JP2015175815A - 透明シートの欠点検査方法および欠点検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明シートの表面に発生するキズや付着異物などの欠点が、透明シートの表か裏のどちらの面に発生しているものであるかを判定することができる欠点検査方法を提供する。【解決手段】相対的に長波長の成分の光で検出した欠点の輝度値と相対的に短波長の成分の光で検出した欠点の輝度値との比が、透明シートの表側面に欠点がある場合と裏面側にある場合とで異なる性質を利用し、欠点が透明シートの表か裏のどちらの面にあるのかを判別する。波長の異なる複数の波長帯域を含む光を光源1から透明シートに向かって照射し、透明シートの同一の欠点で反射した散乱光に含まれる相対的に長波長の成分と、相対的に短波長の成分をそれぞれ受光素子301,302で検出し、長波長の成分と短波長の成分との輝度値の比をあらかじめ定めた閾値と比較して、輝度値の比が閾値よりも大きいか小さいかで欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する。【選択図】図1
Description
本発明は透明シートの欠点検査方法および検査装置に関する。特に透明シートの表面に発生した欠点がシートの表か裏のどちらにあるのかを特定するのに好適な透明シートの欠点検査方法および検査装置に関する。
従来、表面が平滑な透明ガラスあるいはフィルムなどの透明シート状物に存在するキズや付着異物などの欠点発生面を特定する方法および装置が存在する。
例えば、特許文献1に記載の方法においては、偏光フィルムのような透明シートの表面に表面保護フィルムが貼付されていても、表面保護フィルムの欠陥に影響されずに透明シート内の欠陥である気泡や異物などを検出することができる外観検査方法として、透明シートの表面に紫外光線を照射して反射光を撮像し、一方、前記透明シートの表面に可視光線を照射して透過光を撮像し、得られた画像信号に画像処理を施して比較判定することによって被検査体としての透明シートのみの欠陥を検出する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法には、検査対象であるフィルムを黄変劣化させるなど品質を低下させる可能性がある紫外線照射手段が必要とされており、非破壊での検査が実現できない。また、異なる波長帯域の光を照射する2つの光照射手段が必要である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、光源を1つのみ用いる構成により、透明シートの表面に発生するキズや付着異物などの欠点が、透明シートの表か裏のどちらの面に発生しているものであるかを判定することができる透明シートの検査方法ならびに検査装置を提供する。
上記課題を解決する本発明の透明シートの欠点検査方法は以下のとおりである。
波長の異なる複数の波長帯域を含む光を透明シートに向かって照射し、透明シートで反射した散乱光を受光することで透明シートの欠点を検出する透明シートの検査手法において、
同一の欠点で反射した散乱光に含まれる相対的に長波長の成分と、相対的に短波長の成分を検出し、
前記長波長の成分と前記短波長の成分との輝度値の比を、あらかじめ定めた閾値と比較し、
前記輝度値の比が前記閾値よりも大きいか小さいかで、前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する、透明シートの欠点検査方法。
波長の異なる複数の波長帯域を含む光を透明シートに向かって照射し、透明シートで反射した散乱光を受光することで透明シートの欠点を検出する透明シートの検査手法において、
同一の欠点で反射した散乱光に含まれる相対的に長波長の成分と、相対的に短波長の成分を検出し、
前記長波長の成分と前記短波長の成分との輝度値の比を、あらかじめ定めた閾値と比較し、
前記輝度値の比が前記閾値よりも大きいか小さいかで、前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する、透明シートの欠点検査方法。
また上記課題を解決する本発明の透明シートの欠点検出装置は以下のとおりである。
透明シートへ向けて波長の異なる複数の波長帯域を含む光を照射する光照射手段と、
透明シートに対して前記光照射手段と同じ面側にあり、平行に配置された2つの受光素子列と、一方の受光素子列に透明シートで反射した散乱光に含まれる相対対的に長波長の成分を入射し、他方の受光素子列に透明シートで反射した散乱光に含まれる相対的に短波長の成分を入射する光学素子とを含む受光手段と、
