JP6140531B2 - 半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法 - Google Patents

半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6140531B2
JP6140531B2 JP2013114702A JP2013114702A JP6140531B2 JP 6140531 B2 JP6140531 B2 JP 6140531B2 JP 2013114702 A JP2013114702 A JP 2013114702A JP 2013114702 A JP2013114702 A JP 2013114702A JP 6140531 B2 JP6140531 B2 JP 6140531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonding
semiconductor chip
substrate
chip
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013114702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014236021A (ja
Inventor
美昭 行森
美昭 行森
真司 上山
真司 上山
将人 梶並
将人 梶並
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Priority to JP2013114702A priority Critical patent/JP6140531B2/ja
Priority to KR20140044565A priority patent/KR20140141436A/ko
Priority to US14/283,238 priority patent/US9082885B2/en
Publication of JP2014236021A publication Critical patent/JP2014236021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6140531B2 publication Critical patent/JP6140531B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L24/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/93Batch processes
    • H01L24/95Batch processes at chip-level, i.e. with connecting carried out on a plurality of singulated devices, i.e. on diced chips

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Description

本発明は、半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法に関する。
近年、半導体チップ(semiconductor chip)上に形成される集積回路の微細化が進んでいる。また、係る集積回路の微細化に対応するため、該半導体チップを基板に実装する技術についても開発が進められている。
具体的には、半導体チップおよび基板を加熱および加圧等により圧着し、接合を行う技術が知られている。例えば、引用文献1には、多数個取り基板において、半導体チップおよび基板の接合工程を、半導体チップの位置決めを行う仮接合工程と、および電気的な接続を形成する本圧着工程とに分けて行う技術が開示されている。また、引用文献1に開示された技術では、まず、仮接合工程にてすべての半導体チップを仮接合した後で、本圧着工程にて、仮接合された半導体チップを一部の半導体チップずつ本圧着する。
特開2005−093838号公報
しかし、引用文献1に開示された技術では、1度の本圧着において仮接合された一部の半導体チップにしか本圧着を行わないため、本圧着時の熱が、周囲に存在する仮接合中の他の半導体チップに伝導し、仮接合中の半導体チップに位置ずれを発生させるという問題があった。そして、係る半導体チップの位置ずれは、半導体チップの実装精度の低下、実装品質の劣化等の原因となっていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、基板上に接合される半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることが可能な、新規かつ改良された半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、多数個取り基板の所定領域に、半導体チップを仮接合する仮接合部と、前記所定領域に仮接合された前記半導体チップを一括で前記基板に本圧着する本圧着部と、前記半導体チップが仮接合された基板を前記本圧着部へ搬送し、前記半導体チップが本圧着された基板を前記仮接合部へ搬送する基板搬送部と、を備える、半導体チップ接合装置が提供される。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着する際に、本圧着される半導体チップ以外に仮接合中の半導体チップが基板上に存在しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、本圧着時の熱が周囲に伝導したとしても、周囲に仮接合中の半導体チップが存在しないため、半導体チップの位置ずれ等が発生しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
前記基板搬送部は、それぞれ前記基板を搬送する複数の搬送ラインを備え、前記仮接合部および前記本圧着部は、前記複数の搬送ラインに対して、それぞれ仮接合および本圧着を行い、前記仮接合部が一方の前記搬送ラインで仮接合を行っている場合、前記本圧着部は他方の前記搬送ラインで本圧着を行ってもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、複数の搬送ラインに、それぞれ多数個取り基板を配置することにより、係る多数個取り基板に対して、互い違いに仮接合工程および本圧着工程を行うことができる。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、仮接合部および本圧着部を常に稼動状態にすることができるため、装置の製造コストおよび装置サイズ等を大きくすることなく、大幅に生産性を向上させることが可能である。
前記本圧着部は、熱圧着により本圧着を行ってもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、熱圧着工程を用いるフリップチップ工程、三次元実装工程、DAF(Die Attach Film)工程、およびNCF(Non Conductive Film)工程についても、実装精度および実装品質を向上させた半導体チップの接合が可能である。
