JP2015003591A - 乗物用シートのスライドレール装置 - Google Patents

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勝 若山
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Abstract

【課題】転動体の保持力を損なうことなく、材料コストの抑制と、スライドレール装置全体の大型化の抑制の両立を図る。
【解決手段】ロアレールと、アッパレール20と、転動体50を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、ロアレール40とアッパレール20の長手方向に直交する断面で見て、アッパレール20の右先端部24Rの端面28Rは、転動体50の外周面と対向して配置されており、ロアレール40とアッパレール20と転動体50は、アッパレール20と転動体50の接触点P1と、転動体50の中心P2と、ロアレール40と転動体50の接触点P3と、が同一の仮想直線C上に配置される配置位置関係である。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用シートのスライドレール装置に関する。
従来、乗物の床面等の乗物構成部材の上に配設されるロアレールと、乗物用シートのシート本体側に配設され前記ロアレールにスライド移動可能に支持されるアッパレールと、前記ロアレールとアッパレールの間に介装される転動体を有する乗物用シートのスライドレール装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1における乗物用シートのスライドレール装置は、アッパレールの先端部の端面の一部が切欠かれており、この切欠きに転動体が嵌め込まれた構成である。
実開平6−83457号公報
しかしながら、アッパレールの先端部の端面を切欠く構成では、転動体の保持力を向上させるためにアッパレールの板厚を上げる必要がある。そのため、材料コストの増加のおそれと、スライドレール装置全体の大型化するおそれが懸念される。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、転動体の保持力を損なうことなく、材料コストの抑制と、スライドレール装置全体の大型化の抑制の両立を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートのスライドレール装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、乗物の床面等の乗物構成部材の上に配設されるロアレールと、乗物用シートのシート本体側に配設され前記ロアレールにスライド移動可能に支持されるアッパレールと、前記ロアレールとアッパレールの間に介装される転動体を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、前記ロアレールとアッパレールの長手方向に直交する断面で見て、前記アッパレールの先端部の端面は、前記転動体の外周面と対向して配置されており、前記ロアレールと前記アッパレールと前記転動体は、前記アッパレールと前記転動体の接触点と、前記転動体の中心と、前記ロアレールと前記転動体の接触点と、が同一の仮想直線上に配置される配置位置関係であることを特徴とする。
この第1の発明によれば、アッパレールの先端部の端面は、転動体の外周面と対向する配置関係であるためアッパレールの先端部を短くすることで材料コストの抑制と、スライドレールの大型化の抑制の両立を図り得る。また、アッパレールと転動体の接触点と、転動体の中心と、ロアレールと転動体の接触点と、が同一の仮想直線上に配置される配置位置関係にある。これにより、シート本体側からアッパレールにかかる荷重は、アッパレールの先端部を通じて転動体に伝達され、ロアレールに伝達されて、スライドレールにおける複数の構成要素で受ける構造となり得る。また、転動体は、転動体の中心を挟んでアッパレールとロアレールが対向して保持する構成となるため、転動体の保持力が損なわれない。以上より、転動体の保持力を損なうことなく、材料コストの抑制と、スライドレール装置全体の大型化の抑制の両立を図ることができる。
次に、第2の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明において、前記アッパレールの先端部は、前記仮想直線と平行して延出していることを特徴とする。
この第2の発明によれば、アッパレールの先端部は、アッパレールと前記転動体の接触点と、転動体の中心と、ロアレールと前記転動体の接触点と、を結ぶ仮想直線と平行して延出している。これにより、シート本体側からアッパレールにかかる荷重を支える上で、荷重の伝達経路がより直線上となるため、スライドレールにおける複数の構成要素で荷重を無理なく受ける構造となり得る。また上記構成によるアッパレールの先端部の姿勢は、曲げ剛性の向上を図り得る。
