JP6132180B2 - 非水電解液二次電池及びその製造方法 - Google Patents
非水電解液二次電池及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6132180B2 JP6132180B2 JP2012214807A JP2012214807A JP6132180B2 JP 6132180 B2 JP6132180 B2 JP 6132180B2 JP 2012214807 A JP2012214807 A JP 2012214807A JP 2012214807 A JP2012214807 A JP 2012214807A JP 6132180 B2 JP6132180 B2 JP 6132180B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- active material
- electrode active
- material layer
- current collector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
正極集電体と、該正極集電体上に配された正極活物質層と、を含む正極電極部材と、負極電極部材と、電解液とを備え、
前記正極活物質層は、少なくとも鉄を含有する正極活物質と、酸化鉄または酸化水酸化鉄を含有する酸化物とから構成され、
前記正極活物質層の厚みは、20μm以上であり、
前記酸化物は、前記正極活物質層の前記正極集電体側よりも前記正極集電体と反対側に多く含有され、
前記正極活物質は、リン酸鉄リチウム化合物である。
また、「該正極活物質の酸化物」とは、前記鉄を含有する正極活物質を酸化させる(酸素と化合させる)ことによって生成させたものを意味する。
従って、高温環境下で放置や使用された場合であっても、耐久性の低下及び容量の低下が十分に抑制され得る。
少なくとも鉄を含む正極活物質を正極集電体上に塗布し、
前記正極活物質の表面を、酸素存在下で加熱することで酸化させて前記正極集電体上に正極活物質層が配されてなる正極電極部材を作製し、
得られた前記正極電極部材を用いて非水電解液二次電池を作製し、
前記正極活物質層は、前記正極活物質と、酸化鉄または酸化水酸化鉄を含有する酸化物とから構成され、
前記正極活物質層の厚みは、20μm以上であり、
前記酸化物は、前記正極活物質層の前記正極集電体側よりも前記正極集電体と反対側に多く含有され、
前記正極活物質は、リン酸鉄リチウム化合物である。
前記容器2は、エレメント10を収容可能な容器本体3と、容器本体3を覆う蓋部材4とを備えている。容器本体3及び蓋部材4は、例えばステンレス鋼板で形成され、互いに溶接されている。
蓋部材4の外面には、絶縁材料から形成された外部ガスケット5が配され、蓋部材4の開口部と外部ガスケット5の開口部とが連なっている。この外部ガスケット5の内部に外部端子21が収容されている。
外部端子21は、外部ガスケット5の開口部及び蓋部材4の開口部を貫通して容器本体3の内部に突出しており、該外部端子21の突出部分は、エレメント10の正極及び負極電極部材11、13に接続された集電部と接続されている。なお、集電部の形状は特に限定されないが、例えば板状である。集電部は、接続される電極部材と同じ種類の金属部材から形成されている。外部端子21は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等のアルミニウム系合金材料で形成されている。
外部ガスケット5及び外部端子21は、正極用と負極用とが設けられている。正極用の外部ガスケット5及び外部端子21は、蓋部材4の長手方向における一端側に配され、負極用の外部ガスケット5及び外部端子21は、該長手方向における他端側に配されている。
蓋部材4は、電解液20を容器本体3内に注入するための注入口(不図示)を有しており、この注入口は、電解液20の注入後に封止されるようになっている。
なお、正極活物質層11bの詳細については後述する。また、本実施形態では、正極集電体11a上に正極活物質が層状に配された態様を示すが、本発明の正極活物質は、このような層状に特に限定されるものではない。
また、前記電解液20に用いられる電解質塩としては、特に制限はないが、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、CF3SO3Li、LiPF6、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2、LiI、LiAlCl4等およびそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、LiBF4及びLiPF6の1種または2種以上を混合したリチウム塩である。
なお、電解液20は、上記の有機溶媒及び電解質塩を含有する電解液に特に限定されるものではない。
また、上記の他、電解質として、補助的に固体のイオン導伝性材料から形成された膜(固体電解質膜)をさらに用いることもできる。この場合、非水電解液二次電池1が、正極電極部材11と負極電極部材13とこれらの間に配されたセパレータ15及び前記固体電解質膜と、電解液20とで形成されることができる。また、非水電解液二次電池1が、正極電極部材11と負極電極部材13とこれらの間に配された前記固体電解質膜と、電解液20とで形成されることもできる。
また、前記固体電解質膜が、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリルまたはポリエチレングリコール、およびこれらの変成体等から形成されている有機固体電解質である場合には、軽量で柔軟性があるため、巻回される場合に有利である。さらに、前記固体電解質膜としては、上記の他、無機固体電解質、または、有機固体電解質と無機固体電解質との混合材料等を用いて形成されることもできる。
かかる正極活物質層11bの厚みは、特に限定されるものではないが、通常、20μm〜200μm程度である。
なお、図3では、このように2つの領域が積層された態様を示すが、本発明の正極活物質層11bは、かかる態様に限定されるものではなく、正極活物質層11bの正極集電体11a側から前記反対側へ向かう程前記酸化物の含有量が多くなっているような態様であってもよい。
正極活物質が、前記一般式で表される化合物である場合には、非水電解液二次電池1の放電容量がより大きくなるという利点がある。
なお、上記した正極活物質は、従来公知の方法を用いて適宜製造することができる。例えば、前記一般式で表される化合物は、例えば、酢酸マンガン四水和物と酢酸鉄を精製水に溶解させ、この混合液を撹拌しながらリン酸水溶液を滴下し、リン酸水溶液の滴下後、混合液に水酸化リチウム一水和物の粉末を加え、得られた混合液を60℃のウォーターバス中で撹拌しながらアンモニア水を加え、pHを9.5に調整し、さらにウォーターバスの温度を80℃に変更して撹拌することによって固形物が沈殿した混合液を得、得られた混合液を真空乾燥した後、得られた固形分を粉砕し、必要に応じて窒素ガスの流通下で焼成することによって製造することができる。
このように、正極活物質層11bのうち前記酸化物が含有されている第2の領域11dは、正極活物質中の鉄が不溶化されているため、前記酸化物が含有されていない第2の領域11cよりも鉄が電解液20に溶出し難くなっている。
また、正極電極部材11は、正極活物質層11bの表面に積層されたカーボンコート層を、さらに備えていてもよい。かかるカーボンコート層としては、特開2008−117749号公報に開示されているような繊維状のカーボン等が挙げられる。このように正極電極部材11がカーボンコート層を備えていることによって、電子伝導性が高められ、高率充放電性能に優れた電池を供給できるという利点がある。
従って、高温環境下で放置や使用された場合であっても、耐久性の低下及び容量の低下が十分に抑制される。
しかし、上記のように、前記酸化物が、正極活物質層11bの正極集電体11a側よりも前記反対側に多く含有されていることによって、前記反対側の鉄が、例えば、Fe2O3、Fe3O4やFeO(OH)等に転換されて、電解液20中の酸に対して十分に不溶化される。これにより、前記反対側からの鉄の溶出が抑制されるため、上記した高温環境下での容量の低下及び耐久性の低下が抑制される。
このように、前記酸化物が少なくとも前記深さの領域の正極活物質層11bに含有されていることによって、正極活物質層11bの正極集電体11a側よりも前記反対側の方に、前記酸化物がより確実に含有されていることになる。これにより、より確実に、上記した高温環境下での耐久性の低下が抑制される。
なお、図3に示す態様では、正極電極部材11が上記したようなカーボンコート層を有していないが、カーボンコート層を有する場合には、該カーボンコート層の下側に配された正極活物質11bの表面から内側に5μmまでの領域が、上記領域に相当する。
かかる分析では、まず、正極活物質11bの表面から内側に該正極活物質11bの厚みの1/10までを第1の試料として採取し、正極活物質11bの裏面(正極集電体11a側の面)から内側に該厚みの1/10までを第2の試料として採取する。
次に、前記第1の試料における第一鉄(2価の鉄)の含有量及び第二鉄(3価の鉄)の含有量(濃度)を、それぞれ第一鉄イオン(Fe2+)の含有量及び第二鉄イオン(Fe3+)の含有量として測定する。第一鉄の含有量は、酸化されていない正極活物質の含有量に相当し、第二鉄の含有量は、前記酸化物の含有量に相当する。この測定結果に基づいて、第一鉄に対する第二鉄の比率(Fe3+/Fe2+)を算出する。
なお、上記測定及び算出は、実施例に記載された方法で行う。
そして、第1の試料の上記比率をA、第2の試料の上記比率をBとしたとき、Bに対するAの比率が1よりも大きい場合(A/B>1)、前記酸化物が正極集電体11aよりも前記反対側に多く含有されていることになる。
本実施形態の非水電解液二次電池1の製造方法は、正極活物質を正極集電体11a上に塗布し、前記正極活物質の表面を、酸素の存在下で加熱して、前記正極活物質における表面側を酸化させて正極電極部材11を作製し、得られた前記正極電極部材11と負極電極部材13と電解液20とを用いて非水電解液二次電池1を作製する。
この混合物が、正極集電体11aの上に塗布されて乾燥される。
次に、乾燥された上記正極合剤の表面が、酸素が存在する条件下(例えば空気中)で、例えば80〜150℃で加熱されることによって、正極活物質層の表面側が酸化されて該正極活物質の酸化物が生成され、これにより、正極電極部材11が作製される。
従って、高温環境下で放置や使用された場合であっても、耐久性の低下及び容量の低下が十分に抑制され得る。
また、上記非水電解液二次電池1においては、前記酸化物が、少なくとも前記正極活物質層11bの表面から内側に向かって5μmまでに含有されていることが好ましい。このように、少なくとも上記表面から内側に5μmまでの領域に前記酸化物が含有されていることによって、正極活物質層11bの正極集電体11a側よりも前記反対側の方に、前記酸化物がより確実に含有されていることになる。これにより、より確実に、上記した高温環境下での耐久性の低下が抑制され得る。
正極活物質としてのLiFePO4を作製した。有機酸鉄(II)塩であるシュウ酸鉄二水和物(FeC2O4・2H2O)と、リン酸アンモニウム塩であるリン酸二水素アンモニウム(NH4H2PO4)と、リチウム塩である炭酸リチウム(Li2CO3)とをモル比が2:2:1になるように計り取り、これらを乾式で混合した。得られた混合物に、エタノールを加えてペースト状とし、窒素雰囲気下にて、ボールミル(FRITSCH社製プラネタリーミル、ボール径1cm)を用いて2時間湿式粉砕混合を行った。このようにして、鉄源、リン源及びリチウム源を含む混合物を準備した。
上記のように作製した正極活物質を用い、各正極活物質86重量%と、導電助剤としてのアセチレンブラック7重量%と、PVDF7重量%とを混合し、この混合物に溶剤としてのN−メチルピロリドンを加えて正極合剤ペーストを形成した。3.2g/100cm2の正極合剤ペーストを、正極集電体としての20μmの厚さのアルミニウム箔の両面に塗布し、これを乾燥した後、ロールプレスで500kgf/cmの負荷を印加して圧縮成型した。これにより、帯状の正極電極部材を、それぞれ作製した。各正極電極部材の大きさは、長さが210cmで、幅が13cmで、正極集電体と両面の正極活物質層との合計の厚みが190μmであった。
かかる乾燥後、正極集電体と正極活物質とを、150℃の乾燥機内(空気雰囲気)で、0(放置なし、すなわち酸化処理なし)、0.1、0.5、1、2、5、10、15、20、30、40、50時間放置して、正極電極部材をそれぞれ作製した。
(試料の採取)
上記のように作製した各正極電極部材において、表面の縦30mm×横30mmの領域において該表面から内側に5μmまでの第1の試料と、裏面(正極集電体11a側の面)の縦30mm×横30mmにおいて該裏面から内側に5μmまでの第2の試料を採取した。
(o−フェナントロリン発色法による比色分析)
・第一鉄イオン標準液の調製
硫酸第一鉄アンモニウム六水和物0.7022gを水に溶解し、6N塩酸0.2mLを加え、100mLに定容してストック溶液を調製した。ストック溶液には、1000ppmの第一鉄イオン(Fe2+)が含有されている。このストック溶液から、標準液を調製した。具体的には、まず、ストック溶液を水で5ppmに希釈して希釈液を調整した。次いで、水と希釈液の比が、体積比で2.5:0、2:0.5、1.5:1、0.5:2、0:2.5となるようにそれぞれ混合して、検量線作成用の一群の標準液を調製した。
・o−フェナントロリン溶液の調製
o−フェナントロリン塩酸塩一水和物0.025gを20mLの水に溶解し、氷酢酸5.76g(比重1.05により5.5mL)を加え、200mLに溶解して、o−フェナントロリン溶液を調製した。
・緩衝液(pH4.9)の調製
酢酸ナトリウム(無水物)13.6gを100mLの水に溶解し、氷酢酸5.76g(比重1.05により5.5mL)を加え、200mLに定容して、pH4.9の緩衝液を調製した。
・塩酸ヒドロキシルアミン溶液の調製
塩酸ヒドリキシルアミン1gを水10gに溶解して、塩酸ヒドロキシルアミン溶液を調製した。
・3N塩酸溶液
濃塩酸を水で希釈して、3N塩酸溶液を調製した。
・6Nアンモニア水
30重量%アンモニア水(17.6N)を、水で2.9倍に希釈して、6Nアンモニア水を調製した。
・試料溶液の調製
大気との接触を遮断し、十分に窒素置換した3N塩酸溶液10mLに各第1の試料10mgを加え、30分間超音波を照射して溶解させて、各第1の試料溶液を調製した。また、各第2の試料10mgを加えること以外は同様にして、各第2の試料溶液を調製した。
・第一鉄イオン含有量の測定
o−フェナントロリン溶液0.25mL、緩衝液0.25mLを混合した後、各第1の試料溶液を2.5mL加え、さらに水を2mL加えて撹拌し、撹拌後30分間放置した後、得られた混合溶液の波長510nmでの吸光度を、一般的な吸光光度計を用いて測定し、上記した検量線用標準液を用いて作成した検量線と比較して、各第1の試料溶液中の第一鉄イオン(Fe2+)濃度を得た。
また、各第2の試料溶液を2.5mL加えること以外は同様にして、吸光度を測定し、各第2の試料溶液の第一鉄イオン(Fe2+)濃度を得た。
・全鉄イオン(第一鉄イオン及び第二鉄イオンの総量)の測定
各第1の試料溶液2.5mLに3N塩酸溶液0.5mLを加え、5分間加熱した後、室温まで冷却した。得られた溶液に塩酸ヒドロキシルアミン溶液0.1mL、o−フェナントロリン溶液0.25mLを加えて撹拌した後、6Nアンモニウム水を加えてpHを3.5に調製した。pHが調製された溶液に、緩衝液0.25mLを加え、さらに水を加えて5mLに定容した。得られた混合溶液を撹拌し、撹拌後30分間放置した後、得られた混合溶液の波長510nmでの吸光度を一般的な吸光光度計を用いて測定し、上記した検量線用標準液を用いて作成した検量線と比較して、各第1の試料溶液中の全鉄イオン(Fe2+、Fe3+の合計)濃度を得た。
また、各第2の試料溶液2.5mLを用いること以外は上記と同様にして、各第2の試料溶液中の全鉄イオン濃度を得た。
なお、上記で冷却したに後、溶液が濁っている場合には、ろ過によって濁りを除去すればよい。
・第1の試料及び第2の試料における、第一鉄イオン含有量に対する第二鉄イオン含有量の比率(A、B)の算出
上記で得られた全鉄イオン濃度から第一鉄イオン濃度を差し引くことによって、第1の試料溶液中の第二鉄イオン(Fe3+)濃度を算出した。同様にして、第2の試料溶液中の第二鉄イオン(Fe3+)濃度を算出した。
次いで、第1の試料溶液中の第一鉄イオン濃度に対する第二鉄イオン濃度の比率を算出することによって、第1の試料の第一鉄に対する第二鉄の比率(Fe3+/Fe2+)を算出した。この比率をAとした。
同様にして、第2の試料の第一鉄に対する第二鉄の比率(Fe3+/Fe2+)を算出した。この比率をBとした。
そして、各正極活物質について、第2の試料の上記比率Bに対する第1の試料の上記比率Aの比率(A/B)を算出した。結果を、図4に示す。
負極活物質としてのグラファイト90重量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)10重量%とを混合し、この混合物に溶剤としてのN−メチルピロリドンを加えて負極合剤ペーストを形成した。1.5g/100cm2の負極合剤ペーストを、負極集電体としての10μmの厚さの銅箔の両面に塗布し、これを乾燥した後、ロールプレスで100kgf/cmの負荷を印加して圧縮成型した。これにより、帯状の負極電極部材を作製した。負極電極部材の大きさは、長さが220cmで、幅が13cmで、負極集電体と両面の負極活物質層との合計の厚みが120μmであった。
また、セパレータとして幅12cm、厚み25μmのポリオレフィン製微多孔膜を準備した。
各試験電池を用いて、容量保持性試験を行った。
具体的には、1CAの電流で3.6Vの電圧まで充電した後、1CAの電流で2.0Vの電圧まで放電したときの放電容量を測定し、正極活物質1g当たりの初期放電容量を算定した。
次に、この試験電池を同じ充放電条件で300サイクル充放電した後の放電容量を求め、放電容量比(%)を算出した。なお、ここで「放電容量比(%)」とは、300サイクル後の放電容量を初期放電容量で除した値に100を掛けた値とした。
各比率A/Bと、放電容量比との関係を、図4に示す。
さらに、充放電サイクル試験に供した電池と同様に作製した別の電池を用い、耐久性試験を行った。1CAの電流で3.6Vの電圧まで再度充電した後、電池を60℃の環境下で10日間保存し、保存後も初期と同様の充放電条件で3回充放電を繰り返し、3回目の放電容量を保存後放電容量とし、耐久性能比を算出した。なお、ここで「耐久性能比(%)」とは、保存後放電容量を初期放電容量で除して100を掛けた値とした。
各比率A/Bと、耐久性能比との関係を、図4に示す。
Claims (4)
- 正極集電体と、該正極集電体上に配された正極活物質層と、を含む正極電極部材と、負極電極部材と、電解液とを備え、
前記正極活物質層は、少なくとも鉄を含有する正極活物質と、酸化鉄または酸化水酸化鉄を含有する酸化物とから構成され、
前記正極活物質層の厚みは、20μm以上であり、
前記酸化物は、前記正極活物質層の前記正極集電体側よりも前記正極集電体と反対側に多く含有され、
前記正極活物質は、リン酸鉄リチウム化合物である、
非水電解液二次電池。 - 前記酸化物は、少なくとも前記正極活物質層の表面から内側に向かって5μmまで含有されている請求項1に記載の非水電解液二次電池。
- 前記正極物質層の表面から内側に該正極活物質層の厚みの1/10までの第一鉄の含有量に対する第二鉄の含有量の比率をA、前記正極活物質層の前記集電体側の面から内側に該正極活物質層の厚みの1/10までの第一鉄の含有量に対する第二鉄の含有量の比率をBとするとき、A/Bが2〜10である請求項1または2に記載の非水電解液二次電池。
- 少なくとも鉄を含む正極活物質を正極集電体上に塗布し、
前記正極活物質の表面を、酸素存在下で加熱することで酸化させて前記正極集電体上に正極活物質層が配されてなる正極電極部材を作製し、
得られた前記正極電極部材を用いて非水電解液二次電池を作製し、
前記正極活物質層は、前記正極活物質と、酸化鉄または酸化水酸化鉄を含有する酸化物とから構成され、
前記正極活物質層の厚みは、20μm以上であり、
前記酸化物は、前記正極活物質層の前記正極集電体側よりも前記正極集電体と反対側に多く含有され、
前記正極活物質は、リン酸鉄リチウム化合物である、
非水電解液二次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214807A JP6132180B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 非水電解液二次電池及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214807A JP6132180B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 非水電解液二次電池及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014071947A JP2014071947A (ja) | 2014-04-21 |
JP6132180B2 true JP6132180B2 (ja) | 2017-05-24 |
Family
ID=50746997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012214807A Active JP6132180B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 非水電解液二次電池及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6132180B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112204779B (zh) | 2019-02-13 | 2024-06-18 | 株式会社Lg新能源 | 含有针铁矿的锂二次电池用正极和包含所述正极的锂二次电池 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0789412B1 (en) * | 1994-10-27 | 2000-01-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Nonaqueous secondary cell and its manufacturing method |
US7135251B2 (en) * | 2001-06-14 | 2006-11-14 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Active material for battery and method of preparing the same |
JP4207510B2 (ja) * | 2002-09-13 | 2009-01-14 | ソニー株式会社 | 正極材料、正極、および電池 |
JP4984384B2 (ja) * | 2004-10-06 | 2012-07-25 | 日本ゼオン株式会社 | 電極の製造方法 |
TWI319920B (en) * | 2006-07-06 | 2010-01-21 | The preparation and application of the lifepo4/li3v2(po4)3 composite cathode materials for lithium ion batteries | |
JP5151329B2 (ja) * | 2007-09-07 | 2013-02-27 | トヨタ自動車株式会社 | 正極体およびそれを用いたリチウム二次電池 |
JP5244966B2 (ja) * | 2008-03-26 | 2013-07-24 | ビーワイディー カンパニー リミテッド | リチウム電池用正極材料 |
JP5417757B2 (ja) * | 2008-07-16 | 2014-02-19 | ソニー株式会社 | 薄膜電池の正極の製造方法および薄膜電池の製造方法 |
JP5403632B2 (ja) * | 2009-01-22 | 2014-01-29 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 硫化鉄リチウム複合体の製造方法 |
JP2011192499A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 非水電解質電池用正極および非水電解質電池 |
CN102823036B (zh) * | 2010-03-26 | 2016-02-03 | 株式会社半导体能源研究所 | 电力存储装置和用于制造电力存储装置的方法 |
JP5678685B2 (ja) * | 2011-01-25 | 2015-03-04 | 住友金属鉱山株式会社 | リチウム二次電池用正極活物質の前駆体とその製造方法およびリチウム二次電池用正極活物質の製造方法 |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012214807A patent/JP6132180B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014071947A (ja) | 2014-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8383077B2 (en) | Surface stabilized electrodes for lithium batteries | |
KR101514586B1 (ko) | 리튬 이온 2차 전지용 부극 활물질 | |
WO2017047019A1 (ja) | 電池 | |
KR20160072220A (ko) | 비수 전해액 이차 전지 | |
KR20080020087A (ko) | 리튬 이차 전지용 양극 활물질, 이의 제조방법 및 이를포함하는 리튬 이차 전지 | |
JP5622525B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
KR20150094344A (ko) | 리튬 이차전지용 양극 활물질, 이들의 제조방법, 및 이를 포함하는 리튬 이차전지 | |
JP2015130298A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP6275694B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP5017778B2 (ja) | 非水電解質電池用正極及び非水電解質電池 | |
JP2021510904A (ja) | 再充電可能な金属ハロゲン化物バッテリー | |
JP5621869B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP5610014B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP2012174416A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
US10096830B2 (en) | Positive electrode active material for nonaqueous electrolyte secondary batteries, and nonaqueous electrolyte secondary battery | |
WO2012115263A1 (ja) | 非水電解液二次電池 | |
JP5055780B2 (ja) | 正極活物質の製造方法およびそれを用いた電池 | |
JP4573098B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
KR101745416B1 (ko) | 리튬이차전지용 양극활물질 및 그 제조방법 | |
JP2010232030A (ja) | 非水電解質二次電池の製造方法 | |
JP6132180B2 (ja) | 非水電解液二次電池及びその製造方法 | |
JP2010135115A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
WO2012101950A1 (ja) | 非水電解質二次電池用正極、当該正極の製造方法、及び当該正極を用いた非水電解液二次電池 | |
JP2014238946A (ja) | 非水電解質二次電池の製造方法及び製造された電池 | |
KR101095350B1 (ko) | 올리빈 전지의 고온 수명 특성을 개선하는 전해액 및 이를포함하는 이차 전지 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150914 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170301 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170324 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6132180 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |