JP2000014069A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2000014069A
JP2000014069A JP10171429A JP17142998A JP2000014069A JP 2000014069 A JP2000014069 A JP 2000014069A JP 10171429 A JP10171429 A JP 10171429A JP 17142998 A JP17142998 A JP 17142998A JP 2000014069 A JP2000014069 A JP 2000014069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電機子コイルの結線作業を容易に行え、モータ
ケース内における不要スペースを削減してモータの大型
化を防止できるようにする。 【解決手段】各相の電機子コイル5の共通端子側端部を
一括して相互に電気的に接続する導電性の共通端子体2
0、及び各電機子コイル5の外部引出端子側端部を各相
毎に電気的に接続する導電性の外部引出端子体30を設
ける。共通端子体20は、導電材から成り表面を絶縁コ
ーティングしたリング状の接続部材により構成し、この
接続部材の各透孔に各電機子コイル5の共通端子側端部
を挿通して半田付する。外部引出端子体30は、導電材
から成り相互に絶縁された状態で積層されるリング状の
引出部材により構成し、各引出部材に形成した接続片の
透孔に各電機子コイル5の外部引出端子側端部を挿通し
て半田付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータケース内
のシャフトに取り付けられ周面に複数の磁極を有する回
転子と、電機子鉄心及びこの電機子鉄心に巻装された多
相の電機子コイルとから成りモータケース内に回転子に
対向して配設された電機子とを備えたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DCブラシレスモータは、例えば
図11に示すように構成されている。図11において、
1はブラケット、2はボルト等によりブラケット1に取
り付けられる有底円筒状のモータケース、3はモータケ
ース2内に嵌挿された電機子であり、複数の磁性薄板が
積層されて成る電機子鉄心4と、この電機子鉄心4に装
着された多相の電機子コイル5とにより構成されてい
る。
【0003】更に図11において、7はシャフトであ
り、シャフト7のほぼ中央部が上軸受8aを介してブラ
ケット1の挿通孔9に支持され、シャフト7の下端部が
下軸受8bを介してモータケース2の底部の支持凹部1
0に支持され、上部がモータケース2の外部に突出した
状態でモータケース2内にシャフト7が配設されてい
る。
【0004】また図11において、11は回転子であ
り、モータケース2内におけるシャフト7の中央から下
部にわたる部分に取り付けられた回転子本体12と、こ
の回転子本体12の周面に配設されたマグネット13と
により構成され、このような回転子11が電機子3の内
側に所定のギャップを介して配設されている。尚、14
は電機子コイル5と図示しない外部のインバータ回路と
を接続するための外部引出ターミナルである。
【0005】ところで、上記した電機子鉄心4には複数
個の歯が形成され、これらの歯に、予め所定巻数だけコ
イルが巻回されたボビン16が嵌め込まれて電機子コイ
ル5が形成されている。通常のDCブラシレスモータで
は、電機子コイル5は多相、例えばU相、V相、W相の
3相である場合が多く、電機子鉄心4の各歯のボビンご
と嵌め込まれた各相の電機子コイル5の下端の共通端子
側端部が、一括して半田付されることでコモンターミナ
ルが形成される。
【0006】一方、電機子鉄心4の各歯のボビン16ご
と嵌め込まれた各相の電機子コイル5の上端の外部引出
端子側端部が、各相毎に外部引出用ターミナル14に接
続されている。このとき、各相間における電気的絶縁が
確保された状態で、各相の電機子コイル5の外部引出端
子側端部が外部引出ターミナル14に接続される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような各
電機子コイル5の結線の場合、共通端子体を形成するの
に、各電機子コイル5の下端の共通端子側端部を1カ所
にまとめるために引き回す必要があり、特にモータの容
量に応じて線径が太くなると、非常に扱いにくくなって
引き回しや半田付の作業に手間がかかると共に、モータ
ケース2内に各電機子コイル5の引き回しのために大き
なスペースが必要になってモータの大型化を招くという
問題が生じる。
【0008】また、各相電機子コイル5の上端の外部引
出端子側端部を外部引出ターミナル14に接続する場合
にも同様の問題が生じ、特にモータの容量に応じて線径
が太くなると、非常に扱いにくくなって引き回しや半田
付の作業に手間がかかり、モータケース2の上部に大き
