JP2001273860A - マイクロフォーカスx線管装置 - Google Patents

マイクロフォーカスx線管装置

Info

Publication number
JP2001273860A
JP2001273860A JP2000089700A JP2000089700A JP2001273860A JP 2001273860 A JP2001273860 A JP 2001273860A JP 2000089700 A JP2000089700 A JP 2000089700A JP 2000089700 A JP2000089700 A JP 2000089700A JP 2001273860 A JP2001273860 A JP 2001273860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
anode
target
electron beam
electron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000089700A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Koyanagi
慶二 小柳
Hideshi Kanazawa
英志 金澤
Masao Sakai
昌雄 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2000089700A priority Critical patent/JP2001273860A/ja
Publication of JP2001273860A publication Critical patent/JP2001273860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/08Anodes; Anti cathodes
    • H01J35/112Non-rotating anodes
    • H01J35/116Transmissive anodes

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロフォーカスX線管の許容負荷を向上
する。 【解決手段】 マイクロフォーカスX線管装置10はX線
管11と電源部12と制御部13と筐体14とから成る。X線管
11は電子線源21と、引出し電極22と、電子光学系23と、
加速電極24と、陽極26と、これらを内包し支持する外囲
器35とから成る。陽極26は回転する円板状のターゲット
27と、これを支持する円筒形のロータ31と、ロータ31を
回転自在に支持する固定部32とから成る。ターゲット27
の外周部には薄板状に形成したリング状の電子衝突部28
がある。ロータ31の外周部にはステータ44が配設され、
ターゲット27を回転させる。電子線源21から放出された
電子線25を電子光学系23で微小焦点に集束し、回転する
ターゲット27の電子衝突部28の焦点29に衝突させ、発生
したX線45を電子衝突部28を透過させて、X線放射窓39
から外部に放射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極めて微小な対象
物のX線透視像を得るためのX線源であるマイクロフォ
ーカスX線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の産業用X線透視装置においては、
検査対象物が微小な場合、できるだけ拡大されたX線透
視像が得られることが望ましい。そのためには、X線の
発生領域である焦点(X線源)の大きさが極めて小さくな
ければならない。そこで、焦点寸法が数μmというマイ
クロフォーカスX線管装置が近年普及し始めている。ま
た、マイクロフォーカスX線管装置においては、幾何学
的な拡大率を大きくするために、焦点と検査対象物との
間の距離を極力小さくしなければならない。このような
微小な検査対象物を透視するX線管としては、多くの場
合陽極のターゲットを透過したX線を利用する、いわゆ
る透過型X線管が用いられている。この理由は、一般的
な回転陽極X線管の構成では回転駆動機構があるために
透過X線を利用することができないことによる。
【0003】X線を発生させる電子ビーム電流(X線管
電流)は大きい程得られる透視像の画質が良くなる傾向
にあるために、実用上大きいX線管電流が要求される
が、あまり大きいX線管電流を流すとターゲットの電子
衝突部(焦点)の発熱によりターゲットが局部的に溶融し
てしまうので、許容される限界値が設けられ制限されて
いた。この許容される陽極負荷の限界値は許容負荷(又
は最大許容負荷)と呼ばれている。
【0004】マイクロフォーカスX線管装置において、
陽極(ターゲット)の溶融時に電子衝突部を移動する方
式、或いは電子照射を中断する方式がUSPNo.4,344,
013号公報、特表平10‐503,618号公報に開示されてい
る。これらの公知例の技術はいずれも陽極表面の溶融を
許容するものであり、溶融現象自体の発生を回避するも
のではない。陽極が溶融した場合には、通常X線管内の
真空度が劣化し、X線管に対し、耐電圧性の劣化、電子
ビーム電流の減少などの悪影響を及ぼす。また、上記の
いずれの方式でも、陽極の溶融発生時にはX線透視を中
断しなければならず、X線管使用者にとっても不都合は
避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の構成
