JP6045015B2 - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、肘掛けを水平面内において互いに交差する2方向に移動可能とした椅子の肘掛け装置に関する。
この種の椅子の肘掛け装置においては、肘掛けを前後方向または左右方向の限界位置まで移動させたとき、肘掛けの下面に設けた開口部または長孔の一部が下方に開口し、そこに異物が進入して、肘掛けの移動が不円滑となったり、肘掛けが移動不能となることがある。
このようなおそれを防止するため、肘掛けの下面に設けた開口部または長孔を閉塞板をもって遮蔽するようにしたものがある(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開2008−194125号公報 特許第4027478号公報 米国特許第7159947号明細書 米国特許第7559609号明細書
特許文献1に記載されているものは、肘掛けの移動可能方向が前後方向と垂直軸廻りの回動だけであるので、肘掛けの下面に形成された長孔を閉塞する遮蔽板は、前後方向に長く形成するだけでよく、左右方向の幅は、長孔の幅よりわずかに大とするだけでよいが、特許文献2および3に記載されているもののように、肘掛けが前後方向と左右方向とに移動可能としたものにおいては、肘掛けの下面に形成される開口部や長孔を完全に閉塞することはできず、それらの一部が下方に露呈しているので、そこから異物が進入して、肘掛けの移動が不円滑となったり、肘掛けが移動不能となることがある。
特許文献4に記載されているものにおいては、肘掛けの下面における第1摺動体15の開口部を、その下方のスライドシート16により閉塞しうるようになっているが、スライドシート16は、それを上下方向に貫通する左右方向に長いスリット161に、第1摺動体15の上方に配設された第2摺動体14の左右方向を向くガイドレール141が摺動可能として嵌合しているだけで、第1摺動体15および第2摺動体14に対して、左右方向に移動可能となっているので、肘掛けがたとえば右方に移動し、かつスライドシート16が左方に移動すると、スライドシート16が肘掛けの側方に突出したり、第1摺動体15の開口部の一部が露呈したりするおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、肘掛けを互いに交差する2方向に移動することができ、かつ肘掛けが移動可能範囲のどの位置にあるときにも、肘掛けの下方における開口部全体を確実に遮蔽部材により閉塞することができ、かつ遮蔽部材が肘掛けの外側方にはみ出すのを防止しうるよにした椅子の肘掛け装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 座の側方において起立し、かつ上端部より下方に受支面を有する肘掛け支柱と、前記肘掛け支柱の上端部が挿通する上下に貫通する開口部を有し、かつ前記肘掛け支柱の受支面上に、水平面内において左右方向および前後方向に移動可能として支持された肘掛け基板と、前記肘掛け支柱の上端部が挿通する上下に貫通する孔を有し、前記肘掛け支柱の受支面と肘掛け基板との間に配設され、前記肘掛け基板と、左右方向に相対移動不能、前後方向に相対移動可能として連係され、前記肘掛け支柱と、左右方向に相対移動可能、前後方向に相対移動不能として連係され、かつ下端部に、前記肘掛け基板における開口部を閉塞する閉塞板を有する遮蔽部材と、前記肘掛け支柱の上端部に設けられ、かつ前記肘掛け支柱の受支面との間に、前記遮蔽部材および肘掛け基板を水平方向に移動可能かつ上方に移動不能として挾持する保持手段と、この保持手段と前記肘掛け基板の上面を覆うようにして、肘掛け基板に装着した肘当てとを備え、前記遮蔽部材の閉塞板における左右方向の幅を、前記肘掛け基板における開口部の左右方向の幅より大、かつ前記肘掛け基板の左右方向の幅より小とし、前記前後方向の幅を、前記肘掛け基板が前後方向の移動範囲のいずれの位置にあるときにも、前記肘掛け基板における開口部全体を閉塞しうる長さとする。
このような構成によると、遮蔽部材は、左右方向に関しては、肘掛け基板と一体となって移動するので、閉塞板の左右方向の幅を肘掛け基板における開口部の左右方向の幅よりわずかに大とするだけで、肘掛け基板の開口部を確実に閉塞することができるとともに、閉塞板が肘掛け基板の側方にはみ出すことはない。
したがって、閉塞板の前後方向の幅を、肘掛け基板が前後方向の移動範囲のいずれの位置にあるときにも、肘掛け基板における開口部全体を閉塞しうる長さとすることにより、肘掛けを互いに交差する前後方向と左右方向の2方向に移動することができるだけでなく、肘掛けが移動可能範囲のどのような位置にあるときにも、肘掛けの下方における開口部全体を確実に遮蔽部材により閉塞することができる。
(2) 上記(1)項において、遮蔽部材における閉塞板の上面に、肘掛け基板における開口部の左右方向の幅とほぼ同一の幅としたガイド突部を設け、このガイド突部を前記肘掛け基板の開口部に、前後方向に相対摺動可能として嵌合することにより、遮蔽部材を、前記肘掛け基板に対して左右方向に相対移動不能、前後方向に相対移動可能とする。
このような構成によると、肘掛けを、前後方向に、がたつくことなく、円滑に移動しうるように案内することができるとともに、ガイド突部を遮蔽部材と一体的に形成して、構造を簡素化することができる。
(3) 上記(2)項において、肘掛け基板に、上下に貫通する前後方向に長いスリットを設け、遮蔽部材における閉塞板の上面に設けた上向突片を、前記スリットに、前記前後方向に摺動可能として嵌合する。
このような構成によると、肘掛け基板における開口部と遮蔽部材におけるガイド突部との係合と、肘掛け基板におけるスリットと遮蔽部材における上向突片との係合により、肘掛け基板と遮蔽部材とを、前後方向に離間した2箇所で互いに案内し合うことができるので、肘掛け基板を前後方向に円滑に案内することができる。
(4) 上記(3)項において、上向突片の上端部を、保持手段の一部と連係し、肘掛け基板を上下方向に貫通するガイド突部と上向突片とをもって、遮蔽部材と保持手段とを2箇所で連係する。
このような構成によると、遮蔽部材と保持手段との間に、肘掛け基板を挾んだ状態で、前後方向に離間した2箇所で、肘掛け基板を上下方向に貫通するガイド突部と上向突片とをもって遮蔽部材と保持手段と連係してあるので、肘掛け基板を前後方向に円滑に案内することができるとともに、肘掛けの支持強度を高めることができる。
(5) 上記(4)項において、肘掛け基板におけるスリットを、開口部から前後方向に連続して設け、かつ上向突片をガイド突部の一端に連設し、上向突片の先端部を保持手段の一部と連係する。
このような構成によると、上向突片とガイド突部とを、一旦肘掛け基板における開口部に嵌合した後、肘掛け基板と遮蔽部材とを前後方向に相対的にスライドさせて、上向突片をスリットに円滑に案内することができ、肘掛けの各部品の組み付け性をよくすることができる。
また、上向突片と保持手段との連係箇所を、ガイド突部から離間させることができるので、肘掛け基板の支持の安定性を高めることができる。
本発明によると、簡単な構成で、肘掛けを互いに交差する2方向に移動することができ、かつ肘掛けが移動可能範囲のどの位置にあるときにも、肘掛けの下方における開口部全体を確実に遮蔽部材により閉塞することができ、かつ遮蔽部材が肘掛けの外側方にはみ出すのを防止しうるよにした椅子の肘掛け装置を提供することができる。
