JP6124614B2 - アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤および粘着シートならびに基材レス粘着シート - Google Patents

アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤および粘着シートならびに基材レス粘着シート Download PDF

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本発明は、アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤およびそれを用いた粘着シートに関するものであり、更に詳しくは、高温高湿下で使用された際にも透明性および耐発泡性に優れ、粘着力及び高温条件下での保持力にも優れる粘着剤を形成するアクリル系粘着剤組成物、及びアクリル系粘着剤、粘着シートに関するものである。
近年、様々な分野で、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示装置や、タッチパネルなどの前記表示装置と組み合わせて用いられる入力装置が広く用いられるようになってきた。これらの表示装置や入力装置の製造等においては、光学部材を貼り合わせる用途に透明な粘着シート(粘着テープ)が使用されている。例えば、タッチパネルと各種表示装置や光学部材(保護板等)の貼り合わせには、透明な粘着シートが使用されている。
上記の表示装置や入力装置の用途拡大に伴い、該装置に使用される粘着シートには透明性のみならず、粘着シートとしての特性を多様な環境下において十分に発揮することが要求されるようになった。
例えば高温高湿環境下では、加湿による白濁化が起こりやすく、貼付した光学部材や光学製品などの視認性や外観に悪影響を及ぼしやすいものであった。更には、高温環境下では発泡や剥がれが生じやすく、また粘着力が不足しやすいものであった。そのため、高温高湿下で使用する粘着シートには、優れた視認性(透明性)や優れた高温特性(粘着力、保持力等)が求められていた。
上記のような環境下で使用することができる粘着シートとして、例えば、特許文献1では、アクリル酸2−エチルヘキシルを主体とし、ホモポリマーを形成した際のガラス転移温度が−10℃以上であるモノマーと、親水性モノマーを含有するモノマー成分からなる粘着剤、および粘着シートが提案されている。
特開2011−99078号公報
しかしながら、上記特許文献1の開示技術は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとして比較的炭素数の大きいアルキル基を使用した粘着剤であるために、粘着シートが高温環境下に晒された時の保持力が充分ではなく、まだまだ改良の余地が残るものであった。
そこで、本発明ではこのような背景下において、高温高湿下で使用した際にも透明性および耐発泡性に優れ、更に粘着力及び高温下での保持力にも優れる粘着剤であり、更に、カルボキシル基等の酸性基を導入しない場合においても、上記の諸物性に優れ、腐食の問題もない粘着剤を形成するアクリル系粘着性組成物、及びアクリル系粘着剤、粘着シート、基材レス粘着シートを提供することを目的とするものである。
しかるに、本発明者等はかかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマーと水酸基含有モノマーとジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレートを含むモノマー成分からなるアクリル系樹脂を含有する粘着剤組成物において、炭素数の少ないアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマーを主体として用い、更に水酸基含有モノマーの使用量を通常よりも多くし、かつ、通常の粘着剤に使用するアクリル系樹脂のガラス転移温度よりも高いガラス転移温度のアクリル系樹脂として用いることにより、高温高湿下で使用した際にも透明性および耐発泡性に優れ、更に粘着力及び高温下での保持力にも優れる粘着剤を形成する粘着剤組成物となることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は、炭素数1〜5のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)を主体とする(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)、および水酸基含有モノマー(a2)を含有する共重合成分[I]を共重合して得られるアクリル系樹脂(A)を含有してなるアクリル系粘着剤組成物であり、水酸基含有モノマー(a2)の含有量が共重合成分[I]全体に対して15重量%以上であり、共重合成分[I]が、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレートをさらに含有し、カルボキシル基含有モノマーを含有せず、かつアクリル系樹脂(A)のガラス転移温度が−40〜0℃であることを特徴とするアクリル系粘着剤組成物に関するものである。
また、本発明では、上記粘着剤組成物が硬化されてなるアクリル系粘着剤、更に、支持基材の片面または両面に、前記粘着剤からなる粘着剤層が形成されてなる粘着シートも提供するものである。また、基材レス粘着シートも提供するものである。
本発明のアクリル系粘着剤組成物は高温高湿下で使用した際にも透明性および耐発泡性に優れ、更に粘着力及び高温での保持力にも優れる粘着剤となるものであり、更にカルボキシル基を導入しなくても、透明性に優れ、高い粘着力及び保持力が発揮されるため、腐食の問題もない粘着剤となるものである。
そして、本発明の粘着剤は、ディスプレイ用途、タッチパネル用途等に好適に用いられるものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸あるいはメタクリル酸を、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味する。
まず、本発明のアクリル系粘着剤組成物が必須成分として含有するアクリル系樹脂(A)について説明する。