のマイクロフォーカスX線管装置では、一般に広く普及
している回転陽極X線管と比べて許容負荷が小さく、得
られるX線管電流は少ない。また、より高画質の透視画
像を得ようとして、X線管電流を増加したくとも、固定
陽極X線管の場合には溶融回避の必要性から殆ど不可能
である。また、一般の回転陽極X線管の構造をそのまま
採用してX線管電流の増加を図ろうとしても、回転駆動
機構の存在のためにターゲット透過X線を利用すること
はできない。ターゲットから反射する方向のX線を利用
する通常方式の反射型X線管の構成を採用した場合に
は、幾何学的な拡大率を犠牲にせざるを得ず、マイクロ
フォーカスX線管の利点が生かされなくなる。
【0006】以上の如き問題点を考慮して、本発明で
は、許容負荷を向上したマイクロフォーカスX線管装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のマイクロフォーカスX線管装置は、電子線
発生源と、該電子線を細いビームに集束する電子光学系
と、前記電子線が衝突してX線を発生する陽極と、該陽
極と前記電子光学系と前記電子線発生源を真空気密に内
包する外囲器とから成るマイクロフォーカスX線管と、
該マイクロフォーカスX線管に電力を供給する電源部
と、該電源部を制御する制御部とを具備するマイクロフ
ォーカスX線管装置において、前記陽極は回転する円板
形状部を備え、該円板形状部に前記電子線が衝突するよ
うに構成されている(請求項1)。
【0008】この構成では、電子線が衝突する陽極の円
板形状部(ターゲット)が回転するので、ターゲットの
焦点面の温度を低減することができ、X線管に入力でき
る負荷を増加することができる。その結果、ターゲット
から放射するX線量を増加することができるので、X線
透視画像の画質を向上することができる。
【0009】本発明のマイクロフォーカスX線管装置で
は更に、前記陽極の円板形状部の前記電子線が衝突しX
線を発生する電子衝突部を薄板状とし、X線が電子衝突
部を透過して、裏面から放射されるように構成する。こ
の構成では、X線がX線管軸方向と同じ方向に放射され
るので、X線管の軸方向の長さを短くすることができ、
X線管装置全体として小型、コンパクトに構成すること
ができる。また、検査対象物も焦点に近接して配置する
ことができるので、X線透視像の幾何学的拡大率を大き
くすることができる。
【0010】本発明のマイクロフォーカスX線管装置で
は更に、前記陽極が前記円板形状部と、これを支持する
円筒状のロータと、該ロータを回転軸及び軸受を介して
回転自在に支持する固定部とを具備し、前記陽極は前記
ロータの外周部に配設されたステータによって回転駆動
されるものである。この構成では、陽極ロータと外部に
配設したステータとの組合せで陽極を回転することがで
きるので、陽極のターゲットに入力できる負荷を増加す
ることができ、放射X線量を増加することができる。
【0011】本発明のマイクロフォーカスX線管装置で
は更に、前記陽極の円板形状部はピボット軸受によって
回転自在に支持されている。また、前記ピボット軸受は
前記円板形状部の中心軸に、かつ該円板形状部の両側に
配設されている。この構成では、陽極の円板形状部が両
面側からピボット軸受によって支持されているので、X
線管の陽極の長さが短くなり、その結果として、X線管
装置全体として小型、コンパクトになる。
【0012】本発明のマイクロフォーカスX線管装置で
は更に、前記陽極の円板形状部の一方の面に1個以上の
磁極が貼付され、前記外囲器の外部の前記磁極に対向す
る位置に、回転磁界を生成するリング状の回転磁界発生
手段が配設され、該回転磁界を前記磁極に作用すること
により前記陽極の回転駆動力を得るものである。この構
成では、ピボット軸受支持方式の陽極と、リング状の回
転磁界発生手段との組み合わせにより、陽極の回転駆動
力が得られ、かつX線管装置としての陽極部分の長さを
短くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に沿って説明する。図1に、本発明に係わるマイクロフ
ォーカスX線管装置の第1の実施例の概略構成図を示
す。図1において、本実施例のマイクロフォーカスX線
管装置10は、微小焦点からX線を放射するマイクロフォ
ーカスX線管11と、マイクロフォーカスX線管11に種々
の電力を供給する電源部12と、電源部12を介してマイク
ロフォーカスX線管11を制御する制御部13と、マイクロ
フォーカスX線管11と電源部12と制御部13を収納する筐
体14とから構成される。
【0014】図1において、マイクロフォーカスX線管1
1は、電子線25を発生する電子線源21と、電子線源21で
発生した電子線25を引き出す引出し電極22と、電子線25
を微小焦点を形成するように集束する電子光学系23と、
電子線25を所望のエネルギーまで加速する加速電極24
と、電子線25の衝突によってX線45を発生する陽極26
と、電子線源21と引出し電極22と電子光学系23と加速電
極24と陽極26を支持し、真空気密に内包する外囲器35と
から構成される。
【0015】電子線25を発生する電子線源21は、通常タ
ングステンや6硼化ランタンなどの電子放出特性の優れ
た材料を、先端形状が細くなるように加工を施したもの
である。引出し電極22は、端部に電子線25を通す開口部
(穴)が設けられた底付円筒形状をしており、その円筒の
