JP6139237B2 - 通行制御システム - Google Patents

Description

本発明の実施形態は、通行制御システムに関する。

近年、有料道路等の料金所において、車両側の通信器（車載器）と料金所側の無線装置（路側無線装置）との間の無線通信を利用して車載器に挿入されたＩＣカードより自動的に通行料金を徴収する自動料金収受システム（Electronic Toll Collection、以下、ＥＴＣと称する）が普及している。

これは、車両の前面やフロントガラス等に車載器を取り付け、路側無線装置を通じて車載器（ＩＣカード）より必要な通行料金等を引き去るもので、料金を現金や回数券により手渡しで支払うために車両を止める必要もなく、料金徴収の円滑化および省力化を促進するシステムである。

また、料金所では、磁気式の通行券と現金又はＩＣカードによる料金収受も併用されている。

例えば、ＥＴＣ対応車両とＥＴＣ非対応車両とを混在して処理することが可能な通行料金徴収システムが提案されている。このような通行料金徴収システムでは、車両が車線に進入したことおよび退出したことを検出する複数の車両検知装置と、前記車線を開閉する発進制御装置と、電波を送信および受信する路側無線装置と、前記車線に進入した車両の車種を判別する車種判別装置と、利用者による現金精算を処理する自動料金収受装置と、現金精算用の車種ごとの通行料金テーブルを備えるレーン集計処理装置と、ＥＴＣ車両の通行料金を算出する複数のテーブルを備え、前記車両検知装置、前記発進制御装置、前記路側無線装置、前記車種判別装置、前記自動料金収受装置、および、前記レーン処理装置を制御する制御装置と、制御装置に接続されたＩＣカードリーダと、を備え、各機器（筐体＋制御部）が路側側に設置されている。

特開２０１２−１６８６３６号公報

上記したように、通行料金徴収システムを構成する機器（筐体＋制御部）が路側側に設置されており、設置スペースの圧迫、及び不具合が発生した場合に制御部が路側側にある為に保守性に適さず、改善が要望されている。

本発明の目的は、設置自由度の高い通行制御システムを提供することである。

実施形態の通行制御システムは、路側側と料金所側がネットワークを介して接続されている通行制御システムであって、前記路側側に、車両の通行を検知し第１の車両検知信号を出力する第１の車両検知部と、車両の無線通信器と通信し第１の通信情報を出力する第１の無線通信部と、前記第１の車両検知部と前記第１の無線通信部と接続され、前記第１の車両検知部から受信した前記第１の車両検知信号と、前記第１の無線通信部から受信した第１の通信情報を、前記ネットワークを介して料金所側に送信する第１の路側集約装置と、を備え、前記料金所側に、前記ネットワークを介して前記第１の路側集約装置と接続され、受信した前記第１の車両検知信号及び前記第１の通信情報に基づいて機器を制御する第１のタスク処理を実行する第１の料金所側制御装置と、を備える。

実施形態に係る通行制御システムの概略構成の一例を示す図である。 実施形態に係る通行制御システムの情報の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る通行制御システムのタスク転送の一例を示す図である。 実施形態に係る通行制御システムで送信されるシリアル信号の一例を示す図である。 図１及び図２に示す通行制御システムの比較例としての非分離型の制御システムの一例を示す図である。

以下、実施形態について図面を参照して説明する。

図１は、実施形態に係る通行制御システムの概略構成の一例を示す図である。本実施形態では、例えば、出口Ａ（又は入口Ａ等）、料金所Ａ、出口Ｂ（又は入口Ｂ等）、及び料金所Ｂに設置される通行制御システムについて説明する。なお、通行制御システムは、３以上の出口（又は入口）及び料金所に対応して設置することもできるが、説明を分かり易くするため、２つの出口及び２つの出口に対応する２つの料金所に対応して設置するケースについて説明する。

図１に示すように、通行制御システムは、通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１、路側集約ＩＯ（Input/Output）装置Ａ９１、制御装置Ａ２０１、通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバＢ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１、路側集約ＩＯ（Input/Output）装置Ｂ９１、制御装置Ｂ２０１、ハブ３００Ａ、３００Ｂを備える。

