JP6139821B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置は、X線を利用して被検体をスキャン(CT撮影)し、収集されたデータをコンピュータにより処理することで、被検体の内部を画像化する装置である。
具体的には、X線CT装置は、被検体に対してX線を異なる方向から複数回曝射し、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された検出データはデータ収集部によりA/D変換された後、コンソール装置に送信される。コンソール装置は、当該検出データに前処理等を施し投影データを作成する。そして、コンソール装置は、投影データに基づく再構成処理を行い、断層画像データ、或いは複数の断層画像データに基づくボリュームデータを作成する。ボリュームデータは、被検体の三次元領域に対応するCT値の三次元分布を表すデータセットである。
再構成処理は、たとえば、投影データに対し、再構成関数を用いたコンボリューション及び逆投影(バックプロジェクション)を施すことにより実行される。再構成関数は、再構成により得られる画像(画像データ)のS/N、粒状性等に影響する。
また、再構成関数は、一回のCT撮影において、予め設定された複数の再構成関数の中から撮影条件(撮影部位、方向、管電流値、ヘリカルピッチ、造影条件等)や術者の経験に基づき、一の再構成関数が選択され、適用される。
特開平8−215189号公報 特開2000−175903号公報
ここで、被検体に対して広い範囲のCT撮影を行う場合、撮影部位によりX線の吸収量が異なる。たとえば、肩から骨盤までのCT撮影を行う場合、骨が多く存在する肩部分は、他の部分よりもX線の吸収量が大きくなる。つまり、一回のCT撮影で得られた検出データであっても被検体の部位に応じてX線量にばらつきが生じる。従って、このCT撮影により得られた投影データに対して一の再構成関数で再構成処理を行って得られる画像は、撮影部位毎にS/Nが異なった画像となる。
また、撮影条件が同一であっても被検体の体型により、X線検出器が検出するX線量が異なる。たとえば、体型が太い被検体は、体型が細い被検体よりもX線の吸収量が多くなる。よって、同じ量のX線を曝射したとしても、検出されるX線量は異なる。つまり、被検体の体型に応じてX線量にばらつきが生じる。従って、同じ撮影条件で得られた投影データに対して一の再構成関数で再構成処理を行って得られる画像は、被検体毎にS/Nが異なった画像となる。
更に、再構成処理を行う前に投影データに対してスムージングフィルタ処理を行い、ノイズの低減を図る場合がある。スムージングフィルタは、低周波のノイズ成分に比べて高周波のノイズ成分を多く除去することができる。よって、スムージングフィルタ処理を行った投影データに対して再構成処理を行って得られる画像は、粒状性が大きくなるという問題がある。
実施形態は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、所望の画像を得るための再構成関数を設定することが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
実施形態のX線CT装置は、被被検体を中心とする円軌道に沿って回転しながらX線を発生させるX線発生部と、複数の検出素子を有し、被検体を透過したX線を各検出素子で検出するX線検出部と、X線検出部により検出されたX線量に基づいて、検出素子を含む回路の雑音によるX線量のばらつきを表す値を導出し、当該ばらつきを表す値に基づいて重み係数を算出する係数算出部を有し、重み係数で、予め設定された撮影条件に応じた基準再構成関数に重み付けした再構成関数を設定する再構成関数設定部と、検出されたX線に基づく投影データを再構成関数に基づいて再構成処理し、画像データを作成する再構成処理部と、を有する。
第1実施形態に係るX線CT装置のブロック図である。 第1実施形態に係るX線検出部の斜視図である。 第1実施形態に係るX線CT装置により得られる投影データを示す図である。 第1実施形態に係る再構成関数設定部のブロック図である。 第1実施形態に係る再構成関数のプロファイルを示す図である。 第1実施形態に係る再構成関数のプロファイルを示す図である。 第1実施形態に係る重み係数のプロファイルを示す図である。 第1実施形態に係る重み係数のプロファイルを示す図である。 第1実施形態に係るX線CT装置の動作の概要を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るX線CT装置の動作の概要を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
図1から図7を参照して、第1実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。なお、「画像」と「画像データ」とは一対一に対応するので、本実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
<装置構成>
図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
