JP6121758B2 - クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法 - Google Patents

クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6121758B2
JP6121758B2 JP2013050672A JP2013050672A JP6121758B2 JP 6121758 B2 JP6121758 B2 JP 6121758B2 JP 2013050672 A JP2013050672 A JP 2013050672A JP 2013050672 A JP2013050672 A JP 2013050672A JP 6121758 B2 JP6121758 B2 JP 6121758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
wavelength
crack
emitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013050672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014178134A (ja
Inventor
佐藤 寛之
寛之 佐藤
泰輔 小西
泰輔 小西
泰弘 井上
泰弘 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority to JP2013050672A priority Critical patent/JP6121758B2/ja
Publication of JP2014178134A publication Critical patent/JP2014178134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6121758B2 publication Critical patent/JP6121758B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は、透過性材料の表面疵等と内部にわたるクラックとを識別して検査するクラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法に関する。
半導体素子等に使用される半導体基板等は、精密な加工精度が求められており、表面疵や内部にまで及ぶクラックを検出する必要がある。このうち、クラック検査として、被検査物に光を入射させ、入射光が内部散乱した後、被検査物外へ透過した漏れ光の輝度を測定し、クラックの有無を分析する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−210476号公報
しかし、上記クラック検査方法では、内部散乱光のみを用いて、内部にまで及ぶクラックの有無を分析しているため、表面疵の存在を検出できなかった。
そこで、本発明は、透過性材料の表面疵等と内部にわたるクラックとを識別して検査するクラック及び外観検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るクラック及び外観検査装置は、第1の波長の光を被検査物の表面に照射する第1の光源と、
前記第1の波長と異なる第2の波長の光を前記被検査物の表面に照射する第2の光源と、
前記被検査物に入射した前記第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する前記第1の波長の出射光と、前記被検査物の表面での前記第2の波長の反射光と、を検出する検出部と、
前記第1の光源と前記検出部との間に配置され、前記第1の光源からの直接光と、前記第1の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射された一次反射光と、が、前記検出部で直接に検出されないように遮光する遮光部材と、
前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光と前記第2の波長の反射光との強度変化を算出して、前記被検査物の表面疵と内部にわたるクラックとを識別する識別部と、
を備える。
本発明に係るクラック及び外観検査装置によれば、透過性材料の表面疵等と内部にわたるクラックとを識別して検査することができる。
