JP6141558B1

JP6141558B1 - 内視鏡用先端フード

Info

Publication number: JP6141558B1
Application number: JP2017504834A
Authority: JP
Inventors: 雅彦関口
Original assignee: Olympus Corp
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 2015-10-22
Filing date: 2016-10-07
Publication date: 2017-06-07
Anticipated expiration: 2036-10-07
Also published as: CN107205620A; WO2017069007A1; US20170336621A1; CN107205620B; EP3243423A1; JPWO2017069007A1; EP3243423A4

Abstract

長手軸方向Ｎに沿って筒状に形成され、長手軸方向Ｎの基端側の開口５１ｋを介して内部に内視鏡の挿入部の先端部が挿入されるとともに、長手軸方向Ｎの先端面５１ｓの一部が前記長手軸方向に沿って前方に突出するよう形成された本体部５１と、本体部５１の外周面５１ｇに設けられ、先端面５１ｓの長手軸方向Ｎに沿って突出した部分５１ｓｔの突出端面５１ｓｔｍから長手軸方向Ｎの基端側に向かって延びるリブ状に形成された突部５２と、を具備する。

Description

本発明は、長手軸方向に沿って筒状に形成され、長手軸方向の基端側の開口を介して内部に内視鏡の挿入部の先端部が挿入される本体部を具備する内視鏡用先端フードに関する。

近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。

工業用分野において用いられる内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部をジェットエンジン内や、工場の配管等の被検体内に挿入することによって、被検体内の被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等の検査を行うことができる。

また、被検体内に内視鏡の挿入部を挿入して被検体内の被検部位を観察する際、被検部位と挿入部の先端部の先端面に設けられた観察用レンズとが直接接触してしまうのを防ぐとともに、観察用レンズと被検部位との距離を一定に保つことにより被検部位の焦点合わせを容易にする、内視鏡用先端フード（以下、単にフードと称す）を用いる手法が周知である。

具体的には、フードの長手軸方向に沿って筒状に形成された本体部の長手軸方向の基端側（以下、単に基端側と称す）の開口を介して本体部内に挿入部の先端部を挿入して、挿入部の先端部の外周にフードの本体部を装着した状態で、挿入部を被検体内に挿入して被検部位の観察を行う手法が周知である。

しかしながら、観察用レンズに広角レンズを用いてしまうと、装着後、フードの本体部の先端面は、観察用レンズよりも長手軸方向の前方（以下、単に前方と称す）に位置しているため、フードの本体部の先端面が観察用レンズの視野範囲に映り込んでしまうといった問題があった。

このような問題に鑑み、日本国特開２００３−２９０１３２号公報、日本国特開２００３−９３３２５号公報においては、フードの本体部の先端面において、観察用レンズの視野範囲を遮る部位を部分的に切り欠いた波形状を有する、言い換えれば、フードの本体部の先端面の一部が、前方に突出する波形状を有する所謂視野ケラレ無しフードが開示されている。

ところで、観察用レンズの視野範囲、即ち、視野形状、視野の大きさ、視野角度等は、観察用レンズの種類（例えば焦点位置の違い）や、この観察用レンズの内視鏡の先端面における位置の違い（例えば内視鏡の外周面からレンズの中心までの距離の違いや、先端面の中心軸を基準として配置された象限の違い等）によって異なるものである。

よって、１種類のフードを複数種類の内視鏡の挿入部の先端部に選択的に装着することを考慮すると、即ち、観察用レンズの多種多様な視野範囲を考慮すると、フードの本体部の先端面が観察用レンズの多種多様な視野範囲を遮ることがないよう先端面に形成される切り欠きを大きく形成せざるを得なくなる。よって、フードの本体部の先端面に、被検体への接触面積が小さい前方に突出した部分（以下、単に突出部分と称す）が出来てしまう。尚、以下、フード本体部の先端面において、突出部分の被検体に接触する面を、突出端面と称す。

フードの本体部の先端面に、被検体への接触面積が小さい突出端面が出来てしまうと、例えばフードを装着した状態で挿入部を体腔内に挿入した際、小さな接触面積を有する突出端面が体腔内の粘膜を傷付けてしまう可能性がある。

このことから、フードの本体部の先端面における突出部分を、観察用レンズの多種多様な視野範囲を遮ることがないよう出来るだけ小さく形成できるとともに、突出端面の面積を出来るだけ大きく確保できる構成が望まれていた。

