JP6124403B2 - 橋梁防護板及びその固定構造 - Google Patents

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Description

この発明は、橋梁の桁間に配置される橋梁防護板及びその固定構造に関するものである。
一般に、道路や歩行者用に設けられた橋梁の下部は、長年にわたり海水等に由来する飛来塩分や排気ガス等の腐食成分に晒されることとなる。これが起因にて、鋼製の橋梁の桁間の腐食が問題となっている。
この問題を解決するために、橋梁の新設・既設を問わず橋梁下部の桁間に防護板を配置する技術が提案されている。特に、既設の橋梁にあっては、施工のし易さから軽量なFRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製の引抜材を幅方向に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−188819号公報(特許請求の範囲、図1,図3,図4)
ところで、防護板は橋梁の桁間の腐食を防止する以外に、防護板と橋梁下部に形成される空間を点検用通路として用いることが求められている。
しかしながら、特許文献1に記載の防護板は、その上面に大きな凹凸が生じるため、点検作業者の歩行に困難が伴う懸念がある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できる橋梁防護板及びその固定構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明の防護板は、橋梁の桁間に配置される橋梁防護板であって、中空部を有する上下面が平坦状のアルミニウム製押出形材を上記桁方向と直角に配置すると共に、上記桁上に配置される上記押出形材の端部に固定用の貫通孔を有し、上記押出形材の幅方向に延在する連接部同士を固定部材によって連結してなり、互いに連結される上記押出形材の上面は、同一平面状に形成される、ことを特徴とする(請求項1)。
このように構成することにより、軽量かつ高い剛性の中空部を有する上下面が平坦状のアルミニウム製押出形材を幅方向に連結した上面が平坦状の防護板によって橋梁下部の橋桁間を保護することができる。
請求項1に記載の橋梁防護板において、上記連接部同士の重合部に、上記固定部材が貫通可能なライナを介在すると共に、下方に位置する上記連接部の先端側にシールパッキンを介在するのが好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、押出形材同士の連結部に気密性をもたせることができる。
請求項1又は2に記載の橋梁防護板において、上記押出形材同士の連結部の上方開口部を上記押出形材の上面と同一平面を有するカバー材で閉塞するのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、押出形材の連結部の上方開口部を押出形材の上面と同一平面を有するカバー材で閉塞して、連結される押出形材の全面を同一平面状にすることができる。
また、請求項1に記載の橋梁防護板において、上記押出形材の幅方向の一側に延在する連接部を、上、下面が内方に位置する一対の段付き突片の先端に当接片を有する凸状中空部にて形成し、該押出形材の幅方向の他側に延在する連接部を、上記凸状中空部の段付き突片に重合する上、下水平突片と、上、下水平突片の基端を連結する当接片を有する凹状溝部にて形成し、上記段付き突片と上水平突片との重合部に設けられた取付作業用の孔を介して、上記段付き突片と下水平突片との重合部に固定部材によって連結するのが好ましい(請求項4)。この場合、上記取付作業用の孔を塞ぐ蓋体を有するのが好ましい(請求項5)。
このように構成することにより、連結部の上方を段付き上突片と上水平突片の重合部で覆うので、押出形材の全面を同一平面状にすることができる。また、押出形材の凸状中空部と凹状溝部を嵌合させた状態で連結することができるので、気密性をもたせることができる。この場合、上記段付き突片と上水平突片との重合部に設けられた取付作業用の孔を塞ぐ蓋体を設けることにより、押出形材の連結作業後に、取付作業用の孔を蓋体で塞いで、全体を同一平面状にすることができる。
また、請求項1ないし5のいずれかに記載の橋梁防護板において、上記押出形材の中空部に、該押出形材の上面と下面を連結する補強リブを有するのが好ましい(請求項6)。
このように構成することにより、中空部を有する押出形材の強度を向上させることができる。
また、請求項1ないし6のいずれかに記載の橋梁防護板において、上記押出形材は、押出成形によって一体に成形される形材の他に、押出成形によって一体に成形される形材の幅方向の上面側及び下面側端部に設けられた凹凸嵌合部の嵌合によって一体的に形成されているものも含まれる(請求項7)。
このように構成することにより、大きな幅寸法で剛性の高い中空部を有する押出形材を用いることができる。
この発明の橋梁防護板の固定構造は、請求項1ないし7のいずれかに記載の橋梁防護板の固定構造を前提とする。
請求項8に記載の橋梁防護板の固定構造は、上記桁の下フランジ上面にボルトを立設し、上記押出形材の長手方向端部に固定用の孔を穿設し、上記固定用の孔に上記ボルトを嵌挿し、該ボルトにナットを螺合して固定する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、防護板の上面に生じる凹凸を押出形材の長手方向端部に最小限に抑えて防護板を桁に固定することができる。
請求項8に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記固定用の孔が上記押出形材の上面と下面を連結する補強リブの近傍位置に設けられているのが好ましい(請求項9)。
