JP6140460B2 - キャンドモータ、真空ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、キャンドモータに関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に記載されるようなモータを備えた真空ポンプが知られている。かかる真空ポンプは、半導体製造工程における真空チャンバ内のプロセスガスの排気などに広く使用されている。
このような真空ポンプ用のモータでは、真空ポンプをシールするために、モータステータとモータロータとを隔離するロータ室が形成されており、ロータ室は、真空ポンプ側に固定される隔壁、すなわち、キャンによって、モータステータに対して密閉された空間となっている。この様に、モータステータとモータロータとがキャンによって隔離された構造を備えるモータは、キャンドモータと称される。
かかるキャンドモータでは、従来、薄肉ステンレススチール等の非磁性金属製のキャンが使用されてきた。しかし、非磁性金属製のキャンを使用した場合、モータステータからの磁束の作用によって表面に渦電流が発生し、このときの損失によってモータ効率が低下する。かかるモータ効率の低下を防ぐために、樹脂製のキャンを使用する技術が知られている。一方で、キャンドモータでは、モータ特性の向上の観点から、モータステータと、モータロータとの離隔距離を小さくすることが望ましい。すなわち、樹脂製のキャンの厚みを極力小さくすることが望ましい。
樹脂製のキャンを備えるキャンドモータでは、キャンの厚みを小さくし過ぎると、キャンの機械的強度が低下し、真空ポンプの圧力変動に耐えきれなくなる恐れが生じる。このため、キャンの厚みを小さくすることには限界がある。樹脂製のキャンの厚みは、通常、JIS B8267等に記載の圧力容器計算方法に基づいて設定され、1.5〜2.0mm程度である。
特開2005−184958号公報 特開2011−101594号公報 特開平11−89158号公報
以上から、樹脂製のキャンの厚みを従来よりも低減して、モータ特性を向上することが求められる。また、真空ポンプの一般的な課題として、製造を行いやすくすること、維持管理の負担を軽減することなどが求められる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、真空ポンプに連結され、真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータとして提供される。このキャンドモータは、ステータコアと、ステータコアの内側に配置されたロータと、ステータコアとロータとの間に配置され、ステータ
コアと当接した状態で、ステータコアとロータとを隔離するキャンであって、樹脂、セラミックス、または、それらの複合材を材料とする、非導電性のキャンとを備える。キャンは、接着剤によってステータコアと接着されている。
かかるキャンドモータによれば、キャンとステータコアとが当接し、さらに、接着剤によって接着されているので、キャンとステータコアとが一体的に形成された状態となる。したがって、ステータコアに対応する位置のキャンの機械的強度をステータコアが補強することができ、その分だけ、当該位置における樹脂製のキャンの厚みを低減できる。その結果、モータ特性を向上できる。
本発明の第2の形態は、真空ポンプに連結され、真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータとして提供される。このキャンドモータは、ステータコアと、ステータコアの内側に配置されたロータと、ステータコアとロータとの間に配置され、ステータコアと当接した状態で、ステータコアとロータとを隔離するキャンであって、樹脂、セラミックス、または、それらの複合材を材料とする、非導電性のキャンとを備える。キャンは、キャンの外表面に形成された下地層を介して、接着剤によってステータコアと接着されており、下地層は、キャンよりも接着剤との親和性が高い非導電性材料によって形成される。
かかるキャンドモータによれば、ステータコアとキャンとの接着強度が向上するので、ステータコアがキャンの機械的強度をいっそう補強することができる。その結果、樹脂製のキャンの厚みをいっそう低減できる。
本発明の第3の形態として、第1または第2の形態のキャンドモータは、さらに、ロータの回転中心軸線方向におけるステータコアの外側に配置される環状の補強部材であって、キャンの外面と周方向に当接する補強部材を備えていてもよい。かかる形態によれば、ステータコアの外側の領域においても、キャンの機械的強度を補強部材が補強することができ、その分だけ、当該位置における樹脂製のキャンの厚みを低減できる。
本発明の第4の形態として、第3の形態のキャンドモータが備えるキャンは、接着剤によって補強部材と接着されていてもよい。かかる形態によれば、キャンと補強部材とが一体的に形成された状態となるので、ステータコアの外側の領域におけるキャンの機械的強度をいっそう補強でき、その分だけ、当該位置における樹脂製のキャンの厚みを低減できる。