また、フードを挿入部の先端部に装着する際は、操作者は、フードに設けられた回動方向の位置基準となる指標を、例えば挿入部の先端部の先端面に開口された処置具の挿通チャンネルに合わせる操作を行う。ところが、装着後、フードの本体部の先端面の突出部分が観察用レンズの視野範囲を遮っている場合、操作者は、フードの本体部を回動させて、突出部分を観察用レンズの視野範囲外へと位置させる調整を行う場合がある。

ここで、フードは、例えばシリコン系のゴムから構成されている場合が一般的であるが、フードがゴムから構成されているとともに挿入部の先端部の外周面に絞められた状態で装着されていると、フードの本体部を回動させ難いといった問題もあった。

本発明は、上記事情及び問題点に鑑みなされたものであり、本体部の先端面における突出部分を小さくしたまま該突出部分の被検体への接触面積を出来るだけ大きく確保できるとともに、本体部を回動させやすい構成を具備する内視鏡用先端フードを提供することを目的とする。

本発明の一態様における内視鏡用先端フードは、長手軸方向に沿って筒状に形成され、前記長手軸方向の基端側の開口を介して内部に内視鏡の挿入部の先端部が挿入されるとともに、前記長手軸方向の先端面の一部が前記長手軸方向に沿って前方に突出するよう形成された本体部と、前記本体部の外周面に設けられ、前記先端面の前記長手軸方向に沿って突出した部分の突出端面から前記長手軸方向の基端側に向かって延びるリブ状に形成された突部と、を具備する。

本実施の形態のフード内に先端部が挿入される挿入部を具備する内視鏡の外観をフードとともに示す図図１の挿入部の先端部の先端面を示す平面図図１のフードを拡大して示す斜視図図３のフードを図３中のIV方向からみた側面図図３のフードを図３中のV方向からみた上面図図４の突部の形状の変形例を示すフードの側面図

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図１は、本実施の形態のフード内に先端部が挿入される挿入部を具備する内視鏡の外観をフードとともに示す図、図２は、図１の挿入部の先端部の先端面を示す平面図である。

図１に示すように、内視鏡１は、被検体内に挿入される挿入部２と、該挿入部２の基端側に連設された操作部３と、該操作部３から延出されたユニバーサルコード８と、該ユニバーサルコード８の延出端に設けられたコネクタ９とを具備して主要部が構成されている。

尚、コネクタ９を介して、内視鏡１は、画像処理装置や照明装置等の外部機器と電気的に接続される。

操作部３に、挿入部２の後述する湾曲部１２を上下方向に湾曲させる上下用湾曲操作ノブ４と、湾曲部１２を左右方向に湾曲させる左右用湾曲操作ノブ６とが設けられている。

また、操作部３に、上下用湾曲操作ノブ４の回動位置を固定する固定レバー５と、左右用湾曲操作ノブ６の回動位置を固定する固定ノブ７とが設けられている。

挿入部２は、先端側から順に、先端部１１と湾曲部１２と可撓管部１３とを具備して構成されており細長に形成されている。

湾曲部１２は、上下用湾曲操作ノブ４や左右用湾曲操作ノブ６の回動操作により、例えば上下左右の４方向に湾曲されることにより、先端部１１の先端面１１ｓに設けられた観察用レンズ２０の視野方向を可変したり、被検体内における先端部１１の挿入性を向上させたりするものである。

さらに、可撓管部１３は、可撓性を有しているとともに湾曲部１２の基端側に連設されている。

また、図２に示すように、先端面１１ｓに、観察用レンズ２０の他、該観察用レンズ２０に流体を供給する流体供給ノズル２１や、被検体内を照明する照明用レンズ２２、処置具の挿通チャンネル２３の開口等が設けられている。尚、照明用レンズ２２の代わりに、先端面１１ｓにＬＥＤ等の発光素子が設けられていても構わない。

また、先端部１１は、フード５０内に挿入自在となっている。言い換えれば、先端部１１の外周に、フード５０が装脱自在となっている。

次に、フード５０の構成について、図３〜図５を用いて説明する。図３は、図１のフードを拡大して示す斜視図、図４は、図３のフードを図３中のIV方向からみた側面図、図５は、図３のフードを図３中のV方向からみた上面図である。

