JP6160397B2 - 回転電機ステータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機ステータに係り、特に、ステータ巻線の中性線に温度センサが設けられる回転電機ステータに関する。
回転電機が動作すると、ステータに巻回された巻線の温度が上昇するので、その温度上昇を検出するために温度センサが設けられる。温度センサが設けられる位置として、ステータ巻線の中性線を用いることができる。
特許文献1には、回転電機におけるステータ巻線の中性線に設けられる温度センサが故障したとき取り替えやすいようにする構造として、中性線に接続される巻線の先端部を他の巻線の接続部よりもステータの軸方向に沿って長めとし、中性線と巻線の先端部における接続を剥がしやすくすることが述べられている。また、中性線に接続される巻線の先端部をステータの径方向に沿って外周側に延ばしても剥がしやすくなると述べている。
なお、本発明に関連する技術として、特許文献2には、ステータ構造において、スロット内に挿入される絶縁紙の剛性の不足をカバーするため、スロットに絶縁紙を挿入した後、コイルを巻回する前に、スロット形状に合わせたカフササポートと呼ばれる治具を挿入することが述べられている。これは、絶縁紙に剛性がないため、スロット内にコイルを巻回するときコイルをステータコアの端面の方向に強い力で捩じるとコイルがステータコアの端面に接触して損傷するおそれがあるため、これを防止するためである。
特開2013−121183号公報 特開2006−223058号公報
ステータ巻線の中性線は、各相巻線の中性線側端部を相互に溶接等で接続するものであるので、溶接接続点の間の部分が片持ち梁のようになって固定されていない。固定されていない中性線に温度センサを設けると、温度センサも安定的に固定されない。例えば、その状態で外部振動等を受けると、温度センサの質量によって、中性線が振動しやすくなり、場合によっては十分な耐振動強度を確保できないことがある。
本発明の目的は、温度センサを安定して固定することができる回転電機ステータを提供することである。
本発明に係る回転電機ステータは、ステータコアに巻回される各相ステータコイルの一方側端部を互いに接続している中性線と、ステータコアの軸方向端面との間に隙間を有して配置された状態の温度センサと、ステータコアの軸方向端面と固定された状態で配置されており、絶縁体で構成される部品カフサと、を備え、温度センサは、部品カフサの上面に接着剤によって固定された状態であることを特徴とする。
本発明に係る回転電機ステータにおいて、部品カフサの上面と温度センサの側壁面とで区画される区画部分と、各相ステータコイルのうちで中性線に一方側端部が接続されたステータコイルとの間に溜まった状態の接着剤によって、温度センサとステータコイルとが互いに固定された状態であることが好ましい。
本発明に係る回転電機ステータにおいて、温度センサとステータコアの軸方向端面との間の隙間に流れた状態の接着剤によって、温度センサとステータコアの軸方向端面とが互いに固定された状態であることが好ましい。
本発明に係る回転電機ステータにおいて、区画部分が、該区画部分に滴下された接着剤を外周側に流出することを抑制する接着剤溜まり部を形成することが好ましい。
本発明に係る回転電機ステータにおいて、温度センサの少なくとも一部が接着剤で覆われた状態であることが好ましい
本発明に係る回転電機ステータにおいて、部品カフサの上面は、各相ステータコイルの一方側端部と中性線の端部との間を接続する際の位置決め基準であることが好ましい。
上記構成の回転電機ステータによれば、温度センサが部品カフサに接着剤によって固定されるので、温度センサを安定して固定できる。また、これによって温度センサが設けられる中性線の耐振動強度が向上する。
また、回転電機ステータにおいて、温度センサとステータコイルとが互いに接着剤で固定するので、温度センサを安定して固定できる。
また、回転電機ステータにおいて、温度センサとステータコアの端面とが互いに接着剤で固定するので、温度センサを安定して固定できる。
また、回転電機ステータにおいて、部品カフサの上面と温度センサの側壁面で囲まれた区画に接着剤を溜めることができるので、ステータの外周側に接着剤が流出することを抑制でき、温度センサを安定して固定できる。
また、回転電機ステータにおいて、温度センサの少なくとも一部が接着剤で覆われるので、例えば、ステータ冷却用の冷媒等に温度センサが直接さらされることが抑制される。これによって冷媒による温度センサの検出誤差を抑制できる。
また、回転電機ステータにおいて、ステータコイルの中性線側端部と中性線の端部とを接続するときの高さ基準として部品カフサの上面位置を用いるので、中性線の接続を安定して行うことができる。