実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置による被検査物の検査領域を示す平面図である。 実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置の構成を示す正面図である。 図2のクラック及び外観検査装置の2つの光源からの光の照射及び被検査物内での内部散乱を示す概略図である。 遮光部材の幅Wの条件を示す断面図である。 被検査物の内部散乱光の強度変化における有意なギャップの検出によるクラック検出を示す図である。 被検査物の表面反射光の強度変化における有意なピークの検出による表面疵の検出を示す図である。 実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置によるクラックの検出を示す図である。 実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置による表面疵の検出を示す図である。 実施の形態2に係るクラック及び外観検査装置の2つの光源からの光の照射を示す概略図である。 図9のクラック及び外観検査装置における遮光部材の傾斜角度の条件を示す断面図である。 実施の形態3に係るクラック及び外観検査装置の3つの光源からの光の照射を示す概略図である。 図11のクラック及び外観検査装置の3つの光源からの光のうち、2つの光源からの光の被検査物の内部散乱光の強度変化における有意なギャップの検出によるクラック検出を示す図である。 図11の2つの内部散乱光の強度変化のうち、一方の内部散乱光を符号反転して、両者を加算した強度変化を示す図である。 実施の形態4に係るクラック及び外観検査装置の3つの光源からの光の照射を示す概略図である。 実施の形態4に係るクラック及び外観検査装置によるクラックの検出を示す図である。 実施の形態4に係るクラック及び外観検査装置による表面疵の検出を示す図である。
第1の態様に係るクラック及び外観検査装置は、第1の波長の光を被検査物の表面に照射する第1の光源と、
前記第1の波長と異なる第2の波長の光を前記被検査物の表面に照射する第2の光源と、
前記被検査物に入射した前記第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する前記第1の波長の出射光と、前記被検査物の表面での前記第2の波長の反射光と、を検出する検出部と、
前記第1の光源と前記検出部との間に配置され、前記第1の光源からの直接光と、前記第1の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射された一次反射光と、が、前記検出部で直接に検出されないように遮光する遮光部材と、
前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光と前記第2の波長の反射光との強度変化を算出して、前記被検査物の表面疵と内部にわたるクラックとを識別する識別部と、
を備える。
第2の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第1の態様において、前記検出部は、エリアカメラからなるものであってもよい。
第3の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第1の態様において、前記遮光部は、前記被検査物の表面の法線方向に対する前記第1の光源からの光の照射角度αと、前記遮光部と前記被検査物の表面までの間隔dと、を用いて、前記遮光部の厚さWが、
W>dtanα
で表される範囲であってもよい。
第4の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第1の態様において、前記遮光部は、鉛直方向となす傾斜角βが、前記第1の光源から照射する光の光軸と鉛直方向とのなす角αに対して、α/2〜αの範囲であってもよい。
第5の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第1の態様において、前記識別部は、前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光の強度変化と前記第2の波長の反射光の強度変化のうち、
i)前記第1の波長の出射光の有意な強度変化と前記第2の波長の反射光の有意な強度変化の両方が検出した場合をクラックと識別し、
ii)前記第2の波長の反射光の有意な強度変化のみが検出される場合を表面疵と識別する、
ものであってもよい。
第6の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第1の態様において、前記第1の光源から前記被検査物に照射する点を挟んで前記第1の光源と反対側から、前記第1及び第2の波長と異なる第3の波長の光を前記被検査物の表面に照射する第3の光源と、
前記第3の光源と前記検出部との間に配置され、前記第3の光源からの直接光と、前記第3の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射される一次反射光と、が、前記検出部で直接に検出されないように遮光する第2の遮光部と、
をさらに備えてもよい。
第7の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第6の態様において、前記第2の遮光部は、前記被検査物の表面の法線方向に対する前記第3の光源からの光の照射角度αと、前記遮光部と前記被検査物の表面までの間隔dと、を用いて、前記遮光部の厚さWが、
W>dtanα
で表される範囲であってもよい。
第8の態様に係るクラック及び外観検査装置は、上記第6の態様において、前記第2の遮光部は、鉛直方向となす傾斜角βが、前記第3の光源から照射する光の光軸と鉛直方向とのなす角αに対して、α/2〜αの範囲であってもよい。
