JP6122607B2 - 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置 - Google Patents

什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6122607B2
JP6122607B2 JP2012232059A JP2012232059A JP6122607B2 JP 6122607 B2 JP6122607 B2 JP 6122607B2 JP 2012232059 A JP2012232059 A JP 2012232059A JP 2012232059 A JP2012232059 A JP 2012232059A JP 6122607 B2 JP6122607 B2 JP 6122607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armrest
lock member
support
lock
vertical direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012232059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013248374A (ja
Inventor
益永 浩
浩 益永
裕一郎 ▲高▼木
裕一郎 ▲高▼木
洋一郎 小田
洋一郎 小田
アレキザンダー ハーフォード
アレキザンダー ハーフォード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2012232059A priority Critical patent/JP6122607B2/ja
Priority to US14/398,122 priority patent/US9603451B2/en
Priority to EP13784408.0A priority patent/EP2845518B1/en
Priority to PCT/JP2013/062761 priority patent/WO2013165017A1/ja
Priority to CN201380022912.2A priority patent/CN104486971B/zh
Publication of JP2013248374A publication Critical patent/JP2013248374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6122607B2 publication Critical patent/JP6122607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
    • A47C1/02Reclining or easy chairs
    • A47C1/022Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts
    • A47C1/03Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests
    • A47C1/0303Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests adjustable rectilinearly in vertical direction
    • A47C1/0305Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests adjustable rectilinearly in vertical direction by peg-and-notch or pawl-and-ratchet mechanism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
    • A47C1/02Reclining or easy chairs
    • A47C1/022Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts
    • A47C1/03Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
    • A47C1/02Reclining or easy chairs
    • A47C1/022Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts
    • A47C1/03Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests
    • A47C1/0307Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests adjustable rectilinearly in horizontal direction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
    • A47C1/02Reclining or easy chairs
    • A47C1/022Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts
    • A47C1/03Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests
    • A47C1/0308Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being arm-rests adjustable by rotation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/54Supports for the arms

Description

本発明は、什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置に関する。
従来の椅子の肘掛け装置における高さ調節装置には、次の(A)〜(C)のような種類のものがある。
(A) 椅子の座の側方において起立する筒状の下部支持杆に、上端に肘掛けが設けられた上部支持筒を上下方向に摺動可能として外嵌し、下部支持杆の内面に、複数の係合部を上下方向に並べて設け、この複数の係合部に選択的に係合しうるようにしたピンまたは爪を、上部支持筒に設けた操作レバーの延長部やレバー体により移動させるようにしたもの(例えば特許文献1〜3参照)。
(B) 下部支持杆の外面に、複数の係合部を上下方向に並べて設け、上部支持筒に設けた操作レバーの爪を、複数の係合部に選択的に係合させるようにしたもの(例えば特許文献4参照)。
(C) 操作レバーの延長部に、複数の係合部を上下方向に並べて設け、これに、下部支持杆の内面に突設したピンが選択的に係合しうるようにしたもの(例えば特許文献5参照)。
特開平9−173178号公報 特開2007−190221号公報 米国特許第5265938号明細書 特開平10−99161号公報 米国特許第6540300号明細書
上記(A)および(C)の種類のものでは、操作レバーの延長部を、上部支持筒への枢着部分から下方へ長く形成しなければならず、延長部の先端の回動半径が大となり、操作レバーのわずかの回動によって、延長部の先端が大きく回動させられるので、操作レバーの操作を、延長部の先端に正確に伝達することが困難であり、誤操作および誤作動のおそれが大となる。
特に、(C)の種類のものでは、操作レバーの延長部に設けられた複数の係合部とピンとの係合深さまたは離脱距離が、延長部の先端寄りの係合部より枢着部寄りの係合部の方が著しく小となり、肘掛けの高さによって、ロックおよびロック解除時の操作レバーの必要回動角度や操作力等が変動し、操作性が悪い。
上記(B)の種類のものでは、移動部材の上下方向の移動ストロークを大とすると、複数の係合部が外部に露呈し、見苦しくなる。
この係合部が外部に露呈しないようにするためには、上部支持筒の上下方向の長さを大としなければならず、それに伴って下部支持杆の上下方向の長さも大としなければならず、結果的に肘掛け全体が大型化し、材料費が増大する。
肘掛け全体の上下方向の長さが大となると、下部支持杆の椅子本体への取付位置が著しく下位となり、取付部位が制約されるとともに、デザイン面で、肘掛けが目立ちすぎることになる。
そのためには、移動ストロークを大としても、肘掛け全体の上下方向の長さが大とならないようにするのが好ましい。
また、上記(A)、(B)、(C)の何れも、肘掛けは直線状の軌跡で昇降するが、下部支持杆および上部支持筒が湾曲したデザインの場合、肘掛けは下部支持杆および上部支持筒に沿う湾曲状の軌跡で昇降する。この場合、上部支持筒に設けた操作レバーの延長部やレバー体と下支持杆に設けた係合部との係合関係にズレが生じて操作不良を起こすことが考えられる。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、移動部材の移動ストロークを大としても複数の係合部が外部に露呈することがないこと、移動部材の上下位置や昇降軌跡に関係なく移動部材に設けた操作レバーによる操作をスムーズにすること、移動部材の上下位置に関係なく常に同一の条件で軽快にロックおよびロック解除操作をすること、誤操作および誤作動のおそれの少ないこと、を目的とした什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置を提供する。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)什器における高さ調節装置を、支持体と、前記支持体に、上下方向に移動可能として装着され、上下方向に並ぶ複数の係合部を内側に有して上下方向を向く移動部材と、前記移動部材のいずれかの係合部に選択的に係合するロック位置と、前記係合部から離脱するアンロック位置と、に水平方向に沿って移動可能、かつ上下方向に移動不能として前記支持体に設けられたロック部材と、前記支持体に設けられ、前記ロック部材を前記ロック位置に向かって付勢する付勢手段と、前記移動部材に設けられ、前記移動部材とともに、前記支持体およびロック部材に対して上下方向に移動可能とされ、かつ上下方向に移動しても前記ロック部材に対して上下スライド可能な作用部を前記ロック部材に係合させたままとし、どの上下位置でも前記ロック部材を前記アンロック位置方向へ移動可能とする作動部材と、前記移動部材に設けられ、前記作動部材を介して前記ロック部材を前記アンロック位置方向へ移動させるように、前記作動部材を作動させる操作部材と、を備えるものとする。
このような構成によると、移動部材の内側に有した複数の係合部に対し、支持体に設けたロック部材を選択的に係合させることで、移動部材を任意の高さに保持できるとともに、移動部材の移動ストロークを大としても複数の係合部が外部に露呈することがなく、当該装置を適用した什器の外観性を向上させる。
移動部材に設けた操作レバーにより作動部材を作動させ、支持体に設けたロック部材をロック位置からアンロック位置へ移動させることで、移動部材を昇降可能とする。移動部材を任意の高さに合わせた後、操作レバーから手を離すことで、ロック部材が付勢手段の付勢力によりアンロック位置からロック位置へと押動され、移動部材の複数の係合部のいずれかと係合し、移動部材をその高さでロックする。
作動部材は、移動部材とともに昇降したどの上下位置でも、ロック部材に対して上下スライド可能な作用部をロック部材に係合させたままとし、移動部材の上下位置によらず常に操作レバーによる操作を可能にする。作動部材およびロック部材は、支持体および移動部材に振り分けて設けられるが、これらの係合関係が移動部材の上下位置によらず同等に保たれることで、これらの連係作動が良好に保たれ、移動部材に設けた操作レバーによる操作をスムーズにする。
