JP6140546B2 - 乗物用シートのスライドレール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートのスライドレール装置に関する。
従来、乗物用シートのスライドレール装置として例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、乗物用シートのスライドレール装置の技術が開示されている。かかる乗物用シートのスライドレール装置は、乗物用シートのシート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられてシート本体をスライド移動可能に乗物構成部材に設置するスライドレールと、スライドレール内に内装されてスライド移動を規制可能なロック部材と、を有している。
スライドレールは、乗物の床面等の乗物構成部材の上に配設されるロアレールと、乗物用シートのシート本体側に配設されロアレールにスライド移動可能に支持されるアッパレールとを有する。ロアレールは、上下方向に延び且つ一端が開放されたロック溝がスライド方向に複数個が隣接して配設されている。ロック部材は、金属製の板状部材を折り曲げ加工することで長尺状の部材として構成されており、スライドレールの長手方向に沿って内装されている。ロック部材の一端は、上記ロック溝と係脱可能な格子状の係合部を有する。ロック部材の他端は、このロック部材をスライドレール内で回転させるループハンドルと連結されている。これにより、ロック部材はループハンドルの操作力が及ぼされると、係合部とスライドレールのロック溝との係脱が行われることでスライドレールのスライド移動を規制する。このように上記特許文献1に開示されるスライドレール装置は、スライドレールの小型化を図ろうとするものである。
特開2005−238929号公報
しかしながら、スライドレールは、ロック部材の係合部が回動する軌跡を回避するように形状の設定をする必要があった。そのため、スライドレールの形状は、ロック部材の形状に制約される傾向にある。そのため、結果としてスライドレールの小型化の妨げとなるおそれがあった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートのスライドレール装置において、スライドレール内に内装されるロック部材を構成する場合でも、ロック部材の形状に制約されるのを抑制しつつ、スライドレールの形状における設計の自由度の向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートのスライドレール装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、乗物用シートのシート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられて前記シート本体をスライド移動可能に乗物構成部材に設置するスライドレールと、前記スライドレール内に内装され前記スライドレールのスライド移動を規制可能とするロック部材と、を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、前記ロック部材は、線状部材が曲げ加工されることで前記スライドレールのスライド方向に沿って長尺状に形成されており、前記長尺状の線状部材にはスライド方向に交差した上下方向に弾性変形可能な弾性変形部が設けられており、該弾性変形部にはスライドレールに設けられたロック溝から係脱可能な係合部が構成されており、前記ロック部材の係合部を前記スライドレールの前記ロック溝から係脱させるために前記弾性変形部に上下方向の操作力を及ぼす操作部材が構成されており、前記スライドレールには、前記弾性変形部を上下方向に作動する際に前記線状部材をスライド方向に交差した幅方向に摺動規制するガイド面が設けられており、前記ロック部材は、前記操作部材の操作力による前記弾性変形部の上下方向の作動に応じて前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されることで変形することを特徴とする。
この第1の発明によれば、ロック部材は、操作部材の操作力による弾性変形部の上下方向の作動に応じて線状部材がガイド面に沿って摺動規制されることで変形する。そのため、スライドレール内に内装されるロック部材を構成する場合でも、ロック部材の形状に制約されるのを抑制しつつ、スライドレールの形状における設計の自由度の向上を図ることができる。
次に、第2の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明において、前記係合部は、スライド方向に交差した幅方向に左右一対で構成されており、前記左右の係合部は、前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されて互いに近接させて縮小状態に変形する。
次に、第の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明または第2の発明において、前記ガイド面は、前記線状部材が前記スライドレールに当接して摺動する部位に構成されることを特徴とする。
この第の発明によれば、スライドレールにガイド面を構成することで、好適に線状部材を摺動規制してロック部材を変形させる態様を図り得る。
次に、第の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明から第3の発明のいずれかにおいて、前記ガイド面が構成されるスライドレールは、乗物構成部材に略平行な平面部と、平面部の両端からそれぞれ該平面部に交差する方向に曲げられる側面部と、側面部の先端からそれぞれ外方に向かって曲げられる返し面部とを有しており、前記返し面部の一方側の面はスライドレールに内装される転動体を支持する支持面として構成されるとともに、他方側の面が前記ガイド面として構成されており、前記ガイド面は、前記ロック部材の前記弾性変形部における係合部を摺動規制することを特徴とする。
