JP6724753B2 - ステータおよびステータの製造方法 - Google Patents

ステータおよびステータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステータおよびステータの製造方法に関する。
従来、複数の電磁鋼板により形成されたステータコアと、ステータコアのスロットに収容されるコイルとを備えるステータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載のステータでは、ステータコアの回転軸方向のティースの端面を覆う複数のティースカバー部を含み、ステータコアとステータコイルとを絶縁するための円環状のインシュレータが設けられている。この円環状のインシュレータ(複数のティースカバー部)は、一体的に形成されている。また、このインシュレータは、ティースカバー部の径方向内側同士を接続する内側リブ部と、ティースカバー部の径方向外側同士を接続する外側リブ部とを含む。そして、ステータコアにインシュレータを配置した後に、略U字形状の複数のコイルセグメントが先端側から回転軸方向に移動されることにより、複数のコイルセグメントがスロットに挿入される。そして、コイルセグメントの先端部は、ステータコアのコイルセグメントが挿入される側とは反対側から突出する。そして、ステータコアから突出した複数のコイルセグメントのうちの一のコイルセグメントの先端部と、他のコイルセグメントの先端部とは、それぞれ折り曲げられるとともに、溶接などにより接合される。そして、コイルセグメントの軸方向からの挿入と、先端部(コイルエンド部)の折り曲げと、先端部(コイルエンド部)同士の接合とが繰り返されることにより、ステータコイルがスロット内に形成される。
また、従来、同一の導体線が連続して形成された連続コイルを、ステータコアの径方向内側の空間から径方向外側に押し出すことにより、コイルを変形させながら、スロットにコイルが挿入されるステータが知られている。
特開2015−116104号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の円環状のインシュレータをステータコアに配置した後、上記特許文献1とは異なる導体線が連続して形成された連続コイルを、ステータコアの径方向内側の空間から径方向外側に押し出すことにより変形させながらスロットに挿入しようとすると、連続コイルが円環状のインシュレータ(ティースカバー部)の内周側の環状の連結部分(内側リブ部)と当接するため、連続コイルをスロットに挿入することができないという問題点があると考えられる。この場合に、無理に連続コイルを径方向内側からスロットに挿入しようとすると、連続コイル(コイル)からの荷重がティースカバー部の内側リブ部に掛かるために、ティースカバー部(ティースカバー)が破損するという問題点もあると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ティースカバーを用いる場合にも、導体線が連続して形成されたコイルを径方向内側の空間から径方向外側に向かって容易に挿入可能で、かつ、コイルのスロットへの挿入時にティースカバーの破損を防止可能なステータおよびステータの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるステータは、複数の電磁鋼板により形成され、環状のバックヨークから径方向内側に延びる複数のティースと、複数のティース間に設けられるスロットとを有するステータコアと、同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部のステータコアの軸方向一方側および軸方向他方側にそれぞれ設けられスロット収容部同士を接続するコイルエンド部とを有する複数のコイルと、ステータコアの軸方向のティースの端面とコイルエンド部との間に配置され、ステータコアの径方向に沿って延びるとともに、ステータコアの周方向に並んで配置され、互いに別個に形成された複数のティースカバーとを備える。
この発明の第1の局面によるステータでは、上記のように、ステータに、ステータコアの軸方向のティースの端面とコイルエンド部との間に配置され、ステータコアの径方向に沿って延びるとともに、ステータコアの周方向に並んで配置され、互いに別個に形成された複数のティースカバーを設ける。これにより、同一の導体線で連続して形成されたコイルをスロットに配置した後に、互いに別個に形成された複数のティースカバーを径方向に沿って配置することができる。その結果、ティースカバーを用いる場合にも、同一の導体線が連続して形成されたコイルを径方向内側の空間から径方向外側に向かって容易にスロットに挿入することができるとともに、コイルのスロットへの挿入時(配置時)にティースカバーが破損するのを防止することができる。
この発明の第2の局面におけるステータの製造方法は、複数の電磁鋼板が積層されることにより形成され、環状のバックヨークから径方向内側に延びる複数のティースと、複数のティース間に設けられるスロットとを有するステータコアと、同一の導体線で連続して形成され、異なるスロットに収容される複数のスロット収容部と、スロット収容部のステータコアの軸方向一方側および軸方向他方側にそれぞれ設けられスロット収容部同士を接続するコイルエンド部とを有する複数のコイルとを備えた、ステータの製造方法であって、複数のコイルをステータコアの径方向内側からスロットに挿入する工程と、複数のコイルを挿入する工程の後、ステータコアの周方向に並ぶように、ステータコアの径方向外側からステータコアの軸方向のティースの端面とコイルエンド部との間に、ステータコアの径方向に沿って延びるとともに、互いに別個に形成された複数のティースカバーを挿入する工程とを備える。
この発明の第2の局面によるステータの製造方法では、上記のように構成することにより、ティースカバーを用いる場合にも、同一の導体線が連続して形成されたコイルを径方向内側の空間から径方向外側に向かって容易にスロットに挿入することができるとともに、コイルのスロットへの挿入時(配置時)にティースカバーが破損するのを防止することが可能なステータの製造方法を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、ティースカバーを用いる場合にも、導体線が連続して形成されたコイルを径方向内側の空間から径方向外側に向かって容易に挿入可能で、かつ、コイルのスロットへの挿入時にティースカバーの破損を防止することができる。