本発明の肘掛け装置の一実施形態を備える椅子の斜視図である。 背凭れ支持杆の一部と肘掛け装置との分解斜視図である。 肘掛け装置における肘掛け支柱を、その中心軸線を含む垂直面で切断した拡大縦断側面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 回動杆を、図2における向きと逆方向から見た斜視図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 肘掛けの中央縦断側面図である。 肘当てを取り外して示す肘掛け装置の組立て斜視図である。 肘当てを取り外した状態の肘掛けの平面図である。 図10のXI−XI線拡大縦断正面図である。 同じく、XII−XII線拡大縦断正面図である。 肘掛けを前方に移動したときの平面図である。 同じく、外側方に移動したときの平面図である。 同じく、反時計方向に回動したときの平面図である。 肘掛けの変形例の分解斜視図である。
以下、本発明の肘掛け装置の一実施形態を備える椅子について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、この椅子は、先端にキャスタ1を設けた放射状に延びる5本の脚2の中央に支柱3を立設し、この支柱3の上端に、座4および背凭れ5を支持する支基6を設けたものよりなっている。
背凭れ5は、側面視ほぼL字状をなす左右1対の背凭れ支持杆(その一方のみを図示する)7における後部の起立部7aをもって支持され、両背凭れ支持杆7における上記起立部7aの下端より前方を向く前向部7bの前端部は、支基6を左右方向に貫通する枢軸8の両端部に固着されている。
支基6内には、枢軸8を介して、背凭れ支持杆7を、背凭れ5が起立する方向に向かって付勢する付勢手段が設けられているが、それは、本発明には直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
背凭れ支持杆7の前向部7bにおける枢軸8より若干後方の部分に設けた上向突片7cの上端部は、座4の後下部と左右方向を向く軸(図示略)をもって連結されている。
座4の前下部は、後下方に向かって傾斜する支基6の前部上面6aに沿って前後方向に摺動しうるように、支基に装着されている。
したがって、座4は、背凭れ5が後傾するのに伴って、後部が後下方に移動し、かつ前部が支基6の前部上面6aに沿って後下方に移動するようになっている。
図1〜図4に示すように、背凭れ支持杆7の前向部7bにおける上向突片7cよりさらに後方で、かつ前向部7bの前後方向の中間部には、肘掛け装置9が装着されている。
肘掛け装置9は、肘掛け支柱10とその上端に取り付けられた肘掛け11とからなっている。
肘掛け支柱10は、上下方向を向く起立部12aの下端より内側方よりわずかに下方を向く内向部12bが連設されることにより正面視ほぼL字状をなす下部支持杆12と、その起立部12aに、高さ調節装置13をもって、高さ調節能として装着された上部支持筒14とからなっており、肘掛け11は、上部支持筒14の上端に取り付けられている。
下部支持杆12における内向部12bは、前後方向に長い楕円形断面をなして、内方に向かって漸次拡開し、その内端面には、側面形が前後方向に長い長円形または楕円形をなし、平面形が中央に縦溝15aを有する二股状をなす内向突部15が形成されている。
下部支持杆12の内向部12bの下面における外端部から内端近くにかけては、後述するボルト19の頭部19aを挿入し易くするための凹部16が形成されている。
また、内向部12b内には、内向突部15における縦溝15aの中央と整合する左右方向を向くボルト挿通孔17が設けられている。
背凭れ支持杆7の前向部7bにおける上向突片7cよりさらに後方の下部支持杆12取付部には、内向突部15と補形をなす凹部18が設けられており、内向突部15の縦溝15aに嵌合する上下方向を向く突条18aの外端面には、雌ねじ孔19が設けられている。
下部支持杆12は、その内向部12bの内端面が背凭れ支持杆7の前向部7bの外側面に当接するようにして、内向突部15を凹部18に嵌合し、ボルト20の頭部20aが凹部12内に位置するようにして、ボルト20の軸部20bをボルト挿通孔17に挿通し、かつボルト20の雄ねじ部20cを、背凭れ支持杆7の前向部7bにおける雌ねじ孔19に螺合して締め付けることにより、背凭れ支持杆7に、前後左右に位置ずれすることなく、強固に固着され、下部支持杆12の起立部12aは、座4の側方において起立している。
下部支持杆12の起立部12aの外形は、前後方向に長い楕円形断面をなし、その上端に、凹入段部21が形成されることにより、起立部12aの上端部は筒状をなしている。
凹入段部21の底面21aの中央には、起立部12aの下端部まで至る凹孔21bが設けられている。
下部支持杆12の起立部12aの上部前面には、凹入段部21に連通する方形の窓孔22が設けられている。
また、下部支持杆12の起立部12aの上部における両側部には、前後1対の係合孔23、23が設けられている。
下部支持杆12の起立部12aの上端部には、中央に上下方向を向く挿通孔24が設けられた閉塞板25の下面に、左右1対の垂下側片26、26が設けられたエンドキャップ27が、垂下側片26、26が凹入段部21内に嵌合し、かつ閉塞板25の下面が起立部12aの上端面に当接するようにして装着されている。
エンドキャップ27が下部支持杆12の起立部12aの上端部に装着された状態において、下部支持杆12の起立部12aの上端部における左右に対応する係合孔23、23と、それらに整合するように左右の垂下側片26、26に設けられた係合孔28、28とには、左右方向を向くピン29が嵌合され、エンドキャップ27は、下部支持杆12の起立部12aの上端部から抜け止めされている。
下部支持杆12の起立部12aの上端部における凹入段部21の底面21aと、エンドキャップ27における閉塞板25の下面と、左右の両垂下側片26、26とにより囲まれた空間内には、ロック部材30が、前後方向に摺動可能として嵌合されている。
図2〜図4、および図6に示すように、ロック部材30は、中央部に、上下方向を向き、かつ前後方向に長い長円形の挿通孔31が設けられたほぼ長円筒形の胴部30aの前端に、下部支持杆12の起立部12aの上端部における窓孔22を通って起立部12aの前面より進退しうるようにした係合突部30bが設けられ、挿通孔31の内面における左右いずれかに、内方を向く突部30cが設けられ、さらに、胴部30aの後面に、ばね受け用突部30dが設けられたものよりなっている。係合突部30bの下面は、前上方を向く傾斜面をなしている。
ロック部材30の胴部30aの後面と、下部支持杆12の起立部12aの上端部における凹入段部21内の後壁部分の前面との間には、前後方向を向く付勢手段である圧縮コイルばね32が、その前端部がばね受け用突部30dに嵌合するようにして縮設されている。
ロック部材30は、この圧縮コイルばね32により、前方に向けて付勢され、常時は、係合突部30bが窓孔22を通って起立部12aの前面より突出するロック位置に位置しているが、後述する回動杆40によって、後方に向けて押動されることにより、係合突部30bが窓孔22内に没入するアンロック位置に移動しうるようになっている。
