JP6128283B2 - 入力端末 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電フィルムを用いて構成される入力端末に関する。
近年、押圧力情報を検出することのできる入力端末が各種考案されている。押圧力情報を検出することのできる入力端末とは、例えばディスプレイ表面上に設けられ、ユーザーが指で直接触れるもしくは専用の器具を用いて触れることにより、平面上の押圧力情報を入力できるものである。
これに関する技術として、特許文献1には、圧電フィルムが保持部材(アクリルカバー、ガラスカバーなど)に積層した構成である操作面の外縁端を、筐体に貼り合わせた構造の入力端末が開示されている。上記圧電フィルムは、焦電性による影響を受けないよう一軸延伸されたL型ポリ乳酸(PLLA)により形成する。この構成によって、入力端末は、操作面を押圧操作した際の圧電フィルムの歪みにより発生する電圧(電荷)から、押圧力情報を検出することができる。
特開2013−242900号公報
しかしながら、異物の混入を抑制するために、圧電フィルムを保持部材に積層した構成である操作面の外周縁部が、全て筐体に固定された状態で押圧操作を行うと、圧電フィルムの歪みにより発生する電圧(電荷)の極性が反転する領域が形成される。電圧(電荷)の極性が反転する領域が形成されると、発生する電圧(電荷)同士が相殺されるため、押圧力情報の検出感度は弱くなってしまう。
一方、圧電フィルムを保持部材に積層した構成である操作面の外周縁部が、筐体に固定されていない部分を設けた状態で押圧操作を行うと、電圧(電荷)の極性が反転する領域の形成が抑制されることがわかっている。しかしながら、入力端末の異物の混入を抑制するためには、圧電フィルムを保持部材に積層した構成である操作面の外周縁部を、全て筐体に固定する必要があるため、この方法を用いることはできない。
本発明の目的は、操作面の外周縁部全てを筐体に固定した構成で、押圧力情報の検出感度の低下を抑えた入力端末を提供することにある。
(1)本発明の入力端末は、開口部を有する筐体と、互いに対向する第1主面と第2主面を有する平板状の保持部材と、互いに対向する第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面が前記保持部材の第2主面と対向して配設する平膜状の圧電フィルムと、前記圧電フィルムを前記筐体内部に収めた状態で、前記保持部材の全ての外周縁部を前記開口部の縁端部に固着する粘着材と、前記圧電フィルムの前記第3主面および前記第4主面に形成され、前記保持部材の主面を押圧操作した際に、前記圧電フィルムの歪み量に応じた電圧を検出する圧電電圧検出用電極と、を備え、前記粘着材は、前記粘着材の一部を形成する第1粘着材と、その他の部分を形成する第2粘着材とを有し、前記第1粘着材と、前記第2粘着材とは、弾性率が異なることを特徴とする。
弾性率が小さな物質は弾性率が大きな物質よりも柔らかく変形しやすいため、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、弾性率が小さい粘着材で固定された部分は、筐体に固定されていない状態で押圧された場合と略同じ形状に変形する。このとき、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、上記構成により、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(2)前記保持部材の平面形状は、四角形であり、前記保持部材の少なくとも一辺を固着する前記第1粘着材の弾性率は、他の辺を固着する前記第2粘着材の弾性率よりも小さいことが好ましい。この構成により、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、圧電フィルムを略一方向のみに伸張させることができる。このため、電圧極性の反転領域の形成が抑制され、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(3)前記保持部材の平面形状は、矩形であり、前記保持部材の長辺の二辺を固着する前記第1粘着材の弾性率は、短辺の二辺を固着する前記第2粘着材の弾性率よりも小さいことが好ましい。この構成により、矩形状である保持部材の短辺の二辺と比べて、長辺の二辺の方が撓みやすいため、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合、矩形状のパネル(保持部材の第1主面)は短辺の二辺はほとんど撓まず、長辺の二辺が大きく撓む。つまり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(4)本発明の入力端末は、開口部を有する筐体と、互いに対向する第1主面と第2主面を有する平板状の保持部材と、互いに対向する第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面が前記保持部材の第2主面と対向して配設する平膜状の圧電フィルムと、前記圧電フィルムを前記筐体内部に収めた状態で、前記保持部材の全ての外周縁部を前記開口部の縁端部に固着する粘着材と、前記圧電フィルムの前記第3主面および前記第4主面に形成され、前記保持部材の主面を押圧操作した際に、前記圧電フィルムの歪み量に応じた電圧を検出する圧電電圧検出用電極と、を備え、前記粘着材は、前記粘着材の一部を形成する第1粘着材と、その他の部分を形成する第2粘着材とを有し、前記第1粘着材と、前記第2粘着材とは、厚みが異なる、または内周縁と外周縁との距離である幅が異なることを特徴とする。
粘着材の厚みが小さいと、押圧方向に撓むことのできる範囲が小さい。このため、一部の粘着材の厚みとその他の部分の粘着材の厚みとが異なっている場合に、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作すると、粘着材の厚みが大きい部分が強制的に大きく撓むことになる。したがって、粘着材の厚みが大きい部分は、筐体に固定されていない状態で押圧された場合と略同じ形状に変形する。このとき、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、上記構成により、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
応力(σ=F/S)は面積Sに反比例するため、面積Sが大きいほど弾性変形量(=歪みε、ε=σ・E)は小さい。このため、一部の粘着材の面積とその他の部分の粘着材の面積とが異なっている場合、弾性変形量が異なり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作すると、粘着材の面積が小さい部分が強制的に大きく撓むことになる。ここで、粘着材の面積は幅(粘着材の内周縁と外周縁との距離)に比例する。したがって、粘着材の幅(面積)が小さい部分は、筐体に固定されていない状態で押圧された場合と略同じ形状に変形する。このとき、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、上記構成により、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(5)前記保持部材の平面形状は、四角形であり、前記保持部材の少なくとも一辺を固着する前記第1粘着材の厚みは、他の辺を固着する前記第2粘着材の厚みよりも大きい、または前記保持部材の少なくとも一辺を固着する前記第1粘着材の内周縁と外周縁との距離である幅は、他の辺を固着する前記第2粘着材の幅よりも小さいことが好ましい。