JP6131623B2 - 放射線発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ターゲットに電子ビームを照射して放射線を発生させる放射線発生装置に関し、特に、ターゲットの交換の頻度を少なくするように工夫がされた放射線発生装置に関する。
工場などには基板などを透視する放射線検査装置が備えられている。この様な放射線検査装置は、放射線を発生させる放射線発生装置と、基板などの検査物を透過してきた放射線を検出する検出器を有している。
放射線発生装置についてより具体的に説明する。放射線発生装置は、図13に示すように電子ビームの標的であるターゲット52を有している。このターゲット52は、表面がタングステン層52aで覆われている。放射線発生装置において放射線を発生させるときには、まず、ターゲット52に電子ビームを照射する。電子ビームがターゲット52のタングステン層52aに当たると、タングステン層52aから放射線(X線)が発生する。この放射線が放射線発生装置の外部に放出される。
このようなターゲット52は、消耗品である。すなわち、電子ビームを照射しているうちにタングステン層52aのタングステンが次第に昇華していくのである。ターゲット52のタングステン層52aの表面が荒れると、分解能や線量等の性能が悪化する。そこで、放射線検査装置の運用を続けていくうちにターゲット52を交換する必要が出てくる。
このターゲット52の交換の頻度を少なくするような工夫が従来よりなされている。すなわち、ターゲット52を回転できるようにするのである。電子ビームは、そもそもターゲット52の一部にしか照射されない。従って、タングステン層52aの損耗もこの電子ビームが照射される部分についてしか起こらないのである。そこで、タングステン層52aが損耗してきたときに、ターゲット52を回転させるようにすれば、ターゲット52上の電子ビームが当たる場所を変えることができる。すると、ターゲット52において未だタングステン層52aの損耗が生じていない部分に電子ビームが照射されることになる。この様にターゲット52を回転させることによりターゲット52における電子ビームの当たる部分の状態がリフレッシュされる。以上のように、従来装置によれば、電子ビームにより部分的に損耗したターゲット52を直ちに交換しなくとも放射線を確実に発生し続けることができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−277042号公報
しかしながら、従来の構成の放射線発生装置には、次のような問題点がある。すなわち、従来の放射線発生装置は、ターゲット52の交換の頻度を十分に減らせているとは言えないのである。
従来方法によると、ターゲット52が一回転されるとターゲット52を交換しなければならない。図14はこの理由について説明している。ターゲット52は、放射線の発生が実行されるにつれ、電子ビームが当たる場所でタングステン層52aの損耗が発生する。すると、ターゲット52が回転されて電子ビームの当たる部分の状態のリフレッシュが行われる。このリフレッシュ作業を続けていくうちに、図14の左側に示すように、ターゲット52上の損耗した部分が円弧状に連なって現れる。更にリフレッシュ作業を続けると、ターゲット52が新品であったときからついに1回転される。すると、図14の右側に示すようにターゲット52上の損耗した部分が円環状に連なり、ターゲット52にをこれ以上回転させても電子ビームが当たる場所のリフレッシュができなくなる。従来装置によればこうなった時点で、ターゲット52を交換しなければならないのである。
しかし、図14の右側に示すターゲット52をよく見ると、ターゲット52でタングステン層52aの損耗が生じたのは、ターゲット52のうちのごく一部(円環状の部分)であることに気が付く。交換されるターゲット52には、電子ビームが未だ照射されたことがなく、タングステン層52aが損耗していない領域が広く残されている。このような未照射の領域についても電子ビームが当たるように工夫ができれば、ターゲット52の交換頻度をより少なくすることができるのである。