JP6140126B2 - ブロー成形方法及びブロー成形用金型 - Google Patents

ブロー成形方法及びブロー成形用金型 Download PDF

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本発明は、ブロー成形方法及びブロー成形用金型に関する。
例えば、特許文献1には、金型内面にシート部材を備えることが開示されている。このシート部材は、エアの吹き込みによって膨張したパリソンの所定部分が他の部分よりも早く金型内面に接触する傾向にあるとき、所定部分が金型内面に接触した後、当該所定部分の一部分を金型内面に沿って他の部分の方向へ移動させるためのものである。
シート部材は、弾性部材からなり、弾性部材を引き伸ばすための駆動源を備えている。特許文献1では、このシート部材によってパリソンの所定部分の一部を金型内面に沿って他の部分の方向へ移動させることで、パリソンの肉厚の均一化を図ることができる、としている。
特許第3765298号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたブロー成形方法では、エアの吹き込みによって膨張したパリソンの一部を直接的に移動させるためのシート部材や、シート部材を移動させるための駆動源等が必要となり、成形工程が煩雑となる。
また、例えば、形状が異なる種々の成形品(例えば、燃料タンク)をブロー成形する場合、燃料タンクの形状に対応した複数のシート部材が必要になると共に、シート部材の管理が煩雑となる。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、可動型を使用することにより、肉厚の均一化を達成することが可能なブロー成形方法及びブロー成形用金型を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、金型の内面に対して筒状のパリソンを押圧するブロー成形方法において、前記金型は、成形面が複数個に分割された分割成形面を有し変位可能に設けられた複数の分割金型で構成され、前記パリソンを射出し、型締めを行なった後、前記パリソン内にエアを吹き込んで前記パリソンを前記金型の内面側へ膨出させる工程と、前記パリソンが膨張して前記分割成形面に接触した後、少なくとも一部の分割金型を変位させて前記分割成形面を可動させる工程と、前記分割成形面に対して前記パリソンが密着した後、前記パリソンを冷却すると共に、前記パリソンへのエアの吹き込みを停止して、成形品を取り出す工程と、を有し、前記分割成形面を可動させる工程において、前記複数の分割金型のうち、一部の分割金型の変位量は、前記一部を除いた他の分割金型の変位量よりも大きく設定されることを特徴とする。
本発明によれば、パリソンが膨張して分割成形面に接触した後、少なくとも一部の分割金型を変位させて分割成形面を可動させることにより、従来のブロー成形方法と比較してパリソンの伸び量を減少させることができる。この結果、本発明では、従来技術のようなパリソンを直接移動させるシート部材を不要として、ブロー成形品の肉厚の均一化を達成することができる。
また、本発明は、前記成形品が、前記パリソンの軸方向に沿った一端と他端との間で膨らんだ形状を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、燃料タンク等の中空容器をブロー成形した場合の容器本体の肉厚管理を容易に行うことができる。
さらに、本発明は、金型の内面に対して筒状のパリソンを押圧するブロー成形用金型において、前記金型は、成形面が複数個に分割された分割成形面を有し変位可能に設けられた複数の分割金型で構成され、前記複数の分割金型のうち、一部の分割金型の変位量は、前記一部を除いた他の分割金型の変位量よりも大きく設定されることを特徴とする。
本発明によれば、一部の分割金型の変位量を、前記一部を除いた他の分割金型の変位量よりも大きく設定している。この結果、本発明では、従来技術のようなパリソンを直接移動させる部材や装置を用いることがなく、ブロー成形品の凹凸形状に対応して一部の分割金型の変位量と一部を除いた他の分割金型の変位量とをそれぞれ異ならせることで、ブロー成形品の肉厚の均一化を達成することができる。