この構成により、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、圧電フィルムを略一方向のみに伸張させることができる。このため、電圧極性の反転領域の形成が抑制され、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(6)前記保持部材の平面形状は、矩形であり、前記保持部材の長辺の二辺を固着する前記第1粘着材の厚みは、短辺の二辺を固着する第2粘着材の厚みよりも大きい、または前記保持部材の長辺の二辺を固着する前記第1粘着材の内周縁と外周縁との距離である幅は、短辺の二辺を固着する前記第2粘着材の幅よりも小さいことが好ましい。この構成により、矩形状である保持部材の短辺の二辺と比べて長辺の二辺の方が撓みやすいため、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合、矩形状のパネル(保持部材の第1主面)は短辺の二辺はほとんど撓まず、長辺の二辺が大きく撓む。つまり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向に伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(7)本発明の入力端末は、開口部を有する筐体と、互いに対向する第1主面と第2主面を有する平板状の保持部材と、互いに対向する第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面が前記保持部材の第2主面と対向して配設する平膜状の圧電フィルムと、前記圧電フィルムを前記筐体内部に収めた状態で、前記保持部材の全ての外周縁部を前記開口部の縁端部に固着する粘着材と、前記圧電フィルムの前記第3主面および前記第4主面に形成され、前記保持部材の主面を押圧操作した際に、前記圧電フィルムの歪み量に応じた電圧を検出する圧電電圧検出用電極と、を備え、前記押圧操作の際に前記保持部材の変形を妨げる変形阻害部材が、前記筐体の内部かつ前記粘着材の内周に近接した位置に設けられていることを特徴とする。
保持部材の外周縁部を固定する粘着材の内周に近接した位置に、変形阻害部材が配置されていると、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、押圧方向に撓むことのできる範囲が小さい。このため、一部に粘着材の内周に近接した位置に変形阻害部材が配置されている部分がある場合に、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作すると、変形阻害部材が配置されていない部分のみが強制的に大きく撓むことになる。したがって、粘着材の厚みが大きい部分は、筐体に固定されていない状態で押圧された場合と略同じ形状に変形する。このとき、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、上記構成により、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(8)前記保持部材の平面形状は、四角形であり、前記変形阻害部材は、前記保持部材の少なくとも一辺を固着する粘着材に近接した位置に設けられていることが好ましい。この構成により、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、圧電フィルムを略一方向のみに伸張させることができる。このため、電圧極性の反転領域の形成が抑制され、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(9)前記保持部材の平面形状は、矩形であり、前記変形阻害部材は、前記保持部材の短辺の二辺を固着する粘着材に近接した位置に設けられていることが好ましい。この構成により、矩形状である保持部材の短辺の二辺と比べて、長辺の二辺の方が撓みやすいため、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合、矩形状のパネル(保持部材の第1主面)は短辺の二辺はほとんど撓まず、長辺の二辺が大きく撓む。つまり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、保持部材に貼り付けられた圧電センサの圧電フィルムは略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。したがって、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
(10)前記圧電フィルムは、少なくとも一軸方向に延伸処理を行ったポリ乳酸からなることが好ましい。この構成により、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じず、非常に高感度に歪み量を検出することができる。
本発明によれば、操作面の外周縁部全てを筐体に固定した構成で、押圧力情報の検出感度の低下を抑えた入力端末を構成できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る入力端末101の外観斜視図である。 図2(A)は入力端末101の構造を示す平面図であり、図2(B)は図2(A)に示すA−A’断面図であり、図2(C)は図2(A)に示すB−B’断面図である。 図3(A)はパネル21の裏面の外観斜視図であり、図3(B)はパネル21の裏面図であり、図3(C)はパネル21の正面図である。 図4(A)は第1の実施形態に係る入力端末101のパネル21を押圧操作した際の状態を示す外観斜視図であり、図4(B)は図4(A)におけるC−C’断面図であり、図4(C)は図4(A)におけるD−D’断面図である。 図5(A)はパネル20を押圧操作した際の状態を示す外観斜視図であり、図5(B)は図5(A)におけるE−E’断面図であり、図5(C)は図5(A)におけるF−F’断面図である。 図6(A)はパネル21の中心部分を押圧した状態で発生する電圧分布を示す概念図であり、図6(B)はパネル20の中心部分を押圧した状態で発生する電圧分布を示す概念図である。 図7(A)は入力端末102の構造を示す平面図であり、図7(B)は図7(A)におけるG−G’断面図である。 図8(A)はシミュレーションモデルである入力端末102Sの平面図であり、図8(B)は図8(A)もおけるH−H’断面図である。 図9は、シミュレーションモデルである入力端末102Tの平面図である。 図10(A)は入力端末102Sのパネルを押圧した状態で発生する電圧量を示す図であり、図10(B)は入力端末102Tのパネルを押圧した状態で発生する電圧量を示す図である。 図11は、第3の実施形態に係る入力端末103の外観斜視図である。 図12(A)は入力端末103の構造を示す平面図であり、図12(B)は図12(A)に示すI−I’断面図であり、図12(C)は図12(A)に示すJ−J’断面図である。 図13は、第4の実施形態に係る入力端末104の外観斜視図である。 図14(A)は入力端末104の構造を示す平面図であり、図14(B)は図14(A)に示すK−K’断面図であり、図14(C)は図14(A)に示すL−L’断面図である。 図15は、第5の実施形態に係る入力端末105の外観斜視図である。 図16(A)は入力端末105の構造を示す平面図であり、図16(B)は図16(A)に示すM−M’断面図であり、図16(B)は図16(A)に示すN−N’断面図である。 図17(A)は第5の実施形態に係る入力端末105のパネル25を押圧操作した際の状態を示す外観斜視図であり、図17(B)は図17(A)におけるO−O’断面図であり、図4(C)は図4(A)におけるP−P’断面図である。