このように構成することにより、中空部を有する押出形材の設けられる固定用の孔部に強度をもたせることができ、押出形材の固定を強固にすることができる。
また、請求項8又は9に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記桁の下フランジと上記押出形材との間に防食用の絶縁材を介在するのが好ましい(請求項10)。
このように構成することにより、鋼製の桁とアルミニウム製の押出形材の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができる。
請求項11に記載の橋梁防護板の固定構造は、上記押出形材の長手方向端部の下面に配置される挟持材と、該挟持材を上記押出形材に締結する締結部材とを具備し、上記桁の下フランジを上記押出形材と挟持材とで挟持してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、桁にボルトの溶接等の施工作業を行うことなく、防護板の上面に生じる凹凸を押出形材の長手方向端部に最小限に抑えて防護板を桁に挟持固定することができる。
請求項11に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記押出形材に上記締結部材が貫通可能な貫通孔を穿設し、該貫通孔が上記押出形材の上面と下面を連結する補強リブの近傍位置に設けられるのが好ましい(請求項12)。
このように構成することにより、中空部を有する押出形材の設けられる貫通孔部に強度をもたせることができ、押出形材の締結固定を強固にすることができる。
また、請求項11又は12に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記挟持材は、上記押出形材の下面に当接される固定部と、該固定部の下端側方から外方に向かって延在する水平保持部とからなり、上記下フランジと上記押出形材との間に防食用兼高さ調整用の絶縁材を介在し、上記下フランジと上記水平保持部との間に合成ゴム製のパッキンを介在するのが好ましい(請求項13)。
このように構成することにより、鋼製の桁とアルミニウム製の押出形材の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができる。また、下フランジの高さに誤差が生じた場合においても防食用兼高さ調整用の絶縁材によってその誤差を吸収することができ、下フランジを押出形材と挟持材とで確実に挟持固定することができる。
また、請求項8ないし13のいずれかに記載の橋梁防護板の固定構造において、上記押出形材の上面に、該押出形材の長手方向に対して垂直な補強用の中桁材を立設し、対峙する上記桁の対向面側に補助桁材を突設し、上記補助桁材の先端部に垂下される吊下材と上記中桁材を連結部材によって連結するようにしてもよい(請求項14)。
このように構成することにより、桁間が広い橋梁の場合に適用される長尺の防護板の撓みを抑制して固定することができる。
請求項15に記載の橋梁防護板の固定構造は、上記桁の下部に、水平フランジを有する受け材を垂設し、上記受け材の水平フランジ上に上記押出形材の長手方向端部を載置すると共に、固定部材によって固定し、上記押出形材の上面に、該押出形材の長手方向に対して垂直な補強用の中桁材を立設し、対峙する上記桁の対向面側に補助桁材を突設し、上記補助桁材の先端部に垂下される吊下材と上記中桁材を連結部材によって連結してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、桁の下部に垂設される受け材の水平フランジ上に押出形材の長手方向の端部を固定すると共に、桁間が広い橋梁の場合に適用される長尺の防護板の撓みを抑制して固定することができる。
請求項14又は15に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記中桁材と上記押出形材との間に防食用の絶縁材を介在するのが好ましい(請求項16)。
このように構成することにより、鋼製の中桁材とアルミニウム製の押出形材の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができる。
また、請求項14又は15に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記押出形材の上面に長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝を形成し、上記凹溝内に上記押出形材と中桁材を連結する連結ボルトの頭部を摺動のみ可能に収容するのが好ましい(請求項17)。
このように構成することにより、中桁材の立設位置の調整を容易にすることができると共に、押出形材と中桁材の連結を容易にすることができる。
また、請求項15に記載の橋梁防護板の固定構造において、上記受け材の水平フランジに長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝を形成し、該凹溝内に上記水平フランジに載置される上記押出形材の長手方向端部に穿設された固定用の孔を貫通する固定ボルトの頭部を摺動のみ可能に収容し、上記押出形材の上方に突出する上記固定ボルトに固定ナットを螺合するのが好ましい(請求項18)。
