JPH11288678A - 蛍光x線源 - Google Patents

蛍光x線源

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JPH11288678A
JPH11288678A JP11030301A JP3030199A JPH11288678A JP H11288678 A JPH11288678 A JP H11288678A JP 11030301 A JP11030301 A JP 11030301A JP 3030199 A JP3030199 A JP 3030199A JP H11288678 A JPH11288678 A JP H11288678A
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ray
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JP11030301A
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Peter Dr Schardt
シャルト ペーター
Erich Dr Hell
ヘル エーリッヒ
Detlef Mattern
マッテルン デトレフ
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Siemens AG
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Siemens AG
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G2/00Apparatus or processes specially adapted for producing X-rays, not involving X-ray tubes, e.g. involving generation of a plasma
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/08Anodes; Anti cathodes
    • H01J35/112Non-rotating anodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2235/00X-ray tubes
    • H01J2235/08Targets (anodes) and X-ray converters
    • H01J2235/086Target geometry

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光X線源を従来の装置にくらべて大きい効
率が得られるように構成する。 【解決手段】 内面1が陽極ターゲットとして構成され
X線出射窓10が設けられている真空ケースを備え、こ
の真空ケースが真空ケースのなかに配置され集束されず
に周囲に放射する電子源を囲み、その電子が制動X線8
を発生するため陽極ターゲットに当たり、単一エネルギ
ーのX線を発生するために制動X線の伝搬路に蛍光ター
ゲット9が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光ターゲットに単
一エネルギーのX線を発生させる制動X線を発生するた
めに電子源および陽極ターゲットを有する蛍光X線源に
関する。
【0002】
【従来の技術】さまざまな放射スペクトルの蛍光X線を
発生するために、さまざまな材料から形成された蛍光タ
ーゲットを備えた蛍光ターゲット保持板が配置されてい
るケースの蓋のなかにターゲットと向き合ってリング状
の一次源、たとえばアメリシウム放射源(ドイツ特許出
願公開第33 26 737 号明細書参照)が設けられ、これら
の一次源によりそれぞれ向き合って配置されている蛍光
ターゲットに発生させた特性的な少なくともほば単一エ
ネルギーの蛍光X線が一次源の中央でケースの蓋のなか
に設けられている孔を通って出射し得る蛍光X線源は知
られている。確かにこのような蛍光X線源は非常にコン
パクトに構成され、このことは通常の応用目的を満足す
るが、それは、一次源のアクティビティが典型的に10
mCiであるのでX線の高い流れを供給し得ないし、ま