上部支持筒14は、前後方向に長い楕円形の筒状をなし、上端部に、上方に向かって拡開し、特に前方に向かって長く張り出す拡大部14aを備えている。拡大部14aの前部には、後述する操作レバー43の一部が挿通する窓孔33が設けられている。また、上部支持筒14の下端部には、内向鍔部14bが設けられている。さらに、拡大部14aの上面には、浅い凹入段部14cが形成されている。
上部支持筒14内には、下部支持杆12の起立部12aに上下方向に摺動可能として外嵌された内筒体34が内嵌されている。
内筒体34の上部には、それより下方の部分よりわずかに拡大する拡大段部34aが形成されており、その内部の凹入段部35の底壁35aの中央には、後述する回動杆40が挿通する挿通孔36が設けられている。
拡大段部34aの前面には、操作レバー43の一部が前後方向に挿通する縦溝37が設けられ、その後方における凹入段部35の左右の内側面に設けた上下方向を向くリブ35b、35bの内側面には、操作レバー43の枢軸44を受支する、上端が開口するU字状溝38、38が設けられている。
内筒体34における拡大段部34aより下方の部分における前面には、複数の方形の係合孔39が、上下方向に並べて設けられている。各係合孔39の下縁は、後下方を向く傾斜面をなしている。
回動杆40は、上部支持筒14および内筒体34と同芯をなす円柱状の軸部40aの上端に大径の円板部40bを連設し、さらにその上に半円弧状とした被操作部40cを連設したものよりなり、図5に示すように、軸部40aの外周面には、円板部40bの直下から軸部40aの下端近傍まで至る上下方向の縦溝41aと、縦溝41aの下端部より軸部40aの円周方向を向く横溝41bと、横溝41bにおける縦溝41aとの連設端部と反対側の端部から軸部41aの下端までに至る上下方向の縦溝41cとからなるクランク状の凹溝41が設けられている。
被操作部40cにおける半円弧の弦となる平削面は、回動杆40の中心軸線と平行をなし、後述する操作レバー43の作動部43bが当接する当接面40dをなしている。
回動杆40は、円板部40bの下面が、内筒体34の底壁35aの上面に当接し、かつ縦溝41aにロック部材30の突部30cが遊嵌するようにして、軸部40aが、内筒体34の底壁35aの挿通孔36と、エンドキャップ27における閉塞板25の挿通孔24と、ロック部材30の挿通孔31とを通って、下部支持杆12の起立部12aにおける凹孔21b内に回動可能として挿入されている。
回動杆40における縦溝41aと、ロック部材30における突部30cとにより、回動杆40の一方向への回動により、ロック部材30をアンロック位置方向へ移動させるように、回動杆40とロック部材30とを連係する連係機構42が形成されている。
すなわち、図6に示すように、ロック部材30がロック位置に位置している状態から、回動杆40を、図6における時計回りに回動させると、縦溝41aの前方に位置する側面が作動部をなして、突部30cを後方に押動し、それによって、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、後方に移動させられ、アンロック位置となる。
上述のように、凹溝41をクランク状としたのは、肘掛け11とともに上部支持筒14を上限まで持ち上げた際に、ロック部材30の突部30cが縦溝41aの下端に当接して、上部支持筒14のそれ以上の上昇を阻止するためと、回動杆40を、挿入途中で中心軸線回りに若干回動させることにより、下部支持杆12の起立部12a内に出し入れできるようにするためである。
操作レバー43は、前後方向の中間部を左右方向に貫通する枢軸43の両端部を、内筒体34における左右のU字状溝38、38内に上方より落とし込むことにより、内筒体34の凹入段部35内に枢着され、前部の操作部43aが、内筒体34の縦溝37、および上部支持筒14の窓孔33を通って、窓孔33より下方に向かって突出している。
操作レバー43における枢軸43より後方の作動部43bは、側面視下向きフック状をなして後方に突出するとともに、先端部が回動杆40の中心軸線より側方に偏倚し、図7に示すように、回動杆40の被操作部40cにおける当接面40dの偏心部に後方より当接するようになっている。
上部支持筒14の上端における凹入段部14cには、閉塞部材45が嵌合され、かつ、止めねじ46をもって固着されている。閉塞部材45の上面におけるほぼ中央部には、上向突部47が突設されており、これをもって、閉塞部材45上に、肘掛け11が装着されている。
閉塞部材45の上面および上部支持筒14の上端面は、肘掛け11を支持する受支面をなし、かつ上向突部47は、受支面より上方に突出する肘掛け支柱10の上端部をなしている。
内筒体34は、この閉塞部材45と上部支持筒14の内向鍔部14bとにより上下から挟まれることによって、上部支持筒14から外れ止めされ、かつ楕円形の上部支持筒14内に密接状態で内嵌されることにより、上部支持筒14に対して回り止めされている。
また、回動杆40や操作レバー43も、閉塞部材45によって、上部支持筒14および内筒体34から外れ止めされている。
普段は、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力により前方に向けて付勢され、係合突部30bが内筒体34のいずれかの係合孔39に係合したロック位置に位置していることにより、内筒体34と、それと一体の上部支持筒14および肘掛け11は、適宜の高さに保持されている。
この状態から、肘掛け11の高さを変更したいときは、操作レバー43の操作部43aを、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、上向きに押し上げる。
すると、枢軸44を中心として、操作レバー43の作動部43bが下向きに回動し、その先端で、回動杆40の被操作部40cにおける当接面40dの偏心部を前方に押動し、それによって、回動杆40は、図7および図6における時計回りに回動させられ、縦溝41aの前方の内側面である作動部によって、ロック部材30の突部30cを後方に押動し、それによって、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、後方に移動させられ、アンロック位置となる。
ロック部材30がアンロック位置まで後退させられると、ロック部材30の係合突部30bが、それまで嵌合していた内筒体34の係合孔39から離脱し、肘掛け11および上部支持筒14は、下部支持杆12の起立部12aに対して上下方向に自由に移動できるようになる。
肘掛け11を所望の高さまで移動させた後、操作レバー43の操作部43aから手を離すと、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力により、前方に向けて押動され、ロック部材30の係合突部30bは、内筒体34のいずれかの係合孔39に嵌合するか、または先端が内筒体34の内面に当接して停止させられる。
後者の場合は、その後肘掛け11を上方または下方のいずれかにわずかに移動させるだけで、係合突部30bは、最も近い係合孔39に嵌合する。
ロック部材30の係合突部30bが、内筒体34のいずれかの係合孔39に嵌合し、ロック部材30がロック位置で停止すると、内筒体34と、それと一体の上部支持筒14および肘掛け11は、そのときの高さに保持される。