なスペースを必要とし、モータの大型化を招くことにな
る。
【0009】この発明が解決しようとする課題は、電機
子コイルの結線作業を容易に行え、モータケース内にお
ける不要スペースを削減してモータの大型化を防止でき
るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、前記各相の電機子コイルの共通端子
側端部を一括して相互に電気的に接続する導電性の共通
端子体を備えていることを特徴としている。
【0011】このような構成によれば、共通端子体によ
り各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して電気
的に接続するため、各相の電機子コイルの共通端子側端
部を1カ所にまとめるという従来のようにコイルを引き
回す必要がない。
【0012】従って、コイルの線径が太くなってもその
取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行う
ことが可能になる。また、モータケース内における不要
なスペースを削減することができるため、モータの大型
化を防止することが可能になる。
【0013】また、本発明は、前記共通端子体が、前記
各相の電機子コイルの共通端子側端部が挿通される複数
個の透孔が透設された導電性の接続部材により構成され
ていることを特徴としている。
【0014】こうすると、接続部材の各透孔に各相の電
機子コイルの共通端子側端部を挿通して半田付等をする
ことにより、各相の電機子コイルの共通端子側端部を簡
単に一括して接続することができ、しかも共通端子体を
配設するスペースを確保するだけでよく、コイルの引き
回しのためのスペースが不要となる。この接続部材は、
例えばリング状の部材に等間隔で複数の透孔を透設した
ものにより形成できる。
【0015】更に、本発明は、前記各電機子コイルの外
部引出端子側端部を各相毎に電気的に接続する導電性の
外部引出端子体を備えていることを特徴としている。
【0016】このようにすれば、外部引出端子体を介し
て各電機子コイルを外部の電源回路等に接続することが
できるため、各電機子コイルを引き回すことなく外部回
路に接続することが可能になる。
【0017】そのため、コイルの線径が太くなってもそ
の取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行
うことが可能になり、しかもモータケース内における不
要なスペースを削減することができることから、モータ
の大型化を防止することが可能になる。
【0018】また、本発明は、前記外部引出端子体が、
各相毎に設けられ同一相の前記電機子コイルの外部引出
端子側端部が接続される複数個の接続片が形成された導
電性の引出部材により構成され、各相用の前記引出部材
が電気的に絶縁された状態で積層されて前記モータケー
ス内に配設されていることを特徴としている。
【0019】こうすることで、外部引出端子体を構成す
る各相用の引出部材の接続片に、該当する相の電機子コ
イルの外部引出端子側端部をそれぞれ接続し、これら引
出部材を外部の電源回路等に接続すれば、各相の引出部
材を介して各相の電機子コイルを外部回路に簡単に接続
できる。また、このように電機子コイルを接続した各引
出部材を相互に絶縁した状態で積層するため、モータケ
ース内における不要スペースの削減を図ることが可能に
なる。
【0020】これら各相の引出部材はいずれもリング状
の部材により構成することができ、各引出部材のほぼ同
じような位置から外部への引出しを行うことで、不要な
スペースを取ることなく各電機子コイルの外部への引出
しが可能になる。
【0021】更に、本発明は、前記各相用の引出部材が
リング形状を有し、前記各接続片が、前記各引出部材を
積層したときに周方向にずれるように前記各引出部材そ
れぞれの内側に形成されていることを特徴としている。
【0022】この場合、各相毎の電機子コイルを各引出
部材に接続する際に、各電機子コイルを引き回すことな
く、しかも相互に干渉することもなく接続することがで
きる。例えば、3相の電機子コイルの各相がそれぞれ3
個ずつから構成されている場合、1相あたりの3つの各
電機子コイルは中心角が120゜ずつずれた状態で電機
子鉄心に装着されるため、1相あたりの引出部材におい
て中心角が120゜ずれた位置に3つの接続片を形成す
ればよい。そして、全体として9個(3相×3個)の各
電機子コイルは中心角が40゜ずつずれて配置されるた
め、各引出部材を積層する際に各接続片が40゜ずつず
れるように積層すればよい。
【0023】また、本発明は、前記各相の電機子コイル
の共通端子側端部を一括して相互に電気的に接続する導
電性の共通端子体と、前記各電機子コイルの外部引出端
子側端部を各相毎に電気的に接続する導電性の外部引出
端子体とを備えていることを特徴としている。
【0024】このような構成によれば、共通端子体によ