このように構成することにより、受け部材の水平フランジ上への押出形材の固定を容易にすることができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明によれば、軽量かつ高い剛性の中空部を有する上下面が平坦状のアルミニウム製押出形材を幅方向に連結した上面が平坦状の防護板によって橋梁下部の橋桁間を保護することができるので、橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、押出形材同士の連結部に気密性をもたせることができるので、上記(1)に加えて更に橋梁下部の腐食を防止することができる。
(3)請求項3に記載の発明によれば、押出形材の全面を同一平面状にすることができるので、上記(1),(2)に加えて更に点検作業者の歩行の安全性を図ることができる。
(4)請求項4に記載の発明によれば、押出形材の全面を同一平面状にすることができると共に、押出形材同士の連結部に気密性をもたせることができるので、上記(1)に加えて更に点検作業者の歩行の安全性を図ることができると共に、橋梁下部の腐食を防止することができる。この場合、取付作業用の孔を塞ぐ蓋体を設けることにより、押出形材の連結作業後に、取付作業用の孔を蓋体で塞いで、全体を同一平面状にすることができるので、更に点検作業者の歩行の安全性を図ることができる(請求項5)。
(5)請求項6に記載の発明によれば、中空部を有する押出形材の強度を向上させることで、上記(1)〜(4)に加えて更に高い剛性の防護板とすることができる。
(6)請求項7に記載の発明によれば、大きな幅寸法で剛性の高い中空部を有する押出形材を用いることができるので、上記(1)〜(5)に加えて更に少ない連結作業によって容易に剛性の高い長尺の防護板を得ることができる。
(7)請求項8に記載の発明によれば、防護板の上面に生じる凹凸を押出形材の長手方向端部に最小限に抑えて防護板を桁に固定することができるので、防護板によって橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できる。
(8)請求項9に記載の発明によれば、中空部を有する押出形材の設けられる固定用の孔部に強度をもたせることができ、押出形材の固定を強固にすることができるので、上記(7)に加えて更に防護板の点検通路としての剛性を確保することができる。
(9)請求項10に記載の発明によれば、鋼製の桁とアルミニウム製の押出形材の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができるので、上記(7),(8)に加えて更に防食性の向上が図れる。
(10)請求項11に記載の発明によれば、桁にボルトの溶接等の施工作業を行うことなく、防護板の上面に生じる凹凸を押出形材の長手方向端部に最小限に抑えて防護板を桁に挟持固定することができるので、防護板によって橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できる。
(11)請求項12に記載の発明によれば、中空部を有する押出形材の設けられる貫通孔部に強度をもたせることができ、押出形材の締結固定を強固にすることができるので、上記(10)に加えて更に防護板の点検通路としての剛性を確保することができる。
(12)請求項13に記載の発明によれば、鋼製の桁とアルミニウム製の押出形材の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができるので、上記(10),(11)に加えて更に防食性の向上が図れる。また、下フランジの高さに誤差が生じた場合においても防食用兼高さ調整用の絶縁材によってその誤差を吸収することができ、下フランジを押出形材と挟持材とで確実に挟持固定することができる。
(13)請求項14に記載の発明によれば、桁間が広い橋梁の場合に適用される長尺の防護板の撓みを抑制して固定することができるので、上記(7)〜(12)に加えて更に桁間が広い橋梁であっても防護板に点検通路としての剛性を確保することができる。
(14)請求項15に記載の発明によれば、桁の下部に垂設される受け材の水平フランジ上に押出形材の長手方向の端部を固定すると共に、桁間が広い橋梁の場合に適用される長尺の防護板の撓みを抑制して固定することができる。したがって、防護板によって橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路の上部空間に高さをもたせて使用できる。
(15)請求項16に記載の発明によれば、鋼製の中桁材とアルミニウム製の押出形材の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができるので、上記(14)に加えて更に防食性の向上が図れる。
(16)請求項17に記載の発明によれば、中桁材の立設位置の調整を容易にすることができると共に、押出形材と中桁材の連結を容易にすることができるので、上記(13),(14)に加えて更に防護板の固定作業を容易にすることができる。
(17)請求項18に記載の発明によれば、受け部材の水平フランジ上への押出形材の固定を容易にすることができるので、上記(14)に加えて更に防護板の固定作業を容易にすることができる。
この発明に係る橋梁防護板の第1実施形態を示す概略平面図(a)及びその側面図(b)である。 第1実施形態の橋梁防護板の連結部を示す拡大断面図である。 上記連結部にカバー材を取り付けた状態を示す拡大断面図である。 第1実施形態における押出形材を示す断面図(a)及び嵌合部を示す拡大断面図(b)である。 第1実施形態の橋梁防護板の別の連結部を示す拡大断面図である。 この発明に係る橋梁防護板の第2実施形態を示す斜視図である。 第2実施形態の橋梁防護板の連結部を示す拡大断面図である。 第2実施形態の橋梁防護板における押出形材を示す分解斜視図である。 この発明に係る固定構造の第1実施形態を示す概略側面図である。 第1実施形態の固定構造を示す概略平面図である。 図9のI−I線に沿う拡大断面図である。 この発明に係る固定構造の第2実施形態を示す概略平面図(a)及びその側面図(b)である。 第2実施形態の固定構造の固定部を示す断面図である。 図12のII−II線に沿う断面図である。 この発明に係る固定構造の第3実施形態を示す概略側面図である。 第3実施形態の固定構造の要部を示す側面図である。 図15のIII−III線に沿う拡大断面図である。 図16のIV部拡大断面図である。 第3実施形態の固定構造における補助桁材の取付部と、受け材と押出形材の固定部を示す要部拡大断面図(a)及び(a)のVI部拡大断面図(b)である。