内部に電子線源21を収容している。電子線源21の電位及
び引出し電極22の電位はそれぞれ電子線源リード49及び
引出し電極リード50を介して電源部12より印加される。
【0016】電子光学系23は数段の電極又は磁極によっ
て電子線25を集束するための電子レンズを構成するもの
であり、各電極又は磁極には、各電位を印加する電源又
は励磁電流を流す電源及びそれらの電源を制御する制御
系が接続されている。各電位又は励磁電流は電源部12か
ら電子光学系リード51を介して印加される。加速電極24
は電子線25にX線を発生するために必要なエネルギーを
与えるための電極である。加速電圧は電子線源21と加速
電極24との間に電源部12より加速電極リード52を介して
印加される。
【0017】陽極26はごく薄い円盤状のターゲット27
と、ターゲット27を支持するロータ31と、ロータ31を回
転自在に支持する固定部32とから構成される。ターゲッ
ト27は通常X線の発生効率の良い高原子番号の材料、例
えばタングステンやタンタルなどから構成される。ター
ゲット27の電子線25が衝突してX線を発生する部分28
(以下、電子衝突部という)は薄く加工されている。この
電子衝突部28には電子線25の衝突によってX線源(焦点)
29が形成され、発生したX線は電子衝突部28を透過し
て、透過X線として外部に放射される。ターゲット27の
電子衝突部28は透過X線の減衰を極力抑えるために極め
て薄く作られているが、他の部分は強度を確保するため
に厚く構成されている。
【0018】上記において、ターゲット27の構造として
1種類の材料で構成する場合について説明したが、ター
ゲット27としては2種類以上の材料で構成してもよい。1
例をあげると、ターゲット27の基盤をX線透過性の良い
低原子番号の材料で作り、電子衝突部28にX線の発生効
率の良い高原子番号の材料の薄膜で被うものである。低
原子番号材料としては、例えば鉄、銅、ベリリウムなど
が用いられる。また、薄膜の厚さとしては、少なくとも
5μm以上必要であり、メッキや蒸着などによって形成
することができる。
【0019】ターゲット27は、円盤の中心部においてロ
ータ31の支持軸30に結合されている。ターゲット27と支
持軸30との結合は、ねじによる締結又はろう付けなどに
よって行われている。ロータ31は固定部32に回転軸(図
示せず)や軸受(図示せず)などを介して回転自在に支持
されている。ロータ31、回転軸、軸受、固定部32などの
構造や材料については、一般の医用回転陽極X線管の技
術を適用することができる。
【0020】陽極26の回転駆動はロータ31とその外周に
配置されたステータ44との組合せによって行われる。ス
テータ44には電源部12からステータリード53を介してス
テータ駆動電圧が印加され、このステータ駆動電圧によ
ってステータ44に励磁電流が流れ、回転磁界が発生し、
ターゲット27を支持するロータ31を回転させる。ターゲ
ット27の回転数については商用周波数の電源を用いれ
ば、最高3,000rpm又は3,600rpmに近付けることが
できるが、もっと低い周波数の電源を用いて低速で回転
してもよい。
【0021】陽極26の固定部32及びステータ44の配置
は、図示の如く、電子線25の集束系と並行することによ
り、ターゲット27を透過したX線45の放射を阻害しない
ようにしている。
【0022】外囲器35は、電子線25の集束系を内包する
陰極外囲器36と、陽極26のターゲット27を内包する陽極
外囲器37と、陽極26のロータ31を内包するロータ外囲器
38とから構成される。外囲器35の全体的な形状として
は、円形筐体のような形をした陽極外囲器37に、大きい
円筒形状の陽極外囲器36と小さい円筒形状のロータ外囲
器38が並置して取り付けられた形状をしている。陽極外
囲器37の電子衝突部29の近傍にはX線放射窓39が取り付
けられている。外囲器35の材料としては、金属又は絶縁
物が使用され、高電圧絶縁の必要な陰極の端部又は陽極
の端部には絶縁物が使用され、アース電位に近い部分に
は金属が用いられている。図1において、陰極外囲器36
の大部分(電子線源21に近い部分)とロータ外囲器38は絶
縁物で構成されている。
【0023】外囲器35に使用される金属材料としては、
ステンレス鋼、銅、モリブデン、コバールなどが使用さ
れ、絶縁材料としては、ガラスやセラミックなどが使用
される。ガラスやセラミックとの接続部にはコバールや
モリブデンなどが用いられて、溶着やろう付けなどで接
続されている。金属間の接続は、溶接又はろう付けによ
って行われる。また、X線放射窓39の材料としてはX線
透過性の良いベリリウム(板状体)などが用いられる。陽
極外囲器37の材料として絶縁物を用いている場合には、
絶縁物をそのままX線放射窓39として用いることもでき
る。
【0024】次に、本発明のマイクロフォーカスX線管
装置の動作について簡単に説明する。図1において、マ
イクロフォーカスX線管11の電子線源21と引出し電極22
との間に電源部12より電子線引出し電圧が印加される
と、この電子線引出し電圧によって作られた電界によっ
て電子線源21の先端から電子線25が発生し、引出し電極
22の穴からビーム状に放出される。この電子線25は電子
光学系23によって作られる電子レンズによって所望の焦
点寸法となるように細く集束される。更に、この電子線
25は電源部12より加速電極24に印加される加速電圧によ
って高速に加速され、ターゲット27の電子衝突部28の焦