(2)また、什器における高さ調節装置を、支持体と、前記支持体に、上下方向に移動可能として装着され、上下方向に並ぶ複数の係合部を有して上下方向を向く移動部材と、前記移動部材のいずれかの係合部に選択的に係合するロック位置と、前記係合部から離脱するアンロック位置とに水平方向に移動可能、かつ上下方向に移動不能として前記支持体に設けられたロック部材と、前記支持体に設けられ、前記ロック部材をロック位置に向かって付勢する付勢手段と、前記移動部材と平行をなし、かつ上下方向を向く軸線回りに回動可能として前記移動部材に装着され、前記移動部材とともに、前記支持体およびロック部材に対して上下方向に移動可能とした回動杆と、前記回動杆の一方向への回動により、前記ロック部材をアンロック位置方向へ移動させるように、前記回動杆とロック部材とを連係する連係機構と、前記移動部材に設けられ、前記回動杆を、上下方向を向く軸線回りに回動させる操作レバーとを備えるものとしてもよい。
このような構成によると、移動部材に設けられた操作レバーにより、回動杆を、上下方向を向く軸線回りに回動させると、連係機構を介して、ロック部材が、付勢手段の付勢力に抗して、アンロック位置へ移動させられ、ロック部材は、移動部材の係合部から離脱するので、移動部材を任意の高さまで移動させることができるようになる。
移動部材を任意の高さに保持した状態で、操作レバーから手を離すと、ロック部材は、付勢手段の付勢力により、ロック位置へと押動され、移動部材の複数の係合部のいずれかと係合し、移動部材をその高さでロックする。万一、ロック部材が、いずれの係合部とも係合しない場合は、移動部材をわずかに上下動させることにより、ロック部材を、いずれかの係合部と係合させることができる。
回動杆は、移動部材とともに、ロック部材に対して上下方向に移動するだけで、回動杆とロック部材と連係機構との関係は何ら変動することはないので、移動部材がどのような高さに位置していても、常に同一の条件で、軽快にロックおよびロック解除操作をすることができる。
しかも、回動杆とロック部材と連係機構との関係が変動することがないので、誤操作および誤作動のおそれを少なくすることができる。
(3)上記(2)項において、ロック部材に設けた上下方向を向く挿通孔に、回動杆を回動可能として挿通させ、連係機構を、前記ロック部材の挿通孔の内面に突設した突部と、前記回動杆の外周面に設けられ、かつ前記突部が遊嵌されるようにした上下方向を向く凹溝とにより構成し、前記回動杆が、軸線回りの一方向に回動させられることにより、前記突部が前記凹溝の一側面により形成した作動部によって押動され、ロック部材がアンロック位置に向かって移動させられるようにする。
このような構成によると、連係機構を、ロック部材に設けた突部と、回動杆に設けた凹溝とからなる簡単な構造とすることができる。
また、移動部材の高さが変動しても、ロック部材の突部に当接する回動杆の作動部の上下位置が変動するだけで、回動杆の回動中心からロック部材の突部との当接点までの距離は変動することはないので、移動部材がどのような高さに位置していても、ロック部材をアンロック位置に移動させる操作力は変動することはなく、常に同一の条件で、軽快にロックおよびロック解除操作をすることができる。
(4)上記(2)または(3)項において、回動杆の一部に、回動杆の中心軸線と平行をなす当接面を形成し、この当接面の偏心部を、移動部材に設けた操作レバーの一端部により押動することにより、回動杆を回動させるようにする。
このような構成によると、操作レバーにより、回動杆を軽力で回動させることができるとともに、操作レバーを、枢軸をもって移動部材に枢着した回動式のものと、例えば前後方向に直線運動する進退式のものとのいずれの方式のものも採用することができ、設計の自由度が増す。
(5)上記(1)から(4)のいずれか一項において、前記ロック部材が、前記支持体に傾動可能に支持されるようにする。
このような構成によると、移動部材が支持体に対して湾曲状の軌跡で昇降する場合に、作動部材または回動杆がロック部材に対して傾斜することになっても、ロック部材が支持体に傾動可能に支持されることで、移動部材の上下位置によらず、作動部材または回動杆の作用部とロック部材との係合関係が同等に保たれる。すなわち、移動部材の上下位置や昇降軌跡に関係なく、移動部材に設けた操作レバーによる操作をスムーズにする。
(6)上記(5)項において、前記ロック部材が、前記係合部に係合するように突設された係合突部の軸線回りに傾動するようにする。
このような構成によると、ロック部材が有する係合突部をロック部材の傾動軸としても利用でき、ロック部材を傾動させる構造を簡素化できる。
(7)上記(1)から(6)のいずれか一項において、前記移動部材の内側に固設され、前記複数の係合部を有して上下方向を向くガイド部材を備えるようにする。
このような構成によると、移動部材の内壁に複数の係合部を直接形成するような場合と比べて、移動部材と別体であるガイド部材に係合部を形成して移動部材の内側に固着することで、移動部材を上下方向の型抜きだけで成形することが可能となり、金型構造を簡素化できる。
(8)上記(7)項において、前記ガイド部材が、前記複数の係合部として複数の係合孔を有するようにする。
このような構成によると、ガイド部材自体は移動部材の内側に配置されるので、係合部を形成が容易な係合孔としながらも、係合孔が外部に露呈することを防止できる。
(9)椅子の肘掛け装置において、上記(1)〜(8)項のいずれかに記載の什器における高さ調節装置における支持体を、椅子の座の側方において起立し、かつ上端部が筒状をなす下部支持杆とし、移動部材を、上端に肘掛けが設けられ、かつ前記下部支持杆に上下方向に摺動可能として外嵌され、内側に複数の係合部を有する上部支持筒とし、ロック部材と付勢手段とを、前記下部支持杆の上端部に配設し、かつ作動部材または回動杆を、前記下部支持杆の上端部より内部に挿入することにより、下部支持杆に対して肘掛けを高さ調節可能とする。
このような構成によると、肘掛けの移動ストロークを大としても複数の係合部が外部に露呈することがなく、肘掛けの上下位置や昇降軌跡に関係なく、上部支持筒に設けた操作レバーによる操作をスムーズにし、しかも誤操作および誤作動のおそれの少ない椅子の肘掛け装置を提供することができる。
また、肘掛けの移動ストロークを大としても、肘掛け全体の上下方向の長さを大とする必要がないので、肘掛け装置全体の小型化、および材料費の削減を図ることができるとともに、椅子への肘掛け装置の取付位置の自由度を増すことができる。
本発明によると、移動部材の移動ストロークを大としても複数の係合部が外部に露呈することがないこと、移動部材の上下位置や昇降軌跡に関係なく移動部材に設けた操作レバーによる操作をスムーズにすること、移動部材の上下位置に関係なく常に同一の条件で軽快にロックおよびロック解除操作をすること、誤操作および誤作動のおそれの少ないこと、を目的とした什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置を提供することができる。
本発明の高さ調節装置を肘掛け装置に適用した椅子の斜視図である。 本発明の第一実施形態における背凭れ支持杆の一部と肘掛け装置との分解斜視図である。 図2の肘掛け装置における肘掛け支柱を、その中心軸線を含む垂直面で切断した拡大縦断側面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図2の肘掛け装置における回動杆を、図2における向きと逆方向から見た斜視図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 肘掛けの中央縦断側面図である。 肘当てを取り外して示す肘掛け装置の組立て斜視図である。 肘当てを取り外した状態の肘掛けの平面図である。 図10のXI−XI線拡大縦断正面図である。 同じく、XII−XII線拡大縦断正面図である。 肘掛けを前方に移動したときの平面図である。 同じく、外側方に移動したときの平面図である。 同じく、反時計方向に回動したときの平面図である。 肘掛けの変形例の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態における図3に相当する断面図である。 本発明の第二実施形態における図4に相当する断面図である。 図17に対して肘掛けを上昇させたときの断面図である。 本発明の第二実施形態における操作レバーを操作する前の図7に相当する断面図である。 図20に対して操作レバーを操作したときの断面図である。 本発明の第二実施形態における操作レバーを操作する前の図6に相当する断面図である。 図22に対して操作レバーを操作したときの断面図である。 高さ調節装置の変形例で操作レバーを操作する前の図3に相当する断面図である。 図24の図6に相当する断面図である。 図24に対して操作レバーを操作したときの断面図である。 図26の図6に相当する断面図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の高さ調節装置を肘掛け装置に適用した椅子について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、この椅子は、先端にキャスタ1を設けた放射状に延びる5本の脚2の中央に支柱3を立設し、この支柱3の上端に、座4および背凭れ5を支持する支基6を設けたものよりなっている。
背凭れ5は、側面視ほぼL字状をなす左右1対の背凭れ支持杆(その一方のみを図示する)7における後部の起立部7aをもって支持され、両背凭れ支持杆7における上記起立部7aの下端より前方を向く前向部7bの前端部は、支基6を左右方向に貫通する枢軸8の両端部に固着されている。
支基6内には、枢軸8を介して、背凭れ支持杆7を、背凭れ5が起立する方向に向かって付勢する付勢手段が設けられているが、それは、本発明には直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
背凭れ支持杆7の前向部7bにおける枢軸8より若干後方の部分に設けた上向突片7cの上端部は、座4の後下部と左右方向を向く軸(図示略)をもって連結されている。
座4の前下部は、後下方に向かって傾斜する支基6の前部上面6aに沿って前後方向に摺動しうるように、支基6に装着されている。
したがって、座4は、背凭れ5が後傾するのに伴って、後部が後下方に移動し、かつ前部が支基6の前部上面6aに沿って後下方に移動するようになっている。
図1〜図4に示すように、背凭れ支持杆7の前向部7bにおける上向突片7cよりさらに後方で、かつ前向部7bの前後方向の中間部には、肘掛け装置9が装着されている。
肘掛け装置9は、肘掛け支柱10とその上端に取り付けられた肘掛け11とからなっている。
肘掛け支柱10は、上下方向を向く起立部12aの下端より内側方よりわずかに下方を向く内向部12bが連設されることにより正面視ほぼL字状をなす下部支持杆12と、その起立部12aに、高さ調節装置13をもって、高さ調節能として装着された上部支持筒14とからなっており、肘掛け11は、上部支持筒14の上端に取り付けられている。
下部支持杆12における内向部12bは、前後方向に長い楕円形断面をなして、内方に向かって漸次拡開し、その内端面には、側面形が前後方向に長い長円形または楕円形をなし、平面形が中央に縦溝15aを有する二股状をなす内向突部15が形成されている。
下部支持杆12の内向部12bの下面における外端部から内端近くにかけては、後述するボルト20の頭部20aを挿入し易くするための凹部16が形成されている。
また、内向部12b内には、内向突部15における縦溝15aの中央と整合する左右方向を向くボルト挿通孔17が設けられている。
背凭れ支持杆7の前向部7bにおける上向突片7cよりさらに後方の下部支持杆12の取付部には、内向突部15と補形をなす凹部18が設けられており、内向突部15の縦溝15aに嵌合する上下方向を向く突条18aの外端面には、雌ねじ孔19が設けられている。
下部支持杆12は、その内向部12bの内端面が背凭れ支持杆7の前向部7bの外側面に当接するようにして、内向突部15を凹部18に嵌合し、ボルト20の頭部20aが凹部16内に位置するようにして、ボルト20の軸部20bをボルト挿通孔17に挿通し、かつボルト20の雄ねじ部20cを、背凭れ支持杆7の前向部7bにおける雌ねじ孔19に螺合して締め付けることにより、背凭れ支持杆7に、前後左右に位置ずれすることなく、強固に固着され、下部支持杆12の起立部12aは、座4の側方において起立している。
下部支持杆12の起立部12aの外形は、前後方向に長い楕円形断面をなし、その上端に、凹入段部21が形成されることにより、起立部12aの上端部は筒状をなしている。
凹入段部21の底面21aの中央には、起立部12aの下端部まで至る凹孔21bが設けられている。
下部支持杆12の起立部12aの上部前面には、凹入段部21に連通する方形の窓孔22が設けられている。
また、下部支持杆12の起立部12aの上部における両側部には、前後1対の係合孔23、23が設けられている。