本発明の第1実施形態によるステータの斜視図である。 本発明の第1実施形態によるステータの一部の平面図である。 本発明の第1実施形態によるコアの平面図である。 本発明の第1実施形態による第1電磁鋼板(a)および第2電磁鋼板(b)の構成を示す平面図である。 図2の600−600線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態によるティースカバーの配置を説明するための斜視図である。 本発明の第1実施形態によるコイルの挿入を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるコイルの構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるティースカバーの平面図である。 本発明の第1実施形態によるティースカバーの斜視図である。 本発明の第1実施形態によるコイルアッセンブリの構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるティースカバーをティースの端部とコイルエンド部との間に挿入する工程を説明するための平面図である。 本発明の第1および第2実施形態による接着剤を充填する工程を説明するための斜視図である。 本発明の第2実施形態によるティースカバーの斜視図である。 本発明の第2実施形態によるティースカバーの平面図である。 本発明の第1および第2実施形態の第1変形例によるティースカバーの平面図である。 本発明の第1および第2実施形態の第2変形例によるティースカバーの斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態の構造]
(ステータの全体構造)
図1〜図10を参照して、第1実施形態によるステータ100の構造について説明する。
図1および図2に示すように、ステータ100は、環状のステータコア10(以下、「コア10」)と、同芯巻コイル20(以下、「コイル20」)と、ティースカバー30と、接着剤40(図5参照)とを有する。また、ステータ100は、モータまたはジェネレータの一部を構成する。たとえば、コイル20は、ステータ100が3相交流モータに適用される場合には、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルのいずれかを構成する。また、本願明細書では、「接着剤」を、ワニスなどの接着する機能を有する塗料も含む、広い概念を意味するものとして記載している。
また、本願明細書では、「周方向」と記載した場合は、ステータ100(コア10)の周方向(矢印A方向)を意味するものとする。また、「径方向」と記載した場合は、ステータ100(コア10)の径方向(矢印R方向)を意味するものとする。また、「軸方向」と記載した場合は、ステータ100(モータまたはジェネレータ)の回転軸線方向を意味するものとして記載している。また、「リード側」と記載した場合は、矢印Z2方向側を意味するものとし、「反リード側」と記載した場合は、矢印Z1方向側を意味するものとして記載している。
(ステータコアの構造)
図1に示すように、コア10は、複数の環状の電磁鋼板11が軸方向に積層されることにより形成されている。すなわち、コア10は、分割されたコアではなく、一体的に形成されている。また、コア10の径方向内側(径方向内側)には、ロータ(図示せず)を収容するための径方向内側空間が形成されている。また、図3に示すように、コア10は、環状に形成されるバックヨーク12と、バックヨーク12から径方向内側に向かって延びる複数のティース13とを有する。複数のティース13は、コア10に周方向に略等角度間隔で設けられている。また、隣り合うティース13間には、スロット14が形成されている。スロット14は、複数(たとえば、96個)設けられている。
図4に示すように、電磁鋼板11は、第1電磁鋼板11aと第2電磁鋼板11bとを含む。第1電磁鋼板11a(図4(a)参照)は、コア10の凹部15を構成する穴部11cが設けられている。一方、第2電磁鋼板11b(図4(b)参照)には、穴部11cは設けられていない。また、第1電磁鋼板11aおよび第2電磁鋼板11bは、それぞれ、プレス打ち抜き加工により形成される。すなわち、凹部15を構成する穴部11cは、プレス打ち抜き工程において、形成される。なお、凹部15は、特許請求の範囲の「コア側接着剤配置部」の一例である。
そして、図5に示すように、コア10は、軸方向の両側に複数の第1電磁鋼板11aが積層されるとともに、軸方向の中央部に複数の第2電磁鋼板11bが積層されて形成されている。これにより、図6に示すように、コア10の軸方向一方側の端面12aから軸方向他方側に窪む凹部15が形成される。
ここで、第1実施形態では、軸方向一方側(矢印Z1方向側)から見て、凹部15は、ティースカバー30の孔部33にオーバラップする位置に設けられている。そして、凹部15は、バックヨーク12のうち、複数のティース13の各々の径方向外側の部分12cに設けられている。また、図7に示すように、凹部15は、周方向に長さ(幅)L1を有するとともに、径方向に長さ(幅)L2を有する略矩形形状に形成されている。そして、凹部15は、矢印Z1方向側から見て、コア10の軸方向に開口面積S1を有する。
また、ティース13は、径方向内側に向かって周方向の幅が徐々に小さくなるように構成されており、ティース13の根元部分の周方向の長さ(幅W1)は、ティース13の先端部分の周方向の長さ(幅W2)よりも大きい。ここで、第1実施形態では、凹部15の周方向の長さL1は、ティース13の根元部分の周方向の長さ(幅W1)よりも小さく構成されている。たとえば、凹部15の周方向の長さL1は、ティース13の先端部分の周方向の幅W2と略同一の大きさに構成されている。
(同芯巻コイルの構造)
図7および図8に示すように、コイル20は、同一の導体線20aが同芯状に複数回連続して巻回されることにより形成されている。導体線20aは、たとえば、平角導線として構成されている。また、コイル20は、異なるスロット14に収容されるスロット収容部21(周方向の一方側と他方側とに設けられる一対の(複数の)スロット収容部21)と、一対のスロット収容部21同士を接続する軸方向の一方側のコイルエンド部22(コイルエンド部22a)と、一対のスロット収容部21同士を接続する軸方向の他方側のコイルエンド部22(コイルエンド部22b)とを有する。すなわち、コイル20は、1本の導体線20aが溶接などにより接合されることなく、複数回巻回されることにより形成されている。
ここで、コイル20は、軸方向の一方側のコイルエンド部22aおよび他方側のコイルエンド部22bを構成する複数の導体線20aが径方向に沿って積層された状態で、スロット14に収容されている。また、コイルエンド部22aおよび22bのそれぞれの周方向の中央部に、径方向および軸方向に屈曲する屈曲部23が設けられている。
(ティースカバーの構成)
図6に示すように、ティースカバー30は、コイルエンド部22aとティース13との間およびコイルエンド部22bとティース13との間にそれぞれ配置され、コイルエンド部22aおよび22bをコア10に固定する機能を有する。また、ティースカバー30は、コイルエンド部22aおよび22bとコア10との間の絶縁性を確保する機能を有する。すなわち、ティースカバー30は、絶縁性を有する材料により構成されている。具体的には、ティースカバー30は、樹脂(たとえば、PPS:ポリフェニレンサルファイド)により形成されている。
そして、第1実施形態では、図1に示すように、複数のティースカバー30は、複数の反リード側ティースカバー30aと複数のリード側ティースカバー30bとを含む。複数の反リード側ティースカバー30aは、コア10の矢印Z1方向側に配置され、それぞれ、周方向に並んで互いに別個に形成されている。また、複数のリード側ティースカバー30bは、コア10の矢印Z2方向側に配置され、それぞれ、周方向に並んで互いに別個に形成されている。また、反リード側ティースカバー30aとリード側ティースカバー30bとは、互いに同一の形状を有する。