この第の発明によれば、スライドレールに構成される返し面部は、その一方側の面がスライドレールに内装される転動体を支持する支持面として構成され、それとともに、他方側の面がロック部材の弾性変形部における係合部を摺動規制するガイド面として構成されている。すなわち、返し面部の両面に二つの機能を担わせることでスライドレールの小型化を構成し得る。
次に、第の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明から第3の発明のいずれかにおいて、前記ガイド面は、前記スライドレールの一部を切り起し形成することで構成されることを特徴とする。
この第の発明によれば、ガイド面は、スライドレールの一部を切り起し形成することで構成されるため、他の部材を要することなくロック部材の線状部材が変形する構成を得ることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、乗物用シートのスライドレール装置において、スライドレール内に内装されるロック部材を構成する場合でも、ロック部材の形状に制約されるのを抑制しつつ、スライドレールの形状における設計の自由度の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートのスライドレール装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートのスライドレール装置の分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 実施形態に係る車両用シートのスライドレール装置の変形例1として図3のVI−VI線の位置の断面図である。 実施形態に係る車両用シートのスライドレール装置の変形例2として図3のVII−VII線の位置の断面図である。
以下に、本発明の乗物用シートのスライドレール装置の実施形態について、図1〜5を用いて説明する。なお、本実施形態では、乗物用シートのうち車両用シートの前方側の座席を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートを適用する車両の前方、後方、上方、下方、外方、内方とそれぞれ一致する方向である。なお、各図は、実施形態の構成を分かり易く説明するために、乗物用シートのスライドレール装置の構成を中心に説明し、その他の部位については説明を省略することがある。例えば、シートバック、シートクッションは、概略的な図示に留め詳細な図示及び説明を省略している。
車両用シートS(乗物用シート)は、図1に示されるように車両の前方側の座席として配設されている。車両用シートSは、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3を有するシート本体1を構成する。シートバック2は、骨格を成すバックフレーム(図示省略)を有する。シートクッション3は、骨格を成すクッションフレーム(図示省略)を有する。これらバックフレーム、クッションフレームは、鉄鋼材よりなるパイプ部材、板部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工などを施すことで略矩形の枠状に形成されており、後述するスライドレール装置10にスライド可能に支持されている。
車両用シートSは、図1、2に示されるように上述したシート本体1と車両のフロア面F(乗物の床面)との間にシート本体1のフロア面Fに対する車両前後方向の着座位置を調整可能にするスライドレール装置10を有する。スライドレール装置10は、図1に示されるようにスライドレール11、11とスライドロック機構70を有する。スライドレール11、11は、シートクッション3とフロア面Fとの間に車両前後方向に向けて左右一対で平行に配設されている。
スライドレール11は、図1、2に示されるようにシート本体1と車両のフロア面Fとの間に配設され、フロア面Fに対するシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させる機構である。スライドレール11は、ロアレール40と、アッパレール20と、転動体50、52、ガイド60、62が主体的に構成される。ロアレール40は、車両前後方向に延びる形状に形成されており、フロア面Fの上に配設されている。アッパレール20は、シート本体1側に配設されており、ロアレール40に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。詳しくは、ロアレール40とアッパレール20は、転動体50、52、ガイド60、62を介して重なりあうことで筒状に構成される。これにより、アッパレール20は、ロアレール40に対して車両前後方向にスライド移動可能に案内されることに伴ってシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させるようになっている。
ロアレール40は、図2に示されるように車両前後方向に延びる形状に形成されており、フロア面Fの上に配設されている。ロアレール40は、図4に示すように鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。具体的には、フロア面F上に面する平板形状の下面部41を有する。下面部41には、その下面部41の両端から立ち上がる平板形状の右側面部42R及び左側面部42Lを有する。これら右側面部42R及び左側面部42Lには、その上端から内側に折り返される平板形状の右上面部43R及び左上面部43Lを有する。右上面部43R及び左上面部43Lには、その内側端部から真っ直ぐに垂下する平板形状の右先端部44R及び左先端部44Lを有する。右先端部44R及び左先端部44Lには、図3に示すようにスライド方向に沿って複数個が隣接して配設され、上下方向に延び且つ端部側が開放されたロック溝46が形成されている。