前記2つの受光素子列から得られるそれぞれの画像から欠点を検出し、検出したそれぞれの欠点の輝度値の比を算出する手段と、
前記輝度値の比とあらかじめ設定されている閾値とを比較し、輝度値の比が閾値よりも大きいかで前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する手段と、を含む透明シートの欠点検査装置。
透明シートへ向けて波長の異なる複数の波長帯域を含む光を照射する光照射手段と、
透明シートに対して前記光照射手段と同じ面側にあり、平行に配置された2つの受光素子列と、一方の受光素子列に透明シートで反射した散乱光に含まれる相対対的に長波長の成分を入射し、他方の受光素子列に透明シートで反射した散乱光に含まれる相対的に短波長の成分を入射する光学素子とを含む受光手段と、
前記2つの受光素子列から得られるそれぞれの画像から欠点を検出し、検出したそれぞれの欠点の輝度値の比を算出する手段と、
前記輝度値の比とあらかじめ設定されている閾値とを比較し、輝度値の比が閾値よりも大きいかで前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する手段と、を含む透明シートの欠点検査装置。
また、本発明の別態様の透明シートの欠点検出装置は以下のとおりである。
透明シートへ向けて波長の異なる複数の波長帯域を含む光を照射する光照射手段と、
透明シートに対して前記光照射手段と同じ面側にあり、透明シートで反射した散乱光を受光する平行に配置された2つの受光素子列を含む受光手段と、
前記一方の受光素子列は、相対的に長波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成されており、前記他方の受光素子列は、相対的に短波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成されており、
前記2つの受光素子列から得られるそれぞれの画像から欠点を検出し、検出したそれぞれの欠点の輝度値の比を算出する手段と、
前記輝度値の比とあらかじめ設定されている閾値とを比較し、輝度値の比が閾値よりも大きいか小さいかで前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する手段と、を含む透明シートの欠点検査装置。
透明シートへ向けて波長の異なる複数の波長帯域を含む光を照射する光照射手段と、
透明シートに対して前記光照射手段と同じ面側にあり、透明シートで反射した散乱光を受光する平行に配置された2つの受光素子列を含む受光手段と、
前記一方の受光素子列は、相対的に長波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成されており、前記他方の受光素子列は、相対的に短波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成されており、
前記2つの受光素子列から得られるそれぞれの画像から欠点を検出し、検出したそれぞれの欠点の輝度値の比を算出する手段と、
前記輝度値の比とあらかじめ設定されている閾値とを比較し、輝度値の比が閾値よりも大きいか小さいかで前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する手段と、を含む透明シートの欠点検査装置。
本発明によれば、相対的に長波長の成分の光で検出した欠点の輝度値と相対的に短波長の成分の光で検出した欠点の輝度値との比が、透明シートの表側面に欠点がある場合と裏面側にある場合とで異なる性質を利用し、光源を1つのみ用いるだけで、欠点が透明シートの表か裏のどちらの面にあるのかを判別することができる。
図1は本発明の実施の形態を示す概念図である。1は光源、2は検査対象である透明シート、3は光受光部、4は演算部をそれぞれ示している。以下、これら各部の構成をその作用とともに詳細に説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
[光源]
光源1は、複数の波長帯域を含む光を検査対象である透明シート2に対して照射する。光源1は本発明においては特には限定するものではないが、特定の波長にピークを有する光を合成した蛍光灯やメタルハライドランプによるものであっても、ブロードな波長ピークを有するハロゲンランプや白色LEDによる光であっても良いが、短波長成分である青色光から長波長成分である赤色光までを含む白色光であることが望ましい。また、本発明においては特に限定するものではないが、光源1は透明シート上での正反射光が光受光部3に直接入射しない位置に固定されるのが望ましい。本実施形態においては、視野方向に広がりを持つ短冊状の発光面を有する白色LED照明光源が、透明シートに対して垂直方向から30度の傾きを持って配置されている。