本発明の第5の形態として、第3の形態において、キャンは、キャンの外表面に形成された下地層を介して、接着剤によって補強部材と接着されていてもよい。下地層は、補強部材よりも接着剤との親和性が高い非導電性材料によって形成されていてもよい。かかる形態によれば、補強部材とキャンとの接着強度が向上するので、補強部材がキャンの機械的強度をいっそう補強することができ、樹脂製のキャンの厚みをいっそう低減できる。
本発明の第6の形態として、第3ないし第5のいずれかの形態のキャンドモータにおいて、補強部材の線膨張係数は、ステータコアの線膨張係数以下であってもよい。かかる形態によれば、真空ポンプの駆動によって圧縮熱が生じて、補強部材が熱膨張した際に補強部材からキャンに作用する応力を低減できる。したがって、キャンに必要な機械的強度を低減でき、その結果、キャンの厚みを低減できる。
本発明の第7の形態として、第1ないし第6のいずれかの形態において、ステータコアにおいてステータコアの中心に向かって突出する複数のティースの内周側の端部間の空間に、ティースと係合する非導電性の部材が配置されていてもよい。かかる形態によれば、
接着剤の接着面積が大きくなるので、ステータコアとキャンとの接着強度を高めることができる。したがって、ステータコアがキャンの機械的強度をいっそう補強することができ、樹脂製のキャンの厚みをいっそう低減できる。
本発明の第8の形態として、第1ないし第7のいずれかのキャンドモータは、さらに、ステータコアよりもロータの回転中心軸線方向に長く形成されるステータフレームであって、ステータフレームの内部空間にステータコアが嵌め込まれた状態で、ステータコアを固定するステータフレームと、ステータコアの回転中心軸線方向の両端からステータコアの外側に向けて突出したコイル部に対応する領域であって、ステータフレームとキャンとの間の領域に形成された閉鎖空間に充填された樹脂とを備えていてもよい。かかる形態によれば、充填された樹脂によって、キャンの機械的強度をいっそう補強でき、その分だけ、当該位置における樹脂製のキャンの厚みを低減できる。
本発明の第9の形態として、第8の形態のキャンドモータにおいて、充填された樹脂の線膨張係数は、ステータコアの線膨張係数以下であってもよい。かかる形態によれば、真空ポンプの駆動によって圧縮熱が生じて、充填された樹脂が熱膨張した際に、充填された樹脂から補強部材を介してキャンに作用する応力を低減できる。したがって、キャンに必要な機械的強度を低減でき、その結果、キャンの厚みを低減できる。
本発明の第10の形態として、第1ないし第9のいずれかの形態のキャンドモータにおいて、キャンは、ロータの回転中心軸線方向に延びる中空形状の胴部と、回転中心軸線方向のうちの第1の側で、胴部の内部空間を閉じる閉塞部と、胴部の、第1の側と反対側である第2の側の開口を形成する開口部とを有していてもよい。閉塞部は、第2の側から第1の側に向かって、内径が縮径する部位を含んでいてもよい。かかる形態によれば、キャンの内部の容積が低減され、その結果、真空ポンプを駆動させた際の、キャン内部と真空ポンプ(ポンプ室)との間での気体移動量が低減する。すなわち、キャンの内部とポンプ室との間に設置される軸受部を通過する気体量が低減する。したがって、気体移動に伴う潤滑剤の低減を抑制でき、真空ポンプの維持管理の負担を低減できる。
本発明の第11の形態として、第10の形態のキャンドモータにおいて、閉塞部は、中央部が、第2の側から第1の側に向かって膨らんだドーム形状を有していてもよい。かかる形態によれば、閉塞部の機械的強度を向上できる。また、それによって、閉塞部の厚みを低減することもできる。閉塞部の厚みが低減すれば、胴部と閉塞部との厚みの差が低減するので、樹脂製のキャンを射出成形によって製造しやすくなる。
本発明の第12の形態として、第10または第11の形態のキャンドモータにおいて、閉塞部の第1の側の面および第2の側の面の少なくとも一方にリブが形成されていてもよい。かかる形態によれば、閉塞部の機械的強度を向上できる。また、それによって、閉塞部の厚みを低減することもでき、第8の形態と同様の効果を奏する。さらに、射出成形においては、成形後、脱型する際に、成形品を内型(雄型)に残すことになる。このため、閉塞部の第2の側の面にリブが形成される場合には、成形品が内型に係止されやすくなり、その結果、樹脂製のキャンを射出成形によって製造しやすくなる。
本発明の第13の形態は、真空ポンプとして提供される。この真空ポンプは、第1ないし第12の形態のいずれかのキャンドモータを備えていてもよい。
本発明の第14の形態は、真空ポンプに連結され、真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータとして提供される。このキャンドモータは、ステータコアと、ステータコアの内側に配置されたロータと、ステータコアとロータとの間に配置され、ステータコアと当接した状態で、ステータコアとロータとを隔離するキャンとを備える。キャン
は、ロータの回転中心軸線方向に延びる中空形状の胴部と、回転中心軸線方向のうちの第1の側で、胴部の内部空間を閉じる閉塞部と、胴部の、第1の側と反対側である第2の側の開口を形成する開口部とを有する。閉塞部は、第2の側から第1の側に向かって、内径が縮径する部位を含む。