図5に示すように、複数の反リード側ティースカバー30aは、コア10の軸方向のティース13の端面13aとコイルエンド部22aとの間に配置され、コア10の径方向に沿って延びるとともに、コア10の周方向に並んで配置されている。また、複数のリード側ティースカバー30bは、コア10の軸方向のティース13の端面13bとコイルエンド部22bとの間に配置され、コア10の径方向に沿って延びるとともに、コア10の周方向に並んで配置されている。また、以下、「反リード側ティースカバー30a」と「リード側ティースカバー30b」とを特に区別しない場合は、「ティースカバー30」として説明する。
図6に示すように、複数のティースカバー30は、それぞれ、隣り合う2つのティース13の端面13a(または13b)をコア10の軸方向一方側から覆うように配置されている。具体的には、図6に示すように、ティースカバー30は、隣り合うティース13のうちの一のティース13の端面13aを覆う部分31aと、他のティース13の端面13aを覆う部分31bとを含む。
そして、図6に示すように、ティースカバー30(反リード側ティースカバー30a)は、矢印Z1方向側から見て、バックヨーク12にオーバラップする位置に配置され、部分31aと部分31bとを接続する接続部32を含む。そして、ティースカバー30の接続部32には、コア10の軸方向に沿って貫通された2つの孔部33が設けられている。
図9に示すように、2つの孔部33は、部分31aの径方向外側の部分と、部分31bの径方向外側の部分とにそれぞれ設けられている。2つの孔部33は、径方向位置が略等しく周方向に並んで配置されている。そして、第1実施形態では、孔部33と、コア10の凹部15とは、コア10の軸方向に見て、オーバラップする位置に配置されている。
また、孔部33は、周方向の長さL3を有するとともに、径方向の長さL4を有する略矩形形状に形成されている。ここで、第1実施形態では、孔部33の周方向の長さL3は、凹部15の周方向の長さL1よりも大きい。たとえば、長さL3と長さL1とは、略4:3の関係を有する。また、孔部33の径方向の長さL4は、凹部15の径方向の長さL2よりも大きい。そして、孔部33の開口面積S2は、凹部15の開口面積S1よりも大きい。
また、図10に示すように、ティースカバー30の部分31aおよび31bには、それぞれ、軸方向に、コイルエンド部22a(または22b)に向かって階段状を有する段差部34aおよび34bが形成されている。たとえば、段差部34aおよび34bは、それぞれ、3段の段差を含む。これにより、後述する接着剤40を充填する工程の際に、コイルエンド部22a(または22b)から接着剤40が流れ落ちた際に、段差部34aおよび34bに液状の接着剤40が溜まるので、コイル20とティースカバー30との間に接着剤40が配置された状態で硬化され、より確実にティースカバー30によりコイル20を固定することが可能になる。
また、図6に示すように、ティースカバー30は、ティースカバー30の外周側の面35から径方向内側に窪むとともに、周方向に渡って延びる溝部36を含む。溝部36は、ステータ100が製造される際に、冶具等に係合(接触)されることにより、ティースカバー30を径方向および軸方向に位置決めするための機能を有する。
(接着剤の構成)
図5に示すように、接着剤40は、コア10とコイル20とティースカバー30とを接着して固定する機能を有する。第1実施形態では、接着剤40は、熱硬化性樹脂を含む。具体的には、接着剤40は、高粘度ワニスからなる。ここで、高粘度ワニスとは、たとえば、200Pa・sより大きい粘度を有するワニスであり、好ましくは、300Pa・s以上の粘度を有するワニスである。なお、スロット14内にワニスが充填される場合(図示せず)は、80以上200Pa・s以下の粘度を有するワニスが用いられる。
そして、第1実施形態では、接着剤40は、少なくとも孔部33と凹部15とに渡って充填されている。すなわち、接着剤40は、孔部33および凹部15の内部空間に軸方向に延びる柱状に形成されている。これにより、ティースカバー30とコア10との熱膨張係数の差異に起因して、経年変化により接着剤40とティースカバー30との間に隙間が形成された状態においても、硬化した柱状の接着剤40は、ティースカバー30が径方向(径方向外側)に移動するのを規制するように構成されている。
また、接着剤40は、コイルエンド部22とティースカバー30との間に形成される隙間(段差部34aおよび34bとコイルエンド部22との隙間)を満たすとともに、コイルエンド部22の表面およびティースカバー30の表面を覆うように配置されている。
[第1実施形態によるステータの製造方法]
次に、図1〜図13を参照して、第1実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。
(ステータコア、コイル、および、ティースカバーの準備)
まず、図4に示すように、複数の電磁鋼板11が準備される。具体的には、順送プレス打ち抜き装置により、帯状の電磁鋼板から、穴部11cを有する複数の第1電磁鋼板11aと、穴部11cを有しない複数の第2電磁鋼板11bが打ち抜かれる。
そして、複数の第1電磁鋼板11aおよび複数の第2電磁鋼板11bが、厚み方向(軸方向)に積層されることにより、図3に示すように、環状のバックヨーク12から径方向内側に延びる複数のティース13と、複数のティース13間に設けられるスロット14とを有するステータコア10が形成される。また、複数の穴部11cにより凹部15が形成される。
また、図8に示すように、同一の導体線20aで連続して形成され、異なるスロット14に収容される複数のスロット収容部21と、スロット収容部21のコア10の軸方向一方側および軸方向他方側にそれぞれ設けられスロット収容部21同士を接続するコイルエンド部22とを有する複数のコイル20が複数準備される。そして、図11に示すように、複数のコイル20が周方向に配置され、複数のコイルエンド部22が径方向に積層されたコイルアッセンブリ20bが形成される。また、コイルアッセンブリ20bがスロット14に配置される前における隣り合うスロット収容部21同士の距離は、D1である。
また、図10に示すように、複数のティースカバー30(たとえば、48個のリード側ティースカバー30bおよび48個の反リード側ティースカバー30a)が形成される。具体的には、樹脂成型により複数のティースカバー30が形成される。
(同芯巻コイルをスロットに配置する工程)
次に、図7に示すように、第1実施形態では、複数のコイル20がコア10の径方向内側からスロット14に挿入される。詳細には、まず、複数のコイル20からなるコイルアッセンブリ20b(図11参照)が、コア10の径方向内側に配置される。そして、コイルアッセンブリ20bが、それぞれ、径方向内側から径方向外側に移動されることにより、複数のコイル20が各々のスロット14に挿入される。そして、コイルエンド部22a(22b)は、屈曲部23を介して周方向に広がり、スロット14に挿入された状態で、複数のコイル20のスロット収容部21同士の距離は、距離D1よりも大きい距離D2となる。
(ティースカバーを挿入する工程)