第9の態様に係るクラック及び外観検査方法は、第1の光源から第1の波長の光を被検査物の表面に照射するステップと、
第2の光源から前記第1の波長と異なる第2の波長の光を前記被検査物の表面に照射するステップと、
前記被検査物に入射した前記第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する前記第1の波長の出射光と、前記被検査物の表面での前記第2の波長の反射光と、を検出するステップと、
前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光と前記第2の波長の反射光との強度変化を算出して、前記被検査物の表面疵と内部にわたるクラックとを識別するステップと、
を含み、
前記第1の光源からの直接光と、前記第1の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射された一次反射光と、が、前記検出部で直接に検出されないように遮光する。
実施の形態に係るクラック及び外観検査装置について、添付図面を用いて以下に説明する。なお、図面において、実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
<クラック及び外観検査装置>
図1は、実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置10による被検査物1の検査領域6を示す平面図である。図2は、実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置10の構成を示す正面図である。図3は、図2のクラック及び外観検査装置10の2つの光源11、12からの光の照射及び被検査物1内での内部散乱を示す概略図である。このクラック及び外観検査装置10は、内部散乱用の第1の光源11と、表面反射用の第2の光源12と、エリアカメラ13と、遮光部材14と、識別部15と、を備えている。第1の光源11は、第1の波長、例えば赤色光を照射してもよい。第2の光源12は、第1の波長とは異なる第2の波長、例えば青色光を照射してもよい。エリアカメラ13は、被検査物1に入射した第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する第1の波長の出射光と、被検査物1の表面での第2の波長の反射光と、を検出する。遮光部材14は、第1の光源11からの直接光と、第1の光源11からの光が被検査物1の表面で反射される一次反射光と、が、エリアカメラ13で直接に検出されないように遮光する。識別部15は、第1の光源11と第2の光源12とを結ぶ方向に沿って、第1の波長の出射光(R)と第2の波長の反射光(B)との強度変化を算出して、被検査物1の表面疵と内部にわたるクラックとを識別する。
図5は、被検査物1の第1の光源11による内部散乱光(R)について、第1の光源と第2の光源とを結ぶ方向に沿った内部散乱光(R)の強度変化における有意なギャップの検出によるクラック8の検出を示す図である。図6は、被検査物1の第2の光源12による表面反射光(B)について、第1の光源と第2の光源とを結ぶ方向に沿った表面反射光(B)の強度変化における有意なピークの検出による表面疵の検出を示す図である。図7は、実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置10によるクラックの検出を示す図である。図8は、実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置10による表面疵の検出を示す図である。
図5に示すように、被検査物1に内部に及ぶクラック8が存在する場合、内部散乱光(R)の強度変化において、クラック8に対応する箇所にギャップが生じる。内部散乱光(R)は、被検査物1の内部で内部散乱を繰り返すため、第1の光源11からの距離が離れるにつれて光強度が急激に減衰する。一方、図6に示すように、被検査物に表面疵が存在する場合、表面反射光(B)の強度変化において、表面疵に対応する箇所にピークが生じる。表面反射光(B)は、内部散乱光(R)に比べて減衰が小さく、図6の見かけ上、ベースラインが水平に近いものとして示している。なお、内部散乱光(R)は、クラック8の存在についてギャップを生じるが、表面疵が存在しても強度変化において有意な変化を示さない。これに対して、表面反射光(B)は、表面疵が存在する場合だけでなく、クラック8が存在する場合にもピークを生じる。
そこで、実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置10では、図7及び図8に示すように、第1の光源11による内部散乱光(R)の検出だけでなく、第2の光源12による表面反射光(B)の検出を同時に行っている。図7に示すように、クラックが存在する場合には、内部散乱光(R)の強度変化及び表面反射光(B)の強度変化の両方においてそれぞれギャップとピークが検出される。これに対して、図8に示すように、表面疵が存在する場合には、内部散乱光(R)の強度変化には有意な変化はなく、表面反射光(B)の強度変化においてのみピークが検出される。したがって、このクラック及び外観検査装置10では、内部散乱光(R)の強度変化においてギャップが検出されたか、表面反射光(B)の強度変化においてピークが検出されたか、を判断することで、被検査物1において内部にわたるクラック8が存在するか(図7)、あるいは表面疵が存在するか(図8)、を識別することができる。
なお、テーブル2は、図2の矢印方向に移動させてもよい。テーブル2を移動させることによって、被検査物1の検査領域6を順次移動させることができる。また、図2では、テーブル2を第1の光源11から第2の光源12に向かって移動させているが、これに限らず、第2の光源12から第1の光源11に向かって移動させてもよい。
以下、このクラック及び外観検査装置10を構成する各構成部材について説明する。
<第1の光源>
内部散乱用の第1の光源11は、第1の波長、例えば赤色光(R)を照射してもよい。なお、これに限られず、緑色光、青色光等であってもよい。また、第1の光源は、バー型照明又はラインレーザであってもよい。図3に示すように、第1の光源11からの光は、透過性材料からなる被検査物1の内部で散乱され、内部散乱光を生じ、表面から出射する。このとき、クラック8が存在する場合には、図5に示すように、クラック8の位置に対応して内部散乱光の強度変化にギャップを生じる。
<第2の光源>
表面反射用の第2の光源12は、第1の波長とは異なる第2の波長、例えば青色光(B)を照射してもよい。なお、これに限られず、第1の波長の光と異なる光であればよく、赤色光、緑色光等であってもよい。また、第2の光源は、バー型照明であってもよい。第2の光源12からの光は、被検査物1の表面で反射され、表面反射光を生じる。このとき、表面疵が存在する場合には、図6に示すように、表面疵の位置に対応して表面反射光の強度変化にピークを生じる。第2の光源12では、第1の波長と異なる第2の波長の光を照射するので、第2の光源12からの表面反射光を、第1の光源11からの内部反射光と明確に識別できる。
<エリアカメラ>
エリアカメラ13は、被検査物1に入射した第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する第1の波長の出射光と、被検査物1の表面での第2の波長の反射光と、を検出する。なお、エリアカメラ13は、図1の平面図に示すように、カメラ視野4のうち、第1の光源11と第2の光源12とを結ぶ方向に沿った複数画素からなる短辺と、これに垂直な方向に沿った複数画素からなる長辺とによって画成される細長い検査領域6を有する。例えば、短辺方向は約100画素であり、長辺方向は約2000画素であってもよい。図5から図8の内部散乱光(R)又は表面反射光(B)の強度変化は、いずれも第1の光源11と第2の光源12とを結ぶ方向、つまり検査領域6の短辺方向に沿った強度変化である。このように、検出部としてラインカメラではなく、短辺方向にも検査領域6を有するエリアカメラを使用することによって、図5〜図8に示すように、1度の撮像によって短辺方向に沿った強度変化を得ることができる。この強度変化に現れるギャップ又はピークを検出することで、被検査物1において内部にわたるクラック8が存在するか(図7)、あるいは表面疵が存在するか(図8)、を識別することができる。
<遮光部材>
遮光部材14は、第1の光源11からの直接光と、第1の光源11からの光が被検査物1の表面で反射された一次反射光と、が、エリアカメラ13で直接に検出されないように遮光する。
図4は、遮光部材14の幅Wの条件を示す断面図である。この遮光部材14の幅(厚さ)Wの条件について検討する。例えば、第1の光源11から照射される光が被検査物1の表面で反射される一次反射光が遮光部材14の下部を介して検査領域6に入り、エリアカメラ13で検出される場合を考える。この場合、第1の光源11側の端から遮光部材14を介して検査領域6までの距離は、遮光部材14の端面と検査領域6との間に間隙を設けない場合には実質的に遮光部材14の幅Wと同じとなる。この遮光部材14の幅Wと、遮光部材14と被検査物1との間隙dと、第1の光源11から照射される光と鉛直方向とのなす角αとの間には、
tanα=W/d
の関係が成立する。上記式を整理すると、
W=dtanα
となる。そこで、遮光部材14の幅Wは、dtanαより大きいことが好ましい。遮光部材14の幅Wがdtanαより大きい場合には第1の光源11から照射される光が被検査物1の表面で反射される一次反射光が遮光部材14の下部を介して検査領域6に入り、エリアカメラ13で検出されることを抑制できる。
<識別部>
識別部15は、エリアカメラ13で検出した第1の波長の出射光(R)と第2の波長の反射光(B)について、第1の光源11と第2の光源12とを結ぶ方向に沿って、第1の波長の出射光(R)と第2の波長の反射光(G)との強度変化を算出して、被検査物1の内部にわたるクラックと表面疵とを識別する。この場合、第1の波長(R)と第2の波長(B)とは異なるので、第1の波長の出射光(R)と第2の波長の反射光(B)とを同時に検出してもそれぞれの光強度を波長ごとに分離できる。そのため、内部散乱光である第1の波長の出射光(R)の強度変化と、表面反射光である第2の波長の反射光(B)の強度変化とを同時に検出でき、内部にわたるクラックと表面疵とを識別できる。
<クラック及び外観検査方法>
この実施の形態1に係るクラック及び外観検査方法は、次のステップで構成される。
(a)第1の光源11から第1の波長の光(R)を被検査物1の表面に照射する。この場合において、第1の光源11からの直接光と、第1の光源11から照射された光が被検査物1の表面で反射された一次反射光と、が、直接に検出されないように遮光する。
(b)第2の光源12から第1の波長と異なる第2の波長の光(B)を被検査物1の表面に照射する。
(c)被検査物1に入射した第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する第1の波長の出射光(R)と、被検査物1の表面での第2の波長の反射光(B)と、を検出する。
(d)第1の光源11と第2の光源12とを結ぶ方向に沿って、第1の波長の出射光(R)と第2の波長の反射光(B)との強度変化を算出して、被検査物1の表面疵と内部にわたるクラック8とを識別する。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2に係るクラック及び外観検査装置20の2つの光源からの光の照射を示す概略図である。図10は、図9のクラック及び外観検査装置20における遮光部材の傾斜角度の条件を示す断面図である。このクラック及び外観検査装置20では、実施の形態1に係るクラック及び外観検査装置10と対比すると、鏡面16を有する遮光部材14を用いている点、及び、遮光部材14を鉛直方向について角度βで傾斜させて配置している点で相違する。この遮光部材14は、第1の光源11から照射される光を鏡面16で反射して、被検査物1に照射している。このように第1の光源11から照射される光を傾斜させた遮光部材14の鏡面16で反射することで、第1の光源11から照射される光を有効利用できる。
図10によって、第1の光源11から照射する光の光軸と鉛直方向とのなす角度αと、遮光部材14の傾斜角度βとの関係を検討する。第1の光源11から照射される光を有効利用するためには、反射される光の光軸が第1の光源11の方向に戻るのではなく、第1の光源11から第2の光源12側に向かう方向となることが必要である。遮光部材が鏡面16となっている場合、第1の光源11からの光は、遮光部材14の鏡面16によって下向きに反射される。この場合に、上記の反射される光の光軸が第1の光源11の方向に戻るのではなく、第1の光源11から第2の光源12側に向かう方向となる条件は、
β≧α/2
である。また、遮光部材14の傾斜角度βは、第1の光源11から照射する光の光軸と鉛直方向とのなす角度αより大きくなることはない。そこで、2つの条件から、遮光部材14の傾斜角度βは、α/2〜αの範囲であることが好ましい。遮光部材14の傾斜角度βが上記範囲にある場合には、第1の光源11から照射される光を遮光部材14で反射することで、第1の光源11から照射される光を有効利用できる。
(実施の形態3)
図11は、実施の形態3に係るクラック及び外観検査装置30の3つの光源からの光(R、G、B)の照射を示す概略図である。図12は、図11のクラック及び外観検査装置30の3つの光源からの光のうち、2つの光源からの光の被検査物の内部散乱光(R、G)の強度変化における有意なギャップの検出によるクラック検出を示す図である。図13は、図12の2つの内部散乱光(R、G)の強度変化のうち、一方の内部散乱光(G)を符号反転して、両者を加算した強度変化を示す図である。
このクラック及び外観検査装置30は、実施の形態1及び2に係るクラック及び外観検査装置と対比すれば、内部散乱用の第3の光源17、ハーフミラー18及び第2の遮光部材19を設けている点で相違する。第3の光源17は、第1の光源11から照射する被検査物1上の点を挟んで第1の光源11と反対側から、第1及び第2の波長(R、B)と異なる第3の波長の光(G)を照射する。また、第2の遮光部材19は、第3の光源17とエリアカメラ13との間に配置され、第3の光源17からの直接光と、第3の光源17から照射された光が被検査物1の表面で反射される一次反射光と、が、エリアカメラ13で直接に検出されないように遮光する。また、ハーフミラー18は、表面反射用の第2の光源12からの光を2つの遮光部材14、19で挟まれた被検査物1の箇所に照射するために光軸をほぼ90°曲げるように反射させる。また、ハーフミラー18は、エリアカメラ13で被検査物1からの光を検出できるように、被検査物1から届く光を透過させるために設けられている。なお、第3の光源17は、第1の光源11と反対側に設けることとしているが、これに限られず、例えば、第1の光源11から照射する被検査物1上の点を挟んでほぼ90°をなす方向に配置してもよい。