次に、第3の発明に係る乗物用シートのスライドレール装置は、第1の発明又は第2の発明において、前記転動体はボールで構成されており、前記アッパレールの先端部の端面は、前記ボールの外周面の形状に近似した曲面形状に形成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、アッパレールの先端部の端面は、転動体であるボールの外周面の形状に近似した曲面形状に形成されているため、転動体の安定保持が可能なスライドレールとすることができる。また、アッパレールを滑らかにスライド移動させ得る。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、転動体の保持力を損なうことなく、材料コストの抑制と、スライドレール装置全体の大型化の抑制の両立を図ることができる。
実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 実施形態に係る車両用シートの分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV部の部分拡大断面図である。
[全体構成]
以下に、本発明の乗物用シートのスライドレール装置の実施形態について、図1〜5を用いて説明する。なお、本実施形態では、乗物用シートのうち車両用シートの前方側の座席を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートを適用する車両の前方、後方、上方、下方、外方、内方とそれぞれ一致する方向である。なお、各図は、実施形態の構成を分かり易く説明するために、乗物用シートのスライドレール装置の構成を中心に説明し、その他の部位については説明を省略することがある。例えば、シートバック、シートクッションは、概略的な図示に留め詳細な図示及び説明を省略している。
[シート本体1]
車両用シートS(乗物用シート)は、図1に示されるように車両の前方側の座席として配設されている。車両用シートSは、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3を有するシート本体1を構成する。シートバック2は、骨格を成すバックフレーム(図示省略)を有する。シートクッション3は、骨格を成すクッションフレーム(図示省略)を有する。これらバックフレーム、クッションフレームは、鉄鋼材よりなるパイプ部材、板部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工などを施すことで略矩形の枠状に形成されており、後述するスライドレール装置10にスライド可能に支持されている。
[スライドレール装置10]
車両用シートSは、図1、2に示されるように上述したシート本体1と車両のフロア面F(乗物の床面)との間にシート本体1のフロア面Fに対する車両前後方向の着座位置を調整可能にするスライドレール装置10を有する。スライドレール装置10は、シートクッション3とフロア面Fとの間に左右一対で設けられている。スライドレール装置10は、シート本体1の両側に位置して車両前後方向に平行に配設されている。スライドレール装置10は、図1に示されるようにスライドレール11とスライドロック機構70を有する。
スライドレール11は、図1、2に示されるようにシート本体1と車両のフロア面Fとの間に配設され、フロア面Fに対するシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させる機構である。スライドレール11は、ロアレール40と、アッパレール20と、転動体50、52、ガイド60、62が主体的に構成される。ロアレール40は、車両前後方向に延びる形状に形成されており、フロア面Fの上に配設されている。アッパレール20は、シート本体1側に配設されており、ロアレール40に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。詳しくは、ロアレール40とアッパレール20は、転動体50、52、ガイド60、62を介して重なりあうことで筒状に構成される。これにより、アッパレール20は、ロアレール40に対して車両前後方向にスライド移動可能に案内されることに伴ってシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させるようになっている。
