JP6123585B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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Description
室外機の送風機室側には、ベルマウスを有する吹出グリルと吹出桟とを備えた前面パネルが配置され、ヒートシンクが近接する前面パネルに送風機室に外気を導入する導入部が設けられており、導入部はベルマウスの外側であって吹出桟同士の間に設けられた導入口からなっている。そしてヒートシンクの放熱効率を確保するために導入口にヒートシンクに向けて先端を上方に傾斜させて形成したガイド部を併設したものがある。(例えば、特許文献1参照)。
そこで、本出願人は、特願2012−254352に示す空気調和機の室外機のように、導入部から導入された外気が確実にヒートシンクに届くように、導入部とヒートシンクの間にヒートシンクの送風ファン側のみを覆い一端をヒートシンクに固定し他端を導入部に近接させた導風板を提案している。
しかし、この空気調和機の室外機のように、導入部とヒートシンクの間にヒートシンクの送風ファン側のみを覆った形状の導風板の場合、ヒートシンクの仕切板側には、導入部から導入された外気が導風板と仕切板との間に開いた隙間から漏れてヒートシンクの放熱に寄与しないおそれがある。
本発明は上記問題点に鑑み、導入部から導入された外気が確実にヒートシンクに導かれて、ヒートシンクの放熱効果を向上させるようにした空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
これにより、導入部から導入された外気が送風ファンにより途中で引っ張られたり、ヒートシンクの仕切板側の仕切板との間の隙間から漏れたりすることなく、ヒートシンク内を通過してヒートシンクを冷却した後、送風ファンに導かれて吹出口から外部に吹き出されるようになり、ヒートシンクの放熱効果を向上させることができる。
前面パネル2には後述する送風ファン51から吹き出される空気を吹き出す吹出口14が開口し、この吹出口14はファンガード15で覆われている。
メンテナンスパネル12は、図2に示すように、背面側まで回り込み、後述する機械室4に外気を取り込む吸気孔16が設けられている。
よって、図3においてメンテナンスパネル12は前面から右側面と背面までを覆い、また、前面パネル2は左側面の前面側まで回り込み、左側面と背面の角隅は支柱17により支えられている。
さらに、電装品箱仕切板30は、平面部32の下端から送風機室5側に折れ曲がるように形成された延長面部33と、延長面部33の左端から下方に折り曲げることで形成されたフランジ34を備え、このフランジ34は、仕切板3のくの字形の形成に合わせて、仕切板3の上端に当接し、延長面部33が仕切板3に載置される。
一方、第1ヒートシンク71は、第2ヒートシンク72よりも上方で、送風路52外の位置、つまり、送風ファン51に導かれ熱交換器50を通って導入された外気の流れに晒されない位置に配置されている。
折曲片22aの上面に出口22cを有することで、第1ヒートシンク71よりも下方に配置されている送風ファン51に直接外気を引っ張られないようにしており、さらに、導入口22bからは折曲片22aで送風機室5内が見えないように視線を遮れるようになっている。
この導風カバー8は、合成樹脂で形成されており、左側面部80と天面部81と底面部82と、天面部81の電装品箱仕切板30側の端部から天板13の方向に折り曲がるように形成された天面側フランジ83と、底面部82の電装品箱仕切板30側の端部からベース11の方向に折り曲がるように形成された底面側フランジ84と、左側面部80と天面部81と底面部82のそれぞれの導入部側端部80b、81b、82bから送風機室5側、天板13およびベース11の方向に折り曲がるように形成された前面側フランジ85とを備えている。天面側フランジ83と底面側フランジ84は、それぞれ前面側フランジ85に繋がっている。
導風カバー8は、導入部22側と第1ヒートシンク71側と電装品箱仕切板30側が開放された形状になっており、天面側フランジ83および底面側フランジ84が電装品箱仕切板30にネジで固定されている。これにより、導入部22から第1ヒートシンク71に向かって導入部22と第1ヒートシンク71を繋ぐダクトが形成されるようになっている。