図３〜図５に示すように、フード５０は、例えばシリコン系のゴムから構成されているとともに長手軸方向Ｎに沿って筒状に形成された本体部５１を具備している。

先端部１１の外周にフード５０が装着された際、本体部５１には、基端側の開口５１ｋを介して内部に挿入部２の先端部１１が挿入される。

フード５０の装着後、図示しないが、本体部５１の先端面５１ｓは、先端面１１ｓに設けられた観察用レンズ２０よりも前方に位置する。

また、図３に示すように、フード５０の基端側に指標５３が形成されている。指標５３は、先端部１１の外周にフード５０が装着される際、先端部１１に対するフード５０の周方向Ｒの位置合わせに用いられるものであり、例えば、先端面１１ｓに開口された処置具の挿通チャンネル２３に周方向Ｒの位置が合うよう用いられる。

また、本体部５１の先端面５１ｓは、該先端面５１ｓの一部、具体的には、観察用レンズ２０の視野範囲を遮る部位が切り欠かれた波形状を有している。

言い換えれば、本体部５１の先端面５１ｓは、該先端面５１ｓの一部が長手軸方向Ｎに沿って前方に突出するとともにその他が凹部５１ｓｈに形成された波形状を有している。

尚、先端面５１ｓにおける前方に突出した突出部分５１ｓｔは、観察用レンズ２０の視野範囲外に位置している。即ち、先端面５１ｓが波形状を有しているのは、上述したように、先端面５１ｓが観察用レンズ２０の前方に位置していることにより、観察用レンズ２０の視野範囲を遮ってしまうことを凹部５１ｓｈによって防ぐためである。

また、図３〜図５に示すように、突出部分５１ｓｔ及び凹部５１ｓｈは、例えば周方向Ｒに沿って複数形成されている。一例として、図３〜図５においては、突出部分５１ｓｔ及び凹部５１ｓｈが４つ形成されている場合を示している。

尚、突出部分５１ｓｔ及び凹部５１ｓｈの個数は、４つに限定されず、いくつであっても構わない。また、１つであってもよい。尚、各突出部分５１ｓｔと凹部５１ｓｈとは、傾斜面５１ｓｋによって周方向Ｒに接続されている。

さらに、突出部分５１ｓｔの周方向Ｒにおける大きさ、即ち、突出端面５１ｓｔｍの各面積も全て同じである必要は無く、図５に示すように、突出端面５１ｓｔｍ毎に面積Ａ１〜Ａ３が異なっていても構わない。

ここで、図３〜図５に示すように、本体部５１の外周面５１ｇに、各突出部分５１ｓｔの突出端面５１ｓｔｍから基端側に向かって延びるリブ状に形成された突部５２がそれぞれ本体部５１と一体的に設けられている。

具体的には、突部５２は、複数の突出部分５１ｓｔの内、突出端面５１ｓｔｍが設定面積Ａよりも小さい面積を有する突出部分５１ｓｔに設けられている。

よって、図５に示すように、突部５２は、設定面積Ａよりも小さい面積Ａ２、Ａ３（Ａ３＜Ａ２＜Ａ）を有する突出部分５１ｓｔに設けられており、設定面積Ａよりも大きい面積Ａ１（Ａ＜Ａ１）を有する突出部分５１ｓｔには設けられていない。

また、本実施の形態においては、図３、図４に示すように、各突部５２は、長手軸方向Ｎに沿って直線状に延びる形状を有している。

尚、各突部５２は、各突出端面５１ｓｔｍから基端側に延びる形状を有している必要はあるが、図３、図４に示すように、本体部５１の長手軸方向Ｎの基端まで延びる形状に形成されている必要はない。

また、各突部５２も、突出部分５１ｓｔと同様に、各凹部５１ｓｈを介した観察用レンズ２０の視野範囲外に位置している。

さらに、各突部５２は、図３、図４に示すように、基端側の部位が本体部５１の径方向Ｋの内側に傾斜した形状に形成されている。即ち、各突部５２は、基端側の部位に径方向Ｋの内側に傾斜する傾斜面５２ｇを有している。

これは、傾斜面５２ｇにより各突部５２の基端側の部位が各凹部５２ｓｈを介した観察用レンズ２０の視野範囲を遮ってしまうことを防ぐ他、フード５０が先端部１１の外周に装着された挿入部２を被検体内に捩りながら挿入していく際、各突部５２の基端側の部位が被検体内に引っ掛かってしまうことを傾斜面５２ｇが防ぐためである。

また、設定面積Ａよりも小さな突出端面５１ｓｔｍを有する各突出部分５１ｓｔに、各突出端面５１ｓｔｍから基端側に延びる突部５２がそれぞれ設けられている。このことにより、設定面積Ａよりも小さな面積の突出端面５１ｓｔｍを有する各突出部分５１ｓｔの被検体への接触面積が突部５２の分だけ大きく確保されている（Ａ＜Ａ３＋５２＜Ａ２＋５２）。