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ターゲットの全面を使用することでターゲットの交換頻度をより少なくすることができる放射線発生装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線発生装置は、電子ビームを発生させる電子源と、電子ビームが照射されている間は静止状態であって、電子ビームが照射されている部分であるスポットから放射線を発生させるターゲットと、ターゲット上の一つのスポットが損耗したときにスポット位置を変更させるために操作される、回転手段とシフト手段とを備え、回転手段は、ターゲットを回転させることにより、ターゲット上の円軌跡に沿ってスポットの位置を順に変更させるものであり、シフト手段は、ターゲットをターゲットの回転軸と直交する方向にシフトさせることにより、回転手段によって変更されるターゲット上の円軌跡の半径を変更させるものであることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明の構成によれば、従来構成に比べターゲットの交換頻度を減少させることができる。すなわち、本発明の放射線発生装置は、ターゲットを回転させることができるとともに、ターゲットをシフトさせることもできるのである。ターゲットを異なる2系統で移動できるようにすることでターゲットの全面を使用しながら放射線の照射をすることができる。これにより、従来構成と比べてターゲットの寿命が相当長くなり、それだけターゲットの交換頻度を抑制することができる。
また、ターゲットを互いに直交する2方向に平行移動するように構成した場合と比べて、本発明の構成はターゲットを移動させる機構が単純化されており、装置の簡略化を図ることができる。
また、上述の放射線発生装置において、ターゲットは、回転軸を中心とする円形となっており、シフト手段がターゲットをシフトさせることができる距離がターゲットの半径となっていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線発生装置をより具体的に表している。ターゲットが回転軸を中心とする円形となっていれば、ターゲットを回転させても電子ビームは確実にターゲット上に照射されることになる。また、ターゲットをシフトさせることができる距離がターゲットの半径となっていれば、ターゲットが中心からターゲットの周縁部までの距離をシフトすることができるようになる。つまり、上述の構成によれば、ターゲットの回転とシフトを組み合わせることでターゲットの全面を電子ビームに当てることができるようになる。
また、上述の放射線発生装置において、ターゲットで発生した放射線の外部への放出形式が反射型であり、ターゲットで生じた放射線を装置の外部に向けて放出させる照射窓を備え、回転手段およびシフト手段が照射窓における放射線が出射される出射面からせり出していなければより望ましい。
また、上述の放射線発生装置において、ターゲットで発生した放射線の外部への放出形式が透過型であり、回転手段およびシフト手段がターゲットにおける放射線が出射される出射面からせり出していなければより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線発生装置をより具体的に表している。照射窓またはターゲットに検査物を当接させて放射線撮影を行う場合、上述の構成のように回転手段およびシフト手段が放射線が出射される出射面からせり出していなければ、回転手段およびシフト手段が検査物に干渉してしまうことがない。したがって、上述の構成によれば確実に照射窓またはターゲットに検査物を当接させることができる。
また、上述の放射線発生装置において、筐体の真空封止の形式が開放型となっていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、電子源の交換が可能な開放型の放射線発生装置に適用できる。
本発明の構成によれば、従来構成に比べターゲットの交換頻度を減少させることができる。すなわち、本発明の放射線発生装置は、ターゲットを回転させることができるとともに、ターゲットをシフトさせることもできるのである。ターゲットを異なる2系統で移動できるようにすることでターゲットの全面を使用しながら放射線の照射をすることができる。これにより、従来構成と比べてターゲットの寿命が相当長くなり、それだけターゲットの交換頻度を抑制することができる。
