JP6137117B2 - 固定子巻線の接続端部絶縁方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固定子巻線の接続端部絶縁方法に係り、特に、回転電機の固定子巻線のコイルエンド部における複数の接続端部について他の接続端部等に対し電気的絶縁を取る回転電機の固定子巻線の接続端部絶縁方法に関する。
回転電機の固定子に巻回される巻線における複数の電気導線の間の接続は、固定子の軸方向の端部に巻線が突き出すコイルエンド部において、溶接等の接合手段を用いて行われる。コイルエンド部には複数の接続端部が形成されるが、接続端部と他の接続端部との間の電気的絶縁や、接続端部と回転電機ケース等の他の部品との間の電気的絶縁を確保する必要がある。
特許文献1には、回転電機の固定子の多相巻線の接続端部を絶縁する絶縁キャップとして、絶縁シートを2つ折りにして折り部側に背部を形成し、背部の延在方向の両端側を接合し、2つ折り状態において接合されずに背部と対向する側に、接続端部を挿入して受け入れる開口部を形成する構成が開示されている。
特許文献2には、回転電機の固定子のスロットに挿入される複数の導体セグメントの先端同士を接合して形成される複数の接合部を円板状の被覆部材に押し付けて塑性変形させて接着させ、その後加熱により硬化させて、複数の接合部についての絶縁処理を一括して行う方法が開示されている。
特開2011−97779号公報 特開2003−111330号公報
接続端部の1つ1つについて絶縁キャップを設ける方法は、絶縁キャップを形成するための接着工程やカシメ工程等が接続端部の1つ1つについて必要で、時間と労力を要する。塑性変形可能な被覆部材に複数の接続端部を押し付けて接着する方法は時間と労力を少なくできるが、巻線と接続端部に押付力が作用するので、巻線や接続端部に変形が生じ得る。
本発明の目的は、巻線等に変形を与えることなく、時間と労力を少なくできる固定子巻線の接続端部絶縁方法を提供することである。
本発明に係る固定子巻線の接続端部絶縁方法は、回転電機の固定子巻線のコイルエンド部における接続端部上に、加熱によって溶融する熱硬化性樹脂で構成される樹脂部材を載せる樹脂置き工程と、加熱によって樹脂部材を溶融させ溶融樹脂で接続端部を覆う溶融工程と、その後溶融樹脂を硬化させる硬化工程と、を有し、樹脂置き工程は、複数の接続端部を覆う大きさを有し、かつ、複数の接続端部の配置位置に合わせた位置決め凹凸部を有する樹脂部材を用い、凹部を接続端部の先端に位置決めして接続端部の上に置くことを特徴とする。
本発明に係る固定子巻線の接続端部絶縁方法において、樹脂置き工程は、固定子の円環状のコイルエンド部の全体を覆う大きさを有する樹脂部材を全部の接続端の上に置くことが好ましい。
本発明に係る固定子巻線の接続端部絶縁方法において、樹脂置き工程は、コイルエンド部の径方向に沿って並んだ複数の接続端部を覆う大きさを有し方向毎に分離した複数の樹脂部材を、径方向に沿って並んだ複数の接続端部毎に置くことが好ましい。
上記構成の固定子巻線の接続端部絶縁方法によれば、加熱によって溶融する熱硬化性樹脂で構成される樹脂部材を接続端部上に載せ、加熱によって樹脂部材を溶融させ溶融樹脂で接続端部を覆い、その後溶融樹脂を硬化させる。したがって、巻線等に変形を与えることなく、複数の接続端子を絶縁樹脂で覆うことができる。
また、固定子巻線の接続端部絶縁方法において、複数の接続端部を覆う大きさを有する樹脂部材を接続端部の上に置くので、複数の接続端子に対する絶縁処理を一括して行うことができ、複数の接続端子についての絶縁処理のための時間と労力を少なくできる。
また、固定子巻線の接続端部絶縁方法において、複数の接続端部の配置位置に合わせた位置決め凹凸部を有する樹脂部材を用い、凹部を接続端部の先端に位置決めして置くので、樹脂部材を複数の接続端部に対し適切な位置に置くことができ、その後の位置ずれを防止できる。
また、固定子巻線の接続端部絶縁方法において、樹脂部材としては、固定子の円環状のコイルエンド部の全体を覆う大きさの樹脂部材を用いてもよく、また、コイルエンド部の径方向毎に分離した複数の樹脂部材を用いてもよく、個々の接続端部毎に1つの樹脂部材を用いてもよい。これによって、コイルエンドにおける複数の接続端部の配置状況に合わせ、最適の絶縁方法を選ぶことができる。