以降、図を参照していくつかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態に係る入力端末について、図を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る入力端末101の外観斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る入力端末101の構造を説明するための図である。図2(A)は入力端末101の構造を示す平面図であり、図2(B)は図2(A)に示すA−A’断面図であり、図2(C)は図2(A)に示すB−B’断面図である。図2では、図および原理を分かりやすくするために、パネル21の構造を簡略化して図示している。図3は、入力端末101のパネル21の構造を示す図である。図3(A)はパネル21の裏面の外観斜視図であり、図3(B)はパネル21の裏面図であり、図3(C)はパネル21の正面図である。図1、図2および図3において、各部の厚みは誇張して図示している。以降の各実施形態における断面図についても同様である。
入力端末101は、筐体11、パネル21、回路基板5、粘着材51A,および粘着材51Bを備える。圧電センサ31および保持部材41は組み合わされてパネル21となっており、パネル21は図3に示すような構造からなる。
圧電センサ31は、圧電フィルム301、圧電電圧検出用電極311,および圧電電圧検出用電極312を備える。圧電フィルム301は、互いに対向する第3主面と第4主面とを有する矩形状の平膜からなり、一軸延伸されたL型ポリ乳酸(PLLA)によって形成されている。ここで、矩形の長手方向を第1方向とし、短手方向を第2方向とする。本実施形態では、圧電フィルム301は矩形の対角線に略沿った方向に一軸延伸されている(図3(A)および図3(B)の二点鎖線中抜き矢印参照)。この方向を、以下では一軸延伸方向900と称する。圧電フィルム301が正方形の場合には一軸延伸方向900は対角線に沿うことが好ましく、また圧電フィルム301が長方形の場合には一軸延伸方向900は第1方向または第2方向に対して45°の角度を成すようにするのが好ましい。ただし、角度はこれに限るものではなく、45°が好ましいと記載しているが、±10程度のずれであれば、同様の効果が得られる。圧電フィルム301の特性や、装置の使用状態に鑑みて最適な角度に設計すればよい。これにより、一軸延伸方向900は、圧電フィルム301の第1方向および第2方向に対して所定の角度をなすように設定されている。
PLLAは、キラル高分子であり、主鎖が螺旋構造を有する。PLLAは、一軸延伸され、分子が配向すると、圧電性を有する。一軸延伸されたPLLAの圧電定数は、高分子中で非常に高い部類に属する。
なお、延伸倍率は3〜8倍程度が好適である。延伸後に熱処理を施すことにより、ポリ乳酸の延びきり鎖結晶の結晶化が促進され圧電定数が向上する。なお、二軸延伸した場合はそれぞれの軸の延伸倍率を異ならせることによって一軸延伸と同様の効果を得ることが出来る。例えばある方向をX軸としてその方向に8倍、その軸に直交するY軸方向に2倍の延伸を施した場合、圧電定数に関してはおよそX軸方向に4倍の一軸延伸を施した場合と同等の効果が得られる。単純に一軸延伸したフィルムは延伸軸方向に沿って裂け易いため、前述したような二軸延伸を行うことにより幾分強度を増すことが出来る。
また、PLLAは、延伸等による分子の配向処理で圧電性を生じ、PVDF等の他のポリマーや圧電セラミックスのように、ポーリング処理を行う必要がない。すなわち、強誘電体に属さないPLLAの圧電性は、PVDFやPZT等の強誘電体のようにイオンの分極によって発現するものではなく、分子の特徴的な構造である螺旋構造に由来するものである。このため、PLLAには、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じない。さらに、PVDF等は経時的に圧電定数の変動が見られ、場合によっては圧電定数が著しく低下する場合があるが、PLLAの圧電定数は経時的に極めて安定している。
また、PLLAは圧電出力定数(=圧電g定数、g=d/εT)が大きい。したがって、PLLAを用いることで、非常に高感度に歪み量を検出することが可能になる。ここではPLLAを主たる実施例として述べるが、PLLAの光学異性体であるPDLAを用いてもよい。
さらに、PLLAは圧電性が異方性を有するため、PLLAの一軸延伸方向と伸縮(歪み)が成す角度によって発生する電圧(電荷)の極性(符号「+」と「−」)が異なる。例えば、圧電フィルム301が一軸延伸方向900に対して+45°方向に伸張された場合(図3(B)の矢印参照)に発生する電圧(電荷)の極性は、圧電フィルム301が一軸延伸方向900に対して−45°方向に伸張された場合(図3(B)の中抜き矢印参照)に発生する電圧(電荷)の極性と異なる。
このような特性を有するPLLAからなる圧電フィルム301の一方主面である第3主面には、略全面に圧電電圧検出用電極311が形成されており、圧電フィルム301の他方主面である第4主面には、略全面に圧電電圧検出用電極312が形成されている。これら圧電電圧検出用電極311,および圧電電圧検出用電極312により、パネル21を押圧操作した際に、圧電フィルム301の歪み量に応じて発生した電圧(電荷)が検出できる。圧電電圧検出用電極311には外部接続端子321が接続されており、圧電電圧検出用電極312には外部接続端子322が接続されている。圧電フィルム301における圧電電圧検出用電極311、および圧電電圧検出用電極312で挟まれる領域が検出領域となり、入力端末101における電圧検出部として機能する。
圧電電圧検出用電極311,および圧電電圧検出用電極312は、ITO、ZnO、ポリチオフェンを主成分とする有機電極、ポリアニリンを主成分とする有機電極、銀ナノワイヤ電極、またはカーボンナノチューブ電極のいずれかを用いるのが好適である。これらの材料を用いることで、透光性の高い電極パターンを形成できる。なお、透明性が必要とされない場合には銀ペーストにより形成された電極、蒸着やスパッタ、あるいはメッキ等により形成された金属系の電極を用いることもできる。パネル21は大きく歪むことになるため、屈曲性に優れているポリチオフェンを主成分とする有機電極、ポリアニリンを主成分とする有機電極、銀ナノワイヤ電極、カーボンナノチューブ電極、または金属系の電極は特に好適である。
このような構成からなる圧電センサ31は、互いに対向する第1主面と第2主面を備え、矩形状の平板からなる保持部材41の第2主面に貼り付けられている。保持部材41の一方主面である第1主面は、パネル21を押圧操作する際の操作面であり、保持部材41の他方主面である第2主面は、筐体11内部に収められる圧電センサ31を貼り付ける面である。すなわち、図3に示すように、圧電センサ31の圧電フィルム301の第3主面が、保持部材41の第2主面と平行になるように対向して配設されている。このように、保持部材41に圧電センサ31が貼り付けられているため、保持部材41の歪みにより保持部材41の表面が伸縮すると、この保持部材41の表面の伸縮に伴って圧電フィルム301も伸縮することになる。
