JP6120532B2 - マルチビジョン表示装置 - Google Patents

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本発明は、リアプロジェクションユニットを上下方向および左右方向に複数組み合わせて大画面を構成するマルチビジョン表示装置に関するものである。
イベント会場および監視表示において大画面表示を行う場合、スクリーンの対角寸法が50〜80インチのプロジェクションユニットを上下方向および左右方向に複数組み合わせて大画面を構成するマルチビジョン表示装置を利用することが一般的になってきている。プロジェクションユニットの一種であるリアプロジェクションユニットにおいては、内部に設けられた投射ユニットから映像がスクリーン背面に向けて投射されることで、当該映像がスクリーンに投影される。
リアプロジェクションユニットは、スクリーンの対角寸法により異なるが50kg〜120kg程度の質量を有しており、現地での設置作業において、人力で積み上げる場合は少なくとも四隅を二人以上で持ち上げるか、ホイストおよびクレーン等の大規模な設備が必要であった。また、リアプロジェクションユニットのキャビネットにおいては、投射映像の光路を遮らないように内部に空洞が設けられているが、当該空洞は、輸送時および保管時には無駄な空間となっていた。
そこで、キャビネットを前後半分に分割し、キャビネットの後半部分をスライドしてキャビネットの前半部分に収容可能とすることで、輸送時および保管時におけるキャビネットの容積を削減する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−130697号公報(段落0035〜0073、図1)
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、1種類のリアプロジェクションユニットで異なる対角寸法に変更して使用することができない。このため、異なる対角寸法のスクリーンを有するリアプロジェクションユニットを用いてマルチビジョン表示装置を構成しようとした場合、複数種類のリアプロジェクションユニットを準備しておく必要があり、マルチビジョン表示装置の製造コストが増加する。
また、マルチビジョン表示装置においては、スクリーンの環境変化により生じる寸法変化を吸収する目的で、隣接するスクリーンユニット間には隙間が設けられている。この隙間が一定となるように調整(目地幅調整)することが必要であり、実際には、スクリーンユニットの前面側から各スクリーンユニット間に適切な厚み(1〜2mm)のスペーサーを挿入することで調整していたため、調整が難しかった。
さらに、マルチビジョン表示装置において多数のマルチビジョンが構成された際、隣接するスクリーンユニット間の目地幅に不均一が発生する場合がある。目地幅の不均一を解消するために、スクリーンユニットの前面側で一方の作業者がスクリーンユニットを支えるとともにスクリーンユニット間の目地幅を調整し、スクリーンユニットの背面側で他方の作業者がスクリーンユニットをキャビネットに固定するという煩雑な作業が要求されていた。
そこで、本発明は、リアプロジェクションユニットを複数組み合わせたマルチビジョン表示装置において、製造コストを低減可能な技術と、マルチビジョンを構成した際に隣接するリアプロジェクションユニットのスクリーンユニット間の目地幅を容易に調整できる技術を提供することを目的とする。
本発明に係るマルチビジョン表示装置は、スクリーンを備えるスクリーンユニットと、前記スクリーンに背面から映像を投射する光学ユニットとを備えるリアプロジェクションユニットを複数組み合わせたマルチビジョン表示装置であって、各前記リアプロジェクションユニットは、他の前記リアプロジェクションユニットとの間で相互に結合・分離可能であり、かつ、前記光学ユニットを収容可能な基本キャビネットと、前記スクリーンユニットと前記基本キャビネットとの間に着脱可能であり、かつ、装着または変更することにより前記光学ユニットから前記スクリーンまでの投射距離を補正するためのスクリーンアタッチと、前記スクリーンアタッチに設けられ、かつ、前記スクリーンユニットと、隣接する他の前記リアプロジェクションユニットのスクリーンユニットとの間の目地幅調整を行うための目地幅調整機構とを備え、前記目地幅調整機構は、各前記リアプロジェクションユニットの前記スクリーンアタッチに対して前記スクリーンユニットを、左右方向および上下方向にスライド移動させることで前記目地幅調整を行わせるものである。
本発明によれば、各リアプロジェクションユニットは基本キャビネットとスクリーンアタッチを備えたため、基本キャビネットを共用とし、スクリーンユニットの対角寸法に適合したスクリーンアタッチをスクリーンユニットと基本キャビネットの間に装着または変更することで、複数種類のリアプロジェクションユニットを準備することなく、異なる対角寸法のスクリーンユニットを有するリアプロジェクションユニットを実現することができる。このように、基本キャビネットの共用化を図ることで、マルチビジョン表示装置の製造コストを低減することができる。
また、各リアプロジェクションユニットにおいて目地幅調整機構は、スクリーンアタッチに設けられたため、マルチビジョン表示装置が構成された状態で、スクリーンユニットの背面側から作業者が一人で、隣接するスクリーンユニット間の目地幅調整を容易に行うことが可能となる。このため、他の作業者がスクリーンユニットの前面側でスクリーンユニットを支える必要がなくなる。このように、隣接するスクリーンユニット間の目地幅調整を容易に行うことができるため、スクリーンユニット間における隙間バラツキ精度の向上も可能となる。目地幅調整機構は、各リアプロジェクションユニットのスクリーンアタッチに対してスクリーンユニットを、左右方向および上下方向にスライド移動させることで目地幅調整を行わせるため、スクリーンユニット間にスペーサーを挿入することなく、スクリーンユニットの背面側から目地幅調整を行うことができるため、作業効率がよい。
実施の形態1に係るマルチビジョン表示装置のリアプロジェクションユニット(50インチ)の分解斜視図である。 リアプロジェクションユニットにおけるスクリーンアタッチの取付構造を示す分解斜視図である。 リアプロジェクションユニットにおける左右方向の結合構造を示す分解斜視図である。 リアプロジェクションユニットにおける上下方向の結合構造を示す分解斜視図である。 リアプロジェクションユニットにおけるスクリーンユニットの取付構造を示す分解斜視図である。 スクリーンアタッチにおけるスクリーンユニットの取付構造を示す分解斜視図である。 図6のA矢視図である。 目地幅調整機構の分解斜視図である。 実施の形態2に係るマルチビジョン表示装置の目地幅調整機構の分解斜視図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るマルチビジョン表示装置を構成するリアプロジェクションユニット1(50インチ)の分解斜視図である。以下、リアプロジェクションユニット1の前後方向、左右方向、上下方向を、それぞれX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向とするXYZ直交座標系(図1参照)を適宜使用しながら説明する。
リアプロジェクションユニット1は、上下方向(Z軸方向)および左右方向(Y軸方向)に複数組み合わされることでマルチビジョン表示装置30(図5参照)を構成する。図1に示すように、リアプロジェクションユニット1は、基本キャビネット2と、スクリーンユニット3と、光学ユニット4と、反射ミラー5とを備えている。さらに、リアプロジェクションユニット1は、目地幅調整機構80,85(図6参照)を備えている。基本キャビネット2は、左側面パネル10と、右側面パネル11と、1対の前縦フレーム10a,11aとを備えている。前縦フレーム10a,11aは、左側面パネル10と右側面パネル11の前端(+X側の端)にそれぞれ固定されている。前縦フレーム10a,11aの上端部(+Z側端部)は、左右方向に延びる連結フレーム12により連結されている。
スクリーンユニット3は、背面(−X側の面)から映像が投影されるスクリーン3aと、基本キャビネット2に取り付けられる取付部3bとを備えており、取付部3bは、スクリーン3aの背面(−X側の面)の周縁部に設けられている。スクリーンユニット3の対角寸法は例えば50インチである。1対の前縦フレーム10a,11aの間隔とそれぞれの長さは、取付部3bと同じサイズに形成されている。
反射ミラー5は基本キャビネット2の上部(+Z側の部位)に配置され、光学ユニット4は基本キャビネット2の後部(−X側の部位)に配置される。光学ユニット4から投射された映像は反射ミラー5で反射され、スクリーン3aの背面に向けて投射されることで、映像がスクリーン3aに投影される。