前記半導体チップ接合装置が接合に用いる接着剤は、熱可塑性接着剤または熱硬化性接着剤であってもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、接合に熱可塑性接着剤を用いた場合であっても、本圧着時の熱が周囲に伝導することによる熱可塑性接着剤の溶融が発生しない。また、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、接合に熱硬化性接着剤を用いた場合であっても、本圧着時の熱が周囲に伝導することによる熱硬化性接着剤の本圧着前の硬化が発生しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、接合に用いる接着剤として熱可塑性接着剤または熱硬化性接着剤を用いた場合であっても、半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
前記基板搬送部は、第1方向に前記基板を搬送し、前記仮接合部が有する仮接合ヘッド、および前記本圧着部が有する本圧着ヘッドは、前記第1方向と直交する第2方向に可動してもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、仮接合部が有する仮接合ヘッド、および本圧着部が有する本圧着ヘッドと直交する方向に、基板搬送部を往復させることができる。したがって、基板搬送部は、仮接合部および本圧着部の間で、多数個取り基板を往復搬送することができる。
前記半導体チップは、前記基板にマトリクス配置で接合され、前記所定領域は、前記マトリクス配置の一列または複数列であってもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、本圧着部により複数の仮接合された半導体基板を一括して、多数個取り基板に本圧着することができる。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の生産性を向上させることが可能である。
前記半導体チップは、主面を前記基板側に向けたフリップチップであってもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、基板への接合時に加熱および加圧が必要なフリップチップ工程において、熱の伝導による半導体チップの位置ずれを防止して実装精度を向上させ、さらに生産性を向上させることが可能である。
前記基板は、下層半導体チップ上に上層半導体チップを実装する三次元実装が行われる基板であり、前記半導体チップ接合装置は、前記基板への前記下層半導体チップの接合、および前記下層半導体チップ上への前記上層半導体チップの接合の少なくともどちらか一方を行ってもよい。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、基板への接合時に加熱および加圧が必要な三次元実装工程において、熱の伝導による半導体チップの位置ずれを防止して実装精度を向上させ、さらに生産性を向上させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、多数個取り基板の所定領域に、半導体チップを仮接合する仮接合工程を行うステップと、前記半導体チップが仮接合された基板を本圧着工程へ搬送するステップと、前記所定領域に仮接合された前記半導体チップを一括で前記基板に本圧着する本圧着工程を行うステップと、前記半導体チップが本圧着された基板を前記仮接合工程へ搬送するステップと、
を含む、半導体チップ接合方法が提供される。
この観点によれば、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合方法は、所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着する際に、本圧着される半導体チップ以外に仮接合中の半導体チップが基板上に存在しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合方法は、本圧着時の熱が周囲に伝導したとしても、周囲に仮接合中の半導体チップが存在しないため、半導体チップの位置ずれ等が発生しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合方法は、半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、基板上に接合される半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることが可能である。
本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の機能構成を示したブロック図(block diagram)である。 同実施形態に係る半導体チップ接合装置の動作を示したフローチャート(flow chart)図である。 同実施形態に係る半導体チップ接合装置の構造例を示した平面図である。 同実施形態に係る仮接合ヘッドおよび本圧着ヘッドのYおよびZ方向の動きの一例を示すタイミングチャート(timing chart)図である。 半導体パッケージ(semiconductor package)の三次元実装を説明する説明図である。 同実施形態に係る半導体チップの接合の様子を示した説明図である。 第1の比較例に係る半導体チップ接合装置の構造例を示した平面図である。 第1の比較例に係る第1および第2接合ヘッドのYおよびZ方向の動きの一例を示すタイミングチャート図である。 第2の比較例に係る半導体チップの接合の様子を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の機能構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置が有する機能構成について説明を行う。図1は、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の機能構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、装置制御部100と、仮接合部110と、本圧着部120と、基板搬送部130と、を備える。
以下において、多数個取り基板とは、例えば、実装された半導体チップを有する製品基板を複数個得るために、一つのPCB(Printed Circuit Board)基板に複数の半導体チップ実装位置が設定され、配線等がされた基板のことを指す。ここで、多数個取り基板における半導体チップ実装位置は、例えば、マトリクス(matrix)配置であってもよい。
仮接合部110は、半導体チップを多数個取り基板に位置決めして配置し、熱圧着する。具体的には、仮接合部110は、チップトレイ(chip tray)等に収納されている半導体チップを取り出して、基板上の所定領域にある半導体チップ実装位置に位置決めして配置し、加熱および加圧により基板に熱圧着する。ここで、仮接合部110が行う熱圧着は、後述する本圧着における熱圧着よりも短時間で行われる。係る熱圧着により基板上に配置した半導体チップは、基板の搬送等で位置ずれしない程度の接合力で基板に接合される。本明細書では、係る接合を仮接合として表現する。
本圧着部120は、仮接合された半導体チップを一括して多数個取り基板に金属接合されるように熱圧着する。具体的には、本圧着部120は、仮接合部110で所定領域に仮接合された半導体チップを一括して一度に加熱および加圧し、基板に金属接合されるように熱圧着する。ここで、本圧着部120が行う熱圧着は、前述した仮接合における熱圧着よりも長時間で行われる。係る熱圧着により基板上に本圧着された半導体チップは、基板と電気的に接続され、また基板と機械的に強固に接合される。本明細書では、係る接合を本圧着として表現する。