下部支持杆12の起立部12aの上端部には、中央に上下方向を向く挿通孔24が設けられた閉塞板25の下面に、左右1対の垂下側片26、26が設けられたエンドキャップ27が、垂下側片26、26が凹入段部21内に嵌合し、かつ閉塞板25の下面が起立部12aの上端面に当接するようにして装着されている。
エンドキャップ27が下部支持杆12の起立部12aの上端部に装着された状態において、下部支持杆12の起立部12aの上端部における左右に対応する係合孔23、23と、それらに整合するように左右の垂下側片26、26に設けられた係合孔28、28とには、左右方向を向くピン29が嵌合され、エンドキャップ27は、下部支持杆12の起立部12aの上端部から抜け止めされている。
下部支持杆12の起立部12aの上端部における凹入段部21の底面21aと、エンドキャップ27における閉塞板25の下面と、左右の両垂下側片26、26とにより囲まれた空間内には、ロック部材30が、前後方向に摺動可能として嵌合されている。
図2〜図4、および図6に示すように、ロック部材30は、中央部に、上下方向を向き、かつ前後方向に長い長円形の挿通孔31が設けられたほぼ長円筒形の胴部30aの前端に、下部支持杆12の起立部12aの上端部における窓孔22を通って起立部12aの前面より進退しうるようにした係合突部30bが設けられ、挿通孔31の内面における左右いずれかに、内方を向く突部30cが設けられ、さらに、胴部30aの後面に、ばね受け用突部30dが設けられたものよりなっている。係合突部30bの下面は、前上方を向く傾斜面をなしている。
ロック部材30の胴部30aの後面と、下部支持杆12の起立部12aの上端部における凹入段部21内の後壁部分の前面との間には、前後方向を向く付勢手段である圧縮コイルばね32が、その前端部がばね受け用突部30dに嵌合するようにして縮設されている。
ロック部材30は、この圧縮コイルばね32により、前方に向けて付勢され、常時は、係合突部30bが窓孔22を通って起立部12aの前面より突出するロック位置に位置しているが、後述する回動杆40によって、後方に向けて押動されることにより、係合突部30bが窓孔22内に没入するアンロック位置に移動しうるようになっている。
上部支持筒14は、前後方向に長い楕円形の筒状をなし、上端部に、上方に向かって拡開し、特に前方に向かって長く張り出す拡大部14aを備えている。拡大部14aの前部には、後述する操作レバー43の一部が挿通する窓孔33が設けられている。また、上部支持筒14の下端部には、内向鍔部14bが設けられている。さらに、拡大部14aの上面には、浅い凹入段部14cが形成されている。
上部支持筒14内には、下部支持杆12の起立部12aに上下方向に摺動可能として外嵌された内筒体34が内嵌されている。
内筒体34の上部には、それより下方の部分よりわずかに拡大する拡大段部34aが形成されており、その内部の凹入段部35の底壁35aの中央には、後述する回動杆40が挿通する挿通孔36が設けられている。
拡大段部34aの前面には、操作レバー43の一部が前後方向に挿通する縦溝37が設けられ、その後方における凹入段部35の左右の内側面に設けた上下方向を向くリブ35b、35bの内側面には、操作レバー43の枢軸44を受支する、上端が開口するU字状溝38、38が設けられている。
内筒体34における拡大段部34aより下方の部分における前面には、複数の方形の係合孔39が、上下方向に並べて設けられている。各係合孔39の下縁は、後下方を向く傾斜面をなしている。
回動杆40は、上部支持筒14および内筒体34と同芯をなす円柱状の軸部40aの上端に大径の円板部40bを連設し、さらにその上に半円弧状とした被操作部40cを連設したものよりなり、図5に示すように、軸部40aの外周面には、円板部40bの直下から軸部40aの下端近傍まで至る上下方向の縦溝41aと、縦溝41aの下端部より軸部40aの円周方向を向く横溝41bと、横溝41bにおける縦溝41aとの連設端部と反対側の端部から軸部40aの下端までに至る上下方向の縦溝41cとからなるクランク状の凹溝41が設けられている。
被操作部40cにおける半円弧の弦となる平削面は、回動杆40の中心軸線と平行をなし、後述する操作レバー43の作動部43bが当接する当接面40dをなしている。
回動杆40は、円板部40bの下面が、内筒体34の底壁35aの上面に当接し、かつ縦溝41aにロック部材30の突部30cが遊嵌するようにして、軸部40aが、内筒体34の底壁35aの挿通孔36と、エンドキャップ27における閉塞板25の挿通孔24と、ロック部材30の挿通孔31とを通って、下部支持杆12の起立部12aにおける凹孔21b内に回動可能として挿入されている。
回動杆40における縦溝41aと、ロック部材30における突部30cとにより、回動杆40の一方向への回動により、ロック部材30をアンロック位置方向へ移動させるように、回動杆40とロック部材30とを連係する連係機構42が形成されている。
すなわち、図6に示すように、ロック部材30がロック位置に位置している状態から、回動杆40を、図6における時計回りに回動させると、縦溝41aの前方に位置する側面が作動部をなして、突部30cを後方に押動し、それによって、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、後方に移動させられ、アンロック位置となる。
上述のように、凹溝41をクランク状としたのは、肘掛け11とともに上部支持筒14を上限まで持ち上げた際に、ロック部材30の突部30cが縦溝41aの下端に当接して、上部支持筒14のそれ以上の上昇を阻止するためと、回動杆40を、挿入途中で中心軸線回りに若干回動させることにより、下部支持杆12の起立部12a内に出し入れできるようにするためである。
操作レバー43は、前後方向の中間部を左右方向に貫通する枢軸44の両端部を、内筒体34における左右のU字状溝38、38内に上方より落とし込むことにより、内筒体34の凹入段部35内に枢着され、前部の操作部43aが、内筒体34の縦溝37、および上部支持筒14の窓孔33を通って、窓孔33より下方に向かって突出している。
操作レバー43における枢軸44より後方の作動部43bは、側面視下向きフック状をなして後方に突出するとともに、先端部が回動杆40の中心軸線より側方に偏倚し、図7に示すように、回動杆40の被操作部40cにおける当接面40dの偏心部に後方より当接するようになっている。
上部支持筒14の上端における凹入段部14cには、閉塞部材45が嵌合され、かつ、止めねじ46をもって固着されている。閉塞部材45の上面におけるほぼ中央部には、上向突部47が突設されており、これをもって、閉塞部材45上に、肘掛け11が装着されている。
閉塞部材45の上面および上部支持筒14の上端面は、肘掛け11を支持する受支面をなし、かつ上向突部47は、受支面より上方に突出する肘掛け支柱10の上端部をなしている。
内筒体34は、この閉塞部材45と上部支持筒14の内向鍔部14bとにより上下から挟まれることによって、上部支持筒14から外れ止めされ、かつ楕円形の上部支持筒14内に密接状態で内嵌されることにより、上部支持筒14に対して回り止めされている。
また、回動杆40や操作レバー43も、閉塞部材45によって、上部支持筒14および内筒体34から外れ止めされている。
普段は、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力により前方に向けて付勢され、係合突部30bが内筒体34のいずれかの係合孔39に係合したロック位置に位置していることにより、内筒体34と、それと一体の上部支持筒14および肘掛け11は、適宜の高さに保持されている。
この状態から、肘掛け11の高さを変更したいときは、操作レバー43の操作部43aを、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、上向きに押し上げる。
すると、枢軸44を中心として、操作レバー43の作動部43bが下向きに回動し、その先端で、回動杆40の被操作部40cにおける当接面40dの偏心部を前方に押動し、それによって、回動杆40は、図7および図6における時計回りに回動させられ、縦溝41aの前方の内側面である作動部によって、ロック部材30の突部30cを後方に押動し、それによって、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、後方に移動させられ、アンロック位置となる。
ロック部材30がアンロック位置まで後退させられると、ロック部材30の係合突部30bが、それまで嵌合していた内筒体34の係合孔39から離脱し、肘掛け11および上部支持筒14は、下部支持杆12の起立部12aに対して上下方向に自由に移動できるようになる。
肘掛け11を所望の高さまで移動させた後、操作レバー43の操作部43aから手を離すと、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力により、前方に向けて押動され、ロック部材30の係合突部30bは、内筒体34のいずれかの係合孔39に嵌合するか、または先端が内筒体34の内面に当接して停止させられる。
後者の場合は、その後肘掛け11を上方または下方のいずれかにわずかに移動させるだけで、係合突部30bは、最も近い係合孔39に嵌合する。
ロック部材30の係合突部30bが、内筒体34のいずれかの係合孔39に嵌合し、ロック部材30がロック位置で停止すると、内筒体34と、それと一体の上部支持筒14および肘掛け11は、そのときの高さに保持される。
また、肘掛け11を上方に引き上げたいときは、肘掛け11を上方に持ち上げるだけでよい。このときの内筒体34の上昇により、ロック部材30の係合突部30bが係合している係合孔39の下縁の傾斜面が、係合突部30bの下縁の傾斜面を後方に向かって押動し、ロック部材30を、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、アンロック位置まで移動させ、係合突部30bが、それまで係合していた係合孔39の次段の係合孔39に係合すると、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力により、再度ロック位置まで移動させられ、その後、同じ動作を繰り返すことにより、肘掛け11を、係合孔39の一段ずつ上昇させることができる。
肘掛け11が上限に達すると、ロック部材30の突部30cが、凹溝41における縦溝41aの下端に当接して、肘掛け11のそれ以上の上昇が阻止される。
この肘掛け装置9においては、回動杆40は、肘掛け11とともに、ロック部材30に対して上下方向に移動するだけで、回動杆40とロック部材30と連係機構42との関係は何ら変動することはないので、肘掛け11がどのような高さに位置していても、常に同一の条件で、軽快にロックおよびロック解除操作をすることができる。
しかも、回動杆40とロック部材30と連係機構42との関係が変動することがないので、誤操作および誤作動のおそれを少なくすることができる。
また、肘掛け11の移動ストロークを大としても、肘掛け11全体の上下方向の長さを大とする必要がないので、肘掛け装置9全体の小型化、および材料費の削減を図ることができるとともに、椅子への肘掛け装置9の取付位置の自由度を増すことができる。
以上の構成のうち、下部支持杆12が什器における支持体をなし、上部支持筒14が、上記支持体に、上下方向に移動可能として装着された移動部材をなし、内筒体34が、移動部材である上部支持筒14に固着され、かつ上下方向に複数の係合孔39とした係合部が設けられた上下方向を向くガイド部材をなし、それらと、ロック部材30、圧縮コイルばね32とした付勢手段、回動杆40、連係機構42、および操作レバー43とにより、什器における高さ調節装置13が形成されている。
次に、肘掛け装置9における肘掛け11の構成を詳細に説明する。
図2および図8〜図12に示すように、肘掛け11は、上述した閉塞部材45により支持された遮蔽部材を兼ねる肘掛け支持板50と、この肘掛け支持板50により支持された肘掛け基板51と、この肘掛け支持板50および肘掛け基板51を、水平方向に移動可能かつ上方に移動不能として肘掛け支柱10の上端面との間に挾持する保持手段71と、この保持手段71と肘掛け基板51の上面を覆うようにして、肘掛け基板51に装着した、エラストマー等よりなる肘当て52とを備えている。受支面である閉塞部材45の上面より起立し、かつ肘掛け支柱10の上端部をなす上述の上向突部47は、パイプよりなり、その下端部を閉塞部材45に穿設された貫通孔53に圧嵌するか、または溶接等により固着することにより、閉塞部材45の上面に突設されている。上向突部47の上端には、四角ナット54が、溶接等により固着されている。