本発明に係る実施の形態の固定子巻線の接続端部絶縁方法の手順を示すフローチャートである。 図1において、固定子を準備する工程と、コイルエンド部に樹脂部材を置く樹脂置き工程を示す図である。 図2において、回転電機固定子の側面図である。 図3のA部について、複数の接続端部を一括して絶縁処理する手順を示す図である。図4(a)は、樹脂置き工程を示す図で、(b)は、樹脂部材を加熱によって溶融させて複数の接続端部を溶融樹脂で覆う溶融工程を示す図である。 図2の変形例で、接続端部の配置に合わせて凹凸部を有する樹脂部材を用いて、樹脂部材を複数の接続端部の配置に位置決めして複数の接続端部を一括して絶縁処理する手順を示す図である。図5(a)は、樹脂置き工程を示す図で、(b)は、溶融工程を示す図である。 固定子の径方向に沿って並んだ複数の接続端部について、図4に対応する図である。図6(a)は、樹脂置き工程を示す図で、(b)は、溶融工程を示す図である。 接続端部の配置に合わせて凹凸部を有する樹脂部材を用いたときの固定子の径方向に沿って並んだ複数の接続端部について、図5に対応する図である。図7(a)は、樹脂置き工程を示す図で、(b)は、溶融工程を示す図である。 本発明に係る実施の形態の固定子巻線の接続端部絶縁方法において、用いられる樹脂部材の例を示す図である。図8(a)は、円環状の樹脂部材を示す図であり、(b)は、径方向毎に分離された直方形の樹脂部材を示す図であり、(c)は、1つ1つの接続端部毎に分離された小型直方形の樹脂部材を示す図である。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。以下では、固定子巻線として複数の導体セグメントを互いに接続して形成される三相分布巻の巻線を述べるが、これは説明のための例示であって、複数の導線を固定子コアに巻回してその接続端部がコイルエンド部に設けられるものであればよく、導体セグメントを用いなくてもよい。また、以下では、コイルエンド部における複数の接続端部の配置について、径方向に沿って等間隔に並び、周方向に沿って等間隔に並ぶものを述べるが、これは説明のための例示であって、これ以外の配置であっても構わない。
以下に述べる個数、形状、材質等は、説明のための例示であって、回転電機、または固定子または固定子巻線の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、固定子巻線の接続端部絶縁方法の手順を示すフローチャートで、図2以降は、図1の各手順の内容を示す図である。固定子は、回転電機のステータで、固定子巻線が巻回される。回転電機は、車両の駆動用に用いられる三相同期型の回転電機である。固定子巻線は、U相巻線とV相巻線とW相巻線で構成される。各相巻線は、複数の導体を接続端子部で互いに接続して、固定子に巻回される。
固定子巻線の接続端部絶縁方法は、回転電機の固定子を準備する工程(S10)と、準備された固定子のコイルエンド部における複数の接続端部の上に所定の樹脂部材を置く樹脂置き工程(S12)と、樹脂部材を加熱して溶融させ、溶融樹脂で接続端部を覆う溶融工程(S14)と、溶融した樹脂をさらに加熱し、硬化させる硬化工程(S16)とを含む。
図2は、図1におけるS10とS12の内容を示す図である。S10の内容を示すために、固定子巻線16が形成された固定子12と、固定子巻線16を構成する略U字形の導体である導体セグメント10を示した。図2には、固定子12に関する軸方向、周方向、径方向を示した。軸方向は、円環状の固定子12において円環状の中心軸の延びる方向で、周方向は円環状の周囲に沿った方向で、径方向は、円環状の中心軸に垂直で放射状に延びる方向である。
固定子12は、固定子コア14と、固定子コア14に巻回される固定子巻線16を含んで構成される。固定子コア14は、円環状の固定子ヨークから内周側に突出す複数のティースと、隣接するティースの間の空隙部であるスロット15を有する。スロット15は、内径側に開口部を有し、外径側に底部を有し、軸方向に貫通するU字形溝である。ティースは固定子巻線16が巻回され磁極となる突出部である。かかる固定子コア14は、スロット15を含んで所定の形状に成形された円環状の磁性体薄板を複数積層したものが用いられる。磁性体薄板としては、電磁鋼板を用いることができる。磁性体薄板の積層体に代えて、磁性粉末を所定の形状に一体化成形したものを用いることもできる。