なお、上記における所定領域とは、例えば、半導体チップ実装位置がマトリクス配置されている多数個取り基板において、マトリクスの一列または複数列であってもよく、マトリクスの一列の一部であってもよい。また、上記の所定領域は、該マトリクス配置において「複数行×複数列」で形成された領域であってもよい。さらに、上記の所定領域は、半導体チップ実装位置を一つのみ含む領域であってもよい。
基板搬送部130は、仮接合部110および本圧着部120の間で、多数個取り基板を往復搬送する。具体的には、基板搬送部130は、仮接合部110で半導体チップが仮接合された基板を本圧着部120に搬送する。また、本圧着部120で半導体チップが本圧着された基板を仮接合部110に搬送する。さらに、基板搬送部130は、それぞれ基板を搬送することが可能な複数の搬送ライン(carrier line)を備えていてもよい。係る場合、複数の搬送ラインは、それぞれ独立して基板を搬送することができる。
なお、基板搬送部130は、例えば、リニアモータ(linear motor)、ボールネジ(ball screw)、タイミングベルト(timing belt)等で駆動されて、基板搬送を行ってもよい。しかしながら、基板搬送部130は、基板の搬送位置をμm単位で制御する必要があるため、μm単位の位置決め精度を有するリニアモータを用いて駆動されることがより好ましい。
装置制御部100は、半導体チップ接合装置1全体の動作を制御する。具体的には、装置制御部100は、仮接合部110、本圧着部120、および基板搬送部130に上述した動作を実行させることにより、半導体チップ接合装置1全体の動作を制御する。装置制御部100は、例えば、CPU(Central Proccesing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種外部メモリ(external memory)等のハードウェア(hardware)構成により実現される。ここで、ROMには、仮接合部110、本圧着部120、および基板搬送部130を制御するためのプログラム(program)が記憶されている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを読みだして実行する。
以上にて、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1が有する機能構成について、説明を行った。上記構成により、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、基板に対し仮接合部110による仮接合工程と、本圧着部120による本圧着工程と、を繰り返し行うことができる。
具体的には、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、まず、仮接合部110で所定領域の半導体チップ実装位置にのみ半導体チップを仮接合し、次に、該所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着部120で本圧着する。続いて、半導体チップ接合装置1は、他の所定領域内の半導体チップ実装位置に半導体チップを仮接合し、さらに、該他の所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着することを繰り返し行うことができる。
したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着する際に、該本圧着される半導体チップ以外に、仮接合中の半導体チップが基板上に存在しない。よって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1では、本圧着時の熱が周囲に伝導しても、周囲に仮接合中の半導体チップが存在しないため、半導体チップの位置ずれ等が発生しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
特に、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、半導体チップを多数個取り基板に接合する接着剤として、例えば、熱可塑性接着剤または熱硬化性接着剤を用いることが可能である。
例えば、特許文献1に開示された技術では、半導体チップを多数個取り基板に接合するために熱可塑性接着剤を用いた場合、本圧着時の熱が周囲に伝導し、熱可塑性接着剤が溶融すると、仮接合中の半導体チップに位置ずれが発生する。また、半導体チップを多数個取り基板に接合するために熱硬化性接着剤を用いた場合、本圧着時の熱が周囲に伝導し、熱硬化性接着剤が硬化すると、接触不良が発生する。
しかし、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、本圧着時の熱伝導の影響を防止することにより、上述した問題を発生させない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、熱可塑性接着剤または熱硬化性接着剤を用いて、半導体チップの接合を行うことが可能である。
<2.本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の動作>
次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の動作について、説明を行う。図2は、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の動作を示したフローチャート図である。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1では、まず、半導体チップが接合されていない多数個取り基板が基板搬送部130の搬送ラインに配置される(S100)。次に、基板搬送部130は、該基板を仮接合部110に搬送し、仮接合部110は、基板の所定領域内の半導体チップ実装位置に半導体チップを仮接合する(S110)。また、基板搬送部130は、仮接合部110により所定領域内に半導体チップが仮接合された基板を、本圧着部120に搬送する(S120)。続いて、本圧着部120は、S110において基板に仮接合された半導体チップを一括で基板に本圧着する(S130)。
次に、装置制御部100は、該多数個取り基板のすべての半導体チップ実装位置において、半導体チップが接合されたか否かを判断する(S140)。多数個取り基板のすべての領域の半導体チップ実装位置において、半導体チップが接合されておらず、未接合の半導体チップ実装位置が存在する場合(S140/No)、基板搬送部130は、該多数個取り基板を仮接合部110に搬送する(S150)。ここで、半導体チップ接合装置1は、S110の動作に戻り、未接合の半導体チップ実装位置についても、同様に仮接合部110による仮接合、および本圧着部120による本圧着(S110〜S130の動作)を実行する。
一方、多数個取り基板のすべての領域の半導体チップ実装位置において、半導体チップが接合された場合(S140/Yes)、基板搬送部130は、該多数個取り基板を搬送ラインから排出する(S160)。したがって、半導体チップ接合装置1には、次に半導体チップの接合が行われる基板を基板搬送部130の搬送ラインに配置することができる。
<3.本発明の実施形態および第1の比較例に係る半導体チップ接合装置の構造例>