アクリル系樹脂(A)は、炭素数1〜5のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)を主体とする(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)、および水酸基含有モノマー(a2)を含有する共重合成分[I]を共重合して得られるものであり、必要に応じて水酸基以外の官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a3)やその他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー(a4)を共重合成分として含んでもよい。本発明における共重合成分[I]は、水酸基以外の官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a3)として、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレートをさらに含有する。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)は、必須成分として炭素数1〜5のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)を主体として含有するものであり、必要に応じてその他の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−2)を含んでもよい。
上記アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)は、アルキル基の炭素数が1〜5であることが必要であり、好ましくは1〜4、特に好ましくは2〜4であり、具体的には、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート等が挙げられ、これらは単独であるいは2種以上を併せて用いることができる。
これらの中でも、共重合性、粘着物性、取り扱い易さおよび原料入手のし易さの点で、n−ブチルアクリレートが好ましい。
また、炭素数1〜5のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)を、「主体として含有する」とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)全体に対して、通常40重量%以上、好ましくは45重量%以上、特に好ましくは50重量%以上であることを意味する。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)に対する炭素数1〜5のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)の含有割合が少なすぎると、耐熱性能が低下する傾向がある。
上記その他の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−2)としては、アルキル基の炭素数が1〜5のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル、アルキル基の炭素数が、通常6以上(好ましくは6〜20、特に好ましくは6〜12)の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
アルキル基の炭素数が6以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、具体的には、例えば、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等があげられ、これらは単独であるいは2種以上を併せて用いることができる。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)の含有量は、共重合成分[I]全体に対して、40〜85重量%であることが好ましく、特に好ましくは45〜80重量%、さらに好ましくは50〜80重量%である。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)の含有量が多すぎると水酸基含有モノマーの導入量が少なくなり、高温高湿下で粘着剤が白化する傾向があり、少なすぎると粘着剤が硬くなりすぎ、タック不足となる傾向がある。
上記水酸基含有モノマー(a2)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート等のアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性モノマー、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のオキシアルキレン変性モノマー、その他、2−アクリロイロキシエチル2−ヒドロキシエチルフタル酸、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の1級水酸基含有モノマー;2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の2級水酸基含有モノマー;2,2−ジメチル2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の3級水酸基含有モノマーをあげることができ、これらは単独であるいは2種以上を併せて用いることができる。
上記水酸基含有モノマーの中でも、親水性を付与する目的で架橋剤との反応性に優れる点で1級水酸基含有モノマーが好ましい。さらには、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを使用することが、ジ(メタ)アクリレート等の不純物が少なく、製造しやすい点で特に好ましい。
上記水酸基含有モノマー(a2)の含有量は、共重合成分[I]全体に対して、15重量%以上であることが必要であり、好ましくは20〜90重量%、特に好ましくは23〜80重量%、更に好ましくは26〜70重量%である。
上記水酸基含有モノマー(a2)の含有量が少なすぎると、高温高湿下で粘着剤が白化する傾向があり、多すぎると粘着剤が硬くなりすぎタックがなくなる傾向がある。
上記水酸基以外の官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a3)としては、例えば、アミノ基含有モノマー、アミド基含有モノマー、アセトアセチル基含有モノマー、イソシアネート基含有モノマー等があげられる。
上記アミノ基含有モノマーとしては、例えば、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等があげられる。
上記アミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等があげられる。
上記アセトアセチル基含有モノマーとしては、例えば、2−(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレート、アリルアセトアセテート等があげられる。
上記イソシアネート基含有モノマーとしては、例えば、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートやそれらのアルキレンオキサイド付加物等があげられる。