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、まず、この発明に係る橋梁防護板について説明し、次に、橋梁防護板の固定構造について説明する。
◎橋梁防護板
<第1実施形態>
この発明に係る第1実施形態の橋梁防護板1(以下に防護板1という)は、中空部13を有する上面11及び下面12が平坦状のアルミニウム製の押出形材10の幅方向に延在する連接部14,14同士を固定部材である固定ボルト16及びシールドナット17によって連結され、互いに連結される押出形材10の上面11が同一平面状に形成されている。なお、押出形材10の上面11に微小な高さの滑り止め用の凹凸条を設けてもよい。
第1実施形態の押出形材10は、図4に示すように、上面11と下面12を連結する補強リブ18によって区画された矩形状の中空部13を有する一体成形された押出形材単体10aの幅方向の上面側及び下面側に設けられた凹凸嵌合部20,21を嵌合して接合された複数の押出形材単体10aにて一体的に形成されている。
この場合、上面側の凹凸嵌合部20は、図4(b)に示すように、接合される一方の押出形材単体10aの幅方向の端部に形成された下方側が開口する円弧状凹条22と、接合される他方の押出形材単体10aの幅方向端部に突設された先端が隆起する円弧状凸条24とを嵌合するように構成されている。一方、下面側の凹凸嵌合部21は、図4(b)に示すように、接合される一方の押出形材単体10aの幅方向の端部の下面12から延在された基端部に上向き嵌合溝23aを有する段付き下側突片23と、接合される他方の押出形材単体10aの幅方向端部の下端より上方位置から水平に延在し先端部に上向き嵌合溝23aと嵌合可能な爪部25aを有する上側突片25とを嵌合するように構成されている。
上記のようにして押出形材単体10aを接合してなる押出形材10の幅方向に延在される連接部14は、図1ないし図4に示すように、例えばアルミニウム製押出形材にて形成される断面が略横L字状の連接部材15の起立片15aをリベット15cによって押出形材10の幅方向の端部に固定したものにて構成されている。なお、連接部材15は押出形材10と一体に形成してもよい。この場合、連接される一方の押出形材10に設けられる連接部材15の水平片15bは押出形材10の下面12の延長線上に位置し、連接される他方の押出形材10に設けられる連接部材15の水平片15bは、押出形材10の下面12より上方の位置から水平に延在し、一方の連接部材15の水平片15bの上面に後述するライナ15d及びシールパッキン15eを介して重合可能に形成されている。なお、両連接部材15,15の水平片15b,15bには固定ボルト16が貫通可能な貫通孔(図示せず)が穿設されている。
上記のように構成される連接部14同士を連結するには、図2に示すように、接合する押出形材10の幅方向端部に設けられた両連接部材15,15の水平片15b,15b間に固定ボルト16が貫通可能なライナ15dを介在すると共に、下方に位置する水平片15bの先端側にシールパッキン15eを介在して重合し、上方から固定ボルト16を貫通し、下方に側に配置されたシールドナット17に螺合して両連接部14同士を連結する。これにより、接合される押出形材10の上面11が同一平面状に形成される。以下同様にして複数の押出形材10の連接部同士を連結して上面11が同一平面状の防護板1を作製する。
なお、上記連接部材15の固定を別の構造としてもよい。例えば、図4Aに示すように、防護板1を構成する押出形材10は、幅方向の端部に狭隘開口状の凹溝部14aが設けられており、この狭隘開口状の凹溝部14a内に頭部15fが摺動のみ可能に収容される固定用ボルト15gと固定用ナット15hによって断面略L字状の連接部材15Aを固定するようにしてもよい。この場合、連接部材15Aの垂直片15iの下端部外側面に設けられた嵌合溝15j内に合成ゴム製のシールパッキン15kが嵌着されており、連接部材15Aの固定時にシールパッキン15kが押出形材10の幅方向端部面に密接するようになっている。これにより、防護板1の連接部の気密性の向上が図れる。
上記のように構成される第1実施形態の防護板1によれば、軽量かつ高い剛性の中空部13を有する上面11及び下面12が平坦状の複数の押出形材単体10aを嵌合によって接合された押出形材10を連結して上面11が平坦状に形成されるので、点検作業者の歩行の安全性を図ることができると共に、剛性の高い長尺の防護板を得ることができる。
上記のように構成される第1実施形態の防護板1において、押出形材10同士の連結部の上方が開口するが、図3に示すように、押出形材10同士の連結部の上方開口部19を押出形材10の上面11と同一平面を有するカバー材30で閉塞する方がよい。この場合、カバー材30は、例えばアルミニウム製の断面略コ字状の押出形材にて形成される。
このように、押出形材10同士の連結部の上方開口部19を押出形材10の上面11と同一平面を有するカバー材30で閉塞することにより、更に防護板1の上面11全体を同一平面状に形成することができる。