以上にて、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の機能構成および動作について、説明を行った。次に、図3、4、7、および8を参照して、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2と対比しながら、上記で説明した本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の具体的構造例について説明を行う。
(3.1.第1の比較例に係る半導体チップ接合装置の構造例)
まず、図7および8を参照して、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2の具体的構造例について、説明する。図7は、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2の構造例を示した平面図である。
第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2は、上述した本圧着時の熱伝導による半導体チップの位置ずれを防止するために、基板に半導体チップを一つずつ、接合工程の1ステップ(step)のみで接合する装置である。図7に示すように、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2は、基板が搬送される搬送ラインを2ライン(line)、半導体チップを接合する接合ヘッド(bonding head)を備えるガントリ(gantry)を2つ備えた装置例である。
具体的には、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2は、第1および第2チップトレイ255A、255Bなどに収容された半導体チップを、多数個取り基板240A、240Bに接合するための装置である。また、半導体チップ接合装置2は、第1および第2ガントリ251A、251Bと、第1および第2接合ヘッド253A、253Bと、第1および第2チップカメラ(chip camera)257A、257Bと、第1および第2プレースカメラ(place camera)259A、259Bと、第1および第2搬送ライン230A、230Bと、を備える。
第1および第2接合ヘッド253A、253Bは、図7に示すY方向およびZ方向に可動することができ、第1および第2チップトレイ255A、255Bなどに収容された半導体チップを吸着して搬送し、多数個取り基板240A、240Bに熱圧着により接合する。ここで、第1および第2チップトレイ255A、255Bなどに収容された半導体チップは、例えば、主面を基板側に向けて実装されるフリップチップ(flip chip)である。
第1および第2ガントリ251A、251Bは、第1および第2接合ヘッド253A、253Bと、第1および第2プレースカメラ259A、259BとをY方向に自由に可動させるための構台または架構である。また、第1および第2搬送ライン230A、230Bは、X方向に多数個取り基板240A、240Bを搬送する。
第1および第2チップカメラ257A、257Bは、第1および第2接合ヘッド253A、253Bに吸着された半導体チップの座標および傾きを吸着面と対向する側から(すなわち、下方から見上げて)撮像する撮像装置である。第1および第2チップカメラ257A、257Bは、第1および第2接合ヘッド253A、253Bが第1および第2チップカメラ257A、257B上を通過した際に、吸着された半導体チップの座標および傾きを撮像する。
また、第1および第2プレースカメラ259A、259Bは、第1および第2ガントリ251A、251B上をY方向に移動し、多数個取り基板240A、240Bの半導体チップ実装位置を撮像する。ここで、第1および第2チップカメラ257A、257Bが撮像した半導体チップの座標および傾きと、第1および第2プレースカメラ259A、259Bが撮像した多数個取り基板240A、240Bの半導体チップ実装位置とに基づき、第1および第2接合ヘッド253A、253Bは、半導体チップの接合位置を補正する。
続いて、図8を参照して第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2の動作について、説明する。図8は、第1の比較例に係る第1および第2接合ヘッド253A、253BのYおよびZ方向の動きの一例を示すタイミングチャート図である。ここで、図8における「Y1」、「Y2」の座標方向と、図7における「Y」の座標方向は同一であり、図8における「Z1」、「Z2」の座標方向と、図7における「Z」の座標方向は同一である。
図8に示すように、まず、第1および第2接合ヘッド253A、253Bは、ホームポジション(home position)である多数個取り基板240A、240B側で待機している。基板への半導体チップの接合が開始された場合、第1および第2接合ヘッド253A、253Bは、第1および第2チップトレイ255A、255B側に移動および下降して半導体チップを吸着し、多数個取り基板240A、240B側に戻る。係る往復時間は、例えば1.1秒である。次に、第1および第2接合ヘッド253A、253Bは、0.1秒で上昇または下降して、吸着した半導体チップの熱圧着を行う。係る熱圧着の所要時間は、例えば13秒である。したがって、第1および第2接合ヘッド253A、253Bが一つの半導体チップを第1および第2チップトレイ255A、255Bから吸着し、熱圧着を終えるまでの該接合の所要時間は、14.3秒である。
なお、図8では、第1および第2接合ヘッド253A、253Bは、同時に接合工程を開始しているが、両者は互いに独立して接合工程を行ってもよい。
したがって、例えば、多数個取り基板240A、240Bが、5行×14列の半導体チップ実装位置を有している場合、上記図7および8で説明した第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2が、一つの半導体チップを基板に接合する際に要する時間は、下記の式より14.38秒と算出される。なお、多数個取り基板240A、240Bの交換にかかる時間は5秒とした。
14.3[秒/1チップ]×70[チップ(5行×14列:1基板)]+5[秒(基板交換時間)]=1006[秒/1基板]
1006[秒/1基板]÷70[チップ/1基板]=14.38[秒/1チップ]
さらに、上記図7および8で説明した第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2が、1時間に接合可能な半導体チップの数は、以下の式により、500[チップ/1時間]と算出される。
3600[秒/1時間]÷14.38[秒/1チップ]≒250[チップ/1時間]
250[チップ/1時間/1ガントリ]×2[ガントリ]=500[チップ/1時間]
ここで、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2は、基板への半導体チップの接合工程を仮接合工程および本圧着工程に分けず、1ステップの接合工程で行うため、本圧着時の熱が周囲の仮接合中の半導体チップに伝導することによる位置ずれ等を発生させることはない。しかしながら、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2は、所要時間が長い加熱および加圧を用いる熱圧着工程を行っているため、単位時間当たりに接合可能な半導体チップの数が著しく少なく、生産性が低い。