本実施の形態1では、リアプロジェクションユニット1において基本となるスクリーンユニット3の対角寸法は50インチであるが、50インチよりも大きい対角寸法のものに変更することも可能である。光学ユニット4の光学レンズ(図示省略)からスクリーンユニット3のスクリーン3aまでの投射距離は、スクリーン3aに50インチの大きさの映像が投射される距離に設定されている。
次に、複数のリアプロジェクションユニット1を組み合わせて構成されるマルチビジョン表示装置30の構造について、図2〜図5を参照して説明する。ここでは、一例として67インチのスクリーンユニット3が装着されるリアプロジェクションユニット1を、複数(例えば4つ)組み合わせてマルチビジョン表示装置30を構成する場合について説明する。
図2は、リアプロジェクションユニット1におけるスクリーンアタッチ20の取付構造を示す分解斜視図であり、図3は、リアプロジェクションユニット1における左右方向の結合構造を示す分解斜視図であり、図4は、リアプロジェクションユニット1における上下方向の結合構造を示す分解斜視図であり、図5は、リアプロジェクションユニット1におけるスクリーンユニット3の取付構造を示す分解斜視図である。
図2に示すように、リアプロジェクションユニット1は、スクリーンアタッチ20と、1対の上下調整用側板アタッチ13とをさらに備えている。50インチとは異なるスクリーンユニット3の対角寸法(例えば67インチ)に対し共通の基本キャビネット2が用いられ、スクリーンアタッチ20および側板アタッチ13は、スクリーンユニット3の対角寸法として基本キャビネット2よりも大きいものを用いる場合に装着される。
スクリーンアタッチ20は、スクリーンユニット3と基本キャビネット2との間に着脱可能に構成され、装着または変更することで光学ユニット4(より具体的には光学レンズ)からスクリーン3aまでの投射距離の差を補正するための部材である。スクリーンアタッチ20は、矩形状の枠体20aと、枠体20aの左右両端部寄りに固定されかつ後方に延びる1対のフレーム20bとを備えている。
スクリーンアタッチ20は、スクリーンユニット3の対角寸法に応じた寸法に形成されている。具体的には、枠体20aはスクリーンユニット3の対角寸法と略同じ大きさに形成され、フレーム20bの奥行き寸法(X軸方向の寸法)はスクリーンユニット3の対角寸法の拡大に応じて大きくなるように形成されており、ここでは50インチと67インチとの投射距離の寸法差がフレーム20bの奥行き寸法となっている。なお、スクリーンアタッチ20には、図6に示す目地幅調整機構80,85が設けられているが、詳細については後述することとする。
側板アタッチ13は、スクリーンアタッチ20の装着または変更に応じて装着または変更することで、上下に隣接する基本キャビネット2における左側面パネル10間および右側面パネル11間の距離を調整するための部材である。右側面パネル11、左側面パネル10の下端(−Z側の端)に、1対の側板アタッチ13が2本のボルト50によってそれぞれ固定される。
側板アタッチ13は、スクリーンユニット3の対角寸法に応じた寸法に形成されている。具体的には、側板アタッチ13の上下長さは、スクリーンユニット3の対角寸法の拡大に応じて側板アタッチ13の上下長さが大きくなるように形成されており、ここでは50インチと67インチのスクリーンユニット3の上下長さの寸法差の1/2が側板アタッチ13の上下長さとなっている。
1対の前縦フレーム10a,11aに1対のフレーム20bがボルト50でそれぞれ固定されることで、スクリーンアタッチ20が基本キャビネット2に装着され、67インチリアプロジェクションユニット1が完成する。
次に、リアプロジェクションユニット1を左右方向に結合する構造について説明する。図3に示すように、リアプロジェクションユニット1の前面(+X側の面)側は、左右に隣接するスクリーンアタッチ20の枠体20a同士が2本のボルト50で固定されることで、他のリアプロジェクションユニット1と相互に結合される。
リアプロジェクションユニット1の背面側は、左右に隣接する基本キャビネット2の左側面パネル10と右側面パネル11との間の上端部および下端部に、スクリーンアタッチ20の左右長さと基本キャビネット2の左右長さとの差の長さを有する2つのフレーム25が左右2本のボルト55で固定される。これにより、左右に隣接する2つの基本キャビネット2について強度が保持された状態で結合される。