[架台装置]
架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データを収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、架台駆動部15と、X線絞り部16と、絞り駆動部17と、データ収集部18とを有する。
X線発生部11は、X線を発生させるX線管球(たとえば、円錐状や角錐状のビームを発生する真空管。図示なし)を含んで構成されている。発生したX線は被検体Eに対して曝射される。
図2は、X線検出部12の斜視図である。図2においては、X線発生部11及びX線検出部12のみを示している。X線検出部12は、複数のX線検出素子C(k=1〜n)を含んで構成されている。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データ(以下、「検出データ」という場合がある)を各X線検出素子Cで検出し、その検出データを電流信号として出力する。X線検出部12は、たとえば、X線検出素子Cが互いに直交する2方向(被検体Eの体軸方向とX線発生部11の回転方向)にそれぞれ複数配置された2次元のX線検出器(面検出器)が用いられる。なお、本実施形態において、各X線検出素子Cが「チャンネル」に該当する。
回転体13は、X線発生部11とX線検出部12とを被検体Eを挟んで対向するよう支持する部材である。回転体13は、体軸方向に貫通した開口部13aを有する。架台装置10内において、回転体13は、被検体Eを中心とした円軌道で回転するよう配置されている。すなわち、X線発生部11及びX線検出部12は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転可能に設けられている。
高電圧発生部14は、X線発生部11に対して高電圧を印加する。X線発生部11は、当該高電圧に基づいてX線を発生させる。架台駆動部15は、回転体13を回転駆動させる。X線絞り部16は、所定幅のスリット(開口)を有し、スリットの幅を変えることで、X線発生部11から曝射されたX線のファン角(回転方向の広がり角)とX線のコーン角(体軸方向の広がり角)とを調整する。絞り駆動部17は、X線発生部11で発生したX線が所定の形状となるようX線絞り部16を駆動させる。
データ収集部18(DAS:Data Acquisition System)は、X線検出部12(各X線検出素子)からの検出データを収集する。また、データ収集部18は、収集した検出データ(電流信号)を電圧信号に変換し、この電圧信号を周期的に積分して増幅し、デジタル信号に変換する。そして、データ収集部18は、デジタル信号に変換された検出データをコンソール装置40(処理部41(後述))に送信する。
[寝台装置]
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と寝台駆動部32とを備えている。寝台31は、被検体Eを載置するための寝台天板33と、寝台天板33を支持する基台34とを備えている。寝台天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。すなわち、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された寝台天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって寝台天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
[コンソール装置]
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。コンソール装置40は、処理部41と、再構成関数設定部42と、表示制御部43と、記憶部44と、表示部45と、入力部46と、スキャン制御部47と、制御部48とを含んで構成されている。
処理部41は、架台装置10(データ収集部18)から送信された検出データに対して各種処理を実行する。処理部41は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cとを含んで構成されている。
前処理部41aは、架台装置10(X線検出部12)で検出された検出データに対して対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する。
ここで、投影データは、たとえば、被検体Eの広範囲をCT撮影することにより検出される検出データに基づいて作成される。図3は、1回のCT撮影により得られた投影データDを示す模式図である。投影データDは、複数のビューV(k=1〜n)に対応するデータから構成されている。1ビューは、円軌道における任意の位置から被検体Eに対してX線を曝射した場合に当該X線が検出されるX線検出部12の領域(すなわち、全チャンネル)に対応する範囲である。各ビューVは、X線検出部12の各X線検出素子C(チャンネル)に対応した領域E(k=1〜n)を有している。すなわち、X線検出部12のX線検出素子CとビューVにおける領域Eとは、一対一に対応する。