本発明の第15の形態として、第14の形態のキャンドモータにおいて、閉塞部は、中央部が、第2の側から第1の側に向かって膨らんだドーム形状を有していてもよい。本発明の第16の形態として、第14または第15の形態のキャンドモータにおいて、閉塞部の第1の側の面および第2の側の面の少なくとも一方にリブが形成されていてもよい。
本発明の実施例としての真空ポンプの概略構成を示す説明図である。 実施例としてのキャンドモータの概略構成を示す説明図である。 第2実施例としてのキャンドモータのキャンの構成を示す説明図である。 第3実施例としてのキャンドモータのキャンの構成を示す部分断面図である。 第4実施例としてのキャンとステータコアとの接着構成を示す断面図である。 第5実施例としてのキャンとステータコアとの接着構成を示す断面図である。
A.第1実施例:
図1は、真空ポンプ20の概略断面を示す。図1では、真空ポンプ20が有する回転中心軸線ARを含む断面を示している。図示するように、真空ポンプ20は、一対のロータ30(図1では、一方のロータのみを示す)を備えている。本実施例では、ロータ30は、第1段ロータ31、第2段ロータ32および第3段ロータ33と、ポンプ主軸34とを備えている。かかるロータ30は、その両端部の近傍で、軸受部材50,60に設けられた軸受51,61によって支承されている。このロータ30は、ケーシング40に収容されている。ケーシング40の上方には、吸気口(図示省略)が形成され、下方には、排気口(図示省略)が形成される。
かかるロータ30は、真空ポンプ20の回転中心軸線ARの一端側に設けられたモータ100によって駆動される。一対のロータ30の一端側の軸端には、互いに噛み合う一対のタイミングギア70(図1では一方のギヤのみ示す)が固定されている。ロータ30の他端側の軸端は、モータ100に連結されている。本実施例では、モータ100は、ブラシレス直流モータである。なお、図1では、モータ100の構成を簡略化して示している。
モータ100を駆動すると、一対のロータ30は、ケーシング40の内面およびロータ30同士の間にわずかな隙間を保持して、非接触で逆方向に回転する。一対のロータ30の回転につれて、吸込側のガスは、ロータ30とケーシング40との間に閉じこめられて、吐出側に移送される。吸気口(図示省略)から導入されたガスは、3段のロータ30により圧縮移送されて、排気口(図示省略)から排出される。
図2は、ロータ30を回転駆動するモータ100の概略構成を示す。以下の説明では、モータ100について、回転中心軸線AR方向のうちの、真空ポンプ20(より具体的には、ロータ30)に連結される側を連結側S2とも呼び、連結側S2と反対側を外方側S1とも呼ぶ。外方側S1は、請求項の第1の側に該当し、連結側S2は、請求項の第2の側に該当する。図2に示すように、モータ100は、ステータ110とロータ120とキ
ャン130とステータフレーム140と補強部材150,160とを備える。
ステータフレーム140は、フレーム本体141と側板142とを備える。フレーム本体141は、回転中心軸線ARに沿って内部空間が形成された、円筒形状を有している。フレーム本体141は、突出部146を備えている。突出部146は、フレーム本体141の内面から、内側に突出した部位であり、フレーム本体141の連結側S2の端部付近に、回転中心軸線ARを中心として環状に形成されている。突出部146の突出長さは、開口部133が胴部131(詳細は後述)から突出する突出長さと略等しく形成されている。側板142は、円板形状を有しており、フレーム本体141の外方側S1の開口を閉じる。フレーム本体141の外方側S1の端面には、凹部145が形成され、この凹部145にOリング153が配置されている。Oリング153は、フレーム本体141と側板142との間で、回転中心軸線AR方向に圧縮され、ステータフレーム140の内部と外部との間をシールする。なお、側板142は、ボルト(図示省略)によって、フレーム本体141に取り付けられている。かかるステータフレーム140は、例えば、鉄やアルミで形成できる。ステータ110、ロータ120およびキャン130は、このステータフレーム140の内部空間に収容されている。
ステータ110は、ステータコア111にコイルが装着された構成を有する。ステータ110の回転中心軸線AR方向の両端では、ステータコア111の外方に向けてコイル部112,113が突出している。ステータ110は、ステータフレーム140のフレーム本体141の内部にステータコア111が嵌め込まれることによって、回転中心軸線ARと同心にステータフレーム140に固定される。ステータコア111は、例えば、珪素鋼板を積層して形成できる。ロータ120は、ステータ110の内部に、回転中心軸線ARと同心に配置され、真空ポンプ20のロータ30のポンプ主軸34に直結されている。
かかるステータ110とロータ120との間には、キャン130が設けられている。キャン130は、ステータ110とロータ120とを離隔する。このキャン130は、胴部131と、閉塞部132と、開口部133とを備えている。胴部131は、略円筒形状を有し、回転中心軸線ARと同心に配置されている。この胴部131は、回転中心軸線AR方向におけるステータ110の設置範囲の全体に延びて形成されている。
閉塞部132は、キャン130の外方側S1の端面であり、胴部131の内部空間を、胴部131の外方側S1の端部で閉じる。開口部133は、キャン130の連結側S2の端部であり、キャン130の連結側S2の開口を形成する。開口部133は、本実施例では、その外径が胴部131の外径よりも大きく形成されたフランジ形状を有している。
かかるキャン130は、非導電性の樹脂によって形成されており、胴部131、閉塞部132および開口部133は、一体的に形成されている。キャン130の材料は、樹脂に限らず、セラミックスであってもよいし、樹脂とセラミックスとの複合材であってもよい。本実施例では、キャン130の材質は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂である。胴部131および開口部133の厚みは、薄肉に、具体的には、例えば、0.5mm〜1.0mmとすることができる。閉塞部132の厚みは、胴部131の厚みよりも大きく形成されており、例えば、1.5mm〜2.0mmとすることができる。胴部131の厚みは、モータ特性の向上の観点から、極力小さいことが望ましい。また、開口部133(フランジ形状)の、回転中心軸線AR方向の幅は、軸受51と、モータ100の外方側S1の端部との距離であるオーバハングを短くする観点から、極力小さいことが望ましい。
かかるキャン130は、ステータコア111と、胴部131とが周方向に当接するように、取り付けられる。さらに、ステータコア111と胴部131とは、当該当接箇所で接
着剤によって、接着される。このように、ステータコア111と胴部131とが接着剤によって接着されることにより、ステータコア111と胴部131とが一体的に形成された状態となる。このため、ステータコア111に対応する位置の胴部131の機械的強度をステータコア111が補強することができる。これによって、ステータコア111に対応する位置において、上述の胴部131の薄肉化が可能となる。なお、接着剤には、真空ポンプ20の稼働時における耐熱性を考慮して、シリコン系やエポキシ系などを使用可能である。
また、キャン130は、突出部146の連結側S2の端面と、開口部133の外方側S1の端面とが当接した状態で、取り付けられる。このとき、突出部146の内側の端面は、胴部131の外面と周方向に当接する。この突出部146は、キャン130の回転中心軸線AR方向の位置決め機能を有している。
補強部材150は、胴部131の外径と略等しい内径の環状形状を有する。この補強部材150は、補強部材150と胴部131とが周方向に当接するように、回転中心軸線ARにおけるステータコア111よりも外側(連結側S2)に嵌め込まれる。補強部材150の外方側S1の端部は、ステータコア111に当接し、連結側S2の端部は、突出部146の外方側S1に形成された切欠き形状に嵌まり込んで当接している。補強部材150は、100MPa以上の引っ張り強さを有する樹脂製部材または非磁性金属部材であることが望ましい。
さらに、補強部材150と胴部131とは、それらの当接箇所で接着剤によって接着される。このように、補強部材150と胴部131とが接着剤によって接着されることにより、補強部材150と胴部131とが一体的に形成された状態となる。このため、ステータコア111よりも連結側S2においても、胴部131の機械的強度を補強部材150が補強することができる。これによって、ステータコア111よりも連結側S2の胴部131の薄肉化が可能となる。なお、補強部材150よりも連結側S2の胴部131は、突出部146と当接することによって、その機械的強度が補強される。勿論、胴部131と突出部146とが、接着剤によって接着されていてもよい。
補強部材160は、第1部位161と第2部位162と第3部位163とを備える。第1部位161は、補強部材160のうちで最も連結側S2に位置し、胴部131の外径と略等しい内径の環状形状を有する。第2部位162は、第1部位161から径方向外方に向かって同心状に延びたフランジ形状を有する。第3部位163は、第2部位162の外方側の端部から、外方側S1に向かって延びる環状形状を有する。
かかる補強部材160は、第1部位161と胴部131とが周方向に当接するように、回転中心軸線ARにおけるステータコア111よりも外側に嵌め込まれる。このとき、第1部位161の外方側S1側の端部は、コイル部113よりも外方側S1に位置するとともに、回転中心軸線AR方向において、キャン130の胴部131の外方側S1側の端部と同じ位置にある。第1部位161の連結側S2の端部は、ステータコア111に当接する。さらに、第1部位161と胴部131とは、それらの当接箇所で接着剤によって接着されている。このため、ステータコア111の外方側S1の胴部131の機械的強度を第1部位161が補強することができる。これによって、ステータコア111よりも外方側S1の胴部131の薄肉化が可能となる。
また、第2部位162の回転中心軸線ARに直交する方向の長さは、胴部131の外面とフレーム本体141の内面との離隔距離と同じ長さに形成されている。このため、第3部位163は、フレーム本体141の内面に当接する。かかる構成により、ステータコア111よりも外方側S1の胴部131の機械的強度がいっそう補強される。
フレーム本体141の第3部位163に対応する位置には、凹部147が形成され、この凹部147にOリング154が配置されている。このOリング154は、フレーム本体141と第3部位163との間で、回転中心軸線ARと直交する方向に圧縮され、補強部材160の連結側S2と外方側S1との間をシールする。
また、コイル部112,113の周囲には、フレーム本体141と胴部131との間の領域に密閉空間が形成され、コイル部112,113は、この密閉空間内に収容される。具体的には、連結側S2側のコイル部112は、フレーム本体141,突出部146、補強部材150およびステータコア111によって閉鎖された空間に収容される。また、外方側S1側のコイル部113は、フレーム本体141、第1部位161および第2部位162によって閉鎖された空間に収容される。これらの閉鎖空間には、それぞれ、樹脂171,172が充填されている。かかる構成により、ステータコア111の両端部における胴部131の機械的強度をいっそう補強できる。
かかるモータ100において、補強部材150,160の線膨張係数は、ステータコア111の線膨張係数以下とすることが望ましい。同様に、樹脂171,172の線膨張係数は、ステータコア111の線膨張係数以下とすることが望ましい。こうすれば、真空ポンプ20の駆動によって圧縮熱が生じて、補強部材150,160や樹脂171,172が熱膨張した際に、補強部材150,160や樹脂171,172から胴部131に作用する応力を低減できる。したがって、胴部131に必要な機械的強度を低減でき、その結果、胴部131の厚みを低減できる。また、同様の理由から、ステータコア111と胴部131との接着、および、補強部材150,160と胴部131との接着に使用する接着剤の線膨張係数は、ステータコア111の線膨張係数以下とすることが望ましい。なお、同様に、補強部材150,160および樹脂171,172の線膨張係数は、フレーム本体141の線膨張係数以下とすることが望ましいが、通常、フレーム本体141の線膨張係数は、ステータコア111の線膨張係数以上である。このため、補強部材150,160および樹脂171,172の線膨張係数は、ステータコア111の線膨張係数以下であれば、通常、フレーム本体141の線膨張係数以下である点も満たす。
かかるモータ100によれば、上述した種々の構成によって、キャン130の胴部131の機械的強度を補強することによって、その分、胴部131の厚みを薄くすることができる。したがって、モータ100の特性が向上する。また、キャン130の閉塞部132の厚みを胴部131よりも厚くすることによって、閉塞部132に必要な機械的強度を確保することができる。
かかるモータ100のキャン130は、射出成形によっても好適に製造することができる。射出成形では、金型のキャビティ内に樹脂を円滑に流通させるために、成形品の厚みは、ある程度揃っていることが望ましい。そこで、キャン130は、次のように製造してもよい。すなわち、まず、胴部131、閉塞部132および開口部133を、閉塞部132の厚みで射出成形し、その後、胴部131および開口部133を切削加工などによって、薄肉化してもよい。また、射出成形においては、成形後、円滑に脱型する際に、成形品には、若干の勾配が設けられる。上述のように、胴部131および開口部133を切削加工などによって、薄肉化する場合には、かかる勾配が生じないように加工することも可能である。こうすれば、胴部131と、ステータコア111および補強部材150,160とを接着剤によって接着しやすくできる。
B.第2実施例:
図3は、第2実施例としての真空ポンプのキャン230の構成を示す。第2実施例としての真空ポンプは、キャンの構成の一部分のみが第1実施例と異なり、その他の点は、第
1実施例と共通する。このため、以下では、キャン230について、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。図3(A)は、キャン230の部分断面図である。図3(B)は、キャン230を連結側S2から見た図である。
キャン230は、第1実施例と同様に、胴部231と閉塞部232と開口部233とを備える。閉塞部232は、胴部231との接続側の端部において、若干の丸みを帯びている。閉塞部232の内面には、胴部231の外方側S1の端部から、閉塞部232の中心部の付近に向かって、リブ234が周方向に点在して形成されている。リブ234は、胴部231の外方側S1の端部から徐々に厚みが小さくなりつつ、閉塞部232の中心部の付近にすり付くように形成される。このため、リブ234は、キャン230の閉塞部232付近の内部空間のうちの、回転中心軸線ARの付近の空間に配置される、ボルトなどのロータ30の取付け部材と干渉することがない。
かかる構成によれば、閉塞部232の強度を高めることができる。また、それによって、その分だけ、閉塞部232の厚みを小さくすることもできる。このため、上述したように、射出成形によって、閉塞部232の厚みを全体に有する成形品を製造した後、切削加工してキャン230を製造する場合、射出成形する成形品の厚みを小さくすることができ、その結果、切削加工量を低減できる。