次に、図12に示すように、コア10の径方向外側からコア10とコイルエンド部22aとの間にティースカバー30が挿入される。具体的には、コア10の径方向外側からコア10の軸方向のティース13の端面13aとコイルエンド部22aとの間に、反リード側ティースカバー30aが挿入されるとともに、コア10の径方向外側からコア10の軸方向のティース13の端面13bとコイルエンド部22bとの間に、リード側ティースカバー30bが挿入される。
詳細には、反リード側ティースカバー30aおよびリード側ティースカバー30bがそれぞれ、コア10の径方向外側に配置される。そして、反リード側ティースカバー30aおよびリード側ティースカバー30bが径方向に沿って、径方向内側に移動されることにより、反リード側ティースカバー30aがティース13の端面13aとコイルエンド部22bとの間(図5参照)に挿入され、リード側ティースカバー30bがティース13の端面13bとコイルエンド部22bとの間に挿入される。
この時、図6に示すように、ティースカバー30の接続部32(孔部33)が、コア10の軸方向一方側から見て、バックヨーク12にオーバラップする位置に配置される。詳細には、第1実施形態では、複数のティースカバー30は、それぞれ、バックヨーク12のうち、ティース13の径方向外側の部分12cに設けられている凹部15に、矢印Z1方向側から見て、オーバラップする位置に孔部33が配置される。すなわち、図9に示すように、矢印Z1方向側に孔部33および凹部15が開口するように、コア10にティースカバー30が配置される。
また、ティースカバー30の外周側の面35から径方向内側に窪むとともに、周方向に渡って延びる溝部36に冶具(図示せず)を係合(接触)させることにより、ティースカバー30の径方向位置および軸方向位置が位置決めされる。
(ステータコアを加熱する工程および接着剤を充填する工程)
次に、コア10を加熱する工程が行われる。第1実施形態では、後述する接着剤40を充填する工程に先立って、コア10(図3参照)が加熱される。たとえば、コア10の電磁鋼板11同士を溶接接合する際に生じる熱などを含む加熱を行うことにより、コア10が接着剤40に含まれる熱硬化性樹脂の硬化温度よりも高い温度に加熱される。なお、この加熱には、オーブンによる加熱も含まれていてもよい。
そして、第1実施形態では、液状の接着剤40が孔部33および凹部15に渡って充填される。具体的には、まず、反リード側ティースカバー30aの孔部33から、コア10の凹部15に接着剤40を充填しながら、コア10の余熱により接着剤40を硬化(半硬化)させた後、コア10を軸方向に反転させて、リード側ティースカバー30bの孔部33から、コア10の凹部15に接着剤40を充填しながら、コア10の余熱により接着剤40を硬化(半硬化)させる。その後、コア10を加熱することにより、接着剤40が硬化(本硬化)される。ここで、「半硬化」とは、最終的に接着剤40を硬化する工程である「本硬化」の前に行われる硬化の工程を意味するものであり、「半硬化」において、半硬化する時点に充填されている接着剤40の一部のみならず全てを硬化させてもよい。
詳細には、図13に示すように、加熱されたコア10を、周方向に回動(回転)可能なテーブル(図示せず)に配置するとともに、コア10のコイルエンド部22aの軸方向一方側(矢印Z1方向側)に、接着剤充填装置300を配置する。接着剤充填装置300には、熱硬化性樹脂を含む液状の接着剤40が格納されている。そして、コア10がテーブルにより周方向に回動(回転)されながら、接着剤充填装置300から、液状の接着剤40が流下される。また、接着剤充填装置300は、径方向(矢印B方向)に移動可能に構成されている。これにより、コイルエンド部22aの軸方向一方側の位置のみならず、孔部33の軸方向一方側の位置からも、接着剤充填装置300により液状の接着剤40が流下される。
そして、図5に示すように、液状の接着剤40は、コイルエンド部22a同士の隙間に流れ込むとともに、反リード側ティースカバー30aの表面を伝うことにより、孔部33に到達する。また、孔部33に直接流下された液状の接着剤40は孔部33に充填される。そして、孔部33から凹部15に渡って、液状の接着剤40が流れ込み、孔部33および凹部15は、接着剤40により満たされる。また、この時、孔部33および凹部15の他、ティースカバー30を覆うように、接着剤40が配置されている。詳細には、ティースカバー30の部分31aの段差部34aとコイルエンド部22aとの間に接着剤40が満たされる。
そして、コア10は、接着剤40の熱硬化性樹脂の硬化温度よりも高い温度(余熱)が維持されており、この熱により反リード側の接着剤40が硬化(半硬化)される。その後、コイルエンド部22bが矢印Z1方向側になるように、コア10が軸方向に反転される。
そして、上記反リード側に接着剤40を配置した例と同様に、コア10が周方向に回動(回転)されながら、接着剤充填装置300により液状の接着剤40がコイルエンド部22bおよび孔部33に流下される。そして、コイルエンド部22b同士の隙間およびリード側ティースカバー30bを伝って、液状の接着剤40がリード側ティースカバー30bの孔部33および凹部15に流れ込む。また、この時、ティースカバー30の部分31bの段差部34bとコイルエンド部22bとの間に接着剤40が満たされる。その後、コア10の熱により、接着剤40が硬化(半硬化)される。
その後、接着剤40が配置されたコア10全体をオーブンにより加熱することにより、接着剤40が硬化(本硬化)される。これにより、図1に示すように、第1実施形態のステータ100が製造され、ロータ(図示せず)に組み合わされることにより、モータまたはジェネレータが製造される。
[第2実施形態]
図14および図15を参照して、第2実施形態によるステータ200について説明する。第2実施形態によるステータ200では、孔部33が設けられていた第1実施形態のティースカバー30とは異なり、切欠き部233が設けられているティースカバー230を備える。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
第2実施形態では、図14に示すように、ステータ200には、複数のティースカバー230が設けられている。ティースカバー230には、コア10の径方向内側に開口する切欠き部233が設けられている。具体的には、切欠き部233は、ティースカバー230の接続部232の径方向内側が開口する開口部233aを有するとともに、軸方向両側に開口するように形成されている。
また、切欠き部233は、径方向と交差する方向に向かって延びるように形成されている。これにより、切欠き部233は、切欠き部233の径方向内側の開口部233aから液状の接着剤240が流れ込んだ際に、図15に示すように、切欠き部233の延びる方向(矢印E1方向および矢印E2方向)に沿って、凹部15に液状の接着剤240を導入することが可能に構成されている。そして、接着剤240は、第1実施形態による接着剤40と同様の材料から構成されており、切欠き部233と凹部15に渡って充填されている。なお、ステータ200のその他の構成は、上記第1実施形態のステータ100の構成と同様である。
(第2実施形態によるステータの製造方法)