た一次源が絶えず放射するのでスイッチオフ可能でもな
い。加えて、それは絶えず放射する一次源であるゆえ
に、費用をかけて廃棄物問題を解決されなければならな
い。このような蛍光X線源の輸送の際にも安全上の理由
からかなりの費用がかかる。
【0003】さらに、冒頭に記載されている種類のスイ
ッチオフ可能な蛍光X線源であって、スイッチオフがた
とえば白熱陰極において加熱電流が遮断されることによ
って電子源を不能動化することに基づいている蛍光X線
源は知られている。このような蛍光X線源は制動X線へ
の電気エネルギーの変換だけでなく、蛍光X線への制動
X線の変換もごくわずかな効率で行われるという問題を
有している。前者の効率は約1%であり、後者の効率は
ほば装置の幾何形状に関係する。従来のX線管により達
成される像質(ここでは検出量子効率(DQE)が重要
な特性量である)を得るためには、電力が現在通常の電
力の少なくとも10倍に高められなければならなかった
が、このことは実際上排除されている。
【0004】冒頭に記載されている種類の公知の蛍光X
線源では、焦点ヘッドのなかに位置している陰極から発
生された電子は直接に蛍光ターゲットに集束され(この
ことはもちろん電力を制限する)、もしくは電子はX線
源のケースの一部分に加速され、そこで制動X線を発生
し、これらの制動X線が次いで装置の幾何形状により予
め定められた空間角度で蛍光ターゲットに当たり、そこ
で蛍光X線を発生する(これについてはたとえばヨーロ
ッパ特許第0 459 567 号明細書、ドイツ特許出願公開第
37 16 618 号明細書およびドイツ特許出願公開第 196 3
9 241 号明細書を参照)。ここでも再び既に冒頭に記載
した低効率の問題が生ずるので、冒頭に記載されている
種類の蛍光X線源を用いた場合、受容可能な寸法が守ら
れるかぎり、不満足な像質しか得られない。上記両文献
において説明されている蛍光X線源には、集束された電
子源から陽極ターゲットに発生させられた制動X線を照
射される円錐状の蛍光ターゲットが使用される。陽極タ
ーゲットに特性的な単一エネルギーの蛍光X線が発生さ
せられる。
【0005】ドイツ特許出願公開第 196 39 243 号明細
書には、電気的に切換可能な種々の蛍光ターゲットに制
動X線を照射するようにしたN個の異なるターゲットを
備えた蛍光X線源が記載されている。この場合に複数個
の集束される電子源が必要であることは別として、陽極
側から可能な電力の1/Nしか利用されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、冒頭に記載されている種類の蛍光X線源を、従来の
装置にくらべて大きい効率を有するように構成すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明によれば、好ましくは内面全体が陽極ターゲ
ットとして構成されX線出射窓を有する真空ケースのな
かに、集束されずに周囲に放射する電子源と、X線出射
窓に向きを合わされて、蛍光ターゲットとが配置されて
いる。
【0008】本発明による蛍光X線源では、実際上、真
空ケースのすべての好ましくは冷却される内面が陽極タ
ーゲットとして構成されているので、陰極として簡単な
集束されずに周囲に放射する電子源、従って大きくかつ
パワーの強い電子源が使用され得る。その際、電子光学
系が、好ましくは加熱可能なワイヤスパイラルとして構
成されている陰極と、陽極としての役割をする真空ケー
スの内面とからのみ成っていると好ましい。
【0009】陰極は主として真空ケースの内面全体に均
等に電子を照射し、それによって最も簡単な構成と共
に、その後に蛍光ターゲットのなかで単一エネルギーの
蛍光X線の発生のために変換される制動X線を発生する
際に非常に高い効率が得られる。
【0010】こうして本発明による蛍光X線源は、スイ
ッチオフ可能であり、蛍光X線フォトンの高い流れを可
能にし、それにもかかわらず小形のコンパクトな構造形
態、従って複雑でなく場所的制約のない使用を可能に
し、厄介な廃棄物処理の必要がなく、また常に能動的な
放射源が存在していないので問題なしに輸送することの
できる蛍光X線源である。蛍光X線フォトンの高い流れ
に対して決定的なことは、制動X線フォトンの高い流れ
が蛍光ターゲットの励起のために利用されるように、真