再構成処理部41bは、前処理部41aで作成された投影データ(X線検出部12で検出された検出データに対応するデータ)を再構成関数に基づいて再構成処理し、CT画像データ(断層画像データや三次元のボリュームデータ)を作成する。断層画像データの再構成には、たとえば、コンボリューション・バックプロジェクション法が用いられる。コンボリューション・バックプロジェクション法は、1回のCT撮影で得られた投影データに対して再構成関数をコンボリューションし、その投影データを逆投影することによりCT画像データを作成する方法である。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより作成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。
レンダリング処理部41cは、再構成処理部41bで作成された三次元のボリュームデータに対してレンダリング処理を行い、疑似三次元画像やMPR画像を作成する。「疑似三次元画像」とは、被検体Eの三次元的な構造を二次元的に表示させるための画像である。「MPR画像」とは、被検体Eの所望の断面を示す画像である。MPR画像としては、直交三断面であるアキシャル像、サジタル像、コロナル像や、任意断面であるオブリーク像等がある。
再構成関数設定部42は、X線検出部12で検出されたX線のX線量に基づく分散値に基づいて、予め設定された基準再構成関数Kbase(ω)を重み付けすることにより再構成関数Kfinal(ω)を設定する。基準再構成関数Kbase(ω)は、撮影条件等に基づいて予め設定された関数である。基準再構成関数Kbase(ω)は、たとえば、撮影条件等に応じた複数の関数が記憶部44に記憶されている。再構成関数設定部42は、入力部46からの指示入力に基づいて、対応する基準再構成関数Kbase(ω)を記憶部44から読み出す。
図4に示すように、再構成関数設定部42は、分散値算出部42aと、代表分散値算出部42bと、係数算出部42cとを有する。
分散値算出部42aは、投影データに対し、X線検出部12の1チャンネル毎に検出されたX線量に基づく分散値σを算出する。分散値σは、以下の式(1)で表される値である。
[数1]
Figure 0006139821
カウントIは、1チャンネルに入射したX線量である。分散値Veは、X線CT装置1の回路ノイズによる分散値である。分散値Veは、装置毎に予め測定された値を用いる。分散値σは、各X線検出素子C(チャンネル)におけるカウントI(X線量)に応じて変化する値である。たとえば、ある撮影条件で、体型が太い被検体Eに対してX線の曝射を行った場合、体型が細い被検体Eに対して同じ撮影条件下でX線の曝射を行った場合に比べ、X線検出部12で検出されるX線量が少なくなる(カウントIが少なくなる)。従って、1チャンネル毎の分散値σは大きい値となる。このように、分散値σは、被検体Eの体型や部位等を反映した値である。
また、上述の通り、X線検出素子C(チャンネル)と領域Eとは一対一に対応する。本実施形態において、分散値算出部42aは、ビューVの領域E毎の分散値σ(k=1〜n)を算出する。
代表分散値算出部42bは、分散値算出部42aで算出された複数の分散値σに基づいて代表分散値σを算出する。代表分散値σは、重み係数(後述)を求める際に用いられる分散値である。代表分散値算出部42bは、たとえば、複数の分散値を加算平均することにより代表分散値σを算出する。或いは、代表分散値算出部42bは、複数の分散値の中央値や最大値、最小値等を代表分散値σとして算出することも可能である。
また、本実施形態において、代表分散値算出部42bは、分散値算出部42aで算出されたビューVの領域E毎の分散値σ全て(つまり、投影データDにおける分散値全て)に基づいて一の代表分散値σを算出する。たとえば、体型が太い被検体Eに対してX線の曝射を行った場合、体型が細い被検体Eに対してX線の曝射を行った場合に比べ、分散値算出部42aで算出される1チャンネル毎の分散値σは大きい値となる。従って、それらの分散値を加算平均した代表分散値σも大きい値となる。
係数算出部42cは、代表分散値σに基づいて重み係数w(ω)を算出する。重み係数w(ω)は、投影データDに対して最適化された再構成関数Kfinal(ω)を設定するために用いられる係数であり、投影データに基づくCT画像のS/Nや粒状性を調整するための係数である。再構成関数設定部42は、重み付け係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けをすることにより再構成関数Kfinal(ω)を設定する。再構成関数Kfinal(ω)は、CT画像の空間分解能や画像ノイズを最終的に決定するパラメータである。
重み係数w(ω)の算出及び再構成関数Kfinal(ω)の設定の具体的な方法について説明する。
重み係数w(ω)を算出する第1の方法としては、CT撮影の都度、任意の設定パラメータを設定する方法がある。この場合、係数算出部42cは、たとえば、以下の式(2)を用いて重み係数w(ω)を算出する。
[数2]
Figure 0006139821