本発明に係る回転電機ステータの構成図である。 本発明に係る回転電機ステータにおける各相コイルの接続配線図である。 本発明に係る回転電機ステータにおいて、部品カフサと温度センサと接着部の関係を示す図である。 本発明に係る回転電機ステータの分解構成図である。(a)は、ステータコアとスロットを示す図、(b)は、保護形状部の長さが異なる2種類の部品カフサをステータコアに配置し各相コイルを挿入した状態を示す図、(c)は、部品カフサを用いて各相コイルが折り曲げられた状態を示す図、(d)は、温度センサを備えた中性線を示す図、(e)は、保護形状部が長い部品カフサの上に温度センサを配置し接着剤で固定した状態を示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、三相コイルの巻回方法として分布巻を述べるが、これは説明のための例示であって、中性線を用いるものであれば集中巻等であってもよい。また、中性線として、U相コイルの中性線側端部をV相コイルの中性線側端部と接続する第1中性線と、U相コイルの中性線側端部をW相コイルの中性線端部と接続する第2中性線の2本で構成されるものとして述べるが、これは説明のための例示である。これ以外の接続法であっても、U相コイルの中性線側端部とV相コイルの中性線側端部とW相コイルの中性線側端部とを相互に接続するものであればよい。
以下で述べる寸法、形状、コイルの本数、材質等は説明のための例示であって、回転電機ステータの仕様に応じ適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、回転電機ステータ10の構成図である。この回転電機ステータは、三相同期型回転電機に用いられる固定子であって、ステータコア12に各相コイル14が分布巻で巻回される。各相コイル14は、一方側の端部が駆動回路と接続され、他方側の端部はY結線方式を用いて中性線16,18で互いに接続され、この中性線16にコイル温度を検出するための温度センサ30が設けられる。ここで、温度センサ30が振動でブラブラしないように、接着部50(図3参照)でステータコア12に固定される特徴を有する。
なお、図1に、回転電機ステータにおける軸方向、径方向、周方向を示した。軸方向については、一方端側と他方端側を示した。
ステータコア12は、外周側のベース部と、内周側に周方向に沿って複数配置され径方向に突き出すティース60と、隣接するティース60の間で軸方向に貫通する空隙であるスロット62を複数含む円環状の磁性体部品である。なお、ティース60とスロット62は、図4(a)を用いて後述する。
かかるステータコア12は、ティース60およびスロット62を含む所定の形状に成形された円環状の磁性体薄板を複数積層したものが用いられる。磁性体薄板としては、電磁鋼板を用いることができる。磁性体薄板の積層体に代えて、磁性粉末を所定の形状に一体化成形したものを用いることもできる。
各相コイル14は、ステータコア12に巻回されるステータコイルである。各相コイル14は、適当な絶縁被覆が行われた導体線を所定の形状に曲げ成形し、これを、分布巻の配置方法で、周方向に沿って所定のスロット間隔だけ離れた複数のスロット62の間に渡って配置し、回転電機ステータにおける三相巻線を形成するものである。
各相コイル14に用いられる絶縁被覆付きの導体線としては、断面形状が矩形の平角線を用いる。平角線を用いることで、スロット62内のコイル占積率の向上を図ることができる。平角線に代えて、断面が円形、楕円形のものを用いてもよい。
各相コイル14としては、複数の導体セグメントで構成されるセグメントコイルを用いる。導体セグメントは、所定の長さの導体線を、必要に応じて所定の形状に曲げ加工したものである。導体セグメントとしては、周方向に沿って所定のスロット間隔だけ離れた複数のスロット62の間に渡って配置するために、1本の導体線を予めU字形に成形したU字形導体セグメントやV字形に成形したV字形導体セグメントを用いることができる。
V字形導体セグメントの場合で説明すると、V字形の両脚部となる真っ直ぐな導体部が、ステータコア12において周方向に所定のスロット間隔だけ離れた2つのスロット62にそれぞれ挿入される。両脚部を結ぶV字形の頂部は、ステータコア12の軸方向の一方端側に突き出して、一方端側のコイルエンド部となる。2つのスロット62にそれぞれ挿入された脚部に相当する真っ直ぐな2つの導体部は、ステータコア12の軸方向の他方端側にそれぞれ突き出すので、これを適当に曲げ成形してその先端部を接続端部とする。他の導体セグメントも同様にステータコア12の軸方向の他方端側で適当に曲げ加工されて接続端部が形成される。接続端部等は、ステータコア12の他方端側のコイルエンド部となる。そこで、同相のコイルを構成する複数の導体セグメントの接続端部同士を溶接等の適当な接続方法で順次電気的に接続することで、分布巻の各相コイル14を形成することができる。
