JP6128025B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブタイミング調整装置に関する。
油圧式のバルブタイミング調整装置は、ハウジング内の油圧室に作動油を供給してベーンロータを相対回転させることによって、内燃機関の吸気弁または排気弁のバルブタイミングを調整する。油圧室への作動油の供給は、ベーンロータの中心部に設けられた油路切換弁により行われる。
ところで、ハウジングに一体にタイミングプーリが設けられる場合、油圧室の作動油が外部に漏れてタイミングプーリにかかることを防止する必要がある。これに対し、特許文献1では、ハウジングのうちカム軸とは反対側の開口部は、ダイヤフラムにより塞がれている。ダイヤフラムの中央部にはディスク部材が設けられている。外部空間にあるアクチュエータは、ディスク部材を介して油路切換弁のスプールを軸方向へ押圧可能である。
特開平5−214907号公報
ところが、特許文献1の従来技術では、ダイヤフラムのディスク部材は、径方向へ移動自在に設けられており、径方向位置が定まらない。そのため、車両走行中の振動等に起因してディスク部材が径方向へずれる可能性がある。ディスク部材が径方向へずれたままアクチュエータが押圧力を発生させると、所望のストロークがスプールに伝わらない。したがって、スプールの軸方向の位置精度が低下する問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スプールの軸方向の位置精度を向上させることができるバルブタイミング調整装置を提供することである。
本発明によるバルブタイミング調整装置は、タイミングプーリ、ハウジング、ベーンロータ、スリーブ、およびスプールを備えている。内燃機関の駆動軸および従動軸の一方を第1軸とし、他方を第2軸とすると、タイミングプーリは第1軸と一体に回転可能であり、ベーンロータは第2軸の端部に固定されている。ハウジングは、タイミングプーリに一体に設けられている。ベーンロータは、ハウジングの内部空間を進角室と遅角室とに仕切るベーンを形成している。スリーブは、ベーンロータの中央部に設けられている筒状部材であり、外部のオイル供給源と連通可能な供給ポート、進角室と連通している進角ポート、および、遅角室と連通している遅角ポートを有する。スプールは、第2軸と同軸上に設けられ、スリーブの内側で軸方向へ移動可能であり、軸方向位置に応じて供給ポートと進角ポートとの連通および遮断を切り換えるとともに、供給ポートと遅角ポートとの連通および遮断を切り換える。
バルブタイミング調整装置は、バルブカバー、ダイヤフラム、シャフト、およびブッシングをさらに備えている。バルブカバーは、ハウジングに対し第2軸とは反対側に設けられ、ハウジングに固定され、スプールの軸心の延長上に開口部を有する。ダイヤフラムは、バルブカバーの開口部を塞いでいる。シャフトは、スプールと同軸上に設けられ、ダイヤフラムの内周部を固定し、スプールを軸方向へ押圧可能である。ブッシングは、ダイヤフラムの外周部をバルブカバーとの間に挟みつつ当該バルブカバーに固定され、シャフトとスプールとの同軸度を保ちつつシャフトを軸方向へ摺動可能に支持している。
バルブカバーは、ボルトによりハウジングと締結されている。ハウジングおよびバルブカバーの一方は、径方向においてバルブカバーの開口部とボルトによる固定箇所との間で軸方向へ突き出している凸部を有している。ハウジングおよびバルブカバーの他方は、凸部に嵌合している凹部を有している。
このようにシャフトがブッシングにより調芯されるよう構成することで、シャフトがスプールに対し径方向へずれることを防止することができる。したがって、シャフトがスプールに対し斜めに傾いたり、シャフトがスプールに対し偏心したりすることに起因するスプールの軸方向の位置精度の低下を回避可能である。
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略構成を説明する断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のバルブタイミング調整装置を示す図である。 図3のIV部分の拡大図である。 図3のV−V線断面図である。 本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態によるバルブタイミング調整装置を説明する断面図である。 本発明の第5実施形態によるバルブタイミング調整装置を説明する断面図である。 本発明の第6実施形態によるバルブタイミング調整装置を説明する断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を図1に示す。バルブタイミング調整装置10は、内燃機関200のクランク軸201に対しカム軸202を相対回転させることによって、カム軸202が開閉駆動する図示しない吸気弁のバルブタイミングを調整するものであり、クランク軸201からカム軸202までの駆動力伝達系に設けられている。クランク軸201は、特許請求の範囲に記載の「駆動軸」であり、カム軸202は、特許請求の範囲に記載の「従動軸」である。
バルブタイミング調整装置10は、位相調整機構20、油路切換弁40、およびバルブカバーアセンブリ60を備えている。
[位相調整機構]
先ず、位相調整機構20について図1〜図3を参照して説明する。位相調整機構20は、フロントカバー21、リアカバー25、タイミングプーリ27、およびベーンロータ32などから構成されている。
フロントカバー21は、カップ状であり、外郭から径方向内側に突き出す複数の突出部22を形成している。各突出部22は、周方向で互いに離間するように配置されている。
リアカバー25は、フロントカバー21の開口端側に設けられており、カム軸202が挿通する通孔26を有している。
タイミングプーリ27は、フロントカバー21に対し径方向外側に位置する筒状の歯部28と、リアカバー25に対しフロントカバー21とは反対側に位置するフランジ部29とを有している。フランジ部29は、リアカバー25と共にボルト31によりフロントカバー21に締結されている。
フロントカバー21およびリアカバー25は、特許請求の範囲に記載の「ハウジング」を構成し、タイミングプーリ27に掛けられるタイミングベルト203を介してクランク軸201に連結され、クランク軸201と一体に回転可能である。
ベーンロータ32は、フロントカバー21内でカム軸202の端部に固定されているボス33と、フロントカバー21の各突出部22間の空間を進角室23と遅角室24とに仕切っている複数のベーン34とを形成している。ベーンロータ32は、後述のスリーブボルト41によってカム軸202に固定されており、カム軸202と一体に回転可能である。遅角室24は、ベーン34に対し回転方向に位置し、進角室23は、ベーン34に対し逆回転方向に位置している。
また、ベーンロータ32は、供給油路35、進角油路36、および遅角油路37を有している。供給油路35は、カム軸202の供給油路204と例えばエンジンブロック等の供給油路205とを介して、外部のオイル供給源であるオイルポンプ206と連通しており、ボス33の内壁面に開口している。進角油路36は、進角室23と連通しており、ボス33の内壁面に開口している。遅角油路37は、遅角室24と連通しており、ボス33の内壁面に開口している。
ベーンロータ32は、進角室23または遅角室24に供給される作動油の圧力を受けることによってフロントカバー21に対し相対回転し、フロントカバー21に対する回転位相を進角側または遅角側に変化させる。
[油路切換弁]
次に、油路切換弁40について図1、図3を参照して説明する。油路切換弁40は、スリーブボルト41およびスプール48などから構成されている。
スリーブボルト41は、ベーンロータ32に対しカム軸202とは反対側から挿入されてカム軸202に締め付けられている。また、スリーブボルト41は、頭部42とねじ部43との間にスリーブ44を形成している。スリーブ44は、ボス33の中央部で軸方向へ延びるように筒状に形成され、供給ポート45、進角ポート46、および遅角ポート47を有している。供給ポート45は、供給油路35に連通している。進角ポート46は、進角油路36に連通している。遅角ポート47は、遅角油路37に連通している。
スプール48は、スリーブ44の内側で軸方向へ移動可能であり、軸方向位置に応じてスリーブ44の各ポート同士を選択的に接続可能である。具体的には、スプール48は、フロントカバー21に対するベーンロータ32の回転位相を進角側に変化させる場合、供給ポート45と進角ポート46とを接続しつつ、遅角ポート47とスプール48の内部油路51とを接続する。内部油路51は、ねじ部43の内部油路52およびカム軸202の内部油路207等を通じて外部のドレン空間に連通している。また、スプール48は、フロントカバー21に対するベーンロータ32の回転位相を遅角側に変化させる場合、供給ポート45と遅角ポート47とを接続しつつ、進角ポート46と内部油路51とを接続する。