次に、リアプロジェクションユニット1を上下方向に結合する構造について説明する。図4に示すように、リアプロジェクションユニット1の前面側は、上下に隣接するスクリーンアタッチ20の枠体20a同士が左右2本のボルト50で固定される。これにより、スクリーンユニット3において2段分の縦寸法が確保される。
リアプロジェクションユニット1の背面側は、上側のリアプロジェクションユニット1の左側面パネル10および右側面パネル11の下端に装着された1対の側板アタッチ13と、下側の左側面パネル10と右側面パネル11が前後2本のボルト50で固定される。これにより、上下に隣接する2つの基本キャビネット2について強度が確保された状態で結合され、横2列、縦2段のマルチビジョン表示装置30のキャビネットが完成する。
次に、図5に示すように、各リアプロジェクションユニット1において、スクリーンユニット3がスクリーンアタッチ20に左右各2本のボルト50で固定される。より具体的には、スクリーンユニット3の取付部3bがスクリーンアタッチ20の枠体20aに左右各2本のボルト50で固定される。このとき、上下、左右に隣接するスクリーンユニット3の隙間が均一になるように固定される。
次に、目地幅調整機構80,85について説明する。図6は、スクリーンアタッチ20におけるスクリーンユニット3の取付構造を示す分解斜視図であり、図7は、図6のA矢視図であり、図8は、目地幅調整機構80の分解斜視図である。なお、図7では、目地幅調整機構80がスクリーンアタッチ20に取り付けられた状態を示している。
図6に示すように、目地幅調整機構80は、左右方向の目地幅を調整するための機構であり、スクリーンアタッチ20の上辺と底辺において対角となる位置に各1箇所ずつ取り付けられている。目地幅調整機構85は、上下方向の目地幅を調整するための機構であり、スクリーンアタッチ20の左辺と右辺において対角となる位置に各1箇所ずつ取り付けられている。すなわち、目地幅調整機構80,85は、スクリーンアタッチ20における4つのコーナー部に取り付けられており、基本キャビネット2よりもスクリーンアタッチ20の横幅方向において外方に位置する。このため、作業者が目地幅を調整するに際して基本キャビネット2が邪魔にならない。
図7と図8に示すように、目地幅調整機構80は、カム板金71(カム部材)と、スクリーン移動板金70(スクリーン移動部材)と、左右移動用スクリーン固定ボルト60(固定ボルト)とを備えている。さらに、目地幅調整機構80は、スクリーンアタッチ20の枠体20aに形成された穴20c、20dと、ナット73と、スペーサー74と、六角穴付きカム固定ボルト72とを備えている。
スクリーンアタッチ20の枠体20aの背面には、円形状の穴20cと、矩形状の穴20dが形成されている、穴20cにはナット73が挿入されており、穴20dは、スクリーンユニット3の取付部3bに形成されたネジ穴(図示省略)と連通している。スクリーン移動板金70には、穴70c,70dが形成されている。穴70cは、矩形状部分と、矩形状部分の中央部から左方に突出する突出部分とを有し、穴70cは穴20cと連通している。穴70cの矩形部分の右端部にはカム当り面70aが設けられ、スクリーン移動板金70の左端部にはカム当り面70bが設けられている。
カム板金71は、その中心部より偏心した位置に穴71aが形成され、穴71aの内周端の一部には突起71bが形成されている。カム固定ボルト72を、カム板金71の穴71aとスクリーン移動板金70の穴70cとの間にスペーサー74を介して挿通させてから、穴20cに挿入されたナット73に螺合させることで、スクリーン移動板金70がスクリーンアタッチ20に取り付けられている。
カム固定ボルト72の軸部に沿って溝72aが形成され、カム板金71の突起71bがカム固定ボルト72の溝72aに挿入されてカム板金71とカム固定ボルト72が固定されることで、カム板金71の緩み回転を防止している。ここで、スクリーン移動板金70の穴70cの突出部分は、カム固定ボルト72の軸部が左右方向に通過可能に十分大きな寸法に形成されている。
