JP6130443B2 - 車両用シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シフトレバー装置に関する。
例えば、特許文献1には、運転者が操作するシフトレバーを回転可能に支持する支持軸(軸部)の先端部にプッシュナットを設け、軸部がシフトレバーから抜けるのを防止する車両用シフトレバー装置が開示される。
このような装置の軸部の中には、シフトレバーを車両に取り付ける土台となるベースブラケットを貫通してベースブラケットの表面側に露出した軸部の先端部にプッシュナットを取り付け、軸部がシフトレバーから抜けるのを防止するものがある。
しかし、軸部の抜け止めにプッシュナットを用いると、プッシュナットの製造コストがかかる。そこで、例えば、特許文献2に示すようにベースブラケットを貫通して位置する軸部を軸回りに回転させることで、軸部とベースブラケットが係合して軸部がベースブラケットに固定されるようにし、部品点数及び製造コストを削減している。
具体的には、中空かつ凸状(殻形状)に形成されたベースブラケットを軸部が貫通するようにベースブラケットに形成された一対の開口部に軸部が挿入される。そして、挿入された軸部が軸回りに回転することで、軸部と開口部が係合して軸部がベースブラケットに固定される。
特開2011−251554号公報 特開2015−47994号公報
しかし、このような軸部では、一対の開口部に軸部を挿入する際に軸部の先頭となる先端と反対側(軸部の後端側)に位置する開口部で軸部が開口部と係合して軸部がベースブラケットに固定される。そして、軸部の先端側に位置する開口部では、軸部の先端部が開口部に単に嵌め込まれることで、軸部がベースブラケットに固定される。よって、軸部が挿入されたベースブラケットに対して、挿入された軸部の先端側に向けてベースブラケットが広がるような力が作用すると、軸部の先端がベースブラケットから脱落する危険性がある。
本発明の課題は、軸部の先端がベースブラケットから脱落するのを抑制できる車両用シフトレバー装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の車両用シフトレバー装置は、
対向して位置する第1及び第2開口部を有する中空かつ凸状に形成されたベースブラケットと、
第1及び第2開口部に挿入されてベースブラケットを貫通して位置し、第1開口部からベースブラケットの表面側に一部が露出する先端部を有する軸線回りに回転可能な軸部と、
を備え、
第1開口部は被係合部を有し、
先端部は、被係合部と係合可能な係合部を有し、
先端部を先頭にしてベースブラケットの裏面側から第1開口部に軸部が挿入され、軸部が軸線回りに回転することで、係合部と被係合部が非係合状態で軸部が第1開口部から抜けるのを許容する許容位置から係合部と被係合部が係合状態で軸部が第1開口部から抜けるのを阻止する阻止位置に移動し、
ベースブラケットは、上部に開口を有する本体部と、開口に装着される蓋部を有し、
蓋部は、開口に装着された状態で先端側(軸部の先端側)において本体部の内面に沿って下方に突出して軸線が貫通する突出片を有し、
第1開口部は、軸線上に位置する本体部と突出片を貫通して形成され、
軸部は、阻止位置で本体部と蓋部を固定する固定軸であることを特徴とする。
本発明によれば、ベースブラケットの第1開口部に先端部が挿入された軸部が軸線回りに回転すると、軸部が第1開口部から抜けるのを許容する許容位置から、軸部が第1開口部から抜けるのを阻止する阻止位置に位置する。そのため、軸部の先端がベースブラケットから脱落するのを抑制できる。
本発明の実施態様では、
第1開口部は、第1開口部の内側に突出する凸部を被係合部とし、
先端部は、第1開口部側に位置する軸部の先端から後端に向けて延びて突き当り部を形成した後、軸部の周方向に延びる凹部を係合部とし、
