JP6126846B2 - 油中水型固形乳化化粧料 - Google Patents

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本発明は、油中水型固形乳化化粧料に関する。
油中水型固形乳化化粧料は、油中水型乳化化粧料の滑らかな感触を備え、固形状であることから使いやすさや持ち運び等の使用性も良好であるため、近年、注目を浴びている剤型である。油中水型乳化化粧料を固形状にするためにワックスが使用されることが多いが(特許文献1〜2)、固形の状態を安定に保つためにワックスの含有量を高めた場合には、表面が固くなりすぎて、使用する際に容器等から化粧料が取れにくくなることがあった。一方、表面を柔らかくするためにワックスの含有量を低くした場合には、保存安定性が不十分となり固形状態を安定に保つことが難しくなることがあった。
特開2009−215232号公報 特開2006−282632号公報
そして、油中水型固形乳化化粧料には、ワックスとともに無機粉体や有機粉体が一般に配合されているが、これら粉体の含有量を高めた場合、保存安定性を満足させ、且つ表面を柔らかくし化粧料の「取れ」を良くすることは非常に難しかった。
したがって、本発明は、粉体を高濃度で含むにも拘わらず、保存安定性に優れ、且つ表面が柔らかで「取れ」の良好な油中水型固形乳化化粧料に関する。
そこで、本発明者は、特定の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤、及び架橋型シリコーンエラストマーとともに、特定量の鉱物性ワックスを組み合わせて用いることによって、意外にも、粉体を高濃度で含むにも拘わらず、保存安定性に優れ、且つ表面が柔らかで「取れ」の良好な油中水型固形乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の成分(A)〜(D)を含有する油中水型固形乳化化粧料を提供するものである。
(A)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤
(B)鉱物性ワックス:1.5〜5質量%
(C)架橋型シリコーンエラストマー
(D)粉体:35〜55質量%
本発明の油中水型固形乳化化粧料は、粉体を高濃度で含むにも拘わらず、保存安定性に優れ、且つ表面が柔らかで「取れ」が良好である。
本発明の油中水型固形乳化化粧料は、成分(A)〜(D)を含有するものである。
<成分(A)>
本発明の成分(A)は、HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤である。
上記多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤を構成する多価アルコールは、2価以上のアルコールであればよいが、3〜6価のアルコールが好ましく、3〜5価のアルコールがより好ましい。
上記多価アルコールとしては、ソルビタン、ソルビトール、ショ糖、グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらの中でも、ソルビタン、グリセリン、ポリグリセリンが好ましく、ソルビタン、グリセリン、ジグリセリンがより好ましく、ソルビタンが更に好ましい。
上記多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤を構成する脂肪酸としては、炭素数6〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましく、炭素数8〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸がより好ましく、12〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸が更に好ましく、炭素数14〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸が更に好ましく、炭素数16〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸が更に好ましい。また、該飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸のうち飽和脂肪酸が好ましい。また、該脂肪酸は直鎖脂肪酸でも分岐脂肪酸でもよいが分岐脂肪酸が好ましい。
また、上記多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤としては、多価アルコールの水酸基の部分エステル化物が好ましく、モノエステル化物、ジエステル化物がより好ましく、表面が柔らかくし「取れ」を良好とする観点から、モノエステル化物が更に好ましい。
また、本発明の成分(A)のHLB値は6以下である。該HLB値は、好ましくは5.5以下、より好ましくは5以下であり、また、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上である。具体的には、1〜6が好ましく、1〜5.5がより好ましく、2〜5が更に好ましい。
なお、本発明におけるHLB値は下記の川上式(I)により算出されるものを意味する。
HLB=7+11.7log(Mw/Mo) ・・・(I)
ここで式(I)においてMwは親水性基部の分子量、Moは親油性基部の分子量をそれぞれ表す。
本発明の成分(A)の具体例としては、例えば、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル等が挙げられ、これらのうち1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用してよい。
成分(A)の含有量は、保存安定性の観点、及び塗布時の感触をさっぱりして軽くさせる観点から、本発明の油中水型固形乳化化粧料中、好ましくは0.5質量%、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。具体的には、0.5〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜3質量%が更に好ましい。
<成分(B)>
本発明の成分(B)は、鉱物性ワックスである。鉱物性ワックスとしては、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、ペトロラタム、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス等が挙げられ、これらのうち1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用してよい。これらの中でも、保存安定性の観点、及び表面が柔らかくし「取れ」を良好とする観点から、炭化水素系の鉱物性ワックスが好ましく、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスがより好ましい。