左右移動用スクリーン固定ボルト60を、ワッシャー75を介してスクリーン移動板金70の穴70dとスクリーンアタッチ20の穴20dに挿通させてから、スクリーンユニット3のネジ穴に螺合させることで、スクリーンユニット3とスクリーン移動板金70が固定されている。ここで、スクリーンアタッチ20の穴20dは、左右移動用スクリーン固定ボルト60の軸部が上下方向および左右方向に移動可能に十分大きな寸法に形成されている。このため、左右移動用スクリーン固定ボルト60は、スクリーンユニット3のみに固定され、スクリーンアタッチ20に固定されていない。
スペーサー74は、スクリーン移動板金70の穴70cに挿通された状態でナット73の後側に位置しており、スペーサー74の後端部はスクリーン移動板金70の穴70cから突出し、スペーサー74の後端がカム板金71の前面に当接している。これにより、カム板金71は、スペーサー74を介してカム固定ボルト72とナット73との間に挟まれた状態でスクリーンアタッチ20に固定され、カム固定ボルト72を回すことでカム板金71の回転が可能となる。
次に、目地幅調整機構80の動作について説明する。カム固定ボルト72を回すことでカム板金71が回転し、カム板金71がスクリーン移動板金70のカム当り面70aを押すとスクリーン移動板金70は左方(図1における+Y側)に移動する。一方、カム板金71がスクリーン移動板金のカム当り面70bを押すとスクリーン移動板金70は右方(図1における−Y側)に移動する。
このとき、スクリーン移動板金70の穴70cの突出部分は、カム固定ボルト72の軸部が通過可能に十分大きな寸法であるため、スクリーン移動板金70の移動に伴ってカム固定ボルト72は移動しない。すなわち、カム固定ボルト72を介してカム板金71を回そうとした場合に、カム板金71がカム当り面70aまたはカム当り面70bに当接することで、スクリーン移動板金70のみが左右方向に移動する。
左右移動用スクリーン固定ボルト60は、スクリーンアタッチ20には固定されておらず、スクリーン移動板金70の穴70dを貫通してスクリーンユニット3にのみ固定されているため、スクリーン移動板金70の左右方向への移動に伴って、左右移動用スクリーン固定ボルト60も左右方向に移動することで、スクリーンアタッチ20に対してスクリーンユニット3が左右方向にスライド移動する。これにより、スクリーンユニット3間の目地幅が左右方向に調整可能となる。
目地幅調整機構85は、その構成については図示しないが、目地幅調整機構80の構成に対して、左右移動用スクリーン固定ボルト60の代わりに上下移動用スクリーン固定ボルト65(固定ボルト)を備えている。すなわち、目地幅調整機構85は、カム板金71と、スクリーン移動板金70と、上下移動用スクリーン固定ボルト65(固定ボルト)とを備えている。さらに、目地幅調整機構85は、スクリーンアタッチ20の枠体20aに形成された穴20c、20dと、ナット73と、スペーサー74と、カム固定ボルト72とを備えている。これにより、目地幅調整機構85は、スクリーンアタッチ20に対してスクリーンユニット3を上下方向にスライド移動させることが可能となり、スクリーンユニット3間の目地幅が上下方向に調整可能となる。そして、目地幅調整後に、スクリーンユニット3がスクリーンアタッチ20に左右各2本のボルト50で固定される。
以上のように、実施の形態に係るマルチビジョン表示装置30では、各リアプロジェクションユニット1は、他のリアプロジェクションユニット1との間で相互に結合・分離可能であり、かつ、光学ユニット4を収容可能な基本キャビネット2と、スクリーンユニット3と基本キャビネット2との間に着脱可能であり、かつ、装着または変更することにより光学ユニット4からスクリーン3aまでの投射距離を補正するためのスクリーンアタッチ20とを備えている。
したがって、基本キャビネット2を共用とし、スクリーンユニット3の対角寸法に適合したスクリーンアタッチ20をスクリーンユニット3と基本キャビネット2の間に装着または変更することで、複数種類のリアプロジェクションユニットを準備することなく、異なる対角寸法のスクリーンユニット3を有するリアプロジェクションユニット1を実現することができる。このように、基本キャビネット2の共用化を図ることで、マルチビジョン表示装置30の製造コストを低減することができる。
また、各リアプロジェクションユニット1は、スクリーンアタッチ20の装着または変更に応じて装着または変更することにより、上下に隣接する基本キャビネット2における左側面パネル10間および右側面パネル11間の距離を調整する上下調整用側板アタッチ13をさらに備えたため、異なる対角寸法に変更する場合に、上下に隣接する基本キャビネット2について強度が確保された状態で結合させることができる。