そこで、例えば、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2の生産性を向上させるために、さらに追加のガントリ、および追加の搬送ラインを備えたり、一つのガントリに二つ以上の接合ヘッドを備えたりする構成が検討されている。しかし、上記の半導体チップ接合装置2の生産性を向上させる構成は、実質的に複数の半導体チップ接合装置2を用意することと同一であり、製造コスト(cost)および装置サイズ(size)が大きくなってしまうという点で好ましくない。
以上説明したように、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2は、熱伝導による周囲の半導体チップの位置ずれ等が発生しない半導体チップ接合装置であるものの、基板への半導体チップの接合工程を仮接合工程および本圧着工程に分けていないため、生産性が低いという問題点があった。
(3.2.本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の構造例)
本願発明者が鋭意検討し想到した本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、上記課題をも解決するものであり、本圧着時の熱が周囲の仮接合中の半導体チップに伝導することによる位置ずれ等を発生させず、かつ大幅に生産性を向上させることが可能な半導体チップ接合装置である。
以下では、図3および4を参照して、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の具体的構造例について、説明を行う。図3は、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の構造例を示した平面図である。
図3に示すように、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、例えば、基板が搬送される搬送ラインを2ラインと、半導体チップを仮接合する仮接合ヘッド(attach head)を有するガントリと、仮接合された半導体チップを本圧着する本圧着ヘッド(bonding head)を有するガントリと、を備える。
具体的には、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、チップトレイ115などに収容された半導体チップを多数個取り基板140A、140Bに接合するための装置である。また、半導体チップ接合装置1は、仮接合ガントリ111と、仮接合ヘッド113と、チップカメラ117と、プレースカメラ119と、本圧着ガントリ121と、本圧着ヘッド123と、第1および第2搬送ライン130A、130Bと、を備える。
仮接合ヘッド113は、図3に示すY方向およびZ方向に可動し、チップトレイ115などに収容された半導体チップを吸着して搬送し、多数個取り基板140A、140Bに熱圧着により仮接合する。ここで、仮接合ヘッド113が行う熱圧着の加熱および加圧時間は、後述する本圧着ヘッド123が行う熱圧着よりも短時間である。係る構成により、仮接合ヘッド113は、半導体チップと、多数個取り基板140A、140Bとを搬送等では位置ずれしない程度の接合力で接合することができる。なお、第1の比較例と同様に、チップトレイ115などに収容された半導体チップは、例えば、主面を基板側に向けて実装されるフリップチップである。
本圧着ヘッド123は、図3に示すY方向およびZ方向に可動し、多数個取り基板140A、140B上の複数の仮接合された半導体チップを熱圧着により一括して本圧着する。ここで、本圧着ヘッド123が行う熱圧着の加熱および加圧時間は、仮接合ヘッド113が行う熱圧着よりも長時間である。係る構成により、本圧着ヘッド123は、仮接合された半導体チップと、多数個取り基板140A、140Bとを電気的に接続する金属接合を形成し、さらに機械的に強固な接合を形成することができる。
また、本圧着ヘッド123は、多数個取り基板140A、140B上に仮接合された半導体チップを一括して本圧着することができる。本圧着ヘッド123が本圧着を行う単位は、例えば、半導体チップ実装位置がマトリクス配置された多数個取り基板140A、140Bにおいて、該マトリクス配置の一列または複数列であってもよく、マトリクスの一列の一部であってもよい。また、本圧着ヘッド123が本圧着を行う単位は、該マトリクス配置において「複数行×複数列」で形成された領域であってもよい。さらに、上記の所定領域は、半導体チップ実装位置を一つのみ含む領域であってもよい。
仮接合ガントリ111は、仮接合ヘッド113およびプレースカメラ119を備え、仮接合ヘッド113およびプレースカメラ119をY方向に可動させる構台または架構である。また、本圧着ガントリ121は、本圧着ヘッド123を備え、本圧着ヘッド123をY方向に可動させる構台または架構である。
第1および第2搬送ライン130A、130Bは、X方向に多数個取り基板140A、140Bを往復搬送する。具体的には、第1および第2搬送ライン130A、130Bは、多数個取り基板140A、140Bを仮接合ヘッド113および本圧着ヘッド123間で往復させる。
チップカメラ117は、仮接合ヘッド113に吸着された半導体チップの座標および傾きを吸着面と対向する側から(すなわち、下方から見上げて)撮像する撮像装置である。チップカメラ117は、仮接合ヘッド113がチップカメラ117の真上を通過した際に、吸着された半導体チップの座標および傾きを撮像する。
プレースカメラ119は、仮接合ガントリ111上をY方向に移動し、多数個取り基板140A、140Bの半導体チップ実装位置を撮像する。ここで、チップカメラ117が撮像した半導体チップの座標および傾きと、プレースカメラ119が撮像した多数個取り基板140A、140Bの半導体チップ実装位置とに基づき、仮接合ヘッド113は半導体チップの接合位置を補正する。
続いて、図4を参照して、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の動作について、説明する。図4は、本発明の実施形態に係る仮接合ヘッド113および本圧着ヘッド123のYおよびZ方向の動きの一例を示すタイミングチャート図である。図4における「Y」および「Z」の座標方向と、図3における「Y」および「Z」の座標方向は同一である。
また、図4において、多数後取り基板140A、140Bは、5行×14列のマトリクス配置の半導体チップ実装位置を有しているとする。ここで、所定領域とは、例えば、5つの半導体チップ実装位置を含むマトリクス配置の1列である。
図4に示すように、仮接合ヘッド113は、ホームポジションである多数個取り基板140A、140B側に待機している。基板への半導体チップの接合が開始された場合、まず、仮接合ヘッド113は、チップトレイ115側に移動および下降して半導体チップを吸着し、多数個取り基板140A、140B側に戻る。係る往復時間は、例えば1.3秒である。次に、仮接合ヘッド113は、吸着した半導体チップの仮接合を行う。係る仮接合は、半導体チップと多数個取り基板140A、140Bとが搬送等で位置ずれしない程度の接合力で接合されればよいため、所要時間は短く、例えば2秒である。したがって、仮接合ヘッド113が一つの半導体チップをチップトレイ115から吸着し、仮接合を終えるまでの所要時間は、3.3秒である。また、仮接合ヘッド113は、上記の動作を5回繰り返すことで、所定領域である1列分の半導体チップを多数個取り基板140A、140Bに仮接合することができる。