ロアレール40は、図2に示されるように車両前後方向に延びる形状に形成されており、フロア面Fの上に配設されている。ロアレール40は、図4に示すように鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。具体的には、フロア面F上に面する平板形状の下面部41を有する。下面部41には、その下面部41の両端から立ち上がる平板形状の右側面部42R及び左側面部42Lを有する。これら右側面部42R及び左側面部42Lには、その上端から内側に折り返される平板形状の右上面部43R及び左上面部43Lを有する。右上面部43R及び左上面部43Lには、その内側端部から真っ直ぐに垂下する平板形状の右先端部44R及び左先端部44Lを有する。ロアレール40の右先端部44R及び左先端部44Lは、図3に示すようにスライド方向に沿って複数個が隣接して配設され、上下方向に延び且つ端部側が開放されたロック溝46が形成されている。
アッパレール20は、図2に示されるようにシート本体1側に配設されており、ロアレール40に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。アッパレール20は、図4に示すように鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。具体的には、フロア面Fと略平行な平板形状の上面部21を有する。上面部21は、その上面部21の両端から真っ直ぐに垂下する平板形状の右側面部22R及び左側面部22Lを有する。右側面部22R及び左側面部22Lには、これらの下端から外側に湾曲状に折り返される右返し面部23R及び左返し面部23Lを有する。右返し面部23R及び左返し面部23Lには、その外側端部から立ち上がる平板形状の右先端部24R及び左先端部24Lを有する。アッパレール20の右先端部24R及び左先端部24Lには、図3に示すようにスライド方向におけるロアレール40のロック溝46に対応する位置に一部が切欠き形成された爪部25を有する。
ロアレール40とアッパレール20と転動体50、52の配置位置関係について、図4を用いて説明する。ロアレール40とアッパレール20の長手方向に直交する断面で見て、アッパレール20の右先端部24Rの端面28R及び左先端部24Lの端面28Lは、転動体50、50の外周面と対向して配置されている。詳しくは、アッパレール20の右先端部24Rは、ロアレール40の右側面部42R、右上面部43R、右先端部44Rに囲まれている。また、アッパレール20の左先端部24Lは、ロアレール40の左側面部42L、左上面部43L、左先端部44Lに囲まれている。転動体50、52は、金属製のボールで構成されている。右側の転動体50は、右先端部24Rの端面28Rと、ロアレール40の右上面部43Rと右先端部44Rの間が曲げられて形成される上隅部47Rに挟まれている。左側の転動体50は、左先端部24Lの端面28Lと、ロアレール40の左上面部43Lと左先端部44Lの間が曲げられて形成される上隅部47Lに挟まれている。右側の転動体52は、右返し面部23Rの下面と、ロアレール40の下面部41と右側面部42Rの間が曲げられて形成される下隅部48Rに挟まれている。左側の転動体52は、左返し面部23Lの下面と、ロアレール40の下面部41と左側面部42Lの間の曲げられて形成される下隅部48Lに挟まれている。
次にロアレール40とアッパレール20と転動体50の配置位置関係について図5を用いて詳しく説明する。なお、かかる配置位置関係の説明は、図4の図示上右側の転動体50の部位を代表して説明するが、左側の転動体50の配置位置関係も同様である。図5に図示されるように、アッパレール20の右先端部24Rの端面28Rは、その板厚より幅広にかしめられたかしめ部30が形成されている。アッパレール20の右先端部24Rの端面28Rは、転動体50の外周面の形状に近似した曲面形状に形成されている。詳しくは、右先端部24Rの端面28Rの曲率半径31は、転動体50の曲率半径55より大きく形成されている。これにより、右先端部24Rの端面28Rと転動体50は、一点のみで接触する接触点P1が構成される。また、ロアレール40の上隅部47Rの曲げ半径49は、転動体50の曲率半径55より大きく形成されている。これにより、ロアレール40の上隅部47Rと転動体50は、一点のみで接触する接触点P3が構成される。以上より、アッパレール20の右先端部24Rにおける端面28Rと転動体50の接触する点を接触点P1とする。転動体50の中心を中心点P2とする。ロアレール40の上隅部47Rと転動体50の接触する点を接触点P3とする。そうすると、接触点P1と中心点P2と接触点P3は、同一の仮想直線C上に配置される配置位置関係である。また、アッパレール20の右先端部24Rは、仮想直線Cと平行して延出している。
スライドロック機構70は、図2に示されるようにスライドレール11のスライド移動を適宜の車両前後方向位置で規制可能とする機構である。スライドロック機構70は、ロックスプリング80、ループハンドル90、操作部材92、板ばね95が主体的に構成される。