なお、分割金型の変位量をそれぞれ異ならせる際、一部の分割金型と他の分割金型との両方をそれぞれ変位させる場合と、一部の分割金型のみを変位させる場合の両者が含まれる。
本発明では、可動型を使用することにより、肉厚の均一化を達成することが可能なブロー成形方法及びブロー成形用金型を得ることができる。
本発明の実施形態に係るブロー成形方法を実施するブロー成形装置の概略構成図である。 分割金型の模式正面拡大図である。 本実施形態における複数の分割金型を簡略化した模式断面図である。 比較例における金型の模式断面図である。 (a)〜(c)は、従来のブロー成形方法の工程を示す説明図である。 (a)〜(c)は、本実施形態に係るブロー成形方法の基本原理を示す模式図である。 図1の状態に連続する本実施形態に係るブロー成形方法の工程を示す説明図である。 図7の状態に連続する本実施形態に係るブロー成形方法の工程を示す説明図である。 (a)〜(c)は、他の実施形態における分割金型を用いたブロー成形工程の説明図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るブロー成形方法を実施するブロー成形装置の概略構成図、図2は、分割金型の模式正面拡大図である。
図1に示されるように、ブロー成形装置10は、左右に2分割された一対の成形金型(ブロー成形用金型)12と、略ドーナツ状に形成されたフォーミングダイ14と、フォーミングダイ14の下部に設けられ、円筒状(パイプ状)のパリソンPを成形金型12のキャビティに向かって導出する略円筒状のダイヘッド16と、フォーミングダイ14の一側面に設けられ、可塑化した樹脂をフォーミングダイ14に向かって押し出す押出機18とを備えて構成されている。
左右に対向して配置される一対の成形金型12は、それぞれ同じ構造からなる。各成形金型12は、左右の横方向及び上下の縦方向に変位可能に設けられた複数の分割金型20と、複数の分割金型22を可動可能に保持するホルダ21で構成されている。成形金型12の内面を構成する各分割金型20の先端は、円筒状のパリソンPの軸方向及び軸方向と直交する方向に沿って複数個に分割された略矩形状の分割成形面22を有する。
各分割金型20は、図2に示されるように、矩形状の分割成形面22の四隅角部において、隣接する他の分割金型20と関節24によって可動可能(回動可能)に繋ぎ合わされている。関節24は、分割金型20の分割成形面22に近接する位置に配置され、例えば、ばね部材等の弾性体やヒンジ等によって構成される。
また、各分割金型20は、図示しないアクチュエータ及びアームを介して、パリソンPに接近する前方及びパリソンPから離間する後方に向かって進退可能に設けられている。なお、図示しないアクチュエータを設けることがなく、作業者の手動操作によって任意の分割金型20を進退動作させるようにしてもよい。
図3は、本実施形態における複数の分割金型を簡略化した模式断面図、図4は、比較例における金型の模式断面図である。
比較例における金型Aでは、図4に示されるように、通常の使用範囲(網点部分)におけるパリソンPの軸方向の長さL1に対して、金型Aの断面円弧状に内側に窪んだ成形面の長さL1´となる。この結果、金型Aの成形面の長さL1´からパリソンPの軸方向の長さL1を減算した(L1´−L1)=ΔL1が、エア注入時におけるパリソンPの伸び量となる。
これに対して、本実施形態における分割金型20では、図3に示されるように、通常の使用範囲(網点部分)におけるパリソンPの軸方向の長さL2に対して、分割金型20の断面円弧状に内側に窪んだ分割成形面22全体の長さがL2´となる。この結果、分割成形面22全体の長さL2´からパリソンPの軸方向の長さL2を減算した(L2´−L2)=ΔL2が、エア注入時におけるパリソンPの伸び量となる。
図3に示されるように、本実施形態における複数の分割金型20は、例えば、分割金型D1、分割金型D2、及び、分割金型D3で構成されている。隣接する分割金型間には、関節24が設けられ、関節24を回動支点として回動可能に繋ぎ合わされている。この分割金型D1〜D3は、可動前の展開状態において、隣接する分割金型D1〜D3の側壁が当接してクリアランス26が零に形成されている。