アッパレール20は、図2に示されるようにシート本体1(図1参照)側に配設されており、ロアレール40に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。アッパレール20は、図4に示すように鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。具体的には、フロア面Fと略平行な平板形状の上面部21を有する。上面部21は、その上面部21の両端から真っ直ぐに垂下する平板形状の右側面部22R及び左側面部22Lを有する。右側面部22R及び左側面部22Lには、これらの下端から外側に湾曲状に折り返される右返し面部23R及び左返し面部23Lを有する。右返し面部23R及び左返し面部23Lには、その外側端部から屈曲状に立ち上がる右先端部24R及び左先端部24Lを有する。アッパレール20の右先端部24R及び左先端部24Lには、図3に示すようにスライド方向におけるロアレール40のロック溝46に対応する位置に一部が切欠き形成された爪部25を有する。
ここで、アッパレール20の上面部21が本発明の「平面部」に相当する。また、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lが本発明の「側面部」に相当する。また、アッパレール20の右返し面部23R及び左返し面部23Lが本発明の「返し面部」に相当する。
スライドロック機構70は、図2に示されるようにスライドレール11のスライド移動を適宜の車両前後方向位置で規制可能とする機構である。スライドロック機構70は、ロックスプリング80(ロック部材)、ループハンドル90、操作部材92、板ばね95が主体的に構成される。
ロックスプリング80は、金属製により断面一律の線状部材89で構成されている。ロックスプリング80は、図2、3に示すようにスライドレール11に交差する方向に配設される第1線状部81と、第1線状部81の両端からそれぞれスライドレール11のスライド方向の一方側に向かって延出する第2線状部82と、第3線状部83と、が一体的に連結されることで略U字形状の長尺部材で構成されている。第2線状部82と第3線状部83は、その長手方向中間位置に上下方向に弾性変形可能な弾性変形部84が形成されている。この弾性変形部84には、ロック溝46及び爪部25と係脱可能な係合部85が形成される。係合部85は、第2線状部82と、第3線状部83がスライドレール11のスライド方向に交差する幅方向(第1線状部81と略平行)に屈曲を繰り返すことで、ロック溝46及び爪部25を受入れ可能な格子状に形成されている。ロックスプリング80は、第2線状部82の端部にばね掛部82A、第3線状部83の端部にばね掛部83Aが構成される。
ロックスプリング80は、図3に示すように付勢状態でスライドレール11に内装されている。詳しくは、アッパレール20には、右側面部22R及び左側面部22Lの一部を切り起し形成された前方支持部26Aと後方支持部26Bを有する。ロックスプリング80のばね掛部82Aとばね掛部83Aは、後述する操作部材92の係止部94によって係止される。次いで、ロックスプリング80のばね掛部82A及びばね掛部83Aと、弾性変形部84との間は、前方支持部26Aによって支持されている。次いで、ロックスプリング80の第1線状部81は、後方支持部26Bによって支持される。
操作部材92は、図2、3に図示されるようにスライドレール11に内装されるロックスプリング80の弾性変形部84を押圧して上下方向に弾性変形させることで係合部85をロック溝46及び爪部25と係脱可能に操作する部材である。操作部材92は、金属製の板状部材を折り曲げ加工することで長尺状の部材として構成されている。操作部材92は、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22L(図4参照)の間に内装されている。操作部材92の前端92A側は、後述するループハンドル90が差し込まれている。操作部材92の後端92B側は、ロックスプリング80の弾性変形部84を押圧する押圧部93が構成される。操作部材92の長手方向の中間位置における上面には、一部が突出してアッパレール20の上面部21と当接する支点96が構成される。また操作部材92の前端92Aと支点96の間には、ロックスプリング80のばね掛部82Aとばね掛部83Aが係止する係止部94が構成される。ループハンドル90は、金属性の棒状部材が適宜折り曲げ加工を施して左右のスライドレール11のアッパレール20に構成される操作部材92に差し込まれる。板ばね95は、金属性の板状部材が断面略U字形状に形成されている。板ばね95は、操作部材92の前端92A側に配設される。板ばね95の開放端側にはループハンドル90の端部が差し込まれる。板ばね95の一端は、ループハンドル90と固定されている。板ばね95の他端はアッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lの一部を切り起した部位に差し込まれている。これにより、ループハンドル90は、板ばね95の付勢によって常時は図3に示す初期位置に位置する。一方、ループハンドル90は、これを上方に持ち上げる方向に操作力を及ぼすと板ばね95の付勢力に抗して図3の図示時計回り方向に回転する。このとき、ループハンドル90は操作部材92の前端92A側を持ち上げる。これにより操作部材92は、支点96を中心に図3の図示時計回り方向に回転し、押圧部93が下方に移動することでロックスプリング80の弾性変形部84を押圧して弾性変形させて係合部85をロック溝46及び爪部25から係合解除する。