「ω」は、基準再構成関数Kbase(ω)の空間周波数(バーチャルな周波数)を示す値ある。「ωTH」は、基準再構成関数Kbase(ω)における所定の空間周波数を示す値である。「scale」は、ωTHを基準として基準再構成関数Kbase(ω)を使用する空間周波数の範囲を示す値である。「slope」は、scaleの範囲における基準再構成関数Kbase(ω)の傾きを示す値である。ωTH及びslopeは、画像のS/N及び粒状性を調整する値である。scaleは、画像の粒状性を調整する値である。ωTH、scale及びslopeは、設定パラメータの一例であり、被検体Eの体型や撮影部位等に応じて任意に設定することができる値である。設定パラメータは、入力部46からの指示入力等に基づいて設定される。
たとえば、体型が太い被検体Eに対してX線の曝射を行った場合、体型が細い被検体Eに対してX線の曝射を行った場合に比べ、X線検出部12で検出されるX線量(検出データの信号量)は少なくなる。よって、体型が太い被検体Eに対してX線の曝射を行った場合に得られる投影データに基づくCT画像のS/Nは悪くなる(検出データの信号量に対してノイズが大きくなる)。そこで、術者は、被検体Eの体型に応じた設定パラメータを設定する。係数算出部42cは、当該設定パラメータ及び代表分散値σに基づいて、ノイズを低減させる重み係数w(ω)を算出する。
再構成関数設定部42は、重み係数w(ω)を用いた以下の式(3)により、再構成関数Kfnal(ω)を設定する。
[数3]
Figure 0006139821
図5A及び図5Bは、基準再構成関数Kbase(ω)、及び設定された再構成関数Kfinal(ω)のプロファイルを示す図である。図5Aは、基準再構成関数Kbase(ω)のプロファイルP0、及び「ωTH=0.543、slope=0.128、scale=−0.5」の設定パラメータにおいて、代表分散値σが1の場合に算出された重み係数w(ω)に基づく再構成関数Kfinal(ω)のプロファイルP1を示している。
図5Aに示した通り、プロファイルP0に対して、プロファイルP1は下側に位置している。具体的には、プロファイルP1は、プロファイルP0に比べ、空間周波数が高い側の感度が低くなっている。これは、プロファイルP1に対応する再構成関数Kfinal(ω)を用いて再構成処理を行う場合、プロファイルP0に対応する基準再構成関数Kbase(ω)を用いる場合に比べ、空間周波数が高い側の重み付けが小さくなることを示している。つまり、投影データにおけるノイズが低減される。従って、再構成関数Kfinal(ω)を用いて再構成処理を行った場合には、投影データに基づくCT画像のS/Nが改善される。たとえば、同じ量のX線を曝射したとしても、体型が太い被検体Eの場合には検出されるX線量が少なくなる。つまり、同じ撮影条件で得られた投影データに対して基準再構成関数Kbase(ω)で再構成処理を行って得られるCT画像は、体型が細い被検体Eよりも体型が太い被検体EのほうがS/Nが悪い画像(検出データの信号量に対してノイズが大きい画像)となる。よって、再構成処理部41bは、体型が太い被検体Eの投影データに対して再構成関数Kfinal(ω)を用いて再構成処理を行う。その結果、S/Nが改善された画像(被検体Eの体型によらず一定のS/Nとなる画像)を得ることが可能となる。
一方、再構成処理を行う前に投影データに対してスムージングフィルタ処理を行い、ノイズの低減を図る場合がある。当該投影データに基づくCT画像は、スムージングフィルタ処理を行わないCT画像に比べ、粒状性が悪くなる可能性がある。
この場合、係数算出部42cは、上記設定パラメータにおいて、−0.5から+0.5に変更されたscaleを用いて重み係数w(ω)の算出を行う。この重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)を重み付けして得られる再構成関数Kfinal(ω)のプロファイルP1´は、図5Bに示すように基準再構成関数Kbase(ω)のプロファイルP0の上側に位置することとなる。具体的には、プロファイルP1´は、プロファイルP0に比べ、空間周波数が高い側の感度が高くなっている。これは、プロファイルP1´に対応する再構成関数Kfinal(ω)を用いて再構成処理を行う場合、プロファイルP0に対応する基準再構成関数Kbase(ω)を用いる場合に比べ、空間周波数が高い側の重み付けが大きくなることを示している。従って、投影データのノイズが強調されるため、CT画像の粒状性を改善することができる。なお、ここで強調されるノイズの周波数成分とスムージングフィルタ処理で低減されるノイズの周波数成分とは異なっている。
このように、X線量に基づく分散値に対し、任意の設定パラメータを調整することにより、所望のCT画像を得ることができる再構成関数を設定することが可能となる。
