JP6140546B2 - 乗物用シートのスライドレール装置 - Google Patents
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Description
先ず、第1の発明は、乗物用シートのシート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられて前記シート本体をスライド移動可能に乗物構成部材に設置するスライドレールと、前記スライドレール内に内装され前記スライドレールのスライド移動を規制可能とするロック部材と、を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、前記ロック部材は、線状部材が曲げ加工されることで前記スライドレールのスライド方向に沿って長尺状に形成されており、前記長尺状の線状部材にはスライド方向に交差した上下方向に弾性変形可能な弾性変形部が設けられており、該弾性変形部にはスライドレールに設けられたロック溝から係脱可能な係合部が構成されており、前記ロック部材の係合部を前記スライドレールの前記ロック溝から係脱させるために前記弾性変形部に上下方向の操作力を及ぼす操作部材が構成されており、前記スライドレールには、前記弾性変形部を上下方向に作動する際に前記線状部材をスライド方向に交差した幅方向に摺動規制するガイド面が設けられており、前記ロック部材は、前記操作部材の操作力による前記弾性変形部の上下方向の作動に応じて前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されることで変形することを特徴とする。
次に、第2の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明において、前記係合部は、スライド方向に交差した幅方向に左右一対で構成されており、前記左右の係合部は、前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されて互いに近接させて縮小状態に変形する。
上記実施形態では、係合部85の部位にガイド面23R1、ガイド面23L1が構成される態様について示した。かかる実施形態の変形の態様として変形例1を以下に示す。図6に示すようにアッパレール20の長手方向において係合部85が構成されない部位であって、線状部材89がアッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lに摺動する部位にガイド面122R1、ガイド面122L1が構成されている。このガイド面122R1、ガイド面122L1は、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lの一部を内方側に切り起し形成することで構成される。ガイド面122R1、ガイド面122L1は、下方が開放端とされていると共に、この開放端が下方に向かうにつれて互いが近接するように傾斜して切り起されている。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93によって押圧されて弾性変形部84(図3参照)が上下方向に作動すると、線状部材89がガイド面122R1、ガイド面122L1に沿って摺動規制されて線状部材89が互いに近接するように変形する。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93による押圧の前後によって形状を変化させることができる。変形例1は、上記実施形態と同様の作用効果を得ると共に、ガイド面122R1、ガイド面122L1は、アッパレール20の板面の一部を切り起し形成することで構成されるため、他の部材を要することなくロックスプリング80の線状部材89が変形する構成を得ることができる。変形例1における態様は、特にスライドレール11の小型化を図る上で有効である。
上記実施形態では、ロックスプリング80は、縮小状態とする構成について示した。かかる実施形態の変形の態様として変形例2を以下に示す。この変形例2の態様では、ロックスプリング80が予め縮小した状態から開放された状態とする構成である。図7に示すように、アッパレール20の長手方向において係合部85が構成されない部位であって、線状部材89がアッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lに摺動する部位にガイド面222R1、ガイド面222L1が構成されている。このガイド面222R1、ガイド面222L1は、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lの一部を内方側に切り起し形成することで構成される。ガイド面222R1、ガイド面222L1は、上方が開放端とされていると共に、この開放端は上方に向かう途中位置までは互いが近接するように傾斜しており、この傾斜した部位の上方側は互いが平行に立設するように切り起されている。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93によって押圧されて弾性変形部84(図3参照)が上下方向に作動すると、線状部材89がガイド面222R1、ガイド面222L1に沿って摺動規制されて線状部材89が予め縮小した状態から開放された状態となるように変形する。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93(図3参照)による押圧の前後によって形状を変化させることができる。変形例2は、上記実施形態と同様の作用効果を得ると共に、ガイド面222R1、ガイド面222L1は、アッパレール20の板面の一部を切り起し形成することで構成されるため、他の部材を要することなくロックスプリング80の線状部材89が変形する構成を得ることができる。変形例2における態様は、特にスライドレール11内の構成部品との干渉を防ぐためにロックスプリング80の変形が必要な場合に有効である。
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
10 スライドレール装置
11 スライドレール
20 アッパレール
21 上面部
22R 右側面部
22L 左側面部
23R 右返し面部
23R1 ガイド面
23L 左返し面部
23L1 ガイド面
24R 右先端部
24L 左先端部
25 爪部
26A 前方支持部
26B 後方支持部
40 ロアレール
41 下面部
42R 右側面部
42L 左側面部
43R 右上面部
43L 左上面部
44R 右先端部
44L 左先端部
46 ロック溝
50 転動体
52 転動体
60 ガイド
62 ガイド
70 スライドロック機構
80 ロックスプリング
81 第1線状部
82 第2線状部
82A ばね掛部
83 第3線状部
83A ばね掛部
84 弾性変形部
85 係合部
89 線状部材
90 ループハンドル
92 操作部材
92A 操作部材の前端
92B 操作部材の後端
93 押圧部
94 係止部
95 板ばね
96 支点
122R1 ガイド面
122L1 ガイド面
222R1 ガイド面
222L1 ガイド面
F 車両のフロア面(乗物の床面)
Claims (5)
- 乗物用シートのシート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられて前記シート本体をスライド移動可能に乗物構成部材に設置するスライドレールと、前記スライドレール内に内装され前記スライドレールのスライド移動を規制可能とするロック部材と、を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、
前記ロック部材は、線状部材が曲げ加工されることで前記スライドレールのスライド方向に沿って長尺状に形成されており、前記長尺状の線状部材にはスライド方向に交差した上下方向に弾性変形可能な弾性変形部が設けられており、該弾性変形部にはスライドレールに設けられたロック溝から係脱可能な係合部が構成されており、
前記ロック部材の係合部を前記スライドレールの前記ロック溝から係脱させるために前記弾性変形部に上下方向の操作力を及ぼす操作部材が構成されており、
前記スライドレールには、前記弾性変形部を上下方向に作動する際に前記線状部材をスライド方向に交差した幅方向に摺動規制するガイド面が設けられており、
前記ロック部材は、前記操作部材の操作力による前記弾性変形部の上下方向の作動に応じて前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されることで変形することを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。 - 請求項1に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
前記係合部は、スライド方向に交差した幅方向に左右一対で構成されており、
前記左右の係合部は、前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されて互いに近接させて縮小状態に変形する乗物用シートのスライドレール装置。 - 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
前記ガイド面は、前記線状部材が前記スライドレールに当接して摺動する部位に構成されることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
前記ガイド面が構成されるスライドレールは、乗物構成部材に略平行な平面部と、平面部の両端からそれぞれ該平面部に交差する方向に曲げられる側面部と、側面部の先端からそれぞれ外方に向かって曲げられる返し面部とを有しており、
前記返し面部の一方側の面はスライドレールに内装される転動体を支持する支持面として構成されるとともに、他方側の面が前記ガイド面として構成されており、
前記ガイド面は、前記ロック部材の前記弾性変形部における係合部を摺動規制することを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
前記ガイド面は、前記スライドレールの一部を切り起し形成することで構成されることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
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