<第2実施形態>
この発明に係る第2実施形態の橋梁防護板1A(以下に防護板1Aという)は、図5ないし図7に示すように、押出形材10Aと一体に連接部14A,14Bが形成され、連結部の上方が押出形材10Aの上面と同一平面状に形成されている。
この場合、押出形材10Aは、図5及び図7に示すように、上面11と下面12を連結する補強リブ18によって区画された矩形状の中空部13を有し、幅方向の一側に延在する連接部14Aは、上、下面が内方に位置する一対の段付き突片14bの先端に当接片14cを有する凸状中空部14dにて形成され、幅方向の他側に延在する連接部14Bは、凸状中空部14dの段付き突片14bに重合する上水平突片14e及び下水平突片14fと、これら上水平突片14e及び下水平突片14fの基端を連結する当接片14gを有する凹状溝部14hにて形成されている。
このように形成される押出形材10Aの連接部14A,14Bを連結するには、段付き突片14bと上水平突片14eとの重合部に設けられた取付作業用の孔10bを介して、段付き突片14bと下水平突片14fとの重合部に固定部材である固定ボルト16Aと固定ナット17Aによって連結する。この場合、段付き突片14bと下水平突片14fにはそれぞれ固定ボルト16Aが貫通する貫通孔14i,14jが穿設されており、下方から貫通孔14i,14jを貫通する固定ボルト16Aの上方突出部にワッシャ16aを介して固定ナット17Aを螺合することによって押出形材10Aの連接部14A,14B同士を連結する。これにより、接合される押出形材10Aの上面11が同一平面状に形成される。以下同様にして複数の押出形材10Aの連接部14A,14B同士を連結した後、取付作業用の孔10bを蓋体31で塞いで、上面11が同一平面状の防護板1Aを作製する。
第2実施形態の防護板1Aによれば、押出形材10Aの全面を同一平面状にすることができると共に、押出形材10A,10A同士の連結部に気密性をもたせることができるので、点検作業者の歩行の安全性を図ることができると共に、橋梁下部の腐食を防止することができる。
<その他の実施形態>
上記第1実施形態では、複数の押出形材単体10aを嵌合により一体的に接合した押出形材10を用いたが、押出加工により一体成形された押出形材の幅方向の端部に同様に連接部14(連接部材15)を設けてもよい。
◎橋梁防護板の固定構造
次に、この発明に係る橋梁防護板を橋梁の鋼製桁間に固定する固定構造について説明する。
<第1実施形態:桁間固定方式−1>
この発明に係る第1実施形態の橋梁防護板の固定構造は、図8ないし図10に示すように、橋梁2を構成する対峙する断面略I型の鋼製桁3の下フランジ4に防護板1を載置して固定する桁間固定方式−1を採用している。
すなわち、第1実施形態の固定構造(桁間固定方式−1)は、桁3の下フランジ4の上面に適宜間隔を置いてスタッドボルト40を溶接によって立設し、一方、防護板1を構成する押出形材10の長手方向端部の上面11及び下面12にスタッドボルト40に対応する固定用の孔10cを穿設し、この固定用の孔10cにスタッドボルト40を嵌挿し、押出形材10の上方に突出するスタッドボルト40にワッシャ41を介在して固定ナット42を螺合して防護板1を固定する方式である。
この場合、固定用の孔10cは、押出形材10の上面11と下面12を連結する補強リブ18の近傍位置に設けられている。これにより、防護板1の固定部に剛性をもたせることができる。また、図10に示すように、押出形材10の固定用の孔10cが設けられる中空部13内に円筒状のカラー43を配置し、このカラー43内にスタッドボルト40が遊嵌されている。これにより、更に防護板1の固定部が変形するのを防止することができる。
また、図10に示すように、桁3の下フランジ4と押出形材10との間には、例えばシリコンスポンジ製の防食用の絶縁材44が介在されている。このように、鋼製の桁3とアルミニウム製の押出形材10との接触部に防食用の絶縁材44を介在させることによって鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができる。
上記のように構成される第1実施形態の固定構造(桁間固定方式−1)によれば、桁3の下フランジ4の上方に突出するスタッドボルト40に固定ナット42を螺合することで、防護板1の上面に生じる凹凸を押出形材10の長手方向端部に最小限に抑えて防護板1を桁3に固定することができるので、防護板1によって橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できる。
<第2実施形態:桁間固定方式−2>
この発明に係る第2実施形態の橋梁防護板の固定構造は、図11ないし図13に示すように、防護板1を構成する押出形材10の長手方向端部の下面に配置される挟持材50と、挟持材50を押出形材10に締結する締結部材である締結ボルト60及び締結ナット61とを具備し、鋼製桁3の下フランジ4を押出形材10と挟持材50とで挟持して固定する桁間固定方式−2を採用している。
この場合、押出形材10に締結ボルト60が貫通可能な貫通孔10dが穿設されており、該貫通孔10dは押出形材10の上面11と下面12を連結する補強リブ18の近傍位置に設けられている。
上記挟持材50は、図12及び図13に示すように、押出形材10の下面12に当接される矩形状の固定部51と、固定部51の下端側方から外方に向かって延在する水平保持部52とからなり、固定部51には締結ボルト60が貫通可能な貫通孔53が設けられ、固定部51の下面には締結ボルト60の頭部60aが回転不能に嵌挿される凹溝54が設けられている。このように形成される挟持材50は、例えばアルミニウム製押出形材を所定の寸法に切断したピース状部材にて形成されている。