重み係数w(ω)を算出する第2の方法としては、事前に数種類の代表分散値(たとえば、σ=1〜3)に対応する数種類の重み係数(w(ω)〜w(ω))を設定しておき、記憶部44等にテーブルとして記憶しておく。図6Aは、重み係数w(ω)〜w(ω)のプロファイルF1〜F3を示す図である。たとえば、係数算出部42cは、代表分散値算出部42bで算出された代表分散値σ=2を記憶された代表分散値σ=1〜3と比較し、一致する代表分散値σ=2に対応する重み係数w(ω)を再構成関数Kfinal(ω)の設定に用いる重み係数とする。なお、一致する代表分散値が無い場合、たとえば、代表分散値σが1.7と算出された場合、記憶された代表分散値σ=1〜3のうち、算出された代表分散値に近い代表分散値σ=1及び2における重み係数w(ω)及びw(ω)のプロファイルF1及びF2を参照し、各ωの値において線形補間することにより、代表分散値が1.7の場合の重み係数w(ω)(プロファイルF1.7)を算出する(図6B参照)。再構成関数設定部42は、算出された重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けすることにより、所望のCT画像を得ることができる再構成関数Kfinal(ω)を設定する。
表示制御部43は、画像表示に関する各種制御を行う。たとえば、表示制御部43は、再構成処理部41bで作成された画像データに基づく画像を表示部45に表示させる制御を行う。
記憶部44は、RAMやROM等の半導体記憶装置によって構成される。記憶部44は、挿入経路の位置の他、検出データや投影データ、或いは再構成処理後のCT画像データ等を記憶する。
表示部45は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の任意の表示デバイスによって構成される。たとえば、表示部45には、ボリュームデータをレンダリング処理して得られるMPR画像が表示される。
入力部46は、コンソール装置40に対する各種操作を行う入力デバイスとして用いられる。入力部46は、たとえばキーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック等により構成される。また、入力部46として、表示部45に表示されたGUI(Graphical User Interface)を用いることも可能である。
スキャン制御部47は、X線スキャンに関する各種動作を制御する。たとえば、スキャン制御部47は、X線発生部11に対して高電圧を印加させるよう高電圧発生部14を制御する。スキャン制御部47は、回転体13を回転駆動させるよう架台駆動部15を制御する。スキャン制御部47は、X線絞り部16を動作させるよう絞り駆動部17を制御する。スキャン制御部47は、寝台31を移動させるよう寝台駆動部32を制御する。
制御部48は、架台装置10、寝台装置30およびコンソール装置40の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。たとえば、制御部48は、スキャン制御部47を制御することで、架台装置10に対して予備スキャン及びメインスキャンを実行させ、検出データを収集させる。また、制御部48は、処理部41を制御することで、検出データに対する各種処理(前処理、再構成処理等)を行わせる。或いは、制御部48は、表示制御部43を制御することで、記憶部44に記憶されたCT画像データ等に基づく画像を表示部45に表示させる。
<動作>
次に、図7を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。
まず、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する(S10)。X線検出部12で検出された検出データは、データ収集部18で収集され、処理部41(前処理部41a)に送られる。
前処理部41aは、S10で取得された検出データに対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する(S11)。作成された投影データは、制御部48の制御に基づき、再構成処理部41b及び再構成関数設定部42(分散値算出部42a)に送られる。
分散値算出部42aは、S11で作成された投影データに基づいて、対応する1チャンネル毎の分散値σを算出する(S12)。算出された分散値σは、代表分散値算出部42bに送られる。
代表分散値算出部42bは、S12で算出された全ての分散値を加算平均することにより、代表分散値σを算出する(S13)。算出された代表分散値σは、係数算出部42cに送られる。
係数算出部42cは、S13で算出された代表分散値σ及び任意の設定パラメータに基づいて重み係数w(ω)を算出する(S14)。
再構成関数設定部42は、S14で算出された重み係数w(ω)及び予め設定された基準再構成関数Kbase(ω)を用いて再構成関数Kfinal(ω)を設定する(S15)。設定された再構成関数Kfinal(ω)は、再構成処理部41bに送られる。
再構成処理部41bは、S15で設定された再構成関数Kfinal(ω)を投影データにコンボリューションし、その投影データを逆投影することにより、CT画像データを作成する(S16)。表示制御部43は、作成されたCT画像データに基づくCT画像を表示部45に表示することができる。このCT画像は、分散値及び基準再構成関数を用いて設定された最適な再構成関数を用いて再構成されたものである。従って、S/Nが良い画像や粒状性が良い画像等、所望のCT画像として表示される。