保持部材41は、ガラスや、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)等の比較的強度が高いポリマーで形成されている。また、透明性を必要としないデバイスに用いる場合、保持部材41は金属であってもよい。保持部材41の厚みは、保持部材41に必要とされる強度に応じて適宜設定されている。
筐体11は開口部を有しており、その内部に回路基板5を備える。回路基板5は、例えばプリント配線基板であり、図示は省略しているが基板上には電池などが実装されている。
入力端末101は、図2に示すように、圧電フィルム301(圧電センサ31)を筐体11の内部に収めた状態で、筐体11の開口部が保持部材41(パネル21)により覆われた構成である。保持部材41の全ての外周縁部は、粘着材51Aおよび粘着材51Bの二つの粘着材によって筐体11の開口部の縁端部に固着されている。粘着材51Aは、矩形状である保持部材41の長辺の二辺の外周縁部を、筐体11の開口部の縁端部に固着する粘着材である。粘着材51Bは、矩形状である保持部材41の短辺の二辺の外周縁部を、筐体11の開口部の縁端部に固着する粘着材である。粘着材51BA弾性率(=ヤング率E、E=σ/ε)は、粘着材51Bの弾性率よりも小さい。
以上のような構成により、圧電センサ31を備えるパネル21を平板状、すなわち薄型に構成することができる。また、圧電センサ31および保持部材41の全てを、透光性を有する材質で形成することにより、透光性を有するパネル21を構成することができる。このように、透光性を有するパネル21にすることで、入力端末101の裏面側に、液晶ディスプレイ等を配置した場合に、当該液晶ディスプレイの表示を見ることができる。また、入力端末101の裏面側に光電池等を配置することもできる。このように、光電池を配置することで、光電池で発電した電気を別途設置した二次電池に充電し、入力端末101の電源として利用することができる。
次に本実施形態に係るパネル21を押圧した際の撓み方について、より詳細に説明する。図4は、第1の実施形態に係る入力端末101のパネル21を押圧操作した際の概念図である。図4(A)は第1の実施形態に係る入力端末101のパネル21を押圧操作した際の状態を示す外観斜視図であり、図4(B)は図4(A)におけるC−C’断面図であり、図4(C)は図4(A)におけるD−D’断面図である。図4では、図および原理を分かりやすくするために、パネル21の構造を簡略化して図示している。また、図4は図の上側がパネル21の操作面側に相当する。
ここで、弾性率が小さな物質は弾性率が大きな物質よりも柔らかく変形しやすいため、弾性率が小さい粘着材で固定された部分は、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、弾性率が大きい粘着材で固定された部分と比べて大きく変形する。したがって、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合、弾性率が小さい粘着材で固定された部分は、筐体に固定されていない状態と略同じ形状に変形する。
本実施形態においては、上記の通り、矩形状である保持部材41の長辺の二辺の外周縁部を、筐体11の開口部の縁端部に固着する粘着材51Aは、矩形状である保持部材41の短辺の二辺の外周縁部を、筐体11の開口部の縁端部に固着する粘着材51Bよりも弾性率が小さい。したがって、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、長辺の二辺の方が撓みやすいため、パネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した場合、図4に示すように、矩形状のパネル21(保持部材41の第1主面)は短辺の二辺はほとんど撓まず、長辺の二辺が大きく撓む。つまり、矩形状である保持部材の短辺の二辺の外周縁部を、筐体の開口部の縁端部に粘着材で固着し、保持部材の長辺の二辺の外周縁部を固着していない状態において、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合と略同じ形状にパネル21(保持部材41の第1主面)が撓む。
上記の通り、パネル21の中心部分に押圧による外力が加わった場合、図4(B)に示すように、パネル21の保持部材41は長手方向に沿って谷折りに湾曲する。圧電センサ31は保持部材41に貼り付けられているため、保持部材41の表面の伸張に伴って、圧電センサ31の圧電フィルムは長手方向(第1方向)に伸張される(図4(B)の中抜き矢印参照)。一方、パネル21の中心部分に押圧による外力が加わった場合、図4(C)に示すように、パネル21の保持部材41の主面は略平坦のまま押圧された方向に沈むため、短手方向(第2方向)に沿ってほとんど湾曲しない。したがって、保持部材41に貼り付けられた圧電センサ31の圧電フィルムは短手方向へほとんど伸張しない。このように、本実施形態によれば、パネルを押圧操作した際に、圧電フィルムは略一方向(長手方向)のみに伸張させることができる。
本発明との比較のために、パネル20を押圧操作した際の撓み方について、詳細に説明する。パネル20は、保持部材40の全ての外周縁部が、同じ弾性率の粘着材により筐体の開口部の縁端部に固着されており、それ以外は、入力端末101のパネル21と同じ構成である。図5は、入力端末100のパネル20(保持部材40の第1主面)を押圧操作した際の概念図である。図5(A)はパネル20(保持部材40の第1主面)を押圧操作した際の状態を示す外観斜視図であり、図5(B)は図5(A)におけるE−E’断面図であり、図5(C)は図5(A)におけるF−F’断面図である。図5では、図および原理を分かりやすくするために、パネル20の構造を簡略化して図示している。また、図5は図の上側がパネル20の操作面側に相当する。
パネル20の中心部分に押圧による外力が加わった場合、図5(B)に示すように、パネル20の保持部材40は長手方向に沿って谷折りに湾曲する。これに伴って圧電センサ30の圧電フィルムは長手方向(第1方向)に伸張される(図5(B)の中抜き矢印参照)。また、パネル20の中心部分に押圧による外力が加わった場合、図5(C)に示すように、パネル20の保持部材40は短手方向(第2方向)に沿って谷折りに湾曲する。これに伴って圧電センサ30の圧電フィルムは短手方向にも伸張される(図5(C)の中抜き矢印参照)。このように、保持部材の全ての外周縁部を、同じ弾性率の粘着材により筐体の開口部の縁端部に固着した場合、圧電フィルムは二方向(長手方向および短手方向)に伸張される。
本発明の作用効果について、図を参照して説明する。図6(A)はパネル21の中心部分を押圧した状態で発生する電圧分布を示す概念図であり、図6(B)はパネル20の中心部分を押圧した状態で発生する電圧分布を示す概念図である。なお、図6では、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、圧電センサの圧電フィルムの歪みにより発生した電圧(電荷)の極性(符号「+」と「−」)が異なる領域を白無地部と斜線部とで表現している。ここでは、白無地部に対して電圧の極性が異なる領域を「電圧極性の反転領域60」と呼び、斜線部で図示している。