また、かかる構成によれば、リブ234が形成された箇所の断面においては、連結側S2から外方側S1に向かって内径が縮径するため、その分だけ、つまり、リブ234の容積分だけ、キャン230の内部の空間容積が小さくなる。その結果、真空ポンプ20を駆動させた際の、キャン230の内部と真空ポンプ20との間での気体移動量が低減する。すなわち、キャン230の内部空間と、真空ポンプ20のケーシング40の内部空間との間に設置される軸受51を通過する気体量が低減する。したがって、気体移動に伴う潤滑剤の低減を抑制でき、真空ポンプ20の維持管理の負担を低減できる。
さらに、射出成形においては、成形後、脱型する際に、成形品を内型に残すことになる。キャン230によれば、キャン230を射出成形によって製造する場合、キャン230にリブ234が形成されていることによって、成形品が内型に係止されやすくなり、その結果、キャン230を製造しやすくなる。
C.第3実施例:
図4は、第3実施例としての真空ポンプのキャン330の構成を示す部分断面図である。図示するように、キャン330の閉塞部332は、中央部が連結側S2から外方側S1に向かって膨らんだドーム形状を有している。閉塞部332の内面は、外面に追随した形状を有している。かかるキャン330によれば、閉塞部332の機械的強度をさらに向上できる。しかも、閉塞部332の内径は、連結側S2から外方側S1に向かって縮径するので、第2実施例と同様の効果を奏する。勿論、キャン330にも、第2実施例と同様に、リブが形成されていてもよい。
D.第4実施例:
図5は、第4実施例としての真空ポンプのキャン430とステータコア411との接着構成を示す断面図である。図示するように、本実施例では、キャン430は、キャン430の外表面に形成された下地層482を介して、接着剤481によって、ステータコア411と接着されている。つまり、キャン430の外表面には、下地層482が形成され、この下地層482が接着剤481によって、ステータコア411に接着されている。本実施例では、下地層482は、キャン430の外表面のうちの、ステータコア411との接着領域のみに形成されているが、キャン430の外表面の全体に亘って形成されていてもよい。
下地層482は、キャン430よりも接着剤481との親和性が高い種々の非導電性材料によって形成できる。こうした非導電性材料として、例えば、ポリイミド樹脂および架橋成分が使用されてもよい。下地層482は、ペースト材料の塗布によって形成されてもよく、メッキやコーティングなどによって形成されてもよい。
かかる構成によれば、キャン130が、接着剤481との親和性が比較的低い材料、例えば、PPSなどのエンジニアプラスティックで形成されている場合であっても、ステータコア411とキャン430との接着強度が向上するので、ステータコア411がキャン430の機械的強度を好適に補強できる。その結果、キャン430の厚みを低減できる。
さらに、下地層482は、キャン430よりも引張強度が大きい非導電性材料によって形成されてもよい。こうした材料としては、例えば、Al等のセラミックスが使用されてもよい。この場合、セラミックスをキャン430の表面に溶射して、下地層482を形成してもよい。かかる構成によれば、薄肉化されたキャン430の強度を補強することができる。
図示は省略するが、上述した第4実施例の構成に加えて、あるいは、代えて、キャン430は、下地層482を介して、接着剤481によって補強部材150,160(第1実施例参照)と接着されていてもよい。かかる構成によれば、補強部材150,160とキャン430との接着強度が向上するので、補強部材150,160がキャンの機械的強度をいっそう補強することができ、キャン430の厚みをいっそう低減できる。
E.第5実施例:
図6は、第5実施例としての真空ポンプのキャン530とステータコア511との接着構成を示す断面図である。図6は、回転中心軸線ARに直交する断面を示している。図示するように、ステータコア511は、ステータコア511の中心に向かって突出する複数のティース515を備えている。複数のティース515には、コイル512が集中巻きされている。複数のティース515の内周側の端部間には、空間516が形成されている。この空間516の各々には、その両側のティース515と係合する非導電性の部材585が配置されている。
部材585は、クサビ形状を有しており、空間516を閉塞するように、ステータコア511の内部に挿入されている。本実施例では、部材585は、ガラスエポキシ樹脂によって形成されている。かかる構成によれば、キャン530と、ステータコア511のティース515とが接着剤581によって接着される。さらに、空間516においては、キャン530と部材585とが接着剤581によって接着される。部材585は、ティース515と係合しているので、キャン530と部材585との接着は、キャン530とステータコア511との接着強度の向上に寄与する。このように、接着剤581の接着面積が大きくなることによって、キャン530とステータコア511との接着強度が高まり、ステータコア511がキャン530の機械的強度をいっそう補強することができる。その結果、キャン530の厚みをいっそう低減できる。
