JP6131623B2 - 放射線発生装置 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明に係る放射線発生装置は、電子ビームを発生させる電子源と、電子ビームが照射されている間は静止状態であって、電子ビームが照射されている部分であるスポットから放射線を発生させるターゲットと、ターゲット上の一つのスポットが損耗したときにスポット位置を変更させるために操作される、回転手段とシフト手段とを備え、回転手段は、ターゲットを回転させることにより、ターゲット上の円軌跡に沿ってスポットの位置を順に変更させるものであり、シフト手段は、ターゲットをターゲットの回転軸と直交する方向にシフトさせることにより、回転手段によって変更されるターゲット上の円軌跡の半径を変更させるものであることを特徴とするものである。
図1は、実施例1に係るX線発生装置1の全体構成を説明する断面図である。図1に示すように、X線発生装置1は、電子ビームが照射されることによりX線を発生させるターゲット2と、ターゲット2に一体化されており、自らが回転することによりターゲット2を回転させる支持体3と、ターゲット2を真空状態に置くための空洞を有する筐体4と、電子ビームを発生させるフィラメント5と、ターゲット2で生じたX線を装置の外部に放出させる窓6とを有している。ターゲット2と支持体3は、貼り合わされて一体化している。この支持体3は、筐体4に設けられたターゲット2導入用の開口部を閉塞することにより空気が開口部から空洞の内部に流入するのを防いでいる。支持体3は、本発明の回転手段に相当し、フィラメント5は、本発明の電子源に相当する。また、窓6は、本発明の照射窓に相当する。
続いて、実施例1に係るX線発生装置1がX線を照射する様子について説明する。X線を照射するには、電子ビームをターゲット2に対して斜め方向から照射する。ターゲット2における電子ビームが衝突した部分からX線が発生し、このX線は、ターゲット2上の発生点から放射状に広がる。X線発生装置1は、このX線のうち電子ビームが入射する方向と反対方向に向かうX線を窓6に導く。窓6に導かれたX線は、窓6を透過して装置の外部に放出されるのである。
実施例1の支持体3は、中心軸を中心に回転ができるのでこれについて説明する。図4は、ターゲット2および支持体3が筐体4に組み込まれている様子である。X線を発生できる状態においては、ターゲット2の周りは真空となっている。この真空状態を保持する目的で、筐体4の開口部における支持体3に当接する位置には可撓性材料から構成されるリング10が設けられている。このリング10は、筐体4の空洞と外気とを遮断するパッキンである。
そして、実施例1に係るX線発生装置1は、図7の矢印に示すように支持体3を上述の回転軸Cと直交する方向にシフトすることができるようになっている。この支持体3のシフトは、2つのとめネジ7をそれぞれに対応するホルダ8に対して回転させることで、実行される。支持体3をシフトさせるとターゲット2も追従してシフトする。本発明におけるシフトとは、軌跡が直線となるような往復移動をいう。この直線は、とめネジ7および案内9の長穴が伸びる方向と同じ方向に伸びている。ターゲット2がシフトできる範囲は、円柱形状となっているターゲット2の底面をなす円形状の半径以上である。
ターゲット2が回転とシフトという独立した2系統の様式で移動できるのが本発明の最大の特徴となっている。この様な構成によって生じる効果について説明する。図8は、ターゲット2に電子ビームが照射されている様子を表している。図8に示すように、電子ビームがターゲット2に照射されると言っても、電子ビームはターゲット2のごく一部にしか当たっていない。ターゲット2における電子ビームが照射されている部分をスポットと呼ぶことにする。
X線発生装置1は、窓6の出射面の位置を基準として他の部材の位置が決められているのでこれについて説明する。出射面とは板状となっている窓6における筐体4の空洞に面している面とは反対側の面に当たり、この面からX線がX線発生装置1の外部に向けて出射される。X線発生装置1が実際に用いられる際、透視対象の検査物をできるだけX線発生装置1に近づけて撮影することがよく行われる。装置に検査物を近づけると、検査物を拡大して撮影することができるので検査物を詳細に検査するのに都合がいいからである。このような撮影をする場合、検査物を窓6に当接させながら撮影がなされることもある。そこで、実施例1のX線発生装置1では、窓6に検査物を当接させる際に、装置を構成する他の部材が窓6の出射面よりも突出しないように工夫がされている。ここでいう他の部材とは、支持体3,筐体4,とめネジ7,ホルダ8および案内9である。これらの部材は、図1において点線で示す窓6の出射面を仮想的に延長したときの平面を跨がずフィラメント5側に位置している。この関係は、支持体3が回転しても、とめネジ7を調整することにより支持体3がシフトしても変わることはない。