空ケースの陽極として有効なすべての内面が集束されず
に周囲に放射する電子源により均等に電子を照射される
ことである。
【0011】本発明による蛍光X線源の場合、少なくと
もほぼ単一エネルギーの蛍光X線は必ずしも焦点から出
発しない。しかしこのことはたとえばX線解析のような
多くの用途にとって欠点とはならない。
【0012】蛍光ターゲットとしては用途に応じて、画
定された焦点を発生するための、たとえば前記ヨーロッ
パ特許第0 459 567 号明細書または英国特許第 1 443 0
48号明細書に記載されているような円錐状の針が用いら
れてもよいし、焦点が必要でない、または望ましくない
場合には、面状に広がった中実のターゲットが用いられ
てもよく、この面状に広がった中実のターゲットはケー
スのなかでX線出射窓と向き合う面に、もしくはケース
の外側でX線出射窓の前に配置されていてもよい。X線
出射窓は小さい原子番号の薄い材料、たとえば0.3m
mの厚みのベリリウム板から成っている。
【0013】構成を簡単にする観点で、本発明の実施態
様の場合、真空ケースがほぼ円筒状で端壁にX線出射窓
を有するように構成され、電子源が真空ケースの内部で
少なくともほぼ真空ケースの中心軸線に位置する蛍光タ
ーゲットを同心に囲む。
【0014】さまざまな放射スペクトルの蛍光X線を発
生し得るようにするために、本発明の実施態様によれ
ば、制動X線の放射路に、位置調節可能な、すなわち変
位可能または回転可能な保持板に配置されている種々の
蛍光ターゲットを入れることができる。その際に保持板
は真空ケースの外側でX線出射窓の前に配置されていて
よい。しかし、保持板を真空ケースの内側にX線出射窓
と向かい合わせて配置することも可能である。この場合
には真空ケースは、本発明の変形例により、ケース突起
部18を有し、このケース突起部のなかに保持板が、そ
の都度ただ1つの蛍光ターゲットが制動X線の伝搬路に
位置するように回転可能に配置されている。その際に高
いコストを要する気密な貫通を避けるため、保持板が磁
気的結合により、真空ケースの外部に配置された操作要
素と結合されていてよい。最も簡単な場合には、回転駆
動部は保持板に取付けられている棒磁石とそれに対して
平行に真空ケースの外側に取付けられている回転可能な
棒磁石とから成っている。外側の磁石が回転されると、
それは内側の磁石に回転を伝導し、それによって蛍光タ
ーゲット保持板をも回転させる。
【0015】本発明による蛍光X線源の陽極ターゲット
はそれ自体は公知の仕方で、高い原子番号の材料、たと
えばタングステンを含んでいる層により形成されてい
る。
【0016】蛍光ターゲットの蛍光X線への制動X線の
変換の際の効率はそれ自体は公知の仕方で、真空ケース
の内面が陽極ターゲットを形成する層の下に低い原子番
号の材料、好ましくはアルミニウムまたはベリリウムか
ら成るコンプトン散乱層を有することにより高められ
る。その際に場合によっては真空ケース全体がコンプト
ン散乱層の材料から形成されていてもよい。コンプトン
散乱層の存在により、多くの制動X線が蛍光ターゲット
に到達し、その結果として全体効率が高められるよう
に、制動X線の反射および多重反射が可能にされる。
【0017】本発明の変形例によれば、集束されていな
い、従って大きくかつ高パワーの電子源を使用する場合
に必要な冷却が保証されているように、陽極ターゲット
を保持する真空ケースの内面は冷却材を流される通路を
含んでいてよい。
【0018】もたらされた電力のキロワットあたりの到
達可能なアクティビティは大面積のターゲットを用いて
数100mCi/kWである。たとえば噴射水冷却を有
する200W/mm2 ないし300W/mm2 の固定陽
極におけるパワー密度から出発すると、非常に小さい陽
極幾何形状により既に非常に高いアクティビティが発生
され得る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の他の利点、特徴および詳
細は実施例および図面による以下の説明から明らかにな
る。
【0020】図1による本発明による蛍光X線源では主
として真空ケースのほぼ円筒状のケース壁2の内面1の
全体が陽極ターゲットとして構成され、その際にケース
壁2は液体または気体状の冷却媒体を流されている冷却
通路3を含んでいる。