導体セグメント10は、これが複数個互いに接続されることで固定子巻線16が形成される導体である。導体セグメント10は、1本の絶縁皮膜付き導体線を略U字形に成形されたものである。略U字形とは、真直ぐに延びた2つの脚部と、2つの脚部を所定の脚部間隔となるように離しながら連結している折り曲げ部を有する形状である。導体セグメント10は、固定子12の内周側の周方向に沿って複数設けられるスロット15の中で、分布巻型の巻線方法で定められる所定のスロット間隔だけ離れた2つのスロット15に2つの脚部の先端部が挿入される。
スロット間隔とは、周方向に沿った間隔で、隣接するスロット15の間の間隔を単位として測った間隔である。例えば、導体セグメント10の2つの脚部の一方側の脚部の先端側がU相用のスロット15に挿入されるとすると、他方側の脚部の先端側が次のU相用のスロット15に挿入されるようにするときのスロット間隔が所定のスロット間隔である。図2に、各スロット15にU相、V相、W相の区別を示した。図2の例では、所定のスロット間隔=3スロット間隔である。これを相数=3の整数倍の6スロット間隔等としてもよい。
スロット15に挿入された導体セグメント10の脚部の先端部は、固定子12の軸方向の端部側に突き出してコイルエンド部22を形成する。突き出した2つの脚部の先端部はそれぞれ曲げ成形され、一方側の脚部の先端部は、挿入されたスロット15の周方向に沿って例えば左側の次の同じ相のスロット15に挿入された別の導体セグメント10の脚部の先端部と向かい合わされ、他方側の脚部の先端部は、挿入されたスロット15の右側の次の同じ相のスロット15に挿入された他の導体セグメント10の脚部の先端部と向かい合わされる。向かい合わされた2つの導体セグメント10の先端部は互いに溶接等の接合手段によって接合され、接続端部となる。これを繰り返して、各相巻線が形成される。
図2の例では、W相のスロット15に挿入されコイルエンド部22において折り曲げられた導体セグメント18の先端部は、そのW相のスロット15の周方向に沿って左側で3スロット離れた次のW相スロット15に挿入されコイルエンド部22において折り曲げられた導体セグメント19の先端部と向かい合わされる。向かい合わされた2つの導体セグメント18,19の先端部は互いに溶接等の接合手段によって接合され、接続端部20となる。これを繰り返してW相巻線となる。同様にU相巻線、W相巻線が形成される。固定子巻線16は、U相巻線、V相巻線、W相巻線で構成される。
図2に示されるように、コイルエンド部22において、複数の接続端部20は、周方向に沿って一定の間隔で並んで配置され、径方向においても一定の間隔で並んで配置される。周方向における間隔と径方向における間隔は、必ずしも同じではない。場合によっては、これを同じ間隔に設定してもよい。
かかる導体セグメント10に用いられる絶縁皮膜付きの導体線としては、断面が矩形形状の平角線を用いる。平角線を用いることで、スロット15内のコイル占積率の向上を図ることができる。平角線に代えて、断面が円形、楕円形のものを用いてもよい。絶縁皮膜付き導線は、素線の外周に絶縁皮膜を被覆したものである。素線としては、銅線、銅錫合金線、銀メッキ銅錫合金線等を用いることができる。絶縁皮膜としては、ポリアミドイミドのエナメル皮膜が用いられる。これに代えて、ポリエステルイミド、ポリイミド、ポリエステル、ホルマール等を用いてもよい。
図2における樹脂部材30は、図1のS12において、コイルエンド部22に置かれる円環状の絶縁樹脂で構成される樹脂部材である。「コイルエンド部22に置かれる」とは、押付力を用いないでコイルエンド部22に被せるようにして配置されることである。樹脂部材30は、これを溶融させて、複数の接続端部20の形状に倣って各接続端部を塗布するように覆い、さらに硬化させて固定子巻線16の各接続端部20を樹脂で絶縁する。かかる樹脂部材30としては、常温では固体で、加熱によって溶融し、さらに加熱することで硬化する樹脂材料で構成されたシートを用いることができる。樹脂材料の一例としては、エポキシ樹脂を用いることができる。図1のS12では、樹脂部材30であるシートを固定子12のコイルエンド部22に加圧せずに、ただ載せるのみの処理を行う。これにより、固定子巻線16、接続端部20等に押付力等が印加されず、これらが変形することもない。
