2aに対応する上記膨出部32の外側外周面32aには、上記リップ部35が形成されていないので、当該外側外周面32aが膨出部32の復元力により外側に張り出しやすくなり、これにより上記キャリアプレート3を上記ドアインナーパネル2の開口部21に取付けた状態で、上記外側外周面32aが上記コーナー部2aの上記フランジ部22の内周面22aに圧接(密着)しやすくなって、当該コーナー部2aにおけるシール性が向上する。
図1ないし図3に示すように、上記爪部33に対応する位置には、上記膨出部32の上記端面32dから車内側に向けて延びる板状の延出部34が一体に形成されている。該延出部34は、上記キャリアプレート3を上記ドアインナーパネル2から取外すときに把持することができるよう、上記リップ部35よりも車内側まで延びている。
上記キャリアプレート3の各コーナー部2aに対応する箇所に隣接する上記リップ部35間には、図6および図7に示すように、上記膨出部32の外側外周面32aに、シール溝部36が凹設されている。上記シール溝部36には、ウレタン等の発泡体からなる弾性のシール部材4が配設されている。上記シール部材4は、図7に示すように、上記キャリアプレート3を上記ドアインナーパネル2に取付ける前においては上記爪部33よりも外側に突出しない高さで、かつ上記シール部材4が上記フランジ部22により押圧されたときの逃げ場となるように、上記シール部材4の車内側および車外側の面4aと上記シール溝部36の縦面36aとの間に隙間を設けて、該シール溝部36の底面36bに貼着されている。図6に示すように、上記キャリアプレート3を上記ドアインナーパネル2の開口部21に取付けると、上記シール部材4は上記フランジ部22の内周面22aによって押圧され、該内周面22aに密着してシール部S2を形成する。すなわち、上記シール部材4は、上記フランジ部22の内周面22aと上記膨出部32の外側外周面32a(上記シール溝部36の底面36b)との間に圧縮された状態で介在することとなる。すなわち、上記開口部21の各コーナー部2aにおいては、該開口部21の直線部2bに比較して上記膨出部32の弾発力(開放口Kを広げようとする力)が弱く、上記フランジ部22の内周面22aと上記膨出部32の外側外周面32aとの圧接力が弱い箇所であるが、本実施形態では上記シール部材4の介在(復元力)によって各コーナー部2aにおいてもシール性を確実に確保することができる。
図1、図6および図7に示すように、上記キャリアプレート3は、上記開口部21の上側かつ後側のコーナー部2aに対応する箇所(図1における右上側コーナー部2a)に、上記延出部34を外側にL字状に屈曲させて一体に形成され、上記キャリアプレート3を取外すときに把持する把持部37を備えている。
次に、上記キャリアプレート3の取付け作業及び取外し作業について説明する。
まず、上記キャリアプレート3を車内側から上記ドアインナーパネル2の上記開口部21に取付けるときに、該開口部21周縁に上記膨出部32を合わせて該膨出部32を車外側に押し込む。そうすると、上記膨出部32に形成された上記爪部33の傾斜面33bが上記フランジ部22の内周面22aに接触して、当該膨出部32の外側外周面32aが上記キャリアプレート3の内側に向けて撓み、さらに押し込むと、そのまま上記爪部33の傾斜面33bが該内周面22aに接触しながら通り、上記リップ部35が上記ドアインナーパネル2の上記開口部21周縁の車内側の面に当接した後、当該リップ部35の先端部分が車内側に撓む。そして、上記フランジ部22の先端が上記爪部33の係合部33aに対応したときに、上記膨出部32の外側外周面32aが該膨出部32の弾発力(開放口Kを広げようとする力)によって外側に張り出し、上記係合部33aと上記フランジ部22の先端とが係合する。そしてこのとき、上記開口部21の各直線部2bに対応する箇所においては、上記膨出部32の外側外周面32aと上記フランジ部22の内周面22aとが、上記膨出部32の上記弾発力により直接に圧接してシール部S1を形成する。