点29に衝突し、制動X線を発生させる。
【0025】焦点29で発生したX線45は、ターゲット27
の薄肉の電子衝突部28を透過し、陽極外囲器37に設けら
れたX線放射窓39を通して外部に取り出される。外部に
取り出されたX線45は、フィルタ46などによって線質の
調整をされた後、検査対象物に照射され、検査対象物を
透過したX線45がX線検出部60に入射する。X線検出部
60では、入射X線は画像信号に変換されて、検査対象物
のX線透視画像が得られる。この画像は画像表示部61に
て、X線透視画像として表示される。
【0026】通常マイクロフォーカスX線管装置では、
X線管電圧100kV程度、X線管電流0.1mA程度の負荷が陽
極26に印加されるために、この負荷量の熱がターゲット
27の電子衝突部28にはいることになる。この程度の量の
熱が電子衝突部に入力すると、従来の固定陽極X線管で
タングステンをターゲットとした場合には、電子衝突部
の温度は3,600℃にも上昇し、タングステンの融点を越
え、ターゲットが溶融するという現象が起こり、最悪の
場合には、外囲器に穴があいて、真空が破れてしまうこ
とがある。
【0027】本発明では、陽極26を回転させることによ
り、電子衝突部28の焦点29の実効的な面積が広がるの
で、同じ量の負荷でも電子衝突部28の焦点29の温度上昇
を低く抑えることができる。例えば、ターゲット27の電
子衝突部28の移動速度が2m/sとなるような回転数にて
陽極26を回転した場合、電子衝突部28の温度は2,500℃
以下となる。このことは、陽極26を回転することによ
り、電子衝突部28の温度を低下させることができるの
で、より多くの負荷をターゲット27に入力させることが
できることを意味する。
【0028】このように、陽極26を回転することによ
り、より多くの負荷をターゲット27に入力することがで
きるので、ターゲット27で発生するX線量はより多く得
られる。この結果、検査対象物の透過X線像を画像化す
る場合にも、検査対象物の透過X線が増加するため、X
線検査部60で光電変換された画像化のための画像信号の
強度を大きくすることができ、画像表示部61でより鮮明
なX線透視画像を得ることができる。
【0029】図2に、本発明に係わるマイクロフォーカ
スX線管装置の第2の実施例の概略構成図を示す。本実
施例は、第1の実施例に対し、陽極の構造を変更したも
のである。図2において、陽極70は円盤状のターゲット2
7と、この円盤状のターゲット27を回転自在に支持する
ピボット軸受7とから構成されている。ターゲット27に
第1の実施例と同様に、電子衝突部28が形成されてお
り、この電子衝突部28に電子線25が衝突することによ
り、X線源(焦点)29が形成される。
【0030】図2において、ターゲット27の中央部の上
下面にピボット軸受72、73の凹部が取り付けられ、陽極
外囲器37の前記凹部に対向する部分にピボット軸受72、
73のピボットが取り付けられている。また、ターゲット
27の一方の面のピボット軸受72の周囲には第1の磁極71
が取り付けられている。この第1の磁極71としては耐熱
性の磁石が用いられ、ターゲット27に溝を設けて埋め込
まれている。第1の磁極71に対向して、陽極外囲器37の
外側の面に第2の磁極74が取り付けられている。この第2
の磁極74は回転磁界を作る回転磁界発生手段で、例えば
磁極をリング状に配置したステータなどが用いられる。
第2の磁極74には電源部12から磁極リード75を介して回
転磁界発生のための電力が供給される。第2の磁極74に
電圧が印加されると、回転磁界が発生し、第1の磁極71
との相互作用により、ターゲット27を回転させる回転駆
動力が得られる。
【0031】本実施例では、陽極70にロータ部分が無い
ため、外囲器35Aにはロータ外囲器が不要となり削除さ
れている。その結果、マイクロフォーカスX線管11全体
としての外形が単純な形状になり、その大きさが第1の
実施例よりもかなり小さくなり、装置全体としても小
型、コンパクト化される。
【0032】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のマイクロフ
ォーカスX線管装置によれば、陽極を回転可能にしたこ
とにより、ターゲットの許容負荷を増大させ、X線量を
増加させることができるので、より鮮明なX線透視画像
を得ることができる。また、陽極にピボット軸受などを
配設することにより、X線管装置全体を小型、コンパク
ト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるマイクロフォーカスX線管装置
の第1の実施例の概略構成図。
【図2】本発明に係わるマイクロフォーカスX線管装置
の第2の実施例の概略構成図。
【符号の説明】
10…マイクロフォーカスX線管装置 11、11A…マイクロフォーカスX線管 12…電源部 13…制御部 14…筐体 21…電子線源 22…引出し電極 23…電子光学系 24…加速電極 25…電子線 26、70…陽極 27…ターゲット 28…電子衝突部 29…X線源(焦点) 30…回転軸 31…ロータ 32…固定部 35、35A…外囲器 36…陰極外囲器 37…陽極外囲器 38…ロータ外囲器 39…X線放射窓 44…ステータ 45…X線(X線ビーム) 49…電子線源リード 50…引出し電極リード 51…電子光学系リード 52…加速電極リード 53…ステータリード 60…X線検出部 61…画像表示部 71…第1の磁極 72、73…ピボット軸受 74…第2の磁極 75…磁極リード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線発生源と、該電子線を細いビーム