樹脂部材30であるシートの表面に粘着性を持たせることが好ましい。粘着性によって、樹脂部材30をコイルエンド部22の複数の接続端部20の上に仮固定することができる。粘着性を付与するには、樹脂部材30を半硬化状態にする処理を行う。あるいは、これに代えて、樹脂部材30の表面に別の半硬化状態の樹脂を塗布してもよく、別途接着剤を塗布してもよい。
図3は、図2においてS12の処理工程が終了した状態の固定子12と樹脂部材30を示す側面図である。図3では、複数の導体セグメント10の略U字形の折り曲げ部が固定子12の軸方向の他方側に突き出すコイルエンド部23が示される。軸方向の他方側とは、固定子12の軸方向について、図2で説明したコイルエンド部22とは反対側の方向である。
図4は、図3に示すA部について、図1のS12,S14の工程の内容を示す図である。図4(a)は、図1のS12の樹脂置き工程が終わった後を示す図で、(b)は、図1のS14の溶融処理工程が終わった後の状態を示す図である。溶融処理工程は、樹脂部材30の溶融温度まで樹脂部材30を加熱することで行われる。溶融温度は、エポキシ樹脂の種類によって異なるが、例えばビフェニルタイプのエポキシ樹脂では、約100℃である。加熱は、樹脂部材30を固定子12のコイルエンド部22に載せた状態で全体を所定の加熱炉に入れ、所定の溶融温度に加熱処理して行なわれる。場合によっては、樹脂部材30であるシートを局部的に加熱してもよい。
溶融処理により、樹脂部材30であるシートは溶融樹脂32となり、図4(b)に示すように、複数の接続端部20が溶融樹脂32に覆われる。その後、図1のS16における硬化処理が行われる。硬化温度もエポキシ樹脂の種類によって異なるが、溶融温度よりも高い温度である。例えば、120℃から180℃程度である。硬化処理は、溶融処理に用いられた加熱炉を引き続き用い、加熱温度を所定の硬化温度に上昇させて行うことができる。
例えば、搬送機構付のトンネル加熱処理炉を用い、搬送方向に沿って溶融温度領域と硬化温度領域を設け、樹脂部材30を固定子12のコイルエンド部22に載せた状態で搬送機構に載せて溶融温度領域と硬化温度領域を連続的に通過させることで、S14とS16を連続して処理することができる。これに代えて、溶融処理用の加熱炉と別の硬化処理用の加熱炉を用いるものとしてもよい。場合によっては、複数の接続端部20が溶融樹脂32で覆われた状態で、局部的に硬化温度に加熱して行ってもよい。これらの処理により、固定子12の固定子巻線16における複数の接続端部20の絶縁処理を一括して行うことができる。S16の処理工程が終了すると、複数の接続端部20が硬化した絶縁樹脂で覆われ、固定子巻線16における複数の接続端部20の絶縁処理が終了する。
上記では、平坦な樹脂部材30である平坦シートを用いたが、位置決めのための凹凸部を設けた樹脂部材40を用いることができる。図5は、図2から図4の変形例で、接続端部20の配置に合わせた凹凸部39を有する樹脂部材40を用いて、樹脂部材40を複数の接続端部20の配置位置に位置決めし複数の接続端部20を一括して絶縁処理する手順を示す図である。
図5(a)は、樹脂置き工程を示す図で、樹脂部材40の凹凸部39を複数の接続端部20の配置に位置決めし、圧力をかけずに、単に複数の接続端部20の上に置く処理が行われる。図5(b)は、溶融処理工程を示す図で、複数の接続端部20が溶融樹脂42に覆われる。その後、図1のS16における硬化処理が行われる。
図4、図5では、固定子12の周方向に沿った図を示した。図6、図7は、固定子12の径方向に沿った図で、図6(a),(b)は、それぞれ図4(a),(b)に対応し、図7(a),(b)は、それぞれ図5(a),(b)に対応する。周方向と径方向とで相違するのは、導体セグメント18,19の接続端部20に対応する2つの先端部が、周方向に沿った図4、図5では重なって示されるのに対し、径方向に沿った図6、図7では互いに並んで示されることである。S12,S14,S16の処理内容は同じであるので、これらに関する詳細な説明を省略する。
複数の接続端部20は、周方向に沿って一定の間隔で並んで配置され、径方向においても一定の間隔で並んで配置されるが、周方向における間隔と径方向における間隔は、必ずしも同じではない。したがって、図7(a)に示される径方向に沿った凹凸部41の凹凸間隔は、図5(a)に示される周方向に沿った凹凸部39の凹凸間隔と異なる。この場合でも、溶融状態においては、図7(b)に示されるように、複数の接続端部20が溶融樹脂42に覆われることは、図5(b)の場合と同じである。