これらの中でも、耐発泡性に優れる点でアミノ基含有モノマーを用いることが好ましく、特に好ましくはジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレートであり、本発明における共重合成分[I]はジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレートを含有する。
これら官能基含有モノマー(a3)は、単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
また、本発明においては、耐腐食性の観点から、通常一般的に用いられるカルボキシル基含有モノマーは用いない方がよく、本発明における共重合成分[I]はカルボキシル基含有モノマーを含有しない。
上記官能基含有モノマー(a3)の含有量は、共重合成分全体に対して好ましくは0〜20重量%、特に好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは0.2〜5重量%であり、官能基含有モノマー(a3)が多すぎると粘着力が下がりすぎる傾向がある。
さらに、上記(a1)〜(a3)以外の、共重合成分として、その他共重合可能なエチレン性不飽和モノマー(a4)を併用することもでき、例えば、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシ化o−フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香環含有モノマー;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環式構造含有(メタ)アクリル酸エステル系モノマー;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール-モノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のエーテル鎖含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アルキルビニルエーテル、ビニルトルエン、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、イタコン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアルキルエステル、アリルアルコール、アクリルクロライド、メチルビニルケトン、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトン、(メタ)アクリロイルモルホリン等を用いることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
また、高分子量化を目的とする場合、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等の多官能性モノマー等を併用することもできる。
上記その他エチレン性不飽和モノマー(a4)の含有量は、共重合成分全体に対して、好ましくは0〜40重量%、特に好ましくは0.1〜30重量%、更に好ましくは0.2〜25重量%であり、その他エチレン性不飽和モノマー(a4)が多すぎると粘着特性が低下しやすい傾向がある。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)および水酸基含有モノマー(a2)、さらには必要に応じて水酸基以外の官能基含有モノマー(a3)やその他エチレン性不飽和モノマー(a4)を含有する共重合成分を所定の割合で配合し、有機溶媒中でラジカル重合させる如き、当業者周知の方法によって製造される。
かかる重合に用いられる有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール等の脂肪族アルコール類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げられる。
また、かかるラジカル重合に用いられる重合開始剤としては、例えば、通常のラジカル重合開始剤である2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(メチルプロピオン酸)等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロリルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物等が挙げられ、使用するモノマーに合わせて適宜選択して用いることができる。これらの溶剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
本発明のアクリル系樹脂(A)は、ガラス転移温度(Tg)が、−40〜0℃であることが必要であり、好ましくは−40〜−10℃、特に好ましくは−40〜−15℃である。
かかるガラス転移温度が低すぎると、耐熱保持力が低下する傾向がある。また、高すぎると被着体への密着性が低下する傾向がある。
本発明において、ガラス転移温度を上記範囲とするためには、例えば、上記範囲内のガラス転移温度をもつモノマーのみを用いて共重合させてもよいし、上記範囲内のモノマーと範囲外のモノマーを組み合わせて用いて共重合させてもよいが、耐熱物性を維持するために、上記範囲内のガラス転移温度をもつモノマーを主成分とし、そこに上記範囲より高いガラス転移温度のモノマーを配合したものを共重合して得られるアクリル系樹脂を用い
ることが好ましい。
なお、上記ガラス転移温度は、以下のFoxの式より算出されるものである。
1/Tg=w1/Tg1+w2/Tg2+・・・・・・・・・・・・wk/Tgk
但し、Tgは共重合体のガラス転移温度であり、Tg1,Tg2,・・・・・・・・Tgkは各単量体成分の単独共重合体のTgであり、w1,w2,・・・・・・・・・・wkは各単量体成分のモル分率を表し、w1+w2+・・・・・・・・・wk=1である。
アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量は、通常、5万〜200万が好ましく、特には10万〜180万、更には20万〜150万が好ましい。重量平均分子量が小さすぎると耐久力が不足しやすい傾向があり、重量平均分子量が大きすぎると粘着力が低下しやすい傾向となる。
アクリル系樹脂(A)の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、10以下であることが好ましく、特には8以下が好ましく、更には7以下が好ましい。かかる分散度が高すぎると低分子量成分が増え耐久性が低下しやすくなる傾向がある。なお、分散度の下限は、製造の限界の点から、通常2である。