実施例1に係るX線発生装置の全体構成を説明する断面図である。 実施例1に係るターゲットおよび支持体を説明する図である。 実施例1に係る案内を説明する平面図である。 実施例1に係るリングについて説明する断面図である。 実施例1に係るジグについて説明する斜視図である。 実施例1に係る支持体が回転される様子を説明する断面図である。 実施例1に係る支持体がシフトされる様子を説明する断面図である。 実施例1に係るターゲットに電子ビームが照射される様子を説明する模式図である。 実施例1に係る構成の効果を説明する模式図である。 実施例1に係る構成の効果を説明する模式図である。 実施例2に係るX線発生装置の全体構成を説明する断面図である。 実施例2に係るターゲットおよび支持体について説明する断面図である。 従来のターゲットの構成を説明する模式図である。 従来のターゲットの問題点を説明する模式図である。
続いて、本発明に係る放射線発生装置の実施例について説明する。本発明を実施するための形態について実施例を参照して説明する。各実施例におけるX線は本発明の放射線に相当する。
実施例1に係る放射線発生装置の具体的構成について説明する。実施例1の放射線発生装置は、ターゲットに対して電子ビームを斜め方向から照射する反射型の放射線発生装置となっている。
<X線発生装置の全体構成>
図1は、実施例1に係るX線発生装置1の全体構成を説明する断面図である。図1に示すように、X線発生装置1は、電子ビームが照射されることによりX線を発生させるターゲット2と、ターゲット2に一体化されており、自らが回転することによりターゲット2を回転させる支持体3と、ターゲット2を真空状態に置くための空洞を有する筐体4と、電子ビームを発生させるフィラメント5と、ターゲット2で生じたX線を装置の外部に放出させる窓6とを有している。ターゲット2と支持体3は、貼り合わされて一体化している。この支持体3は、筐体4に設けられたターゲット2導入用の開口部を閉塞することにより空気が開口部から空洞の内部に流入するのを防いでいる。支持体3は、本発明の回転手段に相当し、フィラメント5は、本発明の電子源に相当する。また、窓6は、本発明の照射窓に相当する。
実施例1の構成のX線発生装置1は、開放型となっている。開放型とは真空封止の形式を表す言葉であり、筐体4の真空状態を解除して各種のメンテナンスを行うことができるという意味である。筐体4の真空状態を解除すれば、例えば、フィラメント5を交換することができる。筐体4の空洞から空気を吸引すれば、再び、空洞の内部は真空状態となる。ターゲット2に対する電子ビームの照射は、空洞が真空状態となっているときに行われる。
<X線の出射>
続いて、実施例1に係るX線発生装置1がX線を照射する様子について説明する。X線を照射するには、電子ビームをターゲット2に対して斜め方向から照射する。ターゲット2における電子ビームが衝突した部分からX線が発生し、このX線は、ターゲット2上の発生点から放射状に広がる。X線発生装置1は、このX線のうち電子ビームが入射する方向と反対方向に向かうX線を窓6に導く。窓6に導かれたX線は、窓6を透過して装置の外部に放出されるのである。
続いて、ターゲット2と一体化された支持体3を固定する構成について説明する。筐体4におけるターゲット2導入用の開口部が設けられている面には、支持体3を固定するとめネジ7と、とめネジ7を螺合させるネジ穴を有するホルダ8が備えられている。このうち、ホルダ8は、筐体4に固定されており、とめネジ7は、ホルダ8のネジ穴の中で回転させることにより、ホルダ8の内部をネジ穴の伸びる方向に移動ができるようになっている。さらに、このとめネジ7は、ターゲット2をターゲット2の回転軸の直交する方向にシフトさせる部材でもある。とめネジ7は、本発明のシフト手段に相当する。
ホルダ8は、実はX線発生装置1において複数設けられており、具体的には、図1に示すように、2つのホルダ8が筐体4の開口から突出した支持体3を挟むように2つ設けられている。これらのホルダ8の各々にはとめネジ7が設けられていることからすると、X線発生装置1には、とめネジ7とホルダ8とを2つずつ有していることになる。そして、ホルダ8のネジ穴は、支持体3からターゲット2に向かう方向と直交するとともに、支持体3の中心に向かう方向に伸びている。そして、とめネジ7の先端は、支持体3側に設けられている。2つのとめネジ7の先端は、支持体3に当接している。従って、支持体3は、とめネジ7によって固定されていることになる。このとめネジ7をゆるめれば、支持体3をターゲット2ごと筐体4の開口から取り出すことができる。もっとも、ターゲット2を取り出すには、筐体4の空洞の真空状態が解除されている必要がある。
2つのホルダ8の位置関係について説明する。2つのホルダ8は、ネジ穴を延長する直線が円柱形状となっている支持体3の中心軸を通過するように設けられている。従って、2つのホルダ8から支持体3に向かって伸びる2本のとめネジ7の先端は、支持体3が固定された状態にある場合、円柱形状となっている支持体3の底面をなす円形状の直径の幅だけ離間している。
図2は、ターゲット2および支持体3の形状を説明している。図2の左側は、ターゲット2および支持体3をターゲット2から支持体3に向かう方向から見た時の平面図である。ターゲット2および支持体3は、いずれも扁平な円柱形状となっており、直径の大きな支持体3上に直径の小さなターゲット2がそれぞれの中心軸を共有するように貼り合わされている。ターゲット2および支持体3の中心軸は、支持体3が回転するときの回転軸に一致している。したがって、ターゲット2は、回転軸を中心とする円形となっている。回転軸については後述のものとする。
図2の右側は、ターゲット2および支持体3の断面図である。図2に示すように、ターゲット2は、熱伝導のよい銅基板2bの上に融点が高いタングステンで構成される層(タングステン層2a)が積層されている。タングステン層2aは、ターゲット2の支持体3側を基端としたときの先端に位置している。電子ビームがターゲット2に入射する場合に、電子ビームはこのタングステン層2aに照射される。
また、図2の右側に示すように、支持体3には、支持体3からターゲット2に向かう方向に伸びた複数のダボ穴3aが設けられている。このダボ穴3aは、支持体3におけるターゲット2が貼り合わされている面とは反対側の面に開口が現れるように設けられており、支持体3を貫通してはいない。
図1に示すように、支持体3は、とめネジ7によって固定されている。したがってこのとめネジ7を調整すれば、これに従い支持体3は、とめネジ7の伸びる方向に移動することができるはずである。実際、とめネジ7は支持体3を固定する目的のみならず位置を調整をする目的で設けられている部材である。従って、この支持体3の移動を案内する部材が必要である。この役割を果たすのが、図1では省略されている案内9である。この案内9は、筐体4に固定されている。
図3は、案内9を説明している。図3の左側に示すように案内9は、支持体3を導入させる長穴が設けられている。支持体3は、この長穴に従ってスライドすることができる。案内9は、この他ホルダ8がはめ込まれる溝が設けられている。図3の右側は、案内9に各部材が組み合わされた様子を示している。図3の右側に示すようにとめネジ7は、長穴の長手方向の両端から支持体3に向けて突出するように設けられている。また、矢印で示す支持体3の移動可能距離は、支持体3からターゲット2に向かう方向に見たとき円形となっているターゲット2の半径程度となっていればより望ましい。言い換えれば、とめネジ7がターゲット2をシフトさせることができる距離がターゲット2の半径となっていればより望ましいということである。
<支持体およびターゲットの回転>
実施例1の支持体3は、中心軸を中心に回転ができるのでこれについて説明する。図4は、ターゲット2および支持体3が筐体4に組み込まれている様子である。X線を発生できる状態においては、ターゲット2の周りは真空となっている。この真空状態を保持する目的で、筐体4の開口部における支持体3に当接する位置には可撓性材料から構成されるリング10が設けられている。このリング10は、筐体4の空洞と外気とを遮断するパッキンである。
図5は、支持体3を回転させるときに用いられるジグ11を表している。ジグ11には、先端と持ち手があり、先端には、支持体3に設けられたダボ穴3aに対応するダボ11aが設けられている。
図6は、支持体3のダボ穴3aにジグ11のダボ11aが挿入された状態を表している。操作者は、この段階でジグ11の持ち手を回転させると、支持体3は、この回転に伴って回転する。このときの回転軸Cは、円柱形となっている支持体3およびターゲット2の中心軸と一致する。支持体3と一体化されているターゲット2もこれに追従して回転する。なお、支持体3の回転に際し、支持体3を固定するとめネジ7を予めある程度ゆるめておく必要がある。更に、リング10には、真空グリスが塗布されており、これにより、支持体3の回転がスムーズなものとなっている。
<支持体およびターゲットのシフト>
そして、実施例1に係るX線発生装置1は、図7の矢印に示すように支持体3を上述の回転軸Cと直交する方向にシフトすることができるようになっている。この支持体3のシフトは、2つのとめネジ7をそれぞれに対応するホルダ8に対して回転させることで、実行される。支持体3をシフトさせるとターゲット2も追従してシフトする。本発明におけるシフトとは、軌跡が直線となるような往復移動をいう。この直線は、とめネジ7および案内9の長穴が伸びる方向と同じ方向に伸びている。ターゲット2がシフトできる範囲は、円柱形状となっているターゲット2の底面をなす円形状の半径以上である。
<本発明の効果>
ターゲット2が回転とシフトという独立した2系統の様式で移動できるのが本発明の最大の特徴となっている。この様な構成によって生じる効果について説明する。図8は、ターゲット2に電子ビームが照射されている様子を表している。図8に示すように、電子ビームがターゲット2に照射されると言っても、電子ビームはターゲット2のごく一部にしか当たっていない。ターゲット2における電子ビームが照射されている部分をスポットと呼ぶことにする。
このスポットでは、タングステンからX線が発生するが一方、タングステンの昇華も同時に発生する。つまり、X線の発生を続けていくとターゲット2のタングステン層2aにおけるスポットに相当する部分が損耗してくるのである。
スポットにおいてタングステン層2aの損耗がある程度進行すると、X線発生装置1は分解能・線量等の性能が悪化する。そこで、ターゲット2を電子ビームに対して移動させることにより、ターゲット2上のスポットの位置を変更する必要が出てくる。具体的にこの位置の変更を実現するのが支持体3の回転及びシフトである。
図9は、支持体3の回転によりターゲット2上のスポットの位置を変更する様子を示している。図9の左側は、未だ電子ビームが照射されたことがない新品のターゲット2を表している。このときのスポットsは、ターゲット2の中心から離れた位置にあるとする。支持体3を回転させることによりターゲット2上のスポットの位置を変更すると、ターゲット2上のタングステン層2aが損耗した損耗部は、回転によりスポットsに対して移動する。図9の中央では、この回転に基づいたスポットsの位置の変更を複数回繰り返した状態を表している。図9の中央では、タングステン層2aの部分的損耗と支持体3の回転とが繰り返された結果、黒い点で示す複数の損耗部が円弧状に配列している様子が描かれている。つまり、損耗部は、円形のターゲット2上においてターゲット2の中心を囲むように並んでいく。図9の右側は、ターゲット2が新品であったときを基準として、ターゲット2が一回転したときの様子を描いている。このようになると、支持体3をこれ以上回転させても、スポットsがターゲット2における使用済みの領域に位置してしまい、結果として、電子ビームが損耗部へ照射されてしまう。
そこで、ターゲット2が一回転してしまった時点で、支持体3をシフトさせる。すると、図10の左側に示すように、ターゲット2のスポットsがよりターゲット2の中心に近づくように移動する。つまり、スポットsが支持体3のシフトにより、ターゲット2におけるリング状の使用済みの領域の内側に移動するのである。支持体3をシフトさせた後、図9の中央で説明したように支持体3を回転をさせるようにすれば、支持体3が一回転するまではこれ以上支持体3をシフトさせなくてもX線の照射を続けることができる。
図10の右側は、この回転に基づいたスポットsの位置の変更を複数回繰り返した状態を表している。図10の右側では、タングステン層2aの部分的損耗と支持体3の回転とが繰り返された結果、黒い点で示す複数の損耗部が図9の右側で説明したリング状の使用済み領域の内側に配列している様子が描かれている。つまり、損耗部は、円形のターゲット2上においてターゲット2の中心を囲むように並んでいく。そして、ターゲット2の回転とシフトが繰り返されると、やがて消耗部がターゲット2の全面に及ぶ。実施例1の構成によれば、このとき初めてターゲット2の交換がなされる。具体的にはターゲット2は、一体化している支持体3ごと交換される。
この様に、実施例1の構成によれば、支持体3の回転とシフトを組み合わせることにより、ターゲット2の全域を使用しながらX線の照射が実行される。従来のような支持体3を回転させることしかできない構成と比べれば、ターゲット2の寿命は、相当伸びることになる。
<各部材の位置関係について>
X線発生装置1は、窓6の出射面の位置を基準として他の部材の位置が決められているのでこれについて説明する。出射面とは板状となっている窓6における筐体4の空洞に面している面とは反対側の面に当たり、この面からX線がX線発生装置1の外部に向けて出射される。X線発生装置1が実際に用いられる際、透視対象の検査物をできるだけX線発生装置1に近づけて撮影することがよく行われる。装置に検査物を近づけると、検査物を拡大して撮影することができるので検査物を詳細に検査するのに都合がいいからである。このような撮影をする場合、検査物を窓6に当接させながら撮影がなされることもある。そこで、実施例1のX線発生装置1では、窓6に検査物を当接させる際に、装置を構成する他の部材が窓6の出射面よりも突出しないように工夫がされている。ここでいう他の部材とは、支持体3,筐体4,とめネジ7,ホルダ8および案内9である。これらの部材は、図1において点線で示す窓6の出射面を仮想的に延長したときの平面を跨がずフィラメント5側に位置している。この関係は、支持体3が回転しても、とめネジ7を調整することにより支持体3がシフトしても変わることはない。
以上のように、本発明の構成によれば、従来構成に比べターゲット2の交換頻度を減少させることができる。すなわち、本発明のX線発生装置1は、ターゲット2を回転させることができるとともに、ターゲット2をシフトさせることもできるのである。ターゲット2を異なる2系統で移動できるようにすることでターゲット2の全面を使用しながら放射線の照射をすることができる。これにより、従来構成と比べてターゲット2の寿命が相当長くなり、それだけターゲット2の交換頻度を抑制することができる。
また、ターゲット2を互いに直交する2方向に平行移動するように構成した場合と比べて、本発明の構成はターゲット2を移動させる機構が単純化されており、装置の簡略化を図ることができる。
また、実施例1は、本発明のX線発生装置1をより具体的に表している。ターゲット2が回転軸を中心とする円形となっていれば、ターゲット2を回転させても電子ビームは確実にターゲット上に照射されることになる。また、ターゲット2をシフトさせることができる距離がターゲット2の半径となっていれば、ターゲット2が中心からターゲット2の周縁部までの距離をシフトすることができるようになる。つまり、上述の構成によれば、ターゲット2の回転とシフトを組み合わせることでターゲット2の全面を電子ビームに当てることができるようになる。
そして、実施例1の構成によれば、窓6に検査物を当接させて放射線撮影を行う場合、上述の構成のように支持体3,とめネジ7,ホルダ8,案内9が放射線が出射される出射面からせり出していなければ、支持体3,とめネジ7,ホルダ8,案内9が検査物に干渉してしまうことがない。したがって、上述の構成によれば確実に窓6に検査物を当接させることができる。
続いて、実施例2に係るX線発生装置について説明する。実施例2の放射線発生装置は、ターゲットに電子ビームを当てることにより発生したX線がターゲットを透過する透過型の放射線発生装置となっている。また、実施例2の放射線発生装置は、実施例1と同様真空状態の解除が可能な開放型となっている。実施例2における装置では、実施例1における窓6は必ずしも必要ではない。
図11は、実施例2に係るX線発生装置20の全体構成について説明している。図11に示すように、実施例2のX線発生装置20は、ターゲット12が支持体13により支持される点、ターゲット12と支持体13が一体化されている点、電子ビームが通過する空洞と、支持体13に閉塞される開口とを備えた筐体4を有する点、フィラメント5で生じた電子ビームがターゲット12に向けて照射される点、支持体13を支持するとめネジ7およびとめネジ7を螺入させるホルダ8を備える点は、実施例1で説明したX線発生装置1と同様である。
また、実施例2のX線発生装置20は、筐体4に支持体13の移動を案内する案内9が設けられている点(図3参照),筐体4と支持体13との間にリング10が設けられている点(図4参照),支持体13のダボ穴13aにジグ11のダボ11aをはめ込んでジグ11を回転させると、支持体13の回転に追従してターゲット12も回転する点(図6参照),および、とめネジ7を調整すると支持体13のシフトに合わせてターゲット12もシフトする点(図7参照)は、実施例1で説明した構成と同様である。
実施例2の構成におけるターゲット12および支持体13の構成は、実施例1の構成とは異なるのでこれについて説明する。図12は、実施例2に係るターゲット12および支持体13の断面図である。支持体13は、リング状の形状となっており、そのリングの中心には円板状のターゲット12が互いの中心軸を共有するようにはめ込まれている。ターゲット12は、リング状となっている支持体13の開口の一端を塞ぐように設けられている。
支持体13に一体化しているターゲット12のうち、支持体13の中心側に向いている面が電子ビームが入射する入射面であり、板状となっているターゲット12の入射面に対する裏側の面がX線が出射する出射面である。このとき、支持体13におけるターゲット12に塞がれる側の側面とターゲット12の出射面とが同一平面上にあるように両者12,13が貼り付けられている。
ターゲット12は、タングステン層12aとアルミ層12bとが積層された構成となっており、タングステン層12aが電子ビームの入射面、アルミ層12bがX線の出射面となっている。また、支持体13には、ターゲット12が貼り付けられている側に開口を有するダボ穴13aが複数設けられている。このダボ穴13aは、円筒状となっている支持体13の中心軸に平行な方向に伸びてはいるものの、貫通してはいない。
<ターゲットからのX線の出射>
図12の矢印は、ターゲット12に対して電子ビームが照射される方向を示している。ターゲット12の入射面(タングステン層12a)から入射した電子ビームは、アルミ層12b側に向かう。そのとき、タングステン層12aのうち電子ビームが衝突した部分にでX線が発生し、生じたX線はアルミ層12bを通過して出射面から出射する。したがって、実施例2に係るX線発生装置20は、電子ビームの進行方向とX線の進行方向が一致している点で、実施例1の装置とは異なっている。
支持体13およびターゲット12が回転およびシフト移動が可能なのは実施例1の装置と同様である。すなわち、支持体13と筐体4との間に位置するリング10には、真空グリスが塗られており、筐体4の空洞が真空状態にあっても、支持体13を筐体4に対して容易に回転できるようになっている。支持体13は、リング状となっている支持体13の中心軸を中心に回転され、ターゲット12もこの回転に追従して、ターゲット12の中心軸を中心に回転する。 また、案内9の長穴の長さで決まる支持体13の移動可能距離は、支持体13からターゲット12に向かう方向に見たとき円形となっているターゲット12の半径以上となっている。この様な構成とすることにより、従来構成に比べてターゲット12の寿命を相当伸ばすことができる。この効果の詳細は、図9,図10を用いて既に説明済みである。
<各部材の位置関係について>
ところで、ターゲット12の出射面の位置を基準としてX線発生装置20における他の部材の位置が決められているのでこれについて説明する。X線発生装置20が実際に用いられる際、透視対象の検査物をできるだけX線発生装置20に近づけて撮影することがよく行われる。このように、装置に検査物を近づけると、検査物を拡大して撮影することができるので検査物を詳細に検査するのに都合がいいからである。このような撮影をする場合、検査物をターゲット12に当接させながら撮影がなされることもある。そこで、実施例2のX線発生装置20では、ターゲット12に検査物を当接させる際に、装置を構成する他の部材がターゲット12の出射面よりも突出しないように工夫がされている。ここでいう他の部材とは、支持体13,筐体4,とめネジ7,ホルダ8および案内9である。これらの部材は、図11において点線で示すターゲット12の出射面を仮想的に延長したときの平面を跨がずフィラメント5側に位置している。この関係は、支持体3が回転しても、とめネジ7を調整することにより支持体3がシフトしても変わることはない。
以上のように、実施例2の構成によれば、透過型のX線発生装置についても、本発明の構成を適用できることを示している。これにより、透過型の装置においても本発明の適用によりターゲット12の交換頻度を抑制することができる。