ベースブラケットの裏面側から第1開口部に先端を先頭にして軸部を装着する際、凹部は、凸部が軸部に対して相対的に移動する移動経路となり、移動経路を移動する凸部が突き当り部に到達すると許容位置となり、許容位置から軸部を周方向と逆方向に回転させると阻止位置となる。
これによれば、軸部を第1開口部に装着する際、第1開口部の凸部が軸部の凹部を移動経路とするように軸部に対して相対的に移動する。よって、凸部が凹部に案内されるようにして凸部が軸部に対して相対的に移動して許容位置から阻止位置に移動する。そのため、軸部の装着が容易となる。また、阻止位置においては、ベースブラケットの表裏を挟むようにして凸部が凹部に挟まれるように位置するため、軸部がベースブラケットから脱落しない。
本発明の実施態様では、
ベースブラケットの内部で第1及び第2開口部の外周部に挟まれて位置する本体部と、本体部に接続されて一部がベースブラケットの上方に突出して車両の運転者に操作される操作部と、を有するシフトレバーを備え、
本体部は、第1及び第2開口部との間が通じるように本体部を貫通して軸部が装着される貫通孔を有し、
軸部は、第1開口部、第2開口部及び貫通孔に挿入されて軸線回りにシフトレバーを回転可能に支持する支持軸である。
これによれば、運転者が操作部を操作する際にシフトレバーを回転可能に支持する支持軸の軸線方向にシフトレバーに荷重が生じると、シフトレバーを両側から挟む第1及び第2開口部の外周部が互いに離れるような力が作用する。よって、シフトレバーを回転可能に支持する支持軸に軸部を用いると、軸部と第1開口部が係合することによりベースブラケットから支持軸(軸部)が脱落するのを効果的に抑制できる。
本発明の一例である実施例1のシフトレバー装置を示す斜視図。 図1のシフトレバー装置の内部構造を示す透視図。 図2Aのシフトレバー装置に対応する正面図。 図2Aのシフトレバー装置に対応する背面図。 図2Cの支持軸及びその周辺を示す部分拡大図。 図2Aのシフトレバー装置の分解斜視図。 図2BのIV−IV断面の一部を示す部分断面図。 図3の支持軸を正面側から見た斜視図。 図5Aの支持軸を背面側から見た斜視図。 ベースブラケットにシフトレバーを装着した状態を示す断面図(ベースブラケットは図2BのIV−IV断面と同様の断面であるが、シフトレバーの傾きを図2Bと逆向きに傾けた状態の断面図)。 図6Aに続き、ベースブラケットの開口部に対向するように支持軸を配置した状態を示す断面図。 図6Bに続き、ベースブラケットに支持軸を挿入することで、支持軸が許容位置に到達した状態を示す断面図。 図6Cの支持軸を軸線回りに回転させることで、支持軸が阻止位置に到達した状態を示す断面図。 凸部を有する開口部を示す図6Bに対応する部分拡大図。 凸部を有する開口部と支持軸を示す図6Cに対応する部分拡大図。 凸部を有する開口部と支持軸を示す図6Dに対応する部分拡大図。 図7Bの状態の支持軸及びその周辺部を支持軸の後端部側から見た部分拡大図。 図7Cの状態の支持軸及びその周辺部を支持軸の後端部側から見た部分拡大図。 本発明の一例である実施例2のシフトレバー装置を示す斜視図。 図9のシフトレバー装置の分解斜視図。
図1及び図2A〜図2Dは本発明の一例である実施例1の車両用シフトレバー装置(以下、シフトレバー装置1)を示す。シフトレバー装置1は車両の運転者により操作され、運転者が車両の走行状態に応じてレバーの位置をパーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ等の各操作位置に切り替えることで、自動変速機を操作する。
図3に示すようにシフトレバー装置1は、シフトレバー装置1を車両に取り付ける土台となるベースブラケット2と、車両の運転者に操作されるシフトレバー3と、シフトレバー3を支持してベースブラケット2に取り付けられる支持軸4を備える。支持軸4が本発明の「軸部」に相当する。