一方、上記各コーナー部2aに対応する箇所においては、上記のようにして上記爪部33の係合部33aと上記フランジ部22の先端とが係合したとき、上記膨出部32の外側外周面32aと上記フランジ部22の内周面22aとの間に上記シール部材4が圧縮された状態で介在している。すなわち、上記各コーナー部2aにおいては、上記各直線部2bに比較して上記膨出部32の弾発力が弱く上記フランジ部22の内周面22aと上記膨出部32の外側外周面32aとの圧接力が弱い部分であるが、本実施形態では、当該内周面22aと当該外側外周面32aとの間に介在する上記シール部材4の復元力(弾発力)によって、上記各コーナー部2aのシール性を確実に確保することができる。
また、上記シール部材4は上記爪部33から突出しない高さに設定されているので、上記キャリアプレート3を取付けるときに、該シール部材4が上記フランジ部22の内周面22aに接触して剥離し、シール性を損なうことを防止できる。
そして、上記キャリアプレート3は、上記爪部33と上記リップ部35との間に上記フランジ部22を介在しているため車内側および車外側への移動が阻止されて、確実にドアインナーパネル2に取付けられる。
次に、上記キャリアプレート3を取外すときには、それぞれ車内側に延びた上記延出部34を持って上記膨出部32の外側外周面32aをキャリアプレート3の内側に向けて、すなわち上記膨出部32の開放口Kが狭まるように撓ませる。そうすると、上記爪部33の係合部33aと上記ドアインナーパネル2の上記フランジ部22の先端との係合が解除される。この状態で、上記把持部37を持って上記キャリアプレート3を車内側に引っ張ると、上記爪部33の傾斜面33bが上記フランジ部22の内周面22aよりも内側に位置しているので、スムーズに引き抜いて取り外すことができる。
このように、上記キャリアプレート3は、上記リップ部35によって車外側にずれることを防止でき、上記爪部33によって車内側にずれることを防止できるため、ボルト等の締結具を用いる必要がなく部品点数の増加によるコストアップを抑制できる。また、所定位置に容易に組み付けることができて、安定して確実に保持することができるため作業性に優れる。
次に、上記開口部21周縁の車外側に水が浸入した場合のシール機能(車室内への水漏れ対策)について、図3ないし図6に基づいて説明する。
上記開口部21周縁の車外側に浸入した水は、該開口部21の上部においては、図3、図4および図6に示すように、上記フランジ部22の外周面22bから上記膨出部32の外側外周面32aを伝って、該膨出部32の底部32bから上記ドアインナーパネル2の車外側に流れ落ちる。また、上記開口部21の下部においては、図5に示すように、上記膨出部32の内側外周面32cを伝って、該膨出部32の底部32bから上記ドアインナーパネル2の車外側に流れ落ちる。すなわち、上記シール部S1、S2に水が溜まることがなく、かつ上記ドアインナーパネル2の車外側に流れ落ちるため、上記開口部21周縁からの車室内への水漏れを確実に防止できる。
(実施形態2)
図8は実施形態2に係る図6相当図である。
上記キャリアプレート3の上記各コーナー部2aに対応する箇所において、上記ドアインナーパネル2の車外側に延びる上記フランジ部22の基端部(上記ドアインナーパネル2と上記フランジ部22との連結部23)に対向する上記膨出部32の外側外周面32aには、シール溝部38が凹設されている。上記シール溝部38には、ウレタン樹脂等からなる弾力性のあるシール部材6が塗布されている。その他の構成は、上記実施形態1と同様である。
この実施形態2において、図8に示すように上記キャリアプレート3を上記ドアインナーパネル2に取付けると、上記膨出部32の外側外周面32aと上記フランジ部22の内周面22aとが当接してシール部S1が形成される。それとともに各コーナー部2aでは、上記ドアインナーパネル2と上記連結部23の内周面23a及び上記フランジ部22の内周面22aによってシール部材6が押圧されて該内周面23aに沿った形状に変形して密着し、上記シール部S1よりも車内側にシール部S3が形成される。
このことによって、各コーナー部2aでは、上記シール部S1によってシール性を確保するとともに、シール部S3によってさらにシール性を高めることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施形態1および2では、開口部21およびキャリアプレート3はコーナー部2aを5箇所有する形状としたが、この形状に限られるものでははく、例えば略長方形状としてもよいし、楕円形状としてもよい。