さらに、制御装置Ａ２０１は、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１、高性能制御部Ａ２０１２を備え、制御装置Ｂ２０１は、ＥｘｐＥｔｈｅｒＢ２０１１、高性能制御部Ｂ２０１２を備える。高性能制御部Ａ２０１２及び高性能制御部Ｂ２０１２は、高性能コンピュータ（パーソナルコンピュータ）等で実現することができる。

例えば、通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバ（ＥＴＣ設備）Ａ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１、路側集約ＩＯ（Input/Output）装置Ａ９１は、出口Ａ（又は入口Ａ）の路側側に設置される。路側側とは、実際に車両が通過する車両通行レーンの間等に設けられたアイランド状のエリアである。即ち、車両通行レーンの間の比較的狭いエリアである。また、制御装置Ａ２０１は、料金所Ａ側に設置される。例えば、料金所側は比較的スペースに余裕があるものとする。

例えば、通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバ（ＥＴＣ設備）Ｂ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１、路側集約ＩＯ（Input/Output）装置Ｂ９１は、出口Ｂ（又は入口Ｂ）の路側側に設置される。路側側とは、実際に車両が通過する車両通行レーンの間等に設けられたアイランド状のエリアである。即ち、車両通行レーンの間の比較的狭いエリアである。また、制御装置Ｂ２０１は、料金所Ｂ側に設置される。例えば、料金所側は比較的スペースに余裕があるものとする。

路側集約ＩＯ装置Ａ９１は、複数のＰＣＩ−Ｅｘｐｒｅｓｓ（伝送基板）Ａ９２、及びＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３を備える。例えば、通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１の夫々が、１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に対応する。

つまり、通行券処理機Ａ１１は、路側集約ＩＯ装置Ａ９１の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、同様に、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、領収書発行機Ａ３１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、車線サーバＡ４１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、料金表示器Ａ５１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、車両検知器Ａ６１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、出口監視盤Ａ７１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続され、信号灯Ａ８１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に接続される。

また、路側集約ＩＯ装置Ａ９１の各ＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２が、各路側装置（通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１）からの出力ピン数の違いを吸収する。

路側集約ＩＯ装置Ｂ９１は、複数のＰＣＩ−Ｅｘｐｒｅｓｓ（伝送基板）Ｂ９２、及びＥｘｐＥｔｈｅｒＢ９３を備える。例えば、通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバＢ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１の夫々が、１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に対応する。

つまり、通行券処理機Ｂ１１は、路側集約ＩＯ装置Ｂ９１の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、同様に、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、領収書発行機Ｂ３１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、車線サーバＢ４１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、料金表示器Ｂ５１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、車両検知器Ｂ６１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、出口監視盤Ｂ７１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続され、信号灯Ｂ８１は、また別の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２に接続される。

また、路側集約ＩＯ装置Ｂ９１の各ＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２が、各路側装置（通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバＢ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１）からの出力ピン数の違いを吸収する。

通行券処理機Ａ１１は、通行券を処理し通行券処理情報を出力する。例えば、入口側に設置される通行制御システムを構成する通行券処理機Ａ１１は、発行する通行券の情報を出力し、また、出口側に設置される通行制御システムを構成する通行券処理機Ａ１１は、挿入された通行券から読み取った情報を出力する。通行券処理機Ａ１１から出力される通行券処理情報は、路側集約ＩＯ装置Ａ９１の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に入力される。

また、ＩＣカードＲ／Ｗ Ａ２１は、ＩＣカードを処理しＩＣカード処理情報を出力する。例えば、出口側に設置される通行制御システムを構成するＩＣカードＲ／Ｗ Ａ２１は、挿入されたＩＣカードから読み取った情報を出力する。ＩＣカードＲ／Ｗ Ａ２１から出力されるＩＣカード処理情報は、路側集約ＩＯ装置Ａ９１の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に入力される。

車線サーバＡ４１に接続される無線通信器は、車両の無線通信器と通信し通信情報を出力する。例えば、車線サーバＡ４１に接続される無線通信器は、車両の無線通信器から受信した情報を通信情報として出力し、車線サーバＡ４１から出力される通信情報は、路側集約ＩＯ装置Ａ９１の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に入力される。

また、車両検知器Ａ６１は、車両の通行を検知し車両検知信号を出力する。車両検知器Ａ６１から出力される車両検知信号は、路側集約ＩＯ装置Ａ９１の１台のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２に入力される。