ベースブラケット2は、外形が凸状かつ内部が中空の殻状に形成され、シフトレバー装置1を車両に取り付ける土台として機能する。ベースブラケット2は、横長状の上面2aと、上下が開放された中空角柱状に形成されて上面2aに上端が接続する側面2bと、側面2bの下端に接続する脚2cを備える。
上面2aは、上面2aの形状と同様に横長状の開口部2a1を有する。側面2bは、横長状の上面2aの短手方向に対向して位置する面2b1、2b2に開口部5、6(図3では開口部6は図示されていない)を有する。図2BのIV−IV断面である図4に示すように面2b1に開口部5が形成される。面2b1に対向する面2b2には開口部6が形成される。開口部6は、軸線O1上で開口部5に対向して位置し、径がRの環状に形成される。開口部5は、開口部6に対応して環状に形成された内周部の一部が内側に突出する凸部5aを有する(図7A参照)。また、図2Dに示すように開口部6の外周部には、貫通孔Hと爪部6aと突出部6bが位置する。貫通孔Hは矩形状に形成され、貫通孔Hの内側には、爪部6aが位置する。爪部6aは、貫通孔Hの内周部の一端部を基点として、開口部6に向かって延びる。爪部6aは、基点における弾性変形に基づき爪部6aが貫通孔Hから面2b2の表面側(図示手前側)に突出する方向に付勢される。よって、爪部6aの一部は面2b2から突出して位置する。爪部6aの先端の先には爪部6に対向して突出部6bが位置する。突出部6bは面2b2の表面側に突出して位置する。開口部5が本発明の「第1開口部」、凸部5aが本発明の「被係合部」、開口部6が本発明の「第2開口部」に相当する。
図3に戻って、脚2cは、脚2cを上下方向に貫通する貫通孔2c1を有する。貫通孔2c1に、例えば、締結部材を挿入して脚2cを図示しない車両の本体に固定することで、ベースブラケット2が車両に取り付けられる。
シフトレバー3は、筒状のレバー3aとレバー3aの下端部に接続する本体部3bを備える。レバー3aは、先端部にシフトレバー3の操作時に運転者が握るノブ(図示省略)が取り付けられ、ノブを備えたレバー3aが本発明の「操作部」に相当する。レバー3aは本体部3bに接続され、本体部3bは、レバー3aの左右に扇状に広がるアーム7、8と、アーム7、8の下方に位置してレバー3aの前後方向(図3の紙面の奥行方向)で二股に分かれる二股部9を備える。
アーム7は、レバー3aの下端部の左側に位置し、レバー3aから左方に突出した先端部7aを有する。また、アーム8は、レバー3aの下端部の右側に位置し、レバー3aから右方に向けて山部と谷部を交互に繰り返す上面8aを有する。二股部9は、二股部9をレバー3aの前後方向(図3の紙面の奥行方向)に貫通する一対の貫通孔9a(図4参照)を有する。貫通孔9aは、径が開口部6の径Rと同じ大きさの環状に形成され、レバー3aの前後方向に沿う軸線O2に沿って位置する。なお、軸線O2はシフトレバー3が可動する際の回転軸となる。
シフトレバー3がベースブラケット2に装着された状態で、図3に示すアーム7の先端部7aには、ワイヤー(図示省略)の一端が取り付けられ、そのワイヤーの他端が自動変速機(図示省略)に取り付けられる。よって、車両の運転者がレバー3aを操作して軸線O2回りにおいてシフトレバー3の位置を切り替えると、図示しないワイヤーにより自動変速機の変速等が切り替わる。また、アーム8の上面8aには、先端部が球面状に形成されたプランジャー等(図示省略)が上面8aに当接するため、シフトレバー3の操作位置の切り替え時に節度感が生み出される。
シフトレバー3を支持する支持軸4は、図5A及び図5Bに示すように軸線O3回りにシフトレバー3を回転可能に支持し、軸状に形成される。支持軸4は、先端部4aと、後端部4bと、先端部4aと後端部4bを接続する円柱状の本体部4cを備える。