各関節24を回動支点として分割金型D1〜D3が矢印方向に回動すると、隣接する分割金型D1〜D3の側壁が離間して隣接する分割金型D1〜D3間にクリアランス26が形成される。この結果、本実施形態の分割金型D1〜D3では、回動前における分割金型20の分割成形面22全体の長さL2´をL1´と比較して大きくすることができる(L1´<L2´)。
パリソンPの伸び量は、ΔL1>ΔL2の関係となっている。このため、本実施形態では、比較例よりもパリソンPの伸び量が小さくなり、後記するように、駄肉(余分な肉厚)を削減してパリソンPの伸び量を好適に調整することができる。
本実施形態に係るブロー成形装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
先ず、従来のブロー成形方法について説明する。
図5(a)〜(c)は、従来のブロー成形方法の工程を示す説明図である。なお、成形品として樹脂製の燃料タンクを成形する場合を、その一例として以下説明する。また、本実施形態に係るブロー成形装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
フォーミングダイ14のダイヘッド16から押し出された円筒状のパリソンPを左右に対向して配置された一対の金型Aの間に臨ませた状態(図5(a)参照)で型締めした後、図示しないエアノズルからパリソンPの閉塞された空間部28内にエアを供給する。空間部28内にエアが供給されてパリソンPが膨張(変形)し、金型Aの内面に押圧される(図5(b)参照)。
この場合、エアの供給によって膨張するパリソンPのうち、金型Aの内面に形成された窪み部の深さの大小に対応して、金型Aの内面に早く接触する部分B1と遅く接触する部分B2とがある。金型Aの内面の窪み部の深さが小さい部位では、膨張したパリソンPが金型Aの内面に早く接触する。これに対して金型Aの内面の窪み部の深さが大きい部位では、膨張したパリソンPが金型Aの内面に遅く接触するため、その部位ではパリソンPの伸び量が大きくなって薄肉となる。
従来のブロー成形方法では、金型Aの内面に早く接触する部分B1において、パリソンPの伸び量が小さく厚肉になると共に、金型Aの内面に遅く接触する部分B2において、パリソンPの伸び量が大きくなって薄肉となる(図5(c)参照)。この結果、成形品(燃料タンク)の全体において厚肉部位と薄肉部位とが混在して、タンク本体の肉厚を均一にすることが困難であった。
次に、本実施形態に係るブロー成形方法について説明する。
図6(a)〜(c)は、本実施形態に係るブロー成形方法の基本原理を示す模式図である。
本実施形態に係るブロー成形方法の基本原理を図6(a)〜(c)に基づいて説明する。
先ず、成形金型12を構成する複数の分割金型20のうち、一部の分割金型20aをパリソンPの軸線方向に沿って平坦に伸びた状態、すなわち、一部の分割金型20aが展開された状態にしておく(図6(a)参照)。続いて、一部の分割金型20aの分割成形面22に対してパリソンPを接触(密着)させる(図6(b)参照)。なお、図6(b)において、「L3」は、通常の使用範囲におけるパリソンPの軸方向の長さを示している。
さらに、パリソンPを外方に膨張(変形)させながら、関節24を回動支点として一部の分割金型20aを略円弧状に回動(変位)させる。なお、図6(c)において、「L3´」は、一部の分割金型20aを可動させた後のパリソンPの円弧状の長さを示している。
本実施形態では、分割成形面22にパリソンPが接触した状態を保持したまま、略平坦に展開された一部の分割金型20aを略円弧状に変形させただけである。このため、一部の分割金型20aの可動前のパリソンPの長さL3と、可動後のパリソンPの長さがL3´とは、同じ長さである(L3=L3´)。よって、本実施形態では、パリソンPの肉厚を薄くすることがなく、ブロー成形体Cに膨出部30を形成することができる。