第2実施形態によるステータ200の製造方法では、コイルエンド部22a(または22b)近傍から接着剤240を流下させて、コア10が周方向に回動されることによる遠心力によって、接着剤240がコイルエンド部22a(または22b)から凹部15に導入される。
具体的には、図13に示すように、コア10が周方向に回動(回転)されながら、コイルエンド部22aの近傍から液状の接着剤240を流し込むことにより、図15に示すように、コイルエンド部22aを伝った液状の接着剤240が、遠心力により切欠き部233の径方向内側の開口部233aから径方向外側に導入される。切欠き部233内において、接着剤240が遠心力により径方向外側に流れ、凹部15に流れ込む。これにより、接着剤240が切欠き部233および凹部15に渡って充填される。なお、ステータ200のその他の製造方法は、上記第1実施形態のステータ100の構成と同様である。
[第1および第2実施形態の構造の効果]
上記第1および第2実施形態では、ステータ(100、200)に、ステータコア(10)の軸方向のティース(13)の端面(13a、13b)とコイルエンド部(22)との間に配置され、ステータコア(10)の径方向に沿って延びるとともに、ステータコア(10)の周方向に並んで配置され、互いに別個に形成された複数のティースカバー(30、230)を設ける。これにより、同一の導体線(20a)で連続して形成されたコイル(20)をスロット(14)に配置した後に、互いに別個に形成された複数のティースカバー(30、230)を径方向に沿って配置することができる。その結果、ティースカバー(30、230)を用いる場合にも、同一の導体線(20a)が連続して形成されたコイル(20)を径方向内側の空間から径方向外側に向かって容易にスロット(14)に挿入することができるとともに、コイル(20)のスロット(14)への挿入時(配置時)にティースカバー(30、230)が破損するのを防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、ティースカバー(30、230)は、ステータコア(10)の軸方向に沿って貫通された孔状または切欠き状のカバー側接着剤配置部(33、233)を有し、ステータコア(10)は、ステータコア(10)の軸方向一方側から見て、カバー側接着剤配置部(33、233)にオーバラップする位置に設けられ、ステータコア(10)の軸方向一方側の端面(12a)から軸方向他方側に窪むコア側接着剤配置部(15)を有し、カバー側接着剤配置部(33、233)とコア側接着剤配置部(15)とに渡って充填された接着剤(40、240)をさらに備える。ここで、ティースカバーとステータコアとを接着剤(ワニス)により固定する場合には、ティースカバーの材料(樹脂)とステータコア(電磁鋼板)との熱膨張係数が異なることに起因して、接着剤に熱応力がかかり、歪みが生じるため、ティースカバーがステータコアから脱離する場合が生じる。この点に関して、上記第1および第2実施形態では、接着剤をカバー側接着剤配置部(33、233)とコア側接着剤配置部(15)とに渡って充填する。これにより、たとえティースカバー(30、230)とステータコア(10)との熱膨張係数が異なることに起因して、ティースカバー(30、230)とステータコア(10)との接着が十分でない場合でも、孔状または切欠き状のカバー側接着剤配置部(33、233)とコア側接着剤配置部(15)とに跨って硬化した柱状の接着剤(40、240)により、ティースカバー(30、230)とステータコア(10)とを機械的に固定することができる。その結果、ティースカバー(30、230)の径方向の移動を規制することができるので、ティースカバー(30、230)がステータコア(10)から脱離するのを防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、カバー側接着剤配置部(33、233)は、ステータコア(10)の軸方向一方側から見て、バックヨーク(12)にオーバラップする位置に配置されており、コア側接着剤配置部(15)は、ステータコア(10)の軸方向一方側から見て、バックヨーク(12)において、カバー側接着剤配置部(33、233)にオーバラップする位置に設けられている。このように構成すれば、コア側接着剤配置部(15)をティース(13)内に設ける場合と異なり、ティース(13)内を通過する磁束(磁路)を阻害することを防止することができるので、ステータ(100、200)の磁気特性の低下を防止しながら、ティースカバー(30、230)がステータコア(10)から脱離するのを防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、コア側接着剤配置部(15)は、バックヨーク(12)のうち、ティース(13)の径方向外側の部分に設けられており、ステータコア(10)の周方向において、コア側接着剤配置部(15)の長さ(L1)は、ティース(13)の根元部分の長さ(W1)よりも小さい。このように構成すれば、コア側接着剤配置部の長さがティースの根元部分の長さよりも大きい場合に比べて、ティース(13)の根元部分近傍を通過する磁束(磁路)を阻害することを防止することができるので、ステータ(100、200)の磁気特性の低下をより確実に防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、ステータコア(10)の軸方向一方側から見て、カバー側接着剤配置部(33、233)の開口面積(S2)は、コア側接着剤配置部(15)の開口面積(S1)よりも大きい。このように構成すれば、カバー側接着剤配置部(33、233)の開口面積(S2)が比較的大きい分、比較的粘度が高い接着剤(40、240)を用いる場合にも、接着剤(40、240)を容易に充填(流入)させることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、接着剤(40、240)は熱硬化性樹脂を含む。このように構成すれば、カバー側接着剤配置部(33、233)およびコア側接着剤配置部(15)に液体の接着剤(40、240)を充填した後に、熱により硬化させて、接着剤(40、240)をカバー側接着剤配置部(33、233)およびコア側接着剤配置部(15)に固定させることができる。