また、肘掛け11を上方に引き上げたいときは、肘掛け11を上方に持ち上げるだけでよい。このときの内筒体34の上昇により、ロック部材30の係合突部30bが係合している係合孔39の下縁の傾斜面が、係合突部30bの下縁の傾斜面を後方に向かって押動し、ロック部材30を、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、アンロック位置まで移動させ、係合突部30bが、それまで係合していた係合孔39の次段の係合孔39に係合すると、ロック部材30は、圧縮コイルばね32の付勢力により、再度ロック位置まで移動させられ、その後、同じ動作を繰り返すことにより、肘掛け11を、係合孔39の一段ずつ上昇させることができる。
肘掛け11が上限に達すると、ロック部材30の突部30cが、凹溝41における縦溝41aの下端に当接して、肘掛け11のそれ以上の上昇が阻止される。
この肘掛け装置9においては、回動杆40は、肘掛け11とともに、ロック部材30に対して上下方向に移動するだけで、回動杆40とロック部材30と連係機構42との関係は何ら変動することはないので、肘掛け11がどのような高さに位置していても、常に同一の条件で、軽快にロックおよびロック解除操作することができる。
しかも、回動杆40とロック部材30と連係機構42との関係が変動することがないので、誤操作および誤作動のおそれを少なくすることができる。
また、肘掛けの移動ストロークを大としても、肘掛け全体の上下方向の長さを大とする必要がないので、肘掛け装置全体の小型化、および材料費の削減を図ることができるとともに、椅子への肘掛け装置の取付位置の自由度を増すことができる。
以上の構成のうち、下部支持杆12が什器における支持体をなし、上部支持筒14が、上記支持体に、上下方向に移動可能として装着された移動部材をなし、内筒体34が、移動部材である上部支持筒14に固着され、かつ上下方向に複数の係合孔39とした係合部が設けられた上下方向を向くガイド部材をなし、それらと、ロック部材30、圧縮コイルばね32とした付勢手段、回動杆40、連係機構42、および操作レバー43とにより、什器における高さ調節装置が形成されている。
すなわち、この実施形態においては、高さ調節装置13を、椅子の肘掛け装置9における肘掛け11を、下部支持杆12に対して高さ調節可能とするためのものとしてあるが、本発明は、これに限定されるものではなく、什器全般において、支持体に対して上下方向に移動可能とした移動部材の高さ調節装置として、広く適用することができる。
次に、肘掛け装置9における肘掛け11の構成を詳細に説明する。
図2および図8〜図12に示すように、肘掛け11は、上述した閉塞部材45により支持された遮蔽部材を兼ねる肘掛け支持板50と、この肘掛け支持板50により支持された肘掛け基板51と、この肘掛け支持板50および肘掛け基板51を、水平方向に移動可能かつ上方に移動不能として肘掛け支柱10の上端面との間に挾持する保持手段71と、この保持手段71と肘掛け基板51の上面を覆うようにして、肘掛け基板51に装着した、エラストマー等よりなる肘当て52とを備えている。受支面である閉塞部材45の上面より起立し、かつ肘掛け支柱10の上端部をなす上述の上向突部47は、パイプよりなり、その下端部を閉塞部材45に穿設された貫通孔53に圧嵌するか、または溶接等により固着することにより、閉塞部材45の上面に突設されている。上向突部47の上端には、四角ナット54が、溶接等により固着されている。
肘掛け支持板50は、前後寸法が、上部支持筒14の上面の前後方向の長さよりも十分に大きく、かつ左右寸法が、肘掛け基板51の幅とほぼ同等の前後方向に長い概ね長方形をなす閉塞板50aを有し、この閉塞板50aの中央部の上面には、肘掛け基板51を、第2方向である前後方向に案内するためのガイド突部55が、一体的に上向きに突設されている。このガイド突部55は、左右幅が閉塞部材45の左右寸法とほぼ等しく、かつ上下寸法が肘掛け基板51の底面板51aの厚さとほぼ等しい平面視概ね方形をなし、両側面には、互いに平行な前後方向に長い摺接面55a、55aを有している。
ガイド突部55の中央部には、左右方向を向く長孔56が、上下に貫通させて形成され、長孔56の上面の開口縁には、短寸の縁片57が上向きに突設されている。
ガイド突部55の長孔56を閉塞部材45の上向突部47に遊嵌することにより、肘掛け支持板50は、左右方向に移動可能かつ上向突部47回りに水平回動可能として、上部支持筒14の上端の閉塞部材45の上面により支持されている。なお、長孔56を上向突部47に遊嵌した際、四角ナット54を含む上向突部47の上端部が、ガイド突部55の上面より若干突出するようになっている。また、長孔56の左右方向の長さは、上向突部47が長孔56の端部に当接する限界位置まで肘掛け支持板50が移動したときでも、長孔56が肘掛け支柱10の上端より側方に突出しないように定めてある。
ガイド突部55の前方において、肘掛け支持板50の左右方向の中央部上面には、後述する下部保持部材67を連結するための前後方向を向く上向突片58が、上向きに突設され、上向突片58の後端はガイド突部55の前面に連結されている。上向突片58の前部の上下寸法は、後部よりも大とされ、その部分の上向突片58の上半部には、その板厚よりも大径をなすとともに、上下方向のめねじ孔59を有する軸状の拡幅部58aが形成されている。
肘掛け基板51は、平面形が前後方向に長い概ね長方形をなし、その底面板51aの周縁部の上面には、斜め外上方に拡開する突縁60と、その内方において起立する、突縁60よりも長寸の起立片61とが突設されている。起立片61における前部と後部の左右の対向面同士は、底面板51aの上面より起立する左右方向を向くリブ62、62により連結されている。
肘掛け基板51における底面板51aの中央部、すなわち、前後のリブ62と左右に対向する起立片61により囲まれた部分の底面板51aには、上記ガイド突部55に設けた長孔56と直交する前後方向を向く広幅の開口部63が形成されている。この開口部63は、平面視ほぼ長方形をなし、左右の対向面は、上述したガイド突部55の左右のガイド面53aが摺接する1対の被ガイド面63a、63aとされている。
開口部63は、肘掛け支持板50により常に閉塞されるようになっている。すなわち、肘掛け支持板50の前後および左右寸法は、後述するように、肘掛け11を、前後左右方向に最大限移動させた際でも、開口部63が肘掛け支持板50により閉塞される大きさとされ、開口部63に指や異物が入り込まないようにしてある。
肘掛け基板51の開口部63を、肘掛け支持板50のガイド突部55に嵌合すると、ガイド突部55の左右のガイド面55aが、開口部63の左右の被ガイド面63aに摺接することにより、肘掛け基板51は、肘掛け支持板50の上面に、左右方向に移動不能かつ回動不能として、すなわち、前後方向にのみ相対移動可能として支持されている。これにより、肘掛け基板51は、肘掛け支持板50と共に、第1方向である左右方向に移動するとともに、水平回動しうるようになっている。なお、開口部63をガイド突部55に嵌合させた際、ガイド突部55の上面と肘掛け基板51の底面板51aの上面とは同一面に整合するようになっている。
開口部63の前方において、肘掛け基板51の底面板51aの左右方向の中央部には、後端が開口部63の前端に連通するとともに、前端が前部のリブ62付近に至る長さの前後方向を向くスリット64が、上下に貫通させて形成されている。このスリット64は、肘掛け基板51を肘掛け支持板50に載置する際に、肘掛け支持板50の上向突片58の下半部に、拡幅部58aがスリット64の上方に突出するようにして、前後方向に摺動可能に嵌合されるようになっている。