なお、処理部41、再構成関数設定部42、表示制御部43、スキャン制御部47及び制御部48は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの図示しない処理装置と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)や、又はHDD(Hard Disc Drive)などの図示しない記憶装置とによって構成されていてもよい。記憶装置には、処理部41の機能を実行するための処理プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、再構成関数設定部42の機能を実行するための再構成関数設定用プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、表示制御部43の機能を実行するための表示制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、スキャン制御部47の機能を実行するためのスキャン制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、制御部48の機能を実行するための制御プログラムが記憶されている。CPUなどの処理装置が、記憶装置に記憶されている各プログラムを実行することで各部の機能を実行する。
<作用・効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態のX線CT装置1は、X線発生部11と、X線検出部12と、再構成関数設定部42と、再構成処理部41bとを有する。X線発生部11は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転しながらX線を発生させる。X線検出部12は、複数のチャンネルを有し、被検体Eを透過したX線を各チャンネルで検出する。再構成関数設定部42は、検出されたX線のX線量に基づく分散値に基づいて、予め設定された基準再構成関数Kbase(ω)を重み付けすることにより、再構成関数Kfinal(ω)を設定する。再構成処理部41bは、検出されたX線に基づく投影データを再構成関数Kfinal(ω)に基づいて再構成処理し、画像データを作成する。
具体的には、本実施形態における再構成関数設定部42は、分散値算出部42aと、代表分散値算出部42bと、係数算出部42cとを有する。分散値算出部42aは、投影データDに対し、X線検出部12の1チャンネル毎に検出されたX線量に基づく分散値σを算出する。代表分散値算出部42bは、算出された複数の分散値σに基づいて代表分散値σを算出する(本実施形態では、分散値算出部42aで算出された分散値σ全てに基づいて、代表分散値σを算出する)。係数算出部42cは、代表分散値σに基づいて重み係数w(ω)を算出する。そして、再構成関数設定部42は、重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けすることにより再構成関数Kfinal(ω)を設定する。
このように、係数算出部42cは、投影データの分散値(代表分散値)に基づいて重み係数w(ω)を算出する。そして、再構成関数設定部42は、重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けをすることにより再構成関数Kfinal(ω)を設定する。たとえば、体型が太い被検体Eに対しては、検出されるX線量が少なくなる。従って、係数算出部42cは、代表分散値σに基づいて基準再構成関数Kbase(ω)に対して空間周波数が高い側の重み付けが小さくなるような重み係数w(ω)を算出する。再構成処理部41bは、当該重み係数w(ω)に基づいて設定された再構成関数Kfinal(ω)を用いて投影データを再構成する。よって、再構成により得られるCT画像データはノイズが低減されたS/Nの良い画像となる。すなわち、本実施形態におけるX線CT装置1によれば、所望の画像を得るための再構成関数を設定することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。本実施形態においては、再構成関数Kfinal(ω)を所定範囲毎に設定する例について述べる。なお、第1実施形態と同様の構成等については、詳細な説明を省略する場合がある。
本実施形態における分散値算出部42aは、投影データDを所定範囲毎に分け、所定範囲毎の分散値(チャンネルの分散値σ〜σ)を算出する。所定範囲は、たとえば、ビュー毎の範囲、或いは被検体Eの部位(頭部、胸部、腹部等)である。以下、所定範囲がビュー毎(ビューV〜V)である場合について説明する。
本実施形態における代表分散値算出部42bは、所定範囲毎の分散値に基づいて所定範囲毎に代表分散値を算出する。
具体的には、代表分散値算出部42bは、ビューVの領域E(X線検出部12のチャンネルに対応する領域)に対応するチャンネルの分散値σ〜σを加算平均することにより、ビューVにおける代表分散値σT1を算出する。同様に、代表分散値算出部42bは、ビューVの領域Eに対応するチャンネルの分散値σ〜σを加算平均することにより、ビューVにおける代表分散値σTnを算出する。