また、このクラック及び外観検査装置30では、内部散乱用の第1の光源11に加えて、第1の光源11と反対側に配置された内部散乱用の第3の光源17を設けたことを特徴とする。図12に示すように、第1の光源11からの光の出射光(R)と、第3の光源17からの光の出射光(G)とは、光強度の減衰方向が異なる。光強度に現れるギャップの大きさdR、dGは、光強度自体の大きさに依存する。そのため、第1の光源11からの光の出射光(R)と、第3の光源17からの光の出射光(G)とは、検査領域6の短辺方向についての検出精度の高さが異なるので、検査可能領域を広げることができるとともに、検査が重複する領域では互いに補い合うことができる。そこで、同一位置についての2つの内部散乱光(R、G)の強度変化におけるギャップのうち、より顕著なギャップに基づいて欠陥位置を判定してもよい。
さらに、図13に示すように、図12に示す2つの内部散乱光(R、G)の強度変化のうち、一方の内部散乱光(G)について、最大強度をベースラインとして、そのベースラインからの差分(負符号表示)を算出する。次いで、ベースラインからの差分(負符号)を符号反転して、もう一方の内部散乱光(R)に加算する。これによって、強度変化におけるそれぞれのギャップ(dR、dG)も加算(dR+dG)され、検出感度を向上させることができる。
(実施の形態4)
図14は、実施の形態4に係るクラック及び外観検査装置40の3つの光源からの光の照射を示す概略図である。図15は、実施の形態4に係るクラック及び外観検査装置40によるクラックの検出を示す図である。図16は、実施の形態4に係るクラック及び外観検査装置40による表面疵の検出を示す図である。
このクラック及び外観検査装置40は、実施の形態3に係るクラック及び外観検査装置30と対比すると、2つの遮光部材14、19を傾斜させて配置している点、及び、ハーフミラーを用いることなく第2の光源12を斜め上方から光を照射している点で相違する。2つの遮光部材14、19を傾斜させることによって、第1の光源11から照射される光を遮光部材14で反射して第1の光源11から照射される光を有効利用できると共に、第3の光源17から照射される光を第2の遮光部材19で反射して第3の光源17から照射される光を有効利用できる。また、2つの遮光部材14、19を傾斜させることによって、第2の光源12を斜め上方から光を照射できる位置に配置可能とできる。
なお、2つの内部散乱光(R、G)の強度変化と、1つの表面反射光(B)の強度変化との対比によって、それぞれで有意なギャップ及びピークを検出した場合(図15)には、その欠陥位置に内部に及びクラックが存在すると考えられる。一方、2つの内部散乱光(R、G)の強度変化には有意な変化が検出されず、1つの表面反射光(B)の強度変化にのみピークが検出された場合(図16)には、その欠陥位置に表面疵が存在すると考えられる。
本発明に係るクラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法では、透過性材料の表面疵等と内部にわたるクラックとを識別して検査することができる。
1 被検査物
2 テーブル
4 カメラ視野
6 検査領域
8 クラック
10、20、30、40 クラック及び外観検査装置
11 第1の光源(内部散乱用)
12 第2の光源(表面反射用)
13 エリアカメラ
14 遮光部材
15 識別部
16 鏡面
17 第3の光源(内部散乱用)
18 ハーフミラー
19 第2の遮光部材

Claims (9)

  1. 第1の波長の光を被検査物の表面に照射する第1の光源と、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の光を前記被検査物の表面に照射する第2の光源と、
    前記被検査物に入射した前記第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する前記第1の波長の出射光と、前記被検査物の表面での前記第2の波長の反射光と、を検出する検出部と、
    前記第1の光源と前記検出部との間に配置され、前記第1の光源からの直接光と、前記第1の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射された一次反射光と、が、前記検出部で直接に検出されないように遮光する遮光部材と、
    前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光と前記第2の波長の反射光との強度変化を算出して、前記被検査物の表面疵と内部にわたるクラックとを識別する識別部と、
    を備えたクラック及び外観検査装置。
  2. 前記検出部は、エリアカメラからなる、請求項1に記載のクラック及び外観検査装置。
  3. 前記遮光部は、前記被検査物の表面の法線方向に対する前記第1の光源からの光の照射角度αと、前記遮光部と前記被検査物の表面までの間隔dと、を用いて、前記遮光部の厚さWが、
    W>dtanα
    で表される範囲である、請求項1に記載のクラック及び外観検査装置。
  4. 前記遮光部は、鉛直方向となす傾斜角βが、前記第1の光源から照射する光の光軸と鉛直方向とのなす角αに対して、α/2〜αの範囲である、請求項1に記載のクラック及び外観検査装置。
  5. 前記識別部は、前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光の強度変化と前記第2の波長の反射光の強度変化のうち、
    i)前記第1の波長の出射光の有意な強度変化と前記第2の波長の反射光の有意な強度変化の両方が検出した場合をクラックと識別し、
    ii)前記第2の波長の反射光の有意な強度変化のみが検出される場合を表面疵と識別する、
    請求項1に記載のクラック及び外観検査装置。
  6. 前記第1の光源から前記被検査物に照射する点を挟んで前記第1の光源と反対側から、前記第1及び第2の波長と異なる第3の波長の光を前記被検査物の表面に照射する第3の光源と、
    前記第3の光源と前記検出部との間に配置され、前記第3の光源からの直接光と、前記第3の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射される一次反射光と、が、前記検出部で直接に検出されないように遮光する第2の遮光部と、
    をさらに備えた、請求項1に記載のクラック及び外観検査装置。
  7. 前記第2の遮光部は、前記被検査物の表面の法線方向に対する前記第3の光源からの光の照射角度αと、前記第2の遮光部と前記被検査物の表面までの間隔dと、を用いて、前記第2の遮光部の厚さWが、
    W>dtanα
    で表される範囲である、請求項6に記載のクラック及び外観検査装置。
  8. 前記第2の遮光部は、鉛直方向となす傾斜角βが、前記第3の光源から照射する光の光軸と鉛直方向とのなす角αに対して、α/2〜αの範囲である、請求項6に記載のクラック及び外観検査装置。
  9. 第1の光源から第1の波長の光を被検査物の表面に照射するステップと、
    第2の光源から前記第1の波長と異なる第2の波長の光を前記被検査物の表面に照射するステップと、
    前記被検査物に入射した前記第1の波長の光の内部散乱後、表面から出射する前記第1の波長の出射光と、前記被検査物の表面での前記第2の波長の反射光と、を検出するステップと、
    前記第1の光源と前記第2の光源とを結ぶ方向に沿って、前記第1の波長の出射光と前記第2の波長の反射光との強度変化を算出して、前記被検査物の表面疵と内部にわたるクラックとを識別するステップと、
    を含み、
    前記第1の光源からの直接光と、前記第1の光源から照射された光が前記被検査物の表面で反射された一次反射光と、が、直接に検出されないように遮光する、クラック及び外観検査方法。
JP2013050672A 2013-03-13 2013-03-13 クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法 Active JP6121758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050672A JP6121758B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050672A JP6121758B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014178134A JP2014178134A (ja) 2014-09-25
JP6121758B2 true JP6121758B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=51698252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013050672A Active JP6121758B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6121758B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170278758A1 (en) * 2014-10-01 2017-09-28 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method for detecting bonding failure part and inspection system

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7093158B2 (ja) * 2017-01-06 2022-06-29 株式会社ディスコ 検査装置
CN111141745B (zh) * 2020-01-07 2022-12-23 武汉精立电子技术有限公司 一种图像检测装置及其检测方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6238348A (ja) * 1985-08-14 1987-02-19 Mitsubishi Metal Corp 光学的表面欠陥検査方法
JP3108428B2 (ja) * 1990-08-13 2000-11-13 株式会社東芝 透明体円形ワークの欠陥検出装置
JP3269288B2 (ja) * 1994-10-31 2002-03-25 松下電器産業株式会社 光学的検査方法および光学的検査装置
JPH09304297A (ja) * 1996-05-10 1997-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 欠陥検査方法及びその装置