そして、実施例2の構成によれば、ターゲット12に検査物を当接させて放射線撮影を行う場合、上述の構成のように支持体3,とめネジ7,ホルダ8,案内9が放射線が出射される出射面からせり出していなければ、支持体3,とめネジ7,ホルダ8,案内9が検査物に干渉してしまうことがない。したがって、上述の構成によれば確実にターゲット12に検査物を当接させることができる。
本発明は上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例1,実施例2の構成に加えて、円柱形状となっている支持体3,13における円筒形状の曲面に目盛りを設けるようにしてもよい。操作者は、この目盛りを通じてターゲット2の回転状況を確認することができる。
(2)実施例1,実施例2の構成において、支持体3,13のシフト状況をとめネジ7の回転数を基に把握するようにすれば、支持体3がどの程度シフトしたかを簡便に知ることができる。
(3)実施例1,実施例2の構成において、支持体3を回転させるときの回転角度は、場合に応じて自由に変更が可能である。すなわち、ターゲット2,12と電子ビームが当たるスポットsとの位置関係に関わらず回転操作1回当たりの回転角度を一定にしてもよいし、ターゲット2,12の回転中心とスポットsとの距離が長くなるに従い、回転操作1回当たりの回転角度が小さくなるようにしてもよい。ターゲット2,12の回転中心とスポットsの距離が長くなるほど、ターゲット2,12上におけるスポットsが位置するとともに回転中心を中心とする円の円周は大きくなる。したがって、後者のような回転角度の決定方法によれば、ターゲット2,12をより無駄なく使用することができる。一方、前者の法は、回転操作を単純にできるという効果がある。
2 ターゲット
3 支持体(回転手段)
5 フィラメント(電子源)
6 窓(照射窓)
7 とめネジ(シフト手段)
12 ターゲット

Claims (5)

  1. 電子ビームを発生させる電子源と、
    前記電子ビームが照射されている間は静止状態であって、前記電子ビームが照射されている部分であるスポットから放射線を発生させるターゲットと、
    前記ターゲット上の一つのスポットが損耗したときにスポット位置を変更させるために操作される、回転手段とシフト手段とを備え、
    前記回転手段は、前記ターゲットを回転させることにより、前記ターゲット上の円軌跡に沿ってスポットの位置を順に変更させるものであり、
    前記シフト手段は、前記ターゲットを前記ターゲットの回転軸と直交する方向にシフトさせることにより、前記回転手段によって変更される前記ターゲット上の円軌跡の半径を変更させるものである
    ことを特徴とする放射線発生装置。
  2. 請求項1に記載の放射線発生装置において、
    前記ターゲットは、回転軸を中心とする円形となっており、
    前記シフト手段が前記ターゲットをシフトさせることができる距離が前記ターゲットの半径となっていることを特徴とする放射線発生装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線発生装置において、
    前記ターゲットで発生した放射線の外部への放出形式が反射型であり、前記ターゲットで生じた放射線を装置の外部に向けて放出させる照射窓を備え、
    前記回転手段および前記シフト手段が照射窓における放射線が出射される出射面からせり出していないことを特徴とする放射線発生装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の放射線発生装置において、
    前記ターゲットで発生した放射線の外部への放出形式が透過型であり、前記回転手段および前記シフト手段が前記ターゲットにおける放射線が出射される出射面からせり出していないことを特徴とする放射線発生装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線発生装置において、
    筐体の真空封止の形式が開放型となっていることを特徴とする放射線発生装置。
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