JP6136632B2 - 車両の制動制御装置 - Google Patents
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Description
上記課題を解決するための車両の制動制御装置は、マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する経路に設けられている常開型の電磁弁を制御することで、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧であるホイールシリンダ圧の増圧を規制する非増圧モードと同ホイールシリンダ圧を増圧させる増圧モードとを含む制御サイクルを繰り返すアンチロックブレーキ制御を行うことを前提としている。また、この制動制御装置は、電磁弁に対する指示電流値を、モードに応じた目標電流値に決定する決定部と、電磁弁に流す駆動電流値を、決定部によって決定された指示電流値に近づけるフィードバック制御を行う駆動部と、を備える。そして、非増圧モード時における目標電流値を非増圧時目標電流値とし、増圧モード時における目標電流値を増圧時目標電流値としたとき、上記制動制御装置において、決定部は、非増圧モードから増圧モードに移行するときに、指示電流値を、非増圧時目標電流値から同非増圧時目標電流値と増圧時目標電流値との間の中間電流値に変更した後、増圧時目標電流値に変更する。
図1には、本実施形態の車両の制動制御装置であるECU10を備える制動装置20が示されている。図1に示すように、制動装置20は、複数の車輪(左前輪、右前輪、左後輪、右後輪)を有する車両に搭載されている。この制動装置20は、運転者によるブレーキペダル21の操作態様に応じたブレーキ液圧を発生する液圧発生装置22と、2系統の液圧回路を有するブレーキアクチュエータ23とを備えている。ブレーキアクチュエータ23の第1の液圧回路31には、右前輪用のブレーキ機構のホイールシリンダ50bと、左後輪用のブレーキ機構のホイールシリンダ50cとが接続されている。また、第2の液圧回路には、左前輪用のブレーキ機構のホイールシリンダと、右後輪用のブレーキ機構のホイールシリンダとが接続されている。
図2に示すように、増圧弁32bを駆動させるための駆動回路12には、マイクロコンピュータのCPU11から増圧弁32bに対する指示電流値Iiが入力される。そして、駆動回路12は、増圧弁32bのソレノイドに流す駆動電流値Idが、入力された指示電流値Iiに近づくようにフィードバック制御を行う。したがって、本実施形態では、駆動回路12が、増圧弁32b,32cに流す駆動電流値Idを、決定された指示電流値Iiに近づけるフィードバック制御を行う「駆動部」として機能する。また、CPU11が、指示電流値Iiを決定する「決定部」として機能する。
まず始めに、増圧弁32b,32cの特性について説明する。
モードが保持モードから増圧モードに移行する場合に、図4にて実線で示すように指示電流値Iiを非増圧時目標電流値Itnから増圧時目標電流値Itbに一気に変更したとすると、増圧弁32b,32cに流れる駆動電流値Idは、図4にて一点鎖線で示すように推移する。すなわち、駆動電流値Idは、指示電流値Iiの変更に伴って、増圧時目標電流値Itbに接近すべく急激に減少する。このとき、駆動電流値Idを増圧時目標電流値Itbに近づけるフィードバック制御で用いられるゲインは大きいため、駆動電流値Idが指示電流値Ii(この場合、増圧時目標電流値Itb)を下回るアンダーシュートが発生しやすい。そして、駆動電流値Idが最小値に達すると、駆動電流値Idが大きくなって増圧時目標電流値Itbに近づく。こうして駆動電流値Idが増圧時目標電流値Itb近傍である程度変動してから、駆動電流値Idが増圧時目標電流値Itbに収束する。
(1)アンチロックブレーキ制御の実施中において保持モードから増圧モードに移行するとき、指示電流値Iiを、非増圧時目標電流値Itnから中間電流値Imに変更し、その後、中間電流値Imから増圧時目標電流値Itbに変更するようにした。そのため、駆動電流値Idを増圧時目標電流値Itbに近づけるフィードバック制御を開始する時点における駆動電流値Idと増圧時目標電流値Itbとの差が、指示電流値Iiを増圧時目標電流値Itbに一気に変更する比較例の場合と比較して小さくなる分、駆動電流値Idが小さくなりにくくなる。その結果、増圧弁32b,32cの開度が増圧時目標電流値Itbに応じた目標の開度よりも大幅に大きくなる事象が生じにくくなる分、WC圧Pwcと増圧時目標電流値Itbに応じた増圧時目標WC圧Ptbとの乖離が生じにくくなる。すなわち、増圧モードであるときには、WC圧Pwcを減圧させるため減圧弁33b,33cを開き状態にさせることなく、WC圧Pwcを増圧時目標WC圧Ptbに近づけることができる。したがって、アンチロックブレーキ制御の増圧モードにおいて、WC圧Pwcの制御性を容易に向上させることができる。
・保持モードから増圧モードに移行したときに指示電流値Iiを中間電流値Imから増圧時目標電流値Itbに変更するタイミングは、駆動電流値Idが増圧時目標電流値Itb未満であれば、駆動電流値Idが最小となるタイミング以外の他の任意のタイミングであってもよい。例えば、指示電流値Iiが中間電流値Imである状態で駆動電流値Idが増圧時目標電流値Itbを下回ったタイミングで、指示電流値Iiを中間電流値Imから増圧時目標電流値Itbに変更するようにしてもよい。この場合、WC圧Pwcが増圧時目標WC圧Ptbに達した以降で、指示電流値Iiが増圧時目標電流値Itbに変更され、駆動電流値Idが増圧時目標電流値Itbに収束されることとなる。そのため、図7に示す比較例の場合に比べ、指示電流値Iiが増圧時目標電流値Itbになっても、増圧時目標電流値Itbから駆動電流値Idを減じた差が大きくなりにくい。したがって、増圧モードであるときには、WC圧Pwcと増圧時目標WC圧Ptbとのずれ量を小さくすることができ、WC圧Pwcの制御性を向上させることができる。
・増圧時目標WC圧Ptbは、路面のμ値などに拘わらず一定値とするようにしてもよい。この場合、増圧時目標WC圧Ptbと相関を有する増圧時目標電流値Itbもまた一定値となる。このように増圧時目標電流値Itbが一定値で固定される場合には、中間電流値Imも一定値で固定するようにしてもよい。
Claims (6)
- マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する経路に設けられている常開型の電磁弁を制御することで、前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧であるホイールシリンダ圧の増圧を規制する非増圧モードと同ホイールシリンダ圧を増圧させる増圧モードとを含む制御サイクルを繰り返すアンチロックブレーキ制御を行う車両の制動制御装置であって、
前記電磁弁に対する指示電流値を、モードに応じた目標電流値に決定する決定部と、
前記電磁弁に流す駆動電流値を、前記決定部によって決定された指示電流値に近づけるフィードバック制御を行う駆動部と、を備え、
前記非増圧モード時における目標電流値を非増圧時目標電流値とし、前記増圧モード時における目標電流値を増圧時目標電流値としたとき、
前記決定部は、前記非増圧モードから前記増圧モードに移行するときに、前記指示電流値を、前記非増圧時目標電流値から同非増圧時目標電流値と前記増圧時目標電流値との間の中間電流値に変更した後、前記増圧時目標電流値に変更するようになっており、
前記指示電流値を小さい値に変更した場合、変更前の指示電流値と変更後の指示電流値との差を変化量とし、前記変更後の指示電流値に前記駆動電流値を近づけるフィードバック制御によって前記駆動電流値が最小となったときにおける同駆動電流値と前記変更後の指示電流値との差をアンダーシュート量としたとき、
前記中間電流値は、前記変化量に対する前記アンダーシュート量の割合と、前記非増圧時目標電流値と、前記増圧時目標電流値とに基づいて決定されている
ことを特徴とする車両の制動制御装置。 - マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する経路に設けられている常開型の電磁弁を制御することで、前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧であるホイールシリンダ圧の増圧を規制する非増圧モードと同ホイールシリンダ圧を増圧させる増圧モードとを含む制御サイクルを繰り返すアンチロックブレーキ制御を行う車両の制動制御装置であって、
前記電磁弁に対する指示電流値を、モードに応じた目標電流値に決定する決定部と、
前記電磁弁に流す駆動電流値を、前記決定部によって決定された指示電流値に近づけるフィードバック制御を行う駆動部と、を備え、
前記非増圧モード時における目標電流値を非増圧時目標電流値とし、前記増圧モード時における目標電流値を増圧時目標電流値としたとき、
前記決定部は、前記非増圧モードから前記増圧モードに移行するときに、前記指示電流値を、前記非増圧時目標電流値から同非増圧時目標電流値と前記増圧時目標電流値との間の中間電流値に変更した後、前記増圧時目標電流値に変更するようになっており、
前記増圧モードで前記指示電流値が前記中間電流値であるときには、前記駆動電流値を前記中間電流値に近づけるフィードバック制御によって同駆動電流値が前記増圧時目標電流値以下となるようになっており、
前記決定部は、前記増圧モードで前記指示電流値が前記中間電流値である状態で、前記駆動電流値が同中間電流値よりも小さくなり、且つ、前記駆動電流値が前記増圧時目標電流値以下であるときに、前記指示電流値を同増圧時目標電流値に変更する