図12の矢印は、ターゲット12に対して電子ビームが照射される方向を示している。ターゲット12の入射面(タングステン層12a)から入射した電子ビームは、アルミ層12b側に向かう。そのとき、タングステン層12aのうち電子ビームが衝突した部分にでX線が発生し、生じたX線はアルミ層12bを通過して出射面から出射する。したがって、実施例2に係るX線発生装置20は、電子ビームの進行方向とX線の進行方向が一致している点で、実施例1の装置とは異なっている。
ところで、ターゲット12の出射面の位置を基準としてX線発生装置20における他の部材の位置が決められているのでこれについて説明する。X線発生装置20が実際に用いられる際、透視対象の検査物をできるだけX線発生装置20に近づけて撮影することがよく行われる。このように、装置に検査物を近づけると、検査物を拡大して撮影することができるので検査物を詳細に検査するのに都合がいいからである。このような撮影をする場合、検査物をターゲット12に当接させながら撮影がなされることもある。そこで、実施例2のX線発生装置20では、ターゲット12に検査物を当接させる際に、装置を構成する他の部材がターゲット12の出射面よりも突出しないように工夫がされている。ここでいう他の部材とは、支持体13,筐体4,とめネジ7,ホルダ8および案内9である。これらの部材は、図11において点線で示すターゲット12の出射面を仮想的に延長したときの平面を跨がずフィラメント5側に位置している。この関係は、支持体3が回転しても、とめネジ7を調整することにより支持体3がシフトしても変わることはない。
3 支持体(回転手段)
5 フィラメント(電子源)
6 窓(照射窓)
7 とめネジ(シフト手段)
12 ターゲット
Claims (5)
- 電子ビームを発生させる電子源と、
前記電子ビームが照射されている間は静止状態であって、前記電子ビームが照射されている部分であるスポットから放射線を発生させるターゲットと、
前記ターゲット上の一つのスポットが損耗したときにスポット位置を変更させるために操作される、回転手段とシフト手段とを備え、
前記回転手段は、前記ターゲットを回転させることにより、前記ターゲット上の円軌跡に沿ってスポットの位置を順に変更させるものであり、
前記シフト手段は、前記ターゲットを前記ターゲットの回転軸と直交する方向にシフトさせることにより、前記回転手段によって変更される前記ターゲット上の円軌跡の半径を変更させるものである
ことを特徴とする放射線発生装置。 - 請求項1に記載の放射線発生装置において、
前記ターゲットは、回転軸を中心とする円形となっており、
前記シフト手段が前記ターゲットをシフトさせることができる距離が前記ターゲットの半径となっていることを特徴とする放射線発生装置。 - 請求項1または請求項2に記載の放射線発生装置において、
前記ターゲットで発生した放射線の外部への放出形式が反射型であり、前記ターゲットで生じた放射線を装置の外部に向けて放出させる照射窓を備え、
前記回転手段および前記シフト手段が照射窓における放射線が出射される出射面からせり出していないことを特徴とする放射線発生装置。 - 請求項1または請求項2に記載の放射線発生装置において、
前記ターゲットで発生した放射線の外部への放出形式が透過型であり、前記回転手段および前記シフト手段が前記ターゲットにおける放射線が出射される出射面からせり出していないことを特徴とする放射線発生装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線発生装置において、
筐体の真空封止の形式が開放型となっていることを特徴とする放射線発生装置。
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JP2013025530A JP6131623B2 (ja) | 2013-02-13 | 2013-02-13 | 放射線発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013025530A JP6131623B2 (ja) | 2013-02-13 | 2013-02-13 | 放射線発生装置 |
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ID=51576126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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