部材585は、空間516に樹脂を充填して形成されてもよい。また、充填する樹脂は、接着剤であってもよい。この場合、接着剤は、モータ100の使用温度に耐え得る耐熱性を有することが望ましい。また、接着剤の接着強度は、1kg/cm2(0.098MPa)以上であることが望ましい。これらの点は、接着剤581についても同様である。
F.変形例:
F−1.変形例1:
第2実施例や第3実施例で示したキャンの閉塞部の内径が、連結側S2から外方側S1に向かって縮径する形状は、上述の例に限らず、種々の形状とすることができる。例えば、閉塞部の形状は、円錐形状、円錐台形状、凸形状などとすることができる。かかる場合、閉塞部の外面側にリブが形成されていてもよい。勿論、閉塞部の内面と外面との両方にリブが形成されていてもよい。
F−2.変形例2:
キャン130の胴部131は、その全体が薄肉化されている形状に限らず、全体の一部分のみが薄肉化されていてもよい。例えば、胴部131のうちのステータコア111と当接する部分のみが薄肉化されていてもよい。かかる形状のキャンは、射出成形後に切削加工することによって、製造してもよい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の組み合わせ、または、省略が可能である。例えば、上述した第3実施例および変形例1の構成は、実施例1,2の構成と切り離して実現することができ、例えば、ステータコア111と胴部131とを接着材によって接着していないキャンドモータや、補強部材150を備えていないキャンドモータなどにも適用可能である。
20…真空ポンプ
30…ロータ
31…第1段ロータ
32…第2段ロータ
33…第3段ロータ
34…ポンプ主軸
40…ケーシング
50,60…軸受部材
51,61…軸受
70…タイミングギア
100…モータ
110…ステータ
111,411,511…ステータコア
112,113…コイル部
120…ロータ
130,230,330,430,530…キャン
131,231,331…胴部
132,232,332…閉塞部
133,233,333…開口部
140…ステータフレーム
141…フレーム本体
142…側板
145,147…凹部
146…突出部
150,160…補強部材
153,154…Oリング
161…第1部位
162…第2部位
163…第3部位
171,172…樹脂
234…リブ
481,581…接着剤
482…下地層
515…ティース
516…空間
585…部材
S1…外方側
S2…連結側
AR…回転中心軸線

Claims (16)

  1. 真空ポンプに連結され、該真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータであって、
    ステータコアと、
    前記ステータコアの内側に配置されたロータと、
    前記ステータコアと前記ロータとの間に配置され、前記ステータコアと当接した状態で、前記ステータコアと前記ロータとを隔離するキャンであって、樹脂、セラミックス、または、それらの複合材を材料とする、非導電性のキャンと
    を備え、
    前記キャンは、該キャンの外表面に形成された下地層を介して、接着剤によって前記ステータコアと接着されており、
    前記下地層は、前記キャンよりも前記接着剤との親和性が高い非導電性材料によって形成される
    キャンドモータ。
  2. 真空ポンプに連結され、該真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータであって、
    ステータコアと、
    前記ステータコアの内側に配置されたロータと、
    前記ステータコアと前記ロータとの間に配置され、前記ステータコアと当接した状態で、前記ステータコアと前記ロータとを隔離するキャンであって、樹脂、セラミックス、または、それらの複合材を材料とする、非導電性のキャンと
    を備え、
    前記キャンは、接着剤によって前記ステータコアと接着されており、
    前記ロータの回転中心軸線方向における前記ステータコアの外側に配置される環状の補強部材であって、前記キャンの外面と周方向に当接する補強部材をさらに備え、
    前記キャンは、該キャンの外表面に形成された下地層を介して、接着剤によって前記補強部材と接着されており、前記下地層は、前記キャンよりも前記接着剤との親和性が高い
    非導電性材料によって形成される、 キャンドモータ。
  3. 真空ポンプに連結され、該真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータであって、
    ステータコアと、
    前記ステータコアの内側に配置されたロータと、
    前記ステータコアと前記ロータとの間に配置され、前記ステータコアと当接した状態で、前記ステータコアと前記ロータとを隔離するキャンであって、樹脂、セラミックス、または、それらの複合材を材料とする、非導電性のキャンと
    を備え、
    前記キャンは、接着剤によって前記ステータコアと接着されており、