また、下フランジ4と押出形材10との間には、例えばシリコンスポンジ製の防食用兼高さ調整用の絶縁材63が介在され、下フランジ4と水平保持部52との間には、合成ゴム製のパッキン64が介在されている。この場合、絶縁材63は両面接着テープによって下フランジ4の上面に接着され、パッキン64は両面接着テープによって水平保持部52の上面に接着されている。このように、下フランジ4と押出形材10との間に、例えばシリコンスポンジ製の防食用兼高さ調整用の絶縁材63を介在することにより、鋼製の桁3とアルミニウム製の押出形材10の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができる。また、下フランジ4の高さに誤差が生じた場合においても防食用兼高さ調整用の絶縁材63によってその誤差を吸収することができ、下フランジ4を押出形材10と挟持材50とで確実に挟持固定することができる。なお、固定部51の上面と押出形材10の下面12との間には、アルミニウム製のライナ65が介在されている。
第2実施形態の固定構造を用いて防護板1を桁3間に固定するには、予め押出形材10の長手方向端部の下面にライナ65を介在して配置された挟持材50を締結ボルト60と締結ナット61にルーズな状態で取り付けておく。例えば、押出形材10の長手方向端部に穿設された貫通孔10d内にカラー66を配置し、挟持材50の固定部51に設けられた貫通孔53と凹溝54を貫通する締結ボルト60をライナ65を介してカラー66に遊嵌して押出形材10の上方に突出した部分に締結ナット61を仮締め状態に螺合しておく。この状態で、押出形材10の長手方向の端部を桁3の下フランジ4の上面に位置させると共に、挟持材50の水平保持部52を下フランジ4の下面に位置させる。そして、締結ナット61を本締めして締結することで、下フランジ4を押出形材10と挟持材50とで挟持して固定する。
上記のように構成される第2実施形態の固定構造によれば、桁3にボルトの溶接等の施工作業を行うことなく、防護板1の上面に生じる凹凸を押出形材10の長手方向端部に最小限に抑えて防護板1を桁3に挟持固定することができるので、防護板1によって橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できる。
<第3実施形態:吊り構造方式>
この発明に係る第3実施形態の橋梁防護板の固定構造は、図14ないし図16に示すように、鋼製の桁3の下部に、水平フランジ71を有する受け材70を垂設し、受け材70の水平フランジ71上に防護板1を構成する押出形材10の長手方向端部を載置すると共に、固定部材である固定ボルト76及び固定ナット77によって固定する一方、押出形材10の長手方向端部から内方側の所定距離の位置の上面11に、押出形材10の長手方向に対して垂直な補強用の鋼製の中桁材90を立設し、対峙する桁3の垂直片3aの対向面側に鋼製の補助桁材91を突設し、補助桁材91の先端部に垂下される吊下材92と中桁材90を連結部材である連結ボルト93及び連結ナット94によって連結してなる吊り構造方式を採用している。
この場合、中桁材90は、断面L字状の鋼製アングル材にて形成されており、連結ボルト96と連結ナット97によって押出形材10の上面11に立設固定されている。この中桁材90と押出形材10との間には、例えばシリコンスポンジ製の防食用の絶縁材95が介在されている。これにより、鋼製の中桁材90とアルミニウム製の押出形材10の接触部における鋼とアルミニウムの自然電位差による腐食を防止することができるようになっている。
なお、図17に示すように、押出形材10の上面には、長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝10eが形成されており、この凹溝10e内に押出形材10と中桁材90を連結する連結ボルト96の頭部96aが摺動のみ可能に収容されている。このように、押出形材10の上面に形成された長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝10e内に押出形材10と中桁材90を連結する連結ボルト96の頭部96aを摺動のみ可能に収容することにより、中桁材90の立設位置の調整を容易にすることができ、中桁材90の水平片90bに穿設された貫通孔90cを貫通する連結ボルト96に連結ナット97を螺合して、押出形材10と中桁材90を連結することができる。
補助桁材91は、図15,図16及び図18に示すように、断面コ字状の鋼材にて形成されており、桁3の垂直片3aに突設されたブラケット5aに当接された状態で固定ボルト91aによって固定されている。
吊下材92は、図15に示すように、断面略C字状の鋼製チャンネル材にて形成されている。この吊下材92は、上部水平片92aが補助桁材91の先端部の下面に固定ボルト92cと固定ナット92dによって固定され、垂直片92bには中桁材90の垂直片90aが当接された状態で、連結ボルト93及び連結ナット94によって吊下材92と中桁材90とが連結されている。
また、図18に示すように、受け材70は、垂直片72の下端に左右の水平フランジ71を有する断面略逆T字状のアルミニウム製押出形材にて形成されている。この受け材70は、垂直片72が桁3の下フランジ4の下面に溶接等によって垂設されるブラケット5bに当接された状態で、連結ボルト73及び連結ナット74によって連結されている。