前後のリブ62、62間において、左右に対向する起立片61、61の下部により内方に突出する内向き段部の互いに対向する内側面には、前後方向を向く左右1対の被ガイド面65、65が形成されている。被ガイド面65、65の後半部の左右に対向する内側面には、外側方に凹入する前後複数の係合溝66が形成されている。
肘掛け基板51の底面板51aの中央部上面には、下部保持部材67と、上部保持部材68と、それらを上方から押さえる固定部材69およびボルト70とからなる保持手段71が装着されている。
肘掛け基板51の底面板51aの中央部上面、すなわち前後のリブ62と左右に対向する起立片61により囲まれた内方の凹部内において、底面板51aの上面には、肘掛け支持板50とにより、肘掛け基板51を前後左右方向に相対移動可能に挟持する、上記の下部保持部材67が、前後方向に移動可能に収容されている。この下部保持部材67は、前後寸法が前後のリブ62、62間の寸法よりも所要寸法小さく、かつ左右寸法を、左右に対向する起立片61間の離間寸法とほぼ同等とすることにより、肘掛け基板51の底面板51aの上面を前後方向にのみ相対移動しうるようになっている。
下部保持部材67の底面板67aの中央部には、肘掛け基板51の開口部63と直交する左右方向に長い嵌合孔72が形成され、下部保持部材67は、この嵌合孔72を、肘掛け支持板50におけるガイド突部55の縁片57に嵌合させて、肘掛け基板51の底面板51aの上面に載置されている。このように、下部保持部材67の嵌合孔72を、ガイド突部55の縁片57に嵌合させると、肘掛け支持板50と下部保持部材67との位置決めが容易になるとともに、それらの相対移動が防止される。
図2および図12に示すように、下部保持部材67の底面板67aの左右両側縁には、正面視倒立L字状断面をなす前後方向のガイド部73、73が、上向きに連設され、両ガイド部73は、肘掛け基板51の左右の被ガイド面65、65の上面と内側面に、前後方向に相対移動可能に摺接している。
底面板67aの前部には、下端が底面板67aの前端に接続され、かつ左右両側端が左右のガイド部73の前端上部の対向面に接続された前向片67bが連設され、この前向片67bの左右方向の中央部は、肘掛け支持板50の上向突片58の拡幅部58aの上端に、ねじ74により連結されている(図8参照)。
なお、前向片67bを、肘掛け支持板50の上向突片58にねじ止めすると、肘掛け支持板50と肘掛け基板51と下部保持部材67とを、予め組付けておける利点があるが、下部保持部材67は、後述するように、上部保持部材68と固定部材69により保持されるので、上向突片58や前向片67bは省略することもある。
図11に示すように、左右のガイド部73の後端部には、下向きの弾性係合片75が、左右の被ガイド面65と対向するようにして連設され、両弾性係合片75の外側面には、被ガイド面65の後半部の係合溝66に選択的に係合する係合突部75aが突設されている。
図2、図9、および図10に示すように、下部保持部材67の底面板67aにおける前向片67bと近接する前部と後端部の上面には、左右方向を向く前後1対のガイド片76、76が、嵌合孔72を挟んで対向するように立設され、両ガイド片76の両側端は、左右のガイド部73の対向面に接続されている。前部のガイド片76の前面には、後方に凹入する左右複数の係合溝77が、後部のガイド片76の後面には、前方に凹入する左右複数の係合溝77が、それぞれ形成されている。
下部保持部材67における左右のガイド部73と前後のガイド片76とにより囲まれた底面板67aの上面には、左右方向を向いて互いに平行をなす前後複数(この例では4本)の突条78が突設されている。
下部保持部材67における左右のガイド部73と前後のガイド片76とにより囲まれた内方の凹部内には、上述した上部保持部材68が、前後方向に移動不能として収容されている。この上部保持部材68の前後寸法は、下部保持部材67の前後のガイド片76の対向面に摺接する寸法とされ、また左右寸法は、左右のガイド片76間において左右方向に相対移動しうるように、両ガイド片76の離間寸法よりも小としてある。これにより、上部保持部材68は、下部保持部材67に対して左右方向に相対移動可能、かつ相対回動不能となっている。なお、上部保持部材68の下面は、下部保持部材67の底面板67aに突設した複数の突条78上に載置され、下部保持部材67と上部保持部材68との互いの接触面積を小さくすることにより、下部保持部材67に対し上部保持部材68が左右方向に相対移動する際の摺動摩擦抵抗が小さくなるようにしてある。
図9〜図11に示すように、上部保持部材68の前後縁における左右方向の中央部には、下部保持部材67の前後のガイド片76、76に上方より係合される下向き鉤形の弾性係合片79、79が前後外向きに突設され、上部保持部材68の前後の端面と各弾性係合片79とにより各ガイド片76を挟むことにより、上部保持部材68は下部保持部材67に対して、左右方向に円滑に摺動しうるようになっている。
各弾性係合片79は、外方に弾性変形可能としてあり、その内面に設けた係合突部80を、前後のガイド片76における複数の係合溝77に選択的に弾性係合させることにより、上部保持部材68は、下部保持部材67に対して、左右方向に節度感をもって、かつ段階的に安定よく移動しうるようになっている。
上部保持部材68の中央部下面には、肘掛け支持板50の長孔56の前後幅とほぼ等しい外径の筒状の嵌合突部81が、下向きに突設され、この嵌合突部81を、長孔56に摺動可能に嵌合するとともに、閉塞部材45の上向突部47に回動可能に嵌合することにより、上部保持部材68は、下部保持部材67の底面板67aの上面に、下部保持部材67に対して左右方向に相対移動可能、かつ閉塞部材45に対しては相対回動可能として載置されている。なお、嵌合突部81は、閉塞部材45と上部保持部材68間の上下寸法を一定に保持するスペーサとしての機能を有し、嵌合突部81の下端を閉塞部材45の上面に当接させることにより、下部保持部材67の底面板67aの上面に、上部保持部材68の下面が強く当接しないようにしてある。このように、嵌合突部81の下端を閉塞部材45の上面に当接させて、上向突部47に嵌合突部81を嵌合すると、上向突部47が補強されて曲げ剛性が大となるので、肘掛け支柱10の上端による肘掛け11の支持強度を高めることができる。
上部保持部材68の中央部上面に形成された平面視円形の凹部82には、上述した円形の固定部材69が、相対回動可能に収容されている。固定部材69の中央部下面には、円形突部69aが下向きに突設され、この円形突部69aは、凹部82の上面に形成された段付嵌合孔83の拡径部に、相対回動可能に嵌合されている(図12参照)。
固定部材69の後面上部には、突片69bが後向きに突設され、この突片69bは、上部保持部材68の後部上面に形成された段部84の上面に摺動可能に当接している。
固定部材69は、その中心に穿設された上下方向の段付き貫通孔85に、上述した挿入したボルト70を挿入して、閉塞部材45の上向突部47の四角ナット54に上方より螺合することにより、肘掛け支持板50、肘掛け基板51、下部保持部材67および上部保持部材68を、順次上方から閉塞部材45の上面に押し付けるようにして、上部保持部材68の凹部82内において、上向突部47の上端に固着されている。この際、固定部材69の下面が上部保持部材68の上面に強く当接しないように、すなわち、固定部材69に対し上部保持部材68が相対回動しうるように、上向突部47の四角ナット54に固定されている。