本実施形態における係数算出部42cは、所定範囲毎の代表分散値に基づいて、所定範囲毎の重み係数を算出する。
具体的には、係数算出部42cは、代表分散値σT1及び任意の設定パラメータに基づいて、ビューVを再構成する時の重み係数w(ω)を算出する。同様に、係数算出部42cは、代表分散値σTn及び任意の設定パラメータに基づいて、ビューVを再構成する時の重み係数w(ω)を算出する。任意の設定パラメータは、ビュー毎に設定することが可能である。たとえば、骨が多い部位に対してCT撮影した場合、骨によるX線の吸収のため検出されるX線量は少なくなる。よって、当該部位に対応するビューの投影データを再構成する場合には、ノイズの影響を低減させる設定パラメータを設定する。
再構成関数設定部42は、所定範囲毎の重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けを行うことにより、再構成関数Kfinal(ω)を所定範囲毎に設定することができる。
具体的には、再構成関数設定部42は、ビューVの重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けを行うことにより、再構成関数K1final(ω)を設定する。同様に、再構成関数設定部42は、ビューVの重み係数w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けを行うことにより、再構成関数Knfinal(ω)を設定する。
再構成処理部41bは、投影データの各ビューに対応するデータに対し、設定された再構成関数で再構成処理を行うことで各ビューに適したCT画像データを作成することができる。
<動作>
図8を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。
まず、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出し、その検出データを取得する(S20)。X線検出部12で検出された検出データは、データ収集部18で収集され、処理部41(前処理部41a)に送られる。
前処理部41aは、S20で取得された検出データに対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する(S21)。作成された投影データは、制御部48の制御に基づき、再構成処理部41b及び再構成関数設定部42(分散値算出部42a)に送られる。
分散値算出部42aは、S21で作成された投影データを所定範囲毎(ここでは、ビューV〜V)に分け、所定範囲毎の分散値(チャンネルの分散値σ〜σ)を算出する(S22)。算出された分散値σは、代表分散値算出部42bに送られる。
代表分散値算出部42bは、S22で算出された分散値をビューV〜V毎に加算平均することにより、ビューV〜V毎の代表分散値σT1〜σTnを算出する(S23)。算出された代表分散値σT1〜σTnは、係数算出部42cに送られる。
係数算出部42cは、S23で算出された代表分散値σT1〜σTn及びビューV〜V毎に設定された任意の設定パラメータに基づいて重み係数w(ω)〜w(ω)を算出する(S24)。
再構成関数設定部42は、S24で算出された重み係数w(ω)〜w(ω)及び予め設定された基準再構成関数Kbase(ω)を用いてビューV〜V毎の再構成関数K1final(ω)〜Knfinal(ω)を設定する(S25)。設定された再構成関数K1final(ω)〜Knfinal(ω)は、再構成処理部41bに送られる。
再構成処理部41bは、投影データのビューV〜V毎に対応するS25で設定された再構成関数K1final(ω)〜Knfinal(ω)をコンボリューションし、その投影データを逆投影することにより、CT画像データを作成する(S26)。表示制御部43は、作成されたCT画像データに基づくCT画像を表示部45に表示することができる。このCT画像は、所定範囲(ビュー、被検体Eの部位等)毎に最適な再構成関数を用いて再構成されたものである。従って、S/Nが良い画像や粒状性が良い画像等、所望のCT画像を所定範囲毎に得ることができる。
<作用・効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態における分散値算出部42aは、投影データを所定範囲毎(たとえば、ビューV〜V)に分け、所定範囲毎の分散値(σ〜σ)を算出する。代表分散値算出部42bは、所定範囲毎(たとえば、ビューV〜V)の分散値に基づいて、所定範囲毎の代表分散値σT1〜σTnを算出する。係数算出部42cは、所定範囲毎の代表分散値に基づいて、所定範囲毎の重み係数w(ω)〜w(ω)を算出する。再構成関数設定部42は、所定範囲毎の重み係数で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けすることにより、再構成関数Kfinal(ω)を所定範囲毎に設定する。