なお、上記の通り、入力端末は、圧電電圧検出用電極311および圧電電圧検出用電極312で圧電フィルム301の歪みにより発生した電圧(電荷)を検出することによって、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際の押圧力情報を得る。しかし、この押圧力検出方法は、圧電フィルム301の歪み量に応じて発生した電圧(電荷)を全て合計して検出するものであるため、圧電フィルム301に電圧極性の反転領域60が存在すると、発生した電圧(電荷)が相殺されてしまう。そのため、押圧力情報が正確に検出できず、検出感度も低下する。したがって、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐためには、電圧極性の反転領域60が形成される面積を小さくすることが好ましい。
パネル20の中心部分を押圧操作した際、図6(B)に示すように、圧電フィルムの長辺の二辺の中心から端部に沿って電圧極性の反転領域60が大きく形成される。これは、上記の通り、圧電フィルムが二方向(長手方向および短手方向)に伸張されることに起因するものである(図5(B)および図5(C)を参照)。これに対して、パネル21の中心部分を押圧操作した際、圧電フィルムが略一方向(長手方向)のみに伸張するため、図6(A)に示すように、パネル21の中心部分を押圧した状態で発生する電圧の極性は、略一つとなる。したがって、パネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、形成される電圧極性の反転領域60の面積は、パネル20(保持部材40の第1主面)を押圧操作した場合と比べて極めて小さい。
以上のように、本実施形態の構成によれば、パネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、弾性率が小さい粘着材51Aで固定された部分は、筐体11に固定されていない状態で押圧された場合と略同じ形状に変形する。このとき、保持部材41に貼り付けられた圧電センサ31の圧電フィルム301は略一方向のみに伸張されるため、電圧極性の反転領域60の形成が抑制される。したがって、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態に係る入力端末について、図を参照して説明する。図7は、第2の実施形態に係る入力端末102の構造を説明するための図である。図7(A)は入力端末102の構造を示す平面図であり、図7(B)は図7(A)におけるG−G’断面図である。概略的には、本実施形態に係る入力端末102は、正方形状のパネル22を備えているものである。
入力端末102は、筐体12、パネル22、回路基板5、粘着材52A,および粘着材52Bを備える。圧電センサ32および保持部材42は組み合わされてパネル22を形成している。パネル22は正方形状であり、それ以外は第1の実施形態に係る圧電センサ31と同じ構成である。
入力端末102は、圧電センサ32を筐体12の内部に収めた状態で、筐体12の開口部が保持部材42(パネル22)により覆われた構成である。保持部材42の全ての外周縁部は、粘着材52Aおよび粘着材52Bの二つの粘着材によって、筐体12の開口部の縁端部に固着されている。粘着材52Aは、正方形状である保持部材42の一辺の外周縁部を筐体12の開口部の縁端部に固着する粘着材であり、粘着材52Bは、正方形状である保持部材42の他辺である三辺の外周縁部を筐体12の開口部の縁端部に固着する粘着材である。粘着材52Aの弾性率は、粘着材52Bの弾性率よりも小さい。したがって、本実施形態では、パネル22(保持部材42の第1主面)を押圧操作した際に、正方形状である保持部材42の一辺のみが他辺と比べて撓みやすい。
図8は、正方形状の入力端末のパネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に発生する電圧特性をシミュレーションで求めるためのモデルである。図8および図9は比較対象である二つの入力端末のモデルである。図8(A)はシミュレーションモデルである入力端末102Sの平面図であり、図8(B)は図8(A)におけるH−H’断面図である。図9は、シミュレーションモデルである入力端末102Tの平面図である。
前記モデルの各部の寸法は次の通りである。
保持部材のサイズ:W110mm×L110mm×H550μm
PLLAのサイズ:W100mm×L100mm×H50μm
OCA(Optical Clear Adhesive)のサイズ:W100mm×L100mm×H100μm
押圧点のX方向の間隔:40mm
押圧点のY方向の間隔:40mm
図10(A)は入力端末102Sのパネルを押圧した状態で発生する電圧量を示す図であり、図10(B)は入力端末102Tのパネルを押圧した状態で発生する電圧量を示す図である。
入力端末102Sは、入力端末102と略同じ構成であり、筐体12、パネル22S、粘着材52SA,および粘着材52SBを備える。PLLAからなる圧電フィルム302、粘着シート332、および保持部材42Sは組み合わされてパネル22Sを形成している。粘着シート332は、例えばOCA(Optical Clear Adhesive)である。
入力端末102Sは、圧電フィルム302を筐体12の内部に収めた状態で、筐体12の開口部が保持部材42S(パネル22S)により覆われた構成である。保持部材42Sの全ての外周縁部は、粘着材52SAおよび粘着材52SBにより、筐体12の開口部の縁端部に固着されている。粘着材52SAは、正方形状である保持部材42Sの一辺を筐体12の開口部に固着する粘着材であり、粘着材52SBは、正方形状である保持部材42Sの他辺である三辺を筐体12の開口部に固着する粘着材である。粘着材52SAの弾性率は、粘着材52SBの弾性率よりも小さい。入力端末102Tは、保持部材の全ての辺が同じ弾性率の粘着材52Tによって筐体の開口部に固着されており、それ以外は、入力端末102Sと同じ構成である。
図10(A)および図10(B)は、図8(A)および図9に示す入力端末の押圧点(1A,1B,1C,2A,2B,2C,3A,3B,3C)を順次全て押圧した際に、それぞれの押圧点で検出される電圧量の合計を計算した結果を示したものである。なお、押圧点と電圧量の検出点の位置は同じである。
入力端末102Tの押圧点(1A,1B,1C,2A,2B,2C,3A,3B,3C)を順次押圧した場合、図10(B)に示すように、圧電フィルムに発生する電圧の極性は二つ(符号「+」と「−」)存在しており、電圧極性の反転領域が形成されている。更に、「+」の極性を有する電圧の絶対値が、「−」の極性を有する電圧の絶対値と略等しいため、発生した電圧(電荷)が相殺され、押圧力情報の検出感度が著しく低下することがわかる。一方、入力端末102Sの押圧点(1A,1B,1C,2A,2B,2C,3A,3B,3C)を順次押圧した場合、図10(A)に示すように、全ての押圧点において発生する電圧の極性は一つ(「+」のみ)である。また、発生する電圧の絶対値も入力端末102Tを押圧した場合に発生する電圧の絶対値と比べて大きいことがわかる。
このように、正方形状のパネルを備えた入力端末であっても、本実施形態のように少なくとも一辺を固着する粘着材の弾性率を他辺よりも小さくすることにより、パネル22(保持部材42の第1主面)を押圧操作した際に、圧電フィルムを略一方向のみに伸張させることができ、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