先端部4aは先端が先細りの略円柱状に形成され、凹部4a1を有する。凹部4a1は、開口部5の凸部5a(図7A参照)が内部に収まる溝状に形成される。凹部4a1は、全体として、支持軸4の先端から後端に向けて延びて突き当り部Pを形成した後、支持軸4の周方向に軸線O3回りに鋭角又は鈍角の円弧を描くように延び行き止まり部Eを形成する。凹部4a1は、図示(図5A)L字状に形成される。凹部4a1が凸部5aと係合可能な本発明の「係合部」に相当する。後端部4bは、開口部6の面積より大きい略矩形状の鍔部として形成される。後端部4bは、図5Bに示すように先端部4a側に向けて窪む六角柱状の穴部10を有する。本体部4cは、開口部6より小さい径を有する一方で、開口部5には挿入できない形状に形成される。
図3に示すように先端部4aは、ベースブラケット2の開口部5、6とシフトレバー3の貫通孔9aに挿入可能な形状に形成され、開口部5の凸部5aに係合可能となる。本体部4cは、開口部6と貫通孔9aに挿入可能であるものの、開口部5への進入は阻止される形状に形成される。後端部4bは、ベースブラケット2の表面側の開口部6の外周部に引っ掛かる鍔部として形成される。
上記のベースブラケット2、シフトレバー3及び支持軸4を組み付けることでシフトレバー装置1が組み立てられる。以下、シフトレバー装置1の組み立て方法の一例を説明する。図3に示すように先ず、ベースブラケット2の軸線O1とシフトレバー3の軸線O2が平行になるようにベースブラケット2の下方にシフトレバー3を準備する。
次に、ベースブラケット2の下方からレバー3aを先頭にシフトレバー3をベースブラケット2に挿入する。ベースブラケット2にシフトレバー3が挿入される従い、レバー3aの一部がベースブラケット2の上面2aから開口部2a1を通じて露出し、軸線O1、O2が同軸線上に位置する(図6A、図7A)。この位置関係でベースブラケット2の開口部5、6とシフトレバー3の貫通孔9aが同一線上に位置し、図6Aに示すようにベースブラケット2とシフトレバー3を貫通する経路W1が形成される。また、この位置関係でシフトレバー3は、開口部5、6の外周部(ベースブラケット2の面2b1、2b2)に両側から挟まれるように位置する。なお、シフトレバー3は、軸線O1、O2回りに回転可能な程度に、開口部5、6の外周部に挟まれる。
そして、経路W1を維持した状態で、図6Bに示すようにベースブラケット2の表面側から開口部6に先端部4aが対向し、凹部4a1が上方を向くように支持軸4を配置し、先端部4aを先頭に経路W1に支持軸4を挿入する。開口部6に支持軸4が挿入されるに従い、先端部4aが開口部6、貫通孔9aを経て開口部5に到達する。開口部5に到達した先端部4aは、支持軸4を軸線O3回りに回転させ、先端部4aの凹部4a1に開口部5の凸部5aが収まるように凹部4a1の位置を調節する。その位置が調節されたところで、ベースブラケット2の裏面側から開口部5に向けて先端部4aを挿入する。すると、凹部4a1は、凸部5aが先端部4aに対して相対的に移動するL字状の移動経路W2(図5A参照)となるように、先端部4aが開口部5に挿入されるに従い、凸部5aが移動経路W2を移動し、凹部4a1の突き当り部Pに到達する(図6C)。そして、先端部4aの一部が開口部5からベースブラケット2の表面側に露出する(図7B)。この時点では、開口部5に挿入した先端部4aを挿入した方向と逆方向に引くことで先端部4aを開口部5から引き抜くことができる。即ち、凸部5aと凹部4a1が非係合状態で支持軸4は開口部5から引き抜くことができる許容位置に位置する。
図7Bに示すように凸部5aが突き当り部Pに到達した後、支持軸4を図7Bの時計回りに回転させ、行き止まり部Eと凸部5aを接触させる(図7C)。支持軸4を回転させる場合には、例えば、穴部10(図5B)にレンチ等を差し込むことで支持軸4を回転させればよい。凸部5aが行き止まり部Eと接触すると(図7C)、図6Dに示すように軸線O3方向で凸部5aが先端部4a(凹部4a1)に両側から挟まれる。よって、先端部4aを開口部6側に引いても先端部4aは開口部5から抜けない。即ち、凸部5aと凹部4a1が係合状態で支持軸4は、開口部5から抜けるのを阻止する阻止位置に位置し、支持軸4がベースブラケット2及びシフトレバー3に装着される。