このとき、図5に示されるように、右返し面部23R及び左返し面部23Lのうちロックスプリング80の係合部85が配設される側の面が、弾性変形部84が上下方向に作動する際に線状部材89を摺動規制するガイド面23R1、ガイド面23L1として機能する。すなわち、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93によって弾性変形部84が押圧されて上下方向に作動すると、係合部85の部位の線状部材89がガイド面23R1、ガイド面23L1に沿って摺動規制されて左右の係合部85が近接して縮小状態に変形する。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93による押圧の前後によって形状を変化させることができる。また、右返し面部23R及び左返し面部23Lのうち転動体52(図4参照)とガイド62が配設される側の面は、アッパレール20に内装される転動体を支持する支持面23R2、支持面23L2として機能している。
このように、実施形態の乗物用シートのスライドレール装置10によれば、ロックスプリング80(ロック部材)は、操作部材92の操作力による弾性変形部84の上下方向の作動に応じて線状部材89がガイド面23R1、ガイド面23L1に沿って摺動規制されることで縮小状態に変形する。そのため、スライドレール11内に内装されるロックスプリング80を構成する場合でも、ロックスプリング80の形状に制約されるのを抑制しつつ、スライドレール11の形状における設計の自由度の向上を図ることができる。また、アッパレール20にガイド面23R1及びガイド面23L1を構成することで、好適に線状部材89を摺動規制してロックスプリング80を変形させる態様を図り得る。また、アッパレール20に構成される右返し面部23R及び左返し面部23Lは、その一方側の面がスライドレール11に内装される転動体52、ガイド62を支持する支持面23R2、支持面23L2として構成され、それとともに、他方側の面がロックスプリング80の弾性変形部84における係合部85を摺動規制するガイド面23R1、ガイド面23L1として構成されている。すなわち、右返し面部23R及び左返し面部23Lの両面に二つの機能を担わせることでスライドレール11の小型化を構成し得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の乗物用シートに使用するスプリング構造は、実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
[変形例1]
上記実施形態では、係合部85の部位にガイド面23R1、ガイド面23L1が構成される態様について示した。かかる実施形態の変形の態様として変形例1を以下に示す。図6に示すようにアッパレール20の長手方向において係合部85が構成されない部位であって、線状部材89がアッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lに摺動する部位にガイド面122R1、ガイド面122L1が構成されている。このガイド面122R1、ガイド面122L1は、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lの一部を内方側に切り起し形成することで構成される。ガイド面122R1、ガイド面122L1は、下方が開放端とされていると共に、この開放端が下方に向かうにつれて互いが近接するように傾斜して切り起されている。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93によって押圧されて弾性変形部84(図3参照)が上下方向に作動すると、線状部材89がガイド面122R1、ガイド面122L1に沿って摺動規制されて線状部材89が互いに近接するように変形する。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93による押圧の前後によって形状を変化させることができる。変形例1は、上記実施形態と同様の作用効果を得ると共に、ガイド面122R1、ガイド面122L1は、アッパレール20の板面の一部を切り起し形成することで構成されるため、他の部材を要することなくロックスプリング80の線状部材89が変形する構成を得ることができる。変形例1における態様は、特にスライドレール11の小型化を図る上で有効である。
[変形例2]
上記実施形態では、ロックスプリング80は、縮小状態とする構成について示した。かかる実施形態の変形の態様として変形例2を以下に示す。この変形例2の態様では、ロックスプリング80が予め縮小した状態から開放された状態とする構成である。図7に示すように、アッパレール20の長手方向において係合部85が構成されない部位であって、線状部材89がアッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lに摺動する部位にガイド面222R1、ガイド面222L1が構成されている。このガイド面222R1、ガイド面222L1は、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lの一部を内方側に切り起し形成することで構成される。ガイド面222R1、ガイド面222L1は、上方が開放端とされていると共に、この開放端は上方に向かう途中位置までは互いが近接するように傾斜しており、この傾斜した部位の上方側は互いが平行に立設するように切り起されている。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93によって押圧されて弾性変形部84(図3参照)が上下方向に作動すると、線状部材89がガイド面222R1、ガイド面222L1に沿って摺動規制されて線状部材89が予め縮小した状態から開放された状態となるように変形する。これにより、ロックスプリング80は、操作部材92の押圧部93(図3参照)による押圧の前後によって形状を変化させることができる。変形例2は、上記実施形態と同様の作用効果を得ると共に、ガイド面222R1、ガイド面222L1は、アッパレール20の板面の一部を切り起し形成することで構成されるため、他の部材を要することなくロックスプリング80の線状部材89が変形する構成を得ることができる。変形例2における態様は、特にスライドレール11内の構成部品との干渉を防ぐためにロックスプリング80の変形が必要な場合に有効である。
上記実施形態では、アッパレール20にガイド面23R1、ガイド面23L1が構成される態様について示したがこれに限定されない。ガイド面は、スライドレールまたは前記操作部材のいずれか一方に設けられる構成であればよい。例えば、ガイド面は、操作部材の押圧部の部位に構成されるものであってもよい。また、ガイド面は、線状部材がスライドレールに当接して摺動する部位であればよく、別体としてスライドレール内に構成されるものであってもよい。
S 車両用シート(乗物用シート)
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
10 スライドレール装置
11 スライドレール
20 アッパレール
21 上面部
22R 右側面部
22L 左側面部
23R 右返し面部
23R1 ガイド面
23L 左返し面部
23L1 ガイド面
24R 右先端部
24L 左先端部
25 爪部
26A 前方支持部
26B 後方支持部
40 ロアレール
41 下面部
42R 右側面部
42L 左側面部
43R 右上面部
43L 左上面部
44R 右先端部
44L 左先端部
46 ロック溝
50 転動体
52 転動体
60 ガイド
62 ガイド
70 スライドロック機構
80 ロックスプリング
81 第1線状部
82 第2線状部
82A ばね掛部
83 第3線状部
83A ばね掛部
84 弾性変形部
85 係合部
89 線状部材
90 ループハンドル
92 操作部材
92A 操作部材の前端
92B 操作部材の後端
93 押圧部
94 係止部
95 板ばね
96 支点
122R1 ガイド面
122L1 ガイド面
222R1 ガイド面
222L1 ガイド面
F 車両のフロア面(乗物の床面)

Claims (5)

  1. 乗物用シートのシート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間に設けられて前記シート本体をスライド移動可能に乗物構成部材に設置するスライドレールと、前記スライドレール内に内装され前記スライドレールのスライド移動を規制可能とするロック部材と、を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記ロック部材は、線状部材が曲げ加工されることで前記スライドレールのスライド方向に沿って長尺状に形成されており、前記長尺状の線状部材にはスライド方向に交差した上下方向に弾性変形可能な弾性変形部が設けられており、該弾性変形部にはスライドレールに設けられたロック溝から係脱可能な係合部が構成されており、
    前記ロック部材の係合部を前記スライドレールの前記ロック溝から係脱させるために前記弾性変形部に上下方向の操作力を及ぼす操作部材が構成されており、
    前記スライドレールには、前記弾性変形部を上下方向に作動する際に前記線状部材をスライド方向に交差した幅方向に摺動規制するガイド面が設けられており、
    前記ロック部材は、前記操作部材の操作力による前記弾性変形部の上下方向の作動に応じて前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されることで変形することを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記係合部は、スライド方向に交差した幅方向に左右一対で構成されており、
    前記左右の係合部は、前記線状部材が前記ガイド面に沿って摺動規制されて互いに近接させて縮小状態に変形する乗物用シートのスライドレール装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記ガイド面は、前記線状部材が前記スライドレールに当接して摺動する部位に構成されることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記ガイド面が構成されるスライドレールは、乗物構成部材に略平行な平面部と、平面部の両端からそれぞれ該平面部に交差する方向に曲げられる側面部と、側面部の先端からそれぞれ外方に向かって曲げられる返し面部とを有しており、
    前記返し面部の一方側の面はスライドレールに内装される転動体を支持する支持面として構成されるとともに、他方側の面が前記ガイド面として構成されており、
    前記ガイド面は、前記ロック部材の前記弾性変形部における係合部を摺動規制することを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記ガイド面は、前記スライドレールの一部を切り起し形成することで構成されることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
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