なお、本実施形態では正方形状のパネルを備えた入力端末の例を示したが、この構成に限るものではなく、適宜変更してもよい。例えば、多角形状または円形状などであっても、少なくとも粘着材の一部の弾性率と、その他の部分の弾性率とが異なる部分を形成することにより、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態に係る入力端末について、図を参照して説明する。図11は、第3の実施形態に係る入力端末103の外観斜視図である。図12は、第3の実施形態に係る入力端末103の構造を説明するための図である。図12(A)は入力端末103の構造を示す平面図であり、図12(B)は図12(A)に示すI−I’断面図であり、図12(C)は図12(A)に示すJ−J’断面図である。概略的には、本実施形態に係る入力端末103は、一部の粘着材の厚みと、その他の部分の粘着材の厚みとが異なっているものである。
入力端末103は、筐体13、パネル23、回路基板5、粘着材53A、および粘着材53Bを備える。粘着材53Aおよび粘着材53Bは、矩形状である保持部材41の全ての外周縁部を筐体13の開口部に固着する粘着材である。粘着材53Aは、矩形状である保持部材41の長辺の二辺を筐体13の開口部に固着する粘着材であり、粘着材53Bは、矩形状である保持部材41の短辺の二辺を筐体13の開口部に固着する粘着材である。ここで、保持部材41の外周端部から筐体13の開口部の縁端部までの距離を粘着材の「厚み」とする(図12中の第3方向の距離)。入力端末103は、粘着材53Aの厚みが粘着材53Bの厚みよりも大きく、それ以外は第1の実施形態に係る入力端末101と略同じ構成である。
次にパネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際の撓み方について、詳細に説明する。粘着材53Bは、粘着材53Aよりも厚みが小さいため、パネル23(保持部材41の第1主面)を押圧操作した場合、押圧方向に撓むことのできる範囲が小さい。つまり、パネル23に加える押圧力を徐々に大きくしていった場合、保持部材41の短辺側および長辺側とも撓んでいくことになるが、ある一定の押圧力を加えたところで、粘着材の厚みが小さい短辺側が先に、それ以上撓むことができなくなる。更に押圧力を加えると、それ以降は粘着材の厚みが大きい長辺側のみが強制的に撓むことになる。
したがって、パネル23(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、強制的に長辺の二辺の方が大きく撓むことになる。このため、パネル23(保持部材41の第1主面)を押圧操作した場合、パネル23は第1の実施形態に係る入力端末101のパネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際と略同じ形状に撓む(図4参照)。つまり、矩形状である保持部材の短辺の二辺の外周縁部を、筐体の開口部の縁端部に粘着材で固着し、保持部材の長辺の二辺の外周縁部を固着していない状態において、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合と略同じ形状にパネル23が撓む。
以上のように、本実施形態の構成により、パネル23(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、強制的に長辺の二辺の方が大きく撓む。したがって、パネル23(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、圧電フィルムは略一方向(長手方向)のみに伸張させることができ、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
なお、パネルが正方形状の場合であっても、正方形状である保持部材の一辺を筐体の開口部に固着する粘着材の厚みを、正方形状である保持部材の他辺である三辺を筐体の開口部に固着する粘着材の厚みよりも大きくすることにより同様の効果が得られる。つまり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、正方形状である保持部材の一辺のみが他辺と比べて大きく撓む。したがって、第2の実施形態の場合と同様に、圧電センサ(圧電フィルム)の歪みにより発生する電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
また、パネルの形状は矩形状または正方形状に限るものではなく、適宜変更してもよい。例えば、多角形状または円形状などであっても、少なくとも粘着材の一部の厚みと、その他の部分の厚みとが異なる部分を形成することにより、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
《第4の実施形態》
第4の実施形態に係る入力端末について、図を参照して説明する。図13は、第4の実施形態に係る入力端末104の外観斜視図である。図14は、第4の実施形態に係る入力端末104の構造を説明するための図である。図14(A)は入力端末104の構造を示す平面図であり、図14(B)は図14(A)に示すK−K’断面図であり、図14(C)は図14(A)に示すL−L’断面図である。図14では、図および原理を分かりやすくするために、パネル24の構造を簡略化して図示している。概略的には、本実施形態に係る入力端末104は、一部の粘着材の幅と、その他の部分の粘着材の幅とが異なっているものである。
入力端末104は、筐体14、パネル24、回路基板5、粘着材54A、および粘着材54Bを備える。圧電センサ34および保持部材41は組み合わされてパネル24となっている。粘着材54Aおよび粘着材54Bは、矩形状である保持部材41の全ての外周縁部を筐体14の開口部に固着する粘着材である。粘着材54Aは、矩形状である保持部材41の長辺の二辺を筐体14の開口部に固着する粘着材であり、粘着材54Bは、矩形状である保持部材41の短辺の二辺を筐体14の開口部に固着する粘着材である。ここで、粘着材の内周縁と外周縁との距離を粘着材の「幅」とする(図14中の第1方向または2方向の距離)。入力端末104は、粘着材54Bの幅が粘着材54Aの幅よりも大きく、それ以外は第1の実施形態に係る入力端末104と略同じ構成である。
次にパネル24(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際の撓み方について、詳細に説明する。粘着材54Bは、第1の実施形態に係る入力端末101の粘着材51Bよりも幅が大きいため、パネルを平面視した場合における粘着材54Bの面積も粘着材51Bと比べて大きい。ここで、応力(σ=F/S)は面積Sに反比例するため、面積Sが大きいほど弾性変形量(=歪みε、ε=σ・E)は小さい。そのため、粘着材の幅が大きく、面積も大きい粘着材54Bは、粘着材54Aと比べて弾性変形量が小さい。したがって、本実施形態では第1の実施形態と同様、パネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、長辺の二辺の方が撓みやすい。このため、パネル24(保持部材41の第1主面)を押圧操作した場合、パネル24は第1の実施形態に係る入力端末101のパネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際と略同じ形状に撓む(図4参照)。つまり、矩形状である保持部材の短辺の二辺の外周縁部を、筐体の開口部の縁端部に粘着材で固着し、保持部材の長辺の二辺の外周縁部を固着していない状態において、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合と略同じ形状にパネル24が撓む。