肘掛け支持板50は、前後寸法が、上部支持筒14の上面の前後方向の長さよりも十分に大きく、かつ左右寸法が、肘掛け基板51の幅とほぼ同等の前後方向に長い概ね長方形をなす閉塞板50aを有し、この閉塞板50aの中央部の上面には、肘掛け基板51を、第2方向である前後方向に案内するためのガイド突部55が、一体的に上向きに突設されている。このガイド突部55は、左右幅が閉塞部材45の左右寸法とほぼ等しく、かつ上下寸法が肘掛け基板51の底面板51aの厚さとほぼ等しい平面視概ね方形をなし、両側面には、互いに平行な前後方向に長いガイド面(摺接面)55a、55aを有している。
ガイド突部55の中央部には、左右方向を向く長孔56が、上下に貫通させて形成され、長孔56の上面の開口縁には、短寸の縁片57が上向きに突設されている。
ガイド突部55の長孔56を閉塞部材45の上向突部47に遊嵌することにより、肘掛け支持板50は、左右方向に移動可能かつ上向突部47回りに水平回動可能として、上部支持筒14の上端の閉塞部材45の上面により支持されている。なお、長孔56を上向突部47に遊嵌した際、四角ナット54を含む上向突部47の上端部が、ガイド突部55の上面より若干突出するようになっている。また、長孔56の左右方向の長さは、上向突部47が長孔56の端部に当接する限界位置まで肘掛け支持板50が移動したときでも、長孔56が肘掛け支柱10の上端より側方に突出しないように定めてある。
ガイド突部55の前方において、肘掛け支持板50の左右方向の中央部上面には、後述する下部保持部材67を連結するための前後方向を向く上向突片58が、上向きに突設され、上向突片58の後端はガイド突部55の前面に連結されている。上向突片58の前部の上下寸法は、後部よりも大とされ、その部分の上向突片58の上半部には、その板厚よりも大径をなすとともに、上下方向の雌ねじ孔59を有する軸状の拡幅部58aが形成されている。
肘掛け基板51は、平面形が前後方向に長い概ね長方形をなし、その底面板51aの周縁部の上面には、斜め外上方に拡開する突縁60と、その内方において起立する、突縁60よりも長寸の起立片61とが突設されている。起立片61における前部と後部の左右の対向面同士は、底面板51aの上面より起立する左右方向を向くリブ62、62により連結されている。
肘掛け基板51における底面板51aの中央部、すなわち、前後のリブ62と左右に対向する起立片61により囲まれた部分の底面板51aには、上記ガイド突部55に設けた長孔56と直交する前後方向を向く広幅の開口部63が形成されている。この開口部63は、平面視ほぼ長方形をなし、左右の対向面は、上述したガイド突部55の左右のガイド面55aが摺接する1対の被ガイド面63a、63aとされている。
開口部63は、肘掛け支持板50により常に閉塞されるようになっている。すなわち、肘掛け支持板50の前後および左右寸法は、後述するように、肘掛け11を、前後左右方向に最大限移動させた際でも、開口部63が肘掛け支持板50により閉塞される大きさとされ、開口部63に指や異物が入り込まないようにしてある。
肘掛け基板51の開口部63を、肘掛け支持板50のガイド突部55に嵌合すると、ガイド突部55の左右のガイド面55aが、開口部63の左右の被ガイド面63aに摺接することにより、肘掛け基板51は、肘掛け支持板50の上面に、左右方向に移動不能かつ回動不能として、すなわち、前後方向にのみ相対移動可能として支持されている。これにより、肘掛け基板51は、肘掛け支持板50と共に、第1方向である左右方向に移動するとともに、水平回動しうるようになっている。なお、開口部63をガイド突部55に嵌合させた際、ガイド突部55の上面と肘掛け基板51の底面板51aの上面とは同一面に整合するようになっている。
開口部63の前方において、肘掛け基板51の底面板51aの左右方向の中央部には、後端が開口部63の前端に連通するとともに、前端が前部のリブ62付近に至る長さの前後方向を向くスリット64が、上下に貫通させて形成されている。このスリット64は、肘掛け基板51を肘掛け支持板50に載置する際に、肘掛け支持板50の上向突片58の下半部に、拡幅部58aがスリット64の上方に突出するようにして、前後方向に摺動可能に嵌合されるようになっている。
前後のリブ62、62間において、左右に対向する起立片61、61の下部により内方に突出する内向き段部の互いに対向する内側面には、前後方向を向く左右1対の被ガイド面65、65が形成されている。被ガイド面65、65の後半部の左右に対向する内側面には、外側方に凹入する前後複数の係合溝66が形成されている。
肘掛け基板51の底面板51aの中央部上面には、下部保持部材67と、上部保持部材68と、それらを上方から押さえる固定部材69およびボルト70とからなる保持手段71が装着されている。
肘掛け基板51の底面板51aの中央部上面、すなわち前後のリブ62と左右に対向する起立片61により囲まれた内方の凹部内において、底面板51aの上面には、肘掛け支持板50とにより、肘掛け基板51を前後左右方向に相対移動可能に挟持する、上記の下部保持部材67が、前後方向に移動可能に収容されている。この下部保持部材67は、前後寸法が前後のリブ62、62間の寸法よりも所要寸法小さく、かつ左右寸法を、左右に対向する起立片61間の離間寸法とほぼ同等とすることにより、肘掛け基板51の底面板51aの上面を前後方向にのみ相対移動しうるようになっている。
下部保持部材67の底面板67aの中央部には、肘掛け基板51の開口部63と直交する左右方向に長い嵌合孔72が形成され、下部保持部材67は、この嵌合孔72を、肘掛け支持板50におけるガイド突部55の縁片57に嵌合させて、肘掛け基板51の底面板51aの上面に載置されている。このように、下部保持部材67の嵌合孔72を、ガイド突部55の縁片57に嵌合させると、肘掛け支持板50と下部保持部材67との位置決めが容易になるとともに、それらの相対移動が防止される。
図2および図12に示すように、下部保持部材67の底面板67aの左右両側縁には、正面視倒立L字状断面をなす前後方向のガイド部73、73が、上向きに連設され、両ガイド部73は、肘掛け基板51の左右の被ガイド面65、65の上面と内側面に、前後方向に相対移動可能に摺接している。
底面板67aの前部には、下端が底面板67aの前端に接続され、かつ左右両側端が左右のガイド部73の前端上部の対向面に接続された前向片67bが連設され、この前向片67bの左右方向の中央部は、肘掛け支持板50の上向突片58の拡幅部58aの上端に、ねじ74により連結されている(図8参照)。
なお、前向片67bを、肘掛け支持板50の上向突片58にねじ止めすると、肘掛け支持板50と肘掛け基板51と下部保持部材67とを、予め組付けておける利点があるが、下部保持部材67は、後述するように、上部保持部材68と固定部材69により保持されるので、上向突片58や前向片67bは省略することもある。
図11に示すように、左右のガイド部73の後端部には、下向きの弾性係合片75が、左右の被ガイド面65と対向するようにして連設され、両弾性係合片75の外側面には、被ガイド面65の後半部の係合溝66に選択的に係合する係合突部75aが突設されている。
図2、図9、および図10に示すように、下部保持部材67の底面板67aにおける前向片67bと近接する前部と後端部の上面には、左右方向を向く前後1対のガイド片76、76が、嵌合孔72を挟んで対向するように立設され、両ガイド片76の両側端は、左右のガイド部73の対向面に接続されている。前部のガイド片76の前面には、後方に凹入する左右複数の係合溝77が、後部のガイド片76の後面には、前方に凹入する左右複数の係合溝77が、それぞれ形成されている。
下部保持部材67における左右のガイド部73と前後のガイド片76とにより囲まれた底面板67aの上面には、左右方向を向いて互いに平行をなす前後複数(この例では4本)の突条78が突設されている。
下部保持部材67における左右のガイド部73と前後のガイド片76とにより囲まれた内方の凹部内には、上述した上部保持部材68が、前後方向に移動不能として収容されている。この上部保持部材68の前後寸法は、下部保持部材67の前後のガイド片76の対向面に摺接する寸法とされ、また左右寸法は、左右のガイド片76間において左右方向に相対移動しうるように、両ガイド片76の離間寸法よりも小としてある。これにより、上部保持部材68は、下部保持部材67に対して左右方向に相対移動可能、かつ相対回動不能となっている。なお、上部保持部材68の下面は、下部保持部材67の底面板67aに突設した複数の突条78上に載置され、下部保持部材67と上部保持部材68との互いの接触面積を小さくすることにより、下部保持部材67に対し上部保持部材68が左右方向に相対移動する際の摺動摩擦抵抗が小さくなるようにしてある。
図9〜図11に示すように、上部保持部材68の前後縁における左右方向の中央部には、下部保持部材67の前後のガイド片76、76に上方より係合される下向き鉤形の弾性係合片79、79が前後外向きに突設され、上部保持部材68の前後の端面と各弾性係合片79とにより各ガイド片76を挟むことにより、上部保持部材68は下部保持部材67に対して、左右方向に円滑に摺動しうるようになっている。
各弾性係合片79は、外方に弾性変形可能としてあり、その内面に設けた係合突部80を、前後のガイド片76における複数の係合溝77に選択的に弾性係合させることにより、上部保持部材68は、下部保持部材67に対して、左右方向に節度感をもって、かつ段階的に安定よく移動しうるようになっている。
上部保持部材68の中央部下面には、肘掛け支持板50の長孔56の前後幅とほぼ等しい外径の筒状の嵌合突部81が、下向きに突設され、この嵌合突部81を、長孔56に摺動可能に嵌合するとともに、閉塞部材45の上向突部47に回動可能に嵌合することにより、上部保持部材68は、下部保持部材67の底面板67aの上面に、下部保持部材67に対して左右方向に相対移動可能、かつ閉塞部材45に対しては相対回動可能として載置されている。なお、嵌合突部81は、閉塞部材45と上部保持部材68間の上下寸法を一定に保持するスペーサとしての機能を有し、嵌合突部81の下端を閉塞部材45の上面に当接させることにより、下部保持部材67の底面板67aの上面に、上部保持部材68の下面が強く当接しないようにしてある。このように、嵌合突部81の下端を閉塞部材45の上面に当接させて、上向突部47に嵌合突部81を嵌合すると、上向突部47が補強されて曲げ剛性が大となるので、肘掛け支柱10の上端による肘掛け11の支持強度を高めることができる。
上部保持部材68の中央部上面に形成された平面視円形の凹部82には、上述した円形の固定部材69が、相対回動可能に収容されている。固定部材69の中央部下面には、円形突部69aが下向きに突設され、この円形突部69aは、凹部82の上面に形成された段付嵌合孔83の拡径部に、相対回動可能に嵌合されている(図12参照)。
固定部材69の後面上部には、突片69bが後向きに突設され、この突片69bは、上部保持部材68の後部上面に形成された段部84の上面に摺動可能に当接している。
固定部材69は、その中心に穿設された上下方向の段付き貫通孔85に、上述した挿入したボルト70を挿入して、閉塞部材45の上向突部47の四角ナット54に上方より螺合することにより、肘掛け支持板50、肘掛け基板51、下部保持部材67および上部保持部材68を、順次上方から閉塞部材45の上面に押し付けるようにして、上部保持部材68の凹部82内において、上向突部47の上端に固着されている。この際、固定部材69の下面が上部保持部材68の上面に強く当接しないように、すなわち、固定部材69に対し上部保持部材68が相対回動しうるように、上向突部47の四角ナット54に固定されている。
固定部材69の前部に形成された扇状の厚肉部86の前面には、上下方向を向く係合溝87が、円周方向に沿って複数形成されている。厚肉部86と対向する下部保持部材67の前部には、上面と後面が開口する上下方向を向く角孔88が形成され、この角孔88には、ゴム等の弾性体89が嵌合されている。この弾性体89の左右方向の中央部後面と、係合溝87との対向面間には、上下方向を向く係止ピン90が、弾性体89により後方に付勢されるようにして挟入され、この係止ピン90が、複数の係合溝87と選択的に弾性係合することにより、上部保持部材68を含む肘掛け11全体を、固定部材69回りに、適宜の抵抗力を付与した状態で、かつ節度感をもって所定の角度だけ回動させうるようになっている。なお、上記係合溝87を有する固定部材69、上部保持部材68の角孔88に挿入した弾性体89、および係止ピン90により、肘掛け11の水平回動に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を構成している。