【0021】蛍光X線源の電子光学系は、ワイヤから成
る円筒状スパイラルとして構成されている集束せずに周
囲に放射する電子源を有する陰極4およびケース壁2の
内面1を含んでいる。
【0022】加速電圧源5により、加熱電圧源6により
加熱可能な陰極4から出る電子がケース壁2の内面1に
向けて加速される。
【0023】陽極ターゲットとして作用するケース壁2
の内面1は好ましくはその表面全体に、しかし少なくと
も陰極4を囲む範囲に、陽極材料7、図1による実施例
ではたとえばタングステン層を設けられており、この陽
極材料から電子が衝突すると制動X線が出される。
【0024】陽極材料7の下に、図1および2による実
施例の場合には、この実施例の場合にはベリリウムまた
はアルミニウムから形成されたケース壁2によって形成
されているコンプトン散乱層が配置されている。しか
し、後で説明する図3による実施例の場合のように、陽
極材料7とケース壁2との間に適当な材料から成る特別
なコンプトン散乱層が設けられていてもよい。
【0025】陰極4から出る電子は陽極材料7として設
けられているタングステン層に向けて加速され、その際
に図2に示されているように空間角度内に放射される制
動X線8を発生させる。この制動X線8は、場合によっ
てはコンプトン散乱層での反射の後に、大部分が蛍光タ
ーゲットに当たる。
【0026】図1による実施例では蛍光ターゲット9
は、真空ケースの端壁11に取付けられ、真空ケースの
内部に位置しかつ円筒状スパイラルにより囲まれている
円錐状の針として構成されている。真空ケース、円筒状
スパイラルおよび蛍光ターゲット9の中心軸線は、同心
の配置をなすように、少なくともほぼ一致している。蛍
光ターゲットから出る蛍光X線は真空ケースの中に端壁
11と向かい合う端壁12のなかに配置されているX線
出射窓10を通って真空ケースから出射する。
【0027】図2による実施例の場合、このような針の
代わりに面状に広がっている中実の蛍光ターゲット9が
設けられ、この蛍光ターゲット9は図2に示されていな
いX線出射窓と向き合って配置されている。
【0028】図3による本発明による蛍光X線源は、ほ
ぼ円筒状のケース壁2のほかに2つの端壁11および1
2を有する真空ケースを有している。真空ケースの内面
全体はたとえばアルミニウムまたはベリリウムから成る
コンプトン散乱層を設けられており、このコンプトン散
乱層は部分13、14および15から組み立てられてい
る。このコンプトン散乱層の上にその内面全体を覆う陽
極材料、たとえばタングステンの層が配置されている。
真空ケースの長手方向軸線のなかに同心に配置された円
錐状の針として構成されている蛍光ターゲット9は陰極
4により囲まれている。この陰極4は、陽極ターゲット
として有効な真空ケースの内面全体および特に陰極4を
囲む円筒状の範囲が制動X線を発生するために均等に電
子を照射されるように、実際上真空ケースの内部空間お
よび蛍光ターゲット9の全長にわたって延びている。制
動X線の作用のもとに蛍光ターゲット9から出る単一エ
ネルギーの蛍光X線は、コリメータ16により囲まれて
いるたとえばベリリウムから成るX線出射窓10を通っ
て出射する。
【0029】円錐状の針として構成されている図3の実
施例の蛍光ターゲット9は、図2による実施例の場合に
示されているように、面状に広がっている中実の蛍光タ
ーゲット9により置換され得る。これはその場合にコン
プトン散乱層の部分14の中央に配置しなければならな
い。
【0030】図4による蛍光X線源は、単一の蛍光ター
ゲットではなく多数の蛍光ターゲットが真空ケースの外
側に配置されていることにより、図1による蛍光X線源
と相違している。これらの蛍光ターゲット9、9′、
9″、9′″は面状かつ中実に構成され、さまざまな材
料から形成されかつ位置調節可能な、すなわち回転可能
な保持板17に配置されている。陽極材料7として設け
られているタングステン層に電子が当たる際に生ずる制
動X線は、場合によってはコンプトン散乱層での反射の
後に、X線出射窓10を通って真空ケースから出射し、
蛍光ターゲット9、9′、9″、9′″の1つ、たとえ
ば蛍光ターゲット9の上に当たる。
【0031】蛍光ターゲット9、9′、9″、9′″を
有する保持板17は真空ケースの外側に配置されていな
くてもよく、その代わりに、図5による実施例の場合の
ように、真空ケースの内側に位置していてもよい。
【0032】図3による実施例と広範囲に亘って一致し
ている図5による実施例の場合には、針状の蛍光ターゲ
ットの代わりに、蛍光ターゲット9、9′、9″、
9′″を有する保持板17が、さもなければ少なくとも
ほぼ円筒状の真空ケースのケース突起部18のなかに回
転可能に配置されている。その際にこの配置は、それぞ
れ常に蛍光ターゲット9、9′、9″、9′″の1つの
みが真空ケースの円筒状の内部空間内すなわち制動X線
が伝搬する範囲内に突入するように行われている。動作
位置にそれぞれ位置している蛍光ターゲット(図5に示
されている作動位置では蛍光ターゲット9)から出発す
る蛍光X線はたとえばベリリウムから成るX線出射窓1
0を通って出射する。
【0033】保持板17は、位置調節装置19と保持板
17との間の気密に真空ケースの壁を通して導かれる結
合を必要とせずに、ケースの外側に回転可能に配置され
ている同じく磁気的な位置調節装置19により保持板1
7の位置調節が行われ得るように、永久磁石として構成
されているかまたは永久磁石を備えていてよい。
【0034】陽極材料としてタングステンを使用した場
合に得られる放射スペクトルのシミュレートされた例
が、蛍光X線フォトンのエネルギー(keV)を横軸
に、蛍光X線フォトンの相対的な数(n)を縦軸にとっ
て、図6および7に示されており、実際に少なくとも本
質的に単一エネルギーの蛍光X線が発生されることを示
している。なお、図6にはランタンから形成された蛍光
ターゲットに対する放射スペクトルが、図7にはバリウ
ムから形成された蛍光ターゲットに対する放射スペクト
ルが示されている。蛍光線KαおよびKβの上側および
(または)下側のスペクトル成分が望ましくないなら
ば、これらはたとえば必要に応じてX線出射窓10の前
に設けられる適当なフィルタにより除去され得る。
【0035】X線出射窓10の材料の選定は、制動X線
が出射して、真空ケースの外側に配置されている蛍光タ
ーゲットに到達すべきか、または図3および5による実
施例のようにX線出射窓10を通って特性蛍光X線を出
射すべきかに関係する。
【0036】本発明は示されている実施例に限定されな
い。図3および5による実施例の場合と異なって、制動
X線をX線出射窓10および前置されているコリメータ
16を介して出射させて、真空ケースの外側に配置され
ている蛍光ターゲットに向ける、すなわち蛍光ターゲッ
ト保持板17を図3または5中のX線出射窓10の右前
に配置することの他に、X線出射窓10と向かい合う真
空ケースの側に別のX線出射窓を設け、蛍光X線が右の
X線出射窓10および真空ケースの内部空間を通過した
後に、蛍光X線がこの別のX線出射窓を通って出射し得
るように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蛍光X線源の構成の概要を示す部
分断面図。
【図2】本発明による別の蛍光X線源の真空ケースの壁
の一部分の拡大断面図。
【図3】本発明による蛍光X線源の別の実施例の縦断面
図。
【図4】さまざまな放射スペクトルの蛍光X線を発生す
る本発明による蛍光X線源の変形例の構成の図1に相当
する図。
【図5】同じくさまざまな放射スペクトルの蛍光X線を
発生する本発明による別の蛍光X線源の図3に相当する
図。
【図6】ランタンから形成された蛍光ターゲットと結び
付けられた陽極材料としてのタングステンに対する蛍光
スペクトルを示す図。
【図7】バリウムから形成された蛍光ターゲットと結び
付けられた陽極材料としてのタングステンに対する蛍光
スペクトルを示す図。
【符号の説明】
1 内面 2 ケース壁 3 冷却通路 4 陰極 5 加速電圧源 6 加熱電圧源 7 陽極材料 8 制動X線 9、9′、9″、9′″ 蛍光ターゲット 10 X線出射窓 11、12 端壁 13、14、15 部分 16 コリメータ 17 ターゲット板 18 ケース突起部 19 調節装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デトレフ マッテルン ドイツ連邦共和国 91056 エルランゲン クレーエンホルスト

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面が陽極ターゲットとして構成されX