一方、支持軸4の後端部4b側では、先端部4aが開口部5に挿入されるに従い、図8Aに示すように後端部4bが爪部6aに接触する。そして、爪部6aの基点における弾性変形により爪部6aが面2b2の奥側(ベースブラケット2の内側)に入り込み、後端部4bが面2b2に到達する。その後、支持軸4を軸線O3回り(図8Aの反時計回り)に回転させると、後端部4bが爪部6a上を摺動するように回転した後、爪部6aの全体があらわになる(図8A→図8B)。すると、後端部4bによりベースブラケット2の内側に押し込まれていた爪部6aの復元力が開放され、爪部6aの一部が面2b2の表面側(図8Bの手前側)に突出して位置する。その結果、後端部4bの外周部で、爪部6aと突出部6bとの間に後端部4bが挟まれて位置し、爪部6aと突出部6bが軸線O3回りの支持軸4の回転を阻止する回り止め部として作用する。この回り止め部により支持軸4の軸線O3回りの回転が阻止される。
したがって、支持軸4が阻止位置(図6D)のように軸線O3方向で先端部4a(凹部4a1)が凸部5aを両側から挟むように位置すると、支持軸4の軸線O3方向の移動が阻止され、凹部4a1が凸部5aに係合する。また、図8Bに示すように回り止め部(爪部6a及び突出部6b)により支持軸4の軸線O3回りの回転が阻止され、支持軸4が許容位置に戻ってしまうのを阻止する。
以上のように構成されたシフトレバー装置1では、図2Bに示すようにノブ(図示省略)を備えたレバー3aが車両の運転者により操作される。具体的には、運転者が車両の走行状態に応じてシフトレバー3の位置を軸線O1回りに切り替える。シフトレバー3の位置を切り替える際、運転者のシフトレバー3の操作によっては、図6Dに示すレバー3aの先端に位置するノブ(図示省略)に、例えば、図示右方向に荷重が加えられる場合がある。シフトレバー3は、開口部5、6の外周部に挟まれるように位置するため、ノブ(図示省略)に図示右方向の荷重がかかると、開口部5の周辺部を図示左方向にシフトレバー3が押し広げる。よって、開口部5に支持軸4が挿入されている場合には、軸等が開口部5から脱落する危険性がある。
しかし、本実施態様では、開口部5に凸部5a、支持軸4に凹部4a1を形成し、開口部5に支持軸4が装着された状態(阻止位置:図6D)で、軸線O3方向において先端部4a(凹部4a1)が凸部5aを両側から挟むように位置する。よって、支持軸4の軸線O3方向の移動が阻止され、開口部5の周辺部を図6Dにおける左方向にシフトレバー3が押し広げても、支持軸4が開口部5(凸部5a)に係合して固定され、支持軸4が開口部5から脱落しない。
また、支持軸4が阻止位置に位置する状態では、図8Bに示すように爪部6a及び突出部6b(回り止め部)により、支持軸4の軸線O3回りの回転が阻止される。そのため、支持軸4が許容位置に戻るのを阻止できる。
支持軸4を開口部5に装着する際には、図7Bに示す許容位置に位置する支持軸4を軸線O3回りに回転させると、支持軸4が開口部6側に移動するのを阻止する阻止位置(図7C)となる。よって、開口部5に支持軸4を挿入した支持軸4を回転させるだけで、支持軸4をベースブラケット2に固定することができる。そして、支持軸4を開口部5に装着する際、図5Aに示すL字状の凹部4a1は、凸部5aが支持軸4(先端部4a)に対して相対的に移動する移動経路W2となり、凹部4a1により凸部5aが案内される。そのため、凹部4a1の移動経路W2に沿わせるように凸部5aを支持軸5に対して相対的に移動させることで、支持軸4を許容位置(図6C、図7B)から阻止位置(図6D、図7C)に移動できる。