以上説明した肘掛け装置9において、肘掛け11の前後方向の位置調節は、次のようにして行うことができる。
図13は、図10に示す後限に位置している肘当て52を、前限まで移動させた例を示すもので(肘当ては図示略)、この際には、肘当て52を手で掴んで前方に押動させればよい。すると、閉塞部材45の上向突部47に前後方向に移動不能に嵌合された肘掛け支持板50、肘掛け基板51の上面において肘掛け支持板50に前後方向に移動不能に連結された下部保持部材67、下部保持部材67の上面に前後方向に移動不能に取付けられた上部保持部材68、および閉塞部材45の上向突部47にねじ止めされた固定部材69に対し、肘掛け基板51および肘当て52のみが前方に相対的に移動する。
肘掛け基板51が前方に移動すると、下部保持部材67の後端部の左右1対の弾性係合片75、75が、肘掛け基板51における左右1対の被ガイド面65、65の後部に設けた前後方向の複数の係合溝66と係脱しながら、被ガイド面65に沿って相対的に後方に移動することにより、肘掛け基板51は、節度感をもって前限位置まで移動する。
この際、上述したように、肘掛け支持板50の前後左右寸法を、肘掛け基板51の開口部63が常に閉塞される大きさとしてあるので、肘掛け基板51を前後限位置まで移動させても、開口部63に指や異物が入り込む恐れはない。
なお、肘掛け基板51の前後位置は、係合溝66の数だけ段階的に調節しうるので、任意の中間位置に調節することもできる。
図14は、肘当て52を左右方向、すなわち外側方に平行移動させて左右方向の位置を調節した例を示すもので、この際には、上述したように、肘掛け支持板50と肘掛け基板51と下部保持部材67とが、上部保持部材68に対し外側方に相対移動するので、上部保持部材68の前後1対の弾性係合片79が、下部保持部材67の前後1対のガイド片76に沿って内側方に平行移動する。これにより、前後の弾性係合片79の係合突部80が、前後のガイド片76に設けた複数の係合溝77に選択的に係合することにより、肘当て52の左右位置の調節を、段階的に、かつ節度感をもって行うことができる。
この際、上述したように、肘掛け基板51の開口部63は、肘掛け支持板50のガイド突部55に、左右方向に相対移動不能に嵌合されているので、肘掛け支持板50は、肘掛け基板51と共に左右方向に移動する。従って、肘当て52を左右方向に最大限移動させても、肘掛け基板51の開口部63が外部に露出することはなく、開口部63に指や異物が入り込む恐れはない。
また、肘掛け支持板50と肘掛け基板51との左右方向の位置関係は変わらないので、肘掛け支持板50により、肘当て52を安定よく支持することができるとともに、肘掛け支持板50と肘掛け基板51とが相対的に摺動しないので、互いの当接面の摩耗を防止することができる。
図15は、肘当て52を、肘掛け支柱10に対し平面視反時計方向に回動し、左右方向の向きを調節した例を示すもので、この際には、固定部材69に対し、肘掛け支持板50、肘掛け基板51、下部保持部材67および上部保持部材68が相対的に回動する。
固定部材69に対し上部保持部材68が相対的に回動すると、下部保持部材67の角孔88に嵌合された弾性体89により後方に付勢されている係止ピン90が弾性係合する係合溝87が順次1個ずつ変動し、肘当て52の左右方向の向きが調節される。この調節は、係合溝87の数だけ段階的に、かつ節度感をもって行うことができる。この際、肘掛け基板51の開口部63に、肘掛け支持板50のガイド突部55が、相対回動不能として嵌合されているので、肘掛け支持板50は、肘掛け基板51と共に回動する。従って、肘当て52の左右方向の向きを調節しても、開口部63が外部に露出することはなく、開口部63に指や異物が入り込む恐れはない。また、上記と同様に、肘掛け支持板50と肘掛け基板51との左右方向の位置関係は変わらないので、肘当て52を安定よく支持することができるとともに、互いの当接面の摩耗を防止することができる。
以上説明したように、上記実施形態の肘掛け装置9においては、肘掛け支柱10の上端である上部支持筒14の上端部に固定した閉塞部材45の上面と、肘掛け基板51との間に、肘掛け基板51を支持する前後および左右寸法の大きな肘掛け支持板50を設け、この肘掛け支持板50の上面に突設した広幅のガイド突部55を、肘掛け基板51に設けた広幅の前後方向を向く開口部63に、前後方向に相対移動可能、左右方向に相対移動不能かつ相対回動不能として嵌合してあるので、肘当て52を左右方向に移動させたり、回動させたりしても、肘掛け支持板50により肘掛け基板51を広い支持面積で支持することができる。
従って、肘掛け支持板50を介して、肘当て52を肘掛け支柱10により安定よく支持しうるとともに、広幅の開口部63に嵌合したガイド突部55により肘掛け基板51をガイドしながら、肘当て52を前後方向に安定よく移動させることができる。特に、肘当て52を水平回動させても、肘掛け基板51の下面が広く支持されるので、水平回動させた状態で肘当て52に肘を載せても、これが上下方向にぐらついたり、上向突部47に曲げ荷重が加わったりする恐れは小さくなる。
また、肘掛け基板51は、前後左右寸法の大きな肘掛け支持板50と、それに連結した下部保持部材67とにより上下から挟持されているので、肘当て52が上下方向にぐらつくのが防止されるとともに、いずれの方向にも安定よく移動させることができる。しかも、肘掛け支持板50は、肘掛け基板51と共に左右方向に移動するとともに、回動して、この肘掛け基板51の下面を広く支持するので、肘当て52を前後左右方向に移動させたり、水平回動させた状態で肘を載せても、肘当て52が上下方向にぐらついたり、上向突部47に曲げ荷重が加わったりする恐れが小さくなる。
さらに、肘掛け基板51の凹部内の左右両側部に、開口部63を挟んで対向する1対の被ガイド面65を設け、この被ガイド面65により、下部保持部材67の左右両側部に設けた1対のガイド部73を、前後方向に相対移動可能にガイドするようにしているので、肘当て52を前後方向に安定よく移動させうるとともに、肘掛け基板51と下部保持部材67との接触面積および摺動抵抗が小さくなるので、肘当て52を前後方向に円滑に移動させることができる。また、1対の被ガイド面65を、肘掛け基板51の凹部内に設けてあるので、高さが高くなることはない。
上向突部47は、ガイド突部55の長孔56に嵌合され、かつガイド突部55の上下寸法は、肘掛け基板51の底面板51aの厚さとほぼ等しくしてあり、さらに、下部保持部材67は、肘掛け基板51の上面の凹部に、上部保持部材68は、下部保持部材67の上面の凹部に、固定部材69は、下部保持部材67の上面の凹部82に、それぞれ収容されているので、保持手段71を構成する部材を、肘掛け基板51の上面の凹部内に、下位の部材から順に重ねるだけで、容易に装着しうるとともに、保持手段71が上下複数の部材よりなるものとしても、保持手段71の全体の高さを低く抑えることができ、肘掛け基板51および肘掛け11全体の上下寸法も小さくすることができる。その結果、肘掛け基板51や肘当て52等を成形するための材料費が節約されるとともに、肘掛け装置9の体裁がよくなる。
また、固定部材69を下部保持部材67の上面の凹部82に収容し、固定部材69の外周面と上部保持部材68との対向面間に、係合溝87と弾性体89と係止ピン90とからなる、肘掛け11の抵抗力付与手段を設けているので、この抵抗力付与手段の高さも低く抑えることができる。
肘掛け支柱10の上向突部47は、肘掛け支持板50に突設したガイド突部55を介して、肘掛け基板51の開口部63および下部保持部材67の嵌合孔72に間接的に嵌合されているので、肘掛け支柱10に対し肘当て52を前後左右方向に移動させたり、回動させたりした際の負荷が、上向突部47と開口部63および嵌合孔72との摺動部に直接加わることがなくなり、それらの接触面の摩耗が抑えられることにより、肘当て52を長期間に亘り円滑に移動させることができる。
また、肘掛け11を左右方向に移動させる場合は、肘掛け基板51と肘掛け支持板50とが一体に移動するため、肘掛け支持板50における左右方向の幅を、肘掛け基板51の開口部63の左右方向の幅以上、かつ肘掛け基板51の左右の幅以下の寸法とすることにより、肘掛け11が左右方向におけるいずれの位置にあっても、肘掛け支持板50が、肘掛け11の左右の外側方にはみ出すことがなく、外観を良好に保持することができる。
なお、上記実施形態においては、第1方向及び第2方向を、水平面内において互いに直交する左右方向及び前後方向としたが、第1方向及び第2方向は、直交する二方向に限らず、互いに交差する二方向であれば任意の方向とすることができる。
図16は、肘掛けの変形例を示す。なお、上記と同一の部分には、同一の符号を付けて、詳細な説明を省略する。
この肘掛け91は、図1〜図15(特に図2参照)に示す実施形態の肘掛け11における第1方向とした左右方向の移動案内機構を、前後方向の移動案内機構として採用し、同じく第2方向とした前後方向の移動案内機構を、左右方向の移動案内機構として採用したものである。したがって、この変形例においても、第1方向は左右方向、第2方向は前後方向とする。
この肘掛け91は、肘掛け支持板50に相当する肘掛け支持板92と、肘掛け基板51に相当する肘掛け基板93と、保持手段71に相当する保持手段106と、肘当て52に相当する肘当て94とを備えている。
肘掛け支持板92は、前後寸法が、肘掛け基板93に設けた前後方向に長い開口部95の前後寸法と、肘掛け基板93の前後寸法との間の寸法となるようにして形成された閉塞板96と、閉塞板96の上面に設けられたガイド突部97とを有している。
ガイド突部97には、前後方向を向く長孔98が、上下に貫通させて形成され、長孔98の上面の開口縁には、短寸の縁片99が上向きに突設されている。
肘掛け支持板92は、ガイド突部97の長孔98を閉塞部材45の上向突部47に遊嵌することにより、前後方向に相対移動可能、左右方向に相対移動不能、かつ上向突部47回りに水平回動可能として、閉塞部材45の上面により支持されている。
肘掛け基板93における底面板100の中央部には、前後方向を向く上記の開口部95が形成されている。この開口部95は、肘掛け支持板92の閉塞板96により常に閉塞されるようになっている。すなわち、閉塞板96の前後及び左右寸法は、後述するように、肘掛け基板93を、前後左右方向に最大限移動させた際でも、開口部95全体が閉塞板96により閉塞される大きさとされ、開口部95に異物が入り込まないようにしてある。
肘掛け基板93の開口部95を、肘掛け支持板92のガイド突部97に、前後方向に相対移動不能、左右方向に相対移動可能、かつ相対回動不能として嵌合することにより、肘掛け基板93は、肘掛け支持板92の上面に左右方向にのみ相対移動可能として支持されている。これにより、肘掛け基板93は、肘掛け支持板92とともに、第2方向である前後方向に移動するとともに、水平回動しうるようになっている。
肘掛け基板93における開口部95の前後端縁より外側には、左右の起立片101、101間において、左右方向を向くガイド片102、102が設けられ、その外面には、それぞれ内方に凹入する左右複数の係合溝103が形成されている。
肘掛け基板93の底面板100の中央部上面には、下部保持部材104と、上部保持部材105と、固定部材69と、ボルト70からなる保持手段106が装着されている。
肘掛け基板93の底面板100の中央部上面、すなわち前後のガイド片102と左右の起立片101により囲まれた内方の凹部内において、底面板100の上面には、肘掛け支持板92とにより肘掛け基板93を前後左右方向に相対移動可能に挟持する、上記の下部保持部材104が、左右方向に移動可能に収容されている。この下部保持部材104は、左右寸法を、左右の起立片101、101間の寸法よりも所要寸法小さく、かつ前後寸法を、前後に対向するガイド片102、102間の離間寸法とほぼ同等とすることにより、肘掛け基板93に対して左右方向にのみ相対移動しうるようになっている。
下部保持部材104の中央部には、前後方向を向く長方形状の凹部107が設けられ、凹部107の底面板108に、前後方向の嵌合孔109が形成され、下部保持部材104は、この嵌合孔109を、肘掛け支持板92におけるガイド突部97の縁片99に嵌合させて、肘掛け基板93の底面板100の上面に載置されている。