光源1は、複数の波長帯域を含む光を検査対象である透明シート2に対して照射する。光源1は本発明においては特には限定するものではないが、特定の波長にピークを有する光を合成した蛍光灯やメタルハライドランプによるものであっても、ブロードな波長ピークを有するハロゲンランプや白色LEDによる光であっても良いが、短波長成分である青色光から長波長成分である赤色光までを含む白色光であることが望ましい。また、本発明においては特に限定するものではないが、光源1は透明シート上での正反射光が光受光部3に直接入射しない位置に固定されるのが望ましい。本実施形態においては、視野方向に広がりを持つ短冊状の発光面を有する白色LED照明光源が、透明シートに対して垂直方向から30度の傾きを持って配置されている。
[透明シート]
透明シート2は、透明な無機系材料によるガラスシートや、合成樹脂による有機系材料のシート、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)の樹脂シートのほか、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート、アクリル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、環状ポリオレフィン(COP)、透明ポリイミドなどの樹脂シートを用いることができるが、本実施の形態では、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分とする樹脂シート(以下、「PETシート」という)を用いている。
透明シート2は、透明な無機系材料によるガラスシートや、合成樹脂による有機系材料のシート、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)の樹脂シートのほか、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート、アクリル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、環状ポリオレフィン(COP)、透明ポリイミドなどの樹脂シートを用いることができるが、本実施の形態では、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分とする樹脂シート(以下、「PETシート」という)を用いている。
なお、なお本発明においては特に限定するものではないが、透明シート2は一定方向に等速度で連続搬送された状態であることが望ましい。本実施の形態においては、透明シート2はロール・トゥ・ロールプロセスにて等速搬送されている。
なお本発明においては特に限定するものではないが、透明シート2上の欠点は、本実施の形態においては、キズ欠点を検出するものとして以下説明する。
ではまず、透明シート2の表面側にキズ欠点が存在する場合を、図2を用いて説明する。光源1からの照射光5を照射すると、照射光5の一部は透明シート2の表面側界面で反射し、反射光801となる。反射されなかった光の成分は、透明シートの内部に透過光701として侵入する。透明シート2の裏面界面で一部は裏面からの反射光802となり、残りは裏面からの透過光702として透過していく。このとき表面側にキズ欠点が存在した場合は、照射光5がキズ欠点によって強く散乱し、その散乱成分のうち後述する光受光部3の光軸方向に散乱する成分が受光される。
次に、透明シート2の裏面側にキズ欠点が存在する場合を、図3を用いて説明する。裏面のキズ欠点による散乱光601は、透明シート内部に透過した透過光701によるものであり、この散乱光601は、光照射手段の光軸方向に向かう際に、透明シート表面側界面で散乱反射光602と散乱透過光603とに分けられる。すなわち、全く同じ形状のキズ欠点であったとしても、透明シート2の表面側に存在する場合は、照射光5は損失無くキズ欠点部で散乱され散乱光6となるのに対して、裏面側のキズ欠点は表面側界面に照射光5が入射する際の反射による損失(第1の損失)と、表面側界面を散乱光601が出射する際の反射による損失(第2の損失)の、合計2回の損失が発生するため、後述の光照射手段3による散乱光6と散乱光603の受光強度は、必ず散乱光6の方が強い信号強度として計測される。なお、この反射による損失は、透明シートに対する光の入射角度に依存する。図4はこの透明シートの界面における光の入射角度と反射率との関係を波長589.3nmの光、すなわちナトリウム原子の輝線スペクトル波長における特性について示した図である。光の入射角度が0度(すなわち、透明シートに対して垂直に入射する条件)に近いほど反射率が低く、光の入社角度が90度(すなわち、透明シートに対して水平方向から入射する条件)に近づくほど反射率が高い。本実施の形態においては、光の入射角度を30度としたが、この場合は、入射角度30度の光の反射率で求められる第1の損失、入射角0度の光の反射率で求められる第2の反射率ともに5%程度と求められるので、表面側キズ欠点による散乱光6と裏面側キズ欠点による散乱光603との散乱強度の差は、下式1により10%程度と算出される。