尚、その他のフード５０の構成は、従来のフードの構成と同じであるため、その説明は省略する。

このように、本実施の形態においては、フード５０の本体部５１の先端面５１ｓは、該先端面５１ｓが観察用レンズ２０の視野範囲を遮ってしまうことがないよう、周方向Ｒに沿って複数の突出部分５１ｓｔを有する波形状に形成されていると示した。

また、複数の突出部分５１ｓｔの内、突出端面５１ｓｔｍが設定面積Ａよりも小さい面積Ａ２、Ａ３を有する突出部分５１ｓｔに、各突出端面５１ｓｔｍから基端側に延びる突部５２がそれぞれ設けられていると示した。

このことによれば、設定面積Ａよりも小さい面積Ａ２、Ａ３を有する突出端面５１ｓｔｍにおいては、上述したように被検体への接触に伴い、例えば体腔内の粘膜を傷付けてしまう可能性があった。ところが、本実施の形態の構成によれば、設定面積Ａよりも小さい面積Ａ２、Ａ３を有する突出端面５１ｓｔｍにおいては、各突出端面５１ｓｔｍから基端側に延びる突部５２がそれぞれ設けられている。このことから、突部５２の分だけ、先端面５１ｓにおける被検体への接触面積が大きくなり、被検体に対する圧力が分散されるため、例えば体腔内の粘膜を傷付けてしまうことがない。

さらには、各突部５２は、リブ状に形成されている。このことから、各突出部分５１ｓｔや各突部５２が観察用レンズ２０の視野範囲を遮っており、上述したようにフード５０を周方向に回動させて各突出部分５１ｓｔ及び各突部５２を観察用レンズ２０の視野範囲外へと移動させる必要が生じた場合においても、操作者は、各突部５２に指を引っ掛けて回動操作を行うことができることからフード５０を回動させやすくなる。このため、フード５０の周方向Ｒの位置合わせ操作が行いやすくなる。

以上から、本体部５１の先端面５１ｓにおける突出部分５１ｓｔを小さくしたまま該突出部分５１ｓｔの被検体への接触面積を出来るだけ大きく確保できるとともに、本体部５１を回動させやすい構成を具備するフード５０を提供することができる。

尚、以下、変形例を、図６を用いて示す。図６は、図４の突部の形状の変形例を示すフードの側面図である。

上述した本実施の形態においては、突部５２は、長手軸方向Ｎに沿って延びている直線形状を有していると示した。

これに限らず、図６に示すように、突部５２は、長手軸方向Ｎに対して傾斜して延びている湾曲形状に形成されていても構わない。

尚、図６に示す突部５２の形状は、あくまでも一例であり、長手軸方向Ｎに対して傾斜した形状であれば、螺旋状やその他どのような形状であっても構わない。

このような構成によれば、フード５０を回動させる際、操作者は、より指が突部５２に引っ掛かりやすくなることから、フード５０を回動させやすくなる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。

本出願は、２０１５年１０月２２日に日本国に出願された特願２０１５−２０８０３１号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものである。

Claims

長手軸方向に沿って筒状に形成され、前記長手軸方向の基端側の開口を介して内部に内視鏡の挿入部の先端部が挿入されるとともに、前記長手軸方向の先端面の一部が前記長手軸方向に沿って前方に突出するよう形成された本体部と、
前記本体部の外周面に設けられ、前記先端面の前記長手軸方向に沿って突出した部分の突出端面から前記長手軸方向の基端側に向かって延びるリブ状に形成された突部と、
を具備することを特徴とする内視鏡用先端フード。
前記突部は、前記長手軸方向に沿って延びていることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡用先端フード。
前記突部は、前記長手軸方向に対して傾斜して延びていることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡用先端フード。
前記本体部の前記先端面における前記長手軸方向に突出した部分及び前記突部は、前記内視鏡の視野範囲外に位置していることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡用先端フード。
前記本体部の前記先端面における前記長手軸方向に突出した前記部分は、前記本体部の周方向に沿って複数形成されており、
前記本体部の前記先端面における前記長手軸方向に突出した複数の前記部分の内、前記突出端面が設定面積より小さい前記部分に、前記突部が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡用先端フード。
前記突部は、前記長手軸方向の基端側の部位が前記本体部の径方向内側に傾斜した形状に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の内視鏡用先端フード。