尚、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフィー(日本Waters社製、「Waters 2695(本体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC KF−806L(排除限界分子量:2×10、分離範囲:100〜2×10、理論段数:10,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:10μm)の3本直列を用いることにより測定されるものであり、数平均分子量も同様の方法で測定することができる。また分散度は重量平均分子量と数平均分子量より求められる。
かくして本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)が得られ、かかるアクリル系樹脂(A)を用いてアクリル系粘着剤組成物が得られる。
本発明のアクリル系粘着剤組成物は、架橋剤(B)を含有することが好ましく、架橋剤(B)により架橋され、アクリル系粘着剤となるものである。
かかる架橋剤(B)としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、アミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等の化学架橋を形成する架橋剤、多官能アクリレート系架橋剤等の物理架橋を形成する架橋剤が挙げられる。これらの中でも、基材との密着性を向上させる点やベースポリマーとの反応性の点で、化学架橋を形成する架橋剤が好ましく、中でも特にイソシアネート系架橋剤、エポキシ架橋剤、および金属キレート架橋剤から選ばれる少なくとも1つが好適に用いられる。
上記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、およびこれらのポリイソシアネート化合物とトリメチロールプロパン等のポリオール化合物とのアダクト体、これらポリイソシアネート化合物のビュレット体やイソシアヌレート体等が挙げられる。
上記エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエリスリトール、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、1,3′−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N‘,N′−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン等が挙げられる。
上記アジリジン系架橋剤としては、例えば、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、N,N′−ジフェニルメタン−4,4′−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、N,N′−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)等が挙げられる。
なお、かかるアジリジン系架橋剤は、ポットライフが短く、変異原性があることから、粘着剤の使用用途によっては使用が好ましくない場合がある。
上記メラミン系架橋剤としては、例えば、へキサメトキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキサプロポキシメチルメラミン、ヘキサプトキシメチルメラミン、ヘキサペンチルオキシメチルメラミン、ヘキサヘキシルオキシメチルメラミン、メラミン樹脂等が挙げられる。
上記アルデヒド系架橋剤としては、例えば、グリオキザール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マレインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。
上記アミン系架橋剤としては、例えば、ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキサメチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、トリエチルテトラアミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹脂、ポリアミド等が挙げられる。
上記金属キレート系架橋剤としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、パナジウム、クロム、ジルコニウム等の多価金属のアセチルアセトンやアセトアセチルエステル配位化合物等が挙げられる。
これらの架橋剤(B)は、単独で使用しても良いし、2種以上を併用してもよい。
上記架橋剤(B)の含有量は、通常は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.01〜20重量部であることが好ましく、更に好ましくは0.02〜15重量部、特に好ましくは0.03〜10重量部である。架橋剤(B)が少なすぎると、凝集力が低下し、充分な耐久性が得られない傾向がみられ、多すぎると柔軟性、および粘着力が低下し剥離が起こりやすくなるため光学部材としての使用が困難となる傾向がみられる。
さらに、本発明のアクリル系粘着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、帯電防止剤、その他のアクリル系粘着剤、その他の粘着剤、ウレタン樹脂、ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、フェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂等の粘着付与剤、着色剤、充填剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、機能性色素等の各種添加剤や、紫外線あるいは放射線照射により呈色あるいは変色を起こすような化合物を配合することができる。また、上記添加剤の他にも、アクリル系粘着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであってもよい。これら添加量は所望する物性が得られるように適宜設定すればよい。
なお、本発明のアクリル系粘着剤組成物を、ITOフィルム、ITOガラス等の透明電極膜や、電磁波シールド等のメッシュ等の耐腐食性が必要な用途に使用する場合は、アクリル系粘着剤組成物が実質的に酸を含まないことが好ましい。