路側集約ＩＯ装置Ａ９１の各ＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２は、通行券処理機１１からの通行券処理情報、ＩＣカードＲ／Ｗ Ａ２１からのＩＣカード処理情報、車線サーバＡ４１からの通信情報、及び車両検知器Ａ６１からの車両検知信号をパラレルに受信し、ＬＡＮポートを備えたＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３が、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）、シリアル信号で通行券処理情報、ＩＣカード処理情報、通信情報、車両検知信号を送信する。図３は、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３から出力されるシリアル信号の一例を示す図である。

例えば、制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１のランポートを介して、通行券処理情報、ＩＣカード処理情報、通信情報、車両検知信号が入力される。

例えば、出口側に設置される通行制御システムを構成する制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２は、通行券処理情報に基づきタスク処理Ａ２０１２１を実行する。即ち、高性能制御部Ａ２０１２は、通行券処理情報に基づき出場の可否を判定し、出場を許可する場合は車両通行制御装置のゲートを解放する制御信号を出力し、出場を許可しない場合は車両通行制御装置のゲートを閉鎖する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を車両通行制御装置へ送信する。車両通行制御装置は、制御信号に従いゲートを解放したり、閉鎖したりする。

さらに、高性能制御部Ａ２０１２は、タスク処理Ａ２０１２１として、通行券処理情報に基づき精算金額を表示する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を料金表示器Ａ５１へ送信する。料金表示器Ａ５１は、制御信号に従い精算金額を表示する。

同様に、出口側に設置される通行制御システムを構成する制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２は、ＩＣカード処理情報に基づきタスク処理Ａ２０１２２を実行する。即ち、高性能制御部Ａ２０１２は、ＩＣカード処理情報に基づき出場の可否を判定し、出場を許可する場合は車両通行制御装置のゲートを解放する制御信号を出力し、出場を許可しない場合は車両通行制御装置のゲートを閉鎖する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を車両通行制御装置へ送信する。車両通行制御装置は、制御信号に従いゲートを解放したり、閉鎖したりする。

さらに、高性能制御部Ａ２０１２は、タスク処理Ａ２０１２２として、ＩＣカード処理情報に基づき精算金額を表示する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を料金表示器Ａ５１へ送信する。料金表示器Ａ５１は、制御信号に従い精算金額を表示する。

さらに、高性能制御部Ａ２０１２は、タスク処理Ａ２０１２２として、ＩＣカード処理情報に基づき領収書発行を指示する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を領収書発行機Ａ３１へ送信する。領収書発行機Ａ３１は、制御信号に従い領収書を発行する。

同様に、出口側に設置される通行制御システムを構成する制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２は、通信情報に基づきタスク処理Ａ２０１２３を実行する。即ち、高性能制御部Ａ２０１２は、通信情報に基づき出場の可否を判定し、出場を許可する場合は車両通行制御装置のゲートを解放する制御信号を出力し、出場を許可しない場合は車両通行制御装置のゲートを閉鎖する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を車両通行制御装置へ送信する。車両通行制御装置は、制御信号に従いゲートを解放したり、閉鎖したりする。

さらに、高性能制御部Ａ２０１２は、タスク処理Ａ２０１２３として、通信情報に基づき精算金額を表示する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を料金表示器Ａ５１へ送信する。料金表示器Ａ５１は、制御信号に従い精算金額を表示する。

例えば、入口側に設置される通行制御システムを構成する制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２は、車両検知信号に基づきタスク処理Ａ２０１２４を実行する。即ち、高性能制御部Ａ２０１２は、車両検知信号に基づき通行券を発券する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を通行券処理機１１へ送信する。通行券処理機１１は、制御信号に従い通行券を発券する。

さらに、高性能制御部Ａ２０１２は、タスク処理Ａ２０１２４として、車両検知信号に基づき通過許可を表示する制御信号を出力する。制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、ネットワークを介して（ハブ３００Ａを介して）制御信号を送信し、路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３は、制御信号を受信し、制御信号を信号灯８１へ送信する。信号灯８１は、通過許可を示す信号を点灯する。

同様にして、路側集約ＩＯ装置Ａ９１を介して、制御装置Ａ２０１と、出口監視盤Ａ７１との間で情報が送受信され、制御装置Ａ２０１からの制御信号に従い、出口監視盤Ａ７１が制御される。