(式1) (1−第1の損失)×(1−第2の損失)=0.95×0.95=0.90。
(式1) (1−第1の損失)×(1−第2の損失)=0.95×0.95=0.90。
次に、この2つの損失がピークの異なる複数の波長帯域で発生した場合を考える。本発明の実施形態においては、長波長成分である波長630nmをピークとする赤色光と、短波長成分である波長470nmをピークとする青色光とについて説明する。図5は、透明シートに入射する光の波長と反射率の関係を示したもので、透明シートの表面側と裏面側の両面からの反射を合算した特性を示す。したがって、図5は、入射角30度の光の反射率で求められる第1の損失と、入射角0度の光の反射率で求められる第2の損失との両方の損失を含む特性を示す。青色成分のピーク波長である波長470nmでは反射率は10%、赤色成分のピークである波長630nmでは、反射率は9%と、短波長側の光ほど反射率が大きくなる。
[光受光部]
光受光部3は、レンズ304波長分別フィルタ303、および2つの受光素子列301、302により構成される。まず、透明シートの表側面にある欠点からの散乱光6または透明シートの裏側面にある欠点からの散乱光603(図示せず)はレンズ304を通じて集光され、波長分別フィルタ303によって、相対的に長波長側の成分と相対的に短波長側の成分とに分別される。そして、相対的に長波長側の成分は受光素子列301に、相対的に短波長側の成分は受光素子列302にて受光される。波長分別フィルタ303は、特に限定するものではないが、本発明の実施形態においてはビームスプリッタを用いている。なお、「相対的に長波長の成分」と「相対的に短波長側の成分」の「相対的」とは、受光素子列301と受光素子列302に入射する光成分の波長分布を比較したときに、受光素子列301に入射する光成分は受光素子列302に入射する光成分に比べて、長波長部分の成分を多く含み、逆に受光素子列302に入射する光成分は受光素子列301に入射する光成分に比べて、短波長部分の成分を多く含んでいることを意味する。以下、「相対的に長波長側の成分」を「赤色成分」と、「相対的に短波長側の成分」を「青色成分」と言い換える。
光受光部3は、レンズ304波長分別フィルタ303、および2つの受光素子列301、302により構成される。まず、透明シートの表側面にある欠点からの散乱光6または透明シートの裏側面にある欠点からの散乱光603(図示せず)はレンズ304を通じて集光され、波長分別フィルタ303によって、相対的に長波長側の成分と相対的に短波長側の成分とに分別される。そして、相対的に長波長側の成分は受光素子列301に、相対的に短波長側の成分は受光素子列302にて受光される。波長分別フィルタ303は、特に限定するものではないが、本発明の実施形態においてはビームスプリッタを用いている。なお、「相対的に長波長の成分」と「相対的に短波長側の成分」の「相対的」とは、受光素子列301と受光素子列302に入射する光成分の波長分布を比較したときに、受光素子列301に入射する光成分は受光素子列302に入射する光成分に比べて、長波長部分の成分を多く含み、逆に受光素子列302に入射する光成分は受光素子列301に入射する光成分に比べて、短波長部分の成分を多く含んでいることを意味する。以下、「相対的に長波長側の成分」を「赤色成分」と、「相対的に短波長側の成分」を「青色成分」と言い換える。
光受光部3は、特に限定するものではないが、一定方向に連続搬送される透明シートを連続的に撮像可能であるCCDもしくはCMOSによるラインスキャンセンサにより構成されるラインスキャンカメラであることが好ましい。
なお、本発明の実施形態においては、2つの受光素子列301と302をビームスプリッタで2つの光路に分岐した同一光軸上で平行となるように配置するよう図示しているが、図6に示す本発明の第2の実施形態を表す概念図のように散乱光6または603(図示せず)に含まれる赤色光成分を受光する受光素子列301と、青色光成分を受光する受光素子列302とを同一光軸上ではなく透明シートの搬送方向に直行する向きに隣り合って平行に配置してもよい。この構成では、波長分別フィルタ303として赤色成分の光のみを透過可能なカラーフィルタと青色成分の光のみを透過可能なカラーフィルタを並べたものを用い、それぞれのカラーフィルターが受光素子列301および302の全面に配置される構成としてもよい。この場合、同じスキャンタイミングで撮像した受光素子列302からの青色画像と受光素子列301からの赤色画像同士では、キズ欠点位置が受光素子列301と302との距離と同じ分だけ受光位置がずれて画像化されるので、光受光部3では予めずれ量を補正する位置補正処理を行った後に、演算部4に画像を出力する構成としてもよい。あるいは、演算部4で受光素子列301および302からの画像に位置補正処理を行ってもよい。
また、本発明の実施形態においては、1つの光受光部内に波長分別フィルタ303、受光素子列301および受光素子列302を含むよう図示しているが、図7に示す本発明の第2の実施形態を表す概念図のように、波長分別フィルタ303により選択的に分光された光を、受光素子列301を含む光受光部3Aと、受光素子列302を含む光受光部3Bにそれぞれ入射する構成としてもよい。また、図8に示す本発明の第3の実施形態を表す概念図のように、散乱光6または603(図示せず)を2つの光路に分配する光分配部305によって分配した光を、レンズ304、相対的に長波長の成分のみを透過する波長分別フィルタ303Aおよび光素子列301により構成される光受光部3Aと、レンズ304、相対的に短波長の成分のみを透過する波長分別フィルタ303Bおよび受光素子列302により構成される光受光部3Bにそれぞれ入射する構成としてもよい。
さらに、本発明は図6や図8に示す実施形態において、波長分別フィルタ303、303A、303Bを無くして、受光素子列301を相対的に長波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成し、受光素子列302を相対的に短波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成してもよい。このような構成としても、波長分別フィルタを用いた構成と同じ機能が実現できる。ここで、「相対的に長波長の成分に高い感度を有する」と「相対的に短波長の成分に高い感度を有する」の「相対的」とは、受光素子列301と受光素子列302を構成する受光素子の波長感度特性を比較したときに、受光素子列301を構成する受光素子は受光素子列302を構成する受光素子よりも長波長成分に対する感度が高く、逆に受光素子列302を構成する受光素子は受光素子列301を構成する受光素子よりも短波長成分に対する感度が高いことを意味する。
[演算部]
演算部4は、欠点検出部401と、表裏判定部402とから構成される。特に限定するものではないが、本発明の実施形態においてはコンピュータ上で動作するソフトウェアによって実現している。まず、図9を用いて欠点検出部401での処理を説明する。光受光部3で受光した信号をもとに合成された赤色成分による赤色画像と青色成分による青色画像とについて、特に指定しないが、あらかじめ指定するいずれかの画像について不要な高周波成分や低周波成分を取り除くための前処理(S901)を実施したのちに2値化処理(S902)を行い、明部をキズ欠点部位(前景)、暗部を地合部位(背景)として認識することでキズ欠点部位を特定する。そして、キズ欠点部位の輝度信号値計測(S903)を行い、あらかじめ定める画像と、もう一方の画像上とで前記キズ欠点部位において輝度計測を行う。本発明における実施形態においては、前記輝度信号値の計測方法として、キズ欠点部位の輝度最大値を計測する手法を採用している。なお、本発明の実施形態においては、あらかじめ定める画像を青色画像とし、もう一方の画像を赤色画像とした。
演算部4は、欠点検出部401と、表裏判定部402とから構成される。特に限定するものではないが、本発明の実施形態においてはコンピュータ上で動作するソフトウェアによって実現している。まず、図9を用いて欠点検出部401での処理を説明する。光受光部3で受光した信号をもとに合成された赤色成分による赤色画像と青色成分による青色画像とについて、特に指定しないが、あらかじめ指定するいずれかの画像について不要な高周波成分や低周波成分を取り除くための前処理(S901)を実施したのちに2値化処理(S902)を行い、明部をキズ欠点部位(前景)、暗部を地合部位(背景)として認識することでキズ欠点部位を特定する。そして、キズ欠点部位の輝度信号値計測(S903)を行い、あらかじめ定める画像と、もう一方の画像上とで前記キズ欠点部位において輝度計測を行う。本発明における実施形態においては、前記輝度信号値の計測方法として、キズ欠点部位の輝度最大値を計測する手法を採用している。なお、本発明の実施形態においては、あらかじめ定める画像を青色画像とし、もう一方の画像を赤色画像とした。
続いて、表裏判定部402での処理を説明する。2つの画像から得られた輝度値は、光源1が発するそれぞれの波長領域の光の強度や、短波長成分の光ほど散乱強度が大きくなるレイリー散乱(散乱強度は波長の4乗に反比例する)や、光を受光する受光素子列301、302の有する分光感度特性によって絶対値としての大小は異なるので、あらかじめ用意した表側面にモデル欠点が存在する透明シートのキズ欠点サンプルを用い、このキズ欠点の青色画像と赤色画像のそれぞれの輝度値から、青色画像と赤色画像のそれぞれの標準キズ欠点輝度値を計測しておく。この2つの値と、実際のキズ欠点の青色画像と赤色画像のそれぞれの輝度値を用いて、下式2により信号比BR1を求める。
(式2) BR1=(青色画像のキズ欠点輝度値÷赤色画像のキズ欠点輝度値)×(赤色画像の標準キズ欠点輝度値÷青色画像の標準キズ欠点輝度値)。
(式2) BR1=(青色画像のキズ欠点輝度値÷赤色画像のキズ欠点輝度値)×(赤色画像の標準キズ欠点輝度値÷青色画像の標準キズ欠点輝度値)。
続いて表裏判定部では、信号比BR1をあらかじめ定める閾値と比較し、BR1の値が閾値を上回ればキズ欠点は表側面に、下回ればキズ欠点は裏側面に発生しているものと判断する。このメカニズムを詳細に説明する。まず、キズ欠点が表側面に発生している場合、赤色画像でのキズ欠点輝度値と、青色画像でのキズ欠点輝度値の比は、モデル欠点でのそれと同一の値を出力するため、信号比BR1は式2により1.00と求められる。これに対し裏側面に欠点がある場合は、上記の通り青色成分の反射率が10%、赤色成分の反射率が9%であるので、標準キズ欠点が裏側面欠点として観測された場合の輝度値から、裏側面欠点の信号比BR2は下式3で求められる。
(式3) BR2=(青色画像の裏側面キズ欠点輝度値÷赤色画像の裏側面キズ欠点輝度値)×(赤色画像の標準キズ欠点輝度値÷青色画像の標準キズ欠点輝度値)
={(青色画像の標準キズ欠点輝度値×0.9)÷(赤色画像の標準キズ欠点輝度値×0.91)}×(赤色画像の標準キズ欠点輝度値÷青色画像の標準キズ欠点輝度値)
=0.99。
(式3) BR2=(青色画像の裏側面キズ欠点輝度値÷赤色画像の裏側面キズ欠点輝度値)×(赤色画像の標準キズ欠点輝度値÷青色画像の標準キズ欠点輝度値)
={(青色画像の標準キズ欠点輝度値×0.9)÷(赤色画像の標準キズ欠点輝度値×0.91)}×(赤色画像の標準キズ欠点輝度値÷青色画像の標準キズ欠点輝度値)
=0.99。
すなわち、裏側面に欠点がある場合は表側面に欠点がある場合よりも信号比BR1の値が1%低くなる。このことから、あらかじめ定める閾値は、1.00と0.99の中間である0.995と設定すればよい。つまり、BR1の値が閾値0.995より大きければ欠点は表側面にあり、小さければ欠点は裏側面にあると判別する。
なお、この実施形態では標準キズ欠点輝度値を計測するに際し、表側面にモデル欠点が存在する透明シートのキズ欠点サンプルを用いたが、裏側面にモデル欠点が存在する透明シートのキズ欠点サンプルを用いてもよい。この場合は、BR1の値が閾値より大きければ欠点は裏側面にあり、小さければ欠点は表側面にあると判別する。また、上記説明では、青色成分の反射率が赤色成分の反射率よりも大きい透明シートで説明してきたが、透明シートによっては、青色成分の反射率が赤色成分の反射率よりも小さいものも存在する。このような透明シートを検査する場合は、閾値と比べたBR1値の大小と、欠点が表裏のどちら側にあるかの判別との関係はこれまでの説明の逆となる。いずれにせよ、BR1値が閾値よりも大きいか小さいかで、透明シートの表か裏のどちら側に欠点があるのかを判別するという本発明の本質が変わるものではない。
本発明は、シート状、板状物体上に存在するキズ欠点の検査に限らず、微小凹凸、付着もしくは混入異物などの欠点検査にも応用することができるが、その応用範囲は、これらに限られるものではない。
1 光源
2 透明シート
3 光受光部
3A 相対的に長波長の成分を受光する光受光部
3B 相対的に短波長の成分を受光する光受光部
301 相対的に長波長の成分を受光する受光素子列
302 相対的に長波長の成分を受光する受光素子列
303 波長分別フィルタ
303A 赤色光成分を選択的に透過する波長分別フィルタ
303B 青色光成分を選択的に透過する波長分別フィルタ
304 レンズ
305 光分配部
4 演算部
401 信号値比算出部