また、上記第2実施形態では、カバー側接着剤配置部(233)は、ステータコア(10)の径方向内側に開口する切欠き状を有する。このように構成すれば、径方向内側の開口から接着剤(240)を導入することができるので、ステータコア(10)を周方向に回動させながら接着剤(240)をコイル(20)に流下することにより、コイル(20)同士の隙間に接着剤(240)を充填しながら、遠心力により接着剤(240)をティースカバー(230)のカバー側接着剤配置部(233)に導入して、カバー側接着剤配置部(233)およびコア側接着剤配置部(15)に接着剤(240)を充填させることができる。その結果、コイル(20)、カバー側接着剤配置部(233)およびコア側接着剤配置部(15)にそれぞれ接着剤(240)を充填する場合にも、接着剤(240)を充填する工程の数が増大することを防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、複数のティースカバー(30、230)は、それぞれ、隣り合う2つのティース(13)の端面(13a、13b)をステータコア(10)の軸方向一方側から覆うように配置されている。このように構成すれば、複数のティースカバーをそれぞれ1つのティースの端面をステータコアの軸方向一方側から覆うように構成する場合に比べて、ティースカバー(30、230)の部品点数が増大するのを防止することができる。また、複数のティースカバーをそれぞれ3つ以上のティースの端面をステータコアの軸方向一方側から覆うように構成する場合には、ティースカバーとステータコアとの摩擦が大きくなるため、ティースカバーを径方向に移動させることが困難になり、ティースカバーをティースの端面に配置することが困難になる場合があると考えられる。この点に対して、上記のように構成することにより、ティースカバー(30、230)の部品点数が増大するのを防止しながら、ティースカバー(30、230)をティース(13)の端面(13a、13b)に配置することが困難になるのを防止することができる。
[第1および第2実施形態の製造方法の効果]
上記第1および第2実施形態では、ティースカバー(30、230)を用いる場合にも、同一の導体線(20a)が連続して形成されたコイル(20)を径方向内側の空間から径方向外側に向かって容易にスロット(14)に挿入することができるとともに、コイル(20)のスロット(14)への挿入時(配置時)にティースカバー(30、230)が破損するのを防止することが可能なステータ(100、200)の製造方法を提供することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、複数のティースカバー(30、230)を挿入する工程の後、ティースカバー(30、230)に設けられたステータコア(10)の軸方向に沿って貫通された孔状または切欠き状のカバー側接着剤配置部(33、233)から、ステータコア(10)の軸方向の端面から軸方向他方側に窪むコア側接着剤配置部(15)に渡って、接着剤(40、240)を充填する工程をさらに備える。このように構成すれば、たとえティースカバー(30、230)とステータコア(10)との熱膨張係数が異なることに起因して、ティースカバー(30、230)とステータコア(10)との接着が十分でない場合でも、孔状または切欠き状のカバー側接着剤配置部(33、233)とコア側接着剤配置部(15)とに跨って充填された柱状の接着剤(40、240)により、ティースカバー(30、230)とステータコア(10)とを機械的に固定することができる。その結果、ティースカバー(30、230)の径方向の移動を規制することができるので、ティースカバー(30、230)がステータコア(10)から脱離するのを防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、接着剤(40、240)は、熱硬化性樹脂を含み、接着剤(40、240)を充填する工程に先立って、ステータコア(10)を加熱する工程をさらに備え、接着剤(40、240)を充填する工程は、ティースカバー(30、230)のカバー側接着剤配置部(33、233)からステータコア(10)のコア側接着剤配置部(15)に接着剤(40、240)を充填しながら、ステータコア(10)の余熱により接着剤(40、240)を硬化させる工程である。ここで、全てのカバー側接着剤配置部(33、233)およびコア側接着剤配置部(15)に接着剤(40、240)を充填した後に、加熱を開始させる場合には、充填した時点から加熱を開始する時点までに時間が経過しているため、加熱を開始する時点では、充填された接着剤(40、240)が流れ去ってしまっている場合がある。この点に対して、上記第1および第2実施形態のように構成すれば、接着剤(40、240)を充填しながら接着剤(40、240)を硬化させることにより、接着剤(40、240)をカバー側接着剤配置部(33、233)およびコア側接着剤配置部(15)内に確実に留めた状態で硬化させることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、ティースカバー(30、230)は、リード側ティースカバー(30b)と反リード側ティースカバー(30a)とを含み、複数のティースカバー(30、230)を挿入する工程は、ステータコア(10)の軸方向一方側のティース(13)の端面(13a)とコイルエンド部(22)との間に、反リード側ティースカバー(30a)を挿入するとともに、ステータコア(10)の軸方向他方側のティース(13)の端面(13b)とコイルエンド部(22)との間に、リード側ティースカバー(30b)を挿入する工程であり、接着剤(40、240)を充填する工程は、リード側ティースカバー(30b)または反リード側ティースカバー(30a)のうちの一方のカバー側接着剤配置部(33、233)から、ステータコア(10)のコア側接着剤配置部(15)に接着剤(40、240)を充填しながら、ステータコア(10)の余熱により接着剤(40、240)を硬化させた後、ステータコア(10)を軸方向に反転させて、リード側ティースカバー(30b)または反リード側ティースカバー(30a)のうちの他方のカバー側接着剤配置部(33、233)から、ステータコア(10)のコア側接着剤配置部(15)に接着剤(40、240)を充填しながら、ステータコア(10)の余熱により接着剤(40、240)を硬化させる工程である。このように構成すれば、リード側ティースカバー(30b)と反リード側ティースカバー(30a)との両方を設ける場合に、ステータコア(10)の余熱により、リード側ティースカバー(30b)のカバー側接着剤配置部(33、233)に充填された接着剤(40、240)と反リード側ティースカバー(30a)のカバー側接着剤配置部(33、233)に充填された接着剤(40、240)との両方向を硬化させることができる。この結果、リード側ティースカバー(30b)または反リード側ティースカバー(30a)のうちの一方のコア側接着剤配置部(15)に接着剤(40、240)を充填した後に、他方に接着剤(40、240)を充填する前に、加熱する工程を設ける必要がないので、ステータ(100、200)の製造工程が複雑化するのを防止することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、接着剤(40、240)を充填する工程は、ステータコア(10)を周方向に回動させながら、接着剤(40、240)をステータコア(10)の軸方向一方側から軸方向他方側に向かって充填する工程である。このように構成すれば、接着剤(40、240)を充填する接着剤充填装置(300)を径方向および周方向の両方に移動可能な比較的複雑な移動機構を設ける必要がないので、ステータ(100、200)の製造装置(接着剤充填装置(300))の構成が複雑化するのを防止することができる。