成分(B)の市販品としては、パラフィンワックス155(日本精鑞社製)等が挙げられる。
成分(B)の含有量は、本発明の油中水型固形乳化化粧料中、1.5〜5質量%である。該含有量は、保存安定性の観点、及び表面が柔らかくし「取れ」を良好とする観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上であり、また、好ましくは4.5質量%以下であり、4質量%以下である。具体的には、2〜4.5質量が好ましく、2.5〜4質量%がより好ましい。
また、成分(A)と成分(B)との含有質量比〔(A)/(B)〕は、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.25以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.75以下である。具体的には、0.05〜5が好ましく、0.1〜1がより好ましく、0.25〜0.75が更に好ましい。本発明の油中水型固形乳化化粧料は、斯様な範囲の含有質量比〔(A)/(B)〕であっても、優れた保存安定性、及び表面の柔らかさが得られる。
<成分(C)>
本発明の成分(C)は、架橋型シリコーンエラストマーである。架橋型シリコーンエラストマーとは、モノマーの重合によって得られた架橋構造を有するシリコーン及びその誘導体を意味する。成分(C)としては、ジメチコン、ビニルジメチコン、フェニルビニルジメチコン、ラウリルジメチコン及びラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコンから選ばれるモノマーを重合又は共重合させて得られるシリコーン及びその誘導体が好ましく、ジメチコンとビニルジメチコンとのクロスポリマーがより好ましい。
また、架橋型シリコーンエラストマーとしては粉末状のものが好ましい。なお、この場合であっても斯かる架橋型シリコーンエラストマー粉末は成分(D)には含まれない。また、架橋型シリコーンエラストマー粉末は分散媒に分散しているものであってもよい。斯かる分散媒としては、シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチコン、デカメチルペンタシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ミネラルオイル、イソドデカン、トリオクタノイン、スクワラン等の油剤や水が挙げられる。
成分(C)の市販品としては、東レ・ダウコーニング社製のトレフィルシリーズ(トレフィルE505C、トレフィルE508等)や、信越化学工業社製のKSPシリーズ(KSP−100、KSP−101等)等が挙げられる。また、溶媒に予め分散しているものとしては、東レ・ダウコーニング社製のBY29−129や信越化学工業社製のKSGシリーズ(KSG−15、KSG−16、KSG−1610、KSG−18A、KSG−41、KSG−42、KSG−43、KSG−44等)が挙げられる。また、特許第3616244号公報に記載の方法で得たものを用いてもよい。
成分(C)の含有量は、保存安定性の観点、表面が柔らかくし「取れ」を良好とする観点、及び塗布時の感触をさっぱりして軽くさせる観点から、本発明の油中水型固形乳化化粧料中、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.75質量%以下である。具体的には、0.5〜3質量%が好ましく、1〜2質量%がより好ましく、1〜1.75質量%が更に好ましい。
また、成分(A)と成分(C)との含有質量比〔(A)/(C)〕は、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.75以上、更に好ましくは1以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である。具体的には、0.5〜5が好ましく、0.75〜3がより好ましく、1〜2が更に好ましい。
<成分(D)>
本発明の成分(D)は粉体である。
成分(D)の粉体は、通常の化粧料に使用されるものであれば特に限定されず、有機粉体、無機粉体、有色顔料等のいずれでもよく、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用してよい。また、その形状は、球状、針状、板状のいずれでもよい。また、アルミナ、シリカ、亜鉛等で処理されたものや、シリコーン等で疎水処理したものであってもよい。
上記有機粉体としては、ラウロイルリシン、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー等が挙げられる。
また、上記無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩等が挙げられる。
また、上記有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料;マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料;水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料;紺青、群青等の無機青色系顔料等が挙げられる。
成分(D)の含有量は、本発明の油中水型固形乳化化粧料中、35〜55質量%である。該含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは42.5質量%以上であり、また、好ましくは50質量%以下である。具体的には、40〜50質量%が好ましく、42.5〜50質量%がより好ましい。本発明の油中水型固形乳化化粧料は、成分(D)の含有量が斯様な範囲であっても、優れた保存安定性と、及び表面の柔らかさ、良好な「取れ」とが両立される。
また、成分(A)と成分(D)との含有質量比〔(A)/(D)〕は、好ましくは0.005以上、より好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.1以下、更に好ましくは0.075以下である。具体的には、0.005〜1が好ましく、0.01〜0.1がより好ましく、0.01〜0.075が更に好ましい。
また、成分(B)と成分(D)との含有質量比〔(B)/(D)〕は、好ましくは0.005以上、より好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.1以下である。具体的には、0.005〜1が好ましく、0.01〜0.1がより好ましい。