一方、図4に示すように、本圧着ヘッド123は、所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着する。具体的には、本圧着ヘッド123は、0.2秒で上昇または下降して、所定領域内の5個の半導体チップに対して、一括して本圧着を行う。係る本圧着は、複数の半導体チップに対して本圧着を行うため、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2が行う接合よりも長時間を必要とし、係る本圧着の所要時間は、例えば16.1秒である。したがって、本圧着ヘッド123が5個の半導体チップに対して、一括して本圧着を行うための所要時間は16.5秒である。
上記例示において、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、仮接合ヘッド113が仮接合を5回行う(5×3.3秒)間に、本圧着ヘッド123は本圧着を1回行うことができる(16.5秒)。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、例えば、2つの搬送ライン130A、130Bに、それぞれ多数個取り基板140A、140Bを配置することにより、係る多数個取り基板140A、140Bに対して、互い違いに仮接合工程および本圧着工程を行うことができる。
より具体的には、例えば、本圧着ヘッド123が多数個取り基板140Aに対して、5つの半導体チップの本圧着を行っている間に、仮接合ヘッド113は、多数個取り基板140Bに対して、5つの半導体チップの仮接合を行う。また、上述したように、5つの半導体チップの多数個取り基板140Aへの本圧着、および5つの半導体チップの多数個取り基板140Bへの仮接合に要する時間は同じであるため、両者は同時に終了する。係る場合、多数個取り基板140Aが仮接合ヘッド113側に搬送され、多数個取り基板140Bが本圧着ヘッド123側に搬送される。したがって、今度は上記とは逆に、多数個取り基板140Aに対して、仮接合ヘッド113が5つの半導体チップの仮接合を行い、多数個取り基板140Bに対して、本圧着ヘッド123が5つの半導体チップの本圧着を行うことができる。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、仮接合ヘッド113と本圧着ヘッド123とを常に稼動状態にすることができ、生産性を向上させることが可能である。
以下では、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1の生産性をより明確に示すために、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2にて説明した場合と同様の場合に、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1が、1時間に接合可能な半導体チップの数について算出する。
具体的には、多数個取り基板140A、140Bが、5行×14列の半導体チップ実装位置を有している場合、上記図3および4で説明した本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1が、一つの半導体チップを基板に接合する際に要する時間は、下記の式より3.38秒と算出される。なお、多数個取り基板140A、140Bの交換にかかる時間は5秒とした。また、多数個取り基板140A、140Bが、仮接合ヘッド113側および本圧着ヘッド123側を往復するために要する時間は短時間であり、仮接合ヘッド113および本圧着ヘッド123の移動時間内に終了するため、下記の計算には組み入れていない。
16.5[秒/5チップ]÷5[チップ]=3.3[秒/1チップ]
3.3[秒/1チップ]×70[チップ(5行×14列:1基板)]+5[秒(基板交換時間)]=236[秒/1基板]
236[秒/1基板]÷70[チップ/1基板]=3.38[秒/1チップ]
さらに、上記図3および4で説明した本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1が、1時間に接合可能な半導体チップの数は、以下の式により、1065[チップ/1時間]と算出される。
3600[秒/1時間]÷3.38[秒/1チップ]≒1065[チップ/1時間]
したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1は、第1の比較例に係る半導体チップ接合装置2に対して、装置の製造コストおよび装置サイズ等を大きくすることなく、大幅に生産性を向上させることが可能である。
<4.本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置の適用例>
以下では、図5、6、および9を参照して、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1が、特に好適に用いることができる半導体チップと基板との実装方法について、説明を行う。図5は、半導体パッケージの三次元実装を説明する説明図である。また、図6は、本発明の実施形態に係る半導体チップの接合の様子を示した説明図であり、図9は、第2の比較例に係る半導体チップの接合の様子を示した説明図である。
ただし、本発明は、上記で例示した三次元実装に限定されない。本発明は、他の多様な実装方法に対しても適用することが可能であることは言うまでもない。
図5に示すように、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置1が特に好適に用いることができる半導体チップの実装方法は、例えば、半導体チップを積層する三次元実装である。具体的に、三次元実装とは、多数個取り基板300にあらかじめ下層チップ(lower chip)302を実装し、さらに該下層チップ302上に上層チップ(upper chip)304を実装する実装方法である。係る三次元実装において、上層チップ304を実装する際に、加熱および加圧を用いて、長時間の接合を行う必要がある。
ここで、図9に示すような第2の比較例に係る半導体チップの接合では、例えば、多数個取り基板310上のすべての下層チップ312に上層チップ314が仮接合された後、本圧着ヘッド316により一列ごとに本圧着が行われる。具体的には、まず、仮接合ヘッドにより多数個取り基板310上の下層チップ312に対して、「1」〜「18」の位置番号順に上層チップ314が仮接合される。次に、本圧着ヘッド316により多数個取り基板310上の上層チップ314に対して、「1」〜「3」、「4」〜「6」、「7」〜「9」の位置番号ごとに一括して本圧着が行われる。
例えば、本圧着ヘッド316が「4」〜「6」の位置番号の仮接合された半導体チップを本圧着する場合、本圧着時に加えられた熱は、周囲の「1」〜「3」および「7」〜「9」の位置番号に対して伝導する。ここで、「1」〜「3」の位置番号の上層チップ314は、すでに本圧着および金属接合が行われているため、係る熱伝導は、「1」〜「3」の位置番号の上層チップ314に対して影響を与えない。一方、「7」〜「9」の位置番号の上層チップ314は仮接合中であるため、係る熱伝導は、「7」〜「9」の位置番号の上層チップ314に対して接着剤の溶融等による位置ずれ等を発生させる。したがって、図9に示す第2の比較例に係る半導体チップの接合では、半導体チップの実装精度の低下、および実装品質の劣化等が発生してしまう。
一方、図6に示すような本発明の実施形態に係る半導体チップの接合では、例えば、多数個取り基板320の所定領域ごと(例えば、一列ごとなど)の下層チップ322に上層チップ324が仮接合された後、本圧着ヘッド326により一列ごとに本圧着が行われる。具体的には、まず、仮接合ヘッドにより多数個取り基板320上の「1」〜「3」の位置番号の下層チップ322に対して、上層チップ324が仮接合される。次に、本圧着ヘッド326により多数個取り基板320上の「1」〜「3」の位置番号の上層チップ324に対して、一括して本圧着が行われる。続いて、多数個取り基板320上の「4」〜「6」の位置番号の下層チップ322に対しても、同様に上層チップ324の仮接合が仮接合ヘッドにより行われ、その後、本圧着ヘッド326により一括での本圧着が行われる。
例えば、本圧着ヘッド326が「4」〜「6」の位置番号の仮接合された上層チップ324を本圧着する場合、本圧着時に加えられた熱は、周囲の「1」〜「3」および「7」〜「9」の位置番号に対して伝導する。ここで、「1」〜「3」の位置番号の上層チップ324は、すでに本圧着および金属接合が行われているため、係る熱伝導は、「1」〜「3」の位置番号の上層チップ324に対して影響を与えない。また、「7」〜「9」の位置番号は、上層チップ324が存在しないため、係る熱伝導は、影響を与えない。したがって、図6に示す本発明の実施形態に係る半導体チップの接合では、接着剤の溶融等による上層チップ324の位置ずれ等が発生しないため、半導体チップの実装精度、および実装品質を向上させることが可能である。
さらに、本発明の実施形態に係る半導体チップの接合は、例えば、主面を基板側に向けて実装されるフリップチップに対して、好適に用いることができる。係るフリップチップは、基板への接合時に、加熱および加圧が必要であるため、第2の比較例では、三次元実装の場合と同様に本圧着時の熱が周囲の仮接合中の半導体チップに伝導することによる位置ずれ等を発生させる可能性がある。一方、本発明の実施形態に係る半導体チップの接合では、本圧着時の熱が伝導したとしても周囲の半導体チップに対して影響を与えない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップの接合は、三次元実装の場合と同様に、フリップチップにおいても半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態に係る半導体チップの接合は、例えば、DAF(Die Attach Film)方法、およびNCF(Non Conductive Film)方法などの熱可塑性接着剤を用いる場合においても、同様に、半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。また、本発明の実施形態に係る半導体チップの接合は、熱硬化性接着剤を用いる場合においても、同様に半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
<5.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、所定領域内に仮接合された半導体チップを本圧着する際に、本圧着される半導体チップ以外に仮接合中の半導体チップが基板上に存在しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、本圧着時の熱が周囲に伝導したとしても、周囲に仮接合中の半導体チップが存在しないため、半導体チップの位置ずれ等が発生しない。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、半導体チップの実装精度および実装品質を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、複数の搬送ラインに、それぞれ多数個取り基板を配置することにより、係る多数個取り基板に対して、互い違いに仮接合工程および本圧着工程を行うことができる。したがって、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、仮接合部および本圧着部を常に稼動状態にすることができ、装置の製造コストおよび装置サイズ等を大きくすることなく、大幅に生産性を向上させることが可能である。
特に、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、例えば、熱可塑性接着剤または熱硬化性接着剤を用いて半導体チップを多数個取り基板に接合する際に、より好適に用いることができる。
さらに、本発明の実施形態に係る半導体チップ接合装置は、例えば、フリップチップ接合および三次元実装において、バンプ(bump)接合または接着剤の硬化等に工程時間を長く必要とする接合を行う場合に、より好適に用いることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 半導体チップ接合装置
100 装置制御部
110 仮接合部
111 仮接合ガントリ
113 仮接合ヘッド
115 チップトレイ
117 チップカメラ
119 プレースカメラ
120 本圧着部
121 本圧着ガントリ
123 本圧着ヘッド
130 基板搬送部
130A 第1搬送ライン
130B 第2搬送ライン

Claims (8)

  1. 多数個取り基板の所定領域に、半導体チップを仮接合する仮接合部と、
    前記所定領域に仮接合された前記半導体チップを一括で前記基板に本圧着する本圧着部と、
    前記半導体チップが仮接合された基板を前記本圧着部へ搬送し、前記半導体チップが本圧着された基板を前記仮接合部へ搬送する搬送ラインを複数有する基板搬送部と、
    を備え
    前記仮接合部および前記本圧着部は、複数の前記搬送ラインに対して、それぞれ仮接合および本圧着を行い、前記仮接合部が一方の前記搬送ラインで仮接合を行っている場合、前記本圧着部は他方の前記搬送ラインで本圧着を行う、半導体チップ接合装置。
  2. 前記本圧着部は、熱圧着により本圧着を行う、請求項に記載の半導体チップ接合装置。
  3. 前記半導体チップ接合装置が接合に用いる接着剤は、熱可塑性接着剤または熱硬化性接着剤である、請求項に記載の半導体チップ接合装置。
  4. 前記基板搬送部は、第1方向に前記基板を搬送し、
    前記仮接合部が有する仮接合ヘッド、および前記本圧着部が有する本圧着ヘッドは、前記第1方向と直交する第2方向に可動する、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体チップ接合装置。
  5. 前記半導体チップは、前記基板にマトリクス配置で接合され、
    前記所定領域は、前記マトリクス配置の一列または複数列である、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体チップ接合装置。
  6. 前記半導体チップは、主面を前記基板側に向けたフリップチップである、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体チップ接合装置。
  7. 前記基板は、下層半導体チップ上に上層半導体チップを実装する三次元実装が行われる基板であり、
    前記半導体チップ接合装置は、前記基板への前記下層半導体チップの接合、および前記下層半導体チップ上への前記上層半導体チップの接合の少なくともどちらか一方を行う、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体チップ接合装置。
  8. 複数の多数個取り基板をそれぞれ搬送する複数の搬送ラインを有する半導体チップ接合装置において、
    前記多数個取り基板の一方の所定領域に、複数の半導体チップをそれぞれ仮接合する仮接合工程を行うステップと、
    前記半導体チップが仮接合された基板を本圧着工程へ搬送するステップと、
    前記所定領域に仮接合された複数の前記半導体チップを一括で前記基板に本圧着する本圧着工程を行うステップと、
    前記半導体チップが本圧着された基板を前記仮接合工程へ搬送するステップと、
    を含み、
    前記多数個取り基板の一方が前記仮接合工程を行っている場合、前記多数個取り基板の他方は、前記本圧着工程を行う、半導体チップ接合方法。
JP2013114702A 2013-05-30 2013-05-30 半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法 Expired - Fee Related JP6140531B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013114702A JP6140531B2 (ja) 2013-05-30 2013-05-30 半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法
KR20140044565A KR20140141436A (ko) 2013-05-30 2014-04-15 반도체 칩 접합 장치 및 이를 이용한 반도체 칩 접합 방법
US14/283,238 US9082885B2 (en) 2013-05-30 2014-05-21 Semiconductor chip bonding apparatus and method of forming semiconductor device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013114702A JP6140531B2 (ja) 2013-05-30 2013-05-30 半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014236021A JP2014236021A (ja) 2014-12-15
JP6140531B2 true JP6140531B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=52138539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013114702A Expired - Fee Related JP6140531B2 (ja) 2013-05-30 2013-05-30 半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6140531B2 (ja)
KR (1) KR20140141436A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6602022B2 (ja) * 2015-02-19 2019-11-06 東レエンジニアリング株式会社 実装装置および実装方法
JP6789791B2 (ja) 2016-12-13 2020-11-25 東レエンジニアリング株式会社 半導体装置の製造装置および製造方法
JP6787613B2 (ja) 2017-12-01 2020-11-18 株式会社新川 実装装置
JP7083795B2 (ja) * 2019-10-08 2022-06-13 東レエンジニアリング株式会社 実装装置および実装方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3879730B2 (ja) * 2003-10-24 2007-02-14 松下電器産業株式会社 圧着対象物の圧着方法
JP4660178B2 (ja) * 2004-12-09 2011-03-30 株式会社東芝 電子部品の実装装置
JP2011061073A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法及び半導体製造装置
JP2011151259A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Sony Chemical & Information Device Corp 実装体の製造方法および実装装置
JP2012222038A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Elpida Memory Inc 半導体装置の製造方法
JP5732623B2 (ja) * 2011-10-03 2015-06-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 半導体素子の実装方法
JP5870261B2 (ja) * 2011-10-03 2016-02-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 半導体素子の実装方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140141436A (ko) 2014-12-10
JP2014236021A (ja) 2014-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7290331B2 (en) Component mounting apparatus and component mounting method
JP6140531B2 (ja) 半導体チップ接合装置および半導体チップ接合方法
US10847434B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device, and mounting apparatus
JP5608829B1 (ja) 部品実装装置
KR102147681B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법 및 실장 장치
JP6142276B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品の製造方法
JP6179843B2 (ja) 実装装置及び実装方法
KR102372519B1 (ko) 실장 장치
JP4991180B2 (ja) 電子部品の実装方法および装置
JP6789791B2 (ja) 半導体装置の製造装置および製造方法
JP5098939B2 (ja) ボンディング装置及びボンディング方法
US9082885B2 (en) Semiconductor chip bonding apparatus and method of forming semiconductor device using the same
JP5512723B2 (ja) 電子部品の実装方法および装置
JP7023700B2 (ja) 実装装置及び実装方法
JP5627057B1 (ja) 部品実装装置
JP6461822B2 (ja) 半導体装置の実装方法および実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6140531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees