JP3147927B2 - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JP3147927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線発生装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8はX線発生装置の構成図である。高
真空容器1の内部にはカソード2及びアノード3が配置
され、このうちアノード3はカソード2に対して約45
°傾けられている。また、電流源がカソード2に接続さ
れてカソード2に熱を発生させるようになっている。か
かる構成においてカソード2に電流が供給されて加熱さ
れ、これとともにカソード2とアノード3との間に高電
圧が印加されると、カソード2から熱電子が放出されて
電子流としてアノード3に衝突する。この衝突のときに
アノード3にはX線が発生する。そして、このX線発生
装置ではカソード2及びアノード3間の電子流に対して
90°の方向に放射されるX線が照射口を通して取り出
される。
【0003】ところで、X線量の発生は図9に示すよう
にアノード3の面に対して約11°の方向をピークとし
て各方向に放射される。このため、取り出されるX線は
発生した全X線量の一部であって、例えば照射口を通ら
ないX線は不必要となる。従って、X線を取り出す効率
が低い。又、アノード3を傾けているために、高真空容
器1が大型化となる。
【0004】一方、図10に示すX線発生装置は、高真
空容器4の内部に一対のアノード5、6を対向配置し、
これらアノード5、6の間にカソード7を配置してい
る。かかる構成において、カソード7に電流が供給され
るとともにアノード5、6に高電圧が印加されると、カ
ソード7から熱電子が放出されて電子流としてアノード
3に衝突し、この衝突によりアノード5、6からX線が
発生する。
【0005】しかしながら、かかる構成では高真空容器
1を小形化できるが、各アノード5、6が平板なので、
各アノード5、6とカソード7との対向部分が少ない。
このため、カソード7から放出された熱電子を有効に各
アノード5、6に導くことができない。又、上記各X線
発生装置ではアノードとカソードとの位置決めが難しく
製作が困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように一部のX
線しか取り出すことができずにX線を取り出す効率が低
く大型であったり、又、カソード7から放出された熱電
子を有効に各アノード5、6に導くことができない。そ
こで本発明は、X線を効率良く取り出して照射エリアに
照射できる小型のX線発生装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口部を有す
アノードと、このアノードに覆われて配置されたカソ
ードとを具備したX線発生装置において、カソードは、
断面が四辺形のものを螺旋状に巻回したものであること
を特徴とするX線発生装置である。又、本発明は、少な
くとも軸方向のいずれか一方に開口部が形成され、前記
軸方向に平行な筒状の表面を有するアノードと、このア
ノードに覆われて配置されており、このアノードと同心
円を形成するように螺旋状に巻回された断面が四辺形の
カソードとを具備したことを特徴とするX線発生装置で
ある。 又、本発明は、高電圧が印加されることにより熱
電子を放出するアノードと、このアノードから放出され
た前記熱電子が衝突することによりX線を発生するカソ
ードとを備えたX線発生装置において、カソードの断面
は、略四辺形であり、かつ螺旋状に巻回したものである
ことを特徴とするX線発生装置である。
【0008】
【作用】このような手段を備えたことにより、断面が四
辺形のものを螺旋状に形成したカソードから放出された
熱電子は、有効にカソードから引き出され、アノードに
衝突して発生量の多いX線を発生する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0010】図1はX線発生装置の構成図であり、図2
は同装置の断面から見た構成図である。高真空容器10
は円柱状に形成され、一端側にはベリリウムによりX線
照射窓11が形成されるとともに他端側にはガラス板1
2が設けられている。そして、これらX線照射窓11及
びガラス板12により高真空容器10は高真空に封止さ
れている。
【0011】この高真空容器10の内面には円筒状のア
ノード13が設けられている。このアノード13はタン
タル又はタングステンにより形成されている。又、高真
空容器10の内部にはカソード14が配置されている。
このカソード14は図3に示すように螺旋状に形成さ
れ、その断面は四辺形に形成されている。又、このカソ
ード14は螺旋状のタングステンにバリウムを含浸され
たインプレカソードである。そして、このカソード14
はアノード13とともに同心円を形成するように配置さ
れている。なお、カソード14の両端はガラス板12を
通して外部に導出され、その端部には接続端子が接続さ
れている。
【0012】かかる構成であれば、カソード14に電流
が供給されると、カソードは熱を発生する。なお、カソ
ード14での電流密度は真空中で5〜10A/mm2 であ
る。これとともにアノード13に高電圧が印加される
と、カソード14から熱電子が放出され、この熱電子が
カノード13に衝突する。このとき、アノード13は円
筒状に形成されているので、カソード14から放出され
た熱電子のほとんどはアノード13に衝突する。この熱
電子のアノード13への衝突によりX線が発生し、この
ときのX線量はアノード13の面に対して約11°の方
向がピークとなる。しかるに、このX線はX線照射窓1
1を透過して外部に放射される。
【0013】図4は管電圧つまりアノード13への印加
電圧に対するX線量の関係を示している。同図に示され
るように同管電圧であっても本発明の方がはるかにX線
の発生量は多い。
【0014】このように上記一実施例においては、円筒
状のアノード13の内部に軸方向を一致させて螺旋状の
カソード14を配置したので、カソード14の全表面に
対してアノード13を均一に配置でき、カソード14か
ら放出された熱電子を有効にアノード13に衝突させる
ことができる。これにより、X線を効率良く取り出せ
る。又、アノード13とカソード14とを同心円に配置
するので、小形化ができ、そのうえ製作も円筒形の治具
を用いるだけでよく、かつ端子の接続も容易である。一
方、カソード14は断面を四辺形に形成したので、表
面積を大きくでき、有効にカソード14から熱電子を引
き出すことができる。
【0015】なお、本発明は上記一実施例に限定される
ものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、図5に示すX線発生装置はアノード20を
カソード21の全周に対して傾斜して形成したものであ
る。この場合、カソード21はアノード20の形状に合
わせてアノード20との距離が均一になるように形成さ
れている。このような構成とすることにより、X線の照
射エリアが広くなる。
【0016】さらに図6に示すように同心状の外側にら
せん状のカソード30、内側に円筒状のアノード31を
配置してもよい。なお、32はベリリウムにより形成さ
れた窓である。このような構成とすることにより、X線
は内側のアノード31に沿って(11゜方向)照射さ
れ、焦られたX線が得られる。
【0017】又、図7はカソード33の構成を示してい
る。このカソード33は円筒状の傍熱カソード34の内
部にヒータ35を配置したものである。しかるに、かか
るカソード33を図1に示すアノード13の内部に同心
円となる位置に配置すれば、カソード33から放出され
た熱電子のほとんどがアノード13に衝突する。これに
より、X線を効率良く取り出せる。
【0018】一方、X線照射窓11はベリリウムに限ら
ず、用途に応じてガラスやセラミックで形成してもよ
い。又、アノード13は円筒形状に限らず開口部を1箇
所として底部を形成してもよい。さらに、アノード13
はタンタルTa、タングステンW、モリブデンMoのい
ずれかで形成されてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、カ
ソードの全表面に対してアノードを均一に配置でき、カ
ソードから放出された熱電子を有効にアノードに衝突さ
せることができてX線を効率良く取り出して照射エリア
に照射できる小型のX線発生装置を提供できる。又、本
発明によれば、カソードの断面を四辺形に形成したで、
表面積を大きくできて円筒状のアノードと組み合わせる
ことによりアノードとカソードとの間の電界を平等にで
き、有効にカソードから熱電子を引き出して発生量の多
いX線を発生できるX線発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線発生装置の一実施例を示す構
成図。
【図2】同装置の断面構成図。
【図3】同装置におけるカソードの外観図。
【図4】同装置の発生X線量を示す図。
【図5】同装置の変形例を示す構成図。
【図6】同装置の変形例を示す構成図。
【図7】同装置の変形例を示す構成図。
【図8】従来装置の構成図。
【図9】同装置のX線発生状態を示す図。
【図10】従来装置の構成図。
【符号の説明】
10…高真空容器、11…X線照射窓、12…ガラス
板、13…アノード、14…カソード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 三郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝横浜事業所内 (56)参考文献 特開 平1−175154(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 35/08 H01J 35/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するアノードと、このアノー
    に覆われて配置されたカソードとを具備したX線発生
    装置において、 前記カソードは、断面が四辺形のものを螺旋状に巻回し
    たものである ことを特徴とするX線発生装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも軸方向のいずれか一方に開口
    部が形成され、前記軸方向に平行な筒状の表面を有する
    アノードと、 このアノードに覆われて配置されており、このアノード
    と同心円を形成するように螺旋状に巻回された断面が四
    辺形のカソードと、 を具備したことを特徴とする X線発生装置。
  3. 【請求項3】 高電圧が印加されることにより熱電子を
    放出するアノードと、このアノードから放出された前記
    熱電子が衝突することによりX線を発生するカソードと
    を備えたX線発生装置において、 前記カソードの断面は、略四辺形であり、かつ螺旋状に
    巻回したものであることを特徴とするX線発生装置。
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