また、受け材70の水平フランジ71には長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝75が形成されており、この狭隘開口状の凹溝75内には水平フランジ71上に載置される押出形材10を固定する固定ボルト76の頭部76aが摺動のみ可能に収容されるようになっている。この場合、狭隘開口状の凹溝75内に頭部76aが収容される固定ボルト76は、凹溝75の開口部に位置する合成樹脂製のフランジブッシュ82を嵌挿し、押出形材10の長手方向の端部に穿設された固定用の孔10c内に配置される筒状のカラー78を遊嵌して押出形材10の上方に突出し、その突出部に固定ナット77が螺合されるようになっている。
また、受け材70の水平フランジ71の上面と押出形材10の下面との間には、アルミニウム製のライナ80とスポンジゴム81が介在されている。
なお、第3実施形態において、押出形材10の連接部14は、図4Aに示した連接部材15Aの連結構造が用いられている。ここでは、説明は省略する。
上記のように構成される第3実施形態の固定構造によれば、桁3の下部に、水平フランジ71を有する受け材70を垂設し、受け材70の水平フランジ71上に押出形材10の長手方向端部を載置すると共に、固定ボルト76及び固定ナット77によって固定し、押出形材10の上面に、該押出形材10の長手方向に対して垂直な補強用の中桁材90を立設し、対峙する桁3の対向面側に補助桁材91を突設し、補助桁材91の先端部に垂下される吊下材92と中桁材90を連結ボルト93及び連結ナット94によって連結するので、桁3間が広い橋梁の場合に適用される長尺の防護板1の撓みを抑制して固定することができる。したがって、防護板1によって橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路の上部空間に高さをもたせて使用できる。
また、第3実施形態の固定構造によれば、吊下材92と中桁材90の連結位置を調整することにより、対峙する桁3の高さが異なる場合においても、防護板1を傾斜させて配置することができる。
<その他の実施形態>
上記第3実施形態では、桁3の下部に垂設された受け材70の水平フランジ71上に押出形材10の長手方向端部を載置する場合について説明したが、押出形材10の長手方向端部を桁3の下フランジ4に載置して固定し、押出形材10の上面に立設した補強用の中桁材90を、対峙する桁3の垂直片3aから対向面側に突設される補助桁材91の先端部に垂下される吊下材92と中桁材90を連結ボルト93及び連結ナット94によって連結するようにしてもよい。このように構成することにより、桁3間が広い橋梁の場合に適用される長尺の防護板1の撓みを抑制して固定することができる。
また、上記第1ないし第3実施形態の固定構造に用いられる防護板1は上記の構造のものには限定されるものではなく、上記防護板1,1Aのいずれにも適用できる。
1,1A 橋梁防護板
2 橋梁
3 桁
4 下フランジ
10,10A 押出形材
10b 取付作業用の孔
10c 固定用の孔
10d 貫通孔
10e 狭隘開口状の凹溝
11 上面
12 下面
13 中空部
14,14A,14B 連接部
14b 段付き突片
14c 当接片
14d 凸状中空部
14e 上水平突片
14f 下水平突片
14g 当接片
14h 凹状溝部
15,15A 連接部材
16,16A 固定ボルト(固定部材)
17,17A 固定ナット(固定部材)
18 補強リブ
19 上方開口部
20,21 凹凸嵌合部
30 カバー材
31 蓋体
40 スタッドボルト
42 固定ナット
44 防食用絶縁材
50 挟持材
51 固定部
52 水平保持部
60 締結ボルト
61 締結ナット
63 防食用兼高さ調整用の絶縁材
64 パッキン
70 受け材
71 水平フランジ
76 固定ボルト(固定部材)
77 固定ナット(固定部材)
90 中桁材
91 補助桁材
92 吊下材
93 連結ボルト
94 連結ナット
95 防食用絶縁材
96 連結ボルト
97 連結ナット

Claims (18)

  1. 橋梁の桁間に配置される橋梁防護板であって、
    中空部を有する上下面が平坦状のアルミニウム製押出形材を上記桁方向と直角に配置すると共に、上記桁上に配置される上記押出形材の端部に固定用の貫通孔を有し、上記押出形材の幅方向に延在する連接部同士を固定部材によって連結してなり、互いに連結される上記押出形材の上面は、同一平面状に形成される、ことを特徴とする橋梁防護板。
  2. 請求項1に記載の橋梁防護板において、
    上記連接部同士の重合部に、上記固定部材が貫通可能なライナを介在すると共に、下方に位置する上記連接部の先端側にシールパッキンを介在してなる、ことを特徴とする橋梁防護板。
  3. 請求項1又は2に記載の橋梁防護板において、
    上記押出形材同士の連結部の上方開口部を上記押出形材の上面と同一平面を有するカバー材で閉塞してなる、ことを特徴とする橋梁防護板。
  4. 請求項1に記載の橋梁防護板において、
    上記押出形材の幅方向の一側に延在する連接部は、上、下面が内方に位置する一対の段付き突片の先端に当接片を有する凸状中空部にて形成され、
    該押出形材の幅方向の他側に延在する連接部は、上記凸状中空部の段付き突片に重合する上、下水平突片と、上、下水平突片の基端を連結する当接片を有する凹状溝部にて形成され、
    上記段付き突片と上水平突片との重合部に設けられた取付作業用の孔を介して、上記段付き突片と下水平突片との重合部に固定部材によって連結してなる、ことを特徴とする橋梁防護板。
  5. 請求項4に記載の橋梁防護板において、
    上記取付作業用の孔を塞ぐ蓋体を有する、ことを特徴とする橋梁防護板。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の橋梁防護板において、