実質的に酸を含まないとは、アクリル系樹脂(A)の共重合成分として酸性基を有するモノマーを使用せず、粘着剤組成物全体の酸価が好ましくは10mgKOH/g以下、特に好ましくは5mgKOH/g以下であることを意味する。
つぎに、上記の本発明のアクリル系粘着剤組成物を用いて粘着剤層を形成することにより粘着シートを作製することができる。すなわち、上記粘着シートは、例えば、つぎのようにして作製することができる。
まず、所定の厚みとなるように支持基材の片面もしくは両面に上記アクリル系粘着剤組成物を塗工し、加熱乾燥することにより粘着剤層を形成する。ついで、必要に応じて上記粘着剤層面に剥離シートを貼り合わせることにより粘着シートを作製することができる。また、得られた粘着シートには、必要に応じて、エージング処理を行なった後、使用時には、上記剥離シートを粘着剤層から剥離して使用に供される。このようにして、支持基材の片面もしくは両面に粘着剤層が形成され、さらにこの粘着剤層面に必要に応じて剥離シートが設けられた粘着シートが得られる。
上記支持基材としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄等の金属箔;ポリエチレンナフタート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレン等のポリフッ化エチレン樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体;三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂;ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等の合成樹脂フィルムまたはシート、上質紙、グラシン紙等の紙、硝子繊維、天然繊維、合成繊維等から選択される単層体または複層体があげられる。かかる支持基材の厚みとしては、通常1〜500μmであり、好ましくは5〜300μmである。
さらに、上記剥離シートとしては、例えば、上記支持基材で例示した各種合成樹脂シート、紙、布、不織布等に離型処理したものを使用することができる。
また、剥離シートに上記アクリル系粘着剤組成物を塗工し、加熱乾燥することにより粘着剤層を形成、粘着剤層に剥離シートを貼り合わせることにより、基材レスの粘着シートを作成することもできる。
上記アクリル系粘着剤組成物の塗工に際しては、このアクリル系粘着剤組成物を溶剤に希釈して塗布することが好ましく、希釈濃度としては、好ましくは5〜80重量%、特に好ましく10〜70重量%である。また、上記溶剤としては、アクリル系粘着剤組成物を溶解させるものであればよく、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、メタノール、エタノール、プロピルアルコール等のアルコール系溶剤を用いることができる。これらの中でも、溶解性、乾燥性、価格等の点から酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエンが好適に用いられる。
また、上記アクリル系粘着剤組成物の塗工方法としては、一般的な塗工方法であれば特に限定されることなく、例えば、ロールコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティング、スクリーン印刷等の方法があげられる。
そして、上記加熱乾燥条件としては、アクリル系粘着剤組成物を乾燥させることが可能であればよく、例えば、50〜150℃、好ましくは60〜130℃で、1〜10分間程度、好ましくは1.5〜5分間程度の条件があげられる。
上記エージング処理は、粘着物性のバランスをとるために行なうものであり、エージングの条件としては、温度は、通常室温(25℃±5℃)〜70℃、時間は通常1日〜30日であり、具体的には、例えば23℃で1日〜20日間、40℃で1日〜7日間等の条件で行なえばよい。
さらに、得られる粘着シートにおける粘着剤層の厚みは、通常2〜250μmが好ましく、より好ましくは5〜150μm、特に好ましくは5〜100μmである。この粘着剤層の厚みが薄すぎると粘着物性が安定しにくい傾向があり、厚すぎると乾燥が困難となり、アウトガス量が増加する傾向がある。
なお、前述のように、本発明のアクリル系粘着剤組成物を厚塗り塗工に供する場合には、乾燥後の厚みで50μm以上、特には75μm以上、更には100μm以上で、1000μm以下、特には500μm以下とすることができる。
このようにして得られる粘着シートの厚みは、用途に応じ適宜設定されるが、例えば、30〜300μmの範囲に設定することが好ましい。
本発明における粘着シートの利用に際し、被着体の種類として、例えば、各種金属面を有する物品;ポリエチレンナフタート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレン等のポリフッ化エチレン樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体;三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂;ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等の合成樹脂フィルム、シートまたは板があげられる。
上記金属面を有する物品としては、金属面を有しており、この金属面に、直接、上記粘着シートが、少なくとも部分的にまたは全面的に貼り合わされる。このような金属面を有する物品において、上記粘着シートが貼り合わされる被着体(「金属面含有被着体」と称する場合がある)としては、少なくとも部分的に金属面を有していれば特に制限されない。このような金属面含有被着体において、金属面が形成されている部位は、上記粘着シートを直接貼付することが可能な部位であれば特に制限されず、外側の面であってもよく、また、内側の面等であってもよい。なお、1つの金属面含有被着体に金属面が複数形成されている場合、これらの複数の金属面は同一の金属材料により形成された面であってもよく、異なる金属材料により形成された面であってもよい。
上記金属面含有被着体における金属面は、金属材料により形成された金属面含有被着体の表面であってもよく、また各種材料により形成された基材(または構造体)の表面に形成された金属層表面(特に、金属薄膜層表面)であってもよい。上記金属面は、いずれにせよ、金属材料による表面であればよい。
上記金属薄膜層等の金属層は、各種材料により構成された基材(または構造体)の表面の所定の部位に形成することができる。このような金属層において、金属薄膜層の厚みとしては、金属面含有被着体の種類に応じて適宜選択することができ、例えば、0.1μm以上であってもよい。なお、金属薄膜層の厚みの上限としては、一般的に薄膜層とみなされる厚みであれば特に制限されない。