また、異なるスクリーンユニット3の対角寸法に対し共通の基本キャビネット2を用い、スクリーンユニット3の対角寸法として基本キャビネット2よりも大きいものを用いる場合にスクリーンアタッチ20および上下調整用側板アタッチ13を装着するため、基本キャビネット2よりも大きな対角寸法に変更する場合に、上下に隣接する基本キャビネット2について強度が確保された状態で結合させることができる。
また、各リアプロジェクションユニットにおいて目地幅調整機構80,85は、スクリーンアタッチ20に設けられたため、マルチビジョン表示装置30を構成した状態で、スクリーンユニット3の背面側から作業者が一人で、隣接するスクリーンユニット3間の目地幅調整を容易に行うことが可能となる。このため、他の作業者がスクリーンユニット3の前面側でスクリーンユニット3を支える必要がなくなる。このように、隣接するスクリーンユニット3間の目地幅調整を容易に行うことができるため、スクリーンユニット3間における隙間バラツキ精度の向上も可能となる。
従来は、スクリーンユニットの前面側からスクリーンユニット間にスペーサーを挿入して目地幅を調整していたが、本実施の形態1においては、目地幅調整機構80,85は、スクリーンアタッチ20に対してスクリーンユニット3をスライド移動させることで目地幅調整を行わせるため、スクリーンユニット間にスペーサーを挿入することなく、スクリーンユニット3の背面側から目地幅調整を行うことができるため、作業効率がよい。
目地幅調整機構80は、カム板金71と、カム板金71と当接可能なカム当り面70a,70bを有しかつスクリーンアタッチ20に対して移動可能に取り付けられるスクリーン移動板金70と、スクリーン移動板金70とスクリーンユニット3を固定する左右移動用スクリーン固定ボルト60とを備え、カム板金71と、カム当り面70aまたはカム当り面70bとが当接することで、スクリーン移動板金70がスクリーンアタッチ20に対してスクリーンユニット3をスライド移動させる。また、目地幅調整機構85も目地幅調整機構80とほぼ同様の構成を有し、これと同様の動作を行わせる。
したがって、カム板金71の回転によって目地幅調整を行うことが可能であるため、微小な目地幅調整も簡単に行うことができる。また、マルチビジョン表示装置30を構成した後、局部的な目地幅微小バラツキ調整についてもカム板金71の回転位置を変えることで、簡単に調整することができる。
輸送および保管に際して、従来の50インチのスクリーンユニットに対応するキャビネットの梱包体積は通常約1mであり、67インチでは1.8倍、80インチでは2倍となるが、本実施の形態において基本キャビネット2を共用することで、輸送時のコンテナへの積載効率では従来の67インチのキャビネットと比較して2.8倍、80インチでは4.5倍積載することができ、輸送費を大幅に節減できるとともに倉庫等の保管においても梱包容積が小さくなり、すなわち減容化を図ることができるため、保管費用も合わせて節減できる。
さらに、従来はキャビネットの奥行寸法が530mm程度の場合、80インチのキャビネットでは約900mmとなり狭いドア等に通すためには、キャビネットを分解しないと搬入できないケースもあった。これに対して、本実施の形態においては、スクリーンユニット3の対角寸法が大きくなっても、作業者は、50インチの基本キャビネット2ごとに搬入することができるため、狭いドア等でも基本キャビネット2を分解することなく搬入することができる。
また、従来は、50インチのキャビネットの質量が30kgであるのに対し、67インチでは約2倍の60kg程度、80インチでは約3倍の87kg程度となり、キャビネットの質量が重くなるため作業が非常に困難であったが、本実施の形態においては、スクリーンユニット3の対角寸法が大きくなっても、基本キャビネット2の質量は変わらないため、現地での設置工事においても少人数での積上げが可能である。
なお、図3に示すように、左右に隣接する基本キャビネット2の左側面パネル10と右側面パネル11との間の上端部および下端部にフレーム25を連結したが、フレーム25の連結位置は強度および寸法が確保されていれば他の位置であってもよい。