    に集束する電子光学系と、前記電子線が衝突してX線を
    発生する陽極と、該陽極と前記電子光学系と前記電子線
    発生源を真空気密に内包する外囲器とから成るマイクロ
    フォーカスX線管と、該マイクロフォーカスX線管に電
    力を供給する電源部と、該電源部を制御する制御部とを
    具備するマイクロフォーカスX線管装置において、前記
    陽極は回転する円板形状部を備え、該円板形状部に前記
    電子線が衝突するように構成されていることを特徴とす
    るマイクロフォーカスX線管装置。
JP2000089700A 2000-03-28 2000-03-28 マイクロフォーカスx線管装置 Pending JP2001273860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000089700A JP2001273860A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 マイクロフォーカスx線管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000089700A JP2001273860A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 マイクロフォーカスx線管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001273860A true JP2001273860A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18605422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000089700A Pending JP2001273860A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 マイクロフォーカスx線管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001273860A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019995A1 (fr) * 2001-08-29 2003-03-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Dispositif de production de rayons x
JP2005038825A (ja) * 2003-06-26 2005-02-10 Hitachi Medical Corp マイクロフォーカスx線管及びそれを用いたx線装置
US7305066B2 (en) 2002-07-19 2007-12-04 Shimadzu Corporation X-ray generating equipment
WO2009084581A1 (ja) 2007-12-27 2009-07-09 Omron Corporation X線検査装置およびx線検査方法
JP2011512004A (ja) * 2008-01-25 2011-04-14 テールズ 光電制御装置と組み合わせた少なくとも1つの電子源を備えるx線源
JP2011151021A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 General Electric Co <Ge> 広いカバー範囲のコンピュータ断層撮影法用の装置及びその製造方法
JP2014154485A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Shimadzu Corp 放射線発生装置
EP3499544A1 (de) * 2017-12-12 2019-06-19 Siemens Healthcare GmbH Röntgenröhre

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6944268B2 (en) 2001-08-29 2005-09-13 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray generator
WO2003019995A1 (fr) * 2001-08-29 2003-03-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Dispositif de production de rayons x
US7305066B2 (en) 2002-07-19 2007-12-04 Shimadzu Corporation X-ray generating equipment
JP2005038825A (ja) * 2003-06-26 2005-02-10 Hitachi Medical Corp マイクロフォーカスx線管及びそれを用いたx線装置
JP4526113B2 (ja) * 2003-06-26 2010-08-18 株式会社日立メディコ マイクロフォーカスx線管及びそれを用いたx線装置