402 表裏判定部
5 入射光
6 散乱光
601 キズ界面での散乱光
602 散乱光の表面側透過光
603 散乱光の表面側界面での反射光
701 表面側界面の透過光
702 裏面側界面の透過光
801 表面側界面からの正反射光
802 裏面側界面からの正反射光
2 透明シート
3 光受光部
3A 相対的に長波長の成分を受光する光受光部
3B 相対的に短波長の成分を受光する光受光部
301 相対的に長波長の成分を受光する受光素子列
302 相対的に長波長の成分を受光する受光素子列
303 波長分別フィルタ
303A 赤色光成分を選択的に透過する波長分別フィルタ
303B 青色光成分を選択的に透過する波長分別フィルタ
304 レンズ
305 光分配部
4 演算部
401 信号値比算出部
402 表裏判定部
5 入射光
6 散乱光
601 キズ界面での散乱光
602 散乱光の表面側透過光
603 散乱光の表面側界面での反射光
701 表面側界面の透過光
702 裏面側界面の透過光
801 表面側界面からの正反射光
802 裏面側界面からの正反射光
Claims (7)
- 波長の異なる複数の波長帯域を含む光を透明シートに向かって照射し、透明シートで反射した散乱光を受光することで透明シートの欠点を検出する透明シートの検査手法において、
同一の欠点で反射した散乱光に含まれる相対的に長波長の成分と、相対的に短波長の成分を検出し、
前記長波長の成分と前記短波長の成分との輝度値の比を、あらかじめ定めた閾値と比較し、
前記輝度値の比が前記閾値よりも大きいか小さいかで、前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する、透明シートの欠点検査方法。 - 前記波長の異なる複数の波長帯域を含む光が白色光である、請求項1の透明シートの欠点検査方法。
- 透明シートの製造工程において請求項1または2の方法で透明シートの欠点を検査する、透明シート製造方法。
- 透明シートへ向けて波長の異なる複数の波長帯域を含む光を照射する光照射手段と、
透明シートに対して前記光照射手段と同じ面側にあり、平行に配置された2つの受光素子列と、一方の受光素子列に透明シートで反射した散乱光に含まれる相対対的に長波長の成分を入射し、他方の受光素子列に透明シートで反射した散乱光に含まれる相対的に短波長の成分を入射する光学素子とを含む受光手段と、
前記2つの受光素子列から得られるそれぞれの画像から欠点を検出し、検出したそれぞれの欠点の輝度値の比を算出する手段と、
前記輝度値の比とあらかじめ設定されている閾値とを比較し、輝度値の比が閾値よりも大きいかで前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する手段と、を含む透明シートの欠点検査装置。 - 透明シートへ向けて波長の異なる複数の波長帯域を含む光を照射する光照射手段と、
透明シートに対して前記光照射手段と同じ面側にあり、透明シートで反射した散乱光を受光する平行に配置された2つの受光素子列を含む受光手段と、
前記一方の受光素子列は、相対的に長波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成されており、前記他方の受光素子列は、相対的に短波長の成分に高い感度を有する受光素子で構成されており、
前記2つの受光素子列から得られるそれぞれの画像から欠点を検出し、検出したそれぞれの欠点の輝度値の比を算出する手段と、
前記輝度値の比とあらかじめ設定されている閾値とを比較し、輝度値の比が閾値よりも大きいか小さいかで前記欠点が透明シートの表か裏のどちらにあるのかを判別する手段と、を含む透明シートの欠点検査装置。 - 前記光照射手段が照射する波長の異なる複数の波長帯域を含む光が白色光である、請求項4または5の透明シートの欠点検査装置。
- 請求項4から6のいずれかの欠点検査装置を有する、透明シートの製造装置。
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JP2014054550A JP2015175815A (ja) | 2014-03-18 | 2014-03-18 | 透明シートの欠点検査方法および欠点検査装置 |
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2014
- 2014-03-18 JP JP2014054550A patent/JP2015175815A/ja active Pending
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