また、基本キャビネット2を50インチの対角寸法として説明したが、必ずしも50インチである必要はなく、任意の対角寸法で構成してもよい。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係るマルチビジョン表示装置30の目地幅調整機構80Aについて説明する。図9は、実施の形態2に係るマルチビジョン表示装置30の目地幅調整機構80Aの分解斜視図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
目地幅調整機構80Aは、スクリーンユニット移動ピン86と、スクリーンアタッチ20の枠体20aに形成された穴20dとを備えている。スクリーンユニット移動ピン86の軸部は、作業者の手で掴めるように、例えば、図6と図8に示すスクリーン固定ボルト60,65の軸部よりも十分長い長さに形成されている。穴20dは、スクリーンユニット移動ピン86の軸部が移動可能に左右方向および上下方向において十分大きな寸法に形成されている。枠体20aに形成された穴20dは、スクリーンユニット3に形成された穴(図示省略)と連通している。スクリーンユニット3の穴は、スクリーンユニット移動ピン86の軸部の先端部を嵌め込み可能な寸法に形成されている。
実施の形態1では、カム板金71に回転によりスクリーン移動板金70を左右方向または上下方向に移動させることでスクリーンアタッチ20に対してスクリーンユニット3をスライド移動させていた。これに対して実施の形態2では、作業者が、背面側からスクリーンユニット移動ピン86をスクリーンアタッチ20の穴20dとスクリーンユニット3の穴に挿入した状態で、スクリーンユニット移動ピン86を左右方向または上下方向に操作することで、スクリーンアタッチ20に対してスクリーンユニット3を左右方向または上下方向へ移動させる。
この場合、実施の形態1の場合と同様に、目地幅調整後に、スクリーンアタッチ20の枠体20aの側辺に形成された穴20eにワッシャー75を介して、ボルト50が挿通されてスクリーンユニット3のネジ穴(図示省略)に螺合される。以上のように、カム板金71およびスクリーン移動板金70などを使用しないため、構造が簡単になり安価に目地幅調整機構80Aを実現することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 リアプロジェクションユニット、2 基本キャビネット、3 スクリーンユニット、3a スクリーン、4 光学ユニット、20 スクリーンアタッチ、30 マルチビジョン表示装置、60 左右移動用スクリーン固定ボルト、65 上下移動用スクリーン固定ボルト、70 スクリーン移動板金、70a,70b カム当り面、71 カム板金、80,80A,85 目地幅調整機構。

Claims (2)

  1. スクリーンを備えるスクリーンユニットと、前記スクリーンに背面から映像を投射する光学ユニットとを備えるリアプロジェクションユニットを複数組み合わせたマルチビジョン表示装置であって、
    各前記リアプロジェクションユニットは、
    他の前記リアプロジェクションユニットとの間で相互に結合・分離可能であり、かつ、前記光学ユニットを収容可能な基本キャビネットと、
    前記スクリーンユニットと前記基本キャビネットとの間に着脱可能であり、かつ、装着または変更することにより前記光学ユニットから前記スクリーンまでの投射距離を補正するためのスクリーンアタッチと、
    前記スクリーンアタッチに設けられ、かつ、前記スクリーンユニットと、隣接する他の前記リアプロジェクションユニットのスクリーンユニットとの間の目地幅調整を行うための目地幅調整機構と、
    を備え
    前記目地幅調整機構は、各前記リアプロジェクションユニットの前記スクリーンアタッチに対して前記スクリーンユニットを、左右方向および上下方向にスライド移動させることで前記目地幅調整を行わせる、マルチビジョン表示装置。
  2. 前記目地幅調整機構は、カム部材と、前記カム部材と当接可能なカム当り面を有しかつ前記スクリーンアタッチに対して移動可能に取り付けられるスクリーン移動部材と、前記スクリーン移動部材と前記スクリーンユニットを固定する固定ボルトとを備え、
    前記カム部材と前記カム当り面とが当接することで、前記スクリーン移動部材が前記スクリーンアタッチに対して前記スクリーンユニットをスライド移動させる、請求項記載のマルチビジョン表示装置。
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