JP2002214158A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Central Glass Co Ltd 透明板状体の欠点検出方法および検出装置
JP2003075367A (ja) * 2001-09-07 2003-03-12 Central Glass Co Ltd 透明板状体の欠点検出装置
JP2004093441A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Nissan Arc Ltd セラミックス表層域欠陥の検出方法、検出装置及び検出用アタッチメント
JP4324504B2 (ja) * 2004-04-08 2009-09-02 セントラル硝子株式会社 透明板の欠陥検出方法およびその装置
JP2009210476A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Sharp Corp クラック検査装置およびクラック検査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170278758A1 (en) * 2014-10-01 2017-09-28 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method for detecting bonding failure part and inspection system
US10199280B2 (en) * 2014-10-01 2019-02-05 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method for detecting bonding failure part and inspection system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014178134A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101721965B1 (ko) 투명 기판의 외관 검사 장치 및 외관 검사 방법
JP2015014582A (ja) 光学検査に用いられる照明システムおよびそれを用いる検査システム並びに検査方法
KR20160047360A (ko) 결함 검출 시스템 및 방법
US20120044346A1 (en) Apparatus and method for inspecting internal defect of substrate
KR20160004099A (ko) 결함 검사 장치
JP2015040835A (ja) 透明板状体の欠点検査装置及び欠点検査方法
JP6121758B2 (ja) クラック及び外観検査装置並びにクラック及び外観検査方法
JP2015175815A (ja) 透明シートの欠点検査方法および欠点検査装置
TW201341785A (zh) 用以檢查物品缺陷之系統及方法
JP6124024B2 (ja) 缶体のピンホール検査装置
EP3413037B1 (en) Inspection device for sheet-like objects, and inspection method for sheet-like objects
JP4630945B1 (ja) 欠陥検査装置
KR101464877B1 (ko) 불규칙 패턴을 가지는 대상물을 검사하는 불량 검사 시스템
JP4913585B2 (ja) 異常検査装置
JP2013246059A (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2012068211A (ja) シート部材の歪み検査装置及びシート部材の歪み検査方法
JP2008096187A (ja) 端部傷検査装置
KR101745764B1 (ko) 광학식 판재 표면검사장치 및 판재 표면검사방법
JP2014169988A (ja) 透過体または反射体の欠陥検査装置
JP6389977B1 (ja) 欠陥検査装置
JP2012168133A (ja) 卵検査装置
KR20160032576A (ko) 고속 카메라 및 적외선 광학계를 이용한 이미지 분석 시스템 및 방법
JP2009210476A (ja) クラック検査装置およびクラック検査方法
KR20150091920A (ko) 기판의 에지 검사장치 및 이를 이용한 검사방법
KR101185076B1 (ko) 반사체용 반사형 광센서

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170321

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6121758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250