スリーブボルト41の頭部42の内側にはストッパプレート53が嵌め付けられており、スプール48は、スプリング54によってストッパプレート53側に付勢されている。スプール48の軸方向位置は、ストッパプレート53に対しスプール48とは反対側に設けられたソレノイド208のロッド209の軸方向位置によって決まる。
[バルブカバーアセンブリ]
次に、本実施形態の特徴構成であるバルブカバーアセンブリ60について図1、図3〜図5を参照して説明する。バルブカバーアセンブリ60は、バルブカバー61、ダイヤフラム71、シャフト75、およびブッシング82などから構成されている。
バルブカバー61は、大径筒部62、フランジ部63、環状部64、および小径筒部65を形成している。フロントカバー21の底部は、スリーブボルト41の頭部42に対し径方向外側で軸方向へ突き出す凸部38を有しており、大径筒部62は凸部38に嵌合している。大径筒部62は、特許請求の範囲に記載の「凹部」を形成している。フランジ部63は、大径筒部62のフロントカバー21側の端部から径方向外側に突き出しており、周方向の複数箇所がボルト66によりフロントカバー21に固定されている。環状部64は、大径筒部62のうちフランジ部63とは反対側の端部から径方向内側に突き出している。小径筒部65は、環状部64の内周部からスリーブボルト41側に突き出しており、スプール48の軸心55の延長上に開口部67を有している。
ダイヤフラム71は、環状に形成され、開口部67を塞ぐように設けられている。ダイヤフラム71の内周部72は、外周部73に対し軸方向へ移動可能である。内周部72および外周部73は、それらを接続している薄膜部74よりも軸方向の厚みが大きく形成されている。
シャフト75は、第1シャフト76および第2シャフト78から構成されている。第1シャフト76は、ダイヤフラム71の内周部72とスプール48との間に位置し、スプール48と同軸上に設けられている。また、第1シャフト76は、内周部72側の端面に開口する有底の圧入穴77を有している。第2シャフト78は、第1シャフト76との間にダイヤフラム71の内周部72を挟んで固定している挟持部79と、圧入穴77に圧入されている圧入軸部81とを形成している。第1シャフト76はスプール48に当接している。第2シャフト78の挟持部79のうち第1シャフト76とは反対側は、タイミングプーリ27が露出する外部空間に露出しており、ソレノイド208のロッド209に当接している。シャフト75は、スプール48を軸方向へ押圧可能である。以下、「外部空間」とは、タイミングプーリ27が露出する空間のことを意味する。
ブッシング82は、スリーブボルト41とバルブカバー61との間でダイヤフラム71の外周部73をバルブカバー61の小径筒部65との間に挟んで固定している挟持部83と、挟持部83からバルブカバー61側に突き出して小径筒部65に圧入されている筒状の圧入筒部84とを形成している。第2シャフト78は、挟持部83の通孔85を挿通している。挟持部83は、通孔85の内壁面により、シャフト75とスプール48との同軸度を保ちつつシャフト75を軸方向へ摺動可能に支持している。
第1シャフト76は、軸心に直交する断面形状がD字形となるように、外壁面の周方向の一部に平面86が形成されている。通孔85は、第1シャフト76と同様に軸心に直交する断面形状がD字形となるように、内壁面の周方向の一部に平面87が形成されている。第1シャフト76は、平面86が通孔85の平面87と係合することよって回り止めされている。平面86および平面87は、シャフト75とブッシング82との相対回転を規制する回り止め手段を構成している。
第1シャフト76の平面86は、軸方向において中間部とスプール48側の端部とに形成されている。そして第1シャフト76のダイヤフラム71側の端部89は、平面86に対し径方向外側に位置している。この端部89は、第1シャフト76のスプール48側への移動を規制するストッパとして機能する。これにより、ダイヤフラム71の変形が許容範囲を超えないように、シャフト75のストロークを規制することができる。
ブッシング82は、ブッシング82とダイヤフラム71との間の空間91を、フロントカバー21とバルブカバー61との間の空間92に接続している通孔88を有する。空間92は、ドレン油路93を経由して内燃機関200の潤滑空間210につながっている。ドレン油路93は、フロントカバー21の第1ドレン油路94、ベーンロータ32の第2ドレン油路95、ワッシャ39の第3ドレン油路96、およびリアカバー25の第4ドレン油路97から構成されている。進角室23および遅角室24から空間92に漏れ出た作動油は、ドレン油路93を経由して潤滑空間210に排出可能である。潤滑空間210と外部空間との間にはシール部材211が設けられている。
ダイヤフラム71の内周部72は、第1シャフト76と第2シャフト78とにより軸方向へ潰されており、空間91と外部空間との間を油密に封止している。また、ダイヤフラム71の外周部73は、ブッシング82とバルブカバー61とにより軸方向へ潰されており、空間91と外部空間との間を油密に封止している。
フロントカバー21とバルブカバー61のフランジ部63との間にはOリング98が設けられている。Oリング98は、空間92と外部空間との間を油密に封止しており、特許請求の範囲に記載の「シール部材」に相当する。
フロントカバー21の筒部とリアカバー25との間にはOリング99が設けられている。Oリング99は、進角室23および遅角室24と外部空間との間を油密に封止している。
[効果]
以上説明したように、第1実施形態では、バルブタイミング調整装置10は、バルブカバーアセンブリ60を備えている。バルブカバーアセンブリ60は、バルブカバー61、ダイヤフラム71、シャフト75、およびブッシング82を有している。バルブカバー61は、フロントカバー21に固定され、スプール48の軸心55の延長上に開口部67を有する。ダイヤフラム71は、バルブカバー61の開口部67を塞いでいる。シャフト75は、スプール48と同軸上に設けられ、ダイヤフラム71の内周部72を固定し、スプール48を軸方向へ押圧可能である。ブッシング82は、ダイヤフラム71の外周部73をバルブカバー61との間に挟みつつ当該バルブカバー61に固定され、シャフト75とスプール48との同軸度を保ちつつシャフト75を軸方向へ摺動可能に支持している。
このようにシャフト75がブッシング82により調芯されるよう構成することで、シャフト75がスプール48に対し径方向へずれることを防止することができる。したがって、シャフト75がスプール48に対し斜めに傾いたり、シャフト75がスプール48に対し偏心したりすることに起因するスプール48の軸方向の位置精度の低下を回避可能である。
ここで、位置固定のソレノイド208に対してバルブタイミング調整装置10が回転すること、および、スプール48とシャフト75との当接箇所付近には作動油があることを考えると、シャフト75がブッシング82およびバルブカバー61に対し回転自在である場合、ダイヤフラム71の内周部72が外周部73に対し回転する可能性がある。そのため、ソレノイド208がシャフト75を介してスプール48を軸方向へ押圧するとき、ダイヤフラム71の内周部72が外周部73に対し回転し、ダイヤフラム71がねじれる可能性がある。ダイヤフラム71に加わるねじれが大きいと、ダイヤフラム71の薄膜部74が破断するおそれがある。
これに対し、第1実施形態では、シャフト75とブッシング82との相対回転を規制する回り止め手段として、シャフト75の平面86およびブッシング82の平面87とが形成されている。したがって、ダイヤフラム71の破断を回避することができる。
また、第1実施形態では、バルブカバー61は、ボルト66によりフロントカバー21と締結されている。フロントカバー21は、径方向においてバルブカバー61の開口部67とボルト66による固定箇所との間で軸方向へ突き出している凸部38を有している。バルブカバー61は、凸部38に嵌合している大径筒部62を有する。
このように構成することで、ボルト締結時のバルブカバー61の変形がダイヤフラム71に伝わることを抑制可能である。また、バルブカバー61とフロントカバー21との嵌合によって、バルブカバーアセンブリ60と位相調整機構20とを調芯させることができる。
また、第1実施形態では、フロントカバー21とバルブカバー61との間の空間92に連通し且つ内燃機関200の潤滑空間210に連通可能なドレン油路93が設けられている。
したがって、空間92と連通している空間91の作動油によるダイヤフラム71への圧力負荷を低減することができる。また、ダイヤフラム71にソレノイド208側への圧力が作用することに起因して当該圧力がソレノイド208の押圧力に対する抵抗となること、を防止可能である。
また、第1実施形態では、フロントカバー21とバルブカバー61との間には、タイミングプーリ27が露出する外部空間に対して空間92を油密に封止するOリング98が設けられている。
したがって、空間92の作動油が外部空間に漏れてタイミングプーリ27にかかることを防止可能である。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置について図6を参照して説明する。