また、成分(C)と成分(D)との含有質量比〔(C)/(D)〕は、好ましくは0.005以上、より好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.1以下である。具体的には、0.005〜0.5が好ましく、0.01〜0.1がより好ましい。
本発明の油中水型固形乳化化粧料は、上記成分(A)〜(D)に加え、必要に応じて、ワセリン、メチコン、シクロヘキサシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、フェニルメチコン、ジカプリン酸プロピレングリコール等の油剤;1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、マルチトール等の保湿剤;乳化剤;香料;紫外線吸収剤;パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール等の防腐剤;植物エキス等の、成分(A)〜(D)以外の化粧料に通常配合される成分を含んでいてもよい。
上記成分(A)〜(D)以外の油剤の含有量としては、10〜60質量%が好ましく、15〜50質量%がより好ましく、20〜40質量%が更に好ましく、20〜35質量%が更に好ましい。
本発明の油中水型固形乳化化粧料の用途は特に限定されないが、例えば、メーキャップ化粧料、スキンケア化粧料、クレンジング化粧料が挙げられる。本発明の油中水型固形乳化化粧料は、ファンデーション、コンシーラー、化粧下地等のメーキャップ化粧料に特に適している。
また、本発明の油中水型固形乳化化粧料は、常法に従い製造可能である。
そして、本発明の油中水型固形乳化化粧料は、粉体を高濃度で含むにも拘わらず、保存安定性に優れ、且つ表面が柔らかく滑らかで「取れ」が良好である。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の油中水型固形乳化化粧料を開示する。
<1>以下の成分(A)〜(D)を含有する油中水型固形乳化化粧料。
(A)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤
(B)鉱物性ワックス:1.5〜5質量%
(C)架橋型シリコーンエラストマー
(D)粉体:35〜55質量%
<2>成分(A)の多価アルコールが、好ましくは3〜6価のアルコールであり、より好ましくは3〜5価のアルコールである<1>の油中水型固形乳化化粧料。
<3>成分(A)の脂肪酸が、好ましくは炭素数6〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸であり、より好ましくは炭素数8〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸であり、更に好ましくは12〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸であり、更に好ましくは炭素数14〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸であり、更に好ましくは炭素数16〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸である<1>又は<2>の油中水型固形乳化化粧料。
<4>成分(A)が、好ましくは多価アルコールの水酸基の部分エステル化物であり、より好ましくは多価アルコールの水酸基のモノエステル化物及び多価アルコールの水酸基のジエステル化物から選ばれる1種以上であり、更に好ましくは多価アルコールの水酸基のモノエステル化物である<1>〜<3>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<5>成分(A)の含有量が、好ましくは0.5質量%、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である<1>〜<4>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<6>成分(A)の含有量が、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%、更に好ましくは1〜3質量%である<1>〜<5>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<7>成分(B)が、好ましくは炭化水素系の鉱物性ワックスであり、より好ましくはパラフィンワックス及びマイクロクリスタリンワックスから選ばれるものである<1>〜<6>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<8>成分(B)の含有量が、好ましくは2質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上であり、また、好ましくは4.5質量%以下であり、4質量%以下である<1>〜<7>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<9>成分(B)の含有量が、好ましくは2〜4.5質量であり、より好ましくは2.5〜4質量%である<1>〜<8>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<10>成分(A)と成分(B)との含有質量比〔(A)/(B)〕が、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.25以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.75以下である<1>〜<9>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<11>成分(A)と成分(B)との含有質量比〔(A)/(B)〕が、好ましくは0.05〜5、より好ましくは0.1〜1、更に好ましくは0.25〜0.75である<1>〜<10>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<12>成分(C)が、好ましくはジメチコン、ビニルジメチコン、フェニルビニルジメチコン、ラウリルジメチコン及びラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコンから選ばれるモノマーを重合又は共重合させて得られるシリコーン及びその誘導体であり、より好ましくはジメチコンとビニルジメチコンとのクロスポリマーである<1>〜<11>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<13>成分(C)が、架橋型シリコーンエラストマー粉末である<1>〜<12>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<14>成分(C)の含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