また、フランジ部22は、ドアインナーパネル2と略直角に交差するように立設する形状にしたが、開口部21が狭くなる方向にフランジ部22の先端側を若干傾斜させるようにしてもよい。
また、シール溝部36、38およびシール部材4、6は、全コーナー部2aに対応する箇所に設けたが、例えば、1つのコーナー部2aに対応する箇所だけでもよいし、全周に亘って設けてもよい。また、シール部材4、6は発泡体やウレタン樹脂に限られるものではなく、例えば他の弾性材からなるものでもよい。
また、シール部材4、6を全周に亘って設ける場合、開口部21、キャリアプレート3等の形状あるいは大きさによっては、シール溝部36、38を設けないことも可能である。
また、上記爪部33は、3つの小片ではなくそれ以下でもそれ以上でもよい。
また、把持部37が設けられる箇所は、上記開口部21の上側かつ後側のコーナー部2aに対応する箇所に限られるものではなく、他の箇所に設けてもよいし、複数箇所に設けてもよい。
本発明は、車両のドアインナーパネルに形成された開口部を車内側から閉塞する車両用キャリアプレートの取付構造に適している。
1 車両用ドア
2 ドアインナーパネル
2a コーナー部
21 開口部
22 フランジ部
22a 内周面
3 キャリアプレート
31 遮蔽部
32 膨出部
32a 外側外周面
33 爪部
33a 係合部
34 延出部
35 リップ部
4 シール部材
6 シール部材
S1 シール部
S2 シール部
S3 シール部

Claims (4)

  1. 車両のドアインナーパネル(2)に形成された開口部(21)を車内側から脱着可能に嵌合して閉塞する車両用キャリアプレート(3)の取付構造であって、
    上記ドアインナーパネル(2)の上記開口部(21)周縁には、車外側に向けてフランジ部(22)が立設され、
    上記キャリアプレート(3)は、上記開口部(21)を遮蔽する遮蔽部(31)と、該遮蔽部(31)の外周から車外側に向けて断面U字状に一体に膨出した可撓性の膨出部(32)と、該膨出部(32)の外側外周面(32a)に複数設けられて外側に向けて突出した係合部(33a)を有する爪部(33)と、該爪部(33)より車内側であって上記膨出部(32)の外側外周面(32a)から外側に向けて一体に張り出した可撓性のリップ部(35)とを備え、
    上記キャリアプレート(3)は、該キャリアプレート(3)が上記開口部(21)に嵌合した状態において、上記爪部(33)の係合部(33a)と上記リップ部(35)との間における上記膨出部(32)の外側外周面(32a)と上記フランジ部(22)の内周面(22a)とでシール部(S1,S2,S3)を形成するとともに、上記リップ部(35)が上記ドアインナーパネル(2)の車内側の面に当接し、上記爪部(33)の上記係合部(33a)が上記フランジ部(22)の先端に係合することを特徴とする車両用キャリアプレート(3)の取付構造。
  2. 請求項1において、
    上記開口部(21)はコーナー部(2a)を有する形状をなし、少なくとも該コーナー部(2a)における上記膨出部(32)の外側外周面(32a)と上記フランジ部(22)の内周面(22a)との間には、シール部材(4,6)が圧縮された状態で介在していることを特徴とする車両用キャリアプレート(3)の取付構造。
  3. 請求項2において、
    上記シール部材(4,6)は、上記キャリアプレート(3)を上記ドアインナーパネル(2)の上記開口部(21)に嵌合させる前の状態において、上記爪部(33)の高さ以下の厚さで上記膨出部(32)の外側外周面(32a)に貼着されていることを特徴とする車両用キャリアプレート(3)の取付構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、
    上記膨出部(32)の上記爪部(33)に対応する位置には、上記リップ部(35)よりも車内側に延びる延出部(34)が一体に形成されていることを特徴とする車両用キャリアプレート(3)の取付構造。
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