固定部材69の前部に形成された扇状の厚肉部86の前面には、上下方向を向く係合溝87が、円周方向に沿って複数形成されている。厚肉部86と対向する下部保持部材67の前部には、上面と後面が開口する上下方向を向く角孔88が形成され、この角孔88には、ゴム等の弾性体89が嵌合されている。この弾性体89の左右方向の中央部後面と、係合溝87との対向面間には、上下方向を向く係止ピン90が、弾性体89により後方に付勢されるようにして挟入され、この係止ピン90が、複数の係合溝87と選択的に弾性係合することにより、上部保持部材68を含む肘掛け11全体を、固定部材69回りに、適宜の抵抗力を付与した状態で、かつ節度感をもって所定の角度だけ回動させうるようになっている。なお、上記係合溝87を有する固定部材69、上部保持部材68の角孔88に挿入した弾性体89、および係止ピン90により、肘掛け11の水平回動に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を構成している。
以上説明した肘掛け装置において、肘掛け11の前後方向の位置調節は、次のようにして行うことができる。
図13は、図10に示す後限に位置している肘当て52を、前限まで移動させた例を示すもので(肘当ては図示略)、この際には、肘当て52を手で掴んで前方に押動させればよい。すると、閉塞部材45の上向突部47に前後方向に移動不能に嵌合された肘掛け支持板50、肘掛け基板51の上面において肘掛け支持板50に前後方向に移動不能に連結された下部保持部材67、下部保持部材67の上面に前後方向に移動不能に取付けられた上部保持部材68、および閉塞部材45の上向突部47にねじ止めされた固定部材69に対し、肘掛け基板51および肘当て52のみが前方に相対的に移動する。
肘掛け基板51が前方に移動すると、下部保持部材67の後端部の左右1対の弾性係合片75、75が、肘掛け基板51における左右1対の被ガイド面65、65の後部に設けた前後方向の複数の係合溝66と係脱しながら、被ガイド面65に沿って相対的に後方に移動することにより、肘掛け基板51は、節度感をもって前限位置まで移動する。
この際、上述したように、肘掛け支持板50の前後左右寸法を、肘掛け基板51の開口部63が常に閉塞される大きさとしてあるので、肘掛け基板51を前後限位置まで移動させても、開口部63に指や異物が入り込む恐れはない。
なお、肘掛け基板51の前後位置は、係合溝66の数だけ段階的に調節しうるので、任意の中間位置に調節することもできる。
図14は、肘当て52を左右方向、すなわち外側方に平行移動させて左右方向の位置を調節した例を示すもので、この際には、上述したように、肘掛け支持板50と肘掛け基板51と下部保持部材67とが、上部保持部材68に対し外側方に相対移動するので、上部保持部材68の前後1対の弾性係合片79が、下部保持部材67の前後1対のガイド片76に沿って内側方に平行移動する。これにより、前後の弾性係合片79の係合突部80が、前後のガイド片76に設けた複数の係合溝77に選択的に係合することにより、肘当て52の左右位置の調節を、段階的に、かつ節度感をもって行うことができる。
この際、上述したように、肘掛け基板53の開口部63は、肘掛け支持板50のガイド突部55に、左右方向に相対移動不能に嵌合されているので、肘掛け支持板50は、肘掛け基板51と共に左右方向に移動する。従って、肘当て52を左右方向に最大限移動させても、肘掛け基板51の開口部63が外部に露出することはなく、開口部63に指や異物が入り込む恐れはない。
また、肘掛け支持板50と肘掛け基板51との左右方向の位置関係は変わらないので、肘掛け支持板50により、肘当て52を安定よく支持することができるとともに、肘掛け支持板50と肘掛け基板51とが相対的に摺動しないので、互いの当接面の摩耗を防止することができる。
図15は、肘当て52を、肘掛け支柱10に対し平面視反時計方向に回動し、左右方向の向きを調節した例を示すもので、この際には、固定部材69に対し、肘掛け支持板50、肘掛け基板51、下部保持部材67および上部保持部材68が相対的に回動する。
固定部材69に対し上部保持部材68が相対的に回動すると、下部保持部材67の角孔88に嵌合された弾性体89により後方に付勢されている係止ピン90が弾性係合する係合溝87が順次1個ずつ変動し、肘当て52の左右方向の向きが調節される。この調節は、係合溝87の数だけ段階的に、かつ節度感をもって行うことができる。この際、肘掛け基板51の開口部63に、肘掛け支持板50のガイド突部55が、相対回動不能として嵌合されているので、肘掛け支持板50は、肘掛け基板51と共に回動する。従って、肘当て52の左右方向の向きを調節しても、開口部63が外部に露出することはなく、開口部63に指や異物が入り込む恐れはない。また、上記と同様に、肘掛け支持板50と肘掛け基板51との左右方向の位置関係は変わらないので、肘当て52を安定よく支持することができるとともに、互いの当接面の摩耗を防止することができる。
以上説明したように、上記実施形態の肘掛け装置においては、肘掛け支柱10の上端である上部支持筒14の上端部に固定した閉塞部材45の上面と、肘掛け基板51との間に、肘掛け基板51を支持する前後および左右寸法の大きな肘掛け支持板50を設け、この肘掛け支持板50の上面に突設した広幅のガイド突部55を、肘掛け基板51に設けた広幅の前後方向を向く開口部63に、前後方向に相対移動可能、左右方向に相対移動不能かつ相対回動不能として嵌合してあるので、肘当て52を左右方向に移動させたり、回動させたりしても、肘掛け支持板50により肘掛け基板51を広い支持面積で支持することができる。
従って、肘掛け支持板50を介して、肘当て52を肘掛け支柱10により安定よく支持しうるとともに、広幅の開口部63に嵌合したガイド突部55により肘掛け基板51をガイドしながら、肘当て52を前後方向に安定よく移動させることができる。特に、肘当て52を水平回動させても、肘掛け基板51の下面が広く支持されるので、水平回動させた状態で肘当て52に肘を載せても、これが上下方向にぐらついたり、上向突部47に曲げ荷重が加わったりする恐れは小さくなる。
また、肘掛け基板51は、前後左右寸法の大きな肘掛け支持板50と、それに連結した下部保持部材67とにより上下から挟持されているので、肘当て52が上下方向にぐらつくのが防止されるとともに、いずれの方向にも安定よく移動させることができる。しかも、肘掛け支持板50は、肘掛け基板51と共に左右方向に移動するとともに、回動して、この肘掛け基板51の下面を広く支持するので、肘当て52を前後左右方向に移動させたり、水平回動させた状態で肘を載せても、肘当て52が上下方向にぐらついたり、上向突部47に曲げ荷重が加わったりする恐れが小さくなる。
さらに、肘掛け基板51の凹部内の左右両側部に、開口部63を挟んで対向する1対の被ガイド面65を設け、この被ガイド面65により、下部保持部材67の左右両側部に設けた1対のガイド部73を、前後方向に相対移動可能にガイドするようにしているので、肘当て52を前後方向に安定よく移動させうるとともに、肘掛け基板51と下部保持部材67との接触面積および摺動抵抗が小さくなるので、肘当て52を前後方向に円滑に移動させることができる。また、1対の被ガイド面65を、肘掛け基板51の凹部内に設けてあるので、高さが高くなることはない。