また、上記第2実施形態では、カバー側接着剤配置部(233)は、ステータコア(10)の径方向内側に開口する切欠き状を有し、接着剤(240)を充填する工程は、コイルエンド部(22)近傍から接着剤(240)を流下させて、ステータコア(10)が周方向に回動されることによる遠心力によって、接着剤(240)をコイルエンド部(22)からカバー側接着剤配置部(233)に導入させる工程である。このように構成すれば、コイルエンド部(22)近傍に接着剤(240)を流下させることにより、遠心力により接着剤(240)を径方向内側のコイルエンド部(22)から径方向外側のカバー側接着剤配置部(233)およびコア側接着剤配置部(15)に移動させて、カバー側接着剤配置部(233)およびコア側接着剤配置部(15)に接着剤(240)を充填させることができる。その結果、カバー側接着剤配置部(233)、および、コア側接着剤配置部(15)に直接接着剤(240)を充填する工程を別個に設ける必要がないので、ステータ(100、200)の製造工程数が増加するのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、コイルエンド部とティースカバーとを固定するための接着剤と、孔部と凹部とに渡って充填される接着剤とを同一の接着剤として構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルエンド部とティースカバーとを固定するための接着剤としてワニスを用いるとともに、孔部と凹部とに渡って充填される接着剤をワニスとは異なる樹脂材料により構成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイルエンド部同士の隙間、孔部および凹部に接着剤を充填する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルエンド部同士の隙間、孔部および凹部に加えて、スロット内に接着剤(ワニス)を充填してもよいし、孔部および凹部のみに接着剤を充填してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、同一の導体線が連続して巻回されることにより形成された同芯巻コイルが用いられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、同一の導体線により連続して形成された波巻コイルを用いてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、平角導線からなる導体線が連続して巻回されることにより同芯巻コイルが形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、平角導線以外の導体線が連続して巻回されることによりコイルが形成されていてもよい。具体的には、丸線や、断面が楕円の導体線により、コイルが形成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、軸方向から見て、孔部および凹部を略矩形形状を有するように構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図16に示す第1変形例によるティースカバー430のように、軸方向から見て、ティースカバー430に円形形状を有する孔部433を設けるとともに、コア410に円形形状を有する凹部415を設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、凹部をバックヨークに設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータの磁気特性に影響が少なければ、凹部をティースに設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、孔部の開口面積を凹部の開口面積よりも大きく構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、接着剤が孔部に充填可能であれば、孔部の開口面積を凹部の開口面積以下に構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ティースカバーを隣り合う2つのティースの端面を覆うように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、ティースカバーを隣り合う3つ以上のティースの端面を覆うように構成してもよいし、1つのティースの端面を覆うように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ティースカバーに段差部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図17に示す第2変形例によるティースカバー530のように段差部を設けずに、径方向内側から見て、コイルエンド部に向かって幅が小さくなる形状を有するようにティースカバー530を構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、ステータを周方向に回動しながら、接着剤を充填する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータを静止させた状態で、接着剤を充填してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、接着剤を充填する工程に先立ってステータコアを加熱する工程を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、接着剤を充填した後でも、接着剤がステータコアから流れ落ちにくい場合には、ステータコアに接着剤を充填した後のみにステータコアを加熱してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、リード側ティースカバーと反リード側ティースカバーとを同一の形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、リード側ティースカバーと反リード側ティースカバーとを、対応するコイルエンド部の形状に応じて異なる形状を有するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイルエンド部に接着剤を流下し、コイルエンド部およびティースカバーを伝って孔部または切欠き部に接着剤が充填される例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、孔部または切欠き部に接着剤を直接充填してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、反リード側ティースカバーの孔部から接着剤を充填した後に、リード側ティースカバーの孔部から接着剤を充填する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、リード側ティースカバーの孔部から接着剤を充填した後に、反リード側ティースカバーの孔部から接着剤を充填してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、接着剤を高粘度ワニスとして構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、低粘度ワニスを用いても接着剤が孔部および凹部に留まる場合には、低粘度ワニスを用いてもよい。