下部保持部材104の左右の起立部110の外側面には、内方に凹入する前後複数の係合溝111が、それぞれ形成されている。
また、下部保持部材104の前後の端部には、前後のガイド片102に上方から係合するようにした下向き鉤形の弾性係合片112、112が設けられ、各弾性係合片112の下端部内面が、各ガイド片102に設けた複数の係合溝103に弾性係合しうるようになっている。
下部保持部材104における凹部107の底面板108の上面には、上述の上部保持部材105が収容されている。この上部保持部材105の左右寸法は、下部保持部材104における凹部107の左右の内側面に摺接する寸法とされ、また前後寸法は、凹部107の前後の内側面の離間寸法よりも相当小としてある。これにより、上部保持部材105は、下部保持部材104に対して前後方向に相対移動可能、左右方向に相対移動不能、かつ相対回動不能となっている。
上部保持部材105の左右縁における前後方向の中央部には、下向き鉤形の弾性係合片113、113が設けられ、両弾性係合片113、113の下端部の内面には、それぞれ、図10の係合突部80と同様のものが突設されている。弾性係合片113は、上部保持部材105の左右の起立部110に、上方より嵌合されている。
上部保持部材105の中央部下面には、肘掛け支持板92の長孔98の左右幅とほぼ等しい外径の筒状の嵌合突部114が下向きに突設され、この嵌合突部114を、下部保持部材104の嵌合孔109および肘掛け支持板92の長孔98に摺動可能に嵌合するとともに、閉塞部材45の上向突部47に回動可能に嵌合することにより、上部保持部材105は、下部保持部材104の底面板108の上面に、下部保持部材104に対して前後方向に相対移動可能、かつ肘掛け支持板92に対しては相対回動可能として載置されている。なお、嵌合突部114は、閉塞部材45と上部保持部材105間の上下寸法を一定に保持するスペーサとしての機能を有し、嵌合突部114の下端を閉塞部材45の上面に当接させることにより、下部保持部材104の底面板108の上面に、上部保持部材105の下面が強く当接しないようにしてある。
上部保持部材105の中央部上面に形成された平面視円形の凹部115には、円形の固定部材69(図2参照)が、相対回動可能に収容されている。
この肘掛け装置9においては、肘当て94を前後方向に移動させる際には、肘掛け支持板92および下部保持部材104が、肘掛け基板93と一体に移動するため、肘掛け支持板92の閉塞板96の前後寸法を、肘掛け基板93の開口部95の前後寸法以上、かつ肘掛け基板93の前後方向の寸法以下とすることにより、常に、開口部95全体を閉塞板96によって閉塞することができ、開口部95内に異物が入り込むのを防止することができる。また、閉塞板96が、肘掛け基板93の前後端縁から前後方向にはみ出すこともないので、外観を良好に保持することができる。
また、肘掛け91を、左右方向に移動させる際には、肘掛け支持板92および下部保持部材104に対して肘掛け基板93が左右方向に相対移動するが、肘掛け基板93の開口部95全体が、肘掛け支持板92の閉塞板96により常に閉塞されているため、開口部95に異物が入り込むのを防止することができる。
上記実施形態および変形例において、前後方向を第1方向、左右方向を第2方向としてもよい。
<第二実施形態>
次に、図17〜図23を参照し、高さ調節装置の第二実施形態を説明する。第二実施形態の高さ調節装置120は、第一実施形態の高さ調節装置13が上下に直線状に延びる起立部12a、上部支持筒14および内筒体34を有するのに対し、前後方向視で左右外側に凸の湾曲状をなして上下に延びる起立部121、上部支持筒122および内筒体123を有する点で特に異なる。その他、形状等が異なる部分はあるが、第一実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
図17、図18、図22を参照し、本実施形態では、前記ロック部材30に代わりロック部材124を有する。ロック部材124は、前記胴部30aの前端に前記係合突部30bに代わり円柱状の係合突部(ロックピン)125を有すると共に、胴部30aの後面に前記ばね受け用突部30dに代わり係合突部125と同軸で後方に開放するピン孔126を有する。ピン孔126の後方において、起立部121の後壁にはピン孔126と同軸のネジ孔127が形成される。ネジ孔127には、円柱状の先端軸部128aを有する軸支ネジ128が螺着、固定される。先端軸部128aは、胴部30aのピン孔126に回動可能かつ前後に摺動可能に挿入される。この先端軸部128aおよび係合突部125を軸に、ロック部材124が左右に傾動可能される。
また、本実施形態では、前記回動杆40に代わり回動杆130を有する。回動杆130は、内筒体123内に挿通される軸部130aと、その上方に段差状に縮径して連なる小径軸部130bと、その上方に段差状に拡径して連なる被操作部130cと、を同軸かつ直線状に一体に有する。軸部130aは、その外周に軸方向に沿う縦リブ及び軸方向に直交する横リブを残すように適宜肉抜きが施されるとともに、左右外側(ロック部材124の突部30cと同側)の外周に軸方向に沿う凹溝131を全長に亘って形成する。凹溝131は、ロック部材124の胴部30aに軸部130aを挿通した際に、突部30cを上下摺動可能に遊嵌する。
図17、図20を参照し、内筒体123の上端部には、前後摺動可能なスライダ132が配置される。スライダ132は、その前端部に操作レバー43の上係止片133を係合させる。上係止片133は、操作レバー43の操作部43aが上向きに押し上げられた際に、スライダ132を後方へ移動させる。
スライダ132の後部には、平面視矩形状をなして回動杆130を上方から挿通する係合孔134が形成される。係合孔134の両側には内フランジ135が形成され、この内フランジ135上に回動杆130の被操作部130cの上端に形成されたフランジ130dが上方から摺接する。スライダ132は、回動杆130を係合孔134に挿通して内筒体123内に吊り下げた状態で、内筒体123とともに上部支持筒122内に保持される。
上部支持筒122は、スライダ132、内筒体123および回動杆130を保持した状態で、下部支持杆12の起立部121に装着される。このとき、回動杆130の軸部130aがロック部材124の胴部30aに挿通され、凹溝131に突部30cが遊嵌する(図22参照)。回動杆130は、スライダ132、内筒体123および上部支持筒122とともに、下部支持杆12に対して一体的に昇降可能であり、かつスライダ132等に対して少量の傾動が可能とされる。
図20を参照し、係合孔134の左右外側の内フランジ135には、係合孔134の内側に突出する突出片136が形成される。一方、回動杆130の被操作部130cの外周には、凹溝131と略同一の周方向位置で周方向と略直交して形成される当接面137aを含む切り欠き部137が形成される。切り欠き部137の当接面137aの偏心部には、係合孔134に挿通した際に、係合孔134の突出片136の後端が前方から係合する。
この状態で、操作レバー43の操作によりスライダ132が後方に移動すると、突出片136が当接面137aの偏心部を後方に押圧し、図21に示すように、回動杆130を図中時計回りに回動させる。
図23を参照し、回動杆130は、前記時計回りに回動すると、凹溝131および突部30cからなる連係機構138を介して、ロック部材124を圧縮コイルばね32の付勢力に抗して後方に移動させる。
図22に示すように、ロック部材124は、操作レバー43の非操作時には、圧縮コイルばね32の付勢力によって前方に向けて付勢される。これにより、ロック部材124は、内筒体123の前面に上下に並んで設けられた複数の円形の係合孔139のいずれかに係合突部125を係合させた前記ロック位置となる。このとき、内筒体123、上部支持筒122および肘掛け11(または91、以下同様)は適宜の高さに保持される。
この状態から、肘掛け11の高さを変更するときには、昇降いずれの場合にも、操作レバー43の操作部43aを上向きに押し上げる。すると、図23に示すように、スライダ132が後方に移動して回動杆130を前記時計回りに回動させ、ロック部材124を圧縮コイルばね32の付勢力に抗して後方に移動させる。これにより、ロック部材124が係合突部125を係合孔139から離脱させた前記アンロック位置となり、内筒体123、上部支持筒122および肘掛け11が昇降可能となる。
操作レバー43を操作して肘掛け11を所望の高さに移動させた後、操作レバー43から手を離すと、ロック部材124が圧縮コイルばね32の付勢力によって前方に移動し、係合突部125を内筒体123のいずれかの係合孔139に係合させた前記ロック位置に戻る。係合突部125の先端が係合孔139を避けて内筒体123の内面に当接して停止しても、肘掛け11を上方または下方のいずれかにわずかに移動させるだけで、係合突部125が最も近い係合孔139に係合してロック位置となる。
ロック部材124の係合突部125が内筒体123のいずれかの係合孔139に係合し、ロック部材124がロック位置で停止すると、内筒体123とこれと一体の上部支持筒122および肘掛け11がそのときの高さに保持される。
ここで、図19を参照し、肘掛け11を昇降させる際、下部支持杆12の起立部121、上部支持筒122および内筒体123が前後方向視で湾曲状をなすことから、内筒体123、上部支持筒122および肘掛け11の昇降軌跡も前後方向視で同様の湾曲状をなすこととなる。
このとき、内筒体123とともに昇降する回動杆130も湾曲状に昇降するが、この回動杆130を挿通するロック部材124が、起立部121の上端部に左右傾動可能に保持されることで、回動杆130がその昇降に伴い凹溝131と突部30cとをスライドさせつつ下部支持杆12に対する前後方向視の角度を変化させても、これに合わせてロック部材124が適宜傾動することで、回動杆130およびロック部材124の係合関係が肘掛け11の高さによらず一定に保たれる。なお、図中鎖線で示す肘掛け11および回動杆130は、これらが下降しきった状態(図18に相当する状態)を示す。
回動杆130は、前後方向視で肘掛け11等の湾曲状の昇降軌跡の弦に沿うように配置されることから、上部支持筒122等に対する角度も変化させる。これは、回動杆130の上端部が上部支持筒122等に対しても左右傾動可能であるため、回動杆130およびスライダ132の係合関係も肘掛け11の高さによらず同等に保たれる。本実施形態では、ロック部材124の上方で起立部121の上端部に装着されたエンドキャップ27の回動杆130用の挿通孔24が、左右に長い長円形をなしており、回動杆130の左右の傾動が許容される。
本実施形態の高さ調節装置120では、第一実施形態と同様、肘掛け11の高さによらず、回動杆130、ロック部材124および連係機構138の相対関係が略一定であり、肘掛け11がどの高さにあっても、同一条件で軽快なロック解除動作を行うことができるとともに、誤操作および誤作動のおそれを少なくすることができる。
そして、本実施形態の高さ調節装置120では、ロック部材124が下部支持杆12に傾動可能に支持されることから、上部支持筒122や下部支持杆12の起立部121が湾曲して回動杆130が湾曲状の軌跡で昇降する場合でも、上部支持筒122や回動杆130の上下位置によらず、回動杆130の凹溝131とロック部材124の突部30cとの係合関係を同等に保ち、これらの連係作動を良好に保つことができる。すなわち、肘掛け11の上下位置によらず、肘掛け11に設けた操作レバー43による操作をスムーズかつ確実にすることができる。
次に、図24〜図27を参照し、高さ調節装置の変形例を示す。この変形例の高さ調節装置140は、前記高さ調節装置120に対し、回動杆130に代わる作動部材150を備える点で特に異なる。その他、形状等が異なる部分はあるが、前記各実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
図24、図25を参照し、作動部材150は、中継部材153とともに上部支持筒122に支持され、中継部材153、上部支持筒122および内筒体123とともに、下部支持杆12およびロック部材124に対して上下方向に移動可能である。作動部材150は、上下方向に移動しても、ロック部材124に対して上下に長い作用部(後縁部151)をスライドさせて係合させたままとし、どの上下位置にあってもロック部材124をアンロック位置方向(後方)へ移動可能とする。