このように、再構成関数設定部42は、所定範囲毎の重み係数w(ω)〜w(ω)で基準再構成関数Kbase(ω)に重み付けをすることにより、所定範囲毎に最適な再構成関数K1final(ω)〜Knfinal(ω)を設定する。たとえば、ビューVは骨が多い部位の投影データであるとすると、ビューVの範囲で検出されるX線量は少なくなる。従って、係数算出部42cは、代表分散値σT1に基づいて基準再構成関数Kbase(ω)に対して空間周波数が高い側の重み付けが小さくなるような重み係数w(ω)を算出する。再構成処理部41bは、重み係数w(ω)に基づいて設定された再構成関数K1final(ω)を用いてビューVを再構成する。よって、再構成により得られるビューVの投影データに対応するCT画像データは、ノイズが低減されたS/Nの良い画像となる。すなわち、本実施形態におけるX線CT装置1によれば、所望の画像を得るための再構成関数を所定範囲毎に設定することが可能となる。
<実施形態に共通の効果>
以上述べた少なくともひとつの実施形態のX線CT装置によれば、係数算出部は、投影データの分散値(代表分散値)に応じて重み係数を算出する。そして、再構成関数設定部は、算出された重み係数で基準再構成関数に重み付けをすることにより再構成関数を設定する。すなわち、本実施形態におけるX線CT装置1によれば、所望の画像を得るための再構成関数を設定することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
13a 開口部
14 高電圧発生部
15 架台駆動部
16 X線絞り部
17 絞り駆動部
18 データ収集部
30 寝台装置
32 寝台駆動部
33 寝台天板
34 基台
40 コンソール装置
41 処理部
41a 前処理部
41b 再構成処理部
41c レンダリング処理部
42 再構成関数設定部
43 表示制御部
44 記憶部
45 表示部
46 入力部
47 スキャン制御部
48 制御部

Claims (8)

  1. 被検体を中心とする円軌道に沿って回転しながらX線を発生させるX線発生部と、
    複数の検出素子を有し、前記被検体を透過したX線を各検出素子で検出するX線検出部と、
    前記X線検出部により検出された前記X線量に基づいて、前記検出素子を含む回路の雑音による前記X線量のばらつきを表す値を導出し、当該ばらつきを表す値に基づいて重み係数を算出する係数算出部を有し、前記重み係数で、予め設定された撮影条件に応じた基準再構成関数に重み付けした再構成関数を設定する再構成関数設定部と、
    検出された前記X線に基づく投影データを前記再構成関数に基づいて再構成処理し、画像データを作成する再構成処理部と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
  2. 予め撮影条件に応じた前記基準再構成関数を記憶する記憶部を有し、
    さらに前記再構成関数設定部は、
    前記X線検出部の1検出素子毎に検出された前記X線量に基づき前記ばらつきを表す値を算出する算出部と、
    算出された複数の前記ばらつきを表す値に基づいて代表値を算出する代表値算出部と、
    を有し、
    前記係数算出部は、前記代表値に基づいて重み係数を算出することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記代表値算出部は、前記算出部で算出された前記ばらつきを表す値全てに基づいて、代表値を算出することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記再構成関数設定部は、ビュー毎に、前記重み係数を求めて、その重み係数により前記再構成関数を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記算出部は、前記投影データを所定範囲毎に分け、所定範囲毎のばらつきを表す値を算出し、
    前記代表値算出部は、前記所定範囲毎のばらつきを表す値に基づいて、所定範囲毎の代表値を算出し、
    前記係数算出部は、前記所定範囲毎の代表値に基づいて、所定範囲毎の重み係数を算出し、
    前記再構成関数設定部は、前記所定範囲毎の重み係数で前記基準再構成関数に重み付けすることにより、前記再構成関数を前記所定範囲毎に設定することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  6. 前記所定範囲は、前記円軌道における任意の位置から前記被検体に対してX線を曝射した場合に当該X線が検出される前記X線検出部の領域に対応する範囲であることを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記所定範囲は、前記被検体の部位であることを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
  8. 前記重み係数は、前記ばらつきを表す値に応じた大きさを有し、当該大きさが空間周波数の高周波数領域で変化することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線CT装置。
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