第2実施形態では、バルブカバー100は、小径筒部65から径方向内側に突き出す環状突起101を形成している。この環状突起101は、スプール48とは反対側へのシャフト75の移動を規制するストッパとして機能する。
このように構成することで、ダイヤフラム71の変形が許容範囲を超えないように、シャフト75のストロークを規制することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置について図7を参照して説明する。
第3実施形態では、シャフト110は、一部材から成り、スプール111の突起112が挿入されている有底の挿入穴113を有する。挿入穴113の底面は、突起112に当接している。また、シャフト110は、スプール111とは反対側の端部に環状溝114を有する。環状溝114には、ダイヤフラム115の内周部116が嵌め付けられている。
ダイヤフラム115の内周部116および外周部117は、薄膜部74と厚みが略同じである。内周部116は、環状溝114の底面への緊迫力により空間91と外部空間との間を油密に封止している。外周部117とブッシング82の挟持部79との間にはシール部材118が設けられている。シール部材118は、空間91と外部空間との間を油密に封止している。
このようにシャフト110を一部材から構成することもできる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態によるバルブタイミング調整装置について図8を参照して説明する。
第4実施形態では、シャフト120は、スプール111側の端部に、径方向外側に突き出すキー121を形成している。そしてブッシング122は、キー121が嵌め入れられている係合溝123を有する。シャフト120は、キー121が係合溝123と係合することよって回り止めされている。キー121および係合溝123は、シャフト120とブッシング122との相対回転を規制する回り止め手段を構成している。
このようにキー121および係合溝123によって回り止め手段を構成することもできる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態によるバルブタイミング調整装置について図9を参照して説明する。
第5実施形態では、ブッシング130は、シャフト120に対しスプール111側で径方向内側に突き出す環状突起131を形成している。この環状突起131は、シャフト120のスプール111側への移動を規制するストッパとして機能する。
このように構成することで、ダイヤフラム115の変形が許容範囲を超えないように、シャフト120のストロークを規制することができる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態によるバルブタイミング調整装置を図10に示す。第6実施形態のように、バルブカバー100の環状突起101、および、ブッシング130の環状突起131が両方設けられてもよい。
<他の実施形態>
本発明の他の実施形態では、ブッシングは、圧入に限らず、例えばねじなどによりバルブカバーに固定されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第2シャフトは、圧入に限らず、例えばねじなどによりバルブカバーに固定されてもよい。
本発明の他の実施形態では、シャフトとブッシングとの相対回転を規制する回り止め手段が設けられなくてもよい。
前述の実施形態では、バルブカバーの凹部(大径筒部の内壁)がフロントカバーの凸部に嵌合するよう構成されていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、フロントカバーの凹部がバルブカバーの凸部に嵌合するよう構成されてもよい。また、上述の凹部と凸部との嵌合構造が設けられなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、タイミングプーリは、ハウジングを構成する部材と同一部材から構成されてもよい。
前述の実施形態では、二つの部材すなわちフロントカバーおよびリアカバーからハウジングが構成されていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、三つ以上の部材からハウジングが構成されてもよい。また、リアカバーがカップ状に形成され、フロントカバーが円板状に形成されてもよい。