上向突部47は、ガイド突部55の長孔56に嵌合され、かつガイド突部55の上下寸法は、肘掛け基板51の底面板51aの厚さとほぼ等しくしてあり、さらに、下部保持部材67は、肘掛け基板51の上面の凹部に、上部保持部材68は、下部保持部材67の上面の凹部に、固定部材69は、下部保持部材67の上面の凹部82に、それぞれ収容されているので、保持手段71を構成する部材を、肘掛け基板51の上面の凹部内に、下位の部材から順に重ねるだけで、容易に装着しうるとともに、保持手段71が上下複数の部材よりなるものとしても、保持手段71の全体の高さを低く抑えることができ、肘掛け基板51および肘掛け11全体の上下寸法も小さくすることができる。その結果、肘掛け基板51や肘当て52等を成形するための材料費が節約されるとともに、肘掛け装置9の体裁がよくなる。
また、固定部材69を下部保持部材67の上面の凹部82に収容し、固定部材69の外周面と上部保持部材68との対向面間に、係合溝87と弾性体89と係止ピン90とからなる、肘掛け11の抵抗力付与手段を設けているので、この抵抗力付与手段の高さも低く抑えることができる。
肘掛け支柱10の上向突部47は、肘掛け支持板50に突設したガイド突部55を介して、肘掛け基板51の開口部63および下部保持部材67の嵌合孔72に間接的に嵌合されているので、肘掛け支柱10に対し肘当て52を前後左右方向に移動させたり、回動させたりした際の負荷が、上向突部47と開口部63および嵌合孔72との摺動部に直接加わることがなくなり、それらの接触面の摩耗が抑えられることにより、肘当て52を長期間に亘り円滑に移動させることができる。
また、肘掛け11を左右方向に移動させる場合は、肘掛け基板51と肘掛け支持板50とが一体に移動するため、肘掛け支持板50における左右方向の幅を、肘掛け基板51の開口部63の左右方向の幅以上、かつ肘掛け基板51の左右の幅以下の寸法とすることにより、肘掛け11が左右方向におけるいずれの位置にあっても、肘掛け支持板50が、肘掛け11の左右の外側方にはみ出すことがなく、外観を良好に保持することができる。
なお、上記実施形態においては、第1方向及び第2方向を、水平面内において互いに直交する左右方向及び前後方向としたが、第1方向及び第2方向は、直交する二方向に限らず、互いに交差する二方向であれば任意の方向とすることができる。
図16は、肘掛けの変形例を示す。なお、上記と同一の部分には、同一の符号を付けて、詳細な説明を省略する。
この肘掛け91は、図1〜図15(特に図2参照)に示す実施形態の肘掛け11における第1方向とした左右方向の移動案内機構を、前後方向の移動案内機構として採用し、同じく第2方向とした前後方向の移動案内機構を、左右方向の移動案内機構として採用したものである。したがって、この変形例においても、第1方向は左右方向、第2方向は前後方向とする。
この肘掛け91は、肘掛け支持板50に相当する肘掛け支持板92と、肘掛け基板51に相当する肘掛け基板93と、保持手段71に相当する保持手段106と、肘当て52に相当する肘当て94とを備えている。
肘掛け支持板92は、前後寸法が、肘掛け基板93に設けた前後方向に長い開口部95の前後寸法と、肘掛け基板93の前後寸法との間の寸法となるようにして形成された閉塞板96と、閉塞板96の上面に設けられたガイド突部97とを有している。
ガイド突部97には、前後方向を向く長孔98が、上下に貫通させて形成され、長孔98の上面の開口縁には、短寸の縁片99が上向きに突設されている。
肘掛け支持板92は、ガイド突部97の長孔98を閉塞部材45の上向突部47に遊嵌することにより、前後方向に相対移動可能、左右方向に相対移動不能、かつ上向突部47回りに水平回動可能として、閉塞部材45の上面により支持されている。
肘掛け基板93における底面板100の中央部には、前後方向を向く上記の開口部95が形成されている。この開口部95は、肘掛け支持板92の閉塞板96により常に閉塞されるようになっている。すなわち、閉塞板96の前後及び左右寸法は、後述するように、肘掛け基板93を、前後左右方向に最大限移動させた際でも、開口部95全体が閉塞板96により閉塞される大きさとされ、開口部95に異物が入り込まないようにしてある。
肘掛け基板93の開口部95を、肘掛け支持板92のガイド突部97に、前後方向に相対移動不能、左右方向に相対移動可能、かつ相対回動不能として嵌合することにより、肘掛け基板93は、肘掛け支持板92の上面に左右方向にのみ相対移動可能として支持されている。これにより、肘掛け基板93は、肘掛け支持板92とともに、第2方向である前後方向に移動するとともに、水平回動しうるようになっている。
肘掛け基板93における開口部95の前後端縁より外側には、左右の起立片101、101間において、左右方向を向くガイド片102、102が設けられ、その外面には、それぞれ内方に凹入する左右複数の係合溝103が形成されている。
肘掛け基板93の底面板100の中央部上面には、下部保持部材104と、上部保持部材105と、固定部材69と、ボルト70からなる保持手段106が装着されている。
肘掛け基板93の底面板100の中央部上面、すなわち前後のガイド片102と左右の起立片101により囲まれた内方の凹部内において、底面板100の上面には、肘掛け支持板92とにより肘掛け基板93を前後左右方向に相対移動可能に挟持する、上記の下部保持部材104が、左右方向に移動可能に収容されている。この下部保持部材104は、左右寸法を、左右の起立片101、101間の寸法よりも所要寸法小さく、かつ前後寸法を、前後に対向するガイド片102、102間の離間寸法とほぼ同等とすることにより、肘掛け基板93に対して左右方向にのみ相対移動しうるようになっている。
下部保持部材104の中央部には、前後方向を向く長方形状の凹部107が設けられ、凹部107の底面板108に、前後方向の嵌合孔109が形成され、下部保持部材104は、この嵌合孔109を、肘掛け支持板92におけるガイド突部97の縁片99に嵌合させて、肘掛け基板93の底面板100の上面に載置されている。
下部保持部材104の左右の起立部110の外側面には、内方に凹入する前後複数の係合溝111が、それぞれ形成されている。
また、下部保持部材104の前後の端部には、前後のガイド片102に上方から係合するようにした下向き鉤形の弾性係合片112、112が設けられ、各弾性係合片112の下端部内面が、各ガイド片102に設けた複数の係合溝103に弾性係合しうるようになっている。
下部保持部材104における凹部107の底面板108の上面には、上述の上部保持部材105が収容されている。この上部保持部材105の左右寸法は、下部保持部材104における凹部107の左右の内側面に摺接する寸法とされ、また前後寸法は、凹部107の前後の内側面の離間寸法よりも相当小としてある。これにより、上部保持部材105は、下部保持部材104に対して前後方向に相対移動可能、左右方向に相対移動不能、かつ相対回動不能となっている。
上部保持部材105の左右縁における前後方向の中央部には、下向き鉤形の弾性係合片113、113が設けられ、両弾性係合片113、113の下端部の内面には、それぞれ、図10の係合凸部80と同様のものが突設されている。弾性係合片113は、上部保持部材105の左右の起立部110に、上方より嵌合されている。