上記説明では、路側集約ＩＯ装置Ａ９１から制御装置Ａ２０１へ各種情報が送信され、制御装置Ａが受信した情報に基づきタスク処理を実行し、通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１等の路側側装置を制御するケースについて説明した。

同様に、路側集約ＩＯ装置Ｂ９１から制御装置Ｂ２０１へ各種情報が送信され、制御装置Ｂが受信した情報に基づきタスク処理を実行し、通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバＢ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１等の路側側装置を制御することもできる。

図２Ａは、通行制御システムの情報の流れの一例を示す図である。路側集約ＩＯ装置Ａ９１のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＡ９２は、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１を介して高性能制御部Ａ２０１２と通信し、また、各路側装置（通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１）と通信する。

同様に、路側集約ＩＯ装置Ｂ９１のＰＣＩ−ＥｘｐｒｅｓｓＢ９２は、ＥｘｐＥｔｈｅｒＢ９３、ＥｘｐＥｔｈｅｒＢ２０１１を介して高性能制御部Ｂ２０１２と通信し、また、各路側装置（通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバＢ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１）と通信する。

上記したように、図１及び図２Ａに示す通行制御システムによれば、各路側装置（通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１）から制御部を分離し、分離した制御部を制御装置Ａ２０１として料金所側に設置することができる。また、路側側に設置される各路側装置と料金所側に設置される制御装置との信号の送受信は、路側集約ＩＯ装置Ａ９１を経由して行う。路側集約ＩＯ装置Ａ９１と、制御装置Ａ２０１との情報の送受信はイーサネット（登録商標）（ExpEther）により接続される。

図１及び図２Ａに示す通行制御システムによれば、制御部を分離することによる、各路側装置の小型化及び障害時の保守性の向上が見込める。また、各路側装置の制御部の役割を１台の高性能コンピュータで担うことによりコスト削減を図ることができる。また、路側集約ＩＯ装置Ａ９１により各路側装置からの信号線を集約し、伝送線を減らすこともできる。

次に、図２Ｂを参照して、タスク転送について説明する。

例えば、制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２が正常に動作している場合、路側集約ＩＯ装置Ａ９１からの情報（通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ａ２１、車線サーバＡ４１、車両検知器Ａ６１などからの情報）は、制御装置Ａ２０１へ送信され、制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２が受信した情報に基づきタスク処理を実行する。

同様に、制御装置Ｂ２０１の高性能制御部Ｂ２０１２が正常に動作している場合、路側集約ＩＯ装置Ｂ９１からの情報（通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）Ｂ２１、車線サーバＢ４１、車両検知器Ｂ６１などからの情報）は、制御装置Ｂ２０１へ送信され、制御装置Ｂ２０１の高性能制御部Ｂ２０１２が受信した情報に基づきタスク処理を実行する。

しかしながら、何らかの事情で、高性能制御部Ａ２０１２が、受信した情報に基づくタスク処理を実行できない場合、制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１は、受信した情報（例えば通行券処理機Ａ１１からの通行券処理情報、ＩＣカードリーダ／ライタＡ２１からのＩＣカード処理情報、車線サーバＡ４１からの通信情報、又は車両検知器Ａ６１からの車両検知信号）を代替えの制御装置（例えば制御装置Ｂ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＢ２０１１）へ転送する。これにより、代替えの制御装置（例えば制御装置Ｂ２０１の高性能制御部Ｂ２０１２）が転送された情報に基づきタスク処理を実行し、代替えの制御装置が出力する制御信号により該当する機器（通行券処理機Ａ１１、ＩＣカードリーダ／ライタＡ２１、領収書発行機Ａ３１、車線サーバＡ４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器Ａ６１、出口監視盤Ａ７１、信号灯Ａ８１、車両通行制御装置等）の動作が制御される。

同様に、何らかの事情で、高性能制御部Ｂ２０１２が受信した情報に基づくタスク処理を実行できない場合、制御装置Ｂ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＢ２０１１は、受信した情報（例えば通行券処理機Ｂ１１からの通行券処理情報、ＩＣカードリーダ／ライタＢ２１からのＩＣカード処理情報、車線サーバＢ４１からの通信情報、又は車両検知器Ｂ６１からの車両検知信号）を代替えの制御装置（例えば制御装置Ａ２０１のＥｘｐＥｔｈｅｒＡ２０１１）へ転送する。これにより、代替えの制御装置（例えば制御装置Ａ２０１の高性能制御部Ａ２０１２）が転送された情報に基づきタスク処理を実行し、代替えの制御装置が出力する制御信号により該当する機器（通行券処理機Ｂ１１、ＩＣカードリーダ／ライタＢ２１、領収書発行機Ｂ３１、車線サーバＢ４１、料金表示器Ｂ５１、車両検知器Ｂ６１、出口監視盤Ｂ７１、信号灯Ｂ８１、車両通行制御装置等）の動作が制御される。