図8は、用いられる樹脂部材の形状例を示す図である。図8(a)は、図2から図7まで用いられる円環状の樹脂部材30を示す図である。図8(b)は、方向毎に分離された直方形の樹脂部材50を示す図である。直方形の樹脂部材50は、図2において同じ径方向に並ぶ複数の接続端部20のそれぞれの上に置かれる。図8(a)に比較して、固定子12全体についての樹脂部材の材料費を低減することができる。図8(c)は、複数の接続端部20の1つ1つ毎に対応して分離された小型直方形の樹脂部材52を示す図である。図8(b)に比較して、固定子12全体についての樹脂材料の材料費をさらに低減することができる。上記では導体セグメントを用いて多数の接続端部がある場合で説明したが、例えば、特許文献1のように接続端部の数があまり多くない場合等には、接続端部20の1つ1つ毎に樹脂部材52を置く方法が有効である。

図8(b),(c)のように複数に分離した樹脂部材を用いるとき、固定子12全体についての樹脂材料費が低減されても、複数の樹脂部材を所定の接続端部20の上に置くための工数が増加することが考えられる。工数の増加を抑制するために、図8(b)の複数の直方形の樹脂部材50を互いに連結して用いることができる。例えば、固定子12の外周側において細い環状部を用いて、図8(b)の複数の直方形の樹脂部材50を互いに連結するものとできる。また、図8(c)について、同じ径寸法の円周上に配置される複数の小型直方形の樹脂部材52を互いに周方向に沿って連結した細い円環状部材とすることができる。例えば、径方向に沿って、5つの接続端部20が並んで配置されるときは、5つの細い円環状の樹脂部材とすることができる。
また、図8(a)と(b)の中間の形態として、直方形の樹脂部材50を複数個まとめて、扇型の樹脂部材とすることができる。これらの樹脂部材についても、図5、図7で説明した凹凸部39,41を設けることができる。
上記構成によれば、樹脂部材であるシートを特別のキャップ形状にする必要がなく、キャップ形状にするための接着剤も不要である。また、カシメ処理等の機械的固定手段も不要であるので、固定子巻線16、接続端部20に対する機械的変形や損傷が生じない。また、樹脂を滴下して接続端部20を覆う方法に比較すると、樹脂滴下法では液体状の樹脂を滴下するので、接続端部20に正しく滴下することが困難で、接続端部20以外の箇所に液状の樹脂が付着し、その除去のための工数が余計にかかり、また消費する樹脂量も増加する。これに対し、上記構成では、樹脂部材であるシートを単に接続端部20の上に置いて溶融と硬化を行うだけで、目的の接続端部20の部分のみを確実に樹脂で覆うことができる。これにより、樹脂材料費を低減でき、少ない工数で固定子巻線の接続端部の絶縁処理を行うことができる。
10,18,19 導体セグメント、12 固定子、14 固定子コア、15 スロット、16 固定子巻線、20 接続端部、22,23 コイルエンド部、30,40,50,52 樹脂部材(シート)、32,42 溶融樹脂、39,41 凹凸部。

Claims (3)

  1. 回転電機の固定子巻線のコイルエンド部における接続端部上に、加熱によって溶融する熱硬化性樹脂で構成される樹脂部材を載せる樹脂置き工程と、
    加熱によって樹脂部材を溶融させ溶融樹脂で接続端部を覆う溶融工程と、
    その後溶融樹脂を硬化させる硬化工程と、
    を有し、
    樹脂置き工程は、
    複数の接続端部を覆う大きさを有し、かつ、複数の接続端部の配置位置に合わせた位置決め凹凸部を有する樹脂部材を用い、凹部を接続端部の先端に位置決めして接続端部の上に置くことを特徴とする固定子巻線の接続端部絶縁方法。
  2. 請求項に記載の固定子巻線の接続端部絶縁方法において、
    樹脂置き工程は、
    固定子の円環状のコイルエンド部の全体を覆う大きさを有する樹脂部材を全部の接続端の上に置くことを特徴とする固定子巻線の接続端部絶縁方法。
  3. 請求項に記載の固定子巻線の接続端部絶縁方法において、
    樹脂置き工程は、
    コイルエンド部の径方向に沿って並んだ複数の接続端部を覆う大きさを有し方向毎に分離した複数の樹脂部材を、径方向に沿って並んだ複数の接続端部毎に置くことを特徴とする固定子巻線の接続端部絶縁方法。
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