り各相の電機子コイルの共通端子側端部が一括して接続
され、外部引出端子体を介して各電機子コイルが外部の
電源回路等に接続される。そのため、コイルの線径が太
くなった場合であっても、電機子コイルの取り扱いが容
易で、電機子コイルの結線作業が極めて簡単になる。し
かも、各電機子コイルを引き回す必要がなく、モータケ
ース内における不要スペースを削減してモータの大型化
を防止できる。
【0025】更に、本発明は、前記共通端子体が、前記
各相の電機子コイルの共通端子側端部が挿通される複数
個の透孔が透設された導電性の接続部材により構成さ
れ、前記外部引出端子体が、各相毎に設けられ同一相の
前記電機子コイルの外部引出端子側端部が接続される複
数個の接続片が形成された導電性の引出部材により構成
され、各相用の前記引出部材が電気的に絶縁された状態
で積層されて前記モータケース内に配設されていること
を特徴としている。
【0026】こうすると、接続部材の各透孔に各相の電
機子コイルの共通端子側端部を挿通して半田付等をすれ
ば、各相の電機子コイルの共通端子側端部を簡単に一括
して接続でき、外部引出端子体を構成する各相用の引出
部材の接続片に、該当する相の電機子コイルの外部引出
端子側端部を接続し、これら引出部材を外部の電源回路
等に接続すれば、各相の引出部材を介して各相の電機子
コイルを外部回路に簡単に接続できる。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明をDCブラシレスモータ
に適用した場合の一実施形態について図1ないし図10
を参照して説明する。但し、図1は電機子の正面図、図
2は図1の一部の平面図、図3は図1の他の一部の平面
図、図4ないし図6はそれぞれ図3の異なる一部の平面
図、図7は電機子の製造工程の説明図、図8は回転子の
正面図、図9及び図10は回転子の製造工程の説明図で
ある。なお、本実施形態におけるDCブラシレスモータ
の基本的な構成は、図11に示すものとほぼ同じである
ため、以下の説明では図11も参照することとする。
【0028】図1に示すように、各相(ここでは3相)
の電機子コイル5の下端の共通端子側端部を一括して相
互に電気的に接続する導電性の共通端子体20、及び各
電機子コイル5の上端の外部引出端子側端部を各相毎に
電気的に接続する導電性の外部引出端子体30が設けら
れている。
【0029】この共通端子体20は、図2に示すよう
に、各相の電機子コイル5の下端の共通端子側端部が挿
通される複数個(ここでは9個)の透孔21が透設され
た導電材から成るリング状の接続部材22により構成さ
れている。このとき、接続部材22の表面には、各透孔
21の周りを除いて絶縁のためにコーティング層23
(図2中のハッチング部分)が形成されている。
【0030】そして、ボビン16に巻回された各電機子
コイル5の下端の共通端子側端部はボビン16の下方に
突出するように導出されており、導出された各電機子コ
イル5のの共通端子側端部と接続部材22の各透孔21
の位置が合致するように、位置合わせがなされた上で各
透孔21が形成されている。そのため、接続部材22の
各透孔21に各電機子コイル5の下端の共通端子側端部
を簡単に挿通することができる。
【0031】一方、外部引出端子体30は、図3に示す
ように、U相、V相、W相の各相毎に設けられた導電材
から成るリング状の引出部材31u、31v、31wに
より構成され、各引出部材31u、31v、31wには
対応する相の電機子コイル5の上端の外部引出端子側端
部が接続される3個の接続片32がそれぞれ形成され、
各接続片32にはそれぞれ透孔33が透設されている。
これら各相用の引出部材31u、31v、31wは電気
的に絶縁された状態で積層され、全体が樹脂34により
モールドされる。
【0032】また、ボビン16に巻回された各電機子コ
イル5の上端の外部引出端子側端部はボビン16の上方
に突出するように導出され、この突出した各電機子コイ
ル5の外部引出端子側端部が各接続片32の透孔33に
挿通されて半田付により接続される。また、3相の電機
子コイル5の各相がそれぞれ3個ずつから構成され、1
相あたり3つの各電機子コイル5は中心角が120゜ず
つずれた状態で電機子鉄心4に装着される。
【0033】そこで、U相の引出部材31uは、図4に
示すように構成されており、U相の電機子コイル5の配
置に合うように、リング状の引出部材31uの内側であ
って中心角が120゜ずれた位置に3つの接続片32が
形成され、外周寄りに側面視L字状の導出片35uが形
成されている。また、この導出片35uには、ボルトの
挿通孔36uが形成され、引出部材31uには他の相の
引出部材との位置合わせ孔37が形成されている。
【0034】更にV相の引出部材31vの内側にも、図
5に示すように、中心角が120゜ずれた位置に3つの
接続片32が形成され、外周寄りに側面視L字状の導出
片35vが形成され、この導出片35vにはボルトの挿
通孔36vが形成されている。この引出部材31vにも