.75質量%以下である<1>〜<13>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<15>成分(C)の含有量が、好ましくは0.5〜3質量%、より好ましくは1〜2質量%、更に好ましくは1〜1.75質量%である<1>〜<14>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<16>成分(A)と成分(C)との含有質量比〔(A)/(C)〕が、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.75以上、更に好ましくは1以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である<1>〜<15>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<17>成分(A)と成分(C)との含有質量比〔(A)/(C)〕が、好ましくは0.5〜5であり、より好ましくは0.75〜3であり、更に好ましくは1〜2である<1>〜<16>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<18>成分(D)が、有機粉体、無機粉体及び有色顔料から選ばれるものである<1>〜<17>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<19>成分(D)の含有量が、好ましくは40質量%以上、より好ましくは42.5質量%以上、また、好ましくは50質量%以下である<1>〜<18>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<20>成分(D)の含有量が、好ましくは40〜50質量%、より好ましくは42.5〜50質量%である<1>〜<19>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
<21>油剤を更に含有する<1>〜<20>のいずれかの油中水型固形乳化化粧料。
後記実施例及び比較例の油中水型固形乳化化粧料の調製方法及び評価方法を以下に示す。
<調製方法>
油相成分を80℃に加熱して、これに粉体を分散させ、あらかじめ80℃に加熱しておいた水相成分を更に添加し、乳化後速やかに容器に充填して、油中水型固形乳化化粧料を得た。
<評価方法>
(1)使用特性
女性パネラー20名に各化粧料の表面を触ってもらい、「表面が柔らかい」と回答した人数に従って、使用特性を評価した。評価基準は下記のとおりである。
(使用特性の評価基準)
◎:「表面が柔らかい」と回答した人数が18人以上
○:「表面が柔らかい」と回答した人数が15〜17人
△:「表面が柔らかい」と回答した人数が7〜14人
×:「表面が柔らかい」と回答した人数が6人以下
(2)保存安定性
各化粧料を0℃、25℃、45℃の恒温槽内に放置し、3週間後の状態を確認し、保存安定性を下記の基準に従って評価した。
(保存安定性の評価基準)
○:流動性なし
△:わずかに流動性あり
×:流動性あり
実施例1〜4及び比較例1〜4 固形状乳化コンシーラー
下記表1に示す組成の固形状乳化コンシーラーを上記調製方法により製造し、上記各試験を実施した。その結果を併せて表1に示す。
Figure 0006126846
*1:パラフィンワックス155F(日本精鑞社製)
*2:特許第3616244号の実施例1の製法によって得られたもの(純分:35%、分散媒:デカメチルシクロペンタシロキサン)
*3:KSG−16(信越化学工業社製、純分:24%、分散媒:ジメチルポリシロキサン)
*4:SH556Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
*5:トスパール145A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
表1に示すように実施例1〜4の固形状乳化コンシーラーは、使用特性及び保存安定性に優れたものであった。
下記実施例5についても、上記試験において優れた結果を示すものである。
実施例5 固形状乳化コンシーラー
(油相成分) (質量%)
モノイソステアリン酸ソルビタン 2.0
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3.0
パラフィンワックス(*1) 3.0
マイクロクリスタリンワックス 0.5
シクロヘキサシロキサン 20.0
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー分散体(*2) 4.5
ワセリン 2.0
ジメチコン(*6) 3.0
ジカプリル酸プロピレングリコール 2.0
フェニルトリメチコン(*4) 1.5
(水相成分)
1,3ブチレングリコール 4.0
ジプロピレングリコール 2.0
マルチトール 2.0
精製水 残量
クロルフェネシン 0.1
フェノキシエタノール 0.1
セージエキス 0.1
加水分解シルク 0.1
(粉体)
酸化チタン 20.0
酸化鉄 3.5
タルク 13.0
マイカ 2.0
板状硫酸バリウム 2.0
N−ラウロイル−L−リジン 2.0
ポリメチルシルセスキオキサンパウダー(*5) 1.5
*6:KF−96A−6cs(信越化学工業社製)

Claims (5)

  1. 以下の成分(A)〜(D)を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比〔(A)/(B)〕が、0.25〜5である油中水型固形乳化化粧料。
    (A)HLB値6以下であり、25℃で液状の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤
    (B)鉱物性ワックス:1.5〜5質量%
    (C)架橋型シリコーンエラストマー
    (D)粉体(但し、架橋型シリコーンエラストマー粉末を除く):35〜55質量%
  2. 成分(B)が、パラフィンワックス及びマイクロクリスタリンワックスから選ばれる鉱物性ワックスである請求項1に記載の油中水型固形乳化化粧料。
  3. 油剤を更に含有する請求項1又は2に記載の油中水型固形乳化化粧料。
  4. 成分(A)としてモノイソステアリン酸ソルビタンのみを含有し、且つ成分(C)の含有量が、0.5〜1.75質量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の油中水型固形乳化化粧料。
  5. メーキャップ化粧料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の油中水型固形乳化化粧料。
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