上部保持部材105の中央部下面には、肘掛け支持板92の長孔105の左右幅とほぼ等しい外径の筒状の嵌合突部114が下向きに突設され、この嵌合突部114を、上部保持部材104の嵌合孔109及び肘掛け支持板92の長孔98に摺動可能に嵌合するとともに、閉塞部材45の上向突部47に回動可能に嵌合することにより、上部保持部材105は、下部保持部材104の底面板108の上面に、下部保持部材104に対して前後方向に相対移動可能、かつ肘掛け支持板92に対しては相対回動可能として載置されている。なお、嵌合突部114は、閉塞部材45と上部保持部材105間の上下寸法を一定に保持するスペーサとしての機能を有し、嵌合突部114の下端を閉塞部材45の上面に当接させることにより、下部保持部材104の底面板108の上面に、上部保持部材105の下面が強く当接しないようにしてある。
上部保持部材105の中央部上面に形成された平面視円形の凹部115には、円形の固定部材69(図2参照)が、相対回動可能に収容されている。
この肘掛け装置においては、肘当て94を前後方向に移動させる際には、肘掛け支持板92および下部保持部材104が、肘掛け基板93と一体に移動するため、肘掛け支持板92の閉塞板96の前後寸法を、肘掛け基板93の開口部95の前後寸法以上、かつ肘掛け基板93の前後方向の寸法以下とすることにより、常に、開口部95全体を閉塞板96によって閉塞することができ、開口部95内に異物が入り込むのを防止することができる。また、閉塞板96が、肘掛け基板93の前後端縁から前後方向にはみ出すこともないので、外観を良好に保持することができる。
また、肘掛け91を、左右方向に移動させる際には、肘掛け支持板92及び上部保持部材104に対して肘掛け基板93が左右方向に相対移動するが、肘掛け基板93の開口部95全体が、肘掛け支持板92の閉塞板96により常に閉塞されているため、開口部95に異物が入り込むのを防止することができる。
上記実施形態および変形例において、前後方向を第1方向、左右方向を第2方向としてもよい。
1 キャスタ
2 脚
3 支柱
4 座
5 背凭れ
6 支基
6a前部上面
7 背凭れ支持杆
7a起立部
7b前向部
7c上向突片
8 枢軸
9 肘掛け装置
10 肘掛け支柱
11 肘掛け
12 下部支持杆(支持体)
12a起立部
12b内向部
13 高さ調節装置
14 上部支持筒(移動部材)
14a拡大部
14b内向鍔部
14c凹入段部
15 内向突部
15a縦溝
16 凹部
17 ボルト挿通孔
18 凹部
18a突条
19 雌ねじ孔
20 ボルト
20a頭部
20b軸部
20c雄ねじ部
21 凹入段部
21a底面
21b凹孔
22 窓孔
23 係合孔
24 挿通孔
25 閉塞板
26 垂下側片
27 エンドキャップ
28 係合孔
29 ピン
30 ロック部材
30a胴部
30b係合突部
30c突部
30dばね受け用突部
31 挿通孔
32 圧縮コイルばね(付勢手段)
33 窓孔
34 内筒体(ガイド部材)
34a拡大段部
35 凹入段部
35a底壁
35bリブ
36 挿通孔
37 縦溝
38 U字状溝
39 係合孔(係合部)
40 回動杆
40a軸部
40b円板部
40c被操作部
40d当接面
41 凹溝
41a縦溝
41b横溝
41c縦溝
42 連係機構
43 操作レバー
43a操作部
43b作動部
44 枢軸
45 閉塞部材
46 止めねじ
47 上向突部
50 肘掛け支持板(遮蔽部材)
50a閉塞板
51 肘掛け基板
51a底面板
52 肘当て
53 貫通孔
54 四角ナット
55 ガイド突部
55aガイド面
56 長孔
57 縁片
58 上向突片
58a拡幅部
59 めねじ孔
60 突縁
61 起立片
62 リブ
63 開口部
63a被ガイド面
64 スリット
65 被ガイド面
66 係合溝
67 下部保持部材
67a底面板
67b前向片
68 上部保持部材
69 固定部材
69a円形突部
69b突片
70 ボルト
71 保持手段
72 嵌合孔
73 ガイド部
74 ねじ
75 弾性係合片
75a係合突部
76 ガイド片
77 係合溝
78 突条
79 弾性係合片
80 係合突部
81 嵌合突部
82 凹部
83 段付嵌合孔
84 段部
85 段付き貫通孔
86 厚肉部
87 係合溝
88 角孔
89 弾性体
90 係止ピン
91 肘掛け
92 肘掛け支持板(遮蔽部材)
93 肘掛け基板
94 肘当て
95 開口部
96 閉塞板
97 ガイド突部(嵌合突部)
98 長孔
99 縁片
100 底面板
101 起立片
102 ガイド片
103 係止溝
104 下部保持部材
105 上部保持部材
106 保持手段
107 凹部
108 底面板
109 嵌合孔
110 起立部
111 係止溝
112、113 弾性係合片
114 嵌合突部
115 凹部

Claims (5)

  1. 座の側方において起立し、かつ上端部より下方に受支面を有する肘掛け支柱と、
    前記肘掛け支柱の上端部が挿通する上下に貫通する開口部を有し、かつ前記肘掛け支柱の受支面上に、水平面内において左右方向および前後方向に移動可能として支持された肘掛け基板と、
    前記肘掛け支柱の上端部が挿通する上下に貫通する孔を有し、前記肘掛け支柱の受支面と肘掛け基板との間に配設され、前記肘掛け基板と、左右方向に相対移動不能、前後方向に相対移動可能として連係され、前記肘掛け支柱と、左右方向に相対移動可能、前後方向に相対移動不能として連係され、かつ下端部に、前記肘掛け基板における開口部を閉塞する閉塞板を有する遮蔽部材と、
    前記肘掛け支柱の上端部に設けられ、かつ前記肘掛け支柱の受支面との間に、前記遮蔽部材および肘掛け基板を水平方向に移動可能かつ上方に移動不能として挾持する保持手段と、
    この保持手段と前記肘掛け基板の上面を覆うようにして、肘掛け基板に装着した肘当てとを備え、
    前記遮蔽部材の閉塞板における左右方向の幅を、前記肘掛け基板における開口部の左右方向の幅より大、かつ前記肘掛け基板の左右方向の幅より小とし、前記前後方向の幅を、前記肘掛け基板が前後方向の移動範囲のいずれの位置にあるときにも、前記肘掛け基板における開口部全体を閉塞しうる長さとしたことを特徴とする椅子の肘掛け装置。
  2. 遮蔽部材における閉塞板の上面に、肘掛け基板における開口部の左右方向の幅とほぼ同一の幅としたガイド突部を設け、このガイド突部を前記肘掛け基板の開口部に、前後方向に相対摺動可能として嵌合することにより、遮蔽部材を、前記肘掛け基板に対して左右方向に相対移動不能、前後方向に相対移動可能とした請求項1記載の椅子の肘掛け装置。
  3. 肘掛け基板に、上下に貫通する前後方向に長いスリットを設け、遮蔽部材における閉塞板の上面に設けた上向突片を、前記スリットに、前記前後方向に摺動可能として嵌合した請求項2記載の椅子の肘掛け装置。
  4. 上向突片の上端部を、保持手段の一部と連係し、肘掛け基板を上下方向に貫通するガイド突部と上向突片とをもって、遮蔽部材と保持手段とを2箇所で連係した請求項3記載の椅子の肘掛け装置。
  5. 肘掛け基板におけるスリットを、開口部から前後方向に連続して設け、かつ上向突片をガイド突部の一端に連設し、上向突片の先端部を保持手段の一部と連係させた請求項4記載の椅子の肘掛け装置。
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