図7は、図1の状態に連続する本実施形態に係るブロー成形方法の工程を示す説明図、図8は、図7の状態に連続する本実施形態に係るブロー成形方法の工程を示す説明図である。
本実施形態では、従来のブロー成形方法においてパリソンPが金型Aの内面に遅く接触する部分B2に対応する一部の分割金型20aの分割成形面22を、従来のブロー成形方法においてパリソンPが金型Aの内面に早く接触する部分B1と比較して、予めパリソンPに近接する前方に僅かに突出させた状態(前進状態)にしておく(図1参照)。一部の分割金型20aの分割成形面22を他の分割金型20の分割成形面22と比較して前方に突出させることで、一部の分割金型20aの分割成形面22に対してパリソンPを容易に接触させることができるからである。
複数の分割金型20、20aのうち、一部の分割金型20aを上記のように設定した状態において、フォーミングダイ14のダイヘッド16から押し出された円筒状のパリソンPを左右に対向して配置された一対の成形金型12の間に臨ませて型締めした後、図示しないエアノズルからパリソンPの閉塞された空間部28内にエアを供給する。
図示しないエアノズルからパリソンPの閉塞された空間部28内にエアが供給されると、エアによってパリソンPが成形金型12の内面側に向かって押圧されてパリソンPが膨張(変形)する。この結果、パリソンPが分割金型20の分割成形面22に対して貼り付いた状態となる。
パリソンP側に向かって突出する一部の分割金型20aの分割成形面22を含む成形金型12の内面にパリソンPが接触した後、図示しないアクチュエータを駆動させて突出する一部の分割金型20aをパリソンPから離間する後方に向かって後退(変位)させる(図7参照)。この場合、予め、前進状態にある一部の分割金型20aの分割成形面22には、空間部28内に供給されるエアの押圧作用によってパリソンPが接触しているため、一部の分割金型20aの分割成形面22にパリソンPが接触した状態を保持したまま、一部の分割金型20aを後退させることができる。
予め前進状態にある一部の分割金型20aが後退すると、隣接する分割金型20aの側壁との間でクリアランス26が発生し、成形金型全体の高さ寸法が詰まった状態となる。このため、一部の分割金型20aが変位した後の成形金型12全体の高さ寸法H2(図8参照)は、一部の分割金型20aが前進状態にある初期状態の成形金型12の高さ寸法H1(図7参照)よりも小さくなる(H1>H2)。
一部の分割金型20aが後退することで、分割成形面22に接触していたパリソンPは、外側に向かってさらに膨出(変形)する。換言すると、図8に示されるように、パリソンPから離間する方向に後退する一部の分割金型20aにより、その分割成形面22に接触したままパリソンPが外側に引っ張られて外側に膨出(変形)する。この結果、成形品Cであるタンク本体には、他の部位と比較して外側に向かって大きく膨らんだ膨出部30が形成される。
本実施形態では、外側に膨出するパリソンPの伸び量(ΔL2)が、従来のパリソンPの伸び量(ΔL1)と比較して小さくなっている(図3参照)。従って、本実施形態では、パリソンPの外側に膨出する部位が薄肉となることを回避して、成形品Cの全体における肉厚を均一化することができる。この結果、本実施形態では、従来と比較して、成形品(燃料タンク)Cの駄肉を削減することが可能となる。
閉塞されたパリソンPの空間部28内に供給されるエアの押圧作用によってパリソンPが分割金型20、20aの各分割成形面22に対して密着した後、パリソンPを冷却して固化させる。パリソンPが固化した後、空間部28内へのパリソンPのエアの供給を停止すると共に、左右の成形金型12を型開きして成形品Cを取り出す。
このように、本実施形態に係るブロー成形方法では、パリソンPが膨張して一部の分割金型20aの分割成形面22に接触した後、一部の分割金型20aをパリソンPから離間する方向に後退(変位)させて分割成形面22を可動させることにより、従来のブロー成形方法と比較してパリソンPの伸び量(ΔL2)を減少させることができる。この結果、本実施形態では、従来技術のようなパリソンPを直接移動させるシート部材を不要として、ブロー成形品Cの肉厚の均一化を達成することができる。