US8391581B2 (en) 2007-12-27 2013-03-05 Omron Corporation X-ray inspecting apparatus and X-ray inspecting method
WO2009084581A1 (ja) 2007-12-27 2009-07-09 Omron Corporation X線検査装置およびx線検査方法
JP2011512004A (ja) * 2008-01-25 2011-04-14 テールズ 光電制御装置と組み合わせた少なくとも1つの電子源を備えるx線源
JP2016033922A (ja) * 2008-01-25 2016-03-10 テールズ 光電制御装置と組み合わせた少なくとも1つの電子源を備えるx線源
JP2011151021A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 General Electric Co <Ge> 広いカバー範囲のコンピュータ断層撮影法用の装置及びその製造方法
US9271689B2 (en) 2010-01-20 2016-03-01 General Electric Company Apparatus for wide coverage computed tomography and method of constructing same
JP2014154485A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Shimadzu Corp 放射線発生装置
EP3499544A1 (de) * 2017-12-12 2019-06-19 Siemens Healthcare GmbH Röntgenröhre

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4309637A (en) Rotating anode X-ray tube
US8520803B2 (en) Multi-segment anode target for an X-ray tube of the rotary anode type with each anode disk segment having its own anode inclination angle with respect to a plane normal to the rotational axis of the rotary anode and X-ray tube comprising a rotary anode with such a multi-segment anode target
US5857008A (en) Microfocus X-ray device
US7978824B2 (en) X-ray tube having transmission anode
US5493599A (en) Off-focal radiation limiting precollimator and adjustable ring collimator for x-ray CT scanners
EP0473852A1 (en) Rotating X-ray tube with external bearings
JP2004528682A (ja) 2つのフィラメントにより焦点が静電制御されるx線管
JPH06188092A (ja) X線発生用タ−ゲットとx線源とx線撮像装置
JP2004006348A (ja) X線管用の薄型回転プレート・ターゲット
JP2009059695A (ja) 三点偏向を用いた焦点スポット温度の低減
JP2013020791A (ja) 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置
US3646380A (en) Rotating-anode x-ray tube with a metal envelope and a frustoconical anode
US5751784A (en) X-ray tube
JPH11288678A (ja) 蛍光x線源
JPH0235417B2 (ja)
US6111934A (en) X-ray tube with electromagnetic electron beam deflector formed by laminating in planes oriented perpendicularly to the electron beam
JP2001273860A (ja) マイクロフォーカスx線管装置
JPH0521028A (ja) X線管
CN111430204A (zh) X射线管及医疗成像设备
JP6695011B1 (ja) X線発生装置及びx線撮影システム
US7852987B2 (en) X-ray tube having a rotating and linearly translating anode
CN116313704A (zh) X射线管阴极聚焦元件
JP2021044226A (ja) X線管
JP3270129B2 (ja) X線管
EP0768699B1 (en) X-ray tube and barrier means therefor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110