中性線16,18は、各相コイル14の中性線側端部同士を接続する導体線である。中性線16は、U相コイルの中性線側端部をV相コイルの中性線側端部と接続する中性線で、これを第1中性線と呼ぶ。中性線18は、U相コイルの中性線側端部をW相コイルの中性線端部と接続する中性線で、これを第2中性線と呼ぶ。中性線16,18としては、各相コイル14に用いられると同じ絶縁被覆付きの導体線であるが、各相コイル14の中性線側端部同士を接続する導体線である。
各相コイル14を各相ごとに区別して、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wと呼ぶ。U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wのそれぞれは、一方側の端部が駆動回路側の端子20と接続され、他方側の端部はY結線方式を用いて中性線16,18で互いに接続される。駆動回路側の端子20は、駆動回路の各相出力端子であるので、これを各相ごとに区別して、端子20U、20V、20Wと呼ぶ。
図2は、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wの結線方法を示す図である。U相コイル14Uは、一方側の端部14UTが駆動回路側の端子20Uと接続され、他方側の端部は中性線側端部14UCとして、中性線16のU相側端部16Uおよびもう一本の中性線18のU相側端部18Uと接続される。V相コイル14Vは、一方側の端部14VTが駆動回路側の端子20Vと接続され、他方側の端部は中性線側端部14VCとして、中性線18のV相側端部18Vと接続される。また、W相コイル14Wは、一方側の端部14WTが駆動回路側の端子20Wと接続され、他方側の端部は中性線側端部14WCとして、中性線16のW相側端部16Wと接続される。
このようにして、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wのそれぞれの中性線側端部14UC,14VC,14WCが、2本の中性線16,18によって互いに接続される。
U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wのそれぞれの一方側の端部14UT,14VT,14WTと、駆動回路側の端子20U、20V、20Wとのそれぞれの接続は、溶接によって行われる。また、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wのそれぞれの他方側端部である中性線側端部14UC,14VC,14WCとのそれぞれの接続も、溶接によって行われる。
温度センサ30は、例えば、サーミスタを樹脂モールドしたものである。温度センサ30は、中性線16のU相側端部16UとW相側端部16Wとの間に配置される樹脂パッケージ部品である。温度センサ30は、中性線16を内部に通し、温度検出素子であるサーミスタ32を内蔵する。サーミスタ32からの2本の検出用端子34は外部に引き出され、回転電機の制御装置等に接続される。
再び図1に戻り、部品カフサ40は、スロット62に挿入されて巻回される各相コイル14が折り曲げ成形されるときに、ステータコア12の端面と直接的に接触しないようにする保護部材で、絶縁材料で構成され、各相コイル14とステータコア12の軸方向の端面13との間に配置される。
部品カフサ40は、スロット62の少なくとも外周側形状に沿う保護形状部42を有する(図4(b)参照)。部品カフサ40は、各スロット62毎に1つの部品として、スロット62の貫通する空隙部の平面形状と同じ平面形状の溝部を有し、適当な厚さの細長い平板部品を用いることができる。保護形状部42は、この溝部に挿入された各相コイル14が折り曲げられたときに接触する部分の形状である。各相コイル14の折り曲げは、溝部の肩のところで行われるので、溝部の肩のところから始まって、適当な幅の部分が保護形状部42となる。
カフサは、カフササポートとも呼ばれ、引用文献2で示されるものは、各相コイル14の曲げ成形の前にステータコア12の端面13上に保護形状部をスロット62の貫通部形状に合わせて配置され、曲げ成形が終わると取り外される保護治具である。これに対し、図1の部品カフサ40は、各相コイル14の曲げ成形の前にステータコア12の端面13上に保護形状部をスロット62の貫通部形状に合わせ、曲げ成形が終わっても取り外さずに、ステータコア12の端面13と折り曲げられた各相コイル14に挟まれて固定された状態で留置される。したがって、部品カフサ40は、回転電機ステータの構成部品である。
かかる部品カフサ40は、適当な耐熱性と強度を有する樹脂材料を用いて所定の形状に成形したものを用いることができる。樹脂材料としては、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いることができる。