    前記ロータの回転中心軸線方向における前記ステータコアの外側に配置される環状の補強部材であって、前記キャンの外面と周方向に当接する補強部材をさらに備え、
    前記補強部材の線膨張係数は、前記ステータコアの線膨張係数以下である、
    キャンドモータ。
  4. 真空ポンプに連結され、該真空ポンプの回転駆動源として使用されるキャンドモータであって、
    ステータコアと、
    前記ステータコアの内側に配置されたロータと、
    前記ステータコアと前記ロータとの間に配置され、前記ステータコアと当接した状態で、前記ステータコアと前記ロータとを隔離するキャンであって、樹脂、セラミックス、または、それらの複合材を材料とする、非導電性のキャンと
    前記ステータコアを収容するステータフレームと、
    を備え、
    前記キャンは、接着剤によって前記ステータコアと接着されており、
    前記ロータの回転中心軸線方向における前記ステータコアの外側に配置される環状の補強部材であって、前記キャンの外面と周方向に当接する補強部材をさらに備え、
    前記ステータフレームは、その内面から突出する突出部を有し、前記補強部材の一端は該突出部に当接している、
    キャンドモータ。
  5. 請求項1に記載のキャンドモータであって、
    前記ロータの回転中心軸線方向における前記ステータコアの外側に配置される環状の補強部材であって、前記キャンの外面と周方向に当接する補強部材を備えた
    キャンドモータ。
  6. 前記キャンは、接着剤によって前記補強部材と接着されている請求項3乃至5のいずれか一項に記載のキャンドモータ。
  7. 請求項3乃至5のいずれか一項に記載のキャンドモータであって、
    前記キャンは、該キャンの外表面に形成された下地層を介して、接着剤によって前記補強部材と接着されており、
    前記下地層は、前記キャンよりも前記接着剤との親和性が高い非導電性材料によって形成される
    キャンドモータ。
  8. 前記補強部材の線膨張係数は、前記ステータコアの線膨張係数以下である請求項2、請求項4、請求項5、請求項4又は5に従属する請求項6、もしくは、請求項4又は5に従属する請求項7に記載のキャンドモータ。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のキャンドモータであって、
    前記ステータコアにおいて該ステータコアの中心に向かって突出する複数のティースの内周側の端部間の空間に、前記ティースと係合する非導電性の部材が配置された
    キャンドモータ。
  10. 請求項1ないし3、及び請求項4を従属先に含まない請求項5ないし請求項9のいずれか一項に記載のキャンドモータであって、
    前記ステータコアよりも前記ロータの回転中心軸線方向に長く形成されるステータフレームであって、前記ステータフレームの内部空間に前記ステータコアが嵌め込まれた状態で、該ステータコアを固定するステータフレームと、
    前記ステータコアの前記回転中心軸線方向の両端から該ステータコアの外側に向けて突出したコイル部に対応する領域であって、前記ステータフレームと前記キャンとの間の領域に形成された閉鎖空間に充填された樹脂と
    を備えたキャンドモータ。
  11. 請求項4、及び請求項4を従属先に含む請求項5ないし9のいずれか一項に記載のキャンドモータであって、
    前記ステータフレームは、前記ステータコアよりも前記ロータの回転中心軸線方向に長く形成され、前記ステータフレームの内部空間に前記ステータコアが嵌め込まれた状態で、該ステータコアを固定しており、
    前記ステータコアの前記回転中心軸線方向の両端から該ステータコアの外側に向けて突出したコイル部に対応する領域であって、前記ステータフレームと前記キャンとの間の領域に形成された閉鎖空間に充填された樹脂を備えた、キャンドモータ。
  12. 前記充填された樹脂の線膨張係数は、前記ステータコアの線膨張係数以下である請求項10または11に記載のキャンドモータ。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載のキャンドモータであって、
    前記キャンは、
    前記ロータの回転中心軸線方向に延びる中空形状の胴部と、
    前記回転中心軸線方向のうちの第1の側で、前記胴部の内部空間を閉じる閉塞部と、
    前記胴部の、前記第1の側と反対側である第2の側の開口を形成する開口部と
    を有し、
    前記閉塞部は、前記第2の側から前記第1の側に向かって、内径が縮径する部位を含む
    キャンドモータ。
  14. 前記閉塞部は、中央部が、前記第2の側から前記第1の側に向かって膨らんだドーム形状を有する請求項13記載のキャンドモータ。
  15. 前記閉塞部の前記第1の側の面および前記第2の側の面の少なくとも一方にリブが形成された請求項13または請求項14に記載のキャンドモータ。
  16. 請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載のキャンドモータを備えた真空ポンプ。
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