作動部材150は、上下に延びる帯板状をなし、左右方向と略直交するように配置される。作動部材150の上端部152は、上部支持筒122の上端部に前後移動可能に支持される。作動部材150は、上部支持筒122に対する前後方向の平行移動及び左右の傾動のみ許容される。
作動部材150の下部は、操作レバー43と連係作動する中継部材153とともに、ロック部材124の胴部30a内に挿通される。中継部材153は、後方に開放するU字状の断面形状を有して上下に延び、その内側に作動部材150の下部を摺動可能に挟み込む。中継部材153は、上部支持筒122に対する上下方向の平行移動及び作動部材150と一体的な傾動のみ許容される。
中継部材153の左右側壁部154には、後下がりのスリット孔155が複数(図では上下二段)形成される。各スリット孔155には、作動部材150に固設した係止ピン156の両側部がそれぞれ係合する。この状態で、中継部材153および作動部材150がロック部材124の胴部30a内に挿通される。
図26、図27を参照し、中継部材153の上端突片157には、操作レバー43の操作により上向きの力が入力される。これにより中継部材153が上昇すると、各スリット孔155に沿って係止ピン156ひいては作動部材150が後方に移動する。作動部材150の後縁部151は、ロック部材124の胴部30aの後壁部158に前方から上下摺動可能に係合する。これら後縁部151および後壁部158からなる連係機構159を介して、作動部材150とロック部材124とが連係作動する。
すなわち、ロック部材124は、操作レバー43の非操作時には、圧縮コイルばね32の付勢力によって前記ロック位置となり(図25参照)、この状態から操作レバー43を操作すると、中継部材153の作動により作動部材150とともにロック部材124が前記付勢力に抗して後方に移動して前記アンロック位置となる。
なお、高さ調節装置140は、前記高さ調節装置13における起立部12a、上部支持筒14および内筒体34ならびにロック部材30を用いた構成とすることも可能である。
上記各実施形態においては、高さ調節装置13,120,140を、椅子の肘掛け装置9における肘掛け11を、下部支持杆12に対して高さ調節可能とするためのものとしてあるが、本発明は、これに限定されるものではなく、什器全般において、支持体に対して上下方向に移動可能とした移動部材の高さ調節装置として、広く適用することができる。第二実施形態では前後方向視で湾曲状をなす起立部121、上部支持筒122および内筒体123を例示したが、これらが左右方向視で湾曲してもよい。
本発明は、上記各実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような幾多の変形した態様での実施が可能である。
(1) 回動杆40,130の軸部40a,130aの外周面に上下方向を向く突条を設け、この突条が、ロック部材30,124の挿通孔31の内面に設けた上下方向を向く凹条内に遊嵌し、回動杆40,130の回動により、上記突条によって凹条の一側面が押動され、ロック部材30,124がロック位置からアンロック位置へ移動させられるようにする。
(2) 操作レバー43を、上部支持筒14,122の前面より前後方向に出没するピン状のものとし、そのピンの後端で、回動杆40,130における前方に向けた当接面40d,137aの偏心部を押動して、回動杆40,130を、所望の方向に回動させるようにする。
(3) 上記(2)におけるピンの後端部と回動杆40,130の上端部とを、回動杆40,130と直交する方向を向くリンクをもって連結する。
(4) 内筒体(ガイド部材)34,123を設けず、上部支持筒(移動部材)14,122の内壁に係合孔39,139に代わる係合部を直接設ける。この場合の係合部は、外部に露出する貫通孔等よりも、外部に露出しない凹凸形状等であることが好ましい。
上記実施形態は、本発明を椅子の肘掛け装置における肘掛けを下部支持杆に対して高さ調節可能とする高さ調節装置に適用した場合のものであるが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば椅子の支柱に対する支基の高さ調節装置や、什器全般において、支持体に対して上下方向に移動可能とした移動部材の高さ調節装置として、広く適用することができる。
9 肘掛け装置
11,91 肘掛け
12 下部支持杆(支持体)
12a、121 起立部(支持体)
13,120,140 高さ調節装置
14,122 上部支持筒(移動部材)
30,124 ロック部材
30b,125 係合突部
30c 突部
31 挿通孔
32 圧縮コイルばね(付勢手段)
34,123 内筒体(ガイド部材)
39,139 係合孔(係合部)
40,130 回動杆(作動部材)
150 作動部材
40d,137a 当接面
41,131 凹溝(作用部)
151 後縁部(作用部)
42,138 連係機構
43 操作レバー(操作部材)

Claims (9)

  1. 支持体と、
    前記支持体に、上下方向に移動可能として装着され、上下方向に並ぶ複数の係合部を内側に有して上下方向を向く移動部材と、
    前記移動部材のいずれかの係合部に選択的に係合するロック位置と、前記係合部から離脱するアンロック位置と、に水平方向に沿って移動可能、かつ上下方向に移動不能として前記支持体に設けられたロック部材と、
    前記支持体に設けられ、前記ロック部材を前記ロック位置に向かって付勢する付勢手段と、
    前記移動部材に設けられ、前記移動部材とともに、前記支持体およびロック部材に対して上下方向に移動可能とされ、かつ上下方向に移動しても前記ロック部材に対して上下スライド可能な作用部を前記ロック部材に係合させたままとし、どの上下位置でも前記ロック部材を前記アンロック位置方向へ移動可能とする作動部材と、
    前記移動部材に設けられ、前記作動部材を介して前記ロック部材を前記アンロック位置方向へ移動させるように、前記作動部材を作動させる操作部材と、
    を備えることを特徴とする什器における高さ調節装置。
  2. 支持体と、
    前記支持体に、上下方向に移動可能として装着され、上下方向に並ぶ複数の係合部を有して上下方向を向く移動部材と、
    前記移動部材のいずれかの係合部に選択的に係合するロック位置と、前記係合部から離脱するアンロック位置と、に水平方向に移動可能、かつ上下方向に移動不能として前記支持体に設けられたロック部材と、
    前記支持体に設けられ、前記ロック部材をロック位置に向かって付勢する付勢手段と、
    前記移動部材と平行をなし、かつ上下方向を向く軸線回りに回動可能として前記移動部材に装着され、前記移動部材とともに、前記支持体およびロック部材に対して上下方向に移動可能とした回動杆と、
    前記回動杆の一方向への回動により、前記ロック部材をアンロック位置方向へ移動させるように、前記回動杆とロック部材とを連係する連係機構と、
    前記移動部材に設けられ、前記回動杆を、上下方向を向く軸線回りに回動させる操作レバーと、
    を備えることを特徴とする什器における高さ調節装置。
  3. ロック部材に設けた上下方向を向く挿通孔に、回動杆を回動可能として挿通させ、連係機構を、前記ロック部材の挿通孔の内面に突設した突部と、前記回動杆の外周面に設けられ、かつ前記突部が遊嵌されるようにした上下方向を向く凹溝とにより構成し、前記回動杆が、軸線回りの一方向に回動させられることにより、前記突部が前記凹溝の一側面により形成した作動部によって押動され、ロック部材がアンロック位置に向かって移動させられるようにした請求項2記載の什器における高さ調節装置。
  4. 回動杆の一部に、回動杆の中心軸線と平行をなす当接面を形成し、この当接面の偏心部を、移動部材に設けた操作レバーの一端部により押動することにより、回動杆を回動させるようにした請求項2または3記載の什器における高さ調節装置。
  5. 前記ロック部材が、前記支持体に傾動可能に支持される請求項1から4の何れか一項に記載の什器における高さ調節装置。
  6. 前記ロック部材が、前記係合部に係合するように突設された係合突部の軸線回りに傾動する請求項5記載の什器における高さ調節装置。
  7. 前記移動部材の内側に固設され、前記複数の係合部を有して上下方向を向くガイド部材を備える請求項1から6の何れか一項に記載の什器における高さ調節装置。
  8. 前記ガイド部材が、前記複数の係合部として複数の係合孔を有する請求項7記載の什器における高さ調節装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の什器における高さ調節装置における支持体を、椅子の座の側方において起立し、かつ上端部が筒状をなす下部支持杆とし、移動部材を、上端に肘掛けが設けられ、かつ前記下部支持杆に上下方向に摺動可能として外嵌され、内側に複数の係合部を有する上部支持筒とし、ロック部材と付勢手段とを、前記下部支持杆の上端部に配設し、かつ作動部材または回動杆を、前記下部支持杆の上端部より内部に挿入することにより、下部支持杆に対して肘掛けを高さ調節可能としたことを特徴とする、椅子の肘掛け装置。
JP2012232059A 2012-05-02 2012-10-19 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置 Active JP6122607B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012232059A JP6122607B2 (ja) 2012-05-02 2012-10-19 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置
US14/398,122 US9603451B2 (en) 2012-05-02 2013-05-02 Height adjustment device in fixture, and armrest device for chair provided with height adjustment device
EP13784408.0A EP2845518B1 (en) 2012-05-02 2013-05-02 Height adjustment device in fixture, and armrest device for chair provided with height adjustment device
PCT/JP2013/062761 WO2013165017A1 (ja) 2012-05-02 2013-05-02 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置
CN201380022912.2A CN104486971B (zh) 2012-05-02 2013-05-02 日常用具中的高度调节装置及具备该高度调节装置的椅子的扶手装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012105234 2012-05-02
JP2012105234 2012-05-02
JP2012232059A JP6122607B2 (ja) 2012-05-02 2012-10-19 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013248374A JP2013248374A (ja) 2013-12-12
JP6122607B2 true JP6122607B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=49514415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012232059A Active JP6122607B2 (ja) 2012-05-02 2012-10-19 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9603451B2 (ja)
EP (1) EP2845518B1 (ja)
JP (1) JP6122607B2 (ja)
CN (1) CN104486971B (ja)
WO (1) WO2013165017A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX2011006225A (es) * 2008-12-12 2011-06-28 Formway Furniture Ltd Una silla, un soporte y componentes.