ロックスプリング80は、金属製により断面一律の線状部材で構成されている。ロックスプリング80は、図2、3に示すようにスライドレール11に交差する方向に配設される第1線状部81と、第1線状部81の両端からそれぞれスライドレール11のスライド方向の一方側に向かって延出する第2線状部82と、第3線状部83と、が一体的に連結されることで略U字形状の長尺部材で構成されている。第2線状部82と第3線状部83は、その長手方向中間位置に上下方向に弾性変形可能な弾性変形部84が形成されている。この弾性変形部84には、ロック溝46及び爪部25と係脱可能な係合部85が形成される。係合部85は、第2線状部82と、第3線状部83がスライドレール11のスライド方向に交差する幅方向(第1線状部81と略平行)に屈曲を繰り返すことで、ロック溝46及び爪部25を受入れ可能な格子状に形成されている。ロックスプリング80は、第2線状部82の端部にばね掛部82A、第3線状部83の端部にばね掛部83Aが構成される。
操作部材92は、図2、3に図示されるようにスライドレール11に内装されるロックスプリング80の弾性変形部84を押圧して上下方向に弾性変形させることで係合部85をロック溝46、爪部25と係脱可能に操作する部材である。操作部材92は、金属製の板状部材を折り曲げ加工することで長尺状の部材として構成されている。操作部材92は、アッパレール20の右側面部22R及び左側面部22L(図4参照)の間に内装されている。操作部材92の前端92A側は、後述するループハンドル90が差し込まれている。操作部材92の後端92B側は、ロックスプリング80の弾性変形部84を押圧する押圧部93が構成される。操作部材92の長手方向の中間位置における上面には、一部が突出してアッパレール20の上面部21と当接する支点96が構成される。また操作部材92の前端92Aと支点96の間には、ロックスプリング80のばね掛部82Aとばね掛部83Aが係止する係止部94が構成される。ループハンドル90は、金属性の棒状部材が適宜折り曲げ加工を施して左右のスライドレール11のアッパレール20に構成される操作部材92に差し込まれる。板ばね95は、金属性の板状部材が断面略U字形状に形成されている。板ばね95は、操作部材92の前端92A側に配設される。板ばね95の開放端側にはループハンドル90の端部が差し込まれる。板ばね95の一端は、ループハンドル90と固定されている。板ばね95の他端はアッパレール20の右側面部22R及び左側面部22Lの一部を切り起した部位に差し込まれている。これにより、ループハンドル90は、板ばね95の付勢によって常時は図3に示す初期位置に位置する。一方、ループハンドル90は、これを上方に持ち上げる方向に操作力を及ぼすと板ばね95の付勢力に抗して図3の図示時計回り方向に回転する。このとき、ループハンドル90は操作部材92の前端92A側を持ち上げる。これにより操作部材92は、支点96を中心に図3の図示時計回り方向に回転し、押圧部93が下方に移動することでロックスプリング80の弾性変形部84(図2参照)を押圧して弾性変形させて係合部85(図2参照)をロック溝46、爪部25から係合解除する。
このように、実施形態の乗物用シートのスライドレール装置によれば、アッパレール20の右先端部24Rの端面28R及び左先端部24Lの端面28Lは、転動体50の外周面と対向する配置関係であるためアッパレール20の先端部を短くすることで材料コストの抑制と、スライドレール11の大型化の抑制の両立を図り得る。また、アッパレール20と転動体50の接触点P1と、転動体の中心点P2と、ロアレール40と転動体50の接触点P3と、が同一の仮想直線C上に配置される配置位置関係にある。これにより、シート本体1側からアッパレール20にかかる荷重は、アッパレール20の右先端部24Rの端面28R及び左先端部24Lの端面28Lを通じて転動体50、50に伝達され、ロアレール40に伝達される。即ち、スライドレール11における複数の構成要素で受ける構造となり得る。また、転動体50は、転動体50の中心点P2を挟んでアッパレール20とロアレール40が対向して保持する構成となるため、転動体50の保持力が損なわれない。以上より、転動体50の保持力を損なうことなく、材料コストの抑制と、スライドレール装置10全体の大型化の抑制の両立を図ることができる。ここで図4には、シート本体1側からアッパレール20に荷重Xが及ばされた場合のアッパレール20の変形挙動を仮想線で誇張して図示している。図4に示すように、荷重Xが及ぼされたアッパレール20は、下方に沈み込む。右側面部22R及び左側面部22Lは、互いに近接するようにアッパレール20の内方側に変形する。これに伴い、右返し面部23R及び左返し面部23Lは、転動体52との接触点を支点に外方端部が上方に持上げられる。そうすると、右先端部24R及び左先端部24Lは、上方に持ち上げられる。このとき右先端部24Rの端面28R及び左先端部24Lの端面28Lは、上方に移動する場合でも転動体50、50を下から支持する状態が持続する。よってロアレール40、転動体50、アッパレール20の間に隙間を生じない。そのため、スライドレール11は、シート本体1側からアッパレール20に荷重Xが及ばされてもがたつきを抑制し得る。