図4(b)に示されるように、部品カフサ40は、標準的な部品カフサ40Sと、延伸型の部品カフサ40Lが用いられる。この2つの違いは、ステータコア12の端面13の上に配置されたとき、径方向に沿った保護形状部42の長さにある。延伸型の部品カフサ40Lの保護形状部42Lの径方向に沿った長さは、標準的な部品カフサ40Sの保護形状部42Sの径方向に沿った長さよりも長い。このように、延伸型の部品カフサ40Lは、標準型のものに比べ延伸した保護形状部42Lを有するので、以後、これを延伸保護形状部42Lと呼ぶ。ここで、延伸型の部品カフサ40Lは、温度センサ30が配置される箇所において用いられる。
なお、全ての部品カフサ40を延伸型の部品カフサ40Lとしてもよい。これにより、部品カフサ40が1種類で済む。また、部品カフサ40をスロット62毎の個別部品とせずに、ステータコア12に1つの一体化部品としてもよい。一体化部品の場合は、個別部品を配置した後、接合等によって一体化してもよい。
図3は、温度センサ30と延伸型の部品カフサ40Lが配置される様子が示される。ここでは、各相コイル14の内で、温度センサ30を通る中性線16に接続されるW相コイル14Wのみを示し、他の各相コイル14の図示を省略した。ここでは、ステータコア12のスロット62が破線で示され、そのスロット62の貫通部形状63に溝部43を合わせて延伸型の部品カフサ40Lがステータコア12の他方端側の端面13の上に配置される。
ここで、延伸型の部品カフサ40Lの径方向に沿った最外周側の位置をLLで示し、比較のために標準型の部品カフサ40Sを配置した場合の径方向に沿った最外周側の位置をLSで示した。延伸型の部品カフサ40Lの延伸保護形状部42Lは、標準型の部品カフサ40Sの保護形状部42Sよりも、径方向に沿って(LL−LS)=ΔLだけ長い。ΔLは、延伸型の部品カフサ40Lの径方向に沿った外周側の先端部の位置が、温度センサ30の下面36とステータコア12の端面13との間の隙間に侵入して延伸されるように設定される。また、延伸型の部品カフサ40Lにおける延伸保護形状部42Lの厚さtは、中性線16に設けられる温度センサ30の下面36とステータコア12の端面13との間にある隙間の大きさと同じかそれ以上とすることがよい。
このようにすることで、中性線16に設けられる温度センサ30とステータコア12の端面13との間にあった隙間がなくなり、温度センサ30の下面36が延伸型の部品カフサ40Lの上面41で支持される。
延伸型の部品カフサ40Lの延伸保護形状部42Lの上面41と温度センサ30の側壁面38とで区画される部分は、ここに接着剤を滴下することで、接着剤が溜まり、外周側に接着剤が流出することを抑制できる。したがって、この区画された部分は、接着剤溜まり部を形成する。
接着部50は、接着剤溜まり部に接着剤を滴下し、これを固化して形成される。これにより、固化した接着剤によって、温度センサ30と延伸型の部品カフサ40Lとがしっかりと固定される。ここで、延伸型の部品カフサ40Lはステータコア12に固定されているので、温度センサ30が延伸型の部品カフサ40Lを介して、ステータコア12に接着剤によって固定される。かかる接着剤としては、適当な耐熱性を有する樹脂を用いることができる。例えば、エポキシ樹脂等を用いることができる。
接着剤は、図3に示すように、接着剤溜まり部の作用により、温度センサ30とW相コイル14Wとの間に溜まる。したがって、温度センサ30とステータコイルであるW相コイル14Wとが接着剤によって互いに固定される。
なお、温度センサ30と延伸型の部品カフサ40Lとの間に隙間が残っていても、その隙間に接着剤が入り込み、これが固化することで、温度センサ30は延伸型の部品カフサ40Lにしっかりと固定される。また、その隙間を通って、温度センサ30の下面とステータコア12の端面13との間の空間に接着剤が流れても、それが固化することで、接着部51が形成され、温度センサ30はステータコア12の端面13にしっかりと固定される。
このように、接着部50,51によって、温度センサ30の少なくとも一部が接着剤で覆われるので、例えば、ステータ冷却用の冷媒等に温度センサ30が直接さらされることが抑制される。これによって、冷媒が滴下等でかかることによって生じ得る温度センサ30の検出誤差を抑制できる。
また、温度センサ30の下面36が延伸型の部品カフサ40Lの上面41で支持されるので、温度センサ30を通る中性線16のW相側端部16Wの高さ位置が安定する。図3には、延伸型の部品カフサ40Lの上面41を基準として、中性線16のW相側端部16Wの高さ位置をHとして示した。この高さ位置HをW相コイル14Wの中性線側端部14WCの高さ位置に合わせることで、中性線16のW相側端部16WとW相コイル14Wの中性線側端部14Wとの溶接位置が揃い、溶接が容易になる。このように、延伸型の部品カフサ40Lの延伸保護形状部42Lは、各相コイルの中性点側端部と中性線の端部との間を接続する際の位置決め基準となる。