上記金属面を形成するための金属材料としては、例えば、アルミニウム、銀、金、銅、鉄、チタン、白金、ニッケル等の金属単体による金属材料;金合金(例えば、金−銅合金等)、銅合金〔例えば、銅−亜鉛合金(真鍮)、銅−アルミニウム合金等〕、アルミニウム合金(例えば、アルミニウム−モリブデン合金、アルミニウム−タンタル合金、アルミニウム−コバルト合金、アルミニウム−クロム合金、アルミニウム−チタン合金、アルミニウム−白金合金等)、ニッケル合金(例えば、ニッケル−クロム合金、銅−ニッケル合金、亜鉛−ニッケル合金等)、スズ合金、ステンレス等の各種合金による金属材料等があげられる。これら金属材料は、単独でまたは2種以上組み合わせて使用することができる。
なお、金属材料は、金属元素のみを含有する金属材料であってもよく、金属元素とともに非金属元素を含有する金属材料〔例えば、金属の酸化物、水酸化物、ハロゲン化物(塩化物等)、オキソ酸塩(硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、炭酸塩等)等の金属系化合物〕であってもよく、例えば、ITO(酸化インジウムスズ)、ZnO、(酸化亜鉛)、SnO(酸化錫)、CTO(酸化カドミウムスズ)等が挙げられる。
具体的には、上記金属面含有被着体としては、例えば、透明導電膜が設けられた透明導電膜積層体を有する光学的製品またはこの光学的製品を構成するための部材等があげられる。上記透明導電膜層を有する光学的製品としては、例えば、電子ディスプレイ(タッチパネル等)があげられる。金属薄膜層により形成された電磁波シールド層を有する光学的製品またはこの光学的製品を構成するための部材等があげられる。上記電磁波シールド層を有する光学的製品としては、例えば、電子ディスプレイ(プラズマディスプレイ等)等の光学機器や、デジタル万能ディスク等の光学的に記録可能なディスク(光学的記録ディスク)等があげられる。
かくして、本発明の粘着剤並びに粘着シートは、コンピュータ、携帯電話、薄型テレビ等各種電子部材、精密電子部材に貼り合せて用いられる貼り合わせ用や情報ラベル、電子部材の固定用粘着剤として有用である。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
下記のようにして各種アクリル系樹脂溶液を調製した(表1参照。)。
なお、アクリル系樹脂の重量平均分子量、ガラス転移温度の測定に関しては、前述の方法にしたがって測定した。
また、固形分濃度の測定に関しては、アルミ箔にアクリル樹脂溶液1〜2gを取り、ケット(赤外線乾燥機、185W、高さ5cm)で45分間加熱乾燥し、乾燥前後の重量変化を測定し、粘度の測定に関しては、JIS K5400(1990)の4.5.3回転粘度計法に準じて測定した。
<アクリル系樹脂(A−1)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル120部、メチルエチルケトン5部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート30部、メチルアクリレート40部、2−ヒドロキシエチルアクリレート30部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−1)溶液(固形分濃度40%、粘度9,800mPa・s/25℃、重量平均分子量770,000、分散度6.36、ガラス転移温度−20.6℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−2)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル120部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート50部、エチルアクリレート25部、2−ヒドロキシエチルアクリレート25部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−2)溶液(固形分濃度40%、粘度4,000mPa・s/25℃、重量平均分子量860,000、分散度5.80、ガラス転移温度−38.2℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−3)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル120部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート65部、イソボルニルアクリレート13部、2−ヒドロキシエチルアクリレート22部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−3)溶液(固形分濃度40%、粘度5,000mPa・s/25℃、重量平均分子量820,000、分散度6.21、ガラス転移温度−34.3℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−4)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル120部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート70部、アクリロイルモルホリン10部、2−ヒドロキシエチルアクリレート20部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−4)溶液(固形分濃度40%、粘度5,500mPa・s/25℃、重量平均分子量750,000、分散度5.92、ガラス転移温度−36.3℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−5)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル110部と重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート70部、2−ヒドロキシエチルアクリレート30部の混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−5)溶液(固形分濃度30%、粘度4,500mPa・s/25℃、重量平均分子量900,000、分散度4.35、ガラス転移温度−44.4℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−6)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル120部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート50部、2−ヒドロキシエチルアクリレート50部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−6)溶液(固形分濃度35%、粘度8,200mPa・s/25℃、重量平均分子量670,000、分散度5.76、ガラス転移温度−36.7℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−7)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル60部、メチルエチルケトン20部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート31.8部、メチルアクリレート38部、2−ヒドロキシエチルアクリレート30部、ジメチルアミノエチルアクリレート0.2部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−7)溶液(固形分濃度35%、粘度6,300mPa・s/25℃、重量平均分子量670,000、分散度6.10、ガラス転移温度−21.9℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A−8)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル60部、メチルエチルケトン20部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート34部、メチルアクリレート45部、2−ヒドロキシエチルアクリレート20部、ジメチルアミノエチルアクリレート1部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A−8)溶液(固形分濃度35%、粘度10,800mPa・s/25℃、重量平均分子量580,000、分散度5.54、ガラス転移温度−21.9℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A’−1)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル100部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、n−ブチルアクリレート58部、メチルアクリレート40部、2−ヒドロキシエチルアクリレート2部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A’−1)溶液(固形分濃度40%、粘度8,600mPa・s/25℃、重量平均分子量780,000、分散度5.88、ガラス転移温度−32.7℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A’−2)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル75部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、2−エチルヘキシルアクリレート75部、2−ヒドロキシエチルアクリレート25部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A’−2)溶液(固形分濃度40%、粘度7,200mPa・s/25℃、重量平均分子量720,000、分散度6.20、ガラス転移温度−58.6℃)を得た。
<アクリル系樹脂(A’−3)溶液の調製>
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル100部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、2−エチルヘキシルアクリレート55部、イソボルニルアクリレート20部、2−ヒドロキシエチルアクリレート25部に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03部、を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。更に重合途中に、酢酸エチル10部にAIBN0.06部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させ、アクリル系樹脂(A’−3)溶液(固形分濃度35%、粘度65,000mPa・s/25℃、重量平均分700,000、分散度5.98、ガラス転移温度−36.2℃)を得た。
架橋剤(B)として以下のものを用意した。
(B−1):コロネートL55E(トリレンジイソシアネート系化合物:日本ポリウレタン工業(株)製)
〔実施例1〜2、参考例1〜6、比較例1〜3〕
上記のようにして調製,準備した各配合成分を、下記の表1に示す割合で配合することにより粘着剤組成物を調製し、これを酢酸エチルにて希釈し(粘度〔500〜10000mPa・s(25℃)〕)粘着剤組成物溶液を作製した。
上記で得られた粘着剤組成物を用いて、以下の通り粘着シートを作製し、以下の評価を行った。これらの結果を下記の表1に併せて示した。
<粘着シートの作製>
上記で得られたアクリル系粘着剤組成物溶液を、ポリエステル系離型シートに、乾燥後の糊厚が50μmになる様、塗布し、100℃で4分間乾燥した。その後、形成された粘着剤層側をポリエステル系離型シートで貼り合わせ40℃の条件下で10日間エージングさせて基材レス両面粘着シートを得た。
上記で得られた基材レス両面粘着シートを用いて、以下の通り粘着剤層付きPETフィルムを作製し、ゲル分率、耐湿熱性(透明性、耐発泡性)、粘着力、耐熱保持力、耐腐食性を下記に示す各方法に従って測定・評価した。これらの結果を下記の表1に併せて示した。
[粘着剤層付きPETフィルムの作製]
前記基材レス両面粘着シートの粘着剤から一方の面の離型シートを剥がし、膜厚が100μmのPETフィルムに押圧し、粘着剤層付きPETフィルムを得た。
[ゲル分率]
上記粘着剤層付きPETフィルムを40×40mmに裁断した後、離型シートを剥がし、粘着剤層側を50×100mmのSUSメッシュシート(200メッシュ)に貼合してから、SUSメッシュシートの長手方向に対して中央部より折り返してサンプルを包み込んだ後、トルエン250gの入った密封容器にて浸漬した際の、トルエン浸漬前後の粘着剤層の重量変化にてゲル分率(%)の測定を行なった。
[耐湿熱性]
上記粘着層付きPETフィルムを25mm×25mmになるよう裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側をスライドガラス(コーニング社製、コーニング1737)に貼り合わせた後、オートクレーブ処理(50℃、0.5MPa、20分)を行ない、「スライドガラス/粘着剤層/PETフィルム」の構成を有する試験片を作製した。