以上のように、本実施形態の構成により、パネル24(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、長辺の二辺の方が大きく撓む。したがって、パネル24(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際、圧電フィルムを略一方向(長手方向)のみに伸張させることができ、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
なお、パネルが正方形状の場合であっても、正方形状である保持部材の少なくとも一辺を筐体の開口部に固着する粘着材の幅を、正方形状である保持部材の他辺である三辺を筐体の開口部に固着する粘着材の幅よりも小さくすること同様の効果が得られる。つまり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、正方形状である保持部材の少なくとも一辺が他辺と比べて大きく撓む。したがって、第2の実施形態の場合と同様に、圧電センサ(圧電フィルム)の歪みにより発生する電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
また、パネルの形状は矩形状または正方形状に限るものではなく、適宜変更してもよい。例えば、多角形状または円形状などであっても、少なくとも粘着材の一部の幅と、その他の部分の幅とが異なる部分を形成することにより、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態に係る入力端末について、図を参照して説明する。図15は、第5の実施形態に係る入力端末105の外観斜視図である。図16は、第5の実施形態に係る入力端末105の構造を説明するための図である。図16(A)は入力端末105の構造を示す平面図であり、図16(B)は図16(A)に示すM−M’断面図であり、図16(B)は図16(A)に示すN−N’断面図である。図16では、図および原理を分かりやすくするために、パネル25の構造を簡略化して図示している。概略的には、本実施形態に係る入力端末105は、筐体の内部かつ粘着材の内周に近接した位置に、保持部材の主面を押圧操作した際に保持部材の変形を妨げる変形阻害部材70が設けられているものである。
入力端末105は、筐体15、パネル25、回路基板5、粘着材55、および変形阻害部材70を備える。圧電センサ35および保持部材41は組み合わされてパネル25となっている。粘着材55は、矩形状である保持部材41の全ての外周縁部を筐体15の開口部に固着する粘着材である。
変形阻害部材70は、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に保持部材41の変形を妨げるものであり、筐体15の内部かつ保持部材41の短辺の二辺を固着する粘着材55に沿って、粘着材55の内周に近接した位置に配置されている。本実施形態における変形阻害部材70は、例えばアルミニウム(Al)製の半球状の突起物であり、球面側が保持部材41と対向するよう筐体15に図示しない接着剤で貼り付けられている。
次にパネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際の撓み方について、詳細に説明する。図17は、第5の実施形態に係る入力端末105のパネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際の概念図である。図17(A)は第5の実施形態に係る入力端末105のパネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際の状態を示す外観斜視図であり、図17(B)は図17(A)におけるO−O’断面図であり、図4(C)は図4(A)におけるP−P’断面図である。図17では、図および原理を分かりやすくするために、パネル25の構造を簡略化して図示している。また、図17は図の上側がパネル21の操作面側に相当する。
上記の通り、保持部材41の短辺の二辺の粘着材55の内周に近接した位置には変形阻害部材70が配置されているため、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、押圧方向に撓むことのできる範囲が小さい。つまり、パネル25に加える押圧力を徐々に大きくしていった場合、保持部材41の短辺側および長辺側とも撓んでいくことになるが、ある一定の押圧力を加えたところで、短辺側の保持部材41が変形阻害部材70に接触し、短辺側はそれ以上撓むことができなくなる(図17(B)参照)。更に押圧力を加えると、それ以降は長辺側のみが強制的に撓むことになる。
したがって、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した場合、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、強制的に長辺の二辺の方に大きく撓むことになる。このため、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した場合、パネル25は第1の実施形態に係る入力端末101のパネル21(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際と略同じ形状に撓む(図4および図17参照)。つまり、矩形状である保持部材の短辺の二辺の外周縁部を、筐体の開口部の縁端部に粘着材で固着し、保持部材の長辺の二辺の外周縁部を固着していない状態において、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した場合と略同じ形状にパネル25が撓む。
以上のように、本実施形態の構成により、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、強制的に長辺の二辺の方が大きく撓む。したがって、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際、圧電フィルムを略一方向(長手方向)のみに伸張させることができ、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
本実施形態では、矩形状である保持部材41の全ての外周縁部を、粘着材55によって筐体15の開口部に固着する構成であるが、この構成に限るものではない。パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に、矩形状である保持部材41の短辺の二辺と比べて、強制的に長辺の二辺の方が大きく撓ませることができるのであれば、粘着材の一部に弾性率の異なる粘着材を用いてもよい。
なお、パネルが正方形状の場合であっても、筐体15の内部かつ正方形状である保持部材の少なくとも一辺を固着する粘着材の内周に近接した位置に、変形阻害部材を設けないことで、同様の効果が得られる。つまり、パネル(保持部材の第1主面)を押圧操作した際に、正方形状である保持部材の少なくとも一辺が他辺と比べて大きく撓む。したがって、第2の実施形態の場合と同様に、圧電センサ(圧電フィルム)の歪みにより発生する電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