上記の説明では、本発明の「軸部」の一例としてシフトレバー3を回転可能に支持する支持軸4を説明した。本発明の「軸部」としては、図9に示すようにベースブラケット102を構成する複数の部材を固定するための固定軸104としてもよい。以下、実施例2のシフトレバー装置101について説明する。なお、以下の説明においては、実施例1と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略し、実施例2の特有の構成について説明する。
ベースブラケット102は、外形が凸状かつ内部が中空の殻状に形成され、シフトレバー装置101を車両に取り付ける土台として機能する。ベースブラケット102は、図10に示すように上部に開口Aを有する本体部102aと、開口Aに装着される蓋部102bを備える。蓋部102bは、開口Aに装着された状態で本体部102aの内面に沿って下方に突出し、対向して位置する一対の突出片Ba、Bbを有する。本体部102aと蓋部102bが装着された状態で、突出片Baと突出片Baに対向して位置する本体部102aには突出片Baと本体部102aを貫通する開口部5(本体部102aの貫通孔105aと突出片Baの貫通孔105bからなる開口部5)が形成される。同様に突出片Bbと突出片Bbに対向して位置する本体部102aには突出部Bbと本体部102aを貫通する開口部6(本体部102aの貫通孔106aと突出片Baの貫通孔106bからなる開口部6)が形成される。
固定軸104は、先端部4a、後端部4b及び本体部4cを備える。固定軸104は、固定軸104を開口部5、6に装着して本体部102aと蓋部102bを固定する役割を果たす。
次に、固定軸104を用いて本体部102aと蓋部102bを固定する固定方法の一例を説明する。実施例1と同様に開口部6から固定軸104の先端部4aを挿入する。そして、開口部6に挿入された先端部4aを開口部5に導き、実施例1と同様に開口部5に固定軸104を挿入することで固定軸104を許容位置(図6C、図7B参照)にした後、固定軸104を軸線O3回りに回転させて阻止位置(図6D、図7C参照)にする。これにより固定軸104が開口部5(本体部102aと蓋部102bを貫通する貫通孔105a、105b)に固定され、本体部102aと蓋部102bを固定できる。固定軸104は、開口部5と係合するため、開口部5から固定軸104が抜ける力が発生してもベースブラケット102から固定軸104が脱落するのを効果的に抑制できる。
なお、実施例1と同様に後端部4bを挟むように爪部6aと突出部6bを形成して、回り止め部を設けてもよい。
上記の説明では、支持軸4と固定軸104を別々に備えるシフトレバー装置1、101を示したが、支持軸4と固定軸104の両方を備えるシフトレバー装置としてもよい。
上記の説明では、凸部5aを有する開口部5(図7A)と、凹部4a1を有する支持軸4、固定軸104(図5A参照)を例示したが、開口部5と支持軸4、固定軸104との凹凸の関係を反対にしてもよい。具体的には、内周部に凹部を有する開口部5と、軸線O3方向に隣接する凸部を有する先端部4a(支持軸4、固定軸104)を形成する。そして、開口部5に先端部4aを挿入した後、一対の凸部で開口部5の外周部を挟むように先端部4aを軸線O3回りに回転させることで、開口部5に支持軸4、固定軸104を固定してもよい。
上記の説明では、支持軸4、固定軸104が軸線O3回りに回転するのを阻止するために図8Bに示す爪部6a及び突出部6bを開口部6の外周部に形成して回り止め部とする例を示した。この回り止め部としては、爪部6a等を開口部5の外周部に形成して支持軸4の先端部4a側で支持軸4の回転を阻止してもよい。また、回り止め部として、爪部6a等を例示したが、開口部5の凸部5aに突起を形成して支持軸4等が回転すると、先端部4aが突起に乗り上がるようにして回転を阻止する構成にしてもよく、種々の構成を採用できる。更に、回り止め部としては、支持軸4の先端部4a側及び後端部4b側の両方に設けてもよい。