本実施形態に係るブロー成形方法によって成形された成形品Cは、パリソンPの軸方向に沿った一端と他端との間で膨らんだ中空形状に形成される。この結果、本実施形態では、例えば、燃料タンク等の中空容器をブロー成形した場合、成形品Cであるタンク本体の肉厚管理を容易に行うことができる。
さらに、従来技術に係る金型Aを用いてブロー成形を行なった場合、金型Aの内面がパリソンPと遅く接触することによりパリソンの伸び量(ΔL1)が大きくなり、成形品において薄肉となる。本実施形態では、従来技術においてパリソンPと遅く接触する部分B2を成形する一部の分割金型20aの変位量を、従来技術においてパリソンPと早く接触する部分B1を成形する他の分割金型20の変位量よりも大きく設定している。
この結果、本実施形態では、従来技術のようなパリソンPを直接移動させるシート部材や装置を用いることがなく、一部の分割金型20の変位量と他の分割金型20aの変位量をそれぞれ異ならせることで、ブロー成形品Cの肉厚の均一化を達成することができる。
次に、分割金型の他の実施形態を説明する。
図9(a)〜(c)は、他の実施形態における分割金型を用いたブロー成形工程の説明図である。
他の実施形態の分割金型20bでは、断面が略等脚台形状となり、長さが短い上底が分割成形面22aとなり、長さが長い下底側に隣接する分割金型20bを繋ぐ関節24が設けられている点で異なっている。また、隣接する台形の脚と脚との間には、クリアランス26が設けられ、分割金型20bが関節24を回動支点として回動することで、クリアランス26が零となり、分割成形面22aが略円弧状に連続して形成されてタンク本体の膨出部30を形成することができる。なお、図9(a)〜(c)中では、円筒状のパリソンPの軸方向に沿った一部断面のみを示している。
図9(a)は、略平坦に展開された一部の分割金型20bに対して、パリソンPが臨む状態を示している。図9(b)は、型締めされた状態において、空間部28内に供給されたエアによってパリソンPが膨張(変形)し、一部の分割金型20bの分割成形面22aに対してパリソンPが接触した状態を示している。図9(c)は、図示しないアクチュエータによって一部の分割金型20bをパリソンPから離間する後方に向かって後退させ、隣接する分割金型20b間のクリアランス26が零となった状態を示している。
10 ブロー成形装置
12 成形金型(ブロー成形用金型)
20、20a、20b 分割金型
22、22a 分割成形面
24 関節
P パリソン

Claims (3)

  1. 金型の内面に対して筒状のパリソンを押圧するブロー成形方法において、
    前記金型は、成形面が複数個に分割された分割成形面を有し変位可能に設けられた複数の分割金型で構成され、
    前記パリソンを射出し、型締めを行なった後、前記パリソン内にエアを吹き込んで前記パリソンを前記金型の内面側へ膨出させる工程と、
    前記パリソンが膨張して前記分割成形面に接触した後、少なくとも一部の分割金型を変位させて前記分割成形面を可動させる工程と、
    前記分割成形面に対して前記パリソンが密着した後、前記パリソンを冷却すると共に、前記パリソンへのエアの吹き込みを停止して、成形品を取り出す工程と、
    を有し、
    前記分割成形面を可動させる工程において、前記複数の分割金型のうち、一部の分割金型の変位量は、前記一部を除いた他の分割金型の変位量よりも大きく設定されることを特徴とするブロー成形方法。
  2. 請求項1記載のブロー成形方法において、
    前記成形品は、前記パリソンの軸方向に沿った一端と他端との間で膨らんだ形状を有することを特徴とするブロー成形方法。
  3. 金型の内面に対して筒状のパリソンを押圧するブロー成形用金型において、
    前記金型は、成形面が複数個に分割された分割成形面を有し変位可能に設けられた複数の分割金型で構成され、
    前記複数の分割金型のうち、一部の分割金型の変位量は、前記一部を除いた他の分割金型の変位量よりも大きく設定されることを特徴とするブロー成形用金型。
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