前述の実施形態では、クランク軸(駆動軸)は、特許請求の範囲に記載の「第1軸」に相当し、また、カム軸(従動軸)は、特許請求の範囲に記載の「第2軸」に相当していた。これに対し、本発明の他の実施形態では、クランク軸(駆動軸)は、特許請求の範囲に記載の「第2軸」に相当し、また、カム軸(従動軸)は、特許請求の範囲に記載の「第1軸」に相当していてもよい。
本発明の他の実施形態では、バルブタイミング調整装置は、内燃機関の排気弁のバルブタイミングを調整するものであってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・・・・バルブタイミング調整装置
21、25・・・ハウジング
27・・・・・・タイミングプーリ
32・・・・・・ベーンロータ
44・・・・・・スリーブ
48、111・・スプール
55・・・・・・軸心
61、100・・バルブカバー
67・・・・・・開口部
71、115・・ダイヤフラム
72、116・・内周部
73、117・・外周部
75、110、120・・・シャフト
82、122、130・・・ブッシング

Claims (4)

  1. 内燃機関(200)の駆動軸(201)から従動軸(202)まで駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記従動軸により開閉駆動されるバルブのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(10)であって、
    前記駆動軸および前記従動軸の一方を第1軸とし、他方を第2軸とすると、
    前記第1軸と一体に回転可能なタイミングプーリ(27)と、
    前記タイミングプーリに一体に設けられているハウジング(21、25)と、
    前記ハウジング内で前記第2軸の端部に固定され、前記ハウジングの内部空間を進角室(23)と遅角室(24)とに仕切るベーン(34)を形成しているベーンロータ(32)と、
    前記ベーンロータの中央部に設けられている筒状部材であり、外部のオイル供給源(206)と連通している供給ポート(45)、前記進角室と連通している進角ポート(46)、および、前記遅角室と連通している遅角ポート(47)を有するスリーブ(44)と、
    前記第2軸と同軸上に設けられ、前記スリーブの内側で軸方向へ移動可能であり、軸方向位置に応じて前記供給ポートと前記進角ポートとの連通および遮断を切り換えるとともに前記供給ポートと前記遅角ポートとの連通および遮断を切り換えるスプール(48、111)と、
    前記ハウジングに対し前記第2軸とは反対側に設けられ、前記ハウジングに固定され、前記スプールの軸心(55)の延長上に開口部(67)を有するバルブカバー(61、100)と、
    前記開口部を塞いでいる環状のダイヤフラム(71、115)と、
    前記スプールと同軸上に設けられ、前記ダイヤフラムの内周部(72、116)を固定し、前記スプールを軸方向へ押圧可能なシャフト(75、110、120)と、
    前記ダイヤフラムの外周部(73、117)を前記バルブカバーとの間に挟みつつ当該バルブカバーに固定され、前記シャフトと前記スプールとの同軸度を保ちつつ前記シャフトを軸方向へ摺動可能に支持しているブッシング(82、122、130)と、
    を備えており、
    前記バルブカバーは、ボルト(66)により前記ハウジングと締結され、
    前記ハウジングおよび前記バルブカバーの一方は、径方向において前記バルブカバーの前記開口部と前記ボルトによる固定箇所との間で軸方向へ突き出している凸部(38)を有し、
    前記ハウジングおよび前記バルブカバーの他方は、前記凸部に嵌合している凹部(62)を有することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記シャフトと前記ブッシングとの相対回転を規制する回り止め手段(86、87、121、123)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記ハウジングと前記バルブカバーとの間の空間(92)に連通し且つ外部の潤滑空間(210)に連通可能なドレン油路(93)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記タイミングプーリが露出する外部空間に対して、前記ハウジングと前記バルブカバーとの間の空間を油密に封止するシール部材(98)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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