複数個の位置合わせ孔38が形成されている。
【0035】またW相の引出部材31wの内側にも、図
6に示すように、中心角が120゜ずれた位置に3つの
接続片32が形成され、外周寄りに側面視L字状の導出
片35wが形成され、この導出片35wにはボルトの挿
通孔36wが形成されている。この引出部材31wにも
複数個の位置合わせ孔39が形成されている。
【0036】ところで、全体として9個(3相×3個)
の各電機子コイル5が中心角で40゜ずつずれて配置さ
れていることから、各位置合わせ孔37〜39を合わせ
ることで各引出部材31u、31v、31wの各接続片
32が40゜ずつずれて各引出部材31u、31v、3
1wが積層される。このとき、各引出部材31u、31
v、31w間の絶縁を確保するために、例えば各引出部
材31u、31v、31wの表面がコーティングされて
おり、積層状態の各引出部材31u、31v、31w全
体が上記したように樹脂モールドされている。
【0037】そして、図7(a)に示すように、下端及
び上端がボビン16からそれぞれ下方及び上方に突出し
た状態で各電機子コイル5がボビン16に巻回され、図
7(b)に示すように、電機子鉄心4の各歯それぞれに
ボビン16が装着されて各電機子コイル5が電機子鉄心
4に巻装される。更に、図7(c)に示すように、各電
機子コイル5の突出した下端の共通端子側端部が共通端
子体20の各透孔21に挿通されると共に、各電機子コ
イル5の突出した上端の外部引出端子側端部が樹脂モー
ルドされた外部引出端子体30の各接続片32の透孔3
3に挿通される。
【0038】その後、これら各透孔21、33に挿通さ
れた電機子コイル5の端部が半田付され、各電機子コイ
ル5の共通端子側端部が一括して共通端子体20に接続
されると共に、各電機子コイル5の外部引出端子側端部
が各相毎の引出部材31u、31v、31wに相互に絶
縁した状態で接続され、電機子3が形成される。このよ
うにして形成された電機子3はモータケース2内に収容
され、回転子11が電機子3の内側に配設されるのであ
る。
【0039】ところで、回転子11を構成する回転子本
体12の周面には上記したようにマグネット13が配設
されているが、通常は円柱状の回転子本体12の周面
に、その母線方向に長尺のN極及びS極のマグネット1
3を接着剤により交互に貼り付けたり、更にその周囲を
数カ所においてバンドで固定したりすることによって、
回転子11が構成されている。
【0040】しかし、このようにマグネット13を接着
剤により貼り付けると、モータの回転時にマグネット1
3が剥がれて飛散したり、接着剤の塗布量のばらつきが
原因でマグネット13が部分的に浮き上がった状態とな
って電機子4に接触したりし、バンドによる固定も固定
作業が繁雑になる等の不都合が生じる。
【0041】そこでこのような不都合を防止するため
に、本実施形態では、図8に示すように、回転子本体1
2の周面にN極及びS極のマグネット13を交互に接着
剤により仮接着した後、薄い非磁性材から成る円筒状の
固定部材40を仮接着した各マグネット13に外嵌して
各マグネット13を固定している。このとき、図9に示
すように治具42を用いて固定部材40の端部の口径を
広げた後、固定部材40を回転子11のマグネット13
に外嵌したり、或いは他の方法として、図10に示すよ
うに、固定部材40を加熱して膨張させてからマグネッ
ト13に外嵌する、いわゆる焼きばめ等が採用される。
【0042】従って、上記した実施形態によれば、共通
端子体20により各相の電機子コイル5の共通端子側端
部を一括して電気的に接続すると共に、外部引出端子体
30により各電機子コイル5の外部引出端子側端部を各
相毎に絶縁した状態で接続するため、従来のようにコイ
ルを引き回す必要がなく、コイルの線径が太くなった場
合であってもその取り扱いが容易で、しかもコイル端部
を挿通するための透孔21、33の径を大きくすること
で簡単に対応でき、電機子コイル5の結線作業を極めて
簡単に行うことが可能になる。
【0043】また、コイルの引き回しのためのスペース
を確保する必要がなくなるため、モータケース2内にお
ける不要スペースを削減することができ、モータの大型
化を防止することが可能になる。
【0044】更に、回転子11のマグネット13を円筒
状の固定部材40により固定することで、モータの回転
中にマグネット13が剥がれたり、マグネット13が浮
いた状態となって電機子3に接触したりすることを簡単
且つ確実に防止することができる。
【0045】なお、上記した実施形態は、本発明をDC
ブラシレスモータに適用した場合について説明したが、
本発明はDCブラシレスモータに限らず、その他のモー
タにも適用できるのは勿論である。
【0046】更に、本発明は、上記した3相モータ以外
の多相モータにも適用することができるのは勿論であ
り、そのときの電機子コイル5の数も上記した9個に限
られるものでないのはいうまでもない。