導風カバー8は、図6に示すように、第1ヒートシンク71と略同じ高さLで、左側面部80と天面部81と底面部82のそれぞれの第1ヒートシンク側端部80a、81a、82aで第1ヒートシンク71の前面側を覆う。
そして、図7に示すように、天面側フランジ83と底面側フランジ84は、電装品箱仕切板30の前面側傾斜面部35と形を合わせて当接させてネジで締めつけられる。
これにより、前面側フランジ85が断熱材9の介在で折曲片22aとは直に当接しないことから、室外機1の振動が前面パネル2に伝わらずに騒音を防ぐことができる。
左側面部80の導入部側端部80bの高さMは、導入部22の高さに合わせた高さになっており、第1ヒートシンク71の高さに合わせた左側面部80の第1ヒートシンク側端部80aの高さLに比べて低く設定されている。
一方、導風カバー8は、底面側フランジ84のほぼ中央の位置に底面側に向かって延出するように形成された掛部84aを備え、掛部84aは、係止爪30aに係止される。
また、導風カバー8は、天面側フランジ83の第1ヒートシンク71側の位置に送風機室5側に向かって延出するように形成された当接リブ83aを備え、当接リブ83aは、遮水蓋60の下端部60aと天面部81の間を隙間なく当接させる。さらに、当接リブ83aの天面には、遮水蓋60の前面側に当接して前面パネル2との間を位置決めする突起部83bが一体に形成されている。
これにより、導風カバー8の上下位置が当接リブ83aにより位置決めされ、導風カバー8の前後位置が突起部83bにより位置決めされることで、導風カバー8を電装品箱仕切板30に容易にネジで固定することができる。
このため、従来例のように、送風ファン51により負圧となることで導入部22から導入された外気Sが、送風ファン51に引っ張られたり、第1ヒートシンク71の電装品箱仕切板30側の電装品箱仕切板30との間の隙間から漏れたりすることがなくなる。
これにより、第1ヒートシンク71が送風路52外に配置されても、導入カバー8により導入部22から導入された外気Sを余すことなく第1ヒートシンク71に通過させ、第1ヒートシンク71を効果的に放熱することができる。
2:前面パネル、21:ベルマウス、22:導入部、22a:折曲片、22b:導入口、22c:出口
3:仕切板、3a:第1平面部、3b:第2平面部、3c:前面側傾斜面部、30:電装品箱仕切板、30a:係止爪、31:排気口、32:平面部、33:延長面部、34:フランジ、35:前面側傾斜面部
4:機械室
5:送風機室、50:熱交換器、51:送風ファン、52:送風路
6:電装品箱、60:遮水蓋、60a:下端部、61:メイン制御基板61、62:コンデンサ、63:インバーター基板、64:ヒートシンク取付板、65:パワーモジュール、66:リアクター、67:開口
7:ヒートシンク、70:フィン、71:第2ヒートシンク、72:第1ヒートシンク
8:導風カバー、80:左側面部、81:天面部、82:底面部、80a、81a、82a:第1ヒートシンク側端部、80b、81b、82b:導入部側端部、83:天面側フランジ、83a:当接リブ、83b:突起部、84:底面側フランジ、84a:掛部、85:前面側フランジ
9:断熱材
Claims (2)
- 外胴で囲まれた室外機本体内を仕切板により送風機室と機械室に区画し、前記送風機室内には背面側に熱交換器を配置し、前記外胴の前面に吹出口を設け、前記熱交換器と前記吹出口とをつなぐ送風路を形成し、同送風路内に送風ファンを配置し、前記機械室には上部に電装品箱を配置し同電装品箱と接する前記仕切板の送風機室側面で前記送風路外に前記電装品箱内の電装部品を冷却するヒートシンクを配置し、前記外胴の前面に前記ヒートシンクに外気を導入する導入部を設けた空気調和機の室外機において、
前記仕切板は送風機室側面で前記ヒートシンク上部の位置に、前記電装品箱内に水の侵入を防ぐ箱状の遮水蓋を備え、前記導入部と前記ヒートシンクを繋ぐダクトを形成する導風カバーを設け、前記導風カバーは上端に前記遮水蓋との間を隙間なく当接させる当接リブを備えることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室外機。 - 前記仕切板は送風機室側面で前記ヒートシンク下部の位置に、前記導風カバーの下端を係止する係止爪を備えることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室外機。
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