上記構成について、図を用いてさらに詳細に説明する。図は、回転電機ステータ10を組立てる際の手順を示す分解図である。図4(a)は、ステータコア12におけるティース60とスロット62の関係を示す図である。ここに示されるように、ティース60は、ステータコア12の内周側において径方向に突き出す突出部で、周方向に沿って複数配置される。スロット62は、隣接するティース60の間において、軸方向に貫通する空隙である。各相コイル14は、スロット62に挿入され、ティース60に巻回される。
図4(b)は、ステータコア12に、標準的な部品カフサ40Sと、延伸型の部品カフサ40Lの2種類が配置され、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wが挿入された状態を示す図である。延伸型の部品カフサ40Lの延伸保護形状部42Lの径方向に沿った長さは、標準型の部品カフサ40Sの保護形状部42Sの径方向に沿った長さよりもΔLだけ長い(図3参照)。
図4(c)は、部品カフサ40S,40Lを用いて、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wがそれぞれ折り曲げられた状態を示す図である。U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wは、ステータコア12の端面13に向かってかなり強く曲げられるが、絶縁材料で構成される部品カフサ40S,40Lがステータコア12の端面13の上に配置されているので、U相コイル14U、V相コイル14V、W相コイル14Wがステータコア12に直接的に接触することがない。
図4(d)は、温度センサ30を備えた中性線16を示す図である。中性線18の図示は省略した。図4(e)は、延伸型の部品カフサ40Lの延伸保護形状部42Lの上に温度センサ30の下面36を配置し、接着剤を用いて接着部50を形成し(図3参照)、温度センサ30をステータコア12に固定した状態を示す図である。なお、ここでは、もう一つの中性線18のU相側端部18Uが、U相コイル14Uの中性線側端部14UCと中性線16のU相側端部16Uと溶接により接続される様子が示される。
10 回転電機ステータ、12 ステータコア、13 端面、14,14U,14V,14W 各相(U相、V相、W相)コイル、14UC,14VC,14WC 中性線側端部、14UT,14VT,14WT (一方側である駆動回路側の)端部、16,18 中性線、16U,18U (中性線の)U相側端部、16W (中性線の)W相側端部、18V (中性線の)V相側端部、20,20U,20V,20W (駆動回路側の)端子、30 温度センサ、32 サーミスタ、34 検出用端子、36 下面、38 側壁面、40,40L,40S 部品カフサ、41 上面、42,42S 保護形状部、42L (延伸)保護形状部、43 溝部、50,51 接着部、60 ティース、62 スロット、63 貫通部形状。

Claims (6)

  1. ステータコアに巻回される各相ステータコイルの一方側端部を互いに接続している中性線と、
    前記ステータコアの軸方向端面との間に隙間を有して配置された状態の温度センサと、
    前記ステータコアの前記軸方向端面と固定された状態で配置されており、絶縁体で構成される部品カフサと、
    を備え、
    前記温度センサは、前記部品カフサの上面に接着剤によって固定された状態であることを特徴とする回転電機ステータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機ステータにおいて、
    前記部品カフサの前記上面と前記温度センサの側壁面とで区画される区画部分と、前記各相ステータコイルのうちで前記中性線に前記一方側端部が接続されたステータコイルとの間に溜まった状態の接着剤によって、前記温度センサと前記ステータコイルとが互いに固定された状態であることを特徴とする回転電機ステータ。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機ステータにおいて、
    前記温度センサと前記ステータコアの前記軸方向端面との間の前記隙間に流れた状態の接着剤によって、前記温度センサと前記ステータコアの前記軸方向端面とが互いに固定された状態であることを特徴とする回転電機ステータ。
  4. 請求項に記載の回転電機ステータにおいて、
    前記区画部分が、該区画部分に滴下された接着剤を外周側に流出することを抑制する接着剤溜まり部を形成することを特徴とする回転電機ステータ。
  5. 請求項1に記載の回転電機ステータにおいて、
    前記温度センサの少なくとも一部が前記接着剤で覆われた状態であることを特徴とする回転電機ステータ。
  6. 請求項1に記載の回転電機ステータにおいて、
    前記部品カフサの前記上面は、
    前記各相ステータコイルの前記一方側端部と前記中性線の端部との間を接続する際の位置決め基準であることを特徴とする回転電機ステータ。
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