また、開口部6は支持軸4、固定軸104の後端部4b又は本体部4cと係合可能な被係合部を有し、その被係合部に係合可能な係合部を後端部4b又は本体部4cに設けてもよい。例えば、軸線O3回りに支持軸4、固定軸104が回転することで、先端部4aと開口部5が係合するとともに、後端部4b又は本体部4cと開口部6とが係合してもよい。開口部5、6において支持軸4、固定軸104が係合することで、支持軸4、固定軸104が開口部5、6から脱落するのを強固に防止できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその具体的な記載に限定されることなく、例示した構成等を技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせて実施することも可能であるし、またある要素、処理を周知の形態に置き換えて実施することもできる。
1、101 シフトレバー装置
2、102 ベースブラケット
3 シフトレバー
4 支持軸(軸部)
104 固定軸(軸部)
4a 先端部
4a1 凹部(係合部)
5 開口部(第1開口部)
5a 凸部(被係合部)
6 開口部(第2開口部)
O3 軸線

Claims (3)

  1. 対向して位置する第1及び第2開口部を有する中空かつ凸状に形成されたベースブラケットと、
    前記第1及び第2開口部に挿入されて前記ベースブラケットを貫通して位置し、前記第1開口部から前記ベースブラケットの表面側に一部が露出する先端部を有する軸線回りに回転可能な軸部と、
    を備え、
    前記第1開口部は被係合部を有し、
    前記先端部は、前記被係合部と係合可能な係合部を有し、
    前記先端部を先頭にして前記ベースブラケットの裏面側から前記第1開口部に前記軸部が挿入され、前記軸部が前記軸線回りに回転することで、前記係合部と前記被係合部が非係合状態で前記軸部が前記第1開口部から抜けるのを許容する許容位置から前記係合部と前記被係合部が係合状態で前記軸部が前記第1開口部から抜けるのを阻止する阻止位置に移動し、
    前記ベースブラケットは、上部に開口を有する本体部と、前記開口に装着される蓋部を有し、
    前記蓋部は、前記開口に装着された状態で前記先端側において前記本体部の内面に沿って下方に突出して前記軸線が貫通する突出片を有し、
    前記第1開口部は、前記軸線上に位置する前記本体部と前記突出片を貫通して形成され、
    前記軸部は、前記阻止位置で前記本体部と前記蓋部を固定する固定軸であることを特徴とする車両用シフトレバー装置。
  2. 前記第1開口部は、前記第1開口部の内側に突出する凸部を前記被係合部とし、
    前記先端部は、前記第1開口部側に位置する前記軸部の先端から後端に向けて延びて突き当り部を形成した後、前記軸部の周方向に延びる凹部を前記係合部とし、
    前記ベースブラケットの裏面側から前記第1開口部に前記先端を先頭にして前記軸部を装着する際、前記凹部は、前記凸部が前記軸部に対して相対的に移動する移動経路となり、前記移動経路を移動する前記凸部が前記突き当り部に到達すると前記許容位置となり、前記許容位置から前記軸部を前記周方向と逆方向に回転させると前記阻止位置となる請求項1に記載の車両用シフトレバー装置。
  3. 前記ベースブラケットの内部で前記第1及び第2開口部とは異なる位置に設けられた別の第1及び第2開口部の外周部に挟まれて位置する本体部と、前記本体部に接続されて一部が前記ベースブラケットの上方に突出して車両の運転者に操作される操作部と、を有するシフトレバーを備え、
    前記本体部は、前記別の第1及び第2開口部との間が通じるように前記本体部を貫通する、前記軸部とは異なる別の軸部が装着される貫通孔を有し、
    前記別の軸部は、前記別の第1開口部、前記第2開口部及び前記貫通孔に挿入されて前記別の軸線回りに前記シフトレバーを回転可能に支持する支持軸である請求項1又は2に記載の車両用シフトレバー装置。
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