該試験片を用いて、80℃、90%RH雰囲気下で120時間の耐湿熱性試験をおこない、耐熱性試験開始前と、耐熱性試験後の透明性(ヘイズ値)および耐発泡性を評価した。
<透明性(ヘイズ値)>
ヘイズ値は、拡散透過率及び全光線透過率を、HAZE MATER NDH2000(日本電色工業社製)を用いて測定し、得られた拡散透過率と全光線透過率の値を下記式に代入して、ヘイズを算出した。なお、本機はJIS K7361−1に準拠している。
ヘイズ値(%)=(拡散透過率/全光線透過率)×100
<耐発泡性>
耐発泡性は目視により下記の基準で評価した。
(評価)
○・・・変化なし
△・・・僅かに発泡あり
×・・・全面に発泡あり
[対PC耐発泡性]
上記粘着層付きPETフィルムを25mm×25mmになるよう裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側をポリカーボネート(PC)板に貼り合わせた後、オートクレーブ処理(50℃、0.5MPa、20分)を行ない、「ポリカーボネート板/粘着剤層/PETフィルム」の構成を有する試験片を作製した。
該試験片を用いて、80℃雰囲気下で72時間の耐熱性試験をおこない、耐熱性試験後の耐発泡性を目視にて評価した。
(評価)
◎・・・変化なし
○・・・微小気泡僅か
△・・・微小気泡多数
×・・・小気泡あり
[粘着力]
上記粘着剤層付きPETフィルムについて、幅25mm×長さ100mmに裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側をソーダガラスに23℃、相対湿度50%の雰囲気下で2kgゴムローラー2往復で加圧貼付し、同雰囲気下で30分放置した後、常温で剥離速度300mm/minで180度剥離強度(N/25mm)を測定した。
[耐熱保持力]
上記粘着剤層付きPETフィルムを、25mm×25mmになるよう裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側を研磨SUS板に貼着し、80℃の条件下にて1kgの荷重をかけて、JIS Z 0237の保持力の測定法に準じてズレを評価した。評価基準は下記の通りである。
(評価)
○・・・1440分経過後でズレを生じない
△・・・1440分経過後でズレを生じる
×・・・1440分経過するまでに落下する
〔耐腐食性〕
上記粘着剤層付きPETフィルムを、5mm×12mmになるよう裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側を銅板に貼り合わせた後、60℃、90%RHの雰囲気下で7日間保存した。その後、PETフィルム側から銅板の表面を目視で観察して、銅板表面の腐食の有無を確認した。評価基準は下記の通りである。
(評価)
○・・・腐食が認められない
×・・・腐食が認められる
Figure 0006124614
(注)BA:ブチルアクリレート(a1−1)
MA:メチルアクリレート(a1−1)
EA:エチルアクリレート(a1−1)
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート(a2)
DMAEA:ジメチルアミノエチルアクリレート(a3)
IBXA:イソボルニルアクリレート(a4)
ACMO:アクリロイルモルフォリン(a4)
2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート(a1−2)
Tg :ガラス転移温度
(※)表中「--」は配合しなかったことを表す
上記結果から、本発明のアクリル系粘着剤を用いて得られる実施例1〜の粘着シートは、高温高湿下で使用されても、発泡がなくヘイズ値変化も少なく優れた透明性を示していることがわかり、更に高温環境下でも優れた凝集力を示しており、高温環境下で使用されても、剥がれ、ずれなどの不具合を生じないものである。
一方、比較例1の粘着シートは、水酸基モノマーの含有量が少ないため、湿熱環境下で使用後の粘着剤が白化してしまい透明性が低下している。
また、比較例2の粘着シートは、アルキル基の炭素数が1〜5のアクリル酸アルキルエステルを含まず、かつガラス転移温度が低いアクリル系樹脂を用いているため、耐熱環境下の保持力試験でズレを生じており、また、耐湿熱試験でも僅かではあるが発泡を生じている。比較例3の粘着シートは、アルキル基の炭素数が1〜5のアクリル酸アルキルエステルを含んでいないため耐熱環境下で保持力試験でズレを生じている。
本発明のアクリル系粘着剤組成物および粘着剤は、高温高湿下で使用した際にも、透明性に優れ、高い粘着力及び保持力を示す粘着剤であり、更に、カルボキシル基等の酸性基を導入しない場合においても、上記の諸物性に優れ、腐食の問題もない粘着剤を形成するため、コンピュータ、携帯電話、薄型テレビ等各種電子部材、精密電子部材に貼り合せて用いられる貼り合わせ用や情報ラベル、電子部材の固定用粘着剤として有用な粘着剤、粘着シート、基材レス粘着シートを提供することができる。

Claims (5)

  1. 炭素数1〜5のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1−1)を主体とする(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)、および水酸基含有モノマー(a2)を含有する共重合成分[I]を共重合して得られるアクリル系樹脂(A)を含有してなるアクリル系粘着剤組成物であり、
    水酸基含有モノマー(a2)の含有量が共重合成分[I]全体に対して15重量%以上であり、
    共重合成分[I]が、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレートをさらに含有し、カルボキシル基含有モノマーを含有せず、
    かつ
    アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度が−40〜0℃である
    ことを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。
  2. 架橋剤(B)を含有してなることを特徴とする請求項記載のアクリル系粘着剤組成物。
  3. 請求項1または2記載のアクリル系粘着剤組成物が、架橋剤(B)で架橋されてなることを特徴とするアクリル系粘着剤。
  4. 支持基材の片面または両面に、請求項記載のアクリル系粘着剤からなる粘着剤層が形成されてなることを特徴とする粘着シート。
  5. 請求項記載のアクリル系粘着剤からなる粘着剤層を含有することを特徴とする基材レス粘着シート。
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