10、410 コア(ステータコア) 11 電磁鋼板
12 バックヨーク 12a (ステータコアの)端面
12c (バックヨークのうちティースの径方向外側の)部分
13 ティース 13a、13b (ティースの)端面
14 スロット 15、415 凹部(コア側接着剤配置部)
20 コイル 20a 導体線
21 スロット収容部 22、22a、22b コイルエンド部
30、230、430、530 ティースカバー
30a 反リード側ティースカバー 30b リード側ティースカバー
33 孔部(カバー側接着剤配置部) 40、240 接着剤
100、200 ステータ 233 切欠き部(カバー側接着剤配置部)

Claims (14)

  1. 複数の電磁鋼板により形成され、環状のバックヨークから径方向内側に延びる複数のティースと、前記複数のティース間に設けられるスロットとを有するステータコアと、
    同一の導体線で連続して形成され、異なる前記スロットに収容される複数のスロット収容部と、前記スロット収容部の前記ステータコアの軸方向一方側および軸方向他方側にそれぞれ設けられ前記スロット収容部同士を接続するコイルエンド部とを有する複数のコイルと、
    前記ステータコアの軸方向の前記ティースの端面と前記コイルエンド部との間に配置され、前記ステータコアの径方向に沿って延びるとともに、前記ステータコアの周方向に並んで配置され、互いに別個に形成された複数のティースカバーとを備える、ステータ。
  2. 前記ティースカバーは、前記ステータコアの軸方向に沿って貫通された孔状または切欠き状のカバー側接着剤配置部を有し、
    前記ステータコアは、前記ステータコアの軸方向一方側から見て、前記カバー側接着剤配置部にオーバラップする位置に設けられ、前記ステータコアの軸方向一方側の端面から軸方向他方側に窪むコア側接着剤配置部を有し、
    前記カバー側接着剤配置部と前記コア側接着剤配置部とに渡って充填された接着剤をさらに備える、請求項1に記載のステータ。
  3. 前記カバー側接着剤配置部は、前記ステータコアの軸方向一方側から見て、前記バックヨークにオーバラップする位置に配置されており、
    前記コア側接着剤配置部は、前記ステータコアの軸方向一方側から見て、前記バックヨークにおいて、前記カバー側接着剤配置部にオーバラップする位置に設けられている、請求項2に記載のステータ。
  4. 前記コア側接着剤配置部は、前記バックヨークのうち、前記ティースの径方向外側の部分に設けられており、
    前記ステータコアの周方向において、前記コア側接着剤配置部の長さは、前記ティースの根元部分の長さよりも小さい、請求項3に記載のステータ。
  5. 前記ステータコアの軸方向一方側から見て、前記カバー側接着剤配置部の開口面積は、前記コア側接着剤配置部の開口面積よりも大きい、請求項2〜4のいずれか1項に記載のステータ。
  6. 前記接着剤は熱硬化性樹脂を含む、請求項2〜5のいずれか1項に記載のステータ。
  7. 前記カバー側接着剤配置部は、前記ステータコアの径方向内側に開口する切欠き状を有する、請求項2〜6のいずれか1項に記載のステータ。
  8. 前記複数のティースカバーは、それぞれ、隣り合う2つの前記ティースの端面を前記ステータコアの軸方向一方側から覆うように配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のステータ。
  9. 複数の電磁鋼板が積層されることにより形成され、環状のバックヨークから径方向内側に延びる複数のティースと、前記複数のティース間に設けられるスロットとを有するステータコアと、同一の導体線で連続して形成され、異なる前記スロットに収容される複数のスロット収容部と、前記スロット収容部の前記ステータコアの軸方向一方側および軸方向他方側にそれぞれ設けられ前記スロット収容部同士を接続するコイルエンド部とを有する複数のコイルとを備えた、ステータの製造方法であって、
    前記複数のコイルを前記ステータコアの径方向内側から前記スロットに挿入する工程と、
    前記複数のコイルを挿入する工程の後、前記ステータコアの周方向に並ぶように、前記ステータコアの径方向外側から前記ステータコアの軸方向の前記ティースの端面と前記コイルエンド部との間に、前記ステータコアの径方向に沿って延びるとともに、互いに別個に形成された複数のティースカバーを挿入する工程とを備える、ステータの製造方法。
  10. 前記複数のティースカバーを挿入する工程の後、前記ティースカバーに設けられた前記ステータコアの軸方向に沿って貫通された孔状または切欠き状のカバー側接着剤配置部から、前記ステータコアの軸方向の端面から軸方向他方側に窪むコア側接着剤配置部に渡って、接着剤を充填する工程をさらに備える、請求項9に記載のステータの製造方法。
  11. 前記接着剤は、熱硬化性樹脂を含み、
    前記接着剤を充填する工程に先立って、前記ステータコアを加熱する工程をさらに備え、
    前記接着剤を充填する工程は、前記ティースカバーの前記カバー側接着剤配置部から前記ステータコアの前記コア側接着剤配置部に前記接着剤を充填しながら、前記ステータコアの余熱により前記接着剤を硬化させる工程である、請求項10に記載のステータの製造方法。
  12. 前記ティースカバーは、リード側ティースカバーと反リード側ティースカバーとを含み、
    前記複数のティースカバーを挿入する工程は、前記ステータコアの軸方向一方側の前記ティースの端面と前記コイルエンド部との間に、前記反リード側ティースカバーを挿入するとともに、前記ステータコアの軸方向他方側の前記ティースの端面と前記コイルエンド部との間に、前記リード側ティースカバーを挿入する工程であり、
    前記接着剤を充填する工程は、前記リード側ティースカバーまたは前記反リード側ティースカバーのうちの一方の前記カバー側接着剤配置部から、前記ステータコアの前記コア側接着剤配置部に前記接着剤を充填しながら、前記ステータコアの余熱により前記接着剤を硬化させた後、前記ステータコアを軸方向に反転させて、前記リード側ティースカバーまたは前記反リード側ティースカバーのうちの他方の前記カバー側接着剤配置部から、前記ステータコアの前記コア側接着剤配置部に前記接着剤を充填しながら、前記ステータコアの余熱により前記接着剤を硬化させる工程である、請求項11に記載のステータの製造方法。
  13. 前記接着剤を充填する工程は、前記ステータコアを周方向に回動させながら、前記接着剤を前記ステータコアの軸方向一方側から軸方向他方側に向かって充填する工程である、請求項10〜12のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  14. 前記カバー側接着剤配置部は、前記ステータコアの径方向内側に開口する切欠き状を有し、
    前記接着剤を充填する工程は、前記コイルエンド部近傍から前記接着剤を流下させて、前記ステータコアが周方向に回動されることによる遠心力によって、前記接着剤を前記コイルエンド部から前記カバー側接着剤配置部に導入させる工程である、請求項13に記載のステータの製造方法。
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