【0047】また、上記した実施形態では、リング状の
接続部材22により共通端子体20を構成した場合につ
いて説明したが、接続部材22はリング状に限るもので
はなく、少なくとも一括して各電機子コイル5の共通端
子側端部を接続し得る形状であればよい。
【0048】更に、上記した実施形態では、リング状の
引出部材31u、31v、31wにより外部引出端子体
30を構成した場合について説明したが、各引出部材も
このようなリング状のものに限定されるものではなく、
少なくとも各相の電機子コイル5の外部引出端子側端部
をそれぞれ接続でき、しかも各相の引出部材が相互に絶
縁された状態で積層可能な形状であればよい。
【0049】また、この発明は上記した実施形態に限定
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおい
て上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、コイルを引き回す必要がないため、コイルの線
径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイルの
結線作業を容易に行うことが可能になり、またモータケ
ース内における不要なスペースを削減することができる
ため、モータの大型化を防止することが可能になる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、接続部材
の各透孔に各相の電機子コイルの共通端子側端部を挿通
して半田付等をすることによって、各相の電機子コイル
の共通端子側端部を簡単に一括して接続することがで
き、しかもコイルの引き回しのための不要なスペースを
削減できる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、各電機子
コイルを引き回すことなく外部引出端子体を介して各電
機子コイルを外部の電源回路等に接続することができる
ため、コイルの線径が太くなってもその取り扱いが簡単
で電機子コイルの結線作業を容易に行うことが可能にな
り、しかもモータケース内の不要スペースを削減でき、
モータの大型化を防止することが可能になる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、各相用の
引出部材の接続片に、該当する相の電機子コイルの外部
引出端子側端部を接続し、これら引出部材を外部の電源
回路等に接続することで、各相の引出部材を介して各相
の電機子コイルを外部回路に簡単に接続できる。また、
各引出部材を相互に絶縁した状態で積層することによっ
て、モータケース内の不要スペースの削減を図ることが
可能になる。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、各相毎の
電機子コイルを各引出部材に接続する際に、各電機子コ
イルを引き回すことなくしかも相互に干渉することもな
く接続することができる。
【0055】請求項6に記載の発明によれば、共通端子
体により各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括し
て接続でき、外部引出端子体を介して各電機子コイルを
外部の電源回路等に接続することができるため、コイル
の線径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイ
ルの結線作業を容易に行うことができ、しかも各電機子
コイルを引き回す必要がなく、モータケース内における
不要スペースを削減してモータの大型化を防止すること
が可能になる。
【0056】請求項7に記載の発明によれば、接続部材
の各透孔に各相の電機子コイルの共通端子側端部を挿通
して半田付等をすることにより、各相の電機子コイルの
共通端子側端部を簡単に一括して接続することができ、
外部引出端子体を構成する各相用の引出部材の接続片
に、該当する相の電機子コイルの外部引出端子側端部を
接続し、これら引出部材を外部の電源回路等に接続すれ
ば、各相の引出部材を介して各相の電機子コイルを外部
回路に簡単に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における電機子の正面図
である。
【図2】一実施形態の一部の平面図である。
【図3】一実施形態の他の一部の平面図である。
【図4】図3の一部の平面図である。
【図5】図3の他の一部の平面図である。
【図6】図3の異なる一部の平面図である。
【図7】一実施形態における電機子の製造工程の説明図
である。
【図8】一実施形態における回転子の正面図である。
【図9】回転子の製造工程の説明図である。
【図10】回転子の他の製造工程の説明図である。
【図11】この発明の背景となるDCブラシレスモータ
の切断正面図である。
【符号の説明】
2 モータケース 3 電機子 4 電機子鉄心 5 電機子コイル 11 回転子 20 共通端子体 21 透孔 22 接続部材 30 外部引出端子体 31u、31v、31w 引出部材 32 接続片 33 透孔