    上記押出形材の中空部に、該押出形材の上面と下面を連結する補強リブを有する、ことを特徴とする橋梁防護板。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の橋梁防護板において、
    上記押出形材は、幅方向の上面側及び下面側端部に設けられた凹凸嵌合部の嵌合によって一体的に形成されていることを含む、ことを特徴とする橋梁防護板。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の橋梁防護板の固定構造であって、
    上記桁の下フランジ上面にボルトを立設し、
    上記押出形材の長手方向端部に固定用の孔を穿設し、
    上記固定用の孔に上記ボルトを嵌挿し、該ボルトにナットを螺合して固定する、
    ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  9. 請求項8に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記固定用の孔が上記押出形材の上面と下面を連結する補強リブの近傍位置に設けられる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  10. 請求項8又は9に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記桁の下フランジと上記押出形材との間に防食用の絶縁材を介在してなる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  11. 請求項1ないし7のいずれかに記載の橋梁防護板の固定構造であって、
    上記押出形材の長手方向端部の下面に配置される挟持材と、該挟持材を上記押出形材に締結する締結部材とを具備し、
    上記桁の下フランジを上記押出形材と挟持材とで挟持してなる、
    ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  12. 請求項11に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記押出形材に上記締結部材が貫通可能な貫通孔を穿設し、該貫通孔が上記押出形材の上面と下面を連結する補強リブの近傍位置に設けられる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  13. 請求項11又は12に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記挟持材は、上記押出形材の下面に当接される固定部と、該固定部の下端側方から外方に向かって延在する水平保持部とからなり、
    上記下フランジと上記押出形材との間に防食用兼高さ調整用の絶縁材を介在し、上記下フランジと上記水平保持部との間に合成ゴム製のパッキンを介在してなる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  14. 請求項8ないし13のいずれかに記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記押出形材の上面に、該押出形材の長手方向に対して垂直な補強用の中桁材を立設し、
    対峙する上記桁の対向面側に補助桁材を突設し、
    上記補助桁材の先端部に垂下される吊下材と上記中桁材を連結部材によって連結してなる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  15. 請求項1ないし7のいずれかに記載の橋梁防護板の固定構造であって、
    上記桁の下部に、水平フランジを有する受け材を垂設し、
    上記受け材の水平フランジ上に上記押出形材の長手方向端部を載置すると共に、固定部材によって固定し、
    上記押出形材の上面に、該押出形材の長手方向に対して垂直な補強用の中桁材を立設し、
    対峙する上記桁の対向面側に補助桁材を突設し、
    上記補助桁材の先端部に垂下される吊下材と上記中桁材を連結部材によって連結してなる、
    ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  16. 請求項14又は15に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記中桁材と上記押出形材との間に防食用の絶縁材を介在してなる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  17. 請求項14又は15に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記押出形材の上面に長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝を形成し、該凹溝内に上記押出形材と中桁材を連結する連結ボルトの頭部を摺動のみ可能に収容してなる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
  18. 請求項15に記載の橋梁防護板の固定構造において、
    上記受け材の水平フランジに長手方向に沿う狭隘開口状の凹溝を形成し、該凹溝内に上記水平フランジに載置される上記押出形材の長手方向端部に穿設された固定用の孔を貫通する固定ボルトの頭部を摺動のみ可能に収容し、上記押出形材の上方に突出する上記固定ボルトに固定ナットを螺合してなる、ことを特徴とする橋梁防護板の固定構造。
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