図３に示すように、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３から出力されるシリアル信号に含まれる通行券処理情報は、機器識別情報（例えば通行券処理機Ａ１１の識別情報）と通行券処理情報の識別情報とを有する。例えば、通行券処理機Ａ１１の識別情報を有する通行券処理情報に基づくタスク処理の結果は、例えば通行券処理機Ａ１１へ送信される。又は、通行券処理機Ａ１１の識別情報を有する通行券処理情報に基づくタスク処理の結果は、例えば通行券処理機Ａ１１に関係する機器へ送信される。

同様に、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３から出力されるシリアル信号に含まれるＩＣカード処理情報は、機器識別情報（例えば通行券処理機Ａ１１の識別情報）とＩＣカード処理情報の識別情報とを有し、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３から出力されるシリアル信号に含まれる通信情報は、機器識別情報（例えば車線サーバＡ４１の識別情報）と通信情報の識別情報とを有し、ＥｘｐＥｔｈｅｒＡ９３から出力されるシリアル信号に含まれる車両検知信号は、機器識別情報（例えば車両検知器Ａ６１の識別情報）と車両検知信号の識別情報とを有する。

図４は、図１及び図２Ａに示す通行制御システムの比較例としての非分離型の制御システムの一例を示す図である。

図４に示すように、非分離型の通行制御システムは、通行券処理機１０、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）２０、領収書発行機３０、車線サーバ４０、料金表示器５０、車両検知器６０、出口監視盤７０、信号灯８０、上位装置１００、集約装置２００を備える。また、通行券処理機１０は制御部１０ａを備え、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）２０は制御部２０ａを備え、領収書発行機３０は制御部３０ａを備え、車線サーバ４０は制御部４０ａを備え、料金表示器５０は制御部５０ａを備え、車両検知器６０は制御部６０ａを備え、出口監視盤７０は制御部７０ａを備え、信号灯８０は制御部８０ａを備える。

各路側装置（通行券処理機１１、ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）２１、領収書発行機３１、車線サーバ（ＥＴＣ設備）４１、料金表示器Ａ５１、車両検知器６１、出口監視盤７１、信号灯８１、）が制御部を含み、各路側装置と集約装置の夫々が信号線で接続される。

各路側装置の本体に制御部が含まれているため、各路側装置が大型になり、設置スペースを圧迫する。また、各路側装置と集約装置の夫々が信号線で接続されるため、各路側装置と集約装置とを接続する信号線が多くなる。

図４に示す非分離型の通行制御システムでは、各路側装置は、筐体と制御部が一体化しており各路側装置の設置スペースの圧迫、及び不具合が発生した場合に制御部が路側側にある為に保守性が良好ではない。

これに対して、図１、図２Ａ、及び図２Ｂに示す通行制御システムでは、各路側装置より制御部を分離し、制御部を料金所側に設置することができる。これより各路側装置の小型化を図ることができ、逼迫していたスペースを広げることができる。また、各路側装置の制御部の役割を料金所に設置する制御装置（高性能コンピュータ）で担うことによりコスト削減を図ることができる。即ち、各路側装置の制御部の処理をタスク化し、料金所に設置する制御装置（高性能コンピュータ）が、タスク処理を実行することにより、各路側装置の小型化及びコスト削減を図ることができる。

また、図１、図２Ａ、及び図２Ｂに示す通行制御システムでは、各料金所に設置される制御装置２０１Ａ、２０１Ｂ等（分離した高性能制御部Ａ２０１２、Ａ２０２２）をネットワークで結び、分散処理を行うことで、ある料金所の高性能制御部がダウンしても、他の料金所の高性能制御部でバックアップすることができ、システムの稼働を維持できる。或いは、ある料金所の高性能制御部にタスクが集中するような場面で、タスクを分散して処理することもできる。