フロントページの続き (72)発明者 片岡 央 滋賀県愛知郡愛知川町中宿248 日本電産 株式会社滋賀技術開発センター内 (72)発明者 中山 親利 滋賀県愛知郡愛知川町中宿248 日本電産 株式会社滋賀技術開発センター内 Fターム(参考) 5H604 AA05 AA08 BB14 BB17 CC05 CC13 QB03 QB14 5H605 AA08 CC03 CC09 EA27 EC01 EC13 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータケース内に回転自在に配設された
    シャフトと、前記シャフトに取り付けられ周面に複数の
    磁極を有する回転子と、電機子鉄心及びこの電機子鉄心
    に巻装された多相の電機子コイルとから成り前記モータ
    ケース内に前記回転子に対向して配設された電機子とを
    備え、各相の前記電機子コイルそれぞれの共通端子側端
    部及び外部引出端子側端部が前記電機子鉄心の一端側及
    び他端側に配置されて成るモータにおいて、 前記各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して相
    互に電気的に接続する導電性の共通端子体を備えている
    ことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記共通端子体が、前記各相の電機子コ
    イルの共通端子側端部が挿通される複数個の透孔が透設
    された導電性の接続部材により構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 モータケース内に回転自在に配設された
    シャフトと、前記シャフトに取り付けられ周面に複数の
    磁極を有する回転子と、電機子鉄心及びこの電機子鉄心
    に巻装された多相の電機子コイルとから成り前記モータ
    ケース内に前記回転子に対向して配設された電機子とを
    備え、各相の前記電機子コイルそれぞれの共通端子側端
    部及び外部引出端子側端部が前記電機子鉄心の一端側及
    び他端側に配置されて成るモータにおいて、 前記各電機子コイルの外部引出端子側端部を各相毎に電
    気的に接続する導電性の外部引出端子体を備えているこ
    とを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 前記外部引出端子体が、各相毎に設けら
    れ同一相の前記電機子コイルの外部引出端子側端部が接
    続される複数個の接続片が形成された導電性の引出部材
    により構成され、各相用の前記引出部材が電気的に絶縁
    された状態で積層されて前記モータケース内に配設され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記各相用の引出部材がリング形状を有
    し、前記各接続片が、前記各引出部材を積層したときに
    周方向にずれるように前記各引出部材それぞれの内側に
    形成されていることを特徴とする請求項4に記載のモー
    タ。
  6. 【請求項6】 モータケース内に回転自在に配設された
    シャフトと、前記シャフトに取り付けられ周面に複数の
    磁極を有する回転子と、電機子鉄心及びこの電機子鉄心
    に巻装された多相の電機子コイルとから成り前記モータ
    ケース内に前記回転子に対向して配設された電機子とを
    備え、各相の前記電機子コイルそれぞれの共通端子側端
    部及び外部引出端子側端部が前記電機子鉄心の一端側及
    び他端側に配置されて成るモータにおいて、 前記各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して相
    互に電気的に接続する導電性の共通端子体と、前記各電
    機子コイルの外部引出端子側端部を各相毎に電気的に接
    続する導電性の外部引出端子体とを備えていることを特
    徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 前記共通端子体が、前記各相の電機子コ
    イルの共通端子側端部が挿通される複数個の透孔が透設
    された導電性の接続部材により構成され、前記外部引出
    端子体が、各相毎に設けられ同一相の前記電機子コイル
    の外部引出端子側端部が接続される複数個の接続片が形
    成された導電性の引出部材により構成され、各相用の前
    記引出部材が電気的に絶縁された状態で積層されて前記
    モータケース内に配設されていることを特徴とする請求
    項6に記載のモータ。
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