また、アッパレール20の右先端部24R及び左先端部24Lは、仮想直線Cと平行して延出している。これにより、シート本体1側からアッパレール20にかかる荷重を支える上で、荷重の伝達経路がより直線上となるため、スライドレール11における複数の構成要素で荷重を無理なく受ける構造となり得る。また上記構成によるアッパレール20の右先端部24R及び左先端部24Lの姿勢は、曲げ剛性の向上を図り得る。また、アッパレール20の右先端部24Rの端面28R及び左先端部24Lの端面28Lは、転動体50の外周面の形状に近似した曲面形状に形成されているため、転動体50の安定保持が可能なスライドレール11とすることができる。また、アッパレール20を滑らかにスライド移動させ得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の車両用シートは、実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、転動体50の外周面の形状に近似した曲面形状の構成として、アッパレール20の右先端部24Rの端面28Rをその板厚より幅広にかしめられたかしめ部30が形成される構成について示した。しかしながら、かかる構成に限定されない。例えば、アッパレールの先端部の端面は、かしめ部を構成しないものであってもよい。また、アッパレールの先端部の端面に転動体の外周面の形状に近似した曲面形状に形成された別体のレール端面部を嵌め込んでもよい。例えば、レール端面部は、合成樹脂によって断面が転動体の外周面の形状に近似した曲面形状に形成されるとともに、アッパレールのスライドストロークに対応させる。このようなレール端面部を嵌め込むものであってもよい。また、本実施形態で示したスライドロック機構70は、一例であり、種々のスライドロック装置も適用し得る。
S 車両用シート(乗物用シート)
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
10 スライドレール装置
11 スライドレール
20 アッパレール
21 上面部
22R 右側面部
22L 左側面部
23R 右返し面部
23L 左返し面部
24R 右先端部
24L 左先端部
25 爪部
26A 前方支持部
26B 後方支持部
28R 右先端部の端面
28L 左先端部の端面
30 右先端部の端面のかしめ部
31 端面の曲率半径
40 ロアレール
41 下面部
42R 右側面部
42L 左側面部
43R 右上面部
43L 左上面部
44R 右先端部
44L 左先端部
46 ロック溝
47R 上隅部
47L 上隅部
48R 下隅部
48L 下隅部
49 上隅部の曲げ半径
50 転動体
52 転動体
55 転動体の曲率半径
60 ガイド
62 ガイド
70 スライドロック機構
80 ロックスプリング
81 第1線状部
82 第2線状部
82A ばね掛部(精度部位)
83 第3線状部
83A ばね掛部(精度部位)
84 弾性変形部
85 係合部(精度部位)
90 ループハンドル
92 操作部材
92A 操作部材の前端
92B 操作部材の後端
93 押圧部
94 係止部
95 板ばね
96 支点
C 仮想直線
F 車両のフロア面(乗物構成部材)
P1 アッパレールと転動体の接触点
P2 転動体の中心点
P3 ロアレールと転動体の接触点

Claims (3)

  1. 乗物の床面等の乗物構成部材の上に配設されるロアレールと、乗物用シートのシート本体側に配設され前記ロアレールにスライド移動可能に支持されるアッパレールと、前記ロアレールとアッパレールの間に介装される転動体を有する乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記ロアレールとアッパレールの長手方向に直交する断面で見て、前記アッパレールの先端部の端面は、前記転動体の外周面と対向して配置されており、
    前記ロアレールと前記アッパレールと前記転動体は、前記アッパレールと前記転動体の接触点と、前記転動体の中心と、前記ロアレールと前記転動体の接触点と、が同一の仮想直線上に配置される配置位置関係であることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記アッパレールの先端部は、前記仮想直線と平行して延出していることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートのスライドレール装置であって、
    前記転動体はボールで構成されており、
    前記アッパレールの先端部の端面は、前記ボールの外周面の形状に近似した曲面形状に形成されていることを特徴とする乗物用シートのスライドレール装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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