また、パネルの形状は矩形状または正方形状に限るものではなく、適宜変更してもよい。例えば、多角形状または円形状などであっても、筐体の内部かつ粘着材の内周に近接した位置に、変形阻害部材を設けることにより、電圧極性の反転領域の形成が抑制される。このため、押圧力情報の検出感度の低下を防ぐことができる。
また、変形阻害部材70の材質は、本実施形態の構成に限られるものではなく、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に保持部材41の変形を妨げるものであれば、任意に変更可能である。例えば、木材、プラスチック、金属などを用いることもできる。
変形阻害部材70の形状および個数は、本実施形態の構成に限られるものではなく、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に保持部材41の変形を妨げるものであれば、任意に変更可能である。例えば、円柱状、多角柱状、円錐状、または多角錐状の突起物を粘着材の内周に沿って複数設ける構成、あるいは楔形状、蒲鉾形状、または直方体状の突起物を粘着材の内周に沿って1つ設ける構成であってもよい。また、変形阻害部材70の配置も、本実施形態の構成に限られるものではなく、パネル25(保持部材41の第1主面)を押圧操作した際に保持部材41の変形を妨げるものであれば、任意に変更可能である。すなわち、変形阻害部材70は必ずしも粘着材に沿って平行に配置されている必要はない。
また、筐体15に対する変形阻害部材70の取り付け方法についても、本実施形態の構成に限られるものではなく、筐体15と一体化した構成、粘着テープによる貼付、または螺子などによる固定との併用など、任意に変更可能である。
《その他の実施形態》
なお、上述の実施形態では、圧電フィルムにPLLAを用いた例を示したが、PDLA、ポリ−γ−メチルグルタメート、ポリ−γ−ベンジルグルタメート、セルロース、コラーゲン、ポリ−D−プロピレンオキシドを用いることもできる。
上述の実施形態では、1枚の圧電フィルムから圧電センサを形成した例を示したが、この構成に限るものではなく、複数の圧電フィルムから圧電センサを形成してもよい。また、上述の実施形態では、圧電センサおよび保持部材が組み合わされてパネルを構成しているが、圧電センサと保持部材との間に静電センサなどを備えた構成であってもよい。この構成により、押圧力情報だけでなくタッチ位置の検出も可能となる。
5…回路基板
11,12,13,14,15…筐体
20,21,22,22S,23,24,25…パネル
30,31,32,34,35…圧電センサ
40,41,42,42S…保持部材
51A,51B,52A,52B,52SA,52SB,52T,53A,53B,54A,54B,55…粘着材
60…電圧極性の反転領域
70…変形阻害部材
100,101,102,102S,102T,103,104,105…入力端末
301,302…圧電フィルム
311,312…圧電電圧検出用電極
321,322…外部接続端子
332…粘着シート
900…一軸延伸方向

Claims (10)

  1. 開口部を有する筐体と、
    互いに対向する第1主面と第2主面を有する平板状の保持部材と、
    互いに対向する第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面が前記保持部材の第2主面と対向して配設する平膜状の圧電フィルムと、
    前記圧電フィルムを前記筐体内部に収めた状態で、前記保持部材の全ての外周縁部を前記開口部の縁端部に固着する粘着材と、
    前記圧電フィルムの前記第3主面および前記第4主面に形成され、前記保持部材の主面を押圧操作した際に、前記圧電フィルムの歪み量に応じた電圧を検出する圧電電圧検出用電極と、を備え、
    前記粘着材は、前記粘着材の一部を形成する第1粘着材と、その他の部分を形成する第2粘着材とを有し、
    前記第1粘着材と、前記第2粘着材とは、弾性率が異なる、入力端末。
  2. 前記保持部材の平面形状は、四角形であり、
    前記保持部材の少なくとも一辺を固着する前記第1粘着材の弾性率は、他の辺を固着する前記第2粘着材の弾性率よりも小さい、請求項1に記載の入力端末。
  3. 前記保持部材の平面形状は、矩形であり、
    前記保持部材の長辺の二辺を固着する前記第1粘着材の弾性率は、短辺の二辺を固着する前記第2粘着材の弾性率よりも小さい、請求項2に記載の入力端末。
  4. 開口部を有する筐体と、
    互いに対向する第1主面と第2主面を有する平板状の保持部材と、
    互いに対向する第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面が前記保持部材の第2主面と対向して配設する平膜状の圧電フィルムと、
    前記圧電フィルムを前記筐体内部に収めた状態で、前記保持部材の全ての外周縁部を前記開口部の縁端部に固着する粘着材と、
    前記圧電フィルムの前記第3主面および前記第4主面に形成され、前記保持部材の主面を押圧操作した際に、前記圧電フィルムの歪み量に応じた電圧を検出する圧電電圧検出用電極と、を備え、
    前記粘着材は、前記粘着材の一部を形成する第1粘着材と、その他の部分を形成する第2粘着材とを有し、
    前記第1粘着材と、前記第2粘着材とは、厚みが異なる、または内周縁と外周縁との距離である幅が異なる、入力端末。
  5. 前記保持部材の平面形状は、四角形であり、
    前記保持部材の少なくとも一辺を固着する前記第1粘着材の厚みは、他の辺を固着する前記第2粘着材の厚みよりも大きい、または前記保持部材の少なくとも一辺を固着する前記第1粘着材の内周縁と外周縁との距離である幅は、他の辺を固着する前記第2粘着材の幅よりも小さい、請求項4に記載の入力端末。
  6. 前記保持部材の平面形状は、矩形であり、
    前記保持部材の長辺の二辺を固着する前記第1粘着材の厚みは、短辺の二辺を固着する第2粘着材の厚みよりも大きい、または前記保持部材の長辺の二辺を固着する前記第1粘着材の内周縁と外周縁との距離である幅は、短辺の二辺を固着する前記第2粘着材の幅よりも小さい、請求項5に記載の入力端末。
  7. 開口部を有する筐体と、
    互いに対向する第1主面と第2主面を有する平板状の保持部材と、
    互いに対向する第3主面と第4主面とを有し、前記第3主面が前記保持部材の第2主面と対向して配設する平膜状の圧電フィルムと、
    前記圧電フィルムを前記筐体内部に収めた状態で、前記保持部材の全ての外周縁部を前記開口部の縁端部に固着する粘着材と、
    前記圧電フィルムの前記第3主面および前記第4主面に形成され、前記保持部材の主面を押圧操作した際に、前記圧電フィルムの歪み量に応じた電圧を検出する圧電電圧検出用電極と、を備え、
    前記押圧操作の際に前記保持部材の変形を妨げる変形阻害部材が、前記筐体の内部かつ前記粘着材の内周に近接した位置に設けられている、入力端末。
  8. 前記保持部材の平面形状は、四角形であり、
    前記変形阻害部材は、前記保持部材の少なくとも一辺を固着する粘着材に近接した位置に設けられている、請求項7に記載の入力端末。
  9. 前記保持部材の平面形状は、矩形であり、
    前記変形阻害部材は、前記保持部材の短辺の二辺を固着する粘着材に近接した位置に設けられている、請求項8に記載の入力端末。
  10. 前記圧電フィルムは、少なくとも一軸方向に延伸処理を行ったポリ乳酸からなる、請求項1乃至9のいずれかに記載の入力端末。
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