    線出射窓が設けられている真空ケースを備え、この真空
    ケースが真空ケースのなかに配置され集束されずに周囲
    に放射する電子源を囲み、その電子が制動X線を発生す
    るため陽極ターゲットに当たり、単一エネルギーのX線
    を発生するために制動X線の伝搬路に蛍光ターゲットが
    配置されていることを特徴とする蛍光X線源。
  2. 【請求項2】 電子源が加熱可能なワイヤスパイラルで
    あることを特徴とする請求項1記載の蛍光X線源。
  3. 【請求項3】 真空ケースがほぼ円筒状で端壁にX線出
    射窓を有するように構成され、電子源が真空ケースの内
    部で少なくともほぼ真空ケースの中心軸線に位置する蛍
    光ターゲットを同心に囲んでいることを特徴とする請求
    項1または2記載の蛍光X線源。
  4. 【請求項4】 制動X線の放射路に、位置調節可能な保
    持板の上に配置されている種々の蛍光ターゲットを入れ
    ることができることを特徴とする請求項1または2記載
    の蛍光X線源。
  5. 【請求項5】 保持板が真空ケースの外部でX線出射窓
    の前に配置されていることを特徴とする請求項4記載の
    蛍光X線源。
  6. 【請求項6】 保持板が真空ケースの内部にX線出射窓
    と向き合って配置されていることを特徴とする請求項4
    または5記載の蛍光X線源。
  7. 【請求項7】 真空ケースがケース突起部を有し、この
    ケース突起部のなかに保持板が、その都度ただ1つの蛍
    光ターゲットが制動X線の伝搬路に位置するように回転
    可能に配置されていることを特徴とする請求項6記載の
    蛍光X線源。
  8. 【請求項8】 保持板が磁気的結合により、真空ケース
    の外部に配置された操作要素と結合されていることを特
    徴とする請求項6記載の蛍光X線源。
  9. 【請求項9】 真空ケースがほぼ円筒状で端壁にX線出
    射窓を有するように構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし8の1つに記載の蛍光X線源。
  10. 【請求項10】 電子線源が好ましくは真空ケースの中
    心軸線の周りに同心である加熱可能なワイヤスパイラル
    であることを特徴とする請求項1または4ないし9の1
    つに記載の蛍光X線源。
  11. 【請求項11】 陽極ターゲットが高い原子番号の材料
    を含む層により形成されていることを特徴とする請求項
    1ないし10の1つに記載の蛍光X線源。
  12. 【請求項12】 真空ケースの内面(1)が陽極ターゲ
    ットを形成する層の下にコンプトン散乱層を有すること
    を特徴とする請求項11記載の蛍光X線源。
  13. 【請求項13】 コンプトン散乱層が低い原子番号の材
    料を含んでいることを特徴とする請求項12記載の蛍光
    X線源。
  14. 【請求項14】 コンプトン散乱層がアルミニウムおよ
    びベリリウムから成るグループの少なくとも1つの材料
    を含んでいることを特徴とする請求項13記載の蛍光X
    線源。
  15. 【請求項15】 真空ケースがコンプトン散乱層の材料
    から形成されていることを特徴とする請求項12ないし
    14の1つに記載の蛍光X線源。
  16. 【請求項16】 陽極ターゲットを形成する層がタング
    ステンを含んでいることを特徴とする請求項11ないし
    15の1つに記載の蛍光X線源。
  17. 【請求項17】 真空ケースの壁が冷却材を流される通
    路を含んでいることを特徴とする請求項1ないし16の
    1つに記載の蛍光X線源。
JP11030301A 1998-02-10 1999-02-08 蛍光x線源 Withdrawn JPH11288678A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19805290A DE19805290C2 (de) 1998-02-10 1998-02-10 Monochromatische Röntgenstrahlenquelle
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