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Ａ１１、Ｂ１１…通行券処理機、Ａ２１、Ｂ２１…ＩＣカードリーダ／ライタ（Ｒ／Ｗ）、Ａ３１、Ｂ３１…領収書発行機、Ａ４１、Ｂ４１…車線サーバ、Ａ５１、Ｂ５１…料金表示器、Ａ６１、Ｂ６１…車両検知器、Ａ７１、Ｂ７１…出口監視盤、Ａ８１、Ｂ８１…信号灯、Ａ９１、Ｂ９１…路側集約ＩＯ（Input/Output）装置、Ａ２０１、Ｂ２０１…制御装置

Claims (7)

1. 路側側と料金所側がネットワークを介して接続されている通行制御システムにおいて、
   前記路側側に、
   車両の通行を検知し第１の車両検知信号を出力する第１の車両検知部と、
   車両の無線通信器と通信し第１の通信情報を出力する第１の無線通信部と、
   前記第１の車両検知部と前記第１の無線通信部と接続され、前記第１の車両検知部から受信した前記第１の車両検知信号と、前記第１の無線通信部から受信した第１の通信情報を、前記ネットワークを介して料金所側に送信する第１の路側集約装置と、を備え、
   前記料金所側に、
   前記ネットワークを介して前記第１の路側集約装置と接続され、受信した前記第１の車両検知信号及び前記第１の通信情報に基づいて機器を制御する第１のタスク処理を実行する第１の料金所側制御装置と、を備える通行制御システム。
2. 前記路側側は、更にゲートの開閉を制御する第１の車両通行制御装置を備え、
   前記第１の路側集約装置の制御に基づいてゲートの開閉を制御する請求項１の通行制御システム。
3. 前記路側側は、更に案内を表示する路側側表示部を備え、
   前記第１の路側集約装置の制御に基づき表示を行う請求項１又は２の通行制御システム。
4. 前記路側側は、更に通行券を処理し通行券処理情報を出力する路側側通行券処理部を備え、
   前記第１の路側集約装置は、前記路側側通行券処理部と接続し前記通行券処理情報を受信し、前記ネットワークを介して前記通行券処理情報を送信し、
   前記第１の料金所側制御装置は、前記ネットワークを介して前記第１の路側集約装置からの前記通行券処理情報を受信し、前記ネットワークを介して前記通行券処理情報に基づいて機器を制御する請求項１乃至３の何れか一つの通行制御システム。
5. 前記路側側は、更にＩＣカードを処理しＩＣカード処理情報を出力する路側側ＩＣカード処理部を備え、
   前記第１の路側集約装置は、前記路側側ＩＣカード処理部と接続し前記ＩＣカード処理情報を受信し、前記ネットワークを介して前記ＩＣカード処理情報を送信し、
   前記第１の料金所側制御装置は、前記ネットワークを介して前記第１の路側集約装置からの前記ＩＣカード処理情報を受信し、前記ネットワークを介して前記ＩＣカード処理情報に基づいて機器を制御する請求項１乃至４の何れか一つの通行制御システム。
6. 前記路側側には、更に、
   車両の通行を検知し第２の車両検知信号を出力する第２の車両検知部と、
   車両の第２の無線通信器と通信し第２の通信情報を出力する第２の無線通信部と、
   前記第２の車両検知部と接続し前記第２の車両検知信号を受信し、前記第２の無線通信部と接続し第２の通信情報を受信し、ネットワークを介して前記第２の車両検知信号及び前記第２の通信情報を送信する第２の路側集約装置と、を備え、
   料金所側に、更に
   前記ネットワークを介して前記第２の路側集約装置と接続し、前記第２の車両検知信号及び前記第２の通信情報を受信し、前記ネットワークを介して前記第２の車両検知信号に基づいて機器を制御する第２のタスク処理を実行する第２の料金所側制御装置と、を備え、
   前記第１の料金所側制御装置は、前記ネットワークを介して前記第１のタスク処理を実行し、
   前記第２の料金所側制御装置は、前記ネットワークを介して前記第２のタスク処理を実行する請求項１乃至５の何れか一つの通行制御システム。
7. 前記第１の路側集約装置は、前記ネットワークを介して、前記第１の車両検知信号及び前記第１の通信情報をシリアル信号で送信する請求項１乃至６の何れか一つの通行制御システム。

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