ことを特徴とする車両の制動制御装置。 - マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する経路に設けられている常開型の電磁弁を制御することで、前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧であるホイールシリンダ圧の増圧を規制する非増圧モードと同ホイールシリンダ圧を増圧させる増圧モードとを含む制御サイクルを繰り返すアンチロックブレーキ制御を行う車両の制動制御装置であって、
前記電磁弁に対する指示電流値を、モードに応じた目標電流値に決定する決定部と、
前記電磁弁に流す駆動電流値を、前記決定部によって決定された指示電流値に近づけるフィードバック制御を行う駆動部と、を備え、
前記非増圧モード時における目標電流値を非増圧時目標電流値とし、前記増圧モード時における目標電流値を増圧時目標電流値としたとき、
前記決定部は、前記非増圧モードから前記増圧モードに移行するときに、前記指示電流値を、前記非増圧時目標電流値から同非増圧時目標電流値と前記増圧時目標電流値との間の中間電流値に変更した後、前記増圧時目標電流値に変更するようになっており、
前記決定部は、前記増圧モードで前記指示電流値が前記中間電流値である状態で、前記駆動電流値が同中間電流値よりも小さくなり、且つ、前記駆動電流値が最小となるときに、前記指示電流値を前記増圧時目標電流値に変更する
ことを特徴とする車両の制動制御装置。 - 前記増圧モードで前記指示電流値が前記中間電流値であるときには、前記駆動電流値を前記中間電流値に近づけるフィードバック制御によって同駆動電流値が前記増圧時目標電流値以下となるようになっており、
前記決定部は、前記増圧モードで前記指示電流値が前記中間電流値である状態で、前記駆動電流値が同中間電流値よりも小さくなり、且つ、前記駆動電流値が前記増圧時目標電流値以下であるときに、前記指示電流値を同増圧時目標電流値に変更する
請求項1又は請求項3に記載の車両の制動制御装置。 - 前記増圧モードであるときにおける前記駆動部によるフィードバック制御のゲインを、前記非増圧モード時における前記駆動部によるフィードバック制御のゲインと等しくする
請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両の制動制御装置。 - マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する経路に設けられている常開型の電磁弁を制御することで、前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧であるホイールシリンダ圧の増圧を規制する非増圧モードと同ホイールシリンダ圧を増圧させる増圧モードとを含む制御サイクルを繰り返すアンチロックブレーキ制御を行う車両の制動制御装置であって、
前記電磁弁に対する指示電流値を、モードに応じた目標電流値に決定する決定部と、
前記電磁弁に流す駆動電流値を、前記決定部によって決定された指示電流値に近づけるフィードバック制御を行う駆動部と、を備え、
前記非増圧モード時における目標電流値を非増圧時目標電流値とし、前記増圧モード時における目標電流値を増圧時目標電流値としたとき、
前記決定部は、前記非増圧モードから前記増圧モードに移行するときに、前記指示電流値を、前記非増圧時目標電流値から同非増圧時目標電流値と前記増圧時目標電流値との間の中間電流値に変更した後、前記増圧時目標電流値に変更するようになっており、
前記増圧モードであるときにおける前記駆動部によるフィードバック制御のゲインを、前記非増圧モード時における前記駆動部によるフィードバック制御のゲインと等しくする
ことを特徴とする車両の制動制御装置。
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JP2013133081A JP6136632B2 (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 車両の制動制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013133081A JP6136632B2 (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 車両の制動制御装置 |
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JP2013133081A Active JP6136632B2 (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 車両の制動制御装置 |
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- 2013-06-25 JP JP2013133081A patent/JP6136632B2/ja active Active
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