US9603456B2 (en) * 2015-07-06 2017-03-28 Yu-Shan Lai Rotating device for armrest
CN205457474U (zh) 2016-01-08 2016-08-17 革新(厦门)运动器材有限公司 一种支撑杆及具有该支撑杆的折叠床
WO2017213236A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社岡村製作所 肘掛け及び椅子
CN109310212B (zh) * 2016-06-10 2022-06-07 株式会社冈村制作所 扶手以及椅子
US9848707B1 (en) 2016-07-28 2017-12-26 Ergo-Industrial Seating Systems, Inc. Telescoping mechanism
USD832018S1 (en) 2016-07-28 2018-10-30 Terry Cassaday Chair armrest
CN106073251B (zh) * 2016-08-05 2023-02-28 佛山职业技术学院 一种可调节姿态的办公椅机构
AU2016432284B2 (en) * 2016-12-14 2022-03-24 Razer (Asia-Pacific) Pte. Ltd. Input device
USD853163S1 (en) * 2017-05-15 2019-07-09 Bock 1 Gmbh & Co. Kg Office chair
US10165864B1 (en) * 2017-06-16 2019-01-01 Tung-Hua Su Chair armrest device
CN207886004U (zh) * 2017-07-26 2018-09-21 革新(厦门)运动器材有限公司 一种折叠床支撑脚的支撑结构
US10813463B2 (en) 2017-12-05 2020-10-27 Steelcase Inc. Compliant backrest
USD869890S1 (en) 2017-12-05 2019-12-17 Steelcase Inc. Chairback
USD870479S1 (en) 2017-12-05 2019-12-24 Steelcase Inc. Chair
USD869889S1 (en) 2017-12-05 2019-12-17 Steelcase Inc. Chairback
US11291305B2 (en) 2017-12-05 2022-04-05 Steelcase Inc. Compliant backrest
USD869872S1 (en) 2017-12-05 2019-12-17 Steelcase Inc. Chair
US10426269B1 (en) * 2018-04-30 2019-10-01 Buzz Seating, Inc. Chair with appendage accommodations
USD891842S1 (en) 2018-06-04 2020-08-04 Steelcase Inc. Chair arm
USD888479S1 (en) 2018-06-04 2020-06-30 Steelcase Inc. Chair arm
US10660445B2 (en) * 2018-10-24 2020-05-26 Tien Ching Fang Height adjustable chair armrest
JP7294854B2 (ja) * 2019-03-29 2023-06-20 株式会社オカムラ 肘掛け及び椅子
CN210330029U (zh) 2019-04-28 2020-04-17 革新(厦门)运动器材有限公司 一种折叠床支撑脚的支撑结构
USD907935S1 (en) 2019-05-31 2021-01-19 Steelcase Inc. Chair
USD907383S1 (en) 2019-05-31 2021-01-12 Steelcase Inc. Chair with upholstered back
US10932574B2 (en) * 2019-06-06 2021-03-02 Chuan Hsing Chemical Industry Co., Ltd. Adjustable armrest
US10939751B1 (en) 2019-08-30 2021-03-09 Inno-Sports Co., Ltd. Adjustable bar, leg assembly and table having same
CN113100599A (zh) * 2020-01-09 2021-07-13 陈羿儒 具多向调整的扶手靠垫
CN213992822U (zh) 2020-04-23 2021-08-20 革新(厦门)运动器材有限公司 一种吹塑桌板
US11524812B2 (en) 2020-04-28 2022-12-13 Inno-Sports Co., Ltd. Blow-molded unitary structure with enhanced strength
US11564492B2 (en) 2020-07-27 2023-01-31 Inno-Sports Co., Ltd. Blow-molded unitary structure with enhanced strength
US11564494B2 (en) 2020-07-27 2023-01-31 Inno-Sports Co., Ltd. Blow-molded unitary structure with enhanced strength
US11937695B2 (en) 2021-11-01 2024-03-26 Inno-Sports Co., Ltd. Height-adjustable folding table

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US431803A (en) * 1890-07-08 Piano-stool
US1070278A (en) * 1912-05-29 1913-08-12 George Bester Mckinney Stool.
GB2118271B (en) * 1982-04-13 1985-08-29 Nordpatent Ab Stepwise adjustment device
US5265938A (en) 1991-12-05 1993-11-30 Westinghouse Electric Corp. Adjustable arm for a chair
US5599067A (en) 1995-06-07 1997-02-04 Herman Miller, Inc. Adjustable arm rest assembly
JP2973088B2 (ja) 1995-12-25 1999-11-08 株式会社岡村製作所 椅子の肘掛け等の高さ調節装置
JPH1099161A (ja) 1996-09-30 1998-04-21 Inoue Assoc:Kk 椅子の肘掛け
CN2368368Y (zh) 1999-04-14 2000-03-15 苏文法 座椅扶手的调整装置
IT1320404B1 (it) 2000-06-06 2003-11-26 Pro Cord Srl Bracciolo per sedia, poltrona o simile, e sedia utilizzante talebracciolo.
CN2484846Y (zh) 2001-05-09 2002-04-10 李清阳 办公椅扶手高低调整结构
US6336680B1 (en) * 2001-07-05 2002-01-08 Ching-Yang Lee Height-adjustment mechanism for armrest
NZ518944A (en) * 2002-05-14 2004-09-24 Formway Furniture Ltd Height adjustable arm for chair with outer stem releasably lockable to inner stem by engagement of recesses
EP1527714B1 (en) 2002-07-23 2008-11-26 Okamura corporation Chair
US6976739B2 (en) * 2004-04-12 2005-12-20 Chuan Hsing Chemical Industry Co., Ltd. Armrest assembly
US7011371B1 (en) * 2004-11-29 2006-03-14 Po-Chuan Tsai Armrest assembly having a height adjustable function
US7234779B2 (en) 2005-04-08 2007-06-26 Steelcase Development Corporation Armrest with height adjustment mechanism
JP4624208B2 (ja) 2005-08-08 2011-02-02 タカノ株式会社 スライドガイド装置
US20070093129A1 (en) * 2005-10-25 2007-04-26 Hsueh-Yu Ho Rail adjustment device
JP4936270B2 (ja) 2006-01-19 2012-05-23 コクヨ株式会社 椅子
US7448687B2 (en) * 2007-03-16 2008-11-11 Po-Chuan Tsai Internally pulling type lift device for chair armrest
US7661763B2 (en) * 2008-01-22 2010-02-16 Po-Chuan Tsai Chair armrest having a height adjustable function
US7556316B1 (en) * 2008-03-28 2009-07-07 Yu-Shan Lai Elevating structure for armrests
US7896440B2 (en) * 2008-09-15 2011-03-01 Po-Chuan Tsai Chair armrest having a height adjustable function

Also Published As

Publication number Publication date
EP2845518A4 (en) 2015-12-30
US9603451B2 (en) 2017-03-28
EP2845518A1 (en) 2015-03-11
CN104486971B (zh) 2017-06-23
US20150130250A1 (en) 2015-05-14
WO2013165017A1 (ja) 2013-11-07
CN104486971A (zh) 2015-04-01
JP2013248374A (ja) 2013-12-12
EP2845518B1 (en) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6122607B2 (ja) 什器における高さ調節装置、およびそれを備える椅子の肘掛け装置
JP6045015B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
US6079786A (en) One-shot pedestal swivel seat lock/release mechanism
JP6045016B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP2012135398A (ja) 椅子
US20070194614A1 (en) Seat position-adjusting device for a highchair
KR101623817B1 (ko) 다기능 어셈블리 및 그를 구비한 의자
WO2000041595A1 (en) Vertical height adjustment mechanism for chairs
JP6037765B2 (ja) 椅子
JP4989118B2 (ja) キャスタ
JP6045017B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
EP3846670B1 (en) Door locking device for an electric household appliance, in particular a dishwasher, and electric household appliance provided therewith
JP4908954B2 (ja) 椅子における座体の前後位置調節装置
JP4695165B2 (ja) 椅子における座の前後摺動装置
JP4842003B2 (ja) 椅子
JP6037766B2 (ja) 椅子
JP4636843B2 (ja) 椅子における座の前後摺動装置
JP6155008B2 (ja) 椅子
JP6037767B2 (ja) 椅子
JP4456453B2 (ja) 椅子における座の前後摺動装置
JP4896611B2 (ja) 椅子における操作レバー装置
JP3675143B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP2006102148A5 (ja)
KR200436640Y1 (ko) 의자 틸팅장치
JP2019063233A (ja) テーブル及びテーブルシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6122607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250